JPH0529220B2 - - Google Patents

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JPH0529220B2
JPH0529220B2 JP61139895A JP13989586A JPH0529220B2 JP H0529220 B2 JPH0529220 B2 JP H0529220B2 JP 61139895 A JP61139895 A JP 61139895A JP 13989586 A JP13989586 A JP 13989586A JP H0529220 B2 JPH0529220 B2 JP H0529220B2
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JP
Japan
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compound
group
reaction
examples
acid
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JP61139895A
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JPS62201861A (ja
Inventor
Kinji Hashimoto
Kyoto Goto
Kenichi Kanai
Yoshiaki Tsuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JPS62201861A publication Critical patent/JPS62201861A/ja
Publication of JPH0529220B2 publication Critical patent/JPH0529220B2/ja
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、新規なアミノフエノール誘導体及び
その塩に関する。 従来の技術 本発明に係わる化合物は、文献未記載の新規化
合物である。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、後記するように医薬品として有用な
化合物を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明によれば、下記一般式(1)で表わされる化
合物及びその塩が提供される。 〔式中R1は置換基として低級アルキル基、ハ
ロゲン原子、カルボキシル基、低級アルコキシカ
ルボニル基、ヒドロキシ低級アルキル基、カルボ
キシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
低級アルキル基、基
【式】(Zは低級アルキレン基を示 す)、シクロアルキルカルバモイル基、低級アル
コキシ基及び低級アルキルカルボニルアミノ基か
ら選ばれる基を有することのあるフエニル基、フ
エニル低級アルキル基、ピリジル基又は置換基と
して低級アルキル基を有するイミダゾリル基を示
す。R2及びR3はそれぞれ水素原子を示すか又は
両者が結合してC=O基を示す。nは0、1又
は2を示す。但しR2及びR3が同時に水素原子で
且つnが0の場合、R1は4位メチル基を有する
フエニル基であつてはならない。〕 本明細書において、低級アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
を例示できる。 ヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒ
ドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒ
ドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−
ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−
ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、2
−ヒドロキシペンチル、3−ヒドロキシペンチ
ル、4−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘ
キシル、2−ヒドロキシヘキシル、3−ヒドロキ
シヘキシル、4−ヒドロキシヘキシル、1−メチ
ル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロ
ピル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル、1,2−ジヒドロキシエチル、2,2−ジヒ
ドロキシエチル、1,3−ジヒドロキシプロピ
ル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1,2,3
−トリヒドロキシプロピル、1,4−ジヒドロキ
シブチル、2,4−ジヒドロキシブチル、3,4
−ジヒドロキシブチル、1,2−ジヒドロキシブ
チル、2,3−ジヒドロシブチル、1,3−ジヒ
ドロキシブチル、2,2−ジヒドロキシブチル、
1,2,3−トリヒドロキシブチル、2,3−ジ
ヒドロキシヘキシル、2,5−ジヒドロキシヘキ
シル、2,6−ジヒドロキシヘキシル、3,4−
ジヒドロキシヘキシル、4,,5−ジヒドロキシ
ヘキシル、4,6−ジヒドロキシヘキシル、2,
3,4−トリヒドロキシヘキシル、3,4,5−
トリヒドロキシヘキシル、4,5,6−トリヒド
ロキシヘキシル基等を例示できる。 カルボキシ低級アルキル基としては、例えばカ
ルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−カ
ルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、2−
カルボキシブチル、3−カルボキシブチル、4−
カルボキシブチル、5−カルボキシペンチル、2
−カルボキシペンチル、3−カルボキシペンチ
ル、4−カルボキシペンチル、6−カルボキシヘ
キシル、2−カルボキシヘキシル、3−カルボキ
シヘキシル、4−カルボキシヘキシル、1−メチ
ル−2−カルボキシエチル、2−カルボキシプロ
ピル、1,1−ジメチル−2−カルボキシエチ
ル、1,2−ジカルボキシエチル、2,2−ジカ
ルボキシエチル、1,3−ジカルボキシプロピ
ル、2,3−ジカルボキシプロピル、1,2,3
−トリカルボキシプロピル、1,4−ジカルボキ
シブチル、2,4−ジカルボキシブチル、3,4
−ジカルボキシブチル、1,2−ジカルボキシブ
チル、2,3−ジカルボキシブチル、1,3−ジ
カルボキシブチル、2,2−ジカルボキシブチ
ル、1,2,3−トリカルボキシブチル、2,3
−ジカルボキシヘキシル、2,5−ジカルボキシ
ヘキシル、2,6−ジカルボキシヘキシル、3,
4−ジカルボキシヘキシル、4,5−ジカルボキ
シヘキシル、4,6−ジカルボキシヘキシル、
2,3,4−トリカルボキシヘキシル、3,4,
5−トリカルボキシヘキシル、4,5,6−トリ
カルボキシヘキシル基等を例示できる。 ハロゲン原子としては、例えば弗素、塩素、臭
素及び沃素原子を例示できる。 低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシ基等を例示できる。 低級アルコキシカルボニル基としては、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、
ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシ
カルボニル基等を例示できる。 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基とし
ては、例えばメトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルメチル、プロポキシカルボニルメチ
ル、イソプロポキシカルボニルメチル、ブトキシ
カルボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルメ
チル、ペンチルオキシカルボニルメチル、ヘキシ
ルオキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル
エチル、1−メトキシカルボニルエチル、エトキ
シカルボニルエチル、1−エトキシカルボニルエ
チル、プロポキシカルボニルエチル、イソプロポ
キシカルボニルエチル、ブトキシカルボニルエチ
ル、tert−ブトキシカルボニルエチル、1−tert
−ブトキシカルボニルエチル、ペンチルオキシカ
ルボニルエチル、ヘキシルオキシカルボニルエチ
ル、メトキシカルボニルプロピル、エトキシカル
ボニルプロピル、プロポキシカルボニルプロピ
ル、イソプロポキシカルボニルプロピル、ブトキ
シカルボニルプロピル、tert−ブトキシカルボニ
ルプロピル、ペンチルオキシカルボニルプロピ
ル、ヘキシルオキシカルボニルプロピル、メトキ
シカルボニルイソプロピル、エトキシカルボニル
イソプロピル、プロポキシカルボニルイソプロピ
ル、イソプロポキシカルボニルイソプロピル、ブ
トキシカルボニルイソプロピル、tert−ブトキシ
カルボニルイソプロピル、ペンチルオキシカルボ
ニルイソプロピル、ヘキシルオキシカルボニルイ
ソプロピル、メトキシカルボニルブチル、1−メ
トキシカルボニルブチル、2−メトキシカルボニ
ルブチル、エトキシカルボニルブチル、1−エト
キシカルボニルブチル、2−エトキシカルボニル
ブチル、3−エトキシカルボニルブチル、プロポ
キシカルボニルブチル、イソプロポキシカルボニ
ルブチル、ブトキシカルボニルブチル、tert−ブ
トキシカルボニルブチル、ペンチルオキシカルボ
ニルブチル、ヘキシルオキシカルボニルブチル、
メトキシカルボニルペンチル、エトキシカルボニ
ルペンチル、プロポキシカルボニルペンチル、イ
ソプロポキシカルボニルペンチル、ブトキシカル
ボニルペンチル、tert−ブトキシカルボニルペン
チル、ペンチルオキシカルボニルペンチル、ヘキ
シルオキシカルボニルペンチル、メトキシカルボ
ニルヘキシル、エトキシカルボニルヘキシル、1
−エトキシカルボニルヘキシル、2−エトキシカ
ルボニルヘキシル、3−エトキシカルボニルヘキ
シル、4−エトキシカルボニルヘキシル、プロポ
キシカルボニルヘキシル、イソプロポキシカルボ
ニルヘキシル、ブトキシカルボニルヘキシル、
tert−ブトキシカルボニルヘキシル、ペンチルオ
キシカルボニルヘキシル、ヘキシルオキシカルボ
ニルヘキシル基等を例示できる。 低級アルキレン基としては、例えばトリメチレ
ン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメ
チレン基を例示できる。 シクロアルキルカルバモイル基としては、例え
ばシクロプロピルカルバモイル、シクロブチルカ
ルバモイル、シクロペンチルカルバモイル、N,
N−ジシクロペンチルカルバモイル、シクロヘキ
シルカルバモイル、N,N−ジシクロヘキシルカ
ルバモイル、シクロヘプチルカルバモイル、シク
ロオクチルカルバモイル基を例示できる。 低級アルキルカルボニルアミノ基としては、例
えばメチルカルボニルアミノ、エチルカルボニル
アミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソプロピ
ルカルボニルアミノ、ブチルカルボニルアミノ、
イソブチルカルボニルアミノ、tert−ブチルカル
ボニルアミノ、ペンチルカルボニルアミノ、ヘキ
シルカルボニルアミノを例示できる。 フエニル低級アルキル基としては、例えばベン
ジル、フエネチル、1−フエニルプロピル、2−
フエニルプロピル、3−フエニルプロピル、3−
フエニルブチル、4−フエニルブチル、2−メチ
ル−3−フエニルプロピル、5−フエニルペンチ
ル、6−フエニルヘキシル基等を例示できる。 置換基として低級アルキル基を有するイミダゾ
リル基としては、例えばメチルイミダゾリル、エ
チルイミダゾリル、プロピルイミダゾリル、イソ
プロピルイミダゾリル、ブチルイミダゾリル、イ
ソブチルイミダゾリル、tert−ブチルイミダゾリ
ル、ペンチルイミダゾリル、ヘキシルイミダゾリ
ル基等を例示できる。 上記一般式(1)で表わされる本発明の化合物及び
その塩は、動物、とりわけ哺乳動物に対して、例
えば抗腎炎、抗慢性関節リウマチ等の抗自己免疫
疾患作用の他、抗アレルギー、抗炎症、解熱、鎮
痛、利尿、血小板凝集阻止、血圧降下等の薬理作
用を示し、従つて、これは例えば腎炎治療剤、抗
慢性関節リウマチ剤等の自己免疫疾患の予防及及
び治療剤として、また抗アレルギー剤、抗炎症
剤、解熱鎮痛剤、利尿剤、抗血栓剤、脳循環器系
改善剤、降圧剤等の医薬として有用である。 本発明のアミノフエノール誘導体は、例えば下
記反応工程式に示す方法により製造することがで
きる。 〔式中R1は前記に同じ。Rは低級アルキル基
を示す。〕 反応工程式−1によれば、公知の化合物(2)、例
えば5−クロロ−2−ニトロアニソールと、チオ
ール類(3)との縮合反応により、化合物(4)を製造で
きる。該反応は、通常塩基の存在下、適当な溶媒
中で実施される。塩基としては、例えば水素化ナ
トリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム第
三級ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩又は酢酸塩等
及びピリジン、トリエチルアミン等のアミン類を
使用できる。之等の塩基は化合物(2)に対して通常
約1〜10倍モル量、好ましくは約1〜2倍モル量
の範囲で用いられるのが望ましい。溶媒として
は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、ピリジン、リン酸ヘキサメチルトリア
ミド(HMPA)、テトラヒドロフラン(THF)、
メタノール、エタノール、水等を使用できる。チ
オール類(3)は、化合物(2)に対して、通常約1〜5
倍モル量の範囲で用いられるのがよく、反応は、
室温〜溶媒の沸点範囲の温度で進行する。 〔式中R及びR1は前記に同じ。〕 上記反応工程式−2によれば、化合物(4)を脱ア
ルキル(脱メチル)化して化合物(5)を得、次いで
該化合物(5)のニトロ基の還元反応により化合物
(1a)を製造できる。 上記脱アルキル化反応は、例えば三臭化ホウ素
(BBr3)、三塩化ホウ素(BCl3)等のトリハロゲ
ノボランを用いる通常の方法により実施できる。
具体的には、例えばジクロルメタン、クロロホル
ム等の溶媒中で、化合物(4)と、該化合物(4)に対し
て約1/3〜6倍モル量のトリハロゲノボランと
を、約−80℃〜30℃の温度範囲で反応させる方法
を例示できる。 上記反応により得られる化合物(5)のニトロ基の
還元反応は、例えばハイドロサルフアイトナトリ
ウム(Na2S2O4)を、化合物(5)に対して約1〜50
倍モル量溶解した水溶液と、化合物(5)とを、エー
テル、THF、ジオキサン、エタノール、メタノ
ール等の適当な溶媒と共に攪拌することにより行
なわれる。本反応は、所望によりアンモニア水を
加えても好適に実施することができる。 〔式中Rは前記に同じ。Lはカルボキシル基、
カルボキシ低級アルキル基又はアミノ基を示す。
Mは低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基、基
【式】(Zは低級アルキレン基を示 す)、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバ
モイル基又はシクロアルキルカルバモイル基を示
す。〕 反応工程式−3は、前記した化合物(4)の内で、
R1基が上記L又はMで示される各置換基を有す
るフエニル基である各化合物(4′)及びba(4″)
が、該置換基相互の変換反応によつても各々製造
できることを示すものである。 化合物(4′)のエステル化反応は、Lがカルボ
キシル基又はカルボキシ低級アルキル基である化
合物(4′)につき行なわれるものである。該エス
テル化反応は、通常の方法、例えば塩酸、硫酸、
p−トルエンスルホン酸、三弗化硼素エーテル錯
体〔BF3・(C2H52O〕等の酸触媒の存在下に低
級アルコールと共に加熱反応させる方法、或いは
化合物(4′)に対して約1〜10倍モル量の塩基性
化合物、例えばピリジン、トリエチルアミン、炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム等の存在下に、不活性溶媒、例えばDMF、
HMPA、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ピ
リジン、クロロホルム、ジクロルメタン、THF、
酢酸エチル、ベンゼン、トルエン等の溶媒中で、
低級アルキルハライドの1〜10倍モル量(対化合
物(4′))を反応させる方法等により実施できる。 アシル化反応は、Lがアミノ基である化合物
(4′)について通常の方法に従い実施される。例
えば、化合物(4′)に対して約1〜10倍モル量の
塩基性化合物、例えばピリジン、トリエチルアミ
ン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム等の存在下に、不活性溶媒、例えば
ピリジン、クロロホルム、ジクロルメタン、
THF、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン等の溶
媒中で、無水酢酸、無水プロピオン酸等の低級ア
ルキルカルボン酸無水物又は対応する低級アルキ
ルカルボン酸ハライドの1〜10倍モル量(対化合
物(4′))を反応させる方法等により実施できる。 アミド化反応は、Lがカルボキシル基である化
合物(4′)について、通常のアミド結合形成反応
に従い実施できる。即ち、該反応は、例えば酸ク
ロライド法、混合酸無水物法、活性エステル法、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)法、アジド法、シアノリン酸ジエチル法
等に従い実施できる。 上記シアノリン酸ジエチル法につき詳述すれ
ば、該方法は、例えばDMF、THF、酢酸エチル
等の反応溶媒中、化合物(4′)に対して約1〜
1.5倍モル量の対応するアミン、約1〜1.2倍モル
量のシアノリン酸ジエチル及び約1〜5倍モル量
の有機アミン、例えばトリエチルアミン、ピリジ
ン等を用いて行なわれる。 また化合物(4″)の加水分解反応は、常法に従
い例えば塩酸、硫酸等の鉱酸水溶液中で加熱する
方法、又は例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の水酸化アルカリ水溶液中、メタノール、
エタノール等の溶媒の存在下に、約0℃〜溶媒の
沸点範囲の温度で処理する方法により実施でき
る。 〔式中L′はカルボキシル基又はカルボキシ低級
アルキル基を示す。M′は低級アルコキシカルボ
ニル基又は低級アルコキシカルボニル低級アルキ
ル基を示す。Pはヒドロキシ低級アルキル基を示
す。〕 反応工程式−4に示す方法によれば、化合物
ba(5)の内、R1が上記M′又はL′で示される置換基
を有するフエニル基である化合物(5′)又は
(5″)の還元反応により、化合物(1b)が製造さ
れる。 上記化合物(5′)及び(5″)の還元反応は、通
常のカルボン酸及びエステルの還元反応に利用さ
れるLiAlH4を用いる方法に従い容易に実施でき
る。即ち、エーテル、THF等の溶媒中で約1〜
10倍モル量の上記LiAlH4を用いて原料化合物を
0℃〜溶媒の沸点範囲の温度で還元処理し、次い
でNa2S2O4水溶液を加えることにより行ない得
る。 また化合物(5′)から化合物(5″)を誘導する
加水分解反応は、前記反応工程式−3で述べた化
合物(4″)の加水分解反応と同様にして実施でき
る。 〔式中R1は前記に同じ。mは1又は2を示
す。〕 反応工程式−5に示す方法によれば、化合物
ba(5)又は化合物(1a)を酸化反応させることに
より、各々対応するスルフイニル体(m=1)及
びスルホニル体(m=2)である化合物(5)
及び化合物(1c)を製造することができる。 上記酸化反応は、例えばクロロホルム、ジクロ
ルメタン、四塩化炭素、酢酸、水及び之等の混合
溶媒等の溶媒中、m−クロル過安息香酸、過酢酸
等の有機過酸、過酸化水素水等の無機過酸を用い
て実施できる。過酸の使用量は目的化合物のmが
1であるか2であるかにより、原料化合物に対し
て等モル量〜約3倍モル量の範囲から、適宜選択
される。 上記により得られる化合物(5)は、またこ
れを前記したNa2S2O4水溶液を用いたニトロ基の
還元反応に供することによつて、化合物(1c)に
変換することができる。 〔式中R1は前記に同じ。Y及びY′は同一又は
異なつてハロゲン原子、低級アルコキシ基又はハ
ロゲノ置換低級アルコキシ基を示す。〕 反応工程式−6によれば、化合物(1)に化合物(6)
を反応させることにより、化合物(1d)を製造
できる。ここで用いられる化合物(6)としては、通
常ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチル、クロ
ロギ酸メチル、クロロギ酸エチル等を例示でき
る。反応は通常不活性溶媒中、化合物(1d)に
対して約1〜5倍モル量の塩基及び約1〜5倍モ
ル量の化合物(6)を用いて行なわれる。溶媒として
は、例えばアセトン、クロロホルム、ジクロルメ
タン、THF、ベンゼン、酢酸エチル、ピリジン、
トリエチルアミン等を、塩基としては、例えば炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、トリエチルアミン、ピリジン等をそれぞ
れ例示できる。反応温度としては、一般に−20℃
〜溶媒の沸点範囲の温度が採用できる。 上記各反応工程式に示す反応により得られる目
的化合物及び本発明化合物は、慣用の分離手段に
より容易に単離精製できる。該分離手段として
は、例えば溶媒抽出、再結晶、カラムクロマトグ
ラフイー等を例示できる。 またかくして得られる本発明化合物は、容易に
医薬的に許容される酸付加塩とすることができ、
該酸付加塩は遊離形態の本発明化合物と同様の薬
理活性を有しており、本発明はかかる酸付加塩を
も包含する。上記酸付加塩を形成する酸性化合物
としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素
酸等の無機酸及びマレイン酸、フマール酸、リン
ゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の有機酸を
例示できる。 実施例 以下、本発明化合物の製造のための原料化合物
の製造例を参考例として挙げ、次いで本発明化合
物の製造例を実施例として挙げる。 参考例 1 2−ニトロ−5−フエニルチオアニソール[化
合物(4a)]の製造 5−クロロ−2−ニトロアニソール18.7g、チ
オフエノール12.0g、炭酸カリウム(無水)14.0
g及びDMF150mlを混合し、混合物を100℃で20
時間、攪拌下に加熱し、その後、反応混合物を水
に移し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し、
乾燥(MgSO4)し、濃縮して得られた結晶をエ
ーテルで洗いながら取して、目的化合物20gを
淡黄色結晶として得た。 融点 107〜109℃ 参考例 2〜14 上記参考例1と同様にして、第1表に示す化合
物No.4b〜4nの各化合物を得た。 参考例 15 5−(2−シクロヘキシルルアミノカルボニル
フエニルチオ)−2−ニトロアニソール[化合
物4o]の製造 2−(3−メトキシ−4−ニトロフエニルチオ)
安息香酸2g、シクロヘキシルアミン720mg及び
シアノリン酸ジエチル(DEPC)1.28gを、
DMF50mlに溶解し、氷冷、攪拌下にトリエチル
アミン750mgのDMF5ml溶液をゆつくり滴下し、
その後、20時間室温にて攪拌した。反応混合物を
水に移し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗
し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して得られる粗生
成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(ジクロルメタン→ジクロルメタン:酢酸エチル
=1:1)で精製して、目的化合物1.8gを白色
結晶として得た。 融点 126〜128℃ 参考例 16 5−(2−ピペリジノカルボニルフエニルチオ)
−2−ニトロアニソール[化合物4p]の製造 上記参考例15と同様にして目的化合物を合成し
た。 融点 144〜146℃ 参考例 17 5−(2−エトキシカルボニルフエニルチオ)−
2−ニトロアニソール[化合物4q]の製造 2−(3−メトキシ−4−ニトロフエニルチオ)
安息香酸6.2g、エチルブロマイド2.9g、炭酸カ
リウム4.2g及びDMF100mlを20時間室温にて攪
拌した。反応混合物を水に移し、酢酸エチルで抽
出し、有機層を水洗し、乾燥(MgSO4)し、濃
縮して得られる粗生成物を、ジクロルメタン−n
−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、目的化合物
5.1gを白色結晶として得た。 融点 110〜111℃ 参考例 18 5−(4−アセトアミノフエニルチオ)−2−ニ
トロアニソール[化合物4r]の製造 参考例1においてチオフエノールの代りに4−
アミノチオフエノールを用いて製造した5−(4
−アミノフエニルチオ)−2−ニトロアニソール
1.8g及びトリエチルアミン900mgをクロロホルム
100mlに溶解し、室温、攪拌下にアセチルクロラ
イド1.0gをゆつくり滴下し、更に、3時間攪拌
を続けた後、反応混合物を水に移し、クロロホル
ムで抽出し、有機層を3%塩酸、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び水で順次洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、濃縮して得られる粗生成物を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフイー(クロロホル
ム:酢酸エチル=10:1→7:1)で精製して、
目的化合物1.6gを白色結晶として得た。 融点 135.5〜137.5℃ 上記各参考例(参考例1〜18)で得た化合物及
びそれらの物性(融点又はNMR)を下記第1表
に示す。
【表】
【表】
【表】 参考例 19 2−ニトロ−5−フエニルチオフエノール[化
合物5a]の製造 2−ニトロ−5−フエニルチオアニソール5.2
gのジクロルメタン120ml溶液に、−78℃にて、
BBr35.5gのジクロルメタン5ml溶液を加え、更
に20分間攪拌を続けた後、反応混合物を水に移
し、ジクロルメタンで抽出し、有機層を水洗し、
乾燥(MgSO4)し、濃縮して得られる結晶を、
エーテル:n−ヘキサン混合溶媒から再結晶し
て、目的化合物3.9gを得た。 融点 93〜94.5℃ 参考例 20〜36 参考例19と同様にして下記第2表に示す各化合
物を得た。 尚、第2表には上記参考例19で得た化合物も併
記する。
【表】
【表】
【表】 参考例 37 2−〔4−(3−ヒドロキシ−4−ニトロフエニ
ルチオ)フエニル〕プロピオン酸[化合物5s]
の製造 2−〔4−(3−ヒドロキシ−4−ニトロフエニ
ルチオ)フエニル〕プロピオン酸エチル2.3gを
エタノール100mlに溶解し、室温、攪拌下に水酸
化ナトリウム1.6gの水30ml水溶液を加え、更に
2.5時間攪拌を続けた。3%塩酸にて酸性とした
後、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥
(MgSO4)し、濃縮して得られる結晶をn−ヘキ
サンで洗浄して、目的化合物1.7gを得た。 融点 128〜130℃ 参考例 38 2−ニトロ−5−フエニルスルフイニルフエノ
ール[化合物5t]の製造 2−ニトロ−5−フエニルチオフエノール1g
のジクロルメタン50ml溶液に、氷冷、攪拌下にm
−クロロ過安息香酸(70%)1gをゆつくり加
え、反応混合物を更に30分間攪拌し、その後、反
応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(ジクロルメタン→ジクロルメ
タン:酢酸エチル=20:1)で精製して、目的化
合物0.87gを得た。 融点 132〜133℃ 参考例 39 2−ニトロ−5−フエニルスルホニルフエノー
ル[化合物5u]の製造 2−ニトロ−5−フエニルチオフエノール1g
のジクロルメタン50ml溶液に、氷冷、攪拌下にm
−クロロ過安息香酸(70%)2gをゆつくり加
え、反応混合物を更に30分間攪拌し、その後、反
応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイーで精製して、目的化合物1.0g
を得た。 融点 144〜145℃ 実施例 1 2−アミノ−5−フエニルチオフエノール[化
合物1]の製造 2−ニトロ−5−フエニルチオフエノール1.26
gをTHF30ml、水25ml及び濃アンモニア水20ml
の混合液に溶解し、室温、攪拌下にNa2S2O410g
の水40ml水溶液を加え、攪拌を10分間続け反応混
合物が赤色から無色となるのを確認した。次い
で、反応混合物を水に移し、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、濃縮して得られる粗生成物をエー
テルで希釈し、これに4N塩酸−酢酸エチル4ml
を加え、析出した塩を取し、乾燥して、目的化
合物の塩酸塩1.2gを得た。 融点 190〜204℃(分解) 実施例 2〜20 実施例1と同様にして、第3表に示す各化合物
を得た。 実施例 21 2−アミノ−5−(2−ヒドロキシメチルフエ
ニルチオ)フエノール[化合物21]の製造 2−ニトロ−5−(2−エトキシカルボニルフ
エニルチオ)フエノール1.6gのTHF20ml溶液
を、LiAlH40.6gのエーテル60ml溶液に、室温、
攪拌下に滴下し、次いで2時間反応混合物を同条
件下に攪拌した。その後、過剰のLiAlH4を含水
エーテル、次いで水で分解し、不溶物を別し、
エーテルで洗い、得られた母液に、Na2S2O410g
の水10ml水溶液を加え、反応混合物が無色になる
まで振盪し、有機層を水洗し、乾燥(MgSO4
し、濃縮して得られる粗生成物を、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(ジクロルメタン→ジク
ロルメタン:酢酸エチル=4:1)で精製し、次
に4N塩酸−酢酸エチル2mlで処理して得られた
結晶を、エタノール−エーテル混液で再結晶し
て、目的化合物の塩酸塩0.45gを得た。 融点 85〜86℃ 上記各実施例で得られた各々の化合物[化合物
1〜21]の構造及びそれらの物性を下記第3表に
示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 22 6−フエニルチオ−2−ベンゾオキサゾロン [
【式】化合物22] の製造 2−アミノ−5−フエニルチオフエノール1g
及び酢酸ナトリウム0.8gを酢酸エチル30mlに懸
濁し、室温、攪拌下にクロロギ酸トリクロロメチ
ル0.3mlの酢酸エチル5ml溶液を30分間を要して
滴下し、その後、攪拌を40分間続け、更に反応混
合物を10分間還流した。反応混合物を水に移し、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し、乾燥
(MgSO4)し、濃縮して得られる粗生成物を、ク
ロロホルム−メタノール−n−ヘキサン混合溶媒
で再結晶して、目的化合物0.84gを得た。 融点 168.5〜169.5℃ 実施例 23〜25 実施例22と同様にして、化合物2、7及び22か
ら、下記第5表に示す各化合物を得た。尚、第5
表には上記実施例22で得た化合物も併記する。
【表】
【特許請求の範囲】
1 次式: で表わされる(R)−2−〔4−(5−クロロ−3−フ
ルオロピリジン−2−イルオキシ)−フエノキシ〕

Claims (1)

  1. 【式】(Zは低級アルキレン基を示 す)、シクロアルキルカルバモイル基、低級アル
    コキシ基及び低級アルキルカルボニルアミノ基か
    ら選ばれる基を有することのあるフエニル基、フ
    エニル低級アルキル基、ピリジル基又は置換基と
    して低級アルキル基を有するイミダゾリル基を示
    す。R2及びR3はそれぞれ水素原子を示すか又は
    両者が結合してC=O基を示す。nは0、1又
    は2を示す。但しR2及びR3が同時に水素原子で
    且つnが0の場合、R1は4位メチル基を有する
    フエニル基であつてはならない。〕 で表わされるアミノフエノール誘導体及びその
    塩。
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