JPH05291506A - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

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JPH05291506A
JPH05291506A JP4119805A JP11980592A JPH05291506A JP H05291506 A JPH05291506 A JP H05291506A JP 4119805 A JP4119805 A JP 4119805A JP 11980592 A JP11980592 A JP 11980592A JP H05291506 A JPH05291506 A JP H05291506A
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JP
Japan
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integrated circuit
insulating film
resistance layer
film
polycrystalline silicon
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Application number
JP4119805A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakazawa
宏行 中沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理工程によっても損傷することのない構
造の抵抗層を備えた半導体集積回路装置およびその製造
方法を提供する。 【構成】 本発明は、集積回路素子が形成されている半
導体基板1上に形成された層間絶縁膜5に抵抗層4を配
置していることに特徴がある。抵抗層4は、メルト処理
を行って平坦化された層間絶縁膜5が形成された後、そ
して、不純物拡散領域3等が形成された後の高温処理工
程が終わってから形成されるので、その損傷は少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
係り、とくに、半導体基板に形成された抵抗層構造およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高精度が要求されるアナログ回路やフィ
ルタ回路を有する半導体集積回路装置には、例えば、多
結晶シリコン(以下、ポリシリコンという)などの抵抗
を利用するが、この抵抗も当然高精度が必要である。図
6は、従来の半導体集積回路装置の断面図である。図に
示すように、半導体基板1は、例えば、P型シリコン半
導体基板11とその半導体基板上に成長させたP型エピ
タキシャル層13から構成されており、さらに、その集
積回路素子が形成される素子領域は、Nウエル領域14
になっている。そして、P型シリコン半導体基板11の
表面領域にN埋込み領域12が形成され、これがNウ
エル領域14の下に配置されている。半導体基板1の表
面を熱処理してシリコンの熱酸化膜2を形成し、その上
に、CVD(Chemical Vapour Deposition)によりSi
3 4 膜を堆積する。次に、その上にフォトレジストを
形成し、エッチングして素子が形成される素子領域に当
たる部分にフォトレジストを残し、これをイオン注入マ
スク材料として用いる。このフォトレジストをマスクと
して素子分離領域に素子間寄生チャネル防止用のイオン
注入を行う。
【0003】フォトレジスト膜厚は、イオン注入マスク
として機能するために、十分な厚さが必要である。この
後、このフォトレジストを今度はSi3 4 膜をエッチ
ングするマスク材として使用し、素子領域に当たる部分
のみにSi3 4 膜を残す。次に、このフォトレジスト
を除去する。この状態で、半導体基板1表面を、O2
2 O雰囲気で、例えば、約1000℃で酸化する。S
3 4 膜は、耐酸化性が強いために素子領域に当たる
部分は、ほとんど酸化されず、素子分離領域のみに厚い
フィ−ルド酸化膜21が形成される。この方法は、LO
COS(LocalOxidation of Silicon)法という。フィ
−ルド酸化膜21を形成してから、耐酸化材として用い
られたSi3 4 膜を除去すれば、素子領域上の薄い熱
酸化膜2と素子分離領域上の厚いフィ−ルド酸化膜21
が半導体基板1上に形成される。
【0004】つぎに、半導体基板1上にポリシリコンを
堆積し、パタ−ニングを行って、フィ−ルド酸化膜21
の上にポリシリコン抵抗層4を形成する。堆積したポリ
シリコンには、例えば、イオン注入などで不純物をド−
プして抵抗値を調整する。次に、素子領域の所定部分に
イオン注入を行い、900℃前後で熱拡散を行って、例
えば、エミッタ領域となるn型の不純物拡散領域3を形
成する。フィ−ルド酸化膜21及びその上のポリシリコ
ン抵抗層4を被覆するように、例えば、プラズマCVD
で形成したSiO2 などの層間絶縁膜5を形成する。層
間絶縁膜5は、素子領域も被覆し、その後、平坦化され
る。次いで、レジストパタ−ンを利用して、この層間絶
縁膜5の所定の部分を異方性エッチングなどによりポリ
シリコン抵抗層のコンタクトと不純物拡散領域3のコン
タクトとを開口する。次いで半導体基板1全面にAlな
どの金属膜を堆積させ、パタ−ニングを行ってAl配線
6を形成する。Al配線6は、例えば、コンタクト孔を
通して半導体基板1内の不純物拡散領域3とポリシリコ
ン抵抗層4とを接続している。この配線6が形成された
後はプラズマCVDによるSiO2 、Si3 4 、BS
G/Si3 4 などの保護絶縁膜7を施して半導体基板
1を保護する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術は、高
精度のポリシリコン抵抗層を得るには、非常に不利であ
る。なぜなら、ポリシリコン抵抗層4は、フィ−ルド酸
化膜21上に形成されているので、製造工程の初期の段
階で形成されることになる。したがって、ポリシリコン
が形成されてから、熱工程やエッチング工程が数多くあ
るために、その影響によって、ポリシリコン抵抗膜のグ
レインサイズや膜厚に変化が生じて抵抗値の精度を落と
すことになる。通常形成される抵抗層の精度は、例え
ば、図5の直線Bに示すように、その抵抗層の大きさに
左右される。この図は、抵抗層の精度とその幅(W)の
関係を示す特性図であり、縦軸には、抵抗層の精度
(%)を示し、横軸には、抵抗層の幅(W)を表してい
る。この直線Bで示すように、抵抗層の幅を大きくすれ
ば、その精度を上げる事ができる。したがって、従来精
度を上げるためには、抵抗パタ−ンを大きくして加工精
度のバラツキを吸収するようにしていたが、その結果と
して、チップサイズの増大を招いている。さらに、ポリ
シリコン抵抗層自身のバラツキが抑えられなければ、本
質的な解決にはならないので、この方法には限界があっ
た。本発明は、このような事情によってなされたもので
あり、熱処理工程によっても損傷されることのない構造
の抵抗層を備えた半導体集積回路装置及びその製造方法
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、集積回路素子
が形成されている半導体基板上に形成された、層間絶縁
膜の上に抵抗層を設けたことを特徴としており、さら
に、必要に応じて抵抗層を保護するためにその表面をS
iO2 又はSi3 4 もしくはその両方からなる保護絶
縁膜で被覆することを特徴としている。すなわち、本発
明の半導体集積回路装置は、素子領域に集積回路素子が
形成され、フィ−ルド酸化膜をその表面に有する半導体
基板と、前記素子領域及びフィ−ルド酸化膜上に形成さ
れた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の所定の領域に形成
された抵抗層と、前記抵抗層を被覆し、保護する保護絶
縁膜と、前記抵抗層と前記素子領域の所定の領域とを接
続する配線とを備えていることを特徴としている。前記
抵抗層は、多結晶シリコン、非晶質シリコン、単結晶シ
リコン、シリサイドの少なくとも1つの材料からなるこ
とを特徴とている。前記層間絶縁膜の前記抵抗層が形成
されている部分は、前記フィ−ルド酸化膜の上に配置す
ることができる。また、前記抵抗層の表面は、Si3
4 膜又はSiO2 膜もしくはその両方からなる保護絶縁
膜によって被覆することができる。
【0007】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、素子領域に集積回路素子が形成され、素子分離領域
にフィ−ルド酸化膜が形成された半導体基板上に層間絶
縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に抵抗材料を
堆積する工程と、前記堆積された抵抗材料をパタ−ニン
グして抵抗層を形成する工程と、前記素子領域の所定の
領域と前記抵抗層とを接続する配線を少なくとも一部は
前記抵抗層の上に重なるように形成する工程とを備えて
いることを特徴としている。また、素子領域に集積回路
素子が形成され、素子分離領域にフィ−ルド酸化膜が形
成された半導体基板上に層間絶縁膜となる第1の絶縁膜
を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に多結晶シリコ
ン膜を堆積する工程と、前記多結晶シリコン膜に不純物
をド−プする工程と、前記多結晶シリコン膜をSi3
4 又はSiO2 もしくはその両方からなる第2の絶縁膜
で被覆する工程と、前記第2の絶縁膜と多結晶シリコン
膜とを同一マスクでパタ−ニングして多結晶シリコン抵
抗層とこれを保護する保護絶縁膜を形成する工程と、前
記素子領域の所定の領域と前記多結晶シリコン抵抗層と
を接続する配線を少なくとも一部は前記多結晶シリコン
抵抗層の上に重なるように形成する工程とを備えている
ことを特徴としている。また、前記配線を少なくとも一
部は前記多結晶シリコン抵抗層に重なるように形成する
工程において、前記保護絶縁膜にコンタクト孔を形成し
て前記多結晶シリコン抵抗のコンタクト部を露出させ、
さらに、このコンタクト孔より自己整合的に前記コンタ
クト部へイオン注入を行うことも可能である。
【0008】
【作用】エミッタ拡散処理やメルトなど主要な熱処理工
程を終了した後でこのポリシリコン抵抗を層間絶縁膜上
に形成する事になるので、熱による影響を殆ど受けるこ
とはない。また、保護絶縁膜が抵抗層の表面を被覆して
いるので、抵抗層内にド−プした不純物の外拡散が防止
される。
【0009】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の実施
例を説明する。図1は、半導体集積回路装置の断面図で
あり、図2〜図4は、その製造工程断面図である。半導
体集積回路装置は、バイポ−ラ、CMOSあるいはBi
−CMOSなどの集積回路からなり、この図の素子領域
には、このような集積回路素子が形成される。半導体基
板1には、例えば、P型シリコン半導体基板11とその
上に形成されたP型エピタキシャル層12とを用いる。
エピタキシャル層12にはNウエル14を形成し、その
中に集積回路素子を構成する、例えば、P型の不純物拡
散領域3等を形成する。P型シリコン半導体基板11に
は、N埋め込み領域12を、その上にNウエル14が
配置されるように形成する。半導体基板1の素子領域表
面にはシリコンの薄い熱酸化膜2が形成されており、素
子分離領域には、シリコンの厚いフィ−ルド酸化膜21
が形成されている。その上に薄い熱酸化膜2と厚いフィ
−ルド酸化膜21を被覆するようにSiO2 などの層間
絶縁膜5が形成されている。このフィ−ルド酸化膜21
の上の層間絶縁膜5の上にポリシリコン抵抗層4が形成
されており、ポリシリコン抵抗層4は、Si3 4 膜な
どからなる保護絶縁膜8によって被覆されている。この
保護絶縁膜8には、コンタクト孔が形成されており、そ
こからポリシリコン抵抗層4が部分的に露出している。
【0010】層間絶縁膜5や保護絶縁膜8の上には、A
lなどの金属配線6が形成されて、このコンタクト孔を
通してポリシリコン抵抗層4と他の領域を接続してい
る。また、層間絶縁膜5にもコンタクト孔が形成されて
いて、そこに半導体基板1の素子領域内の不純物拡散領
域3が露出している。このコンタクト孔に、前記保護絶
縁膜8のコンタクト孔を通してポリシリコン抵抗層4と
接続している前記配線6を導入して、不純物拡散領域3
とポリシリコン抵抗層4とを電気的に接続する。これら
配線6や保護絶縁膜8等を保護するように、SiO2
どの絶縁物からなる保護膜7が被覆されている。この保
護膜7は、平坦化されるが、その工程において、高温処
理を行っても、ポリシリコン抵抗層4は、熱によって損
傷を受けることはない。さらに、高温処理を要する主要
な工程は、ポリシリコン抵抗層4を形成する前に、殆ど
終了しているので、それらの工程における熱の影響を考
慮する必要はない。抵抗層4の保護絶縁膜8が、存在す
ることによって、ポリシリコン抵抗層内の不純物の外拡
散が防止されことになる。
【0011】つぎに、この半導体集積回路装置の製造工
程について説明する。P型シリコン半導体基板1の表面
を加熱してシリコンの熱酸化膜2を形成し、その上に、
CVDによりSi3 4 膜を堆積する。次に、その上に
フォトレジストを形成し、エッチングして素子が形成さ
れる素子領域に当たる部分にフォトレジストを残し、こ
れをイオン注入マスク材料として用いる。このフォトレ
ジストをマスクとして素子分離領域に素子間寄生チャネ
ル防止用のイオン注入を行う。例えば、nチャネルの場
合は、硼素イオンを注入する。フォトレジスト膜厚は、
イオン注入マスクとして機能するために、十分な厚さが
必要である。この後、このフォトレジストを今度は、S
3 4 膜をエッチングするマスク材として使用し、素
子領域に当たる部分のみにSi3 4 膜を残す。次に、
このフォトレジストを除去する。この状態で、半導体基
板1表面を、O2 /H2 O雰囲気で、例えば、約100
0℃で酸化する。Si3 4 膜は耐酸化性が強いため、
素子領域に当たる部分は、殆ど酸化されず、素子分離領
域のみに厚いフィ−ルド酸化膜21が形成される。フィ
−ルド酸化膜21を形成してから、耐酸化材として用い
られたSi3 4 膜を除去すれば、素子領域上の薄い熱
酸化膜2と素子分離領域上の厚いフィ−ルド酸化膜21
が半導体基板1上に形成されることになる。
【0012】ついで、素子領域に集積回路素子を形成す
る。この工程では、例えば、イオン注入により不純物を
半導体基板1の表面の所定領域にド−プし、その後熱処
理を行ってエミッタなどの不純物拡散領域3を形成す
る。そして、プラズマCVD法によってSiO2 などの
層間絶縁膜5を堆積し、さらに、平坦化処理を行う(図
2(a))。この実施例がCMOS集積回路の場合は、
平坦化処理などの熱処理温度は、通常900〜950℃
程度であり、バイポ−ラ集積回路の場合は、その温度
は、950〜1000℃程度で行われる。次いで、薄い
熱酸化膜2とフィ−ルド酸化膜21の上にアンド−プポ
リシリコン40を200nm程度堆積し、このポリシリ
コン全面に35〜40keV、ド−ズ量1014〜1015
/cm2 程度でボロンあるいはBF2 をイオン注入9す
る。このイオン注入の条件によってポリシリコン抵抗の
抵抗値は、調整することができる(図2(b))。次い
で、ポリシリコン40の全面に窒化膜を被覆し、窒化膜
とポリシリコンを同一マスクでパタ−ニングする。そし
て、ポリシリコン抵抗層4とこれを保護するSi3 4
膜からなる保護絶縁膜8を形成する。次の工程であるコ
ンタクト部41へのイオン注入を行わない場合には、前
記パタ−ニングの前にランプアニ−ルによる不純物の活
性化を行うことも可能である(図3(a))。
【0013】次いで、抵抗層4と保護絶縁膜8を含む半
導体基板1の表面にレジスト膜10を形成し、エッチン
グ処理して、前記抵抗層4のコンタクト部41に相当す
る部分を開口する。そして、このレジスト膜10をマス
クとしてイオン注入9を行って、ボロンもしくはBF2
をコンタクト部41へ注入する。イオン注入によって配
線6と抵抗層4とのコンタクト抵抗が低減される。つぎ
にこのレジスト膜10を除去せずに、これを用いてコン
タクト部41の保護絶縁膜8をエッチング除去する。そ
して、さらにランプアニ−ルによって不純物の活性化を
実施する。(図3(b))。次いで、レジスト膜10は
除去する。そして、さらに新たにレジスト膜を塗布し、
パターニングを行ってレジストマスクを形成して、層間
絶縁膜5をエッチングして半導体基板1内の不純物拡散
領域3のコンタクト部51を開口する。次いで、アルミ
ニュウムなどの導電膜60を半導体基板1上に堆積す
る。導電膜60は、コンタクト部41、51にも当然堆
積している。この導電膜60をパタ−ニングすることに
よって、保護絶縁膜8と層間絶縁膜5の上にAl配線6
を形成して抵抗層4と半導体基板1の不純物拡散領域3
などとを電気的に接続する(図4)。さらに露出してい
る保護絶縁膜8、層間絶縁膜5、配線6を保護するよう
に、プラズマCVDなどでSiO2 の保護膜7が半導体
基板1上に被覆される(図1)。
【0014】この様な構成の抵抗層4を、半導体集積回
路装置の製造工程における熱処理工程を殆ど終了した後
に形成し、さらに、必要に応じて、抵抗層を保護する保
護絶縁膜を設けたので、熱による影響が少なく、また、
抵抗層内の不純物の外拡散が防止される。その結果、形
成される抵抗層は、図5に示す直線Aのように、従来と
同じ精度の抵抗層を得るために、その幅(W)を十分小
さくする事ができる。図1において抵抗層4は層間絶縁
膜の上に形成されており、その長さは、Lである。そし
て、抵抗層の幅は、図の垂直方向であり、Wで表され
る。このように、抵抗幅を小さくすることができること
によって、半導体集積回路装置の縮小化が著しく進む。
また、保護絶縁膜は、抵抗層形成後の工程からこの抵抗
層を保護するので、多少の熱工程が加わっても抵抗層の
精度に顕著な影響を及ぼすものではない。従来のこの種
抵抗層の抵抗値精度は、例えば、Lが80μm程度でW
が8μm程度の場合に、そのばらつきも含めて±15%
程度であった(直線B)。これは、設計値からのずれを
計算したものであるが、本発明に基づいて実施すれば±
8%程度に精度が向上する(直線A)。今後の精度の要
求は、±5〜±10%程度は、必要なので、本発明によ
れば、その要求は十分満たされている。
【0015】本発明において、抵抗層の厚みは、大体1
00〜350nmである。前の実施例では、200nm
の厚みを有しているが、製造工程中にランプアニ−ルを
実施する場合には、150〜250nm程度にするのが
好ましい。また、この実施例においては、ポリシリコン
を材料としているが、本発明では、これに限定されるも
のではなく、アモルファスシリコン、単結晶シリコンな
どのシリコンやTa、Ti、Mo、Wなどのシリサイド
膜や、ポリシリコン上に前記のシリサイドを形成したポ
リサイド膜等を利用することもできる。このSi3 4
やSiO2 などの保護絶縁膜の厚さは、50nm程度の
薄いものである。したがって、段差形状もかなり小さく
抑えることができる。
【0016】ポリシリコンなどの抵抗層にド−プされる
不純物は、前記実施例ではボロンあるいはBF2 イオン
であるが、この材料に限定する必要はない。本発明で
は、PやAsなどのN型の不純物を用いることも可能で
ある。オ−ミック性を良くすることができるが、不純物
濃度を1015/cm3 以上にする必要がある。半導体基
板1の表面全体を保護する保護膜は、SiO2 に限ら
ず、Si3 4 やBSG/Si3 4 などを用いること
ができる。また、配線と抵抗層もしくは配線と半導体基
板の素子領域の不純物拡散領域とのコンタクト抵抗を低
減するためにボロンなどの不純物をド−プしているが、
これに代えて、もしくはこれに加えてそれぞれの接触部
分に、例えば、窒化チタンなどの窒化物からなるバリア
メタルを介在させることができる。
【0017】以上前述の実施例では、単層の配線構造の
半導体集積回路装置について説明したが、本発明では多
層配線構造の半導体集積回路装置にも適用できる。近
年、半導体装置の高集積化の傾向に伴って多層配線が多
用されているが、本発明では、3層や4層あるいはそれ
以上の多層構造の配線を有する半導体集積回路装置に適
用することができる。この場合、抵抗層は、層間絶縁膜
と第1層目の配線との間に形成することもできるし、最
上層の配線とその配線が形成されている層間絶縁膜との
間に形成することができる。後者の場合には、抵抗層の
抵抗パタ−ンの設計変更が著しく簡単になるという効果
が有るが、抵抗層の形成には熱処理工程が含まれてお
り、したがって、配線も熱の影響を当然受けるので、配
線には、Alの使用を避けるなど、十分な注意が必要で
ある。
【0018】前記実施例における半導体基板は、P型シ
リコン半導体基板とその上のP型エピタキシャル層から
成り、素子領域は、P型エピタキシャル層に形成したN
ウエルに形成される構造に成っている。しかし、半導体
基板は、P型シリコン半導体基板とその上のN型エピタ
キシャル層からなるものも利用できる。その場合の素子
分離領域は、このエピタキシャル層に形成されたPウエ
ルから成ったている。素子分離領域は、どちらの半導体
基板を用いても、SiO2 もしくはSiO2 に包まれた
ポリシリコンを埋設したトレンチを用いることができ
る。また、半導体基板は、シリコンに限らず、Ge、G
aAsなど既存の材料は、すべて適用することが可能で
ある。
【0019】この発明においては、マスク修正時の対応
のし易さがある。回路設計上抵抗値の修正は良く起こる
ことであるが、この方法では、抵抗の形成は、後の工程
になるので、修正に対する対応が素早く行える。そし
て、この様にして得られた高精度抵抗層は、高精度なア
ナログ回路やフィルタ回路もしくはデジタル回路などの
集積回路に適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、抵抗層の精度が著しく向上するので、必要以上に精
度を落とさずに抵抗層を小さくすることができ、半導体
集積回路装置の微細化傾向に十分役立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の半導体集積回路装置の断面
図。
【図2】図1の半導体集積回路装置の製造工程断面図。
【図3】図1の半導体集積回路装置の製造工程断面図。
【図4】図1の半導体集積回路装置の製造工程断面図。
【図5】抵抗層の幅とその精度との関係を示す特性図。
【図6】従来の半導体集積回路装置の製造工程断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィ−ルド酸化膜 3 P型不純物拡散領域 4 抵抗層 5 層間絶縁膜 6 配線 7 保護膜 8 抵抗保護絶縁膜 9 イオン注入 10 フォトレジスト 11 P型シリコン半導体基板 12 N埋込み領域 13 P型エピタキシャル層 14 Nウエル 15 抵抗層 40 ポリシリコン 41 抵抗層のコンタクト部 51 不純物拡散領域のコンタクト部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/08 331 B 9054−4M 9170−4M H01L 27/06 321 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子領域に集積回路素子が形成され、フ
    ィ−ルド酸化膜をその表面に有する半導体基板と、 前記素子領域及びフィ−ルド酸化膜上に形成された層間
    絶縁膜と、 前記層間絶縁膜の所定の領域に形成された抵抗層と、 前記抵抗層を被覆し、保護する保護絶縁膜と、 前記抵抗層と前記集積回路素子とを接続する配線とを備
    えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗層は、多結晶シリコン、非晶質
    シリコン、単結晶シリコン、シリサイドのなかから選ば
    れた少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記層間絶縁膜の前記抵抗層が形成され
    ている部分は、前記フィ−ルド酸化膜の上にあることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗層は、Si3 4 膜又はSiO
    2 膜もしくはその両方からなる保護絶縁膜によって保護
    されていることを特徴とする請求項1、請求項2及び請
    求項3のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 素子領域に集積回路素子が形成され、素
    子分離領域にフィ−ルド酸化膜が形成された半導体基板
    上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に抵抗材料を堆積する工程と、 前記堆積された抵抗材料をパタ−ニングして抵抗層を形
    成する工程と、 前記集積回路素子と前記抵抗層とを接続する配線を少な
    くとも一部は前記抵抗層の上に重なるように形成する工
    程とを備えていることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 素子領域に集積回路素子が形成され、素
    子分離領域にフィ−ルド酸化膜が形成された半導体基板
    上に層間絶縁膜となる第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 前記多結晶シリコン膜に不純物をド−プする工程と、 前記多結晶シリコン膜をSi3 4 又はSiO2 もしく
    はその両方からなる第2の絶縁膜で被覆する工程と、 前記第2の絶縁膜と多結晶シリコン膜とを同一マスクで
    パタ−ニングして多結晶シリコン抵抗層とこれを保護す
    る保護絶縁膜を形成する工程と、 前記集積回路素子と前記多結晶シリコン抵抗層とを接続
    する配線を少なくとも一部は前記多結晶シリコン抵抗層
    の上に重なるように形成する工程とを備えていることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記配線を少なくとも一部は前記多結晶
    シリコン抵抗層に重なるように形成する工程において、
    前記保護絶縁膜にコンタクト孔を形成して前記多結晶シ
    リコン抵抗のコンタクト部を露出させ、さらに、このコ
    ンタクト孔より自己整合的に前記コンタクト部へイオン
    注入を行うことを特徴する請求項6に記載の半導体集積
    回路装置の製造方法。
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