JPH0529141U - リードフレーム用マガジンケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ケース内に収納されるリードフレーム１が搬送
中に動かないように保持するようにあて板３をより短時
間で固定保持する。 【構成】Ｌ形形状のあて板３をケース２ａ側に締付ける
つまみねじ４を設け、ケース２ａの側面につまみねじ４
が案内される切欠き溝５を形成し、ケース２ａに積み重
ねて収納されたリードフレーム１の最上部にあて板３を
接し、つまみねじ４であて板３をケース２ａに固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、その搭載部に半導体素子を搭載し、樹脂封止された後のリードフレ ームを積み重ねて収納するリードフレーム用マガジンケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、リードフレームは樹脂封止型半導体装置の部品の一つとして使用されて きた。この樹脂封止型半導体装置の組立は、まず、金属板よりプレス加工された リードフレームの素子搭載部に素子を搭載し、次に素子と素子搭載部周辺に位置 するリードフレームの内部リードとを導電性のワイヤにて接続した後、絶縁性の 樹脂にで樹脂封止して組立られていた。

【０００３】 図３（ａ）〜（ｄ）は従来の一例におけるリードフレーム用マガジンケースを 示す図であり、（ａ）は全体の構成を示す斜視図，（ｂ）はケースを示す斜視図 ，（ｃ）はあて板を示す斜視図及び（ｄ）は（ｃ）のｃｃ矢視図である。上述し た搭載部の素子が樹脂封止されたリードフレームは、次工程への搬送及び次工程 の自動設備への供給には、図３（ａ）に示すリードフレーム用マガジンケースに 積み重ねて収納して行なわれていた。

【０００４】 このリードフレーム用マガジンケースは、一方向に樹脂体が取付けられたリー ドフレーム１が挿入される開口を有し、側面に積み重ねて収納されたリードフレ ーム１の状態が見られる抜き穴が形成されるケース２と、開口よりやや形状の小 さく、その両側面が鈍角に折り曲げられ、ばね性をもたせた側板をもつあて板８ とで構成されていた。

【０００５】 このようなリードフレーム用マガジンケースにリードフレーム１を収納するに は、一枚ずつリードフレームを平面状に積み重ねケース２の開口より挿入し、所 定枚数のリードフレーム１を収納したら、図３（ｃ）に示すあて板８を挿入して 、図３（ｄ）に示すように、リードフレーム１が動かないようにばね性のある両 側板でケース２の内側を押し保持されていた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従来の構造のようなリードフレーム用マガジンケースでは、あて板８の両側板 のばね圧でケース２の内側を押して、リードフレーム１を押さえ保持しているが 、その保持力が弱く、搬送中での振動衝撃等でケース２からあて板８が抜けて、 リードフレーム１の脱落したり、あて板が抜けないまでも、搬送中にあて板の位 置がずれ、ケース２内でリードフレーム１が踊り、互いに傷を付け合うという欠 点がある。さらに、リードフレーム１の枚数が少ないときは、あて板８をケース ２の奥まで挿入しなればならず、ケース２内に指を挿入しにくく、ドライバ等で 押して作業しなければならず、作業時間がかかるという欠点もある。本考案の目 的は、かかる問題を解消すべく、挿入して積み重ねられるリードフレームを確実 に短時間に保持出来るリードフレーム用マガジンケースを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のリードフレーム用マガジンケースは、半導体素子が樹脂封止されて搭 載されるリードフレームを積み重ねて収納されるケースと、積み重ねられる前記 リードフレームの最上部を押さえ保持する矩形上のあて板とを備えるリードフレ ーム用マガジンケースにおいて、前記あて板の一短辺が垂直に折れ曲りＬ形形状 にし、その折れ曲り部にねじ穴を形成し、前記あて板の折れ曲り部に接する前記 ケースの壁を切欠き溝を形成し、こと切欠き溝にねじ部が挿入され、ねじ部が前 記ねじ穴にねじこまれて前記あて板をケースに締付け固定するつまみねじを設け ることを特徴としている。また、他のリードフレーム用マガジンケースは、前記 ケースと前記つまみねじとの間に座金であるプレートとコイルスプリングがある ことを特徴としている。

【０００８】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００９】 図１（ａ）〜（ｃ）は本考案の一実施例におけるリードフレーム用マガジンケ ースを示し、（ａ）はリードフレームが収納された状態を示す斜視図、（ｂ）は リードフレーム用マガジンケースの分解斜視図及び（ｃ）は（ａ）におけるＡ部 を拡大して示す断面図である。

【００１０】 このリードフレーム用マガジンケースは、図１（ａ）に示すように、ケース２ ａの開口より挿入され、積み重ねられて収納されるリードフレーム１を押さえる Ｌ字形状のあて板３を準備し、このあて板３をケース２ａに固定するために、図 １（ｂ）に示すように、ケース２ａの側面にリードフレーム１が挿入される方向 に切欠き溝５を形成し、この切欠き溝５に入り込むねじ部をもつとともにあて板 ３の折り曲げ部のねじ穴にねじ込み、あて板３をケース２ａに固定するつまみね じ４を設けたことである。

【００１１】 このような構造により、図１（ａ）に示すように重ねられてケース２ａに収納 されるリードフレーム１の最上部にあて板３を接触させ、図１（ｃ）に示すよう に、つまみねじ４であて板３をケース２ａの側壁に固定すればリードフレーム１ は保持され、あて板３の抜け落ちも泣く、搬送中におけるリードフレーム１のケ ース２ａ内での移動はなくなる。特にあて板３をケース２ａに押し込む際にも、 単につまみねじ４を把み押し下げるだけで済むので、短時間で作業が出来る。

【００１２】 図２は本考案の他の実施例を示すリードフレーム用マガジンケースの分解斜視 図である。このリードフレーム用マガジンケースは、前述の実施例におけるつま みねじによる固定方法をプレート７及びコイルスプリング６を介してつまみねじ ４ａであて板３ａをケース２ａに固定したことである。

【００１３】 このリードフレーム用マガジンケースは、前述の実施例に比べ、プレート７を 介して締付けられるので、あて板３ａの全面がプレート７と共同してケース２ａ の側壁を狭んで保持するので、より保持力が強いという利点がある。さらに、プ レート７の一側面を折り曲げて、ケース２ａの各部に案内されて梢動されるので 、あて板３ａの位置を定めるのにより正確に行い得るという利点がある。一方、 コイルスプリング６を設けることにより、ケース２ａにあて板３の押圧力が均一 になり、つまみねじ４ａの締付力によって、ケース２ａの変形が起きないという 利点もある。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したもうに本考案のリードフレーム用マガジンケースによれば、リー ドフレームを積み重ね収納されるケースの側面に切欠き溝を形成し、この切欠き 溝に挿入されるねじ部を有し、リードフレームを押さえ保持するあて板にそのね じ部がねじ込められてあて板をケースに締付固定するつまみねじを設けることに よって、あて板でリードフレームを確実に押さえ保持する効果がある。また切欠 き溝がつまみねじの案内となるので、リードフレームを押さえる位置への移動が 容易になり、より短時間になり、より短時間にあて板の固定操作が出来るという 効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるリードフレーム用マ
ガジンケースを示し、（ａ）はリードフレームが収納さ
れた状態を示す斜視図、（ｂ）はリードフレーム用マガ
ジンケースの分解斜視図及び（ｃ）は（ａ）におけるＡ
部を拡大して示す断面図である。

【図２】本考案の他の実施例におけるリードフレーム用
マガジンケースを示す分解斜視図である。

【図３】従来の一例におけるリードフレーム用マガジン
ケースを示し、（ａ）は全体の構成を示す斜視図、
（ｂ）はケースの斜視図、（ｃ）はあて板の斜視図、
（ｄ）は（ｃ）におけるｃｃ矢視図である。

【符号の説明】

１ リードフレーム ２，２ａ ケース ３，３ａ，８ あて板 ４，４ａ つまみねじ ５ 切欠き溝 ６ コイルスプリング ７ プレート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 半導体素子が樹脂封止されて搭載される
   リードフレームを積み重ねて収納されるケースと、積み
   重ねられる前記リードフレームの最上部を押さえ保持す
   る矩形上のあて板とを備えるリードフレーム用マガジン
   ケースにおいて、前記あて板の一短辺が垂直に折れ曲り
   Ｌ形形状にし、その折れ曲り部にねじ穴を形成し、前記
   あて板の折れ曲り部に接する前記ケースの壁を切欠き溝
   を形成し、こと切欠き溝にねじ部が挿入され、ねじ部が
   前記ねじ穴にねじこまれて前記あて板をケースに締付け
   固定するつまみねじを設けることを特徴とするリードフ
   レーム用マガジンケース。
2. 【請求項２】 前記ケースと前記つまみねじとの間に座
   金であるプレートとコイルスプリングがあることを特徴
   とする請求項１記載のリードフレーム用マガジンケー
   ス。