JPH0529113B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真装置、すなわち例えば２回転
１コピーの如き現像もしくはクリーニング機能を
実施するための現像兼クリーニング手段を有し、
かつ反転現像を行なう電子写真装置に於けるトナ
ー濃度のコントロール方法に関するものである。

従来の技術 これまで本発明者等は、トナーの浪費を防止し
装置をコンパクトに構成することが出来、しかも
コンピユータ等からの画像情報をレーザ光等によ
り書込んでハードコピーとすることが出来る電子
写真装置として、感光体上に光情報を照射して、
これに対応する静電潜像を形成し、該静電潜像を
磁気ブラシ現像装置により反転現像して記録体に
転写し、上記感光体上の残留トナーを上記磁気ブ
ラシ現像装置によりクリーニングする電子写真装
置を開発してきた。

ところが、この種の２回転１コピーの反転現像
プロセスを行なう電子写真装置は、磁気ブラシ現
像装置の現像ロールに印加するバイアス電圧の極
性をそのままの状態にしておくとクリーニング性
が悪くなるため、本発明者等は、クリーニングプ
ロセス時に現像ロールに印加するバイアス電圧の
極性を反転現像プロセス時の極性とは逆の極性に
切換えることにより、その解決を図つてきた。

発明が解決しようとする問題点 ところで、現像バイアス電圧として現像ロール
に一定の極性しか印加していない在来の電子写真
装置では、トナー濃度コントロール用として使用
されているトナー濃度検知センサー、すなわち磁
気センサーの出力は、第３図に示す空エージング
（画像をとらずに現像ブラシのみ回転）における
磁気センサー出力から明らかなように、何等の異
常も見られない。

しかしながら、前述のようにクリーニングプロ
セス時に現像ロールに印加するバイアス電圧の極
性を反転現像プロセス時の極性とは逆の極性に切
換えることを特徴とする上記電子写真装置では、
第４図に示すように、例えば現像バイアス電圧を
−300Vに、クリーニングバイアス電圧を＋50V
にした場合には、磁気センサー出力の振れ巾が大
きくなり乱れを生じることが判つた。

すなわち、この異常は、バイアス電圧を上記の
ように切換えた場合（図中のＡの状態）と、バイ
アス電圧を一定にした場合（図中のＢの状態）と
で比較してみると、第４図に示すように、バイア
ス電圧の切換えによる影響が顕著であることが明
確になつた。

このように、磁気センサー出力の乱れはトナー
濃度の安定に著しい影響を与えるだけでなく、ト
ナー濃度のコントロール手段としての磁気センサ
ーの使用についても大きな問題点となつていた。

本発明は、上記問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、２回転１コ
ピーの反転現像の電子写真装置に於いても磁気セ
ンサーの使用を可能とし、安定したトナー濃度を
得ることのできるトナー濃度コントロール方法を
提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明者等は、上記トナー濃度検知センサー、
すなわち磁気センサーの出力の乱れの原因をさら
に追及するために、バイアス電圧を切換えると共
に現像バイアス電圧を変化させてみたところ、第
５図に示すように、帯電された感光体の表面電位
（−500〜−520V）と現像プロセス時のバイアス
電圧（−200，−250，−300，−350V）の差が大き
くなるほど上記磁気センサー出力の異常が大きく
なり、またクリーニングバイアス電圧に切換えた
場合には異常が全く見られないことが確認され
た。なお、第５図中のONは現像バイアスがON，
OFFは現像バイアスがOFFすなわちクリーニン
グバイアスがONの状態を示す。

この磁気センサー出力の異常は、現像剤中のキ
ヤリアが感光体表面に引き付けられる力により現
像剤の穂立ち状態が変化し、それを磁気センサー
が検知することにより生ずるものと考えられる
が、本発明者等はクリーニングバイアスに切換え
た場合には何等の異常が見られず、現像プロセス
時にのみ磁気センサーの異常が認められる事実に
着目し、この現像プロセス時には磁気センサー出
力の検知を行わないことにより、上記問題点を解
決するに至つた。

即ち、本発明の電子写真装置に於けるトナー濃
度コントロール方法は、感光体上に光情報を照射
して、これに対応する静電潜像を形成し、該静電
潜像を磁気ブラシ現像装置により反転現像して記
録体に転写し、上記感光体上の残留トナーを上記
磁気ブラシ装置によりクリーニングする際、該ク
リーニングプロセス時に該磁気ブラシ現像装置の
現像ロールに印加するバイアス電圧の極性を上記
反転現像プロセス時とは逆の極性に切換えるよう
にした電子写真装置に於いて、上記磁気ブラシ現
像装置のトナー濃度を検知する磁気センサーの出
力を、上記反転現像プロセス時にはOFFにする
ことを特徴とするものである。

上記磁気センサーの出力をOFFにするタイミ
ングとしては、反転現像プロセス時のバイアス電
圧の切換えタイミングに呼応させるのがよく、ま
た、該出力をONにするタイミングとしては、ク
リーニングプロセス時のバイアス電圧の切換えタ
イミングに呼応させるとよい。

また、上記磁気センサーの出力をOFF状態に
している間は、全くトナー補給を行わないか、該
磁気センサーの出力をOFFにする直前の検出値
に基づいてトナー補給を行なうようにする。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第１図において、１はドラム状の感光体であつ
て、矢印方向に２回転して１コピーを行うように
なつている。該感光体１の表面には例えば、酸化
亜鉛（ZnO）やOPC（有機光半導体）等のｎ型や
セレンのようなｐ型の光電導層１ａが形成されて
いる。

２は磁気ブラシ現像装置であつて、現像ロール
２ａと、その周囲に現像剤が穂立状態に付着して
形成された磁気ブラシ２ｂから構成されている。

上記現像ロール２ａは、矢印方向に回転する非
磁性材スリーブと、その中に固定配置された磁石
から構成されている。また、上記現像剤は鉄粉等
の磁性キヤリアとトナーから成り、攪拌羽根３に
よる攪拌摩擦作用により、トナーが摩擦荷電され
るようになつている。

４は上記現像剤を収容する現像槽である。

５は切換スイツチであつて、上記現像ロール２
ａのバイアス電圧の極性を切換えるようになつて
いる。

６は磁気センサーであつて、上記磁気ブラシ２
ｂの磁性キヤリア周囲のトナーの量の変化に伴つ
て変動する実効透磁率を検出して、トナー濃度を
検知するようになつている。即ち、トナー濃度が
大きいと透磁率が小さく、逆にトナー濃度が小さ
いと透磁率が大きくなる。

７はトナー補給装置であつて、上記磁気センサ
ー６からの出力に基づいてトナーを上記現像槽４
内に補給するようになつている。

次に、上記実施例装置の作用について説明す
る。

まず、感光体１の表面に正または負のいずれか
の電荷を一様に帯電させる。

続いて、該感光体１の光電導層１ａに文字や図
形等の光情報を照射する。照射光としてコンピユ
ーター等からのレーザ光を使用し、この光情報部
（画像部）が露光され、光電導層１ａの表面に静
電潜像が形成される。

第２図から明らかなように、画像先端部が磁気
ブラシ２ｂの接触領域Ｓに到達する直前に切換ス
イツチ５が働いて、現像ロール２ａにバイアス電
圧が印加され、これと同時に磁気センサー６の出
力がOFFとなり、トナー補給装置７に検知され
ない状態になる。

感光体１上の静電潜像部が上記現像ロール２の
接触領域Ｓに到達すると、その非画像部を形成し
ている静電潜像の電荷と同じ極性に帯電されたト
ナーが感光体１の画像部に付着して、いわゆる反
転現像が行なわれ、トナーによる顕像が形成され
る。

続いて、上記現像されたトナー像を普通紙等の
記録体に転写する。

転写後の感光体１の表面は、ほぼ１周して再び
上記現像ロール２の接触領域Ｓに到達し、残留ト
ナーのクリーニングが行なわれる。

このクリーニングプロセス時にも切換スイツチ
５が働いて、上記現像ロール２ａに印加されるバ
イアス電圧の極性が上記反転現像プロセス時と逆
の極性になるが、その切換えのタイミングは、第
２図から明らかなように、クリーニングプロセス
の開始直後に行なわれる。該クリーニングプロセ
ス時のバイアス電圧の極性の切換えと同時に磁気
センサー６の出力がONとなつて、上記トナー補
給装置７に検知される。

発明の効果 磁気ブラシ現像装置のトナー濃度を検知する磁
気センサーの出力を、上記反転現像プロセス時に
はOFFにすることにより、２回転１コピーの反
転現像の電子写真装置に於いても磁気センサーの
使用を可能とし、安定したトナー濃度を得ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する電子写真装置の
一実施例の要部説明図、第２図は磁気ブラシ現像
装置のバイアス電圧と磁気センサー出力の切換の
タイミング図、第３図は一定の極性のバイアス電
圧時の磁気センサー出力を示すグラフ、第４図は
バイアス電圧の極性を切換えた場合の磁気センサ
ー出力を示すグラフ、および第５図は現像バイア
ス電圧を変えた場合の磁気センサー出力を示すグ
ラフ図である。 １……感光体、１ａ……光電導層、２……磁気
ブラシ現像装置、２ａ……現像ロール、２ｂ……
磁気ブラシ、３……攪拌羽根、４……現像槽、５
……切換スイツチ、６……磁気センサー、７……
トナー補給装置、Ｓ……接触領域。

【特許請求の範囲】

１ 静電潜像保持体１に対向して回転自在に軸支
される円筒形状の現像剤担持体３と、該現像剤担
持体３の表面に圧接され当該表面に現像剤８の層
を形成する規制部材７とを備え、現像剤担持体３
の両端部を平滑な表面を有するシール部材１１で
それぞれ被覆した現像装置において、 前記シール部材１１を表面が平滑で現像剤担持
体３の表面に接した基部１１ａと現像剤担持体３
の表面に15μm以下の固定部材１２で固定された
ものとし、 前記規制部材７をシール部材１１にそれぞれ接
触させたことを特徴とする現像装置。

Claims (1)

1. ３ 上記トナー濃度検知センサーの出力を、反転
   現像プロセスからクリーニングプロセスに切換え
   るためのバイアス電圧の切換えタイミングに呼応
   させてONにすることを特徴とする前記特許請求
   の範囲第１項または第２項に記載の電子写真装置
   に於けるトナー濃度コントロール方法。 ４ 上記トナー濃度検知センサーの出力をOFF
   状態にしている間は、トナー補給を行わないこと
   を特徴とする前記特許請求の範囲第１項、第２項
   または第３項に記載の電子写真装置に於けるトナ
   ー濃度コントロール方法。 ５ 上記センサーの出力をOFF状態にしている
   間は、上記トナー濃度検知センサーの出力を
   OFFにする直前の検出値に基づいてトナー補給
   を行なうことを特徴とする前記特許請求の範囲第
   １項、第２項または第３項に記載の電子写真装置
   に於けるトナー濃度コントロール方法。