JPS5941583B2 - 現像兼感光体クリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、現像剤として一成分非磁性トナーを使用す
る転写型電子写真装置において、転写後の感光体上に残
留するトナーを感光体除電後、感光体表面から除去する
ための感光体クリーニング装置、特に現像装置と兼用し
た感光体クリーニング装置に関する。

このような現像装置兼クリーニング装置は、電子写真装
置全体を小型化することができ、従来においては、現像
剤に磁性粉を使用する磁気ブラシ現像装置にみることが
できる。

また、従来のクリーニング装置は、残留トナーを除去す
るためにファーブラシを使用していたので、磁気ブラシ
は、感光体のクリーニングに十分その目的を達成するこ
とができる。ところが、一成分非磁性トナーを使用する
現像装置においては、このような磁気ブラシを形成する
ことはできない。

そこで、一成分非磁性トナーを使用する現像装置をクリ
ーニング装置として兼用するには、別の方法を取らなけ
ればならない。この発明による兼用クリーニング装置は
、感光体表面に近接して配置された導電性ゴム表面を有
する回転部材と、上記回転部材表面に一成分非磁性トナ
ーを供給するためのホッパーと、上記トナーを帯電させ
るための帯電手段と、上記回転部材の回転速度を変える
ための手段と、上記回転部材にバイアス電位を印加する
ための手段とを備え、クリーニング時に、上記回転部材
を現像時よりも速く回転させ、かつ除電後の感光体表面
電位よりも高いバイアス電位を印加することを特徴とす
る。この発明による兼用クリーニング装置は、構造が簡
単であり、十分なりリーニング効果をもつている。した
がつて、この発明の目的は、現像剤として一成分非磁性
トナーを使用する現像装置と兼用した、改良された感光
体クリーニング装置を提供することにある。

この発明の別の目的は、構造が簡単で、しかも十分なり
リーニング効果を得ることができる兼用感光体クリーニ
ング装置を提供することにある。

以下、添付した図面を参照してこの発明を説明する。第
１図は、この発明を適用した電子写真装置の一例を示す
概略構成図である。

表面にセレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、ポリビニル
カルバゾール等の光導電層を有する感光体ドラム１は、
矢印方向に定速回転する。感光体ドラム１表面は、まず
帯電コロナ放電器２により所定極性に一様に帯電される
。このときの帯電極性は、使用される光導電層の特性に
よつて決まる。帯電された感光体ドラム１表面には、露
光光学系３により原稿像が投影される。感光体表面の電
荷は、光照射された領域では消散し、暗領域では残つて
、そこに静電潜像が形成される。この静電潜像は、次の
クリーニング装置兼用の現像装置４によつて可視像化さ
れる。現像は、静電潜像を形成する電荷とは逆極性に帯
電された一成分非磁性トナーを、回転部材５表面に付着
させ、これを静電潜像に接触させることにより行なわれ
る。現像により得られたトナー像には、複写シート６が
重ねられ、その背後から転写コロナ放電器７により、静
電潜像がトナーを保持しているよりも強い電荷が与えら
れることにより、トナー像が複写シート６に転写される
。転写後、感光体ドラム１表面は、除電コロナ放電器８
による放電を受けて、静電潜像を形成する電荷が除去さ
れる。次に感光体ドラム１表面は、帯電コロナ放電器２
および露光光学系３の作用を受けずに、現像装置兼クリ
ーニング装置４に向う。転写後、感光体表面に残留する
トナーは、回転部材５を現像時よりも速く回転させ、か
つ回転部材５にトナーを静電的に吸着するためのバイア
ス電位を印加することにより感光体表面から除去される
。クリーニングされた感光体表面は、帯電コロナ放電器
２に向い、次の複写サイクルの準備をする。次に、現像
兼クリーニング装置４について第２図を参照して説明す
る。

回転部材５は、感光体ドラム１の光導電層１ａ表面に極
く近接して設けられている。回転部材５は、導電処理さ
れたシリコンゴム５ａを芯金５ｂに被覆して形成され、
芯金５ｂと感光体ドラム１の導電性支持体１ｂとの間に
直流バイアス電源９が接続されている。バイアス電源９
は、回転部材５に、感光体表面の静電潜像と同極性であ
つて、その非画像領域の表面電位よりも若干高目の電位
を与える。回転部材５の上部には、一成分非磁性トナー
１０を収容し、これを回転部材５表面に供給するための
ホツパ一１１が配置されている。

ホツパ一１１の下部開口の−部には、供給するトナー量
を制御し、トナーを摩擦帯電させるためのドクター１２
が設けられている。トナーは、静電潜像を形成する電荷
とは逆極性に帯電させられる。したがつて、ドクター１
２の材質は、トナーを構成する樹脂材料に対し摩擦帯電
系列土の上位または下位から適当に選ばれる。現像時に
おいて、回転部材５は、感光体ドラム１の周速に対しほ
ぼ等しい周速をもつて回転する。

流動しながらブレード１２により摩擦帯電されるホツパ
一１１内のトナー１０は、矢印方向に回転する回転部材
５の表面に、フアンデルワールスカ、ゴムの有する粘着
性およびバイアス電源による静電気等により吸着され、
感光体ドラム１表面の静電潜像に接触する。静電潜像を
形成する電荷は、逆極性に帯電されたトナーを静電的に
吸着し、静電潜像は可視化される。このとき、静電潜像
の非画像領域に吸着されようとするトナーは回転部材５
に印加されたバイアス電位により、その吸着を妨げられ
、現像画像の地肌汚れが防止される。クリーニング時に
おいて、回転部材５は、図示されない変速装置、例えば
歯車装置により、現像時よりも速く回転させられる。こ
のとき、感光体表面は既に除電装置の作用を受けており
、残留トナーを保持する静電潜像の電荷はほぼ消去され
ている。したがつて、感光体上の残留トナーは、トナ一
層を保持する回転部材５の回転表面により容易に払拭さ
れるとともに、バイアス電源９により静電的に除去され
て回転部材５表面に付着する。上記実施例において、バ
イアス電源９は、現像時とクリーニング時に共通のもの
を用いたが、現像時には、静電潜像非画像領域の表面電
位よりも若干高目のバイアス電位が要求され、クリーニ
ング時には、除電後の感光体表面電位よりも若干高目の
バイアス電位が要求される。したがつて、それぞれの機
能に応じて、バイアス電源を別々に設けて、現像時およ
びクリーニング時に切換えて使用することもできる。ク
リーニング時において、回転部材の回転数をさらに増加
し、バイアス電位をさらに高めると、クリーニング効果
も助長される。

しかしながら、過度の回転とバイアス電位は感光体上の
像形成に悪影響を与えるので好ましくない。したがつて
、これらの変更には自から上限が定められるが、その範
囲は多くのパラメータにより変化する。以上、この発明
の一実施例を図面を参照して説明したが、この発明の範
囲内において、種々の変更が可能である。

【図面の簡単な説明】 第１図は、この発明を適用した電子写真装置の一例を示
す概略構成図、第２図は、この発明の一実施例を示す概
略構成図である。 １：感光体ドラム、５：回転部材、９：バイアス電源、
１０：ー成分非磁性トナー １１：ホツパ一、１２：ド
クタ一。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 感光体表面に形成された静電潜像を一成分非磁性ト
   ナーを用いて現像し、現像により得られたトナー像を複
   写シートに転写した後、感光体表面を除電し、次いで感
   光体表面に残留するトナーをクリーニングする電子写真
   装置において、感光体表面に近接して配置された導電性
   ゴム表面を有する回転部材と、上記回転部材表面に一成
   分非磁性トナーを供給するためのホッパーと、上記トナ
   ーを帯電させるための帯電手段と、上記回転部材の回転
   速度を変えるための手段と、上記回転部材にバイアス電
   位を印加するための手段とを備えた現像および感光体上
   の残留トナーをクリーニングするための装置であつて、
   クリーニング時に、上記回転部材を現像時よりも速く回
   転させ、かつ上記回転部材に除電後の感光体表面電位よ
   りも高いバイアス電位を印加することを特徴とする現像
   兼感光体クリーニング装置。