JPS5941582B2 - 現像兼感光体クリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、現像剤として一成分非磁性トナーを使用す
る転写型電子写真装置において、転写後の感光体表面に
残留するトナーを、感光体表面を除電した後、感光体表
面から除去するための感光体クリーニング装置、特に現
像装置と兼用した感光体クリーニング装置に関する。

このような現像装置兼クリーニング装置は、電子写真装
置全体を小型化することができ、従来においては、現像
剤に磁性粉を使用する磁気ブラシ現像装置にみることが
できる。

また、従来のクリーニング装置は、残留トナーを除去す
るためにファーブラシを使用していたので、磁気ブラシ
は、感光体のクリーニングに十分その目的を達成するこ
とができる。ところが、一成分非磁性トナーを使用する
現像装置においては、このような磁気ブラシを形成する
ことはできない。

そこで、一成分非磁性トナーを使用する現像装置をクリ
ーニング装置として兼用するには、別の方法を取らなけ
ればならない。この発明による兼用クリーニング装置は
、感光体表面に近接して設けられた導電性ゴム表面を有
する回転部材と、上記ゴム部材の下方に配置されて鉄粉
を吸着したマグネット表面を有する回転部材と、上記マ
グネット部材を感光体表面に対し近接および離隔させる
ための変位手段と、上記マグネット部材表面のトナーを
上記ゴム部材表面に回収するための手段とを含む。感光
体表面の残留トナーは、まず回転ゴム部材により予め除
去され、次いで回転マグネット部材により完全に除去さ
れる。

マグネット部材により除去されたトナーは、回収手段に
より回収されてゴム部材表面に戻される。この発明によ
る兼用クリーニング装置は、構造が簡単であり、十分な
りリーニング効果を持つて（・る。

したがつて、この発明の目的は、現像剤として一成分非
磁性トナーを使用する現像装置と兼用した、改良された
感光体クリーニング装置を提供することにある。

この発明の別の目的は、構造が簡単で、しかも十分なり
リーニング効果を得ることができる兼用感光体クリーニ
ング装置を提供することにある。

以下、添付した図面を参照して、この発明を説明する。
第１図は、この発明を適用した電子写真装置の一例を示
す概略構成図である。

表面にセレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、ポリビニル
カルバゾール等の光導電層を有する感光体ドラム１は、
矢印方向に定速回転する。感光体ドラム１表面は、まず
帯電コロナ放電器２により所定極性に一様に帯電される
。このときの帯電極性は、使用される光導電層の特性に
よつて決まる。帯電された感光体ドラム１表面には、露
光光学系３により原稿像が投影される。感光体表面の電
荷は、光照射された領域では消散し、暗領域では残つて
、そこに静電潜像が形成される。この静電潜像は、次の
クリーニング装置兼用の現像装置４によつて可視像化さ
れる。現像は、静電潜像を形成する電荷とは逆極性に帯
電された一成分非磁性トナーを静電潜像に接触させるこ
とにより行なわれる。

現像により得られたトナー像には、複写シート５が重ね
られ、その背後から転写コロナ放電器６により、静電潜
像がトナーを保持しているよりも強い電荷が与えられる
ことにより、トナー像が複写シート５に転写される。転
写後、感光体ドラム１表面は、除電コロナ放電器７によ
る放電を受けて、静電潜像を形成する電荷が除去される
。

次に感光体ドラム１表面は、帯電コロナ放電器２および
露光光学系３の作用を受けずに、現像装置兼クリーニン
グ装置４に向い、この装置により感光体表面に残留する
トナーが除去される。

クリーニングされた感光体表面は、帯電コロナ放電器２
に向い、次の複写サイクルに備える。次に、この発明の
一実施例を第２図を参照して説明する。

現像およびクリーニングのための回転部材８は、感光体
ドラム１の光導電層１ａ表面に極く近接して設けられて
℃・る。回転部材８は、導電処理されたシリコンゴム８
ａを芯金８ｂに被覆して形成され、芯金８ｂと感光体ド
ラム１の導電性支持体１ｂとの間に直流バイアス電源９
が接続されている。バイアス電源９は、回転ゴム部材８
に感光体表面の静電潜像と同極性であつて、その非画像
領域の表面電位よりも若干高目の電位を与える。回転ゴ
ム部材８の土部には、一成分非磁性トナー１０を収容し
、これを回転ゴム部材８表面に供給するためのホツパ一
１１が配置されている。

ホツパ一１１の下部開口の一部には、供給するトナー量
を制御し、トナーを摩擦帯電させるためのドクター１２
が設けられている。トナーは、静電潜像を形成する電荷
とは逆極性に帯電させられる。したがつて、ドクター１
２の材質は、トナーを構成する樹脂材料に対し摩擦帯電
系列上の上位または下位から適当に選ばれる。回転ゴム
部材８の下方には、マグネツト表面を有する別の回転部
材１３が、感光体ドラム１表面に近接する第１位置Ｐ１
と、回転ゴム部材８表面に近接する第２位置Ｐ２と、感
光体ドラム１およびゴム部材８表面から離隔する第３位
置Ｐ３とを取りうるように、レバー１４に取付けられて
（・る。

マグネツト回転部材１３は、非磁性体スリーブの中に収
容されてもよい。マグネツト回転部材１３は、スイツチ
１５を介してバイアス電源９に接続されており、表面に
は鉄粉１６が一様に吸着されている。現像時において、
マグネツト部材１３は、第３位置Ｐ３に位置させられ、
感光体ドラム１およびゴム部材８に影響が及ばな℃・よ
うにしてある。

ゴム部材８は、感光体ドラム１の周速に対しほぼ等しい
か、またはその５倍の速度までのいずれかの周速をもつ
て回転する。流動しながらブレード１２により摩擦帯電
されるホツパ一１１内のトナー１０は、矢印方向に回転
するゴム部材８の表面に、ゴムの有する粘着性やバイア
ス電源による静電気等により吸着され、感光体ドラム１
表面の静電潜像に接触する。静電潜像を形成する電荷は
、逆極性に帯電されたトナーを静電的に吸着し、静電潜
像は可視化される。このとき、静電潜像の非画像領域に
吸着されようとするトナーは、ゴム部材８に印加された
バイアス電位により、その吸着を妨げられ、現像画像の
地肌汚れが防止される。クリーニング時において、マグ
ネツト部材１３は第１位置Ｐ１に位置させられる。感光
体土の残留トナーは、まず、ゴム部材８表面のトナー層
により擦り取られる。感光体表面は、除電コロナ放電器
により既に除電されているので、ゴム部材表面のトナー
が感光体表面に移行することはない。しかしながら、ト
ナー層は感光体表面に軽く接触しているのですべての残
留トナーを除去することはできない。そこで、残りの残
留トナーは、マグネツト部材１３によりすべて除去され
る。マグネツト部材１３表面の鉄粉１６は、マグネツト
の磁力線に沿つて連鎖し、いわゆる磁気ブラシを形成す
る。

磁気ブラシは、マグネツト部材１３表面に強固に保持さ
れ、感光体表面の残留トナーは、これにより払拭される
。残留トナーは、磁気ブラシにより感光体表面から機械
的に除去されるばかりでなく、磁気ブラシと残留トナー
の摩擦帯電により静電的にも除去され、磁気ブラシに付
着する。感光体表面のクリーニングが終ると、マグネツ
ト部材１３は第２位置Ｐ２に位置させられ、同時にスイ
ツチ１５がオンにされる。

磁気ブラシに付着した残留トナーは、ゴム部材８および
マグネット部材１３間にかけられた電気的バイアスによ
りゴム部材８表面に回収される。トナーの回収が終ると
、マグネツト部材１３は第３位置Ｐ３に位置させられ、
同時にスイツチ１５がオフにされて、次の現像の準備を
する。第３図は、この発明の別の実施例を示す概略構成
図である。

感光体ドラム１、回転ゴム部材８、バイアス電源９、ト
ナー１０、ホツパ一１１、ドクター１２は上記実施例と
ほぼ同様に構成されている。回転マグネツト部材１３は
、感光体ドラム１表面に近接する第１位置Ｐ１と、これ
から離隔する第２位置Ｐ２とを取りうるように、レバー
１４により、ベルト支持ローラー１７に取り付けられて
いる。このローラー１７と、ホツパ一１１に近接する他
方のベルト支持ローラー１８との間には、導電性のゴム
ベルト１９がかけわたされている。このベルト１９は、
ローラー１７側においてマグネツト部材１３に近接して
おり、ローラー１８側において、ホツパ一１１の一方の
側壁１１ａに接触している。この側壁１１ａは掻き取り
板を兼用させたもので、他に掻き取り板を別個に設ける
こともできる。クリーニング時において、感光体表面の
残留トナーは、まずゴム部材８により除去され、ついで
第１位置に位置するマグネツト部材１３により完全に除
去される。

マグネツト部材１３表面の磁気ブラシに付着した残留ト
ナーは、磁気ブラシがゴムベルト１９に接触することに
より、ゴムのもつ粘着性によりベルト側に移行し、磁気
ブラシから除去される。ベルト上のトナーは、掻き取り
板１１ａにより除去されてホツパ一内に回収される。感
光体のクリーニングが終ると、マグネツト部材１３は第
２位置Ｐ２に位置させられ、次の現像に備えられる。こ
の実施例において、ゴムベルト１９をバイアスまたは摩
擦帯電等により帯電させて、マグネツト部材１３からの
トナーの回収を効果的に行なうことができる。

また、ベルトの代りに、導電性ゴムローラーをマグネツ
ト部材１３に近接させて設け、磁気ブラシからトナーを
ローラー表面に付着させた後、ローラー表面に接して設
けた掻き取り板によつて掻き取り、これをバケツトコン
ベア等によりホツパ一内に回収してもよい。

この発明において、回転ゴム部材８および回転マグネツ
ト部材１３は、図示のローラー状に限らずベルト状とす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明を適用した電子写真装置の一例を示
す概略構成図、第２図は、この発明の一実施例を示す概
略構成図、第３図は、この発明の別の実施例を示す概略
構成図である。 ８・・・・・・回転ゴム部材、９・・・・・・バイアス
電源、１０・・・・・・一成分非磁性トナー、１１・・
・・・・ホツパ一１２・・・・・・ドクター １３・・
・・・・回転マグネツト部材、１４・・・・・・レバー
１５・・・・・・スイツチ、１６・・・・・・鉄粉。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 感光体表面に形成された静電潜像を一成分非磁性ト
   ナーを用いて現像し、現像により得られたトナー像を複
   写シートに転写した後、感光体表面を除電し、次いで感
   光体表面に残留するトナーをクリーニングする電子写真
   装置において、感光体表面に近接して設けられた導電性
   ゴム表面を有する回転部材であつて、現像時にはその表
   面に付着させたトナーを感光体表面に接触させて静電潜
   像を現像し、クリーニング時には感光体表面の残留トナ
   ーを除去するためのゴム部材と、上記ゴム部材の下方に
   配置されて鉄粉を吸着したマグネット表面を有する回転
   部材であつて、感光体表面に残留するトナーをさらに除
   去するためのマグネット部材と、上記マグネット部材を
   感光体表面に対し、現像時には離隔させ、クリーニング
   時には近接させるための変位手段と、上記マグネット部
   材表面に付着したトナーを上記ゴム部材表面に回収する
   ための手段とを含む現像兼感光体クリーニング装置。