JPH0528850U - 床スラブにおける配管用貫通孔構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は床スラブにおける配管用貫通孔構造
に関するものであり、容易に構築できる床スラブにおけ
る配管用貫通孔構造を提供することである。 【構成】 床スラブ４における配管用貫通孔１の周囲
に、該配管用貫通孔１を囲む環体２を突設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は床スラブにおける配管用貫通孔構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、床スラブにおける配管用貫通孔は床スラブを構築する際に、床スラブの 型枠内に塩化ビニールパイプや厚紙等で配管用貫通孔の型枠を作り、生コンクリ ートの養生後にこれを脱型して形成していた。 このため、この配管用貫通孔の型枠を脱型した後は排水管や給水管等が施工さ れるまでは図３図に示すように、配管用貫通孔１０が開いたままとなっていた。 そのため、躯体の施工時にこれらの配管用貫通孔１０から雨水等が入って下階 に流れるため、下階の作業に支障をきたしていた。

【０００３】 そこで、この問題を解決するために図４に示すように、配管用貫通孔１０の回 りにモルタル等により土手２０を形成し、その上面を蓋３０で閉塞して雨水等の 浸入を防止していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のように配管用貫通孔の回りにモルタル等により土手を形成した 場合は、該配管用貫通孔に排水管や給水管等の配管を施工した後に、この土手を はつり取る余分な除去作業をしなければならないため作業性が悪かった。

【０００５】 本考案は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に 構築できる床スラブにおける配管用貫通孔構造を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

以上の課題を達成するための本考案の床スラブにおける配管用貫通孔構造は、 床スラブにおける配管用貫通孔の周囲に、該配管用貫通孔を囲む環体を突設した ことを特徴とする構成にすることである。

【０００７】 而して、配管用貫通孔構造は配管用貫通孔の周囲に設けた環体により配管用貫 通孔内に雨水等が浸入するのを防止し、該環体は配管と伴に施工される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の床スラブにおける配管用貫通孔構造の一実施例を図面に基づい て詳細に説明する。 図１は、本考案の床スラブにおける配管用貫通孔構造の断面図、図２は配管用 貫通孔に配管を施工した状態の断面図である。 床スラブにおける配管用貫通孔構造は、床スラブＡの配管用貫通孔１の回りに 環体２が突設して形成される。

【０００９】 該環体２は塩化ビニルパイプであり、型枠内に生コンクリートを打設した後に 配管用貫通孔１の回りに設置するものであり、まだ硬化しない生コンクリートの 上から押圧することにより下部を適宜深さ埋設するものである。 そして、生コンクリートが硬化するとこの環体２が配管用貫通孔１の回りに突 設しているため、該配管用貫通孔１内に雨水が浸入するのを防止する。

【００１０】 またこの環体２は配管用貫通孔１に排水管又は給水管等の配管３が施工される まではこのままの状態であり、配管３の施工後は該配管３と配管用貫通孔１との 間及び環体２の天端までモルタル４を詰め込む。 このことにより、該環体２は配管の施工時に除去する必要がなく、配管３の施 工と伴に施工される。

【００１１】

【考案の効果】

床スラブにおける配管用貫通孔の周囲に、該配管用貫通孔を囲む環体を突設し たことにより、配管用貫通孔構造を容易に構築することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】配管用貫通孔構造の断面図である。

【図２】配管用貫通孔内に配管を施工した状態の断面図
である。

【図３】従来の配管用貫通孔構造の断面図である。

【図４】配管用貫通孔の周囲に土手を構築した状態の断
面図である。

【符号の説明】

Ａ 床スラブ １ 配管用貫通孔 ２ 環体 ３ 配管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床スラブにおける配管用貫通孔の周囲
   に、該配管用貫通孔を囲む環体を突設したことを特徴と
   する床スラブにおける配管用貫通孔構造。