JPH0528840Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は表示付個別呼出用受信機（以下受信機
と称す）に関し、特にLED（発光ダイオード）点
滅による報知機能を有し、かつ表示部のバツクラ
イトの点灯を光センサーを利用して行なつている
受信に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の受信機では呼出しを鳴音でなく
LEDを点滅させて報知させる機能（サイレント
モードと称している）を持つ場合、筐体部にレン
ズを埋め込み、このレンズに内部からLEDの光
を当てている。又、表示部を暗い場所などで見る
場合に使われる照明用バツクライトを自動的に動
作させるための光センサーは、筐体部にLED部
と同様に設けたレンズを通して廻りの明るさを感
知している。このような従来の受信機は、LED
部用レンズと光センサー部用レンズとを別々に有
している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上述した従来のLEDレンズ部、光センサーレ
ンズ部は別々のパーツを筐体部に埋込んでいるの
で、レンズのコスト及び組立工数が多く掛り、価
格的に高いものとなつている。又、光センサー部
の窓は受信機において機能的に余り必要の無いも
のであり、デザイン的にも処理が難しく問題があ
る。第３図にて補足説明をすると、受信機１１は
呼出信号を受信した時にメツセージを表示する表
示部２と、鳴音でなくLEDの点滅で報知するレ
ンズ１０と、及び表示部を照明するランプ又は
EL（エレクトロニツクルミネンス）からなるバツ
クライトを動作させるための光センサーとを有し
ている。光センサーは受信機の環境がある一定の
明るさ以下になつたら自動的にバツクライトを作
動させるためのもので、受信機の内部に素子が実
装され、透明のレンズ９を通して光を感知し、動
作する。図でもわかるように、レンズが２ケ所に
存在することになり、デザイン的にも制約が出て
くる。LED部レンズ１０は機能的にも点滅する
ので必要であるが、光センサー部レンズ９は機能
としては余り働らいていない。

また、上述した従来の受信機の光センサーレン
ズ部は一方向からの明るさしか検出することがで
きず、この部分が塞がれるとたとえ周囲が明るく
ともバツクライトが点灯してしまい、無駄な電力
を消費するという不具合があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の受信機は、LED部レンズと光センサ
ー部レンズを１ケ所に集約し、光センサー用とし
ての専用窓部を削除している。

また、本考案の個別呼出用受信機は、受信メツ
セージを表示する表示部と、明るさが一定の値以
下になつたとき表示部を照明する補助照明部を動
作させるための光検出部と、この光検出部を覆い
少なくとも２方向からの光を通過させる断面略Ｌ
字形の半透明光拡散部と、表示部と半透明光拡散
部の一部とが略同一面となるように表示部及び半
透明光拡散部が設置されたケースとを含む。

〔実施例〕

本考案について図面を参照して説明する。

第１図は本考案実施の受信機外観斜視図であ
る。受信機１は表示部２、LED点滅部レンズ３
を有している。この図でわかる様に従来の受信機
１１（第３図）と違うのは光センサー用レンズ９
が無いことである。第２図は受信機１の要部断面
図を示し、LED点滅レンズ部を示している。実
装構造としてはプリント板８上にLED７を取付
け、その点滅が外から認識できるようにレンズ３
を用いて透過拡散させている。このレンズ３は、
LED７が直接露出しないよう、防塵機能も有し
てある。

表示部の照明としてバツクライト（補助照明
部）を使用しているが（図は省略してある）、こ
れを動作させる光センサー（光検出部６）の取付
場所はLED７とほゞ同じ位置にし、外部からの
受光をレンズ３を通して行なわしめる。このため
に、レンズ３は内部LEDからの光の透過拡散効
果と、外部からの光を透過させるような半透明状
態に仕上げる。半透明であるため、直接受信機の
中は見えないようになつている。一般的には、レ
ンズ（半透明光拡散部）３は赤色アクリル樹脂成
形品にて形成され、LED発光色と合わせること
で、より点滅状態が確認しやすいようになつてい
る。

また、レンズ３はケースの２方向（前面方向及
び上面方向）からの周囲の明るさが検出できるよ
うに、第２図に明示されているように、断面が略
Ｌ字形になつている。このような形状にすること
により、例えば周囲が明るいときにレンズ上面部
分が塞がれたとしても、前面からの光をセンサー
６が検出するので誤つてバツクライトが点灯して
しまうようなことがない。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、LED部
レンズと光センサー部レンズを一ケ所に集約する
ことで、受信機デザインをスマートにでき、筐体
の製造原価の低減ができる。つまり、レンズの金
型費，単品のコスト、及び筐体への取付作業の低
減等が達成できる。又、レンズは接着，圧入等で
筐体部に取付けられるので、受信機の落下等で外
れる危険性も減ずるとができる。

更に、本考案の構成によれば、光センサーを断
面Ｌ字形のレンズに実装しているので、少なくと
も２方向からの周囲の明るさを検出することがで
き、意図しないときに表示部のバツクライトが点
灯し電池を消費し電池寿命を縮めるという不具合
が改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の個別呼出用受信機の外観
斜視図、第２図は本考案実施状態を示す要部断面
図、第３図は従来の個別呼出用受信機の外観斜視
図。 図において、１，１１……個別呼出用受信機、
２……表示部、３……レンズ、４……カバー、５
……ケース、６……光センサー、７……LED、
８……プリント板、９……センサー部レンズ、１
０……LED部レンズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受信メツセージを表示する表示部と、明るさが
   一定の値以下になつたとき前記表示部を照明する
   補助照明部を動作させるための光検出部と、前記
   光検出部を覆い少なくとも２方向からの光を通過
   させる断面略Ｌ字形の半透明光拡散部と、前記表
   示部と前記半透明光拡散部の一部とが略同一面と
   なるように前記表示部及び半透明光拡散部が設置
   されたケースとを含むことを特徴とする個別呼出
   用受信機。