JPH05288359A - 隠蔽型室内機の電装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井内に据え付けられた室内機における電装
箱のメンテナンス等を容易にすることを目的とする。 【構成】 天井裏１０２内に埋込まれた室内機の設置後
の運転中、仮に故障が起きたときは、室内機を停止し、
化粧パネル１０４の中央にある吸込口１０８を開け、前
記化粧パネル１０４と電装箱１が一体となって成形され
ているため、吸込口を開けたとき、電装箱１ｂは、すぐ
手の届くところに位置するから容易に調査、あるいは、
メンテナンスができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、天井裏内等に埋込まれ
る分離型空調機における電装箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、分離多室型空気調和機が普及して
おり、この空調機の室内機は、スペースを取らないよう
に配慮するところから、ビルトインと称せられる隠蔽型
の室内機が普及されている。なかでも、突出感もなく、
スペースも全く不要な、天井埋込型の室内機が、多くな
りつつある。従来、この種の室内機は、図２に示すよう
な構成となっている。

【０００３】すなわち、天井材１０１の天井裏１０２に
埋込まれた室内機の本体１０３が据付けられ、その下面
側には、化粧パネル１０４が、前記本体１０３と一体に
構成されている。前記本体１０３の内部には、室内循環
用の送風機１０５と、この送風機１０５の周囲に媒体を
通す熱交換器１０６と、前記送風機１０５の制御をはじ
めとした空調機の運転制御をせしめるための種々の電子
制御部品を収納した電装箱１０７が、前記本体１０３の
内部の壁側に設けられている。また、化粧パネル１０４
は、中央部に吸込口１０８を形成し、四方に形成した吹
出口１０９（残る２方は、図示せず）を設けている。ま
た、前記化粧パネル１０４は、枢支となる支軸１１０を
支点として開閉するようにしている。

【０００４】上記構成において、送風機１０５や、電装
箱１０７等のメンテナンスを行うときは、化粧パネル１
０４を支軸１１０を支点として開き、本体１０３の内部
の点検、すなわち、メンテナンスを行うようにしてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の隠蔽
型室内機の電装箱では、本体１０３の内壁に設けられて
いるために、化粧パネル１０４を開け、さらに、本体１
０３の内部に手を入れてメンテナンスをする作業となる
ために、とくに、電装箱１０７のメンテナンスは、困難
性を有し、しかも、メンテナンスを要するのは、電気系
統の故障が多いところから、電装箱１０７のメンテナン
スには困ることが多く、作業が、困難になるという問題
があった。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、天
井埋込型室内機の電装箱のメンテナンスを容易にするこ
とを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の隠蔽型室内機の
電装箱は、上記目的を達成するために、天井裏内に据え
付けられた室内機の本体と、この本体内部に送風機と、
この送風機の周囲に熱交換器と、前記本体の下面に化粧
パネルとを備え、前記化粧パネルと一体に成形した電装
箱を設けてた構成とする。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成により、化粧パネルの中
央の吸込口を開け、この開けた化粧パネルと一体に成形
した電装箱が、すぐ、手の届く位置になって、本体の内
部に手を入れる必要もなく、容易に電装箱を開け、内部
のメンテナンスを行うことができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１を参照
しながら説明する。なお、従来例に符した符号と同一符
号は同一物を示し説明は省略する。

【００１０】すなわち、化粧パネル１０４は、支軸１１
０を支点として開閉するが、この化粧パネル１０４に
は、その先端部に電装箱１を成形してあり、この電装箱
１の内部に送風機１０５の制御をはじめとした空調機の
運転制御をするための電子部品（図示せず）等を収納し
ている。したがって、化粧パネル１０４が、閉のとき
は、電装箱１は、電装箱１ａの位置となり、開のとき
は、点線で示すように、電装箱１ｂの位置となる。な
お、化粧パネル１０４の閉のとき、吹出口１０８の通風
路には支障のない位置となっている。また、化粧パネル
１０４が開となる（点線）ときは、配線２を電装箱１ｂ
の位置に接続しており、これも開閉には支障のないよう
に配設しているのである。

【００１１】上記構成において、通常の運転時は、中央
の吸込口１０８より室内空気を吸込み、送風機１０５を
経て、熱交換器１０６を通って冷却、または、加熱され
た空気が、吹出口１０９より吹出されて空調する。次
に、仮に何らかの電気的支障があったときは、化粧パネ
ル１０４を支軸１１０を支点として開け、その先端にあ
る電装箱１ｂをメンテナンスすることになり、開けた状
態では、（点線位置）すぐ手の届く位置にあるから、非
常に至便であり、したがって、メンテナンスをする時間
も短時間で終わらせることができるのである。

【００１２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、化粧パネル側に、電装箱を一体に成形し
て、そこへ電子部品をはじめとする接続配線関係の配線
をするようにしたから、特にトラブルの多い電気系統の
メンテナンスは、化粧パネルを開けたら、すぐ手元の位
置で調査でき、いたって至便性を有し、困難性を全く伴
わないから、メンテナンスをする時間も短時間で終わら
せることができるなどの効果を有する隠蔽型室内機の電
装箱を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の隠蔽型室内機の電装箱の天
井に取り付けた一部破断した側面図

【図２】従来の隠蔽型室内機の電装箱の天井に取り付け
た一部破断した側面図

【符号の説明】

１ 電装箱 １０２ 天井裏 １０３ 本体 １０４ 化粧パネル １０５ 送風機 １０６ 熱交換器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天井裏内に据え付けられた室内機の本体
   と、この本体内部に送風機と、この送風機の周囲に熱交
   換器と、前記本体の下面に化粧パネルとを備え、前記化
   粧パネルと一体に成形した電装箱を設けてなる隠蔽型室
   内機の電装箱。