JPH05288289A - ライニング管のフランジ構造 - Google Patents

ライニング管のフランジ構造

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JPH05288289A
JPH05288289A JP4083730A JP8373092A JPH05288289A JP H05288289 A JPH05288289 A JP H05288289A JP 4083730 A JP4083730 A JP 4083730A JP 8373092 A JP8373092 A JP 8373092A JP H05288289 A JPH05288289 A JP H05288289A
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JP
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pipe
lining
loose flange
short pipe
diameter
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JP4083730A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Watanabe
満博 渡辺
Eiichi Kagoshima
栄一 籠島
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時や輸送時、配管施工時における取り扱
いが容易で、各種の作業性の点でも優れ、かつ、その構
造上、製造の自動化および生産性の向上も容易なライニ
ング管のフランジ構造を提供する。 【構成】 一端に外側への略90°の折り曲げ部を持
ち、他端に樹脂層が外側を向くよう折り返された折り返
し部を持ち、かつ、この折り返し部と折り曲げ部との間
の外周に回動自在のルーズフランジが装着されたライニ
ング短管と、管端部にライニング短管の折り返し部を抱
き込む拡径部を持つライニング管本体とが、折り返し部
および拡径部において互いに液密に接合された構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば給湯、給水ある
いは空調用等の配管材として、耐食性、耐薬品性を向上
させるべく金属管の内面を合成樹脂で被覆したライニン
グ管のフランジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管内面を熱可塑性樹脂等の合成樹脂
で被覆したライニング管においては、管どうしを管端部
において接続するために、管の外周に移動可能なフラン
ジ、いわゆるルーズフランジを設ける場合がある。
【0003】このようなルーズフランジを持つライニン
グ管の構造は、従来、図6に断面図を例示するように、
金属管61aとその内面の樹脂ライニング層61bとか
らなるライニング管61の外周に、管61の円周方向お
よび軸方向に移動可能なルーズフランジ62を挿入する
とともに、ライニング管61の管端部には、スタブエン
ドと称される円環状の突起63を溶接により固着した構
造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来のライニング管のフランジ構造においては、ルー
ズフランジ62が管軸方向に移動するため、製造時にお
ける金属加工工程なしいはライニング工程の双方におい
て、横持ちおよび加工の際にルーズフランジ62が管の
外周面に沿って軸方向に移動してしまうため、この移動
を防止するためにルーズフランジ62を仮固定したり、
あるいは管の姿勢に応じて、例えば両端の突起63のう
ち下方側の突起側に2枚のルーズフランジ62を移動さ
せた状態とした後に加工等を行わなければならいという
煩わしさがあった。
【0005】また、製品の輸送時や配管施工時において
も、ルーズフランジが軸方向に移動することは同様に煩
わしさを伴う。特に配管施工時においては、例えば縦配
管において2本の管を接続する場合、上側の管の下端部
を下側の管の上端部に接続するに当たって、上側の管の
上方側のルーズフランジが落下してくることになる。こ
の場合、ルーズフランジとスタブエンドとの間に指を挟
まれないように注意をする必要があり、そのルーズフラ
ンジの落下を防止するために管の外周面の適当なところ
に縄等を巻きつけておくか、あるいは、上方側のルーズ
フランジをあらかじめ下まで落としておき、その状態で
下方側のルーズフランジを下側の管のルーズフランジに
対して締めつける必要が生じ、締めつけ作業が極めて煩
わしくなる。なお、上方側のルーズフランジを先に締め
つけてから、下方側のルーズフランジを締めつけること
により、このような不具合は解消できることになるが、
新配管の場合には縦配管は下から上へと順に配管を乗せ
ていくのが通常であるため、このような手順を採用する
ことはできない。
【0006】更に、従来の構造では管端部の突起63は
溶接によって固着されているため、ライニング加工をそ
の後でしか行うことができず、このライニング加工の先
立って、特に管の内面側における溶接スパッタを入念に
除去する必要があって、その労力は多大なものであっ
た。また、1m程度の比較的短尺のライニング管等にお
いては、相対的にルーズフランジが重く、このような管
に対してライニングを行う場合には、人手により取り扱
うことが難しくなるという問題もある。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、製造時や輸送時、あるいは配管施工時における取
り扱いが容易で、作業性の点でも優れ、しかもその構造
上、製造の自動化および生産性の向上も容易なライニン
グ管のフランジ構造の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例に対応する図1を参照しつつ説明す
ると、本発明のライニング管のフランジ構造は、一端に
外周側へ略90°折り曲げられた折り曲げ部21を有す
るとともに、他端に樹脂層20bが外側を向くよう折り
返された折り返し部22を有し、かつ、この折り返し部
22と折り曲げ部21の間の外周には回動自在のルーズ
フランジ30が装着されたライニング短管20と、管端
部にライニング短管20の折り返し部22を抱き込む拡
径部11が形成されたライニング管本体10とが、折り
返し部22と拡径部11において互いに液密に接合され
ていることによって特徴付けられる。
【0009】
【作用】ルーズフランジ30はライニング短管20の折
り曲げ部21と折り返し部22間で管の軸方向への移動
が規制され、各種作業時におけるルーズフランジ30の
軸方向への移動に伴う不具合が解消される。
【0010】ルーズフランジ30を挿入したライニング
短管20は、接続相手の管本体10の径が同一であれ
ば、その長さや他部の形状が異なっていても、同一のも
のを使用することが可能となり、同一のライニング短管
20を多数個製造して任意の管に組み合わせることがで
き、いわゆるモジュール化による生産性の向上を達成で
きるとともに、管本体10と短管20を個別に製造して
接合することから、個々の部材の製造時には軽量化に伴
う取り扱いの容易性をも達成できる。更に、スタブエン
ドの溶接が不要となるためスパッタ除去作業が不要とな
る等、構造上の特徴によって所期の目的を達成できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明実施例の構造を示す断面図であ
る。ライニング管本体10は、金属管10aの内面に樹
脂ライニング層10bが形成されたもので、その管端部
の径は所定の寸法だけ拡がって拡径部11を形成してい
る。このようなライニング管本体10の拡径部11は、
以下に示すようなライニング短管2に形成された折り返
し部22を挿入した状態で、相互に液密に接合されてい
る。
【0012】ライニング短管20は、同様に金属短管2
0aの内面に樹脂ライニング層20bが形成されたもの
で、一端に略90°に外側に折り曲げられた折り曲げ部
21が形成されており、また、他端には樹脂ライニング
層20bが外側を向くように折り返されてなる上記した
折り返し部22が形成されている。
【0013】そして、このライニング短管20の折り曲
げ部21と折り返し部22の間の外周には、複数個のボ
ルト孔30a・・30aが穿たれたルーズフランジ30が
挿入されている。
【0014】ライニング管本体10の拡径部11は、ラ
イニング短管20の折り返し部22が挿入された状態
で、その先端部が縮径されており、これによって両管が
硬固に接合された状態となっている。
【0015】ルーズフランジ30は、ランニング短管2
0の外周において回動自在で、しかも、接合状態のライ
ニング管本体10の拡径部11によってその軸方向への
移動が阻止されるよう、その内径寸法はライニング短管
20の外径寸法よりも例えば2〜6mm程度大きく、か
つ、折り曲げ部21および拡径部11のいずれの外径寸
法よりも小さくなっている。また、このライニング短管
20の折り曲げ部21およびライニング管本体10の拡
径部11の外周寸法は、ルーズフランジ30の各ボルト
孔30a・・30aの最内側部を結ぶ円周径よりも小さ
い。
【0016】そして、両管の接合状態においてライニン
グ管本体10の拡径部11の先端とライニング短管20
の折り曲げ部21間の内側寸法は、ルーズフランジ30
の厚さ寸法よりも0.5〜10mm程度大きいだけで、
ルーズフランジ30の軸方向への移動距離が極力小さく
なるように成形されている。
【0017】以上の本発明実施例の構造によると、ルー
ズフランジ30が製造時や輸送時、あるいは配管施工時
において間の軸方向に移動してその取り扱い性や作業性
を損なうことがない。
【0018】また、ルーズフランジ30を含むライニン
グ短管20は、相手のライニング管本体10の長さや他
部における形状等を選ばず、従って径が同一の管につい
てはライニング短管20を統一化して、任意のライニン
グ管本体に対して組み合わせることができる。
【0019】更に、以上の本発明実施例の構造によれ
ば、溶接部が全くないことから、スパッタ除去作業を全
く必要としない。次に、以上のような本発明実施例の製
造方法の一例を述べる。
【0020】ライニング短管20については、樹脂をラ
イニングする前の金属短管20aの外周にルーズフラン
ジ30を挿入した状態で、その両端に折り曲げ部21お
よび折り返し部22を成形加工し、その後に樹脂ライニ
ング層20bを得るべくライニング加工もしくは粉体コ
ーティング加工を行ってもよいし、樹脂ライニング層2
0bが既に形成されたストレートのライニング短管20
に両端の成形加工を施してもよい。この後者の手順によ
ると、複雑な形状でのライニング加工用の特別な設備を
必要とせず、また、管端の金属加工とライニング層の加
工を同時に行うことになるので、合理的な生産を行うこ
とができる。
【0021】管端の成形方法としては、金属短管の状態
でも、ライニング短管の状態でも同一の方法を採用する
ことができる。すなわち、折り曲げ部21は、円錐状の
成形型を管端に押し当て、ラッパ状に拡径した後、そこ
に先端が平らな成形型を押し当ててフレア状とするパン
チ形成法を採用することができる。
【0022】また、折り返し部22は、まず上記したよ
うなパンチ成形により管端にフレア状の折り曲げ部を形
成し、その折り曲げ部にラッパ状の成形型を押し当てて
縮径成形し、これを数回繰り返すことによって次第に反
転した折り返し状とするパンチ成形法を採用することが
できる。
【0023】樹脂のライニング加工は、一般に、熱可塑
性樹脂を加熱軟化させ、加熱された金属管の内面に接着
剤を介して貼り付ける方法等が知られており、このよう
な公知の方法を採用することができる。また、このよう
なライニング加工に代えて、粉体コーティングにより樹
脂ライニング層20bを形成することができ、この場合
には、金属短管20aを加熱しておき、これにプライマ
ー等を介して粉体を吹きつけ、溶融・接着させるとよ
い。
【0024】以上のような方法により、図2(A)に示
すような形状のライニング短管20を得ることができ
る。ライニング管本体10については、同様にして金属
管10aの状態で管端の加工を行った後に樹脂ライニン
グ層10bを形成するか、あるいはライニング管の状態
で管端の加工を行ってもよい。
【0025】管端の拡径部11の成形方法は、管の内径
寸法よりも大きな外径寸法を持つポンチを管端から管内
に押し込むパンチ成形法を採用することができ、このよ
うな方法により図2(B)に示すようなライニング管本
体10を得る。
【0026】そして、以上のようなライニング短管20
とライニング管本体10を接合して一体化させるには、
図2(C)に示すように、ライニング短管20の折り返
し部22をライニング管本体10の拡径部11内に嵌め
込んだ状態で、拡径部11の先端部を、折り返し部22
を抱き込むように2つ割れの金型を外方から突き合わせ
て縮径させる方法を採用することができる。このとき、
樹脂が溶融する程度の温度にまで嵌合部を加熱しておく
と、両管の接合部を確実に液密状態とすることができ
る。あるいは、嵌合部にシール用のパッキンを介在させ
ても液密状とすることができる。
【0027】ところで、本発明においては、ライニング
管本体側の管端部以外の形状等は任意であることは勿論
であり、従って、エルボやチーズ、あるいはレジューサ
等のいわゆる管継手に対して本発明を適用することがで
きる。
【0028】図3ないし図5は、それぞれ本発明をエル
ボ、チーズおよびレジューサに適用した場合の構造を示
す断面図である。これらの例において、ルーズフランジ
30を含めたライニング短管20は先の例と共通化する
ことができ、以下、本体側の製法例を主として述べる。
【0029】図3のエルボ本体110は、エルボ金属原
管110aの両端を前記した例と同様にしてパンチ成形
等によって拡径部111,112を形成した後にライニ
ング加工または粉体コーティングによって樹脂ライニン
グ層110bを形成するか、あるいはライニング直管を
曲げ加工した後に、同様に拡径部111,112を形成
して、それぞれにライニング短管20の折り返し部22
に挿入し、前記した例と同様に縮径すればよい。
【0030】図4のチーズ本体120は、同様にチーズ
金属原管120aの三方口のそれぞれにパンチ成形等に
より拡径部121,122および123を形成した後、
樹脂ライニング層120bを形成して、各拡径部121
〜123にそれぞれライニング短管20を同様にして接
合してもよいが、以下に示すようにライニング直管を用
いて製造することができる。
【0031】すなわち、ライニング直管を適当な長さに
切断した後、その管体部の所定位置にホールソーで孔を
穿ち、管の内面側から成形用のポンチを孔を介して引き
抜く、いわゆるバーリング加工によって枝部を形成す
る。その後、この引き出された枝部の端面をフライス加
工等で一様に仕上げ、この枝部の先端、および直管部の
両端部のそれぞれに、パンチ成形によって拡径部12
1,122および123を形成する。このパンチ成形時
に、ライニング管の内径寸法よりも僅かに小さい外径寸
法を有するコアを、ライニング管内部の枝部の分岐部分
に挿入しておくと、枝部をパンチ成形する際に、枝部が
ライニング管内にめり込むことを防止することができ
る。
【0032】このような樹脂ライニング層を持つチーズ
は、従来構造によると枝部に直接ルーズフランジを設け
るため、バーリング加工を採用するに当たっては、ルー
ズフランジにボルトを通す必要性から、枝部の立ち上が
りを高くして外周方向への折り曲げ部を設けることが必
要となって、その成形が困難となる。また、金属加工段
階で枝部を溶接により継ぎ足しておき、後からライニン
グ加工または粉体コーティング工程を行うという手順を
採る場合には、溶接部の仕上げとスパッタ除去作業に手
間がかかるうえに、金属加工とライニング加工を別々に
行わなければならないという煩わしさがあった。しか
し、本発明のフランジ構造を枝部に適用すると、ルーズ
フランジ30を有するライニング短管20を枝部の先端
に接合する関係上、枝部の基部からルーズフランジ30
までの距離が必然的に大となり、枝部の加工に要する引
き抜き高さが小さくて済み、ライニング管を用いたバー
リング加工が容易となる。
【0033】図5に示すレジューサについては、大径側
のみに本発明を適用し、小径側についてはルーズフラン
ジを直接レジューサ本体側に装着すると合理的である。
すなわち、金属部130aおよび樹脂ライニング層13
0bを持ち、中央部分に膨径部132を持つレジューサ
本体130には、大径側に更に接合用の拡径部131が
形成されており、この拡径部131に前記した各例と同
様にルーズフランジ30が装着されたライニング短管2
0の折り返し部22が挿入・接合されており、小径側に
は折り曲げ部133が形成されている。そして、この折
り曲げ部133と膨径部132との間に別のフランジ3
00が挿入されている。この構造において、小径側のル
ーズフランジ300は膨径部132の存在により軸方向
への移動が阻止されるため、本発明の構造を適用する必
要はないわけである。
【0034】このようなレジューサ本体130の製造方
法としては、レジューサ金属原管の両端をパンチ成形し
て拡径部131および折り曲げ部133を形成した後、
ライニング加工または粉体コーティングにより樹脂ライ
ニング層130bを形成するか、あるいは、ライニング
直管からライニングレジューサ原管を製造した後、その
両端部を加工してもよい。この場合、小径側となる部分
は加熱し、樹脂を軟化させてからパンチ成形による絞り
加工を行い、大径側は、液圧バルジ加工で冷間拡径させ
て膨径部132を持つライニングレジューサ原管を作
る。その後、小径側はルーズフランジ300を挿入して
からパンチ成形により折り曲げ部133を形成し、大径
側は同じくパンチ形成により拡径部131を形成すれば
よい。
【0035】なお、以上の各実施例において、継手をも
含めたライニング管本体、およびライニング短管におけ
る金属管の材質としては、鋼を含めた鉄系、銅系、アル
ミニウム系等、延展性を有する金属であれば何でもよ
く、また、ライニング層の樹脂としては、塩化ビニル、
ポリエチレン、グラフトポリエチレン、ポリアミド等の
熱可塑性樹脂、あるいは、フェノール、エポキシ等の熱
硬化性樹脂を採用することができる。更に、ルーズフラ
ンジの材質としては、鋼や鋳鉄等、所望の強度を有する
ものであれば任意のものを使用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一端に外周側に折り曲げられた折り曲げ部を有するとと
もに、他端に樹脂層が外側を向くように折り返された折
り返し部を有し、かつ、この折り返し部と折り曲げ部の
間の外周に回動自在のルーズフランジが装着されたライ
ニング短管と、管端部にこのライニング短管の折り返し
部を抱き込む拡径部が形成されたライニング管本体と
を、折り返し部と拡径部において互いに液密に接合した
構造としているので、ルーズフランジは軸方向へ移動し
て管本体側に至ることがなく、製造時、輸送時および配
管施工時における取り扱いが容易となり、各種の作業性
が向上する。
【0037】また、ルーズフランジを装着したライニン
グ短管は、本体側のライニング管の長さや形状に係わり
なく同一のものを使用して統一化することができるの
で、製造の自動化も容易となるとともに生産性が向上す
る。
【0038】更に、溶接を必要としないので、従来のよ
うにスパッタ除去作業や、スタブエンド内側溶接部の仕
上げ加工が不要となるとともに、樹脂ライニング層を形
成した後の加工によりフランジ部の形成も可能となり、
言わば金属加工とライニング部の加工を同時に行うこと
ができ、効率的に製造することができる。
【0039】また、ライニング管本体とライニング短管
を最後に接合することから、個々の部品が軽くなり、各
工程における部品の取り扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構造を示す断面図
【図2】その製造方法の説明図
【図3】本発明をライニングエルボ継手に適用した場合
の構造例を示す断面図
【図4】本発明をライニングチーズ継手に適用した場合
の構造例を示す断面図
【図5】本発明をライニングレジューサ継手に適用した
場合の構造例を示す断面図
【図6】ルーズフランジを持つ従来のライニング管の構
造を示す断面図
【符号の説明】
10 ライニング管本体 10a 金属管 10b 樹脂ライニング層 11 拡径部 20 ライニング短管 20a 金属短管 20b 樹脂ライニング層 21 折り曲げ部 22 折り返し部 30 ルーズフランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管の内面が樹脂層によってライニン
    グされてなるライニング管におけるルーズフランジの取
    り付け構造であって、 一端に外周側へ略90°折り曲げられた折り曲げ部を有
    するとともに、他端に樹脂層が外側を向くよう折り返さ
    れた折り返し部を有し、かつ、この折り返し部と折り曲
    げ部の間の外周には回動自在のルーズフランジが装着さ
    れたライニング短管と、 管端部に上記ライニング短管の折り返し部を抱き込む拡
    径部が形成されたライニング管本体とが、 上記折り返し部と拡径部において互いに液密に接合され
    ていることを特徴とするライニング管のフランジ構造。
JP4083730A 1992-04-06 1992-04-06 ライニング管のフランジ構造 Pending JPH05288289A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007036241A1 (de) * 2007-08-02 2009-02-05 Siemens Ag Geberabdeckung mit Montagering
CN103511769A (zh) * 2012-06-25 2014-01-15 上海世航铜镍管件有限公司 一种船舶管道连接管件及其制备

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