JP3194435U - ルーズフランジ式管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】両パイプ間に配置する密封部材を補強リングおよび弾性ガスケットで構成し、その補強リングを比較的容易且つ安価に製造できるルーズフランジ式管継手を提供する。【解決手段】円環状の弾性ガスケット10およびガスケットの外周側に配置する金属製の補強リング8を用い、補強リングの外周面に環状溝を設け、円環状に曲げたワイヤ11を補強リングの外環状溝に嵌め、そのワイヤは放射方向の外方へ突出する止め輪部12を少なくとも1個有するように屈曲させる。【選択図】図4

Description

本考案は、両パイプ間に配置する密封部材を補強リングおよび弾性ガスケットで構成し、その補強リングを比較的容易且つ安価に製造できるルーズフランジ式管継手に関する。
水道や空調などの配管工事において、金属パイプを直線状に接続するには、連結部分の機械強度および大径管の配管作業性などの点でフランジ式の結合方式が好ましい。ルーズフランジ式管継手は、フランジを回すだけで配管時にフランジのボルト貫通孔を一致でき、金属パイプを強引に捩る必要がないので配管作業を迅速に進められる。ルーズフランジ式管継手は、特開平9−14545号や実開平4−133430号などで数多く開示されている。
従来のルーズフランジ式管継手は、図7に示すように、ルーズフランジ100は、金属パイプ102,102と別個に形成し、パイプ端部にスタブエンドを溶接するかまたはパイプ端部をつば出し加工する前に、金属パイプ102にそれぞれ嵌合しておく。両フランジ100には、円周方向に等間隔に複数のボルト貫通孔104を設ける(図7参照)。両パイプのつば部106の表面をシートパッキン108を介して突き合わせ、各貫通孔104にボルト110を通してナットで締め付ける。シートパッキン108は、一般に硬質樹脂や硬質ゴムなどからなる。
ルーズフランジ式管継手において、両パイプ間で高い密封力を得るために、シートパッキンとともにOリングを使用することは、特開平9−14545号または実開平4−133430号などから公知である。特開平9−14545号は、その図4において、パッキンの内周面側にOリングを配置し、該パッキンの外径はルーズフランジの外径とほぼ同じである。一方、実開平4−133430号は、その図2において、シートパッキンに相当するアウタリングの内周面側にOリングを配置し、該アウタリングの外径はパイプつば部の外径よりも大きい。
一方、本出願人は、既に実用新案登録第3136954号において、両フランジ間に配置する密封部材として、円環状の弾性ガスケットおよび該ガスケットの外周側に配置する金属製の補強リングを提案し、この弾性ガスケットの横断面は逆V字形のリップ状である。実用新案登録第3136954号に開示の管継手は、圧縮変形しやすい弾性ガスケットを用いて密封するので、各ボルトによる締め付け力は抜管力に耐える程度であればよく、特開平9−14545号や実開平4−133430号のように強く締め付ける必要がない。このルーズフランジ式管継手は、管内圧が高くなればなるほど、圧縮変形の弾性ガスケットのシール側面および外周面が補強リングの方へ圧着され、高い密封力を得ることができる。
特開平9−14545号公報 実開平4−133430号公報 実用新案登録第3136954号公報
特開平9−14545号や実開平4−133430号のように、ルーズフランジ式管継手においてOリングを併用すると、このOリングは、パイプ内部が負圧になった際に内方へ変形しやすく、両パイプ間の密封力が低下するという問題が生じる。特開平9−14545号では、シートパッキンの外径はルーズフランジの外径とほぼ同じであり、該フランジの外径も大きいので作業現場において作業スペースを確保しにくい。一方、実開平4−133430号では、パッキンに相当するアウタリングの素材は明確でないけれども、該アウタリングの加工の際にコストと手間が掛かるうえに、据え付け時にアウタリングの位置決めも難かしい。
実用新案登録第3136954号に開示の管継手では、金属製の補強リングをガスケットの外周側に配置し、該補強リングは、円環状のステンレス鋼などの薄いシート材である。この補強リングには、放射方向の外方へ突出する位置決め用の延長部を少なくとも1個形成する。一般に、この補強リングは、直径方向に関して反対向きに突出する2個の延長部を有し、該延長部にそれぞれボルト貫通孔を設ける。
前記の補強リングは、薄い金属シート材から単に打ち抜くだけで製造できたけれども、2個の延長部が存在すると、1枚のシート材から製造できる枚数が少なくなり、生産効率が非常に悪くなってしまう。このため、現在では、補強リング製造において、金属棒材を円形状に曲げ、その両端を溶接して円環状のリング本体を形成してから、該リング本体に2個の延長部を溶接し、この溶接を自動的に行うことによって補強リングの生産効率の悪さを補っている。
本考案は、従来のルーズフランジ式管継手に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、円環状に曲げたワイヤを補強リングの外環状溝に嵌めるだけで延長部の代替えになり、延長部の溶接作業の省略によって生産性を高めたルーズフランジ式管継手を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、補強リングを変更しなくても、円環状のワイヤを交換するだけでボルト貫通孔の増減が容易であるルーズフランジ式管継手を提供することである。
本考案に係るルーズフランジ式管継手は、パイプ端部をつば出し加工するかまたはスタブエンドを溶接し、両パイプのつば部端面間に密封部材を介在させてから、嵌合した両ルーズフランジを結合して締め付ける。本考案のルーズフランジ式管継手は、密封部材として、円環状の弾性ガスケットおよび該ガスケットの外周側に配置する金属製の補強リングを用い、該補強リングの外周面に外環状溝を設け、円環状に曲げたワイヤを補強リングの外環状溝に沿って嵌入して一体化させ、そのワイヤは放射方向の外方へ突出する止め輪部を少なくとも1個有するように屈曲し、該止め輪部がボルト誘導孔として機能する。
本考案に係るルーズフランジ式管継手において、円環状に曲げたワイヤの両端部を直角に曲げ、合わせたワイヤ両端部に金属チューブを嵌合してカシメ止めすると好ましい。補強リングの内周面に内環状溝を設け、弾性ガスケットの外周面の環状突条を補強リングの内環状溝に沿って嵌め込んで接着剤で固定すると好ましい。例えば、円環状のワイヤはバネ鋼または硬鋼線製であり、補強リングはステンレス鋼、炭素鋼または鋳物製であり、弾性ガスケットはゴムまたはプラスチック製である。
本考案に係るルーズフランジ式管継手は、補強リングにおいて外方へ突出する延長部の代わりに、円環状に曲げたワイヤを補強リングの外環状溝に沿って嵌入して一体化させる。両ルーズフランジを結合する際に、接続パイプのつば部端面間に密封部材を配置し、補強リング外側のワイヤ止め輪部にボルトを通してから両フランジを締め付けると、両フランジを締め付ける際に、補強リングや弾性ガスケットの位置ずれや落下が発生することがなく、この密封部材の軸心は常に接続パイプのそれと一致する。金属ワイヤを円環状に曲げて補強リングの外環状溝に嵌める作業は、補強リングの外周側に延長部を溶接する作業と比べて相当に容易であり、金属ワイヤ自体も安価であるので経済的および時間的に有利である。
本考案に係るルーズフランジ式管継手は、比較的圧縮変形しやすい弾性ガスケットを用いるので、各ボルトによる締め付け力は抜管力に耐える程度であればよい。本考案のルーズフランジ式管継手では、弾性ガスケットの外周面の環状突条を補強リングの内環状溝に嵌め込んで接着剤で固定することにより、該弾性ガスケットが使用時に補強リングから脱離することもない。本考案のルーズフランジ式管継手では、ボルトによる強い締め付け力が必要なく、円環状に曲げたワイヤによって密封部材の位置ずれも生じないので、締付けボルトの本数を従来よりもほぼ半減でき、ルーズフランジを薄く且つフランジ外径を比較的小さくでき、作業現場において作業スペースを確保しやすい。
本考案に係るルーズフランジ式管継手を示す縦断面図であり、フランジのボルト貫通孔が4個の場合を図示する。 図1のA−A方向から示すルーズフランジとパイプの端面図である。 ほぼ円環状に曲げたワイヤを示す正面図である。 円環状に曲げたワイヤを嵌入した補強リングおよび弾性ガスケットで構成する密封部材を示す側面図であり、弾性ガスケットだけを断面で図示する。 図4に示す密封部材を直径方向に横割りした断面図である。 円環状のワイヤ、補強リングおよび弾性ガスケットの嵌合状態を示す拡大横断面図である。 従来のルーズフランジ式管継手を示す縦断面図である。
本考案を図面によって説明すると、図1に示すルーズフランジ式管継手1では、接続パイプ3,3のつば部7,7の端面間に密封部材4(図5)を介在させ、この密封部材を円環状の補強リング8と弾性ガスケット10で構成する。接続パイプ3,3は、同一または類似の金属管あるいはプラスチック管であり、金属管とプラスチック管を用いることも可能である。
ルーズフランジ式管継手1において、金属製のルーズフランジ2,2は、図2に示すように平面がほぼドーナツ形であり、接続パイプ3,3と別個に形成する。フランジ2には、円周方向に沿って3または4個以上のボルト貫通孔5を等間隔に設け、フランジ内径は接続パイプ3の外径にほぼ等しく、各貫通孔5の内周面下方を通過する円の直径は、パイプ3のつば部7の外径および補強リング8の外径よりも大きい。
管継手1において、フランジ2およびパイプ3には、種々の金属が使用可能であり、好ましくはフランジ2はステンレス鋼、炭素鋼または鋳物製であり、パイプ3はステンレス鋼製である。炭素鋼または鋳物製の場合は、亜鉛めっきやプラスチックコーティングを施してもよい。フランジ2は、通常、図2に示すような円形平面のルーズフランジであるが、その外形が角形や楕円形平面などのフランジでも、または半割り型でもよい。
フランジ2,2は、管端部をつば出し加工するかまたは管端部にスタブエンド(図示しない)を溶接する前に、パイプ3にそれぞれ嵌合しておく。双方のパイプ3,3は、中間に補強リング8および弾性ガスケット10で構成する密封部材4を介在させてつば部7の表面を突き合わせ、補強リング8に嵌合したワイヤ11の止め輪部12(図3)およびフランジ2,2の貫通孔5にボルト14を通し、ナット16で仮止めする。補強リング8は、ワイヤ11の止め輪部12にボルト14を通すと正確に位置決めでき(図4参照)、その位置決めの後に全ボルト14をナット16で締め付ければよい。
補強リング8は、通常、円環状平面で断面が矩形であればよく、ステンレス鋼、炭素鋼または鋳鉄などから製造する。補強リング8には、図6に示すように、その外周面に環状溝18を設け、円環状に曲げたワイヤ11を補強リング8の外環状溝18に沿って嵌入する。ワイヤ11には、放射方向の外方へ突出する位置決め用の止め輪部12(図3)を少なくとも1個形成し、管継手1の組み立て時に止め輪部12内をボルト14が通過する。ワイヤ11において、円周方向に120度間隔で2個の止め輪部12,12を設けても、図番12’(図3の一点鎖線参照)で示すように等間隔に3個設けてもよい。
ワイヤ11は、通常、バネ鋼線、硬鋼線、鉄線、ステンレス鋼線のような高弾性の棒状素材からなり、その直径は1〜1.5mm程度である。ワイヤ11は、その両端部20,20を直角に屈曲するとともに、少なくとも1個の止め輪部12が放射方向の外方へ突出するように曲げながら全体を円環状に成形加工する。ワイヤ両端部20,20に金属チューブ22(図4)を嵌めてカシメ止めすると、円環状のワイヤ11の内径は補強リング8の外径よりもわずかに小さくなり、該補強リングの外環状溝18に嵌入して、該ワイヤは補強リング8から脱離しなくなる(図4と図6参照)。
ワイヤ11において、止め輪部12は管継手1のボルト14の直径よりもわずかに大きい内径を有する。止め輪部12の数は少なくとも1個であり、フランジ2のボルト貫通孔5(図2)の数と位置に応じて任意に定めることができ、止め輪部12は、図示のように円周方向に120°間隔で2個または3個形成したり、ボルト貫通孔5の数が多くなれば、それに応じて止め輪部を円周方向に90度または180度間隔で形成したり、4個以上に増やすこともできる。
補強リング8は、矩形断面の金属棒材を円形状に曲げ、その両端を溶接して製造すると余剰金属が生じず、1枚のシート材から製造できる枚数が多くて生産効率が良い。この補強リングは、薄い金属シート材を円環形に打ち抜いてもよい。さらに、補強リングには外環状溝18および内環状溝24(図6)を刻設する。円環状に曲げたワイヤ11は、補強リング8の外環状溝18に沿って嵌入してから、ワイヤ両端部20,20を金属チューブ22を嵌合してカシメ止めすればよい。
弾性ガスケット10は、弾性に富んだゴムまたはプラスチック製であり、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリアセタールなどを用い、化学プラントなどの配管に用いる場合には、その周面に耐腐食性の薄膜をコーティングすると好ましい。弾性ガスケット10は、その外径が補強リング8の内径にほぼ等しく、且つその外周面に環状突条26(図6)を設ける。ガスケット外周面の環状突条26を補強リング8の内環状溝24に沿って嵌め込んで接着剤で固定すると、該弾性ガスケットが補強リング8と一体化して使用時に両者が分離することがない。弾性ガスケット10は、両側面から圧縮変形されて厚みが50〜95%に減少すると、補強リング8の厚みと一致することになる。
弾性ガスケット10は、補強リング8の方へ圧着されやすいように、その横断面の下方中央部に凹み27(図6)を有する。弾性ガスケット10は、その内周面だけが逆V字形に形成され、この逆V字形には逆U字形や半円形も包含する。ガスケット10の横断面において、斜め下方へ延設されたリップ部30,30は、その先端がガスケット10の両側面よりも外側に突出することにより、該ガスケット10の両側面はパイプ3のつば部表面により密着されやすい。
ルーズフランジ式管継手1は、図1に示すように、パイプ3,3に公知のルーズフランジ2をそれぞれ嵌合してから、パイプ端部をつば出し加工またはスタブエンドを溶接する。このつば出し加工は、例えば、パイプ加工工場や配管現場において、公知のつば出し加工機によってつば部7を直径方向外方へ直角に形成し、ついで該パイプの他方の端部も同様につば出し加工する。
この後に、パイプ3のつば部7の端面間に密封部材4(図5)を介在させ、ついでボルト14とナット16で両フランジ2,2を結合して締め付ける。また、つば出し加工の後に、半割り型のフランジを嵌合して固着することも可能である。異なるボルト貫通孔数のフランジ2を用いるならば、補強リング8を変更することなく、円環状のワイヤ11だけを交換すればよい。
この組立ての際に、例えば、パイプ3の端部にリングバンドなどの仮止め金具(図示しない)ついでフランジ2を嵌合してから、パイプ3の端部をつば出し加工すると好ましい。配管現場において、垂直や傾斜方向などに配置したパイプ3,3のつば部7を近接させ、2個のフランジ2,2を正確に位置決めする。この際に、この仮止め金具をフランジ2のすぐ後方に配置すると、該仮止め金具の締め付けによってフランジ2が重くてもその落下やずれを防止できる。
また、パイプ3,3を水平配置する際には、補強リング8の止め輪部12をボルト14に挿通して仮止めすることにより、該補強リングを正確に位置決めできる。このパイプ結合作業が完了すると、パイプ3を壁面などに固定することを要する。この固定作業の際に、止め金具(図示しない)をパイプ周面に沿ってUボルトなどの固定金具(図示しない)の取付け位置まで移動させ、該固定金具の内側において静止し、ついでこの固定金具を締め付けてパイプ3,3を固定すればよい。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。図1に示すルーズフランジ式管継手1において、金属製のルーズフランジ2,2は、図2に示すように平面がほぼドーナツ形であり、接続パイプ3,3と別個に形成する。パイプ3,3は、同一または類似の金属管である。フランジ2は、円周方向に3個のボルト貫通孔5を等間隔に設け、フランジ内径は接続パイプ3の外径にほぼ等しく、各貫通孔5の内周面下方を通過する円の直径は、パイプ3のつば部7の外径および補強リング8の外径よりも大きい。
両パイプ3,3のつば部端面間に介在させる密封部材4は、図5に示すように補強リング8および弾性ガスケット10で構成する。補強リング8は、管内圧に対する接続パイプ3の強度とほぼ同等またはそれ以上に強度を有することが好ましく、このため、該補強リングの厚みを接続パイプ3の厚みとほぼ同じに定める。円環状でステンレス鋼製である補強リング8には、図6に示すように、その外周面に外状溝18を設け、且つその内周面に内環状溝24を設ける。
補強リング8の外側に嵌めるワイヤ11には、放射方向の外方へ突出する位置決め用の止め輪部12(図3)を円周方向に120度間隔で2個形成し、この止め輪部12内をボルト14が通過することになる。バネ鋼製や硬鋼線のワイヤ11は、その両端部20,20を直角に屈曲するとともに、2個の止め輪部12が放射方向の外方へ突出するように曲げながら全体を円環状に成形加工する。
円環状のワイヤ11を補強リング8の外環状溝18に沿って嵌入してから、ワイヤ両端部20,20を合わせ、そこに金属チューブ22(図4)を嵌めてカシメ止めする。円環状のワイヤ11の内径は補強リング8の外径よりもわずかに小さくなり、該ワイヤは補強リング8と一体化する。
一方、弾性ガスケット10は、弾性に富んだゴム製であり、図6に示すようにその横断面はほぼ逆V字形のリップ状である。弾性ガスケット10は、その外径が補強リング8の内径にほぼ等しく、且つその内径は接続パイプ3の内径よりも多少大きい。弾性ガスケット10には、その外周面に環状突条26(図6)を設ける。弾性ガスケット10は、その環状突条26を補強リング8の内環状溝24に沿って嵌め込んで接着剤で固定され、該弾性ガスケットを補強リング8と一体化させる。
弾性ガスケット10において、その横断面がほぼ逆V字形であるため、該横断面の下方中央部がやや凹んでおり、この凹み27(図6)によってパイプ内部の圧力で弾性ガスケット10の両側面がパイプ3のつば部表面におよびその外周面が補強リング8の方へ圧着されやすい。ガスケット10の横断面において、リップ部30,30が斜め下方に向いて外向きに延設され、両リップ部の先端間の間隔はガスケット10の軸方向幅よりも大きいので、該ガスケット10の両側面がパイプ3のつば部表面により密着されやすい。
フランジ2は、管端部をつば出し加工する前に、パイプ3にそれぞれ嵌合しておく。双方のパイプ3,3は、密閉部材4を介在させてつば部7の表面を突き合わせ、フランジ2,2の貫通孔5および円環状のワイヤ11の止め輪部12(図3)にボルト14を通してナット16で仮止めする。補強リング8は、2個の止め輪部12にボルト14を通すと正確に位置決めでき(図2参照)、その位置決めの後に全ボルト14をナット16で締め付ければよい。
ルーズフランジ式管継手1では、圧縮変形しやすい弾性ガスケット10で両パイプ3,3を密着させるので、各ボルト14による締め付け力は抜管力に耐える程度であればよく、従来のシートパッキンのように強く締め付ける必要がない。このため、締付けボルトの本数を従来よりもほぼ半減でき、接続パイプ3のつば部7,7の密着面の面積は、従来よりも小さくてもよく、フランジ2およびつば部7の外径を従来よりも小さくできる。
また、3個のボルト貫通孔5を有するフランジ2は、その内径は接続パイプ3の外径にほぼ等しくても、図7に示す従来のフランジ100に比べて外径および厚みが小さく、その輪郭は図2に示すように貫通孔5が存在する部分28以外を凹ますことが可能であり、全体がコンパクトになることで省スペース化を図ることができる。
1 ルーズフランジ式管継手
2 ルーズフランジ
3,3 接続パイプ
4 密封部材
5 ボルト貫通孔
7 つば部
8 補強リング
10 弾性ガスケット
11 ワイヤ
12 ワイヤ止め輪部
14 ボルト
16 ナット
18 外環状溝
20,20 ワイヤ両端部
24 内環状溝
26 環状突条

Claims (4)

  1. パイプ端部をつば出し加工するかまたはスタブエンドを溶接し、両パイプのつば部端面間に密封部材を介在させてから、嵌合した両ルーズフランジを結合して締め付ける管継手であって、密封部材として、円環状の弾性ガスケットおよび該ガスケットの外周側に配置する金属製の補強リングを用い、該補強リングの外周面に外環状溝を設け、円環状に曲げたワイヤを補強リングの外環状溝に沿って嵌入して一体化させ、そのワイヤは放射方向の外方へ突出する止め輪部を少なくとも1個有するように屈曲し、該止め輪部がボルト誘導孔として機能するルーズフランジ式管継手。
  2. 円環状に曲げたワイヤの両端部を直角に曲げ、合わせたワイヤ両端部に金属チューブを嵌合してカシメ止めする請求項1記載の管継手。
  3. 補強リングの内周面に内環状溝を設け、弾性ガスケットの外周面の環状突条を補強リングの内環状溝に沿って嵌め込んで接着剤で固定する請求項1記載の管継手。
  4. 円環状のワイヤはバネ鋼製または硬鋼線であり、補強リングはステンレス鋼、炭素鋼または鋳物製であり、弾性ガスケットはゴムまたはプラスチック製である請求項1記載の管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111981216A (zh) * 2020-09-18 2020-11-24 李云 一种压力气体管道法兰

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