JPH05288026A - エンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents
エンジンの潤滑油供給装置Info
- Publication number
- JPH05288026A JPH05288026A JP27678792A JP27678792A JPH05288026A JP H05288026 A JPH05288026 A JP H05288026A JP 27678792 A JP27678792 A JP 27678792A JP 27678792 A JP27678792 A JP 27678792A JP H05288026 A JPH05288026 A JP H05288026A
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- Japan
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- lubricating oil
- time
- engine
- oil supply
- duty ratio
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン運転状態に見合った量の供給量とし
て供給精度を高める。 【構成】 エンジン駆動式潤滑油ポンプ3の吐出側に、
潤滑油供給通路4aと潤滑油戻り通路4bとに切り換え
る三方電磁弁4を設ける。三方電磁弁4に、デューティ
比マップに記録されたデューティ比に則ってデューティ
制御する制御ユニット6を接続した。潤滑油戻し終了時
期を、そのときのエンジン運転状態に最適な潤滑油供給
量となるデューティ比と比較しそのデューティ比に対応
したときに、そのデューティ制御周期を終了した。エン
ジン運転状態が変わると同時に、デューティ制御周期が
そのときのエンジン運転状態に適合するデューティ比に
則って変わるから、潤滑油供給量が常に最適となる。
て供給精度を高める。 【構成】 エンジン駆動式潤滑油ポンプ3の吐出側に、
潤滑油供給通路4aと潤滑油戻り通路4bとに切り換え
る三方電磁弁4を設ける。三方電磁弁4に、デューティ
比マップに記録されたデューティ比に則ってデューティ
制御する制御ユニット6を接続した。潤滑油戻し終了時
期を、そのときのエンジン運転状態に最適な潤滑油供給
量となるデューティ比と比較しそのデューティ比に対応
したときに、そのデューティ制御周期を終了した。エン
ジン運転状態が変わると同時に、デューティ制御周期が
そのときのエンジン運転状態に適合するデューティ比に
則って変わるから、潤滑油供給量が常に最適となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン駆動式のプラ
ンジャポンプによってエンジンへ潤滑油を供給するエン
ジンの潤滑油供給装置に関するものである。
ンジャポンプによってエンジンへ潤滑油を供給するエン
ジンの潤滑油供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジンの潤滑油供給
装置としては、エンジン回転数に応じた吐出量を有する
エンジン駆動式潤滑油ポンプを採用すると共に、例えば
図11の特性線aに示すように、スロットル開度に応じ
て上記潤滑油ポンプのプランジャストロークを変化さ
せ、これによってポンプ自体の吐出量をエンジン出力カ
ーブbに沿った量に制御するようにした装置が一般的で
ある。
装置としては、エンジン回転数に応じた吐出量を有する
エンジン駆動式潤滑油ポンプを採用すると共に、例えば
図11の特性線aに示すように、スロットル開度に応じ
て上記潤滑油ポンプのプランジャストロークを変化さ
せ、これによってポンプ自体の吐出量をエンジン出力カ
ーブbに沿った量に制御するようにした装置が一般的で
ある。
【0003】しかし、この従来の潤滑油供給装置では、
例えば低速走行状態からスロットルを大きく開けて加速
すると、プランジャストロークが図11の特性線cに示
すように必要以上に大きくなり、そのため潤滑油がエン
ジンに過剰に供給され、結局エンジンの運転状態に対応
した潤滑油量制御は困難である。
例えば低速走行状態からスロットルを大きく開けて加速
すると、プランジャストロークが図11の特性線cに示
すように必要以上に大きくなり、そのため潤滑油がエン
ジンに過剰に供給され、結局エンジンの運転状態に対応
した潤滑油量制御は困難である。
【0004】そこで、上述したような問題を解消できる
装置として、潤滑油の供給通路に戻り通路を接続し、そ
の接続部に、供給通路側または戻り通路側の何れか一方
を開いたときに他方を閉じる三方電磁弁を配設し、この
電磁弁をデューティ制御するようにした潤滑油供給装置
が提案されている(例えば特開平2−139307号公
報参照)。
装置として、潤滑油の供給通路に戻り通路を接続し、そ
の接続部に、供給通路側または戻り通路側の何れか一方
を開いたときに他方を閉じる三方電磁弁を配設し、この
電磁弁をデューティ制御するようにした潤滑油供給装置
が提案されている(例えば特開平2−139307号公
報参照)。
【0005】この公報に開示された潤滑油供給装置は、
三方電磁弁を所定のデューティ比に則って切り換えるこ
とによって、潤滑油を供給通路側に流す供給時間と、戻
し通路側へ流す戻し時間とを制御する構成になってい
た。
三方電磁弁を所定のデューティ比に則って切り換えるこ
とによって、潤滑油を供給通路側に流す供給時間と、戻
し通路側へ流す戻し時間とを制御する構成になってい
た。
【0006】すなわち、潤滑油がエンジンに供給される
ようになってから戻し通路に流し終えるまでを制御周期
として潤滑油供給,戻しを繰り返し、一周期分の制御が
終了してからその次の制御周期の供給時間,戻し時間を
エンジン運転状態に対応するデューティ比を基に定めて
いた。
ようになってから戻し通路に流し終えるまでを制御周期
として潤滑油供給,戻しを繰り返し、一周期分の制御が
終了してからその次の制御周期の供給時間,戻し時間を
エンジン運転状態に対応するデューティ比を基に定めて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに三方電磁弁をデューティ制御するようにしても、潤
滑油供給量を必ずしもエンジンの運転状態に対応する量
とすることはできなかった。
うに三方電磁弁をデューティ制御するようにしても、潤
滑油供給量を必ずしもエンジンの運転状態に対応する量
とすることはできなかった。
【0008】これは、潤滑油を一旦供給通路側へ流した
後は、次の制御周期で再び供給通路へ潤滑油が流される
まではエンジンに供給される潤滑油量を変えることがで
きないからである。
後は、次の制御周期で再び供給通路へ潤滑油が流される
まではエンジンに供給される潤滑油量を変えることがで
きないからである。
【0009】例えば、高速走行状態で潤滑油がエンジン
に多く供給されているときにスロットルを全閉として急
減速した場合には、一周期分の制御が終了するまでは、
エンジンが減速によって潤滑油をそれほど多く必要とし
ない状態に変わったにも係わらずエンジンへは高速走行
状態に適する供給量をもって潤滑油が供給されることに
なる。すなわち、潤滑油供給量が必要量より多くなって
排気管から白煙が生じやすくなってしまう。
に多く供給されているときにスロットルを全閉として急
減速した場合には、一周期分の制御が終了するまでは、
エンジンが減速によって潤滑油をそれほど多く必要とし
ない状態に変わったにも係わらずエンジンへは高速走行
状態に適する供給量をもって潤滑油が供給されることに
なる。すなわち、潤滑油供給量が必要量より多くなって
排気管から白煙が生じやすくなってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るエンジ
ンの潤滑油供給装置は、エンジン駆動式潤滑油ポンプの
吐出側に、潤滑油通路をエンジンに連通された供給通路
と、潤滑油ポンプ吸込側に連通された戻り通路とに選択
的に切り換える切換弁を設け、この切換弁に、この切換
弁を切り換えてデューティ制御する制御装置を接続して
なり、デューティ制御するときの潤滑油供給時間と、潤
滑油戻し時間のうち何れか一方を一定として他方を可変
とし、可変とされた方の時間の終了時期を、潤滑油供給
時間と潤滑油戻し時間とからなる制御周期から得られる
デューティ比がそのときのエンジン運転状態に最適な潤
滑油供給量を得られるデューティ比となるように設定し
たものである。
ンの潤滑油供給装置は、エンジン駆動式潤滑油ポンプの
吐出側に、潤滑油通路をエンジンに連通された供給通路
と、潤滑油ポンプ吸込側に連通された戻り通路とに選択
的に切り換える切換弁を設け、この切換弁に、この切換
弁を切り換えてデューティ制御する制御装置を接続して
なり、デューティ制御するときの潤滑油供給時間と、潤
滑油戻し時間のうち何れか一方を一定として他方を可変
とし、可変とされた方の時間の終了時期を、潤滑油供給
時間と潤滑油戻し時間とからなる制御周期から得られる
デューティ比がそのときのエンジン運転状態に最適な潤
滑油供給量を得られるデューティ比となるように設定し
たものである。
【0011】第2の発明に係るエンジンの潤滑油供給装
置は、第1の発明のエンジンの潤滑油供給装置におい
て、可変とされた方の時間の終了時期の設定を、一定と
した時間の開始時からの経過時間と、そのときのエンジ
ン運転状態に最適な潤滑油供給量となるデューティ比か
ら算出した制御周期とを比較し、前記経過時間が前記制
御周期に達したときを終了時期として行うものである。
置は、第1の発明のエンジンの潤滑油供給装置におい
て、可変とされた方の時間の終了時期の設定を、一定と
した時間の開始時からの経過時間と、そのときのエンジ
ン運転状態に最適な潤滑油供給量となるデューティ比か
ら算出した制御周期とを比較し、前記経過時間が前記制
御周期に達したときを終了時期として行うものである。
【0012】
【作用】エンジン運転状態が変わると同時に、デューテ
ィ制御周期がそのときのエンジン運転状態に適合するデ
ューティ比に則って変わる。
ィ制御周期がそのときのエンジン運転状態に適合するデ
ューティ比に則って変わる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
よって詳細に説明する。本実施例では、本発明に係る潤
滑油供給装置を2サイクルエンジンの潤滑油供給装置に
適用した例について説明する。図1は本発明に係るエン
ジンの潤滑油供給装置の概略構成図、図2は本発明に係
るエンジンの潤滑油供給装置に使用する制御装置のブロ
ック図、図3は本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置
の動作を示すフローチャート、図4は本発明に係るエン
ジンの潤滑油供給装置の動作を説明するためのグラフ
で、同図(a)はエンジン回転数が変化する様子を示
し、同図(b)はエンジン回転数に応じてデューティ比
が変化する様子を示し、同図(c)は三方電磁弁の切り
換え動作とデューティ制御の制御周期が変化する様子を
示す。図5はエンジン回転数と制御周期との関係を示す
グラフである。
よって詳細に説明する。本実施例では、本発明に係る潤
滑油供給装置を2サイクルエンジンの潤滑油供給装置に
適用した例について説明する。図1は本発明に係るエン
ジンの潤滑油供給装置の概略構成図、図2は本発明に係
るエンジンの潤滑油供給装置に使用する制御装置のブロ
ック図、図3は本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置
の動作を示すフローチャート、図4は本発明に係るエン
ジンの潤滑油供給装置の動作を説明するためのグラフ
で、同図(a)はエンジン回転数が変化する様子を示
し、同図(b)はエンジン回転数に応じてデューティ比
が変化する様子を示し、同図(c)は三方電磁弁の切り
換え動作とデューティ制御の制御周期が変化する様子を
示す。図5はエンジン回転数と制御周期との関係を示す
グラフである。
【0014】これらの図において、1は本発明に係るエ
ンジンの潤滑油供給装置である。この潤滑油供給装置1
は、2サイクルエンジン2によって駆動される潤滑油ポ
ンプ3と、この潤滑油ポンプ3の吐出側に連通された三
方電磁弁4と、前記潤滑油ポンプ3の吸込側に連通され
た潤滑油タンク5と、前記三方電磁弁4をデューティ制
御する制御ユニット6とを備えている。
ンジンの潤滑油供給装置である。この潤滑油供給装置1
は、2サイクルエンジン2によって駆動される潤滑油ポ
ンプ3と、この潤滑油ポンプ3の吐出側に連通された三
方電磁弁4と、前記潤滑油ポンプ3の吸込側に連通され
た潤滑油タンク5と、前記三方電磁弁4をデューティ制
御する制御ユニット6とを備えている。
【0015】前記潤滑油ポンプ3はプランジャ(図示せ
ず)がエンジンによって駆動されるプランジャポンプか
らなり、プランジャの往復ストロークをスロットル開度
に応じて調整できるように構成されている。なお、スロ
ットル開度が大きくなると往復ストロークが大きくなる
構造になっている。
ず)がエンジンによって駆動されるプランジャポンプか
らなり、プランジャの往復ストロークをスロットル開度
に応じて調整できるように構成されている。なお、スロ
ットル開度が大きくなると往復ストロークが大きくなる
構造になっている。
【0016】前記三方電磁弁4は、潤滑油出口側が潤滑
油供給通路4aを介してエンジン2に連通されると共
に、潤滑油戻り通路4bを介して潤滑油タンク5に連通
されており、内蔵するソレノイドによって両通路4a,
4bを切り換える構造になっている。ソレノイドのO
N、OFF動作は後述する制御ユニット6によって制御
され、ソレノイドがON状態のときには三方電磁弁4が
潤滑油戻り通路4b側に切り換えられ、OFF状態のと
きには潤滑油供給通路4a側に切り換えられるように構
成されている。
油供給通路4aを介してエンジン2に連通されると共
に、潤滑油戻り通路4bを介して潤滑油タンク5に連通
されており、内蔵するソレノイドによって両通路4a,
4bを切り換える構造になっている。ソレノイドのO
N、OFF動作は後述する制御ユニット6によって制御
され、ソレノイドがON状態のときには三方電磁弁4が
潤滑油戻り通路4b側に切り換えられ、OFF状態のと
きには潤滑油供給通路4a側に切り換えられるように構
成されている。
【0017】すなわち、三方電磁弁4に通電すると潤滑
油は潤滑油タンク5に流され、通電を断つと潤滑油がエ
ンジン2に供給されることになる。
油は潤滑油タンク5に流され、通電を断つと潤滑油がエ
ンジン2に供給されることになる。
【0018】前記制御ユニット6は、予め定めたデュー
ティ比に則って前記三方電磁弁4へ通電したり、通電を
断ったりして三方電磁弁4をデューティ制御する構成に
なっている。なお、ここでいうデューティ比とは、潤滑
油供給通路4aに切り換えた状態の潤滑油供給時間と、
潤滑油戻り通路4bに切り換えた状態の潤滑油戻し時間
とを加えた制御周期によって前記潤滑油供給時間を除し
て算出される。すなわち、三方電磁弁4がOFFとなっ
ている時間(エンジン2へ潤滑油が供給されている時
間)をOFF時間として、ONとなっている時間(潤滑
油タンク5へ潤滑油が戻されている時間)をON時間と
すると、デューティ比(%)=〔OFF時間/(ON時
間+OFF時間)〕×100となる。
ティ比に則って前記三方電磁弁4へ通電したり、通電を
断ったりして三方電磁弁4をデューティ制御する構成に
なっている。なお、ここでいうデューティ比とは、潤滑
油供給通路4aに切り換えた状態の潤滑油供給時間と、
潤滑油戻り通路4bに切り換えた状態の潤滑油戻し時間
とを加えた制御周期によって前記潤滑油供給時間を除し
て算出される。すなわち、三方電磁弁4がOFFとなっ
ている時間(エンジン2へ潤滑油が供給されている時
間)をOFF時間として、ONとなっている時間(潤滑
油タンク5へ潤滑油が戻されている時間)をON時間と
すると、デューティ比(%)=〔OFF時間/(ON時
間+OFF時間)〕×100となる。
【0019】また、制御ユニット6は、図2に示すよう
にメインスイッチ7を介してバッテリー8に接続される
と共に、エンジン2の回転数を算出するためにエンジン
2の点火装置9に接続されており、後述する回転数算出
手段10,マイクロコンピュータ11等を内蔵してい
る。
にメインスイッチ7を介してバッテリー8に接続される
と共に、エンジン2の回転数を算出するためにエンジン
2の点火装置9に接続されており、後述する回転数算出
手段10,マイクロコンピュータ11等を内蔵してい
る。
【0020】前記回転数算出手段10は、エンジン作動
中は常にエンジン回転数を計算し、マイクロコンピュー
タ11へエンジン回転数を出力するように構成されてい
る。
中は常にエンジン回転数を計算し、マイクロコンピュー
タ11へエンジン回転数を出力するように構成されてい
る。
【0021】前記マイクロコンピュータ11は、エンジ
ンの運転状態に最も適した潤滑油供給量となるデューテ
ィ比を記録したデューティ比マップ(図示せず)を備え
ている。そして、このマイクロコンピュータ11は、前
記回転数算出手段10から入力されるエンジン回転数に
応じたデューティ比を前記デューティ比マップから読み
出し、その都度、デューティ制御するときの制御周期
(三方電磁弁4のOFF時間+ON時間)を算出するよ
うに構成されている。
ンの運転状態に最も適した潤滑油供給量となるデューテ
ィ比を記録したデューティ比マップ(図示せず)を備え
ている。そして、このマイクロコンピュータ11は、前
記回転数算出手段10から入力されるエンジン回転数に
応じたデューティ比を前記デューティ比マップから読み
出し、その都度、デューティ制御するときの制御周期
(三方電磁弁4のOFF時間+ON時間)を算出するよ
うに構成されている。
【0022】また、このマイクロコンピュータ11は、
三方電磁弁4をON、OFFさせてデューティ制御する
ときの制御周期の一周期毎に、潤滑油がエンジン2へ供
給され始めてからの経過時間を計時するように構成され
ている。
三方電磁弁4をON、OFFさせてデューティ制御する
ときの制御周期の一周期毎に、潤滑油がエンジン2へ供
給され始めてからの経過時間を計時するように構成され
ている。
【0023】さらに、このマイクロコンピュータ11
は、前記経過時間(潤滑油がエンジン2へ供給され始め
てからの経過時間)と、デューティ比マップに基づいて
算出したその時々の理想的な制御周期とを常に比較し、
経過時間が制御周期に達したときに、三方電磁弁4をO
FF状態として次の制御周期に移行するように構成され
ている。すなわち、可変とされた潤滑油戻し時間(ON
時間)の終了時期は、潤滑油供給時間と潤滑油戻し時間
とからなる制御周期から得られるデューティ比がそのと
きのエンジン運転状態に最適な潤滑油供給量を得られる
デューティ比となるように設定されることになる。
は、前記経過時間(潤滑油がエンジン2へ供給され始め
てからの経過時間)と、デューティ比マップに基づいて
算出したその時々の理想的な制御周期とを常に比較し、
経過時間が制御周期に達したときに、三方電磁弁4をO
FF状態として次の制御周期に移行するように構成され
ている。すなわち、可変とされた潤滑油戻し時間(ON
時間)の終了時期は、潤滑油供給時間と潤滑油戻し時間
とからなる制御周期から得られるデューティ比がそのと
きのエンジン運転状態に最適な潤滑油供給量を得られる
デューティ比となるように設定されることになる。
【0024】前記三方電磁弁4のOFF時間としては、
エンジン2を運転するに当たって最低限必要な潤滑油供
給量を得られる時間とされている。例えば、エンジン2
がアイドリング状態であっても潤滑油ポンプ3のプラン
ジャが少なくとも1往復するような時間に設定する。本
実施例では三方電磁弁4のOFF時間を一定とし、ON
時間を可変とした。このON時間は、OFF時間のよう
に最低限の時間を確保する必要はない。
エンジン2を運転するに当たって最低限必要な潤滑油供
給量を得られる時間とされている。例えば、エンジン2
がアイドリング状態であっても潤滑油ポンプ3のプラン
ジャが少なくとも1往復するような時間に設定する。本
実施例では三方電磁弁4のOFF時間を一定とし、ON
時間を可変とした。このON時間は、OFF時間のよう
に最低限の時間を確保する必要はない。
【0025】なお、OFF時間を設定するに当たって
は、エンジン運転条件に応じてその値を変えるようにす
ることもできる。例えば、アイドリング時,中速時,高
速時等のエンジン運転条件に応じてそれぞれOFF時間
を変えることもできる。この場合はOFF時間は段階的
に増減することになるが、エンジン回転数に応じて一定
の割合で増減させることもできる。そのようにするとき
にもON時間はエンジン運転状態に応じて常に変更され
る。また、前記制御周期は、エンジン2の運転状態(エ
ンジン回転数)が変わると同時に、変化後の運転状態に
対応するデューティ比通りに変わることになる。
は、エンジン運転条件に応じてその値を変えるようにす
ることもできる。例えば、アイドリング時,中速時,高
速時等のエンジン運転条件に応じてそれぞれOFF時間
を変えることもできる。この場合はOFF時間は段階的
に増減することになるが、エンジン回転数に応じて一定
の割合で増減させることもできる。そのようにするとき
にもON時間はエンジン運転状態に応じて常に変更され
る。また、前記制御周期は、エンジン2の運転状態(エ
ンジン回転数)が変わると同時に、変化後の運転状態に
対応するデューティ比通りに変わることになる。
【0026】次に、本発明に係るエンジンの潤滑油供給
装置1の動作を図3〜図5によって説明する。メインス
イッチ7がONされると、先ず、図3中ステップP1 で
示すように制御ユニット6の初期設定が行われる。そし
て、ステップP2 でエンジン2が始動され、エンジン始
動後にステップP3 において制御ユニット6の回転数算
出手段10がエンジン回転数を算出し、マイクロコンピ
ュータ11へ出力する。なお、ステップP2 では、マイ
クロコンピュータ11がそのときからの経過時間の計時
を開始する。
装置1の動作を図3〜図5によって説明する。メインス
イッチ7がONされると、先ず、図3中ステップP1 で
示すように制御ユニット6の初期設定が行われる。そし
て、ステップP2 でエンジン2が始動され、エンジン始
動後にステップP3 において制御ユニット6の回転数算
出手段10がエンジン回転数を算出し、マイクロコンピ
ュータ11へ出力する。なお、ステップP2 では、マイ
クロコンピュータ11がそのときからの経過時間の計時
を開始する。
【0027】エンジン始動直後は三方電磁弁4はOFF
状態とされているため、エンジン回転に応じて潤滑油ポ
ンプ3から吐出された潤滑油はエンジン2へ供給され
る。すなわち、前記ステップP2 からの経過時間が、潤
滑油がエンジン2へ供給され始めてからの経過時間とな
る。そして、潤滑油の供給を開始してから一定時間経過
した後は、マイクロコンピュータ11によって三方電磁
弁4が通電されてON状態とされ、潤滑油は潤滑油戻り
通路4bへ流されるようになる。この動作をステップP
4ないしP9に示し、以下において詳細に説明する。
状態とされているため、エンジン回転に応じて潤滑油ポ
ンプ3から吐出された潤滑油はエンジン2へ供給され
る。すなわち、前記ステップP2 からの経過時間が、潤
滑油がエンジン2へ供給され始めてからの経過時間とな
る。そして、潤滑油の供給を開始してから一定時間経過
した後は、マイクロコンピュータ11によって三方電磁
弁4が通電されてON状態とされ、潤滑油は潤滑油戻り
通路4bへ流されるようになる。この動作をステップP
4ないしP9に示し、以下において詳細に説明する。
【0028】ステップP3 でエンジン回転数が算出され
た後、マイクロコンピュータ11はステップP4 におい
てエンジン回転数と対応するデューティ比をマップから
読み出し、ステップP5 でそのときの制御周期を計算す
る。制御周期は、三方電磁弁4のOFF時間(一定)を
デューティ比で除して求める。すなわち、マイクロコン
ピュータ11はエンジンが回転しているときには常に制
御周期を計算することになる。
た後、マイクロコンピュータ11はステップP4 におい
てエンジン回転数と対応するデューティ比をマップから
読み出し、ステップP5 でそのときの制御周期を計算す
る。制御周期は、三方電磁弁4のOFF時間(一定)を
デューティ比で除して求める。すなわち、マイクロコン
ピュータ11はエンジンが回転しているときには常に制
御周期を計算することになる。
【0029】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップP6 にてステップP2 からの経過時間が予め定めた
三方電磁弁4のOFF時間に達したか否かを判定する。
OFF時間に達していないときにはステップP3 に戻っ
て上述した動作を繰り返し、OFF時間に達したときに
ステップP7 に進む。
ップP6 にてステップP2 からの経過時間が予め定めた
三方電磁弁4のOFF時間に達したか否かを判定する。
OFF時間に達していないときにはステップP3 に戻っ
て上述した動作を繰り返し、OFF時間に達したときに
ステップP7 に進む。
【0030】ステップP7 はマイクロコンピュータ11
が潤滑油戻し終了時期を設定する判定フローである。こ
のステップP7では、潤滑油供給開始時(ステップP2)
からの経過時間と、前記ステップP5 で求めた制御周期
とを比較し、経過時間が制御周期に達していないときに
はステップP8 に進み、経過時間が制御周期に達したと
きにステップP9に進む。すなわち、前記ステップP6で
P2 からの経過時間がOFF時間に達した直後では制御
周期の方が長いためにステップP8 に進み、三方電磁弁
4をON状態として潤滑油を潤滑油戻り通路4bに流し
てから前記ステップP3 に戻る。このため、潤滑油供給
開始時からの経過時間が制御周期に達するまではP3な
いしP7およびP8 を通って制御が行われて潤滑油はエ
ンジン2には供給されなくなる。
が潤滑油戻し終了時期を設定する判定フローである。こ
のステップP7では、潤滑油供給開始時(ステップP2)
からの経過時間と、前記ステップP5 で求めた制御周期
とを比較し、経過時間が制御周期に達していないときに
はステップP8 に進み、経過時間が制御周期に達したと
きにステップP9に進む。すなわち、前記ステップP6で
P2 からの経過時間がOFF時間に達した直後では制御
周期の方が長いためにステップP8 に進み、三方電磁弁
4をON状態として潤滑油を潤滑油戻り通路4bに流し
てから前記ステップP3 に戻る。このため、潤滑油供給
開始時からの経過時間が制御周期に達するまではP3な
いしP7およびP8 を通って制御が行われて潤滑油はエ
ンジン2には供給されなくなる。
【0031】そして、ステップP7で経過時間が制御周
期に達した後は、ステップP9で三方電磁弁4をOFF
状態として潤滑油を再びエンジン2に供給するように
し、デューティ制御の一周期が終了したとしてステップ
P3 に戻って上述した動作を繰り返す。なお、マイクロ
コンピュータ11はステップP9 で三方電磁弁4がOF
Fとなったときから新たに計時を開始する。すなわち、
次の周期のステップP6 ,P7では、ステップP9からの
経過時間に対してOFF時間や制御周期を比較すること
になる。
期に達した後は、ステップP9で三方電磁弁4をOFF
状態として潤滑油を再びエンジン2に供給するように
し、デューティ制御の一周期が終了したとしてステップ
P3 に戻って上述した動作を繰り返す。なお、マイクロ
コンピュータ11はステップP9 で三方電磁弁4がOF
Fとなったときから新たに計時を開始する。すなわち、
次の周期のステップP6 ,P7では、ステップP9からの
経過時間に対してOFF時間や制御周期を比較すること
になる。
【0032】エンジン始動後の最初の一周期目のデュー
ティ制御は、図4(c)に示す通りとなる。すなわち、
エンジン始動後にエンジン回転数が図4(a)に符号A
で示すアイドリング状態での回転数に達する場合、同図
(b)に示されたデューティ比をステップP4で読み出
し、このデューティ比に基づいてステップP5で制御周
期が算出される。この場合の制御周期は図4(c)に示
すt1 時間となる。
ティ制御は、図4(c)に示す通りとなる。すなわち、
エンジン始動後にエンジン回転数が図4(a)に符号A
で示すアイドリング状態での回転数に達する場合、同図
(b)に示されたデューティ比をステップP4で読み出
し、このデューティ比に基づいてステップP5で制御周
期が算出される。この場合の制御周期は図4(c)に示
すt1 時間となる。
【0033】そして、制御周期を求めた後は、図4
(c)のデューティ制御周期グラフに示す供給停止時期
ライン(同図中に二点鎖線で示す。)に経過時間が増え
ていることを示す実線Tが交差するまでP3ないしP6の
動作を繰り返す。なお、供給停止時期ラインは、三方電
磁弁4がON状態とされて潤滑油の供給が停止される時
を示し、本実施例ではOFF時間が一定であるために横
軸と平行になっている。すなわち、同図中符号Bで示す
ときまでエンジン2に潤滑油が供給され、Bに達したと
きにステップP7およびP8が実行されて三方電磁弁4が
ON状態となる。
(c)のデューティ制御周期グラフに示す供給停止時期
ライン(同図中に二点鎖線で示す。)に経過時間が増え
ていることを示す実線Tが交差するまでP3ないしP6の
動作を繰り返す。なお、供給停止時期ラインは、三方電
磁弁4がON状態とされて潤滑油の供給が停止される時
を示し、本実施例ではOFF時間が一定であるために横
軸と平行になっている。すなわち、同図中符号Bで示す
ときまでエンジン2に潤滑油が供給され、Bに達したと
きにステップP7およびP8が実行されて三方電磁弁4が
ON状態となる。
【0034】このようにしてエンジン2への潤滑油供給
が絶たれた後は、図4(c)中符号Cで示すとき(実線
Tが破線で示した供給開始時期ラインに交わったとき)
にステップP7からステップP9に進むことになる。な
お、破線で示した供給開始時期ラインの高さがこのとき
の制御周期を示す。一周期目のデューティ制御は上述し
たように行われる。
が絶たれた後は、図4(c)中符号Cで示すとき(実線
Tが破線で示した供給開始時期ラインに交わったとき)
にステップP7からステップP9に進むことになる。な
お、破線で示した供給開始時期ラインの高さがこのとき
の制御周期を示す。一周期目のデューティ制御は上述し
たように行われる。
【0035】次に、エンジン回転数がアイドリング状態
から上昇したり、高回転から下降した場合の三方電磁弁
4の動作について説明する。 図4(a)中符号Aで示
すアイドリング状態のときは、制御ユニット6のデュー
ティ比マップからデューティ比が例えば15%と読み出
される。デューティ比は、図4(b)に示すようにエン
ジン回転数の変化と略対応するように変わり、エンジン
全開時には100%とされる。
から上昇したり、高回転から下降した場合の三方電磁弁
4の動作について説明する。 図4(a)中符号Aで示
すアイドリング状態のときは、制御ユニット6のデュー
ティ比マップからデューティ比が例えば15%と読み出
される。デューティ比は、図4(b)に示すようにエン
ジン回転数の変化と略対応するように変わり、エンジン
全開時には100%とされる。
【0036】アイドリング時のデューティ制御周期とし
ては、図4(c)に示すようにt1となる。この制御周
期t1 は、デューティ比から求められる制御周期(破線
で示した供給開始時期ラインの高さ)に、経過時間が増
えていることを示す実線Tが到達したときの時間とされ
る。すなわち、三方電磁弁4をON状態からOFF状態
とする戻し終了時期は、その周期の潤滑油供給開始時点
からの時間が、エンジン回転数と対応する理想的な制御
周期と一致したときとされる。
ては、図4(c)に示すようにt1となる。この制御周
期t1 は、デューティ比から求められる制御周期(破線
で示した供給開始時期ラインの高さ)に、経過時間が増
えていることを示す実線Tが到達したときの時間とされ
る。すなわち、三方電磁弁4をON状態からOFF状態
とする戻し終了時期は、その周期の潤滑油供給開始時点
からの時間が、エンジン回転数と対応する理想的な制御
周期と一致したときとされる。
【0037】なお、図4(c)中二点鎖線で示す供給停
止時期ラインと破線で示す供給開始時期ラインは、図5
に示すように、デューティ比に基づいてエンジン回転数
から決定される。エンジン回転数に対する制御周期とし
ては、図5の供給開始時期ラインの高さとなる。
止時期ラインと破線で示す供給開始時期ラインは、図5
に示すように、デューティ比に基づいてエンジン回転数
から決定される。エンジン回転数に対する制御周期とし
ては、図5の供給開始時期ラインの高さとなる。
【0038】次に、図4(a)中符号Dで示すようにエ
ンジン回転数が上昇すると、エンジン2の潤滑油要求量
も増加し、デューティ比も同様に増加する。デューティ
比が増加すると、デューティ制御周期はOFF時間一定
のためにエンジン回転上昇にしたがって短くなり、図4
(c)中の供給開始時期ラインが右下がりに傾斜する。
このときの戻し終了時期としては、前記供給開始時期ラ
インに図4(c)中に符号Eで示すように実線Tが到達
したときとされる。このときに、必要とするデューティ
比が得られる制御周期t2 が経過したことになり、三方
電磁弁4がOFF状態とされる。
ンジン回転数が上昇すると、エンジン2の潤滑油要求量
も増加し、デューティ比も同様に増加する。デューティ
比が増加すると、デューティ制御周期はOFF時間一定
のためにエンジン回転上昇にしたがって短くなり、図4
(c)中の供給開始時期ラインが右下がりに傾斜する。
このときの戻し終了時期としては、前記供給開始時期ラ
インに図4(c)中に符号Eで示すように実線Tが到達
したときとされる。このときに、必要とするデューティ
比が得られる制御周期t2 が経過したことになり、三方
電磁弁4がOFF状態とされる。
【0039】さらに、図4(a)中に符号Fで示すよう
にエンジン2が全開状態になると、デューティ比が10
0%となる関係から、制御周期としてはON時間が0と
なってOFF時間と同時間になる。このときの制御周期
を図4(c)中t3 で示す。すなわち、三方電磁弁4は
OFF状態が連続するようになって潤滑油が連続的にエ
ンジン2に供給される。
にエンジン2が全開状態になると、デューティ比が10
0%となる関係から、制御周期としてはON時間が0と
なってOFF時間と同時間になる。このときの制御周期
を図4(c)中t3 で示す。すなわち、三方電磁弁4は
OFF状態が連続するようになって潤滑油が連続的にエ
ンジン2に供給される。
【0040】図4(a)中符号Gで示すようにエンジン
の回転が下降し始めると、デューティ比も減少し、制御
周期はエンジン回転数が低下するにしたがって長くな
る。このときには、図4(c)の供給開始時期ラインは
F点から右上がりに傾斜し、エンジン回転が一定となっ
た後は横軸と平行になる。
の回転が下降し始めると、デューティ比も減少し、制御
周期はエンジン回転数が低下するにしたがって長くな
る。このときには、図4(c)の供給開始時期ラインは
F点から右上がりに傾斜し、エンジン回転が一定となっ
た後は横軸と平行になる。
【0041】そして、そのときの戻し終了時期として
は、OFF開始時からの経過時間が制御周期に達したI
点で示されるときとされる。すなわち、制御周期として
はt4となる。
は、OFF開始時からの経過時間が制御周期に達したI
点で示されるときとされる。すなわち、制御周期として
はt4となる。
【0042】したがって、このエンジンの潤滑油供給装
置1は、潤滑油を潤滑油戻り通路4bに流すときの戻し
終了時期を、潤滑油供給時間と潤滑油戻し時間とからな
る制御周期から得られるデューティ比がそのときのエン
ジン運転状態に最適な潤滑油供給量を得られるデューテ
ィ比となるように設定し、両デューティ比が一致したと
きにそのデューティ制御周期を終了するため、エンジン
運転状態が変わると同時に、デューティ制御周期がその
ときのエンジン運転状態に適合するデューティ比に則っ
て変わる。
置1は、潤滑油を潤滑油戻り通路4bに流すときの戻し
終了時期を、潤滑油供給時間と潤滑油戻し時間とからな
る制御周期から得られるデューティ比がそのときのエン
ジン運転状態に最適な潤滑油供給量を得られるデューテ
ィ比となるように設定し、両デューティ比が一致したと
きにそのデューティ制御周期を終了するため、エンジン
運転状態が変わると同時に、デューティ制御周期がその
ときのエンジン運転状態に適合するデューティ比に則っ
て変わる。
【0043】また、本実施例に示した潤滑油供給装置1
では三方電磁弁4が通電されていないときにエンジン2
へ潤滑油が供給される構造としたため、走行中に三方電
磁弁4への給電が断たれたとしてもエンジン運転に必要
な潤滑油供給量を確保できる。
では三方電磁弁4が通電されていないときにエンジン2
へ潤滑油が供給される構造としたため、走行中に三方電
磁弁4への給電が断たれたとしてもエンジン運転に必要
な潤滑油供給量を確保できる。
【0044】なお、本実施例では潤滑油戻し時間を変え
て制御した例を示したが、その潤滑戻し時間を一定と
し、潤滑油供給時間を変えて制御することもできる。
て制御した例を示したが、その潤滑戻し時間を一定と
し、潤滑油供給時間を変えて制御することもできる。
【0045】さらに、上述した実施例では潤滑油供給時
間を一定にした例を示したが、潤滑油供給時間はエンジ
ン運転状態に応じて変えることもできる。この潤滑油供
給時間を変える構成の実施例を図6〜図10によって説
明する。
間を一定にした例を示したが、潤滑油供給時間はエンジ
ン運転状態に応じて変えることもできる。この潤滑油供
給時間を変える構成の実施例を図6〜図10によって説
明する。
【0046】図6は潤滑油供給時間を変える場合の制御
装置のブロック図、図7は潤滑油供給時間を変える場合
の動作を示すフローチャート、図8は同じく三方電磁弁
の動作を説明するためのグラフで、同図(a)はエンジ
ン回転数が変化する様子を示し、同図(b)はエンジン
回転数に応じてデューティ比が変化する様子を示し、同
図(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューティ制御
の制御周期が変化する様子を示す。図9はデューティ比
マップとなるグラフ、図10は潤滑油供給時間マップと
なるグラフである。これらの図において前記図1ないし
図5で説明したものと同一もしくは同等部材については
同一符号を付した。また、図6〜図10に示す実施例で
は、前記図1〜図5を用いて説明した実施例と説明が重
複する部分もあるが、前記実施例の理解を深める観点か
ら要部についてはさらに詳しく説明する。
装置のブロック図、図7は潤滑油供給時間を変える場合
の動作を示すフローチャート、図8は同じく三方電磁弁
の動作を説明するためのグラフで、同図(a)はエンジ
ン回転数が変化する様子を示し、同図(b)はエンジン
回転数に応じてデューティ比が変化する様子を示し、同
図(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューティ制御
の制御周期が変化する様子を示す。図9はデューティ比
マップとなるグラフ、図10は潤滑油供給時間マップと
なるグラフである。これらの図において前記図1ないし
図5で説明したものと同一もしくは同等部材については
同一符号を付した。また、図6〜図10に示す実施例で
は、前記図1〜図5を用いて説明した実施例と説明が重
複する部分もあるが、前記実施例の理解を深める観点か
ら要部についてはさらに詳しく説明する。
【0047】図6において、符号21はエンジン回転数
に応じたデューティ比からデューティ制御するときの制
御周期を算出するための制御周期算出手段である。この
制御周期算出手段21は、エンジンの運転状態に最も適
した潤滑油供給量となるデューティ比を記録したデュー
ティ比マップ22を備えており、このデューティ比マッ
プ22から前記デューティ比を読み出して最適な制御周
期を求めるように構成されている。なお、デューティ比
マップ22は図9に示すように構成されている。このデ
ューティ比マップ22でのデューティ比は、エンジン回
転数がある定められた回転数R1より少ないときには比
較的小さな一定値とされ、回転数R1からスロットル全
開時の回転数R2 に達するまではエンジン回転数が高ま
るにしたがって次第に増加され、回転数R2 よりエンジ
ン回転数が大きいときには一定値とされている。
に応じたデューティ比からデューティ制御するときの制
御周期を算出するための制御周期算出手段である。この
制御周期算出手段21は、エンジンの運転状態に最も適
した潤滑油供給量となるデューティ比を記録したデュー
ティ比マップ22を備えており、このデューティ比マッ
プ22から前記デューティ比を読み出して最適な制御周
期を求めるように構成されている。なお、デューティ比
マップ22は図9に示すように構成されている。このデ
ューティ比マップ22でのデューティ比は、エンジン回
転数がある定められた回転数R1より少ないときには比
較的小さな一定値とされ、回転数R1からスロットル全
開時の回転数R2 に達するまではエンジン回転数が高ま
るにしたがって次第に増加され、回転数R2 よりエンジ
ン回転数が大きいときには一定値とされている。
【0048】23は潤滑油供給時間をエンジン回転数に
応じて変える供給時間設定手段で、この供給時間設定手
段23は図10に示す潤滑油供給時間マップ24を備え
ており、このマップ24に基づいて潤滑油供給時間を設
定する構成になっている。潤滑油供給時間マップ24で
の潤滑油供給時間は、エンジン回転数が回転数R1 に達
するまでは比較的長い時間T1 とされ、回転数R1から
回転数R2の間はエンジン回転数が高まるにしたがって
次第に短くされ、回転数R2 よりエンジン回転数が大き
いときには比較的短い時間T2 とされている。
応じて変える供給時間設定手段で、この供給時間設定手
段23は図10に示す潤滑油供給時間マップ24を備え
ており、このマップ24に基づいて潤滑油供給時間を設
定する構成になっている。潤滑油供給時間マップ24で
の潤滑油供給時間は、エンジン回転数が回転数R1 に達
するまでは比較的長い時間T1 とされ、回転数R1から
回転数R2の間はエンジン回転数が高まるにしたがって
次第に短くされ、回転数R2 よりエンジン回転数が大き
いときには比較的短い時間T2 とされている。
【0049】25はタイマーで、このタイマー25は、
エンジン始動直後から計時を開始し、一定時間経過毎に
トリガー信号を出力してトリガー数を積算するように構
成されている。
エンジン始動直後から計時を開始し、一定時間経過毎に
トリガー信号を出力してトリガー数を積算するように構
成されている。
【0050】26は前記制御周期算出手段21によって
求められた制御周期の1周期分の時間が経過したことを
検出する比較器、27は前記供給時間設定手段23によ
って設定された潤滑油供給時間が経過したことを検出す
る比較器で、これらの比較器26,27は信号保持手段
28を介して三方電磁弁4に接続されている。前記比較
器26は、潤滑油供給開始時からの積算トリガー数と、
前記制御周期をトリガー信号発生間隔で除して求めた数
値(以下、この数値のことを制御周期相当数という)と
を比較し、積算トリガー数が制御周期相当数以上になっ
たときに信号保持手段28に三方電磁弁4をOFF状態
とするOFF切換信号を出力する構成になっている。
求められた制御周期の1周期分の時間が経過したことを
検出する比較器、27は前記供給時間設定手段23によ
って設定された潤滑油供給時間が経過したことを検出す
る比較器で、これらの比較器26,27は信号保持手段
28を介して三方電磁弁4に接続されている。前記比較
器26は、潤滑油供給開始時からの積算トリガー数と、
前記制御周期をトリガー信号発生間隔で除して求めた数
値(以下、この数値のことを制御周期相当数という)と
を比較し、積算トリガー数が制御周期相当数以上になっ
たときに信号保持手段28に三方電磁弁4をOFF状態
とするOFF切換信号を出力する構成になっている。
【0051】前記比較器27は、潤滑油供給開始時から
の積算トリガー数と、潤滑油供給時間をトリガー信号発
生間隔で除して求めた数値(以下、この数値のことを供
給時間相当数という)とを比較し、積算トリガー数が供
給時間相当数以上になったときに信号保持手段28に三
方電磁弁4をON状態とするON切換信号を出力する構
成になっている。
の積算トリガー数と、潤滑油供給時間をトリガー信号発
生間隔で除して求めた数値(以下、この数値のことを供
給時間相当数という)とを比較し、積算トリガー数が供
給時間相当数以上になったときに信号保持手段28に三
方電磁弁4をON状態とするON切換信号を出力する構
成になっている。
【0052】前記信号保持手段28は、比較器26から
OFF切換信号が入力されたときに三方電磁弁4への給
電を断って三方電磁弁4をOFF状態とし、また、比較
器27からON切換信号が入力されたときに三方電磁弁
4へ給電して三方電磁弁4をON状態とする構成になっ
ている。さらに、三方電磁弁4のON、OFFが切り換
えられた後は、再びON,OFF切換信号が入力される
までは三方電磁弁4を同状態に保つように構成されてい
る。
OFF切換信号が入力されたときに三方電磁弁4への給
電を断って三方電磁弁4をOFF状態とし、また、比較
器27からON切換信号が入力されたときに三方電磁弁
4へ給電して三方電磁弁4をON状態とする構成になっ
ている。さらに、三方電磁弁4のON、OFFが切り換
えられた後は、再びON,OFF切換信号が入力される
までは三方電磁弁4を同状態に保つように構成されてい
る。
【0053】次に、潤滑油供給時間を変更する場合の制
御動作を図7を用いて説明する。エンジン始動時には、
先ずステップS1 に示すように制御ユニット6がリセッ
トされ、ステップS2 に示すように三方電磁弁4がOF
F状態とされて潤滑油がエンジンへ供給される。そし
て、エンジンが始動されると共にエンジン回転数算出手
段10がエンジン回転数を算出し、ステップS3 におい
て前記エンジン回転数データが供給時間設定手段23に
入力される。
御動作を図7を用いて説明する。エンジン始動時には、
先ずステップS1 に示すように制御ユニット6がリセッ
トされ、ステップS2 に示すように三方電磁弁4がOF
F状態とされて潤滑油がエンジンへ供給される。そし
て、エンジンが始動されると共にエンジン回転数算出手
段10がエンジン回転数を算出し、ステップS3 におい
て前記エンジン回転数データが供給時間設定手段23に
入力される。
【0054】そして、ステップS4 において供給時間設
定手段23が潤滑油供給時間を設定する。この潤滑油供
給時間の値としては、潤滑油供給時間マップ24に記録
された値のうち前記エンジン回転数と対応する値とされ
る。このように潤滑油供給時間が設定された後、ステッ
プS5 にてタイマー25がリセットされ、ステップS6
でトリガー信号を出力してステップS7でトリガー数を
1加算する。
定手段23が潤滑油供給時間を設定する。この潤滑油供
給時間の値としては、潤滑油供給時間マップ24に記録
された値のうち前記エンジン回転数と対応する値とされ
る。このように潤滑油供給時間が設定された後、ステッ
プS5 にてタイマー25がリセットされ、ステップS6
でトリガー信号を出力してステップS7でトリガー数を
1加算する。
【0055】次いで、比較器27がステップS8 におい
て前記トリガー数と供給時間相当数とを比較する。この
供給時間相当数は、前記ステップS4 で設定された潤滑
油供給時間から求める。そして、トリガー数が供給時間
相当数より少ない場合には前記ステップS6 に戻る。ト
リガー数が供給時間相当数に達すると、言い換えればス
テップS4 にて設定された潤滑油供給時間が経過する
と、ステップS9 で三方電磁弁4がON状態に切り換え
られる。三方電磁弁4がON状態になると、潤滑油はエ
ンジンへは供給されなくなる。
て前記トリガー数と供給時間相当数とを比較する。この
供給時間相当数は、前記ステップS4 で設定された潤滑
油供給時間から求める。そして、トリガー数が供給時間
相当数より少ない場合には前記ステップS6 に戻る。ト
リガー数が供給時間相当数に達すると、言い換えればス
テップS4 にて設定された潤滑油供給時間が経過する
と、ステップS9 で三方電磁弁4がON状態に切り換え
られる。三方電磁弁4がON状態になると、潤滑油はエ
ンジンへは供給されなくなる。
【0056】上述したように三方電磁弁4がON状態と
された後は、ステップS10において制御周期算出手段2
1にそのときのエンジン回転数と対応するエンジン回転
数データが入力される。そして、制御周期算出手段21
は、ステップS11でデューティ比マップ22から前記エ
ンジン回転数と対応するデューティ比を読み出し、ステ
ップS12でそのデューティ比が得られる制御周期を算出
する。制御周期を算出するに当たっては、すでにステッ
プS4 で設定された潤滑油供給時間(三方電磁弁4がO
FF状態となっていた時間)をデューティ比で除して行
う。
された後は、ステップS10において制御周期算出手段2
1にそのときのエンジン回転数と対応するエンジン回転
数データが入力される。そして、制御周期算出手段21
は、ステップS11でデューティ比マップ22から前記エ
ンジン回転数と対応するデューティ比を読み出し、ステ
ップS12でそのデューティ比が得られる制御周期を算出
する。制御周期を算出するに当たっては、すでにステッ
プS4 で設定された潤滑油供給時間(三方電磁弁4がO
FF状態となっていた時間)をデューティ比で除して行
う。
【0057】このように制御周期が求められた後、ステ
ップS13において比較器26が積算トリガー数と制御周
期相当数とを比較する。そして、積算トリガー数が制御
周期相当数より小さいときには、ステップS14でトリガ
ー信号が出力されてステップS15でトリガー数が1加算
された後に、ステップS10に戻ってステップS10〜S12
の動作が再び行われる。すなわち、三方電磁弁4がOF
F状態となって潤滑油供給が開始された時点からの経過
時間が制御周期(そのときのエンジン回転数に最も適し
た潤滑油供給量が得られる制御周期)に達するまではS
13からS14,S15を経てS10へ戻ることになる。
ップS13において比較器26が積算トリガー数と制御周
期相当数とを比較する。そして、積算トリガー数が制御
周期相当数より小さいときには、ステップS14でトリガ
ー信号が出力されてステップS15でトリガー数が1加算
された後に、ステップS10に戻ってステップS10〜S12
の動作が再び行われる。すなわち、三方電磁弁4がOF
F状態となって潤滑油供給が開始された時点からの経過
時間が制御周期(そのときのエンジン回転数に最も適し
た潤滑油供給量が得られる制御周期)に達するまではS
13からS14,S15を経てS10へ戻ることになる。
【0058】また、ステップS13にてトリガー数が制御
周期相当数以上であるときには、ステップS2 に戻って
三方電磁弁4がOFF状態とされ、再び潤滑油がエンジ
ン側へ流されて次の周期のデューティ制御が行われる。
周期相当数以上であるときには、ステップS2 に戻って
三方電磁弁4がOFF状態とされ、再び潤滑油がエンジ
ン側へ流されて次の周期のデューティ制御が行われる。
【0059】上述したように潤滑油供給時間を変える場
合の三方電磁弁4の動作は図8に示す通りとなる。図8
(a)中符号Aで示すアイドリング状態のときは、図1
0に示す供給時間マップ24から潤滑油供給時間として
比較的長いT1 時間が読み出される。すなわち、図8
(c)に示すように三方電磁弁4のOFF時間がT1 と
される。
合の三方電磁弁4の動作は図8に示す通りとなる。図8
(a)中符号Aで示すアイドリング状態のときは、図1
0に示す供給時間マップ24から潤滑油供給時間として
比較的長いT1 時間が読み出される。すなわち、図8
(c)に示すように三方電磁弁4のOFF時間がT1 と
される。
【0060】そして、図8(a)中に符号Dで示すよう
にエンジン回転数が上昇して供給時間マップ24での回
転数R1 を上回るようになると、潤滑油供給時間はエン
ジン回転数上昇に伴って次第に短くなり、図8(c)に
示すように三方電磁弁4のOFF時間がT1よりは短い
TXとなる。このときの制御周期はt5 となる。
にエンジン回転数が上昇して供給時間マップ24での回
転数R1 を上回るようになると、潤滑油供給時間はエン
ジン回転数上昇に伴って次第に短くなり、図8(c)に
示すように三方電磁弁4のOFF時間がT1よりは短い
TXとなる。このときの制御周期はt5 となる。
【0061】エンジン回転数が図8(a)中Fで示すよ
うに全開状態になって供給時間マップ24の回転数R2
より大きくなると、潤滑油供給時間はT2となると共
に、制御周期は潤滑油供給時間と等しいt6 となる。ま
た、エンジン回転数が図8(a)中Gで示すように全開
状態から下降し始めると、潤滑油供給時間はエンジン回
転数の変化に応じて次第に長くなる。
うに全開状態になって供給時間マップ24の回転数R2
より大きくなると、潤滑油供給時間はT2となると共
に、制御周期は潤滑油供給時間と等しいt6 となる。ま
た、エンジン回転数が図8(a)中Gで示すように全開
状態から下降し始めると、潤滑油供給時間はエンジン回
転数の変化に応じて次第に長くなる。
【0062】上述したように構成しても図1〜図5に示
した実施例と同様に、エンジン運転状態が変わると同時
に、デューティ制御周期がそのときのエンジン運転状態
に適合するデューティ比に則って変わることになる。
した実施例と同様に、エンジン運転状態が変わると同時
に、デューティ制御周期がそのときのエンジン運転状態
に適合するデューティ比に則って変わることになる。
【0063】そして、本実施例で示したように潤滑油供
給時間をエンジン回転数に応じて変えるように構成する
と、高精度に潤滑油供給量を制御できるようになる。す
なわち、例えば潤滑油供給時間を短くすることによって
制御周期を短くできるから、三方電磁弁4がON状態の
ときにエンジン回転数が急上昇して要求潤滑油量が急に
多くなったとしても、速やかに潤滑油が供給されるよう
になる。
給時間をエンジン回転数に応じて変えるように構成する
と、高精度に潤滑油供給量を制御できるようになる。す
なわち、例えば潤滑油供給時間を短くすることによって
制御周期を短くできるから、三方電磁弁4がON状態の
ときにエンジン回転数が急上昇して要求潤滑油量が急に
多くなったとしても、速やかに潤滑油が供給されるよう
になる。
【0064】なお、潤滑油供給時間を変えるに当たって
は、タイマー25でのトリガー信号の間隔を変えること
によっても行うことができる。トリガー信号の間隔が短
くなると、図8(c)中の実線Tの傾斜角度が大きくな
って制御周期が短くなる。
は、タイマー25でのトリガー信号の間隔を変えること
によっても行うことができる。トリガー信号の間隔が短
くなると、図8(c)中の実線Tの傾斜角度が大きくな
って制御周期が短くなる。
【0065】また、上述した実施例では潤滑油ポンプ3
としてプランジャストロークをスロットル開度に応じて
調節して潤滑油吐出量を変えるものを使用した例を示し
たが、プランジャストロークが一定のポンプを使用する
こともできる。このようにする場合には、エンジン回転
数とスロットル開度とでデューティ比を割り付けたデュ
ーティ比マップを使用し、このデューティ比マップから
読み出されたデューティ比となるように三方電磁弁4を
切換動作させる。
としてプランジャストロークをスロットル開度に応じて
調節して潤滑油吐出量を変えるものを使用した例を示し
たが、プランジャストロークが一定のポンプを使用する
こともできる。このようにする場合には、エンジン回転
数とスロットル開度とでデューティ比を割り付けたデュ
ーティ比マップを使用し、このデューティ比マップから
読み出されたデューティ比となるように三方電磁弁4を
切換動作させる。
【0066】さらに、上述した各実施例では潤滑油を吸
気管に吐出させた例を示したが、ベアリング部等に直接
供給してもよい。加えて、本発明の潤滑油供給装置は2
サイクルエンジンに適用する以外に4サイクルエンジン
にも適用することができる。そして、自動二輪車の他
に、自動車、雪上車、芝刈り機、船外機など、これらの
全てのエンジンに採用することができる。
気管に吐出させた例を示したが、ベアリング部等に直接
供給してもよい。加えて、本発明の潤滑油供給装置は2
サイクルエンジンに適用する以外に4サイクルエンジン
にも適用することができる。そして、自動二輪車の他
に、自動車、雪上車、芝刈り機、船外機など、これらの
全てのエンジンに採用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るエ
ンジンの潤滑油供給装置は、エンジン駆動式潤滑油ポン
プの吐出側に、潤滑油通路をエンジンに連通された供給
通路と、潤滑油ポンプ吸込側に連通された戻り通路とに
選択的に切り換える切換弁を設け、この切換弁に、この
切換弁を切り換えてデューティ制御する制御装置を接続
してなり、デューティ制御するときの潤滑油供給時間
と、潤滑油戻し時間のうち何れか一方を一定として他方
を可変とし、可変とされた方の時間の終了時期を、潤滑
油供給時間と潤滑油戻し時間とからなる制御周期から得
られるデューティ比がそのときのエンジン運転状態に最
適な潤滑油供給量を得られるデューティ比となるように
設定したものであり、第2の発明に係るエンジンの潤滑
油供給装置は、第1の発明のエンジンの潤滑油供給装置
において、可変とされた方の時間の終了時期の設定を、
一定とした時間の開始時からの経過時間と、そのときの
エンジン運転状態に最適な潤滑油供給量となるデューテ
ィ比から算出した制御周期とを比較し、前記経過時間が
前記制御周期に達したときを終了時期として行うもので
あるため、エンジン運転状態が変わると同時に、デュー
ティ制御周期がそのときのエンジン運転状態に適合する
デューティ比に則って変わる。
ンジンの潤滑油供給装置は、エンジン駆動式潤滑油ポン
プの吐出側に、潤滑油通路をエンジンに連通された供給
通路と、潤滑油ポンプ吸込側に連通された戻り通路とに
選択的に切り換える切換弁を設け、この切換弁に、この
切換弁を切り換えてデューティ制御する制御装置を接続
してなり、デューティ制御するときの潤滑油供給時間
と、潤滑油戻し時間のうち何れか一方を一定として他方
を可変とし、可変とされた方の時間の終了時期を、潤滑
油供給時間と潤滑油戻し時間とからなる制御周期から得
られるデューティ比がそのときのエンジン運転状態に最
適な潤滑油供給量を得られるデューティ比となるように
設定したものであり、第2の発明に係るエンジンの潤滑
油供給装置は、第1の発明のエンジンの潤滑油供給装置
において、可変とされた方の時間の終了時期の設定を、
一定とした時間の開始時からの経過時間と、そのときの
エンジン運転状態に最適な潤滑油供給量となるデューテ
ィ比から算出した制御周期とを比較し、前記経過時間が
前記制御周期に達したときを終了時期として行うもので
あるため、エンジン運転状態が変わると同時に、デュー
ティ制御周期がそのときのエンジン運転状態に適合する
デューティ比に則って変わる。
【0068】したがって、エンジン運転状態が変化した
としても遅れることなく潤滑油供給量を変えることがで
きるから、常に最適な供給量をもって潤滑油を供給する
ことができる。
としても遅れることなく潤滑油供給量を変えることがで
きるから、常に最適な供給量をもって潤滑油を供給する
ことができる。
【図1】本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置に使用
する制御装置のブロック図である。
する制御装置のブロック図である。
【図3】本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置の動作
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係るエンジンの潤滑油供給装置の動作
を説明するためのグラフで、同図(a)はエンジン回転
数が変化する様子を示し、同図(b)はエンジン回転数
に応じてデューティ比が変化する様子を示し、同図
(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューティ制御の
制御周期が変化する様子を示す。
を説明するためのグラフで、同図(a)はエンジン回転
数が変化する様子を示し、同図(b)はエンジン回転数
に応じてデューティ比が変化する様子を示し、同図
(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューティ制御の
制御周期が変化する様子を示す。
【図5】エンジン回転数と制御周期との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図6】潤滑油供給時間を変える場合の制御装置のブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】潤滑油供給時間を変える場合の動作を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図8】潤滑油供給時間を変える場合の三方電磁弁の動
作を示す動作を説明するためのグラフで、同図(a)は
エンジン回転数が変化する様子を示し、同図(b)はエ
ンジン回転数に応じてデューティ比が変化する様子を示
し、同図(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューテ
ィ制御の制御周期が変化する様子を示す。
作を示す動作を説明するためのグラフで、同図(a)は
エンジン回転数が変化する様子を示し、同図(b)はエ
ンジン回転数に応じてデューティ比が変化する様子を示
し、同図(c)は三方電磁弁の切り換え動作とデューテ
ィ制御の制御周期が変化する様子を示す。
【図9】デューティ比マップとなるグラフである。
【図10】潤滑油供給時間マップとなるグラフである。
【図11】従来の潤滑油供給装置の問題点を説明するた
めの図である。
めの図である。
1 潤滑油供給装置 2 エンジン 3 潤滑油ポンプ 4 三方電磁弁 4a 潤滑油供給通路 4b 潤滑油戻り通路 6 制御ユニット 11 マイクロコンピュータ 21 制御周期算出手段 22 デューティ比マップ 23 供給時間設定時間 24 供給時間マップ 26 切り換え手段
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン駆動式潤滑油ポンプの吐出側
に、潤滑油通路をエンジンに連通された供給通路と、潤
滑油ポンプ吸込側に連通された戻り通路とに選択的に切
り換える切換弁を設け、この切換弁に、この切換弁を切
り換えてデューティ制御する制御装置を接続してなり、
デューティ制御するときの潤滑油供給時間と、潤滑油戻
し時間のうち何れか一方を一定として他方を可変とし、
可変とされた方の時間の終了時期を、潤滑油供給時間と
潤滑油戻し時間とからなる制御周期から得られるデュー
ティ比がそのときのエンジン運転状態に最適な潤滑油供
給量を得られるデューティ比となるように設定したこと
を特徴とするエンジンの潤滑油供給装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの潤滑油供給装
置において、可変とされた方の時間の終了時期の設定
を、一定とした時間の開始時からの経過時間と、そのと
きのエンジン運転状態に最適な潤滑油供給量となるデュ
ーティ比から算出した制御周期とを比較し、前記経過時
間が前記制御周期に達したときを終了時期として行うこ
とを特徴とするエンジンの潤滑油供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27678792A JP3163460B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-09-22 | エンジンの潤滑油供給装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-56620 | 1992-02-10 | ||
JP5662092 | 1992-02-10 | ||
JP27678792A JP3163460B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-09-22 | エンジンの潤滑油供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288026A true JPH05288026A (ja) | 1993-11-02 |
JP3163460B2 JP3163460B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=26397574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27678792A Expired - Fee Related JP3163460B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-09-22 | エンジンの潤滑油供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3163460B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102803667A (zh) * | 2009-06-08 | 2012-11-28 | 丰田自动车株式会社 | 发动机的液压控制装置 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP27678792A patent/JP3163460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102803667A (zh) * | 2009-06-08 | 2012-11-28 | 丰田自动车株式会社 | 发动机的液压控制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3163460B2 (ja) | 2001-05-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |