JPH05287145A - 電線被覆用塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

電線被覆用塩素含有樹脂組成物

Info

Publication number
JPH05287145A
JPH05287145A JP4093081A JP9308192A JPH05287145A JP H05287145 A JPH05287145 A JP H05287145A JP 4093081 A JP4093081 A JP 4093081A JP 9308192 A JP9308192 A JP 9308192A JP H05287145 A JPH05287145 A JP H05287145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
chlorine
containing resin
tert
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4093081A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Shiichi
一郎 私市
Takashi Furukawa
孝 古川
Shunichi Iizuka
俊一 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP4093081A priority Critical patent/JPH05287145A/ja
Publication of JPH05287145A publication Critical patent/JPH05287145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、且つ難燃性に優れ、しかも
燃焼時にも発煙の少ない、優れた難燃電線被覆材料の提
供。 【構成】 本発明の電線被覆用塩素含有樹脂組成物は、
塩素含有樹脂100重量部に、(イ)錫酸亜鉛及び/ま
たはヒドロキシ錫酸亜鉛0.01〜20重量部及び
(ロ)ハイドロタルサイト化合物及びゼオライト化合物
から選ばれる少なくとも一種の無機化合物0.01〜1
0重量部を添加してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線被覆用塩素含有樹
脂組成物に関し、詳しくは、塩素含有樹脂に、錫酸亜鉛
もしくはヒドロキシ錫酸亜鉛、及びハイドロタルサイト
化合物もしくはゼオライト化合物を添加することによ
り、熱安定性、着色性及び難燃性に優れた電線被覆用塩
素含有樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明は解決しようとする課題】塩素含
有樹脂は、広範な用途に用いられている汎用樹脂であ
り、とくに、透明性、電気絶縁性に優れる等の特徴があ
り、たとえば電線被覆用等として汎用されている。
【0003】しかしながら、塩素含有樹脂は、熱及び光
に対する安定性に劣り、加熱成形加工を行う際には、主
として脱塩化水素に起因する熱分解を起こしやすい欠点
がある。かかる不利益をさけるために、一種または数種
の熱安定剤を添加し、加工工程における熱劣化を抑制し
ていた。とくに電線被覆用塩素含有樹脂の場合、電気絶
縁性、熱着色性、熱安定性等の特性から、鉛化合物等の
安定剤が使用されてきた。
【0004】しかし、低毒性が要求される用途や硫化汚
染が問題になる用途には、鉛系安定剤の使用はあまり好
まれないため、その代替として有機酸のバリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、亜鉛等の金属塩を組み合わせて
使用される。しかしながら、鉛系安定剤を使用した場合
に比べて、特に熱安定性が極端に悪く、加工製品が着色
したり、機械的強度の低下を招く欠点があった。
【0005】これらの欠点を改良するために、種々の安
定化助剤が提案されているが、とくにハイドロタルサイ
ト化合物あるいはゼオライト化合物等の無機化合物を添
加することによって、ある程度の耐熱性の改良がみられ
る。
【0006】また、難燃性の改良のために通常三酸化ア
ンチモン等の難燃剤が使用されている。ところが、三酸
化アンチモンは難燃性には優れるが、一旦燃焼し始める
と多量の発煙を生じるという欠点を有していた。これを
改良するために、特公昭61−46017号公報には、
塩化ビニル樹脂に三酸化アンチモンと亜鉛の酸化物また
は硫化物を添加することが提案されており、特公昭61
−60106号公報には、三酸化アンチモンと硼酸亜鉛
を添加することが提案されているが、これらの公報に記
載されている亜鉛化合物は難燃化効果が不十分であり、
実用上満足できる程の性能に達していない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の現状
に鑑み鋭意検討を重ねた結果、塩素含有樹脂に、特定の
亜鉛化合物と特定の無機化合物とを併用添加することに
よって耐熱性に優れ、且つ難燃性に優れ、しかも燃焼時
にも発煙の少ない電線被覆材料が得られることを見出
し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、塩素含有樹脂100
重量部に、(イ)錫酸亜鉛及び/またはヒドロキシ錫酸
亜鉛0.01〜20重量部及び(ロ)ハイドロタルサイ
ト化合物及びゼオライト化合物から選ばれる少なくとも
一種の無機化合物0.01〜10重量部を添加してな
る、電線被覆用塩素含有樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0009】以下、本発明の塩素含有樹脂組成物につい
てさらに詳述する。
【0010】本発明の塩素含有樹脂組成物の(イ)成分
の錫酸亜鉛及びヒドロキシ錫酸亜鉛は、それぞれ下記
〔化1〕の一般式(I)及び下記〔化2〕の一般式(I
I)で表されるもので、後者は錫酸ナトリウムと塩化亜
鉛との複分解により容易に製造され、前者は後者から加
熱脱水することにより容易に製造することができる。
【0011】
【化1】ZnSnO3 (I)
【0012】
【化2】ZnSn(OH)6 (II)
【0013】上記錫酸亜鉛及びヒドロキシ錫酸亜鉛は、
粒径等特に限定されるものではないが、透明性の要求さ
れる用途においては粒径1μ以下のものを使用すること
により透明性を向上させることができる。
【0014】上記(イ)成分の添加量は、塩素含有樹脂
100重量部に対して、0.01〜20重量部、好まし
くは0.1〜15重量部である。
【0015】また、本発明の塩素含有樹脂組成物の
(ロ)成分のハイドロタルサイト化合物あるいはゼオラ
イト化合物のうち、ハイドロタルサイト化合物として
は、次の一般式(III )で表されるマグネシウム、亜鉛
及びアルミニウムからなる複塩化合物が挙げられる。
【0016】
【化3】 Mgy1Zny2Alx・(OH)2・(CO3)x/2・mH2O (III) (式中、x,y1, 及びy2は各々下記式であらわされる条
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0<x≦0.5、y1+y2=1−x、0.1≦y1
1、0≦y2<0.8)
【0017】上記ハイドロタルサイト化合物は天然物で
あっても、合成品であってもよく、また、それらの結晶
水を加熱脱水したものであってもよい。合成方法として
は、特公昭46−2280号公報、特公昭50−300
39号公報、特公昭51−29129号公報等に記載の
公知の方法を例示することができる。また、本発明にお
いては、その結晶構造、結晶粒子径等に制限されること
なく使用することが可能である。
【0018】また、上記ハイドロタルサイト化合物の表
面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オレイン酸アル
カリ金属塩のごとき高級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機スルホン酸金
属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステルまたはワ
ックス等で被覆したものも使用できる。
【0019】さらに、亜鉛等の他の金属で上記ハイドロ
タルサイト化合物の金属の一部を置換した化合物も使用
できる。
【0020】また、上記ゼオライト化合物は、独特の三
次元のゼオライト結晶構造を有するアルミノケイ酸塩で
あり、その代表例としては、A型、X型、Y型及びP型
ゼオライト、モノデナイト、アナルサイト、ソーダライ
ト族アルミノケイ酸塩、クリノブチロライト、エリオナ
イト及びチャバサイト等、ならびにこれらのアルミノケ
イ酸塩の第Ia族金属の全部または一部が第II族または
第IV族の金属イオンを用いてイオン交換した金属置換型
を挙げることができ、これらゼオライト化合物は結晶水
(いわゆるゼオライト水)を有する含水物または結晶水
を除去した無水物のいずれでもよい。
【0021】上記(ロ)成分の添加量は、塩素含有樹脂
100重量部に対して、0.01〜10重量部、好まし
くは0.05〜5重量部である。
【0022】また、本発明の塩素含有樹脂組成物で安定
剤として用いられる上記(イ)、(ロ)成分は、それぞ
れ別個に塩素含有樹脂に配合することもできるが、これ
らの各成分を混合して用いることもでき、この場合に
は、必要に応じて他の安定剤あるいは助剤成分等をも含
む、いわゆる複合系安定剤として用いることもできる。
【0023】本発明における塩素含有樹脂としては、た
とえば、ポリ塩化ビニル、後塩素化ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニ
ル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三
元共重合体、塩化ビニル−アルキル、シクロアルキルま
たはアリールマレイミド共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエ
ン重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレ
イン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−ウレタン共重合体等の塩化ビニル系樹
脂及び上記塩化ビニル系樹脂とポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテン等のα−
オレフィン重合体またはエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン
及びこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、
スチレンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジ
エン、アクリロニトリル等)との共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸
エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタ
ンとのブレンド品等を挙げることができる。
【0024】本発明の塩素含有樹脂組成物には、通常塩
素含有樹脂に用いられる有機カルボン酸、フェノール類
または有機リン酸類の金属塩を添加することができる。
【0025】上記有機カルボン酸、フェノール類または
有機リン酸類の金属塩を構成する金属としては、リチウ
ム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マ
グネシウム、ストロンチウム、亜鉛、錫、セシウム、ア
ルミニウムあるいは有機錫等が挙げられる。
【0026】上記有機カルボン酸としては、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、ネオ
デカン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ト
リデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステア
リン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン
酸、ベヘニン酸、モンタン酸、安息香酸、モノクロル安
息香酸、p−第三ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ
安息香酸、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香
酸、クミン酸、n−プロピル安息香酸、アミノ安息香
酸、N,N−ジメチルアミノ安息香酸、アセトキシ安息
香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル酸、エラ
イジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、チ
オグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、オクチルメ
ルカプトプロピオン酸等の一価カルボン酸;シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フター
ル酸、イソフタール酸、テレフタール酸、ヒドロキシフ
タール酸、クロルフタール酸、アミノフタール酸、マレ
イン酸、フマール酸、シトラコン酸、メタコン酸、イタ
コン酸、アコニット酸、チオジプロピオン酸等の二価カ
ルボン酸あるいはこれらのモノエステルまたはモノアマ
イド化合物;ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカル
ボン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、メロファン
酸、ピロメリット酸等の三価または四価カルボン酸のジ
またはトリエステル化合物が挙げられる。
【0027】上記フェノール類としては、例えば、第三
ブチルフェノール、ノニルフエノール、ジノニルフエノ
ール、シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノー
ル、オクチルフェノール、フェノール、クレゾール、キ
シレノール、n−ブチルフェノール、イソアミルフェノ
ール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、イ
ソオクチルフェノール、2−エチルヘキシルフェノー
ル、第三ノニルフェノール、デシルフェノール、第三オ
クチルフェノール、イソヘキシルフェノール、オクタデ
シルフェノール、ジイソブチルフェノール、メチルプロ
ピルフェノール、ジアミルフェノール、メチルイソフキ
シルフェノール、メチル第三オクチルフェノール等が挙
げられる。
【0028】また、上記有機リン酸類としては、例え
ば、モノまたはジ−オクチル、−デシル、−ドデシル、
−トリデシル、−テトラデシル、−ヘキサデシル、−オ
クタデシル、−フェニル、−トリル、−キシリル、−オ
クチルフェニル、−ノニルフェニル等の基を有する、リ
ン酸、ピロリン酸あるいは亜リン酸等の有機リン酸類が
挙げられる。
【0029】上記有機カルボン酸、フェノール類あるい
は有機リン酸類の金属塩の添加量は、塩素含有樹脂10
0重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、
さらに好ましくは0.05〜5重量部である。
【0030】また、本発明の塩素含有樹脂組成物には、
通常塩素含有樹脂に用いられる他の安定剤、可塑剤及び
他の添加剤を併用することもできる。
【0031】本発明の塩素含有樹脂組成物に併用できる
他の安定剤としては、無機金属化合物、エポキシ化合
物、有機ホスファイト化合物、フェノール系酸化防止
剤、その他有機系安定化助剤等が挙げられる。
【0032】上記無機金属化合物としては、各種金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩、
塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩類等が挙げられ
る。
【0033】上記無機金属化合物の添加量は、塩素含有
樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜10
重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量部である。
【0034】上記エポキシ化合物としては、ビスフェノ
ール型及びノボラック型のエポキシ樹脂、エポキシ化大
豆油及びエポキシ化アマニ油等の天然油脂のエポキシ化
物、エポキシ化トール油脂肪酸オクチル等のエポキシ化
不飽和脂肪酸のアルキルエステル、ビニルシクロヘキセ
ンジエポキシ等の脂環式エポキシ化合物が挙げられる。
【0035】上記エポキシ化合物の添加量は、塩素含有
樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜20
重量部、さらに好ましくは0.05〜10重量部であ
る。
【0036】上記有機ホスファイト化合物としては、ト
リフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)
ホスファイト、トリス(モノ及びジノニルフェニル)ホ
スファイト、ジフェニルデシルホスファイト、トリオク
チルホスファイト、フェニルジオクチルホスファイト、
トリオクチルホスファイト、ジイソデシルペンタエリス
リトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)
ビスフェノールAジホスファイト、テトラ(C12〜C15
混合アルキル)ビスフェノールAジホスファイト、ヘキ
サ(トリデシル)−1,1,3−トリス(3−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタントリ
ホスファイト、ジフェニルアシドホスファイト、ビス
(ノニルフェニル)アシドホスファイト等が挙げられ
る。
【0037】上記有機ホスファイト化合物の添加量は、
塩素含有樹脂100重量部に対して、好ましくは0.0
1〜10重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量部で
ある。
【0038】また、上記フェノール系酸化防止剤として
は、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、
4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾー
ル) 、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m
−クレゾール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2
−第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチル
フェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ
第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス
(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール) 、2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキ
シ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、ステアリル−β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサメ
チレンビス〔β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、3−チア−1,5−
ペンタンビス〔β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−ビス〔4
−{2−(β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ)エチル}フェニル〕
プロパン、3,7−ジオキサ−1,8−オクタンビス
〔β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−
ジメチル−2−(β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)エチル
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウ
ンデカン、ペンタエリスリトールテトラキス〔β−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕、1,3,5−トリス(2,6−ジメチ
ル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシ
アヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2−
オクチルチオ−4,6−ジ (3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、ビス〔2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3
−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフ
タレート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5
−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,2−エタ
ンビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチ
ルフェニル)ブチレート〕等が挙げられる。
【0039】上記フェノール系酸化防止剤の添加量は、
塩素含有樹脂100重量部に対して、好ましくは0.0
1〜5重量部、さらに好ましくは0.05〜3重量部で
ある。
【0040】上記有機系安定化助剤としては、ビスフェ
ノールA、水添ビスフェノールA等のフェノール類;ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールアジペート、マンニトール、ソルビト
ールのごとき多価アルコール類及びこれらのエステル化
合物または部分エステル化合物類;ジベンゾイルメタ
ン、ベンゾイルアセトン、ステアルイルベンゾイルメタ
ン、デヒドロ酢酸等のβ−ジケトン化合物及びこれらの
金属塩;2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸ジドデシルエステル、2−フェ
ニルインドール、メラミン等の有機含窒素化合物等が挙
げられる。
【0041】上記有機系安定化助剤の添加量は、塩素含
有樹脂100重量部に対して、好ましくは0.001〜
5重量部、さらに好ましくは0.005〜3重量部であ
る。
【0042】塩素含有樹脂に通常用いられる上記安定剤
は、目的に応じて二種以上を組み合わせて用いることが
できる。一般的には、本発明の塩素含有樹脂組成物に、
さらに、有機酸の金属塩/有機ホスファイト化合物を組
合せて用いることが好ましい。
【0043】また、上記可塑剤としては、例えば、ジブ
チルフタレート、ブチルヘキシルフタレート、ジヘプチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフ
タレート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルテレフ
タレート等のフタレート系可塑剤;ジオクチルアビペー
ト、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペー
ト、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のアジペー
ト系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリ(イ
ソプロピルフェニル)ホスフェート、トリエチルホスフ
ェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフ
ェート、トリ(ブトキシエチル)ホスフェートオクチル
ジフェニルホスフェート等のホスフェート可塑剤系;多
価アルコールとして、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール等と二塩基酸としてシュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタール
酸、イソフタール酸、テレフタール酸等を用い、必要に
より一価アルコール、モノカルボン酸をストッパーに使
用したポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、エポ
キシ化アマニ油、エポキシ化桐油、エポキシ化魚油、エ
ポキシ化牛脂油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化
ステアリン酸メチル、−ブチル、−2−エチルヘキシ
ル、−ステアリルエステル、エポキシ化ポリブタジエ
ン、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化ア
マニ油脂肪酸エステル等のエポキシ系可塑剤;その他、
テトラヒドロフタール酸系可塑剤、アゼライン酸系可塑
剤、セバチン酸系可塑剤、ステアリン酸系可塑剤、クエ
ン酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤等が挙げられ
る。
【0044】その他必要に応じて、本発明の塩素含有樹
脂組成物には、例えば紫外線吸収剤、光安定剤、架橋
剤、充填剤、顔料、発泡剤、帯電防止剤、プレートアウ
ト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、光劣化
剤、防黴剤、殺菌剤、非金属安定剤、加工助剤、離型剤
等を包含させることができる。
【0045】
【実施例】次に、実施例によって本発明の塩素含有樹脂
組成物の安定化効果を具体的に示す。しかしながら、本
発明は、次に挙げられた実施例によって限定されるもの
ではない。
【0046】〔実施例1〕下記〔配 合〕の配合物を用
い、175℃のロールで混練し、厚さ0.7mmのシート
を作成し、JIS K−6723に準拠して、180℃
でのコンゴーレッド法による熱安定性(CR)を測定し
た。また、このシートを重ねて170℃×5分間及び1
80℃×15分間プレスして厚さ1mmのシートを作成
し、それぞれの着色性を目視により観察し、4段階で評
価した(○、△、×、××の順に着色が少ないことを表
す)。さらに、30℃における体積抵抗率(VR)を測
定した。
【0047】また、BS 2782に従い限界酸素指数
(LOI)を測定した。
【0048】その結果を下記〔表1〕に示す。
【0049】 〔配 合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 45 エポキシ化大豆油 5 ビスフェノールAジグリシジルエーテル 3 Ca/Zn系複合安定剤 2.5 ヒドロキシ錫酸亜鉛 10 無機化合物(〔表1〕参照) 1.5 テトラ(C12〜C15混合アルキル)ビスフェノールA 1.0 ジホスファイト
【0050】
【表1】
【0051】〔実施例2〕下記〔配 合〕の配合物を用
い、実施例1と同様に熱安定性(CR)、体積固有抵抗
(VR)及び限界酸素指数(LOI)の試験を行ない、
さらにLOIの測定時に発煙性を観察した。その結果を
下記〔表2〕に示す。
【0052】 〔配 合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(重合度1450) 100 フタール酸、アジピン酸/1,4−ブチレングリ 50 コールポリエステル エポキシ化大豆油 5 炭酸カルシウム 10 クレイ#33 10 酸化マグネシウム 0.3 Ba/Zn系複合安定剤 2.5 DHT−4A *1 1.5 難燃剤(〔表2〕参照) (〔表2〕参照) 酸化カルシウム 1.0 テトラ(C12〜C15混合アルキル)ビスフェノールA 1.0 ジホスファイト *1:協和化学工業製合成ハイドロタルサイト
【0053】
【表2】
【0054】上記〔表1〕及び〔表2〕の結果から、鉛
系の安定剤を含有しない塩素含有樹脂に、本発明の塩素
含有樹脂組成物の上記(ロ)成分を添加せずに、上記
(イ)成分を添加した場合には、難燃化効果や発煙抑制
効果は見られるが、耐熱性、電気絶縁性が不十分で着色
性も悪く、また、上記(イ)成分に代えて三酸化アンチ
モン、硼酸亜鉛等を上記(ロ)成分と併用した場合に
は、前者では発煙が多く、後者では難燃化効果、熱安定
性が不十分であることがわかる。
【0055】これに対し、塩素含有樹脂に、上記(イ)
成分と、上記(ロ)成分とを併用添加した本発明の塩素
含有樹脂組成物は、熱安定性、着色性に優れ、難燃化効
果も大きく、しかも燃焼時の発煙も少ないことが明らか
である。
【0056】
【発明の効果】本発明の電線被覆用塩素含有樹脂組成物
は、耐熱性に優れ、且つ難燃性に優れ、しかも燃焼時に
も発煙の少ない、優れた難燃電線被覆材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01B 7/34 B 7244−5G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素含有樹脂100重量部に、(イ)錫
    酸亜鉛及び/またはヒドロキシ錫酸亜鉛0.01〜20
    重量部及び(ロ)ハイドロタルサイト化合物及びゼオラ
    イト化合物から選ばれる少なくとも一種の無機化合物
    0.01〜10重量部を添加してなる、電線被覆用塩素
    含有樹脂組成物。
JP4093081A 1992-04-13 1992-04-13 電線被覆用塩素含有樹脂組成物 Pending JPH05287145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4093081A JPH05287145A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 電線被覆用塩素含有樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4093081A JPH05287145A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 電線被覆用塩素含有樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05287145A true JPH05287145A (ja) 1993-11-02

Family

ID=14072576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4093081A Pending JPH05287145A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 電線被覆用塩素含有樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05287145A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001226602A (ja) * 1999-12-08 2001-08-21 Sankyo Organic Chem Co Ltd 塩素含有樹脂からなる組成物
CN100424128C (zh) * 2006-12-07 2008-10-08 上海化工研究院 一种膨胀型阻燃抑烟性软质聚氯乙烯组合物及其制备方法
JP2020500998A (ja) * 2016-12-12 2020-01-16 エスシージー ケミカルズ カンパニー,リミテッド ポリマー組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001226602A (ja) * 1999-12-08 2001-08-21 Sankyo Organic Chem Co Ltd 塩素含有樹脂からなる組成物
CN100424128C (zh) * 2006-12-07 2008-10-08 上海化工研究院 一种膨胀型阻燃抑烟性软质聚氯乙烯组合物及其制备方法
JP2020500998A (ja) * 2016-12-12 2020-01-16 エスシージー ケミカルズ カンパニー,リミテッド ポリマー組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2011024399A1 (ja) 透明製品用塩化ビニル系樹脂組成物
JP5709246B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JPH0227376B2 (ja)
JPWO2012014583A1 (ja) 透明製品用塩化ビニル系樹脂組成物
CN111684042A (zh) 稳定剂组合物、含有其的氯乙烯系树脂组合物及其成型体
JP3046386B2 (ja) 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
JP5530104B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2012021122A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JPH05287145A (ja) 電線被覆用塩素含有樹脂組成物
JP3316042B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2017186441A (ja) 塩化ビニル系樹脂用安定剤組成物
JP2009167289A (ja) 非発泡性塩化ビニル系樹脂組成物
JPH08157671A (ja) 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
JP6626091B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JPS585933B2 (ja) 安定化された含ハロゲン樹脂組成物
JP3534918B2 (ja) 安定化された塩素含有樹脂組成物
JPH0562131B2 (ja)
JP3133484B2 (ja) 塩素含有樹脂組成物
JPH05331338A (ja) 塩素含有樹脂組成物
JPH0135015B2 (ja)
JP5258058B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物の成形加工方法
JPS6234062B2 (ja)
JPH0552856B2 (ja)
JPH08109298A (ja) 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
JP6608691B2 (ja) カレンダー成形用塩化ビニル系樹脂組成物