JPH05287110A - 熱可塑性樹脂発泡体の製造法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体の製造法Info
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- JPH05287110A JPH05287110A JP11815192A JP11815192A JPH05287110A JP H05287110 A JPH05287110 A JP H05287110A JP 11815192 A JP11815192 A JP 11815192A JP 11815192 A JP11815192 A JP 11815192A JP H05287110 A JPH05287110 A JP H05287110A
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- Japan
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- thermoplastic resin
- dichloro
- chloro
- resin foam
- foaming agent
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】オゾン層を破壊しないパーフルオロカーボンを
含有する発泡剤を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
を提供する。 【構成】発泡剤として、塩素原子を含まないパーフルオ
ロカーボンであるヘキサフルオロエタンと特定のヒドロ
クロロフルオロカーボンから選ばれる少なくとも1種と
の混合物を用いる。
含有する発泡剤を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
を提供する。 【構成】発泡剤として、塩素原子を含まないパーフルオ
ロカーボンであるヘキサフルオロエタンと特定のヒドロ
クロロフルオロカーボンから選ばれる少なくとも1種と
の混合物を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂、例えば
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの発泡体の
製造方法に関し、詳しくは、特定の発泡剤を用いた熱可
塑性樹脂発泡体の製造方法に関する。
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの発泡体の
製造方法に関し、詳しくは、特定の発泡剤を用いた熱可
塑性樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の発泡には、毒性が少な
く、不燃性で、化学的に安定な、ジクロロジフルオロメ
タン(R12)等のクロロフルオロカーボン(以下、C
FCという)が用いられてきた。
く、不燃性で、化学的に安定な、ジクロロジフルオロメ
タン(R12)等のクロロフルオロカーボン(以下、C
FCという)が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素原子を含むCFC
は、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層圏に達し、
ここで太陽光線により分解して発生する塩素ラジカルが
オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊するとのこ
とから、これら従来のCFCの使用規制が実施されるこ
ととなった。このため、これら従来のCFCに代わり、
オゾン層を破壊しにくいヒドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)や塩素原子を含まないのでオゾン層を破壊
しないパーフルオロカーボン(PFC)あるいはヒドロ
フルオロカーボン(HFC)などの代替フロンの探索が
活発に行われている。
は、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層圏に達し、
ここで太陽光線により分解して発生する塩素ラジカルが
オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊するとのこ
とから、これら従来のCFCの使用規制が実施されるこ
ととなった。このため、これら従来のCFCに代わり、
オゾン層を破壊しにくいヒドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)や塩素原子を含まないのでオゾン層を破壊
しないパーフルオロカーボン(PFC)あるいはヒドロ
フルオロカーボン(HFC)などの代替フロンの探索が
活発に行われている。
【0004】本発明は、従来のCFCが有するような優
れた特性を満足し、且つ、代替フロンとして使用でき
る、オゾン層を破壊しないPFCの特定混合物を発泡剤
として用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造法を提供するこ
とを目的とする。
れた特性を満足し、且つ、代替フロンとして使用でき
る、オゾン層を破壊しないPFCの特定混合物を発泡剤
として用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
と発泡剤を高温高圧下で混合し、低圧帯域に押し出し、
熱可塑性樹脂発泡体を製造する方法において、発泡剤と
して(A)ヘキサフルオロエタンと(B)クロロジフル
オロメタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフル
オロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、
1−クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは2−クロ
ロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれ
る少なくとも1種との混合物を使用することを特徴とす
る熱可塑性樹脂発泡体の製造法である。
と発泡剤を高温高圧下で混合し、低圧帯域に押し出し、
熱可塑性樹脂発泡体を製造する方法において、発泡剤と
して(A)ヘキサフルオロエタンと(B)クロロジフル
オロメタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフル
オロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、
1−クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは2−クロ
ロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれ
る少なくとも1種との混合物を使用することを特徴とす
る熱可塑性樹脂発泡体の製造法である。
【0006】本発明においては、発泡剤として(A)ヘ
キサフルオロエタンと(B)クロロジフルオロメタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタン、または2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれる少なく
とも1種との混合物を用いることが重要である。その混
合割合は特に限定されることはないが、好ましくは
(A)ヘキサフルオロエタンが30〜99重量部、
(B)クロロジフルオロメタン、2,2−ジクロロ−
1,1,1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−
1−フルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロ
エタン、または2−クロロ−1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンから選ばれる少なくとも1種が70〜1重
量部である。
キサフルオロエタンと(B)クロロジフルオロメタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタン、または2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれる少なく
とも1種との混合物を用いることが重要である。その混
合割合は特に限定されることはないが、好ましくは
(A)ヘキサフルオロエタンが30〜99重量部、
(B)クロロジフルオロメタン、2,2−ジクロロ−
1,1,1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−
1−フルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロ
エタン、または2−クロロ−1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンから選ばれる少なくとも1種が70〜1重
量部である。
【0007】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法で
用いる発泡剤はオゾン層を破壊しないPFCのヘキサフ
ルオロエタンを含み、従来のフロンと同等の特性を有
し、同じ使い方ができ、従来技術の大幅な変更を要しな
い等の利点がある。
用いる発泡剤はオゾン層を破壊しないPFCのヘキサフ
ルオロエタンを含み、従来のフロンと同等の特性を有
し、同じ使い方ができ、従来技術の大幅な変更を要しな
い等の利点がある。
【0008】本発明の発泡剤には、必要に応じてその他
の成分を更に添加混合することができる。その他の成分
としては、プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタ
ン、ヘキサン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタ
ン、イソヘプタン、2,3−ジメチルブタン、シクロペ
ンタンなどの炭化水素類、クロロメタン、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、イソプロピルエーテル
などのエーテル類等を挙げることができる。
の成分を更に添加混合することができる。その他の成分
としては、プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタ
ン、ヘキサン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタ
ン、イソヘプタン、2,3−ジメチルブタン、シクロペ
ンタンなどの炭化水素類、クロロメタン、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、イソプロピルエーテル
などのエーテル類等を挙げることができる。
【0009】また、その他の成分として、トリフルオロ
メタン(R23)、ジフルオロメタン(R32)、ペン
タフルオロエタン(R125)、1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(R134)、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン(R134a)、1,1,1−トリフ
ルオロエタン(R143a)、1,2−ジフルオロエタ
ン(R152)、1,1−ジフルオロエタン(R152
a)、モノフルオロプロパン、ジフルオロプロパン、ト
リフルオロプロパン、テトラフルオロプロパン、ペンタ
フルオロプロパン、ヘキサフルオロプロパン、ヘプタフ
ルオロプロパンの如きHFC、あるいは、テトラフルオ
ロメタン(R14)、オクタフルオロプロパン(R21
8)、ヘキサフルオロシクロプロパン(C216)、オ
クタフルオロシクロブタン(C318)の如きPFCを
挙げることができる。
メタン(R23)、ジフルオロメタン(R32)、ペン
タフルオロエタン(R125)、1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(R134)、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン(R134a)、1,1,1−トリフ
ルオロエタン(R143a)、1,2−ジフルオロエタ
ン(R152)、1,1−ジフルオロエタン(R152
a)、モノフルオロプロパン、ジフルオロプロパン、ト
リフルオロプロパン、テトラフルオロプロパン、ペンタ
フルオロプロパン、ヘキサフルオロプロパン、ヘプタフ
ルオロプロパンの如きHFC、あるいは、テトラフルオ
ロメタン(R14)、オクタフルオロプロパン(R21
8)、ヘキサフルオロシクロプロパン(C216)、オ
クタフルオロシクロブタン(C318)の如きPFCを
挙げることができる。
【0010】さらにまた、トリクロロフルオロメタン
(R11)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タン(R113)、1,2−ジクロロテトラフルオロエ
タン(R114)、モノクロロペンタフルオロエタン
(R115)の如きCFC、あるいはジクロロモノフル
オロメタン(R21)、1−クロロ−1,2−ジフルオ
ロエタン(R142a)、1,2−ジクロロ−1,1,
2−トリフルオロエタン(R123a)、3,3−ジク
ロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン
(R225ca)、1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(R225cb)、3
−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロプロパン
(R244ca)、1−クロロ−1,2,2,3−テト
ラフルオロプロパン(R244cb)、3−クロロ−
1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(R23
5ca)、1,1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオ
ロプロパン(R243cc)の如きHCFCも、その他
の成分として例示され得る。
(R11)、ジクロロジフルオロメタン(R12)、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タン(R113)、1,2−ジクロロテトラフルオロエ
タン(R114)、モノクロロペンタフルオロエタン
(R115)の如きCFC、あるいはジクロロモノフル
オロメタン(R21)、1−クロロ−1,2−ジフルオ
ロエタン(R142a)、1,2−ジクロロ−1,1,
2−トリフルオロエタン(R123a)、3,3−ジク
ロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン
(R225ca)、1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(R225cb)、3
−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロプロパン
(R244ca)、1−クロロ−1,2,2,3−テト
ラフルオロプロパン(R244cb)、3−クロロ−
1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(R23
5ca)、1,1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオ
ロプロパン(R243cc)の如きHCFCも、その他
の成分として例示され得る。
【0011】本発明における発泡剤の総量は、特に限定
されないが、熱可塑性樹脂の100重量部に対し、0.
1重量部〜50重量部が好ましい。そのうち本発明の必
須成分である(A)ヘキサフルオロエタンと(B)クロ
ロジフルオロメタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−
トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンか
ら選ばれる少なくとも1種との混合物の含有割合は30
重量部以上、好ましくは70重量部以上で使用される。
されないが、熱可塑性樹脂の100重量部に対し、0.
1重量部〜50重量部が好ましい。そのうち本発明の必
須成分である(A)ヘキサフルオロエタンと(B)クロ
ロジフルオロメタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−
トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは
2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンか
ら選ばれる少なくとも1種との混合物の含有割合は30
重量部以上、好ましくは70重量部以上で使用される。
【0012】本発明における熱可塑性樹脂としては、従
来より公知乃至周知のものが広範囲にわたって使用可能
であるが、好ましくはスチレン系樹脂やポリオレフィン
系樹脂が挙げられる。
来より公知乃至周知のものが広範囲にわたって使用可能
であるが、好ましくはスチレン系樹脂やポリオレフィン
系樹脂が挙げられる。
【0013】スチレン系樹脂としては、スチレン系単量
体の重合体または共重合体、スチレン系単量体と他の単
量体との共重合体などが例示される。ここで、スチレン
系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロロメチルスチレンなどを挙
げることができ、他の単量体としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート
などのビニル系単量体などを挙げることができる。
体の重合体または共重合体、スチレン系単量体と他の単
量体との共重合体などが例示される。ここで、スチレン
系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロロメチルスチレンなどを挙
げることができ、他の単量体としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート
などのビニル系単量体などを挙げることができる。
【0014】ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン
ホモポリマー、例えば低密度または高密度ポリエチレ
ン、エチレンコポリマー、例えばエチレン−酢酸ビニル
コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレ
ン−1−ブテンコポリマー、エチレン−塩化ビニルコポ
リマー、エチレン−メチルメタクリレートコポリマー、
エチレン−アクリロニトリルコポリマーあるいはポリプ
ロピレンなどを挙げることができる。
ホモポリマー、例えば低密度または高密度ポリエチレ
ン、エチレンコポリマー、例えばエチレン−酢酸ビニル
コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレ
ン−1−ブテンコポリマー、エチレン−塩化ビニルコポ
リマー、エチレン−メチルメタクリレートコポリマー、
エチレン−アクリロニトリルコポリマーあるいはポリプ
ロピレンなどを挙げることができる。
【0015】さらに、本発明においては、シリカ、タル
ク、ケイ酸カルシウム、ワラストナイト、カオリン、ク
レイ、マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、脂肪酸金属塩
類、例えばステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムな
どの各種添加剤を用いることもできる。
ク、ケイ酸カルシウム、ワラストナイト、カオリン、ク
レイ、マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、脂肪酸金属塩
類、例えばステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムな
どの各種添加剤を用いることもできる。
【0016】
【実施例】以下の実施例及び比較例においては、30m
m直径を有する単軸スクリュー型押出機を用いて発泡体
をつくった。この押出機のスクリューは、フィード領
域、圧縮・溶融領域、計量領域及び混合領域から成って
いる。計量領域と混合領域の間の押出機バーレルには、
発泡剤用の注入口が備えられている。この注入口には、
発泡剤を注入するために、高圧定容量ポンプが接続され
ている。押出機の放出端は、口径5mmの丸い孔を有す
る口金を備えている。
m直径を有する単軸スクリュー型押出機を用いて発泡体
をつくった。この押出機のスクリューは、フィード領
域、圧縮・溶融領域、計量領域及び混合領域から成って
いる。計量領域と混合領域の間の押出機バーレルには、
発泡剤用の注入口が備えられている。この注入口には、
発泡剤を注入するために、高圧定容量ポンプが接続され
ている。押出機の放出端は、口径5mmの丸い孔を有す
る口金を備えている。
【0017】熱可塑性樹脂としては、三菱モンサント製
「ダイヤレックスHH102」(商品名)のポリスチレ
ン樹脂(PS)、旭ダウ製「F−1920R」(商品
名)のポリエチレン樹脂(PE)及び三菱油化製「ノー
ブレンMH8」(商品名)のポリプロピレン樹脂(P
P)をそれぞれ用いた。それぞれの樹脂の100重量部
に対し、添加剤としてのステアリン酸カルシウム0.1
重量部及びタルク0.5重量部を、Vミキサーにて混合
し、上記押出機のホッパーより供給した。一方、各種発
泡剤を上記高圧定容量ポンプを用いて、押出機バーレル
の注入口より一定量注入し、押出機内の高圧・高温下に
おいて、樹脂と発泡剤を混合し、口金より押し出し発泡
せしめた。
「ダイヤレックスHH102」(商品名)のポリスチレ
ン樹脂(PS)、旭ダウ製「F−1920R」(商品
名)のポリエチレン樹脂(PE)及び三菱油化製「ノー
ブレンMH8」(商品名)のポリプロピレン樹脂(P
P)をそれぞれ用いた。それぞれの樹脂の100重量部
に対し、添加剤としてのステアリン酸カルシウム0.1
重量部及びタルク0.5重量部を、Vミキサーにて混合
し、上記押出機のホッパーより供給した。一方、各種発
泡剤を上記高圧定容量ポンプを用いて、押出機バーレル
の注入口より一定量注入し、押出機内の高圧・高温下に
おいて、樹脂と発泡剤を混合し、口金より押し出し発泡
せしめた。
【0018】発泡剤としては、(A)ヘキサフルオロエ
タンと(B)クロロジフルオロメタン(R22)、2,
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(R1
23)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(R1
41b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(R
142b)または2−クロロ−1,1,1,2−テトラ
フルオロエタン(R124)から選ばれる1種との重量
比が80:20の混合物を用いた。
タンと(B)クロロジフルオロメタン(R22)、2,
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン(R1
23)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(R1
41b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(R
142b)または2−クロロ−1,1,1,2−テトラ
フルオロエタン(R124)から選ばれる1種との重量
比が80:20の混合物を用いた。
【0019】発泡性を評価するために、従来のCFCで
あるR12、R114、R11を用いて発泡体を製造
し、これとの比較を行った。表1における発泡体表面と
は、発泡体の表面シワ、凹凸などを比較し、従来品と遜
色ないものを〇印とした。また、発泡体形状とは、発泡
体断面を拡大鏡により肉眼で観察し、気泡の独立性、気
泡の大きさの均一性等が、従来品と遜色ないものを〇印
とした。
あるR12、R114、R11を用いて発泡体を製造
し、これとの比較を行った。表1における発泡体表面と
は、発泡体の表面シワ、凹凸などを比較し、従来品と遜
色ないものを〇印とした。また、発泡体形状とは、発泡
体断面を拡大鏡により肉眼で観察し、気泡の独立性、気
泡の大きさの均一性等が、従来品と遜色ないものを〇印
とした。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
で用いる発泡剤は、(A)オゾン層を破壊しないPFC
であるヘキサフルオロエタンと(B)クロロジフルオロ
メタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1−
クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれる少
なくとも1種との混合物からなり、従来のCFCと同等
の特性を有し、同じ使い方ができ、従来技術の大幅な変
更を要しない等の利点がある。また本発明の混合発泡剤
によれば、熱可塑性樹脂に対する溶解性が良好であり、
均一な気泡構造を有する発泡体が得られる等の効果も認
められる。
で用いる発泡剤は、(A)オゾン層を破壊しないPFC
であるヘキサフルオロエタンと(B)クロロジフルオロ
メタン、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロ
エタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1−
クロロ−1,1−ジフルオロエタンまたは2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタンから選ばれる少
なくとも1種との混合物からなり、従来のCFCと同等
の特性を有し、同じ使い方ができ、従来技術の大幅な変
更を要しない等の利点がある。また本発明の混合発泡剤
によれば、熱可塑性樹脂に対する溶解性が良好であり、
均一な気泡構造を有する発泡体が得られる等の効果も認
められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 美奈子 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番2号 旭硝子株式会社玉川分室内 (72)発明者 北村 健郎 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂と発泡剤を高温高圧下で混合
し、低圧帯域に押し出し、熱可塑性樹脂発泡体を製造す
る方法において、発泡剤として(A)ヘキサフルオロエ
タンと(B)クロロジフルオロメタン、2,2−ジクロ
ロ−1,1,1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロ
ロ−1−フルオロエタン、1−クロロ−1,1−ジフル
オロエタンまたは2−クロロ−1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンから選ばれる少なくとも1種との混合物
を使用することを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11815192A JPH05287110A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11815192A JPH05287110A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287110A true JPH05287110A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14729354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11815192A Withdrawn JPH05287110A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287110A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020149364A1 (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-23 | ダイキン工業株式会社 | 1-クロロ-1,2-ジフルオロエタンを含む共沸又は共沸様組成物 |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP11815192A patent/JPH05287110A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020149364A1 (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-23 | ダイキン工業株式会社 | 1-クロロ-1,2-ジフルオロエタンを含む共沸又は共沸様組成物 |
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