JPH0528687U - シヤープペンシルとボールペンの多芯筆記具 - Google Patents

シヤープペンシルとボールペンの多芯筆記具

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JPH0528687U
JPH0528687U JP2655391U JP2655391U JPH0528687U JP H0528687 U JPH0528687 U JP H0528687U JP 2655391 U JP2655391 U JP 2655391U JP 2655391 U JP2655391 U JP 2655391U JP H0528687 U JPH0528687 U JP H0528687U
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清人 重松
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セーラー万年筆株式会社
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャープペンシル中具を後退させたときに、
鉛筆芯が折損することのないシャープペンシルとボール
ペンの多芯筆記具を提供する。 【構成】 軸筒10の尾端側外周面に穿設された複数個
の窓孔11から作動子4,5の押圧部が径方向に突出
し、この押圧部を押圧して軸線方向に前進させると軸筒
10内に収容されたボールペン芯7とシャープペンシル
中具8からなる複数本の書記体のいずれか1本の書記体
が前進してボールペンチップ71ないしシャープペンシ
ルの先金81が軸筒の先端開口21から突出するととも
に前進位置にある他の書記体を後退させるシャープペン
シルとボールペンの多芯筆記具において、シャープペン
シル中具用の作動子5とこの作動子5が後退するときに
衝合する軸筒の受け面14との間に緩衝部材15を介装
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シャープペンシル中具とボールペン芯からなる複数本の書記体が軸 筒内に収容されたの多芯筆記具に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
最近はボールペンインキの多色化が進み、軸筒内にインキの色の異なる4本程 度の複数のボールペン芯を同心円状に配置してボールペンのペン体であるボール ペンチップを軸筒の先端開口から択一的に突出するようにしたボールペンの多芯 筆記具が実用化されている。かかる多芯筆記具は、書記体であるボールペン芯の 尾端に色分けした作動子が連結されており、筆記する色の作動子の軸筒から露出 した押圧部を指頭で軸線方向に前進させるとボールペン芯が前進してペン体が軸 筒の先端開口から突出するが、このとき、作動子の押圧部は指頭で径方向にも押 されるので、ボールペン芯は軸筒の軸心寄りに少し偏位し、作動子の押圧部が軸 筒内にほとんど入り込んで軸筒の係止部に係合し、筆圧を受け止めるようになっ ている。また、作動子の裏面には、後退駆動用と被後退駆動用の2つの突起が上 下に形成されており、作動子が前進する過程で下側の後退駆動用が前進位置にあ る他のボールペン芯の作動子の被後退駆動用突起に当たってこの芯を軸筒の軸心 寄りから周辺部に押しやる。従って、前進位置にあった他のボールペン芯の作動 子と軸筒の係止部との係合が解除され、リターンスプリングの弾発力によって後 退するようになっている。
【0003】 このボールペン多芯筆記具にシャープペンシル中具を付加し、書記体がシャー プペンシル中具とボールペン芯からなるようにすると、用途が更に拡大されて好 ましい。かかるシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具において、前進位置 にある書記体が後退するときに、書記体に取り付けられた作動子の頂面が軸筒尾 端側の受け面に衝合して停止する。従って、停止時にかなり大きな衝撃が書記体 にかかるが、後退する書記体がシャープペンシル中具である場合は、この衝撃の ために鉛筆芯がしばしば折損する不具合がある。これは、チャックで咬持された 鉛筆芯がこの衝撃によってチャックの前方で大きく振動するためである。
【0004】
【考案の目的】
そこで本考案は、シャープペンシル中具を後退させたときに、鉛筆芯が折損す ることのないシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具を提供することを目的 とするものである。
【0005】
【考案の構成とその作用】
かかる目的を達成するために、本考案は、軸筒の尾端側外周面に穿設された複 数個の窓孔から作動子の押圧部が径方向に突出し、この押圧部を押圧して軸線方 向に前進させると軸筒内に収容されたボールペン芯とシャープペンシル中具から なる複数本の書記体のいずれか1本の書記体が前進してボールペンチップないし シャープペンシルの先金が軸筒の先端開口から突出するとともに前進位置にある 他の書記体を後退させるシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具において、 シャープペンシル中具用の作動子とこの作動子が後退するときに衝合する軸筒の 受け面との間に緩衝部材を介装させる。
【0006】 すなわち、シャープペンシル中具用の作動子とこの作動子が後退するときに衝 合する軸筒の受け面との間に緩衝部材が介装されているので、衝合時の衝撃が緩 和され、鉛筆芯の折損を防止することができる。
【0007】
【実施例】
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体的に説明する。図1において、 軸筒 10 は後軸1と前軸2からなり、後軸1と前軸2は継手3によって取り外し 可能に連結されている。そして、軸筒 10 内には、書記体として、色が異なる油 性インキが充填された3本のボールペン芯7と1本のシャープペンシル中具8が 収容されており、図1は1本のボールペン芯7が前進してそのペン体であるボー ルペンチップ 71 が前軸2の先端開口 21 から突出している例を示している。後 軸1には、図4に示すように、縦長の4個の窓孔 11 が等間隔で穿設されており 、窓孔 11 の奥には縦リブ 12 が形成されている。そして、縦リブ 12 の下端縁 が係止部 13 である。また、後軸1の天井内面が受け面 14 であり、図1に示す ように、受け面 14 に例えば弾力性に富んだゴム板からなる緩衝部材 15 が貼り 付けられている。なお、この緩衝部材 15 を次に説明する作動子5の頂面に貼り 付けてもよい。
【0008】 ボールペン芯7の尾端には、充填されたインキの色と同じ色に着色されたボー ルペン用の作動子4が連結され、シャープペンシル中具8の尾端にはシャープペ ンシル用の作動子5が連結されている。作動子4には、その外面に押圧部 41 が 突設されるとともに、その内面に後退駆動用突起 43 と被後退駆動用突起 42 が 上下に形成されている。そして、押圧部 41 が後軸1の窓孔 11 から径方向に突 出している。作動子5の内面にも後退駆動用突起 52 と被後退駆動用突起 51 が 上下に形成されているが、作動子5はクリップ6が一体になっており、クリップ 6が窓孔 11 から径方向に突出している。作動子4および作動子5はリターンス プリング9で後方に弾発されており、不使用時はシャープペンシル中具8の先金 81 とボールペン芯7のボールペンチップ 71 はいずれも先軸2内に没入してい る。そして、作動子5の頂面は緩衝部材 15 に衝合している。
【0009】 シャープペンシル中具8は、図5に示すように、通常のノック繰出式である。 これを簡単に説明すると、芯ケース 87 とチャック継手 86 およびチャック 83 が連結されており、先金 81 と固定ねじ 84 が連結されている。そして、ノック スプリング 85 が固定ねじ 84 とチャック継手 86 の間に介装されており、ノッ クスプリング 85 の弾発力でチャック 83 が後退するとチャック 83 はチャック リング 82 で締め付けられて鉛筆芯 88 を咬持するようになっている。従って、 鉛筆芯 88 を繰出させる時は、クリップ6をノックして前進させればよい。この ノックによって前進不能の先金 81 内でチャック 83 が前進して鉛筆芯 88 を先 金 81 から繰出させ、更にチャック 83 が前進する過程でチャックリング 82 が 外れて鉛筆芯 88 を開放する。そして、クリップ6のノックを解除するとチャッ ク 83 が後退してチャックリング 82 で締め付けられ、再び鉛筆芯 88 を咬持す る。
【0010】 しかして、シャープペンシルにて筆記するときは、クリップ6の上端を指頭で 押圧して軸線方向に前進させる。このとき、クリップ6と一体になった作動子5 は指頭で径方向にも押されるので、シャープペンシル中具8が軸筒 10 の中心寄 りに少し偏位し、作動子5の後退駆動用突起 52 が後軸1の中心に位置している ボールペン用の作動子4の被後退駆動用突起 42 に衝合して外側に押しやる。従 って、図2に示すように、作動子4の頂面と係止部 13 の係合が解除してボール ペン芯7が後退してボールペンチップ 71 が前軸2の先端開口 21 から没入する とともに、先金 81 が代わって先端開口 21 から突出する。そして、作動子5の 頂面が係止部 13 に係合して筆圧を受け止めるが、先金 81 の外段部81a が先端 開口 21 の内段部21a に衝合して先金 81 はそれ以上前進不能の状態になる。し かる後、クリップ6をノックすると、前述の通り、鉛筆芯 88 が先金 81 から繰 出する。
【0011】 次に、ボールペンにて筆記するとき、もしくは筆記が終了して先金 81 を前軸 2内に没入させるときは、ボールペン用の作動子4の押圧部 41 を指頭で押圧し て軸線方向に前進させる。このとき、押圧部 41 は指頭で径方向にも押されるの で、ボールペン芯7は軸筒 10 の中心寄りに少し偏位し、図3に示すように、押 圧部 41 が後軸1内に入り込んで後退駆動用突起 43 が作動子5の被後退駆動用 突起 51 に衝合して外側に押しやる。従って、作動子5の頂面と係止部 13 の係 合が解除し、リターンスプリング9の弾発力によってシャープペンシル中具8が 勢い良く後退し、作動子5の頂面が緩衝部材 15 に衝合して図1に示す状態に戻 る。この衝合時に、緩衝部材 15 がシャープペンシル中具8および作動子5の運 動エネルギーを吸収するので、衝撃が緩和される。従って、鉛筆芯 88 にほとん ど衝撃がかからず、折損することがない。
【0012】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案のシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具は 、シャープペンシル中具用の作動子とこの作動子が後退するときに衝合する軸筒 の受け面との間に緩衝部材を介装させたので、鉛筆芯にかかる衝撃が緩和され、 鉛筆芯の折損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャープペンシルの先金が軸筒内に没入した状
態の断面図である。
【図2】シャープペンシルの先金が軸筒の先端開口から
突出した状態の断面図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】後軸の一部断面図である。
【図5】シャープペンシル中具の断面図である。
【符号の説明】
10 軸筒 1 後軸 11 窓孔 13 係止部 14 受け面 15 緩衝部材 2 前軸 21 先端開口 3 継手 4 ボールペン用作動
子 41 押圧部 5 シャープペンシ
ル用作動子 6 クリップ 7 ボールペン芯 8 シャープペンシル中具 81 先金 82 チャックリング 83 チャック 85 ノックスプリング 87 芯ケース 88 鉛筆芯 9 リターンスプリ
ング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の尾端側外周面に穿設された複数個
    の窓孔から作動子の押圧部が径方向に突出し、この押圧
    部を押圧して軸線方向に前進させると軸筒内に収容され
    たボールペン芯とシャープペンシル中具からなる複数本
    の書記体のいずれか1本の書記体が前進してボールペン
    チップないしシャープペンシルの先金が軸筒の先端開口
    から突出するとともに前進位置にある他の書記体を後退
    させるシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具であ
    って、 前記シャープペンシル中具が後退するときに該シャープ
    ペンシル中具用の作動子が衝合する軸筒の受け面と該作
    動子の間に緩衝部材が介装されたことを特徴とするシャ
    ープペンシルとボールペンの多芯筆記具。
JP2655391U 1991-03-28 1991-03-28 シャ―プペンシルとボ―ルペンの多芯筆記具 Expired - Lifetime JP2511742Y2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062100A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Tombow Pencil Co Ltd ボールペン
JP2009184351A (ja) * 2008-01-09 2009-08-20 Zebra Pen Corp 出没式筆記具
JP2010111083A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Mitsubishi Pencil Co Ltd 複式筆記具
JP4739593B2 (ja) * 2001-07-30 2011-08-03 ゼブラ株式会社 筆記具
KR102353642B1 (ko) * 2021-03-22 2022-01-21 주식회사 모나미 동작소음 감음구조를 갖는 다색 필기구

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