JPH052867U - 研削盤取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微力な外力から角柱を本体に固定し、複数個
の角柱を同時に締付けを行うことができる研削盤取付具
を得る。 【構成】 角柱を載せる本体と、上記本体へ上記角柱の
長さ以内に複数個直線的に明けた丸穴の列と、上記丸穴
の列上に上記本体上面より突出し、且つ、圧入した２本
の丸ピン列と、上記角柱両端の内側下面を押さえ付け上
記本体と一体化する２個の櫛形クランプと、上記櫛形ク
ランプと上記本体を一体化する２個の六角穴付ボルト
と、上記丸穴の列に合致した丸穴を有する補助板と、上
記補助板の丸穴に埋め込んだ円柱永久磁石とで研削盤取
付具を構成する。 【効果】 補助板の丸穴に埋め込まれた円柱状永久磁石
の上面と取付具本隊の上面を面一にし、磁力で弱磁性体
の角柱を取付具本体上面と、本体から突出した丸ピンに
押し当て、微力な外力から角柱を本体に固定し、櫛形ク
ランプで複数個の角柱を同時に締め付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、弱磁性体で断面が方形の角柱側面を研削する時に用いる研削盤取 付具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４と、図５は従来の断面が方形の角柱側面を研削する時の研削盤取付具を示 す斜視図であり、図４において、１は弱磁性体の角柱、１０は上記角柱１を磁着 するマグネットチャック、図５において、１１は上記角柱１を受けるＬ形本体、 １２は上記角柱１をＬ形本体１１に押し付けるクランプ、１３はＴネジである。

【０００３】 次に動作について説明する。 図４において、上記角柱１は、マグネットチャック１０の磁力により一体化する 。図５において、上記角柱１は、上記角柱１を受けるＬ形本体１１へ設置し、ク ランプ１２を介して、Ｔネジ１３の締付けで一体化する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の研削盤取付具は以上のように構成されているので、上記角柱が弱磁性体 のため、マグネットチャックでは磁着力が弱く、研削力によって上記角柱がマグ ネットチャック上面で滑べり、互いにぶつかり合い、割れる。また、Ｌ形本体の 研削盤取付具では、Ｌ形本体へ上記角柱を手で押えてクランプをＴネジで締め付 けすることが必要で、また複数個を同時に締め付けることができない等の課題が あった。

【０００５】 この考案は、上記のような課題を解消するためになされたもので、複数個の弱 磁性体で断面が方形の角柱を研削盤取付具本体へ容易に磁着し、複数個の角柱を 手で押さえないで、クランプで同時に押さえつけることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る研削盤取付具は、円柱状永久磁石を補助板の丸孔に埋め込み、 円柱状永久磁石の上面と取付具本体の上面を面一にし、磁力で弱磁性体で断面が 方形の角柱を取付具本体上面と、本体から突出した丸ピンに押し当て、微力な外 力から角柱を本体に固定し、櫛形クランプで複数個の角柱を同時に締め付けし、 且つ補助板と補助板の丸穴に埋め込まれた円柱状永久磁石を取り外した状態の研 削盤取付具で研削加工を行い、研削加工後の研削屑の掃除を容易にしたものであ る。

【０００７】

【作用】

この考案における研削盤取付具は、補助板と補助板の丸穴に埋め込まれた円柱 状永久磁石により、弱磁性体で断面が方形の角柱を取付具本体の上面に磁着し、 微力な外力影響を防ぎ、櫛形クランプで複数個の角柱を同時に締め付けでき、且 つ、補助板と補助丸穴に埋め込まれた円柱状永久磁石を取り外した状態の研削盤 取付具で研削加工を行うことで、研削加工後、取付具本体上面の研削屑相掃除が 容易にできる。

【０００８】

【実施例】

実施例１ 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１はこの考案の一実施例 で、図２は図１の側面図であり、１は弱磁性体の角柱、２は本体、３は上記本体 ２上面より突出し、且つ圧入した丸ピン、４は上記角柱１を本体２へ押し付ける クランプ、５は六角穴付ボルト、６は補助板、７は上記補助板６の丸穴に埋め込 んだ円柱状永久磁石である。

【０００９】 この考案の研削盤取付具は、図３に示すように、上記角柱１が、円柱状永久 磁石７の磁力８ａ、８ｂによって、押し付け力９ａで本体２へ、且つ押し付け力 ９で丸ピン３に押し付けられ、微力な外力では上記角柱１が移動しないため、容 易に櫛形クランプ４で複数個の上記角柱１を同時に締め付けられ、且つ補助板と 補助板の丸穴に埋め込まれた円柱状永久磁石を取り外し、研削加工を行うことで 、研削加工後、取り付具本体上面の研削屑掃除が容易にできる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、補助板と補助板の丸穴に埋め込まれた円柱 状永久磁石の磁力で、弱磁性体の被研削物へ２方向の押し付け力で本体上面と、 本体から突出した丸ピンに押し当て、微力な外力では被研削物は移動しないし、 かつ、補助板と補助板の丸穴に埋め込まれた円柱状永久磁石を取り外した状態で 研削加工を行い、研削加工後の研削屑の掃除が容易にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１を示す図である。

【図２】図１の側面を示す図である。

【図３】円柱状永久磁石の磁石の働きを示す図である。

【図４】従来の研削盤取付具を示す図である。

【図５】従来の研削盤取付具を示す図である。

【符号の説明】

１ 弱磁性体の角柱 ２ 本体 ３ 丸ピン ４ 櫛形クランプ ５ 六角穴付ボルト ６ 補助板 ７ 円柱状永久磁石 ８ 磁力 ９ 押し付け力 １０ マグネットチャック １１ Ｌ形本体 １２ クランプ １３ Ｔネジ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 イットリーム、ゴトリウム、ガーネット
   を主成分に焼結成形した弱磁性体で断面が方形の角柱側
   面を研削する取付具において、上記角柱を載せる本体
   と、上記本体へ上記角柱の長さ以内に複数個直線的に明
   けた丸穴の列と、上記複数個直線的に明けた丸穴の列上
   に上記本体上面より突出し、圧入した２本の丸ピン列
   と、上記角柱両端の内側下面を押え付け上記本体と一体
   化する２個の櫛形クランプと、上記櫛形クランプと上記
   本体を一体化する２個の六角穴付ボルトと、上記丸穴の
   列に合致した丸穴を有する補助板と、上記補助板の丸孔
   に埋め込んだ円柱永久磁石を有したことを特徴とする研
   削盤取付具。