JPH0528470B2 - - Google Patents
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- JPH0528470B2 JPH0528470B2 JP61125091A JP12509186A JPH0528470B2 JP H0528470 B2 JPH0528470 B2 JP H0528470B2 JP 61125091 A JP61125091 A JP 61125091A JP 12509186 A JP12509186 A JP 12509186A JP H0528470 B2 JPH0528470 B2 JP H0528470B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/14—Electrodes for lead-acid accumulators
- H01M4/16—Processes of manufacture
- H01M4/20—Processes of manufacture of pasted electrodes
- H01M4/21—Drying of pasted electrodes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はエキスパンド格子体を用いた鉛蓄電池
用極板の連続製造方法に関するものである。 従来の技術とその問題点 従来のエキスパンド格子体を用いた鉛蓄電地用
極板の製造方法としては、鉛あるいは鉛合金のシ
ートを連続的にエキスパンド格子体に加工するエ
キスパンド加工工程と、エキスパンド格子体の下
面にセルロースを主体とする紙シートを供給する
下面紙シート供給工程と、この下面紙シート付の
エキスパンド格子体に金属鉛や鉛酸化物などから
なるいわゆる広義の鉛粉と希硫酸を主原料とする
ペーストを充填してペースト充填格子体とする充
填工程と、このペースト充填格子体の上面に上記
と同様の紙シートを供給して両面に紙シートの付
いたペースト充填格子体とする上面紙シート供給
工程と、これをフラツシユオーブンで極板表面を
乾燥する表面乾燥工程と、これを適当な長さに切
断して単一の極板とする切断工程と、これを例え
ば30〜50℃で、湿度100%の状態で数日間熟成す
る熟成工程と、この熟成した極板を乾燥する乾燥
工程とを備えていた。 しかしながらこうした従来の方法ではその熟成
工程に大変時間を要し、またそのための場所を必
要であるという欠点があつた。 すなわちその理由としては、その紙シートが主
成分をセルロースとするため、高温になると劣化
してしまい、ペーストの保持力がなくなるため、
比較的低温で熟成しなければならないこと挙げら
れる。 発明の効果 本発明は上記のごとき欠点に鑑みてなされたも
のであり、恒温、恒湿で数日間行われる熟成工程
を省略し、連続的に乾燥した極板を製造すること
を目的とするものである。 発明の構成 すなわち本発明は鉛あるいは鉛合金のシートを
連続的にエキスパンド格子体に加工するエキスパ
ンド加工工程と、鉛粉と希硫酸を主原料とするペ
ーストをエキスパンド格子体に充填してペースト
充填格子体とする充填工程とを備え、繊維径が
1μ以下のガラス繊維を主体とするマツトをエキ
スパンド格子体あるいはペースト充填格子体の少
なくとも片面に配するマツト張り付け工程を有す
るとともに、マツトの付いたペースト充填格子体
を乾燥する乾燥工程を備える鉛蓄電池用極板の連
続製造方法において、乾燥工程で温度100〜300
℃、圧力10Kg/dm2以上にて加温・加圧してマツ
トの付いたベースト充填格子体を乾燥させること
を特徴とするものである。 また本発明は乾燥工程で、充填工程で三塩基性
硫酸鉛(3PbO・PbSO4・H2O)、四塩基性硫酸
鉛(4PbO・PbSO4)、二酸化鉛(PbO2)、鉛丹
(Pb3O4)、一酸化鉛(PbO)のうち少なくとも一
つを含む鉛粉を用いることを特徴とする実施態様
を提案するものである。 実施例 以下、本発明をその実施例を示す図面により説
明する。すなわち第1図はその一実施例を示す概
略工程図であり、1は鉛あるいは鉛合金のシート
を巻回してある鉛シートロール、2はシートに切
り目を入れるスリツトマシン、3は切れ目を入れ
たシートを開いてエキスパンド格子体とするエキ
スパンジヨンマシンである。このスリツトマシン
2とエキスパンジヨンマシン3とによりエキスパ
ンド加工工程が構成されている。 次にエキスパンド格子体はベルト4上に送られ
るが、このときロール5より繊維径が1μ以下の
ガラス繊維を主体とするマツトが供給されてエキ
スパンド格子体の下面に配される。続いてペース
ト充填マシン6より鉛粉と希硫酸を主原料とする
ペーストが供給されて、エキスパンド格子体に充
填される、さらにロール7より繊維径が1μ以下
のガラス繊維を主体とするマツトが供給されてエ
キスパンド格子体の上面に配される。すなわち本
実施例では充填工程が2回のマツト張り付け工程
の間に行われる例を示すものである。 このようにして得られたマツトの付いたペース
ト充填格子体は、加温加圧乾燥マシン8内に送ら
れ、その密閉室9において四塩基性硫酸鉛
(4PbO・PbSO4)の生成を容易にするために噴射
ノズル10より水蒸気を吹きつけられながら、か
つローラー11により加圧されながら温度100〜
300℃、圧力10Kg/dm2以上の条件にて加温・加
圧されることにより乾燥される。 こうして乾燥工程を終了した連続する鉛蓄電池
用極板は切断マシン12により切断されていわゆ
る未化成の鉛蓄電池用極板となる。 すなわち従来の製造方法ではその熟成工程にお
いて乾燥させたペーストが充分な強度を持つよう
にするために数日間を要したが、その熟成工程で
は三塩基性硫酸鉛(3PbO・PbSO4・H2O)が生
成された。 しかしながら本発明ではペースト充填格子体
は、温度100〜300℃の高温条件下で乾燥されると
同時に、発生した蒸気を逃がさないようにしなが
ら圧力10Kg/dm2以上に加圧することによつて、
ペーストには四塩基性硫酸鉛(4PbO・PbSO4)
が生成される。そしてこの四塩基性硫酸鉛は通常
10〜20μの長さを持つプリズム状結晶を有し、よ
つて機械的強度が三塩基性硫酸鉛に比べて相当高
く、従つて本発明のごとき製造方法により、充分
な強度を持つ未化成の鉛蓄電池用極板を得ること
ができる。 本発明に示すごとき製造方法にて、かつ加温温
度および加圧圧力を変化させて製造された鉛蓄電
池用極板Aと、エキスパンド格子体から従来の製
造方法により製造され、かつ熟成を行わない鉛蓄
電池用極板B、熟成を行つた鉛蓄電池用極板Cと
の、化成時におけるペーストの脱落による不良率
を第1表に示す。なおこの実験はそれぞれの鉛蓄
電池用極板を1000枚供試して行われ、かつ製造方
法Aにおいてはその加温・加圧の時間を1、5、
10分間の3つの条件で試験した場合における最も
良い結果の出たものについて、その不良率を示し
てある。
用極板の連続製造方法に関するものである。 従来の技術とその問題点 従来のエキスパンド格子体を用いた鉛蓄電地用
極板の製造方法としては、鉛あるいは鉛合金のシ
ートを連続的にエキスパンド格子体に加工するエ
キスパンド加工工程と、エキスパンド格子体の下
面にセルロースを主体とする紙シートを供給する
下面紙シート供給工程と、この下面紙シート付の
エキスパンド格子体に金属鉛や鉛酸化物などから
なるいわゆる広義の鉛粉と希硫酸を主原料とする
ペーストを充填してペースト充填格子体とする充
填工程と、このペースト充填格子体の上面に上記
と同様の紙シートを供給して両面に紙シートの付
いたペースト充填格子体とする上面紙シート供給
工程と、これをフラツシユオーブンで極板表面を
乾燥する表面乾燥工程と、これを適当な長さに切
断して単一の極板とする切断工程と、これを例え
ば30〜50℃で、湿度100%の状態で数日間熟成す
る熟成工程と、この熟成した極板を乾燥する乾燥
工程とを備えていた。 しかしながらこうした従来の方法ではその熟成
工程に大変時間を要し、またそのための場所を必
要であるという欠点があつた。 すなわちその理由としては、その紙シートが主
成分をセルロースとするため、高温になると劣化
してしまい、ペーストの保持力がなくなるため、
比較的低温で熟成しなければならないこと挙げら
れる。 発明の効果 本発明は上記のごとき欠点に鑑みてなされたも
のであり、恒温、恒湿で数日間行われる熟成工程
を省略し、連続的に乾燥した極板を製造すること
を目的とするものである。 発明の構成 すなわち本発明は鉛あるいは鉛合金のシートを
連続的にエキスパンド格子体に加工するエキスパ
ンド加工工程と、鉛粉と希硫酸を主原料とするペ
ーストをエキスパンド格子体に充填してペースト
充填格子体とする充填工程とを備え、繊維径が
1μ以下のガラス繊維を主体とするマツトをエキ
スパンド格子体あるいはペースト充填格子体の少
なくとも片面に配するマツト張り付け工程を有す
るとともに、マツトの付いたペースト充填格子体
を乾燥する乾燥工程を備える鉛蓄電池用極板の連
続製造方法において、乾燥工程で温度100〜300
℃、圧力10Kg/dm2以上にて加温・加圧してマツ
トの付いたベースト充填格子体を乾燥させること
を特徴とするものである。 また本発明は乾燥工程で、充填工程で三塩基性
硫酸鉛(3PbO・PbSO4・H2O)、四塩基性硫酸
鉛(4PbO・PbSO4)、二酸化鉛(PbO2)、鉛丹
(Pb3O4)、一酸化鉛(PbO)のうち少なくとも一
つを含む鉛粉を用いることを特徴とする実施態様
を提案するものである。 実施例 以下、本発明をその実施例を示す図面により説
明する。すなわち第1図はその一実施例を示す概
略工程図であり、1は鉛あるいは鉛合金のシート
を巻回してある鉛シートロール、2はシートに切
り目を入れるスリツトマシン、3は切れ目を入れ
たシートを開いてエキスパンド格子体とするエキ
スパンジヨンマシンである。このスリツトマシン
2とエキスパンジヨンマシン3とによりエキスパ
ンド加工工程が構成されている。 次にエキスパンド格子体はベルト4上に送られ
るが、このときロール5より繊維径が1μ以下の
ガラス繊維を主体とするマツトが供給されてエキ
スパンド格子体の下面に配される。続いてペース
ト充填マシン6より鉛粉と希硫酸を主原料とする
ペーストが供給されて、エキスパンド格子体に充
填される、さらにロール7より繊維径が1μ以下
のガラス繊維を主体とするマツトが供給されてエ
キスパンド格子体の上面に配される。すなわち本
実施例では充填工程が2回のマツト張り付け工程
の間に行われる例を示すものである。 このようにして得られたマツトの付いたペース
ト充填格子体は、加温加圧乾燥マシン8内に送ら
れ、その密閉室9において四塩基性硫酸鉛
(4PbO・PbSO4)の生成を容易にするために噴射
ノズル10より水蒸気を吹きつけられながら、か
つローラー11により加圧されながら温度100〜
300℃、圧力10Kg/dm2以上の条件にて加温・加
圧されることにより乾燥される。 こうして乾燥工程を終了した連続する鉛蓄電池
用極板は切断マシン12により切断されていわゆ
る未化成の鉛蓄電池用極板となる。 すなわち従来の製造方法ではその熟成工程にお
いて乾燥させたペーストが充分な強度を持つよう
にするために数日間を要したが、その熟成工程で
は三塩基性硫酸鉛(3PbO・PbSO4・H2O)が生
成された。 しかしながら本発明ではペースト充填格子体
は、温度100〜300℃の高温条件下で乾燥されると
同時に、発生した蒸気を逃がさないようにしなが
ら圧力10Kg/dm2以上に加圧することによつて、
ペーストには四塩基性硫酸鉛(4PbO・PbSO4)
が生成される。そしてこの四塩基性硫酸鉛は通常
10〜20μの長さを持つプリズム状結晶を有し、よ
つて機械的強度が三塩基性硫酸鉛に比べて相当高
く、従つて本発明のごとき製造方法により、充分
な強度を持つ未化成の鉛蓄電池用極板を得ること
ができる。 本発明に示すごとき製造方法にて、かつ加温温
度および加圧圧力を変化させて製造された鉛蓄電
池用極板Aと、エキスパンド格子体から従来の製
造方法により製造され、かつ熟成を行わない鉛蓄
電池用極板B、熟成を行つた鉛蓄電池用極板Cと
の、化成時におけるペーストの脱落による不良率
を第1表に示す。なおこの実験はそれぞれの鉛蓄
電池用極板を1000枚供試して行われ、かつ製造方
法Aにおいてはその加温・加圧の時間を1、5、
10分間の3つの条件で試験した場合における最も
良い結果の出たものについて、その不良率を示し
てある。
【表】
第1表の結果から本発明のごと、温度100℃、
圧力10Kg/dm2以上にて加温・加圧するならば短
時間のうちに不良率を1%以下にすることができ
ることがわかる。なおNo.に○印が付されているも
のが本発明により製造された鉛蓄電池用極板であ
る。ただ鉛の融点を考えると、この加温温度は
300℃が限度である。 また鉛粉として三塩基性硫酸鉛(3PbO・
PbSO4・H2O)、四塩基性硫酸鉛(4PbO・
PbSO4)、二酸化鉛(PbO2)、鉛丹(Pb3O4)や
一酸化鉛(PbO)を多量に混合したものを用いる
と乾燥工程での化学反応を少なくすることがで
き、その時間を短縮することができる。 例えば二酸化鉛(PbO2)あるいは鉛丹
(Pb3O4)を50%混合したペーストを用いて本発
明により製造された鉛蓄電池用極板では、その乾
燥工程における加温温度を150℃とし、加圧圧力
を30Kg/dm2とした場合、不良率は0.9%であつ
た。またこうした点により、一酸化鉛(PbO;商
品名=リサージ)からなる、あるいはこれを混合
した鉛粉を用いても、四塩基性硫酸鉛(4PbO・
PbSO4)の生成が容易となり、よつて同様の効果
を期待することができる。 次に本発明の他の一実施例を示す第2図につい
て説明する。すなわち本実施例はプレス13aに
より加圧するようにしたものであり、このように
プレス13aにより加圧するようにすることによ
り、ペースト充填格子体自体から出る水蒸気がそ
の周囲に存在し、よつて水蒸気を供給する必要が
必ずしもない。 なお本発明においては先に切断マシンにより切
断したマツトの付いたペースト充填格子体を、加
温加圧乾燥マシンに送つて乾燥させるようにして
もよい。 発明の効果 このように本発明によれば、従来のように数日
間におよぶ熟成工程を省略することができ、よつ
て鉛蓄電池用極板の製造時間を大幅に短縮するこ
とができるとともに、そのための場所も不要であ
る。また本発明では鉛蓄電池用極板がのペースト
がマツトによつてしつかりと保持させており、脱
落が少ないので、ペーストの原料を自由に選択で
き、よつて化成時間を短縮することもできる。 叙上、本発明はその工場的価値の極めて高いも
のである。
圧力10Kg/dm2以上にて加温・加圧するならば短
時間のうちに不良率を1%以下にすることができ
ることがわかる。なおNo.に○印が付されているも
のが本発明により製造された鉛蓄電池用極板であ
る。ただ鉛の融点を考えると、この加温温度は
300℃が限度である。 また鉛粉として三塩基性硫酸鉛(3PbO・
PbSO4・H2O)、四塩基性硫酸鉛(4PbO・
PbSO4)、二酸化鉛(PbO2)、鉛丹(Pb3O4)や
一酸化鉛(PbO)を多量に混合したものを用いる
と乾燥工程での化学反応を少なくすることがで
き、その時間を短縮することができる。 例えば二酸化鉛(PbO2)あるいは鉛丹
(Pb3O4)を50%混合したペーストを用いて本発
明により製造された鉛蓄電池用極板では、その乾
燥工程における加温温度を150℃とし、加圧圧力
を30Kg/dm2とした場合、不良率は0.9%であつ
た。またこうした点により、一酸化鉛(PbO;商
品名=リサージ)からなる、あるいはこれを混合
した鉛粉を用いても、四塩基性硫酸鉛(4PbO・
PbSO4)の生成が容易となり、よつて同様の効果
を期待することができる。 次に本発明の他の一実施例を示す第2図につい
て説明する。すなわち本実施例はプレス13aに
より加圧するようにしたものであり、このように
プレス13aにより加圧するようにすることによ
り、ペースト充填格子体自体から出る水蒸気がそ
の周囲に存在し、よつて水蒸気を供給する必要が
必ずしもない。 なお本発明においては先に切断マシンにより切
断したマツトの付いたペースト充填格子体を、加
温加圧乾燥マシンに送つて乾燥させるようにして
もよい。 発明の効果 このように本発明によれば、従来のように数日
間におよぶ熟成工程を省略することができ、よつ
て鉛蓄電池用極板の製造時間を大幅に短縮するこ
とができるとともに、そのための場所も不要であ
る。また本発明では鉛蓄電池用極板がのペースト
がマツトによつてしつかりと保持させており、脱
落が少ないので、ペーストの原料を自由に選択で
き、よつて化成時間を短縮することもできる。 叙上、本発明はその工場的価値の極めて高いも
のである。
第1,2図は本発明のそれぞれ一実施例を示す
概略工程図である。 1,1a……鉛シートロール、2,2a……ス
リツトマシン、3,3a……エキスパンジヨンマ
シン、4,4a……ベルト、5,5a……ロー
ル、6,6a……ペースト充填マシン、7,7a
……ロール、8,8a……加温加圧乾燥マシン、
9,9a……密閉室、10……噴射ノズル、11
……ローラー、12,12a……切断マシン、1
3a……プレス。
概略工程図である。 1,1a……鉛シートロール、2,2a……ス
リツトマシン、3,3a……エキスパンジヨンマ
シン、4,4a……ベルト、5,5a……ロー
ル、6,6a……ペースト充填マシン、7,7a
……ロール、8,8a……加温加圧乾燥マシン、
9,9a……密閉室、10……噴射ノズル、11
……ローラー、12,12a……切断マシン、1
3a……プレス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鉛あるいは鉛合金のシートを連続的にエキス
パンド格子体に加工するエキスパンド加工工程
と、鉛粉と希硫酸を主原料とするペーストをエキ
スパンド格子体に充填してペースト充填格子体と
する充填工程とを備え、繊維径が1μ以下のガラ
ス繊維を主体とするマツトをエキスパンド格子体
あるいはペースト充填格子体の少なくとも片面に
配するマツト張り付け工程を有するとともに、マ
ツトの付いたペースト充填格子体を乾燥する乾燥
工程を備える鉛蓄電池用極板の連続製造方法にお
いて、乾燥工程で温度100〜300℃、圧力10Kg/d
m2以上にて加温・加圧してマツトの付いたペース
ト充填格子体を乾燥させることを特徴とする鉛蓄
電池用極板の連続製造方法。 2 充填工程で三塩基性硫酸鉛(3PbO・
PbSO4・H2O)、四塩基性硫酸鉛(4PbO・
PbSO4)、二酸化鉛(PbO2)、鉛丹(Pb3O4)、一
酸化鉛(PbO)のうち少なくとも一つを含む鉛粉
を用いること特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載の鉛蓄電池用極板の連続製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61125091A JPS62281265A (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 鉛蓄電池用極板の連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61125091A JPS62281265A (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 鉛蓄電池用極板の連続製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62281265A JPS62281265A (ja) | 1987-12-07 |
JPH0528470B2 true JPH0528470B2 (ja) | 1993-04-26 |
Family
ID=14901621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61125091A Granted JPS62281265A (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 鉛蓄電池用極板の連続製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62281265A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01231267A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 鉛蓄電池およびその正極板の製造法 |
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