JPH05283904A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents
積層型誘電体フィルタInfo
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Abstract
り小型化された積層型誘電体フィルタを提供する。 【構成】共振素子21、22、23の開放端側の一部に
重なる内部アース電極81を誘電体層14上に形成す
る。共振素子23の一部と共振素子22の一部とに重な
る出力用電極42を、誘電体層15上に形成する。共振
素子21〜23を誘電体層11上に形成し、さらに、電
極31〜33も誘電体層11上に形成する。誘電体層1
6上に、共振素子21の一部と共振素子22の一部とに
重なる入力用電極41を形成する。共振素子21、2
2、23の開放端側の一部に誘電体層を挟んで重なる内
部アース電極82を誘電体層17上に形成する。誘電体
層17上に、誘電体層13を積層する。
Description
関し、特に携帯用電話機等の高周波回路無線機器に利用
する高周波回路フィルタや、アンテナデュプレクサ等に
使用される積層型誘電体フィルタに関する。
6、37は、それぞれ本発明者らが案出した積層型誘電
体フィルタの模式展開図および斜視図である。この積層
型誘電体フィルタにおいては、図36に示すように、ま
ず、誘電体層11の表面に一端部が後記のアース電極7
0に電気的に接続される1/4波長型ストリップライン
共振器からなる共振素子21〜23を所定間隔で形成
し、さらに、一端部がアース電極70に電気的に接続さ
れかつ他端部が共振素子21〜23の開放端から所定の
間隔離れて共振素子21〜23とそれぞれ対向する電極
31〜33を、誘電体層11の表面に形成して共振素子
21〜23各々の間を誘導結合させ、誘電体層11上に
積層される誘電体層12の表面に、誘電体層12を挟ん
で入力側の共振素子21の一部に重なる入力用電極41
および誘電体層12を挟んで出力側の共振素子23の一
部に重なる出力用電極42を形成し、誘電体層12上に
誘電体層13を積層して積層型誘電体フィルタ本体を構
成する。
フィルタ本体の表面、裏面、および入力端子部61と出
力端子部62を除いた側面にアース電極70を形成し、
積層型誘電体フィルタ本体の側面に形成した入力端子部
61内にアース電極70から電気的に絶縁され、かつ入
力用電極41に電気的に接続される入力端子51と、同
様に積層型誘電体フィルタ本体の側面に形成した出力端
子部62内にアース電極70から電気的に絶縁され、か
つ出力用電極42に電気的に接続される出力端子52を
形成して構成されている。
タの電気的な等価回路は図38に示す如くである。図3
8において符号111は共振素子21と入力用電極41
間の静電容量であり、符号112は共振素子23と出力
用電極42間の静電容量であり、符号121〜123は
それぞれ共振素子21と電極31間の静電容量、共振素
子22と電極32間の静電容量、共振素子23と電極3
3間の静電容量であり、符号131は共振素子21と共
振素子22との間の誘導結合を示すインダクタンスであ
り、符号132は共振素子22と共振素子23との間の
誘導結合を示すインダクタンスであって、バンドパスフ
ィルタを構成している。なお、並列共振回路の静電容量
211、221、231およびインダクタンス212、
222、232は、共振素子21、22、23をそれぞ
れ等価変換したときの静電容量およびインダクタンスで
ある。
は、共振素子21〜23各々の間の分布結合によって、
帯域幅等の希望する周波数特性を有するバンドパスフィ
ルタを得るようにしているが、このような構成では隣合
う共振素子21〜23間の結合しかないために、減衰ピ
ークを形成して減衰特性を改善することはできなかっ
た。減衰特性を改善するために、共振素子数を増加させ
る方法を採ることも考えられるが、共振素子数を増加さ
せた場合は挿入損失が増加してしまうという問題点があ
る。
るために、隣合う共振素子間以外に、共振素子を飛び越
した結合を設けることが探索されている。例えば、特開
昭64−78001公報に示されているように、隔たっ
た共振素子を結合させることによって帯域の高域側、ま
たは低域側に減衰ピークを形成することが提案されてい
る。
は共振素子の他に、共振素子間に結合のためのコイル
や、隔たった共振素子を結合させるための容量素子など
を必要とし、製作に手数がかかる、減衰ピークの周波数
にばらつきが多い、という問題点に加えて、部品点数が
増加して小型化が困難となるという問題点もあった。
携帯用電話機端末等の高周波回路フィルタやアンテナデ
ュプレクサ用のフィルタとして用いるには帯域幅が十分
ではなかった。図36、37に示した積層型誘電体フィ
ルタを広帯域化するためには、隣接する共振素子同士を
極端に近づけることにより共振素子同士の結合を強くす
る以外に方法はなかった。しかし、このように共振素子
同士を近接させると、共振素子特性が製造ばらつき(例
えば、印刷ばらつき)等に対して極端に敏感になり、一
定の特性を持つバンドパスフィルタを安定して供給する
ことは困難であった。
化の要求が強まっており、それにつれてその内部に用い
られるバンドパスフィルタも小型化することが強く要求
されるようになっているが、上述した構造の積層型誘電
体フィルタにおいては、その小型化にも限度があった。
形成して減衰特性を改善させ、しかも減衰ピークの周波
数にばらつきが少なく、かつ小型化が容易な積層型誘電
体フィルタを提供することにある。
に近づけることなく共振素子同士の結合を強化して広帯
域化させた積層型誘電体フィルタを提供することにあ
る。
れた積層型誘電体フィルタを提供することにある。
側共振素子と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振
素子の第1の主面および前記出力端側共振素子の第1の
主面に対向し、前記入力端側共振素子および前記出力端
側共振素子との間に第1の誘電体層を挟んで設けられた
第1のアース電極と、前記入力端側共振素子および前記
出力端側共振素子と前記第1のアース電極との間の前記
第1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1
の主面の一部および前記出力端側共振素子の前記第1の
主面の一部に対向して設けられた第1の内部アース電極
と、前記入力端側共振素子および前記出力端側共振素子
と前記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中
に、前記入力端側共振素子の一部と前記出力端側共振素
子の一部とに対向して設けられた入力電極または出力電
極のいずれか一方と、を有することを特徴とする第1の
積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の前記第1の主
面とは反対側の第2の主面および前記出力端側共振素子
の前記第1の主面とは反対側の第2の主面に対向し、前
記入力端側共振素子および前記出力端側共振素子との間
に第2の誘電体層を挟んで設けられた第2のアース電極
をさらに有する第2の積層型誘電体フィルタを得ること
ができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子および前記出力
端側共振素子と前記第2のアース電極との間の前記第2
の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第2の主
面の一部および前記出力端側共振素子の前記第2の主面
の一部に対向して設けられた第2の内部アース電極をさ
らに有する第3の積層型誘電体フィルタを得ることがで
きる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の前記第1の主
面とは反対側の第2の主面の一部と、前記出力端側共振
素子の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の一部と
に対向し、前記入力端側共振素子および前記出力端側共
振素子との間に第2の誘電体層を挟んで設けられた入力
電極または出力電極の他方をさらに有する第4の積層型
誘電体フィルタを得ることができる。
タにおいて、好ましくは、前記入力端側共振素子および
前記出力端側共振素子と前記第2のアース電極との間の
前記第2の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記
第2の主面の一部と前記出力端側共振素子の前記第2の
主面の一部とに対向して設けられた入力電極または出力
電極の他方をさらに有する第5の積層型誘電体フィルタ
を得ることができる。
体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振素
子の一端および前記出力端側共振素子の一端が前記第1
のアース電極と電気的に接続され、前記第1の内部アー
ス電極が前記入力端側共振素子の他端である開放端側お
よび前記出力端側共振素子の他端である開放端側におい
て前記入力端側共振素子の前記第1の主面の一部および
前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部と対向し
て設けられている第6の積層型誘電体フィルタを得るこ
とができる。
誘電体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共
振素子の一端および前記出力端側共振素子の一端が前記
第1のアース電極と電気的に接続され、前記第1および
第2の内部アース電極が、前記入力端側共振素子の他端
である開放端側および前記出力端側共振素子の他端であ
る開放端側において、好ましくは、前記入力端側共振素
子および前記出力端側共振素子の前記第1および前記第
2の主面の一部とそれぞれ対向して設けられている第7
の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振素子と前記
出力端側共振素子との間に並設された1以上の内部共振
素子と、前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力
端側共振素子の第1の主面および前記内部共振素子の第
1の主面に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端
側共振素子および前記内部共振素子との間に第1の誘電
体層を挟んで設けられた第1のアース電極と、前記入力
端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記内部共
振素子と前記第1のアース電極との間の前記第1の誘電
体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の主面の一
部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部およ
び前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に対向して
設けられた第1の内部アース電極と、前記入力端側共振
素子、前記出力端側共振素子および前記内部共振素子と
前記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中
に、前記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子
のいずれか一方の一部および前記入力端側共振素子また
は前記出力端側共振素子の前記いずれか一方に最隣接す
る前記内部共振素子の一部とに対向して設けられた入力
電極または出力電極のいずれか一方と、を有する第8の
積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の前記第1の主
面とは反対側の第2の主面、前記出力端側共振素子の前
記第1の主面とは反対側の第2の主面および前記内部共
振素子の前記第1の主面とは反対側の第2の主面に対向
し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子およ
び前記内部共振素子との間に第2の誘電体層を挟んで設
けられた第2のアース電極をさらに有する第9の積層型
誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子、前記出力端側
共振素子および前記内部共振素子と前記第2のアース電
極との間の前記第2の誘電体層中に、前記入力端側共振
素子の前記第2の主面の一部、前記出力端側共振素子の
前記第2の主面の一部および前記内部共振素子の前記第
2の主面の一部に対向して設けられた第2の内部アース
電極をさらに有する第10の積層型誘電体フィルタを得
ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子のいずれか他方の前記第1の主面とは反対
側の第2の主面の一部および前記入力端側共振素子また
は前記出力端側共振素子の前記いずれか他方に最隣接す
る前記内部共振素子の前記第1の主面とは反対側の第2
の主面の一部とに対向し、前記入力端側共振素子または
前記出力端側共振素子の前記いずれか他方および前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いず
れかの他方に最隣接する前記内部共振素子との間に第2
の誘電体層を挟んで設けられた入力電極または出力電極
の他方をさらに有する第11の積層型誘電体フィルタを
得ることができる。
ルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振素子、前
記出力端側共振素子および前記内部共振素子と前記第2
のアース電極との間の前記第2の誘電体層中に、前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子のいずれか
他方の一部および前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子の前記いずれか他方に最近接する前記内部
共振素子の一部とに対向して設けられた入力電極または
出力電極の他方をさらに有する第12の積層型誘電体フ
ィルタを得ることができる。
電体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振
素子の一端、前記出力端側共振素子の一端および前記内
部共振素子の一端が前記第1のアース電極と電気的に接
続され、前記第1の内部アース電極が前記入力端側共振
素子の他端である開放端側、前記出力端側共振素子の他
端である開放端側および前記内部共振素子の他端である
開放端側において前記入力端側共振素子の前記第1の主
面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一
部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部と対
向して設けられる第13の積層型誘電体フィルタを得る
ことができる。
層型誘電体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端
側共振素子の一端、前記出力端側共振素子の一端および
前記内部共振素子の一端が前記第1のアース電極と電気
的に接続され、前記第1および第2の内部アース電極
が、前記入力端側共振素子の他端である開放端側、前記
出力端側共振素子の他端である開放端側および前記内部
共振素子の他端である開放端側において、好ましくは、
前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子の前記第1および前記第2の主面の一部
とそれぞれ対向して設けられる第14の積層型誘電体フ
ィルタを得ることができる。
子と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振素子の第
1の主面および前記出力端側共振素子の第1の主面に対
向し、前記入力端側共振素子および前記出力端側共振素
子との間に第1の誘電体層を挟んで設けられた第1のア
ース電極と、前記入力端側共振素子および前記出力端側
共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第1の誘
電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の主面の
一部および前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一
部に対向して設けられた第1の内部アース電極と、前記
入力端側共振素子の前記第1の主面とは反対側の第2の
主面の一部と、前記出力端側共振素子の前記第1の主面
とは反対側の第2の主面の一部とに対向し、前記入力端
側共振素子および前記出力端側共振素子との間に第2の
誘電体層を挟んで設けられた入力電極または出力電極の
いずれか一方と、を有する第15の積層型誘電体フィル
タを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の一端および前
記出力端側共振素子の一端が前記第1のアース電極と電
気的に接続され、前記第1の内部アース電極が前記入力
端側共振素子の他端である開放端側および前記出力端側
共振素子の他端である開放端側において前記入力端側共
振素子の前記第1の主面の一部および前記出力端側共振
素子の前記第1の主面の一部と対向して設けられる第1
6の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
振素子と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振素子
と前記出力端側共振素子との間に並設された1以上の内
部共振素子と、前記入力端側共振素子の第1の主面、前
記出力端側共振素子の第1の主面および前記内部共振素
子の第1の主面に対向し、前記入力端側共振素子、前記
出力端側共振素子および前記内部共振素子との間に第1
の誘電体層を挟んで設けられた第1のアース電極と、前
記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記
内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第1
の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の主
面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一
部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に対
向して設けられた第1の内部アース電極と、前記入力端
側共振素子または前記出力端側共振素子のいずれか一方
の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の一部および
前記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前
記いずれか一方に最隣接する前記内部共振素子の前記第
1の主面とは反対側の第2の主面の一部とに対向し、前
記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記
いずれか一方および前記入力端側共振素子または前記出
力端側共振素子の前記いずれか一方に最近接する前記内
部共振素子との間に第2の誘電体層を挟んで設けられた
入力電極または出力電極のいずれか一方と、を有する第
17の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の一端、前記出
力端側共振素子の一端および前記内部共振素子の一端が
前記第1のアース電極と電気的に接続され、前記第1の
内部アース電極が前記入力端側共振素子の他端である開
放端側、前記出力端側共振素子の他端である開放端側お
よび前記内部共振素子の他端である開放端側において前
記入力端側共振素子の前記第1の主面の一部、前記出力
端側共振素子の前記第1の主面の一部および前記内部共
振素子の前記第1の主面の一部と対向して設けられる第
18の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子のいずれか他方の前記第1の主面とは反対
側の第2の主面の一部および前記入力端側共振素子また
は前記出力端側共振素子の前記いずれか他方に最隣接す
る前記内部共振素子の前記第1の主面とは反対側の第2
の主面の一部とに対向し、前記入力端側共振素子または
前記出力端側共振素子の前記いずれか他方および前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いず
れか他方に最近接する前記内部共振素子との間に第2の
誘電体層を挟んで設けられた結合電極と、前記結合電極
の一部に対向し、前記結合電極との間に第3の誘電体層
を挟んで設けられた入力電極または出力電極の他方と、
を有する第19の積層型誘電体フィルタを得ることがで
きる。
ルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振素子、前
記出力端側共振素子および前記内部共振素子と前記第2
のアース電極との間の前記第2の誘電体層中に、前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子のいずれか
他方の一部および前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子の前記いずれか他方に最近接する前記内部
共振素子の一部とに対向して設けられた結合電極と、前
記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記
内部共振素子と前記第2のアース電極との間の前記第2
の誘電体層中に、前記結合電極の一部に対向して設けら
れた入力電極または出力電極の他方と、をさらに有する
第20の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の一端、前記出
力端側共振素子の一端および前記内部共振素子の一端が
前記第1のアース電極と電気的に接続され、前記第1の
内部アース電極が前記入力端側共振素子の他端である開
放端側、前記出力端側共振素子の他端である開放端側お
よび前記内部共振素子の他端である開放端側において前
記入力端側共振素子の前記第1の主面の一部、前記出力
端側共振素子の前記第1の主面の一部および前記内部共
振素子の前記第1の主面の一部と対向して設けられる第
21の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の一端、前記出
力端側共振素子の一端および前記内部共振素子の一端が
前記第1のアース電極と電気的に接続され、前記第1お
よび第2の内部アース電極が、前記入力端側共振素子の
他端である開放端側、前記出力端側共振素子の他端であ
る開放端側および前記内部共振素子の他端である開放端
側において、好ましくは、前記入力端側共振素子、前記
出力端側共振素子および前記内部共振素子の前記第1お
よび前記第2の主面の一部とそれぞれ対向して設けられ
る第22の積層型誘電体フィルタを得ることができる。
と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振素子と前記
出力端側共振素子との間に並設された1以上の内部共振
素子と、前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力
端側共振素子の第1の主面および前記内部共振素子の第
1の主面に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端
側共振素子および前記内部共振素子との間に第1の誘電
体層を挟んで設けられた第1のアース電極と、前記入力
端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記内部共
振素子と前記第1のアース電極との間の前記第1の誘電
体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の主面の一
部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部およ
び前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に対向して
設けられた第1の内部アース電極と、前記入力端側共振
素子、前記出力端側共振素子および前記内部共振素子と
前記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中
に、前記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子
のいずれか一方の一部および前記入力端側共振素子また
は前記出力端側共振素子の前記いずれか一方に最隣接す
る前記内部共振素子の一部とに対向して設けられた結合
電極と、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子
および前記内部共振素子と前記第1のアース電極との間
の前記第1の誘電体層中に、前記結合電極の一部に対向
して設けられた入力電極または出力電極のいずれか一方
と、を有する第23の積層型誘電体フィルタを得ること
ができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子の前記第1の主
面とは反対側の第2の主面、前記出力端側共振素子の前
記第1の主面とは反対側の第2の主面および前記内部共
振素子の前記第1の主面とは反対側の第2の主面に対向
し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子およ
び前記内部共振素子との間に第2の誘電体層を挟んで設
けられた第2のアース電極をさらに有する第24の積層
型誘電体フィルタを得ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子、前記出力端側
共振素子および前記内部共振素子と前記第2のアース電
極との間の前記第2の誘電体層中に、前記入力端側共振
素子の前記第2の主面の一部、前記出力端側共振素子の
前記第2の主面の一部および前記内部共振素子の前記第
2の主面の一部に対向して設けられた第2の内部アース
電極をさらに有する第25の積層型誘電体フィルタを得
ることができる。
て、好ましくは、前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子のいずれか他方の前記第1の主面とは反対
側の第2の主面の一部および前記入力端側共振素子また
は前記出力端側共振素子の前記いずれか他方に最隣接す
る前記内部共振素子の前記第1の主面とは反対側の第2
の主面の一部とに対向し、前記入力端側共振素子または
前記出力端側共振素子の前記いずれか他方および前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いず
れかの他方に最隣接する前記内部共振素子との間に第2
の誘電体層を挟んで設けられた結合電極と、前記結合電
極の一部に対向し、前記結合電極との間に第3の誘電体
層を挟んで設けられた入力電極または出力電極の他方
と、をさらに有する第26の積層型誘電体フィルタを得
ることができる。
ルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振素子、前
記出力端側共振素子および前記内部共振素子と前記第2
のアース電極との間の前記第2の誘電体層中に、前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子のいずれか
他方の一部および前記入力端側共振素子または前記出力
端側共振素子の前記いずれか他方に最近接する前記内部
共振素子の一部とに対向して設けられた結合電極と、前
記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記
内部共振素子と前記内部共振素子と前記第2のアース電
極との間の前記第2の誘電体層中に前記結合電極の一部
に対向して設けられた入力電極または出力電極の他方を
さらに有する第27の積層型誘電体フィルタを得ること
ができる。
電体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端側共振
素子の一端、前記出力端側共振素子の一端および前記内
部共振素子の一端が前記第1のアース電極と電気的に接
続され、前記第1の内部アース電極が前記入力端側共振
素子の他端である開放端側、前記出力端側共振素子の他
端である開放端側および前記内部共振素子の他端である
開放端側において前記入力端側共振素子の前記第1の主
面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一
部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部と対
向して設けらる第28の積層型誘電体フィルタを得るこ
とができる。
型誘電体フィルタにおいて、好ましくは、前記入力端側
共振素子の一端、前記出力端側共振素子の一端および前
記内部共振素子の一端が前記第1のアース電極と電気的
に接続され、前記第1および第2の内部アース電極が、
前記入力端側共振素子の他端である開放端側、前記出力
端側共振素子の他端である開放端側および前記内部共振
素子の他端である開放端側において、好ましくは、前記
入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記内
部共振素子の前記第1および前記第2の主面の一部とそ
れぞれ対向して設けられる第29の積層型誘電体フィル
タを得ることができる。
子と、出力端側共振素子と、前記入力端側共振素子と前
記出力端側共振素子との間に並設された1以上の内部共
振素子と、前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出
力端側共振素子の第1の主面および前記内部共振素子の
第1の主面に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力
端側共振素子および前記内部共振素子との間に第1の誘
電体層を挟んで設けられた第1のアース電極と、前記入
力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前記内部
共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第1の誘
電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の主面の
一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部お
よび前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に対向し
て設けられた第1の内部アース電極と、前記入力端側共
振素子または前記出力端側共振素子のいずれか一方の前
記第1の主面とは反対側の第2の主面の一部および前記
入力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記い
ずれか一方に最隣接する前記内部共振素子の前記第1の
主面とは反対側の第2の主面の一部とに対向し、前記入
力端側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いず
れか一方および前記入力端側共振素子または前記出力端
側共振素子の前記いずれか一方に最近接する前記内部共
振素子との間に第2の誘電体層を挟んで設けられた結合
電極と、前記結合電極の一部に対向し、前記結合電極と
の間に第3の誘電体層を挟んで設けられた入力電極また
は出力電極のいずれか一方と、を有する第30の積層型
誘電体フィルタを得ることができる。
体フィルタにおいて、好ましくは、前記積層型誘電体フ
ィルタはコムライン型の誘電体フィルタである第31の
積層型誘電体フィルタを得ることができる。
と対向して設けられたアース電極と前記共振素子との間
の誘電体層中に、共振素子の一部と対向して内部アース
電極を設けている。従って、内部アース電極と対向して
いる共振素子の部分は、よりアースに近くなり、共振素
子と内部アース電極との間には静電容量が形成され、こ
の静電容量も共振素子を等価変換したときの並列共振回
路の静電容量に付加されることになる。従って、共振周
波数を同一とすれば、並列共振回路のインダクタンスは
小さくて済むことになり、共振素子の長さもより短くな
り、積層型誘電体フィルタ全体の長さも短くなる。
素子の部分はよりアースに近くなり、アースとの結合が
強くなるから、内部アース電極と対向している部分の共
振素子同士の結合が弱くなる。従って、共振素子同士の
結合は内部アース電極と重ならない部分で主として結合
するようになる。このことは、実質的に共振素子の電気
長が短くなったことを意味する。このように電気長が短
くなると、共振素子同士を結合する分布定数素子のリア
クタンスも小さくなり、共振素子同士が強く結合するよ
うになり、フィルタの特性が広帯域化する。
子の一部と前記出力端側共振素子の一部とに対向して入
力電極または出力電極のいずれか一方とを設け、また
は、誘電体層を挟んで入力端側共振素子または出力端側
共振素子のいずれか一方の一部および入力端側共振素子
または出力端側共振素子のいずれか一方に最隣接する内
部共振素子の一部とに対向して入力電極または出力電極
のいずれか一方を設けることにより、入力端側共振素子
または出力端側共振素子のいずれか一方の共振素子にイ
ンダクタンスが直列接続された状態となり、バンドパス
フィルタの通過帯域の高域側に減衰ピークを生じさせ
る。
振素子のいずれか一方および入力端側共振素子または出
力端側共振素子のいずれか一方に最隣接する内部共振素
子とに誘電体層を挟んで対向して結合電極を設け、この
結合電極の一部に誘電体層を挟んで入力電極または出力
電極の一方を設けることにより、入力端側共振素子また
は出力端側共振素子のいずれか一方の共振素子に静電容
量が直列に接続された状態となり、バンドパスフィルタ
の通過帯域の低域側に減衰ピークを生じさせる。
て説明する。
であり、図2は本実施例の斜視図である。
端側の一部に誘電体層11および15を挟んで重なり、
端部が後記するアース電極70と電気的に接続される内
部アース電極81を誘電体層14の表面上に形成する。
なお、誘電体層14の裏面にもアース電極70が後に形
成される。
共振素子23に隣合う共振素子22の一部とに誘電体層
11を挟んで重なると共に、共振素子23および共振素
子22にほぼ直交する出力用電極42を、誘電体層15
の表面上に形成する。なお、出力用電極42は共振素子
22に対向する部分を含む所定長部分の幅を細く形成し
てある。
れ電気的に接続されて1/4波長型ストリップライン共
振器を構成する共振素子21〜23を誘電体層15上に
積層される誘電体層11の表面上に形成し、さらに、一
端部が後記するアース電極70に電気的に接続され、か
つ他端部が共振素子21〜23の開放端から所定の間隔
離れて共振素子21〜23とそれぞれ対向する電極31
〜33を誘電体層11の表面上に形成して、共振素子2
1〜23各々が分布結合されることを利用してコムライ
ン型のフィルタを構成する。共振素子21が入力端側の
共振素子であり、共振素子23が出力端側の共振素子で
ある。
の表面に、入力端側の共振素子21の一部と共振素子2
1に隣合う共振素子22の一部とに誘電体層16を挟ん
で重なると共に、共振素子23および共振素子22とほ
ぼ直交する入力用電極41を形成する。なお、入力用電
極41は共振素子22に対向する部分を含む所定長部分
の幅を細く形成してある。
部に誘電体層16、17を挟んで重なり、端部が後記す
るアース電極70と電気的に接続される内部アース電極
82を誘電体層17の表面上に形成する。
が形成される誘電体層13を積層して、誘電体層14、
15、11、16、17、13を一体に構成する。
1、16、17、13の上下面および入力端子部61、
出力端子部62を除く側面に、図2に示すように、アー
ス電極70を形成する。さらに、一体に構成した誘電体
層14、15、11、16、17、13の一方の側面の
入力端子部61内に、アース電極70と電気的に絶縁さ
れ、かつ入力用電極41と電気的に接続される入力端子
51を形成し、さらに同様に、一体に構成した誘電体層
14、15、11、16、17、13の他方の側面の出
力端子部62内に、アース電極70と電気的に絶縁さ
れ、かつ出力用電極42と電気的に接続される出力端子
52を形成する。
まず、共振素子21〜23、電極31〜33、入力用電
極41および出力用電極42の空間的な構成のみを平面
図およびそのX−X線断面図で示せば図3および図4に
示す如くである。共振素子21、22と入力用電極41
との間に誘電体層16を挟んで重なり部分があって、誘
電体層16を含む重なり部分において静電結合された状
態となっている。この静電容量をそれぞれ、静電容量4
01、403とする。また、共振素子23、22と出力
用電極42との間にも誘電体層11を挟んで重なり部分
があって、誘電体層11を含む重なり部分において静電
結合された状態となっている。この静電容量をそれぞ
れ、静電容量402、404とする。
端と電極31、32、33との間にはそれぞれ静電容量
121、122、123が形成されている。そして、こ
れらの静電容量121〜123が存在することによっ
て、共振素子21、22、23はインダクタンス41
1、412でそれぞれ結合されている。
31〜33、入力用電極41および出力用電極42から
構成されるフィルタの電気的な等価回路は図5に示すよ
うになる。図5におけるインダクタンス411、静電容
量401、および静電容量403をΔ−Y変換すれば図
6における入力側静電容量111、結合静電容量113
および共振素子21と直列接続されるインダクタンス1
31となり、同様にインダクタンス412、静電容量4
02、静電容量404をΔ−Y変換すれば、図6におけ
る出力側静電容量112、結合静電容量114および共
振素子23と直列接続されるインダクタンス132とな
る。従って、図5の等価回路は図6の等価回路となり、
バンドパス特性を呈する。
的に、共振素子21に直列にインダクタンス131が接
続された状態および共振素子23に直列にインダクタン
ス132が接続された状態となって、バンドパスフィル
タの通過帯域の高域側に減衰のピークを生じさせる。
静電容量403、静電容量404によって変動する。
層16の厚さを一定とすれば、誘電体層16を挟んで共
振素子32と入力用電極41との対向面積によって設定
され、静電容量404は、誘電体層11を挟んで共振素
子22と出力用電極42との対向面積によって設定され
る一方、共振素子22の幅および入力用電極41、出力
用電極42の幅の設定は比較的容易であるから、共振素
子22と入力用電極41との対向面積および共振素子2
2と出力用電極42との対向面積をばらつきなく設定す
ることも容易である。従って、これらの対向面積をばら
つきなく設定することによって減衰のピークが生ずる周
波数のばらつきを抑制することができる。
図3に示すように入力用電極41の幅を共振素子22と
対向する部分を含む所定長にわたって狭く設定してある
ため、共振素子22との間に位置ずれが生じても共振素
子22と入力用電極41との対向面積のばらつきは殆ど
なく、この結果静電容量403の変化は少なくて済む。
また、出力用電極42の幅も共振素子22と対向する部
分を含む所定長にわたって狭く設定してあるため、共振
素子22の位置にずれが生じても共振素子22と出力用
電極42との対向面積のばらつきは殆どなく、その結果
静電容量404の変化は少なくて済む。このため、入力
用電極41の幅を共振素子22と対向する部分を含む所
定長にわたって狭く設定せずに同じ容量値の静電容量を
形成した場合(図7(a)参照)よりも、また出力用電
極42の幅を共振素子22と対向する部分を含む所定長
にわたって狭く設定せずに同じ容量値の静電容量を形成
した場合(図7(b)参照)よりも、減衰ピークが生ず
る周波数の変動がさらに少なくて済むことになる。
は共振素子21、22、23間の誘導結合で得られ、静
電容量401、403は誘電体層16と共振素子21、
22と入力用電極41とによって得られ、静電容量40
2、404は誘電体層11と共振素子22、23と出力
用電極42とによって得られるため、別途部品を必要と
せず、小型化が可能となる。
3、入力用電極41、出力用電極42からなる図3の構
成に内部アース電極81、82が加わった場合の空間的
な構成を平面図およびそのY−Y線断面図で示せば図8
および図9に示す如くである。共振素子21と内部アー
ス電極81、82との間には静電容量141、142が
それぞれ形成され、共振素子22と内部アース電極8
1、82との間には静電容量143、144がそれぞれ
形成され、共振素子23と内部アース電極81、82と
の間には静電容量145、146がそれぞれ形成されて
いる。
積層型誘電体フィルタの等価回路を示す。図6の等価回
路にさらに静電容量141、142、143、144、
145、146が付加された構成となっている。
ス電極の作用・効果について説明する。
の2つの共振素子321、322が存在する場合を考え
る。共振素子321、322の電気長はともにθであ
る。図12は図11のコムライン型の配線の等価回路図
である。ここで共振素子321、322の偶モードのイ
ンピーダンスをZe とし、奇モードのインピーダンスを
Z0 とすると、共振素子321、322を分布定数的に
結合する分布定数素子323の特性インピーダンスZC
は
C のラインの開放側からみたインピーダンスZは、Z=
jZC tan θと表される。
ンスZC tan θと電気長θとの関係を示したものであ
る。θ=90°(すなわち、1/4波長)では分布定数
素子323のリアクタンスZC tan θが∞となり、共振
素子321、322の間には、結合が存在しないことが
わかる。次に、電気長θが1/4波長よりも短くなれ
ば、すなわち、0<θ<90°の場合においては、tan
θが有限の値となり、分布定数素子323のリアクタン
スZC tan θも有限の値となり、共振素子321、32
2が結合するようになり、θの値が小さいほどリアクタ
ンスZC tan θが小さくなり、強く結合するようにな
る。そして、この場合、すなわち、0<θ<90°の場
合はZC tan θの値が正だから、分布定数素子323は
インダクタンスとして表されることになる。
れば、内部アース電極81、82を部分的に共振素子2
1〜23の開放端側に追加したことにより、共振素子2
1〜23の開放端側であって、内部アース電極81、8
2と重なった部分はよりアースに近くなり、アースとの
結合が強くなるから、内部アース電極81、82と重な
った部分の共振素子21〜23同士の結合が弱くなる。
従って、共振素子21〜23同士の結合は内部アース電
極81、82と重ならない部分で主として結合するよう
になる。このことは、共振素子21〜23の結合電気長
θが、実質的には内部アース電極81、82と重ならな
い部分の長さと等しくなることを意味する。このように
共振素子21〜23の結合電気長θが短くなれば、共振
素子21〜23同士を結合する分布定数素子323のリ
アクタンスZC tan θも小さくなるから、共振素子21
〜23同士がより強く結合するようになり、フィルタ特
性の広帯域化が図られるようになる。
振素子21〜23とアースとの間には静電容量121〜
123がそれぞれ加わっているが、さらに、内部アース
電極81、82を設けることにより、共振素子21〜2
3と内部アース電極81、82との間には静電容量14
1および142、143および144、145および1
46がそれぞれ形成され、これらの静電容量も共振素子
21〜23とアースとの間に付加されることになる。従
って、図10に示す並列共振回路の静電容量は共振素子
21〜23を等価交換したときの静電容量211、22
1、231と、これらの付加された静電容量との和から
なる合成静電容量となって、共振周波数を同一とすれ
ば、並列共振回路のインダクタンスはより小さくて済む
ことになる。従って、共振素子21〜23の長さもより
短くなり、積層型誘電体フィルタの全体の長さも短くな
る。
は、共振素子21〜23が形成された面に対して、誘電
体層をそれぞれ各別に挟んで位置することになるから、
入力用電極41と出力用電極42とは共振素子21〜2
3によって静電的に遮蔽された状態となる。従って、入
力用電極41と出力用電極42との間の浮遊容量は殆ど
なくなる。この結果、バンドパスフィルタの減衰特性も
向上する。
タの製造方法について説明する。
23、電極31〜33、入力用電極41、出力用電極4
2および内部アース電極81、82を完全に誘電体中に
内蔵することから、共振素子21〜23、電極31〜3
3、入力用電極41および出力用電極42には損失の少
ない比抵抗の低いものを用いることが望ましく、低抵抗
のAg系、若しくはCu系の導体を用いることが好まし
い。
電率εγが大きいために小型化が可能となるセラミック
ス誘電体が好ましい。
末の成形体に導体ペーストを塗布して電極パターンを形
成した後、各々の成形体を積層しさらに焼成して緻密化
し、導体がその内部に積層された状態でセラミックス誘
電体と一体化することが望ましい。
は、それらの導体の融点が低く、通常の誘電体材料と同
時焼成することは困難であるところから、それらの融点
(1100℃以下)よりも低い温度で焼成され得る誘電
体材料を用いる必要がある。また、マイクロ波フィルタ
としてのデバイスの性格上、形成される並列共振回路の
共振周波数の温度特性(温度係数)が±50ppm/℃
以下になるような誘電体材料が好ましい。このような誘
電体材料としては、例えば、コージェライト系ガラス粉
末とTiO2 粉末およびNd2 Ti2 O7 粉末との混合
物等のガラス系のものや、BaO−TiO2 −Re2 O
3 −Bi2 O3 系組成(Re:レアアース成分)に若干
のガラス形成成分やガラス粉末を添加したもの、酸化バ
リウム−酸化チタン−酸化ネオジウム系誘電体磁気組成
物粉末に若干のガラス粉末を添加したものがある。
O3 :37wt%−SiO2 :37wt%−B2 O3 :
5wt%−TiO2 :3wt%なる組成のガラス粉末の
73wt%と、市販のTiO2 粉末の17wt%と、N
d2 Ti2 O7 粉末の10wt%を充分に混合し、混合
粉末を得た。なお、Nd2 Ti2 O7 粉末は、Nd2O
3 粉末とTiO2 粉末を1200℃で仮焼した後、粉砕
して得たものを使用した。次いで、この混合粉末に、ア
クリル系有機バインダー、可塑剤、トルエンおよびアル
コール系の溶剤を加え、アルミナ玉石で充分に混合して
スラリーとした。そして、このスラリーを用いて、ドク
ターブレード法により、0.2mm〜0.5mmの厚み
のグリーンシートを作製した。
ストを導体ペーストとして図1に示した導体パターンを
それぞれ印刷し、次いで、これら導体パターンが印刷さ
れたグリーンシートの厚みを調整するため必要なグリー
ンシートを重ねて図1の構造となるように重ね、積層し
た後、900℃で焼成した。
タ本体の両主面、すなわち誘電体層14の全裏面対応面
および誘電体層13の前面対応面、入力端子部61、出
力端子部62を除く側面に図2に示すように銀電極から
なるアース電極70を印刷し、さらにアース電極70か
ら電気的に絶縁し、かつ入力用電極41、出力用電極4
2に各別に電気的に接続する銀電極を入力端子部61、
出力端子部62内に入力端子51、出力端子52として
印刷し、印刷した電極を850℃で焼きつけた。
共振素子21〜23の幅w1 を0.8mm、共振素子2
1〜23間の間隔s1 を1.2mm、共振素子21〜2
3の長さl1 を4mm、電極31〜33の幅w2 を0.
8mm、電極31〜33の長さl2 を0.5mm、電極
31〜33の間隔s2 を1.2mm、共振素子21〜2
3とそれらにそれぞれ対向する電極31〜33との間隔
s3 を0.3mmとし、入力用電極41と共振素子21
との対向面積を0.96mm2 、入力用電極41と共振
素子22との対向面積を0.08mm2 、出力用電極4
2と共振素子23との対向面積を0.96mm2 、出力
用電極42と共振素子22との対向面積を0.08mm
2 、誘電体層14、15、11、16、17、13の厚
さをそれぞれ1.5mm、0.2mm、0.2mm、
0.2mm、0.2mm、1.5mmとし、内部アース
電極81、82の幅w3 を5.4mm、内部アース電極
81、82の長さl3 を1.8mm、内部アース電極8
1と各共振素子21〜23との対向面積をそれぞれ0.
8mm2 、内部アース電極82と各共振素子21〜23
との対向面積をそれぞれ0.8mm2 、各共振素子21
〜23が内部アース電極81、82より露出する長さl
4 を3mmとしたとき、外形形状は6.0mm×4.8
mm×3.8mmであり、中心周波数は1100MH
z、帯域幅は75MHz、挿入損失は2.5dB以下で
あった。さらに減衰ピークの周波数は1280MHzで
あり、そのときの減衰量は50dBであった。このフィ
ルタを30個作ったとき、減衰ピークの周波数のばらつ
きは標準偏差が3MHzであった。
(a)に示すように、共振素子22との対向部分を細く
せず、しかも入力用電極41と共振素子22との対向面
積を対向部を細くした場合と同一にし、かつ出力用電極
42についても、図7(b)に示すように、共振素子2
2との対向部分を細くせず、しかも共振素子22との対
向面積を対向部を細くした場合と同一にして製造した場
合は、中心周波数は1100MHz、帯域幅は72MH
z、挿入損失は2.5以下であった。また、減衰ピーク
の周波数は1250MHzであり、そのときの減衰量は
35dBであった。このフィルタを30個作ったとき、
減衰ピークの周波数のばらつきは、標準偏差が8MHz
であり、対向部を細くした場合に比して、減衰ピークの
周波数のばらつきは大きかった。
使用したグリーンシートを用いて、誘電体層14の表面
上には内部アース電極81を設けず、誘電体層17の表
面上にも内部アース電極82を設けず、共振素子21〜
23の長さl1 および積層型誘電体フィルタ自体の長さ
l5 を長くし、他は第1の実施例と同様に構成した場合
(比較例1)、中心周波数を第1の実施例と同じ110
0MHzにするには共振素子21〜23の長さl1 を7
mmとする必要があり、積層型誘電体フィルタ自体の長
さl5 も第1の実施例が4.8mmであったのに比べて
7.8mmと長くなった。そして、帯域幅も15MHz
であり、第1の実施例よりも狭かった。このように、第
1の実施例によって帯域幅が大幅に改善され、積層型誘
電体フィルタ自体の寸法も小さくなっていることがわか
る。
いて使用したグリーンシートを用いて、図14に示すよ
うに、誘電体層16上に設ける入力用電極41を共振素
子22とは対向せず、共振素子21のみと対向させ(対
向面積0.78mm2 )、誘電体層15上に設ける出力
用電極42も共振素子22とは対向せず、共振素子23
のみと対向させ(対向面積0.78mm2 )、他は第1
の実施例と同様に構成した場合(比較例2)、中心周波
数1100MHz、帯域幅は80MHz、挿入損失は
2.4dB以下であった。なお、この場合は、減衰ピー
クは存在せず、中心周波数から150MHz高い周波数
点での減衰量は25dBであった。このように第1の実
施例によって高周波側の減衰特性も改善されていること
がわかる。
の実施例において使用したグリーンシートを用いて、図
15に示すように、誘電体層15上に設ける出力用電極
42を共振素子22とは対向せず、共振素子23のみと
対向させ(対向面積0.78mm2 )、他は第1の実施
例と同様に構成した。その結果、中心周波数1100M
Hz、帯域幅78MHz、挿入損失は2.5dB以下で
あった。さらに減衰ピークの周波数は1310MHzで
あり、そのときの減衰量は60dB以下であった。
の実施例において使用したグリーンシートを用いて、図
16に示すように、誘電体層16上に設ける入力用電極
41を共振素子22とは対向せず、共振素子21のみと
対向させ(対向面積0.78mm2 )、他は第1の実施
例と同様に構成した。その結果、中心周波数1100M
Hz、帯域幅78MHz、挿入損失は25dB以下であ
った。さらに減衰ピークの周波数は1310MHzであ
り、そのときの減衰量は60dB以下であった。
1、出力用電極42のいずれもが中央の共振素子22と
対向しない比較例2と比較すれば、入力用電極41、出
力用電極42のいずれか一方を共振素子22と対向させ
ることにより、高周波側の減衰特性が改善されることが
わかる。
電極41、出力用電極42の両方が共振素子22とそれ
ぞれ対向する第1の実施例と比較すれば、入力用電極4
1および出力用電極42の両方を共振素子22と対向さ
せた第1の実施例のほうが、入力用電極41、出力用電
極42のいずれか一方を共振素子22と対向させた第
2、第3の実施例よりも高周波側の減衰特性がより改善
されていることがわかる。
図17は本実施例の模式展開図、図18は本実施例の主
要部の構成を示す平面図、図19、図20はそれぞれ図
18のX−X線、Y−Y線断面図である。
が3個の場合を例示したが、本実施例においては、共振
素子は2個であって、この場合は図17乃至図20に示
すように、前記第1の実施例において共振素子22およ
び電極32を除去し、共振素子21と共振素子23とを
分布結合とし、誘電体層16を挾んで共振素子21の1
部と共振素子23の1部とに対向する入力用電極41を
設け、誘電体層11を挾んで共振素子23の1部と共振
素子21の1部とに対向する出力用電極42を設ければ
よい。
すようになり、この場合においても上記した第1の実施
例の場合と同様の作用をする。ここで、静電容量40
5、静電容量407は、共振素子21、共振素子23と
入力用電極41との間の静電容量をそれぞれ示し、静電
容量406、静電容量408は共振素子23、共振素子
21と出力用電極42との間の静電容量をそれぞれ示
し、インダクタンス413は共振素子21と共振素子2
3との間の誘導結合のインダクタンスである。
製造方法について説明する。本実施例においても、第1
の実施例において使用したグリーンシートを用い、銀ペ
ーストを導体ペーストとして図17に示した導体パター
ンをそれぞれ印刷し、次いで、これら導体パターンが印
刷されたグリーンシートの厚みを調整するため必要なグ
リーンシートを重ねて図17の構造となるように重ね、
積層した後、900℃で焼成した。
タ本体の両主面すなわち誘電体層14の全裏面対応面、
誘電体層13の前面対応面、入力端子部61、出力端子
部62を除く側面に図2に示すように銀電極からなるア
ース電極70を印刷し、さらにアース電極70から電気
的に絶縁し、かつ入力用電極41、出力用電極42に各
別に電気的に接続する銀電極を入力端子部61、出力端
子部62内に入力端子51、出力端子52として印刷
し、印刷した電極を850℃で焼きつけた。
共振素子21、23の幅w1 を0.8mm、かつ共振素
子21と共振素子23間の間隔s1 を1.2mm、共振
素子21、23の長さl1 を4mm、電極31、33の
幅w2 を0.8mm、電極31、33の長さl2 を0.
5mm、電極31と電極33との間隔s2 を1.2m
m、共振素子21、23とそれらにそれぞれ対向する電
極31、33との間隔s 3 を0.3mmとし、入力用電
極41と共振素子21との対向面積を1.2mm 2 、入
力用電極41と共振素子23との対向面積を0.1mm
2 、出力用電極42と共振素子23との対向面積を1.
2mm2 、出力用電極42と共振素子21との対向面積
を0.1mm2 、誘電体層14、15、11、16、1
7、13の厚さをそれぞれ1.5mm、0.2mm、
0.2mm、0.2mm、0.2mm、1.5mmと
し、内部アース電極81、82の幅w3 を3.4mm、
内部アース電極81、82の長さl3 を1.8mm、内
部アース電極81と各共振素子21、23との対向面積
をそれぞれ0.8mm2 、内部アース電極82と各共振
素子21、23との対向面積をそれぞれ0.8mm2 、
各共振素子21、23が内部アース電極81、82より
露出する長さl4 を3mmとしたとき、外形形状は3.
8mm×4.0mm×4.8mmであり、中心周波数は
1100MHz、帯域幅は65MHz、挿入損失は1.
8dB以下であった。さらに減衰ピークの周波数は13
00MHzであり、そのときの減衰量は40dBであっ
た。
使用したグリーンシートを用いて、誘電体層14の表面
上には内部アース電極81を設けず、誘電体層17の表
面上にも内部アース電極82を設けず、共振素子21、
23の長さl1 および積層型誘電体フィルタ自体の長さ
l5 を長くし、他は第4の実施例と同様に構成した場合
(比較例3)、中心周波数を第4の実施例と同じ110
0MHzにするには共振素子21、23の長さl1 を7
mmとする必要があり、積層型誘電体フィルタ自体の長
さl5 も第4の実施例が4.8mmであったのに比べて
7.8mmと長くなった。そして、帯域幅も12MHz
であり、第4の実施例よりも狭かった。このように、第
4の実施例によっても帯域幅が大幅に改善され、積層型
誘電体フィルタ自体の寸法も小さくなっていることがわ
かる。 さらに、比較のために、第4の実施例において
使用したグリーンシートを用いて、図22に示すよう
に、誘電体層16上に設ける入力用電極41を共振素子
23とは対向せず、共振素子21のみと対向させ(対向
面積0.9mm2 )、誘電体層15上に設ける出力用電
極42も共振素子21とは対向せず、共振素子23のみ
と対向させ(対向面積0.9mm2 )、他は第1の実施
例と同様に構成した場合(比較例4)、中心周波数11
00MHz、帯域幅は70MHz、挿入損失は1.7d
B以下であった。なお、この場合は、減衰ピークは存在
せず、中心周波数から200MHz高い周波数点での減
衰量は25dBであった。このように第4の実施例によ
って高周波側の減衰特性も改善されていることがわか
る。
の実施例において使用したグリーンシートを用いて、図
23に示すように、誘電体層15上に設ける出力用電極
42を共振素子21とは対向せず、共振素子23のみと
対向させ(対向面積0.9mm2 )、他は第1の実施例
と同様に構成した。その結果、中心周波数1100MH
z、帯域幅68MHz、挿入損失は1.7dB以下であ
った。さらに減衰ピークの周波数は1370MHzであ
り、そのときの減衰量は50dB以下であった。
の実施例において使用したグリーンシートを用いて、図
24に示すように、誘電体層16上に設ける入力用電極
41を共振素子23とは対向せず、共振素子21のみと
対向させ(対向面積0.9mm2 )、他は第1の実施例
と同様に構成した。その結果、中心周波数1100MH
z、帯域幅68MHz、挿入損失は1.7dB以下であ
った。さらに減衰ピークの周波数は1370MHzであ
り、そのときの減衰量は50dB以下であった。
1、出力用電極42のいずれもが中央の共振素子22と
対向しない比較例4と比較すれば、入力用電極41、出
力用電極42のいずれか一方を共振素子21およ23と
対向させることにより、高周波側の減衰特性が改善され
ることがわかる。
極41、出力用電極42のいずれもが共振素子21およ
23と対向する第4の実施例と比較すれば、入力用電極
41および出力用電極42の両方を共振素子21およ2
3と対向させた第4の実施例のほうが、入力用電極4
1、出力用電極42のいずれか一方を共振素子21およ
23と対向させた第5、第6の実施例よりも高周波側の
減衰特性がより改善されていることがわかる。
例えば共振素子22と23との間に共振素子24を設
け、共振素子22と共振素子24との結合を誘導結合と
した場合は、電気的な等価回路は図25に示す如くにな
って、共振素子22と共振素子24とはインダクタンス
414によって接続された回路となる。この場合におい
ても上記した実施例の場合と同様の作用をする。
合を容量結合とした場合は、図26に示すように、電気
的な等価回路は、図6のインダクタンス414に代わっ
て静電容量415によって共振素子22と共振素子24
とが接続された状態となるが、この場合でも上記した実
施例と同様の作用をする。
共振素子21と22の結合および共振素子24と23の
結合は誘導結合であることを必要とするが、共振素子2
2と共振素子24との結合は誘導結合であっても、容量
結合であっても差し支えない。
2は本実施例の斜視図である。
端側の一部に誘電体層11、18および15を挟んで重
なり、端部が後記するアース電極70と電気的に接続さ
れる内部アース電極81を誘電体層14の表面上に形成
する。なお、誘電体層14の裏面にもアース電極70が
後に形成される。
8を挟んで重なると共に、共振素子23にほぼ直交する
出力用電極42を、誘電体層15の表面上に形成する。
誘電体層15上に積層される誘電体層18の表面に、誘
電体層11を挟んで出力端側の共振素子23の一部と共
振素子23に隣合う共振素子22の一部に重なると共
に、共振素子23および22にほぼ直交するように結合
電極91を形成する。
れ電気的に接続されて1/4波長型ストリップライン共
振器を構成する共振素子21〜23を誘電体層15上に
積層される誘電体層11の表面上に形成し、さらに、一
端部が後記するアース電極70に電気的に接続され、か
つ他端部が共振素子21〜23の開放端から所定の間隔
離れて共振素子21〜23とそれぞれ対向する電極31
〜33を誘電体層11の表面上に形成して、共振素子2
1〜23各々が分布結合されることを利用してコムライ
ン型のフィルタを構成する。共振素子21が入力端側の
共振素子であり、共振素子23が出力端側の共振素子で
ある。
の表面に、入力端側の共振素子21の一部と共振素子2
1に隣合う共振素子22の一部とに誘電体層16を挟ん
で重なると共に、共振素子23および共振素子22とほ
ぼ直交する入力用電極41を形成する。なお、入力用電
極41は共振素子22に対向する部分を含む所定長部分
の幅を細く形成してある。
部に誘電体層16、17を挟んで重なり、端部が後記す
るアース電極70と電気的に接続される内部アース電極
82を誘電体層17の表面上に形成する。
が形成される誘電体層13を積層して、誘電体層14、
15、18、11、16、17、13を一体に構成す
る。
8、11、16、17、13の上下面および入力端子部
61、出力端子部62を除く側面に、図2に示すよう
に、アース電極70を形成する。さらに、一体に構成し
た誘電体層14、15、18、11、16、17、13
の一方の側面の入力端子部61内に、アース電極70と
電気的に絶縁され、かつ入力用電極41と電気的に接続
される入力端子51を形成し、さらに同様に、一体に構
成した誘電体層14、15、18、11、16、17、
13の他方の側面の出力端子部62内に、アース電極7
0と電気的に絶縁され、かつ出力用電極42と電気的に
接続される出力端子52を形成する。
共振素子21〜23、電極31〜33、入力用電極4
1、出力用電極42、結合電極91、および内部アース
電極81、82の空間的な構成を、平面図、そのX−X
線断面図、およびそのY−Y線断面図で示せばそれぞれ
図28、図29、図30に示す如くである。共振素子2
1、22と入力用電極41との間に誘電体層16を挟ん
で重なり部分があって、誘電体層16を含む重なり部分
において静電結合された状態となっている。この静電容
量をそれぞれ、静電容量401、403とする。また、
共振素子23、22と結合電極91との間にも誘電体層
11を挟んで重なり部分があって、誘電体層11を含む
重なり部分において静電結合された状態となっている。
この静電容量をそれぞれ、静電容量116、117とす
る。さらに、結合電極91と出力用電極42との間にも
誘電体層18を挟んで重なり部分があって、誘電体層1
1を含む重なり部分において静電結合された状態となっ
ている。この静電容量を静電容量115とする。
と電極31、32、33との間にはそれぞれ静電容量1
21、122、123が形成されている。さらに、共振
素子21と内部アース電極81、82との間には静電容
量141、142がそれぞれ形成され、共振素子22と
内部アース電極81、82との間には静電容量143、
144がそれぞれ形成され、共振素子23と内部アース
電極81、82との間には静電容量145、146がそ
れぞれ形成されている。そして、これらの静電容量12
1〜123、141〜146が存在することによって、
共振素子21、22、23はインダクタンス411、4
12でそれぞれ結合されている。
31〜33、入力用電極41および出力用電極42、結
合電極91および内部アース電極81、82から構成さ
れるフィルタの電気的な等価回路は図31に示すように
なる。図31におけるインダクタンス411、静電容量
401、および静電容量403をΔ−Y変換すれば図3
2における入力側静電容量111、結合静電容量113
および共振素子21と直列接続されるインダクタンス1
31となる。また、本実施例のような構成においては、
静電容量116、117、115によって、インダクタ
ンス412を吸収することができて、共振素子22と2
3の結合は容量性となる。その静電容量を図32におい
ては静電容量118で示してある。
は、等価的に、共振素子21に直列にインダクタンス1
31が接続された状態となって、バンドパスフィルタの
通過帯域の高域側に減衰ピークを生じさせる。また、共
振素子23には、等価的に、静電容量116が直列に接
続された状態となって、バンドパスフィルタの通過帯域
の低域側に減衰ピークを生じさせる。
1、22間のインダクタンス411を利用して高域側に
減衰ピークを設けているのに対して、出力側において
は、共振素子22、23と結合電極91間の静電容量1
17、116によって結合させているから、共振素子2
3、22間のインダクタンス412は、静電容量11
7、116に対して小さくしておくことが必要となる。
そこで、本実施例においては、共振素子23、22間の
間隔を共振素子21、22間の間隔よりも大きくして、
インダクタンス412を小さくしている。
は静電容量403によって変動する。しかしながら、静
電容量403は、誘電体層16の厚さを一定とすれば、
誘電体層16を挟んで共振素子32と入力用電極41と
の対向面積によって設定される一方、共振素子22の幅
および入力用電極41の幅の設定は比較的容易であるか
ら、共振素子22と入力用電極41との対向面積をばら
つきなく設定することも容易である。従って、本実施例
においても、この対向面積をばらつきなく設定すること
によって高域側の減衰ピークが生ずる周波数のばらつき
を抑制することができる。
に示すように入力用電極41の幅を共振素子22と対向
する部分を含む所定長にわたって狭く設定してあるた
め、共振素子22との間に位置ずれが生じても共振素子
22と入力用電極41との対向面積のばらつきは殆どな
く、この結果静電容量403の変化は少なくて済む。こ
のため、本実施例においても、入力用電極41の幅を共
振素子22と対向する部分を含む所定長にわたって狭く
設定せずに同じ容量値の静電容量を形成した場合(図7
(a)参照)よりも、減衰ピークが生ずる周波数の変動
がさらに少なくて済むことになる。
は共振素子23に直列接続される静電容量116によっ
て変動する。しかしながら、誘電体層11の厚さを一定
とすれば、誘電体層11を挟んで共振素子23と対向す
る結合電極91の面積を設定することによって、共振素
子23に直列接続される静電容量116は任意に設定す
ることができることになる。さらに、図33(a)およ
び(b)に示すように共振素子21の幅よりも拾い範囲
にわたって、結合電極91の幅を一定に設定することに
よって共振素子21と結合電極91との相対位置にずれ
が生じても静電容量116に変化はなく、製作時に共振
素子21と結合電極91との相対位置の設定がさらに容
易となる。したがって、本実施例の積層型誘電体フィル
タの低域側遮断特性にばらつきが生ずることもなくな
る。
1、22間の誘導結合で得られ、静電容量401、40
3は誘電体層16と共振素子21、22と入力用電極4
1とによって得られ、静電容量117、116は誘電体
層11と共振素子22、23と結合電極91とによって
得られ、静電容量115は誘電体層18と結合電極91
と出力用電極42とによって得られるため、別途部品を
必要とせず、小型化が可能となる。
ース電極81、82の作用・効果は第1乃至第6の実施
例と同一である。すなわち、内部アース電極81、82
によって、共振素子21〜23同士がより強く結合する
ようになり、フィルタ特性の広帯域化が図られるように
なる。また、共振周波数を同一とすれば、共振素子21
〜23の長さもより短くなり、積層型誘電体フィルタの
全体の長さも短くなる。
1と出力用電極42とは共振素子21〜23によって静
電的に遮蔽された状態となる。従って、入力用電極41
と出力用電極42との間の浮遊容量は殆どなくなる。こ
の結果、バンドパスフィルタの周波数特性の急峻度も向
上する。
製造方法について説明する。本実施例においても、第1
の実施例において使用したグリーンシートを用い、銀ペ
ーストを導体ペーストとして図27に示した導体パター
ンをそれぞれ印刷し、次いで、これら導体パターンが印
刷されたグリーンシートの厚みを調整するため必要なグ
リーンシートを重ねて図27の構造となるように重ね、
積層した後、900℃で焼成した。
タ本体の両主面、すなわち誘電体層14の全裏面対応面
および誘電体層13の前面対応面、入力端子部61、出
力端子部62を除く側面に図2に示すように銀電極から
なるアース電極70を印刷し、さらにアース電極70か
ら電気的に絶縁し、かつ入力用電極41、出力用電極4
2に各別に電気的に接続する銀電極を入力端子部61、
出力端子部62内に入力端子51、出力端子52として
印刷し、印刷した電極を850℃で焼きつけた。
共振素子21〜23の幅w1 を0.8mm、共振素子2
1、22間の間隔s1 を1.2mm、共振素子22、2
3間の間隔s4 を2.0mm、共振素子21〜23の長
さl1 を4mm、電極31〜33の幅w2 を0.8m
m、電極31〜33の長さl2 を0.7mm、電極3
1、32の間隔s2 を1.2mm、電極32、33の間
隔s5 を2.0mm、共振素子21〜23とそれらにそ
れぞれ対向する電極31〜33との間隔s3 を0.3m
mとし、入力用電極41と共振素子21との対向面積を
0.64mm2 、結合電極91と共振素子23、22と
の対向面積をそれぞれ1.12mm2 、0.4mm2 、
出力用電極42と結合電極91との対向面積を0.9m
m2 、誘電体層14、15、18、11、16、17、
13の厚さをそれぞれ1.3mm、0.2mm、0.2
mm、0.2mm、0.2mm、0.2mm、1.5m
mとし、内部アース電極81、82の幅w3 を1.4m
m、内部アース電極81、82の長さl3 を6.2m
m、内部アース電極81と各共振素子21〜23との対
向面積をそれぞれ0.32mm2 、内部アース電極82
と各共振素子21〜23との対向面積をそれぞれ0.3
2mm2 、各共振素子21〜23が内部アース電極8
1、82より露出する長さl4 を3.6mmとしたと
き、外形形状は3.8mm×5.0mm×7.2mmで
あり、中心周波数は1480MHz、帯域幅は80MH
z、挿入損失は2.4dB以下であった。さらに高域側
の減衰ピークの周波数は1720MHzであり、そのと
きの減衰量は60dBであった。また低域側の減衰ピー
クの周波数は1290MHzであり、そのときの減衰量
は65dBであった。このフィルタを30個作ったと
き、高域側の減衰ピークの周波数のばらつきは標準偏差
が5MHzであり、低域側の減衰ピークの周波数のばら
つきは標準偏差が4MHzであった。
使用したグリーンシートを用いて、誘電体層18上には
結合電極91は設けず、誘電体層15上に設ける出力用
電極42を直接共振素子23のみと対向させ(対向面積
0.5mm2 )、他は第7の実施例と同様に構成した場
合(比較例5)、中心周波数1480MHz、帯域幅は
83MHz、挿入損失は2.4dB以下であった。ま
た、高域側の減衰ピークの周波数は1710MHzであ
り、そのときの減衰量は55dBであった。但し、この
場合は、低域側の減衰ピークは存在せず、中心周波数か
ら250MHz低い周波数点での減衰量は35dBであ
った。このように第7の実施例によって低域側の減衰特
性も改善されていることがわかる。
子52に接続し、出力用電極42を入力端子51に接続
しても、本実施例と同等な特性が得られた。
3個を超えてもよく、例えば共振素子22と23との間
に共振素子24を設け、共振素子22と共振素子24と
の結合を誘導結合とした場合は、電気的な等価回路は図
34に示す如くになって、共振素子22と共振素子24
とはインダクタンス414によって接続された回路とな
る。この場合においても上記した本実施例の場合と同様
の作用をする。
合を容量結合とした場合は、図35に示すように、電気
的な等価回路は、図34のインダクタンス414に代わ
って静電容量415によって共振素子22と共振素子2
4とが接続された状態となるが、この場合でも上記した
本実施例と同様の作用をする。
子21と22の結合は誘導結合であり、共振素子24と
23との結合は容量結合性であることを必要とするが、
共振素子22と共振素子24との結合は誘導結合であっ
ても、容量結合であっても差し支えない。
ス電極81、82が入力用電極41、出力用電極42お
よび結合電極91と対向しない場合を例示したが、内部
アース電極81、82が入力用電極41、出力用電極4
2および結合電極91のいずれか、あるいはすべてと対
向して重なった場合であっても本発明は適用できる。
振素子と対向して設けられたアース電極と前記共振素子
との間の誘電体層中に、共振素子の一部と対向して内部
アース電極を設けているから、積層型誘電体フィルタを
広帯域化できるとともに小型化できる。
の一部と前記出力端側共振素子の一部とに対向して入力
電極または出力電極のいずれか一方とを設け、または、
誘電体層を挟んで入力端側共振素子または出力端側共振
素子のいずれか一方の一部および入力端側共振素子また
は出力端側共振素子のいずれか一方に最隣接する内部共
振素子の一部とに対向して入力電極または出力電極のい
ずれか一方を設けているから、バンドパスフィルタの通
過帯域の高域側に減衰ピークが生じ、高域側の減衰特性
が改善される。
振素子のいずれか一方および入力端側共振素子または出
力端側共振素子のいずれか一方に最隣接する内部共振素
子とに誘電体層を挟んで対向して結合電極を設け、この
結合電極の一部に誘電体層を挟んで入力電極または出力
電極の一方を設けているから、バンドパスフィルタの通
過帯域の低域側に減衰ピークが生じ、低域側の減衰特性
が改善される。
の模式展開図である。
の斜視図である。
の主要部の構成を示す平面図である。
置関係を説明するための平面図である。
の主要部の構成を示す平面図である。
である。
23のインピーダンスのリアクタンスと電気長との関係
を示す図である。
構成を示す平面図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
タの模式展開図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
る。
構成を示す平面図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
を増加した場合の等価回路図である。
を増加した場合の等価回路図である。
タの模式展開図である。
タの主要部の構成を示す平面図である。
る。
共振素子との位置関係を説明するための平面図である。
を増加した場合の等価回路図である。
を増加した場合の等価回路図である。
ィルタの模式展開図である。
ィルタの斜視図である。
ィルタの等価回路図である。
Claims (6)
- 【請求項1】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面および前記出力端側
共振素子の第1の主面に対向し、前記入力端側共振素子
および前記出力端側共振素子との間に第1の誘電体層を
挟んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子および前記出力端側共振素子と前
記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中に、
前記入力端側共振素子の前記第1の主面の一部および前
記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部に対向して
設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子および前記出力端側共振素子と前
記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中に、
前記入力端側共振素子の一部と前記出力端側共振素子の
一部とに対向して設けられた入力電極または出力電極の
いずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項2】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子と前記出力端側共振素子との間に
並設された1以上の内部共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力端側共振
素子の第1の主面および前記内部共振素子の第1の主面
に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素
子および前記内部共振素子との間に第1の誘電体層を挟
んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の
主面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の
一部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に
対向して設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子または前記出
力端側共振素子のいずれか一方の一部および前記入力端
側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いずれか
一方に最隣接する前記内部共振素子の一部とに対向して
設けられた入力電極または出力電極のいずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項3】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面および前記出力端側
共振素子の第1の主面に対向し、前記入力端側共振素子
および前記出力端側共振素子との間に第1の誘電体層を
挟んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子および前記出力端側共振素子と前
記第1のアース電極との間の前記第1の誘電体層中に、
前記入力端側共振素子の前記第1の主面の一部および前
記出力端側共振素子の前記第1の主面の一部に対向して
設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子の前記第1の主面とは反対側の第
2の主面の一部と、前記出力端側共振素子の前記第1の
主面とは反対側の第2の主面の一部とに対向し、前記入
力端側共振素子および前記出力端側共振素子との間に第
2の誘電体層を挟んで設けられた入力電極または出力電
極のいずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項4】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子と前記出力端側共振素子との間に
並設された1以上の内部共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力端側共振
素子の第1の主面および前記内部共振素子の第1の主面
に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素
子および前記内部共振素子との間に第1の誘電体層を挟
んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の
主面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の
一部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に
対向して設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子のい
ずれか一方の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の
一部および前記入力端側共振素子または前記出力端側共
振素子の前記いずれか一方に最隣接する前記内部共振素
子の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の一部とに
対向し、前記入力端側共振素子または前記出力端側共振
素子の前記いずれか一方および前記入力端側共振素子ま
たは前記出力端側共振素子の前記いずれか一方に最近接
する前記内部共振素子との間に第2の誘電体層を挟んで
設けられた入力電極または出力電極のいずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項5】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子と前記出力端側共振素子との間に
並設された1以上の内部共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力端側共振
素子の第1の主面および前記内部共振素子の第1の主面
に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素
子および前記内部共振素子との間に第1の誘電体層を挟
んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の
主面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の
一部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に
対向して設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子または前記出
力端側共振素子のいずれか一方の一部および前記入力端
側共振素子または前記出力端側共振素子の前記いずれか
一方に最隣接する前記内部共振素子の一部とに対向して
設けられた結合電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記結合電極の一部に対向して設け
られた入力電極または出力電極のいずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項6】入力端側共振素子と、 出力端側共振素子と、 前記入力端側共振素子と前記出力端側共振素子との間に
並設された1以上の内部共振素子と、 前記入力端側共振素子の第1の主面、前記出力端側共振
素子の第1の主面および前記内部共振素子の第1の主面
に対向し、前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素
子および前記内部共振素子との間に第1の誘電体層を挟
んで設けられた第1のアース電極と、 前記入力端側共振素子、前記出力端側共振素子および前
記内部共振素子と前記第1のアース電極との間の前記第
1の誘電体層中に、前記入力端側共振素子の前記第1の
主面の一部、前記出力端側共振素子の前記第1の主面の
一部および前記内部共振素子の前記第1の主面の一部に
対向して設けられた第1の内部アース電極と、 前記入力端側共振素子または前記出力端側共振素子のい
ずれか一方の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の
一部および前記入力端側共振素子または前記出力端側共
振素子の前記いずれか一方に最隣接する前記内部共振素
子の前記第1の主面とは反対側の第2の主面の一部とに
対向し、前記入力端側共振素子または前記出力端側共振
素子の前記いずれか一方および前記入力端側共振素子ま
たは前記出力端側共振素子の前記いずれか一方に最近接
する前記内部共振素子との間に第2の誘電体層を挟んで
設けられた結合電極と、 前記結合電極の一部に対向し、前記結合電極との間に第
3の誘電体層を挟んで設けられた入力電極または出力電
極のいずれか一方と、 を有することを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7477992A JP2806682B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 積層型誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7477992A JP2806682B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 積層型誘電体フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05283904A true JPH05283904A (ja) | 1993-10-29 |
JP2806682B2 JP2806682B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=13557121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7477992A Expired - Lifetime JP2806682B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 積層型誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2806682B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06120703A (ja) * | 1992-10-06 | 1994-04-28 | Ngk Insulators Ltd | 積層型誘電体フィルタ |
US7262675B2 (en) | 2005-02-16 | 2007-08-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Laminated filter with improved stop band attenuation |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7477992A patent/JP2806682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06120703A (ja) * | 1992-10-06 | 1994-04-28 | Ngk Insulators Ltd | 積層型誘電体フィルタ |
US7262675B2 (en) | 2005-02-16 | 2007-08-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Laminated filter with improved stop band attenuation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2806682B2 (ja) | 1998-09-30 |
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