JPH05283411A - 薄膜の形成方法 - Google Patents

薄膜の形成方法

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JPH05283411A
JPH05283411A JP10576892A JP10576892A JPH05283411A JP H05283411 A JPH05283411 A JP H05283411A JP 10576892 A JP10576892 A JP 10576892A JP 10576892 A JP10576892 A JP 10576892A JP H05283411 A JPH05283411 A JP H05283411A
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JP
Japan
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film
thin film
aluminum
forming
vapor deposition
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Application number
JP10576892A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Toyoda
啓 豊田
Masahiko Hasunuma
正彦 蓮沼
Hisafumi Kaneko
尚史 金子
Akihiro Kajita
明広 梶田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、結晶配向性が良好でストレスマイグ
レーションやエレクトロマイグレーションに対する耐性
の高い配線形成が可能で、かつ表面平滑性の優れた薄膜
の形成方法を提供しようとするものである。 【構成】半導体基板12上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に導電材料を所望の間隔をおいて断続的に
蒸着する工程とを具備したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜の形成方法に関
し、特に配線形成に適した薄膜の形成方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置には、半導体基板の拡散層を
表面側に引出したり、拡散層を相互に接続したりする等
の目的で多数の配線が形成されている。この配線形成に
用いられる薄膜は、通常、物理的蒸着法により形成され
ている。前記物理的蒸着法は、半導体基板上の絶縁膜お
よび前記絶縁膜に開口されたコンタクトの両者に薄膜を
形成できる利点を有する。
【0003】ところで、従来の配線形成用の薄膜は半導
体基板上の非晶質絶縁膜に物理的蒸着法により導電材料
を蒸着した後、熱処理を施すことにより形成される。し
かしながら、かかる方法により形成された薄膜は結晶配
向性の劣る多結晶になる。このため、前記薄膜をリソグ
ラフィ技術によりパターニングすると、粒界が多数存在
する配線が形成される。特に、近年の半導体装置におけ
る高集積化の要請から配線加工幅が狭くなる傾向にある
が、前記薄膜から微細幅の配線を形成すると、前記多数
の粒界箇所が膜応力に起因するストレスマイグレーショ
ンや高電流密度通電に起因するエレクトロマイグレーシ
ョンの起点になって断線を生じ、半導体装置の信頼性を
著しく低下させる。
【0004】前記各現象は、配線用のアルミニウム薄膜
において詳細に検討、解析されている。前記ストレスマ
イグレーションについては、H.Kanekoらは“2
7th Annual Proc.IRPS”pp19
4−199の中で次のような内容を報告している。すな
わち、H.Kanekoらは隣り合う結晶の最稠密面
(fcc構造の場合(111)面)が対向する粒界にお
いてスリット状の欠損を生じ断線に至るとし、(11
1)、(100)のアルミニウム配向膜では前記粒界を
排除できるため、断線に至らないことを報告している。
前記エレクトロマイグレーションについては、S.Va
idyaらは“Thin Solid Films”V
ol.75pp253−259の中で、(111)配向
性が強く粒界の大きなアルミニウムからなる配線ほど寿
命が長いことを報告している。
【0005】一方、SiO2 上の薄膜はAlに限定した
場合、イオンビームスパッタを始めとするスパッタ膜は
(111)以外の指数の結晶粒が極めて少ないために非
常に良好な配向性を示す。しかしながら、(111)の
みに限った場合、例えばX線でΘスキャンを行い(11
1)の配向度を基板垂直方位からのずれを見ると、半値
幅で6〜10数度の幅を持った薄膜であり、エレクトロ
マイグレーション、ストレスマイグレーション耐性の向
上を図ることが不十分であり、さらに高配向膜の形成方
法が望まれている。
【0006】また、エネルギーの高い粒子が連続的に飛
来すると、SiO2 基板表面の温度が上昇し、飛来粒子
との化学的反応が促進され、界面の平滑性が失われ、配
向性が悪化するため、基板表の温度上昇を極力避ける必
要が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、結晶
配向性が良好でストレスマイグレーションやエレクトロ
マイグレーションに対する耐性の高い配線形成が可能な
薄膜の形成方法を提供しようとするものである。
【0008】本発明の別の目的は、結晶配向性が良好で
ストレスマイグレーションやエレクトロマイグレーショ
ンに対する耐性の高い配線形成が可能で、かつ表面平滑
性の優れた薄膜の形成方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述したようにストレス
マイグレーションは配線とパッシベーション膜との熱膨
張率の差に起因した熱応力を緩和する過程で生じる配線
欠陥であり、その発生箇所は結晶粒界である。また、配
線電流密度に制限を与えているエレクトロマイグレーシ
ョン耐性に関してはエレクトロマイグレーション耐性の
低い粒界三重点が減少した現在、バンブー構造配線のエ
レクトロマイグレーションおよびストレスマイグレーシ
ョンによる断線を防ぐためには、結晶粒界で対向する結
晶粒の最稠密面同士が平行に近い状態を取らない形態が
望ましい。例えば、fcc結晶構造材の場合であれば、
(111)または(100)高配向の膜を成膜すること
がその一つの形態である。
【0010】本発明は、前述した電極、配線のエレクト
ロマイグレーション耐性、ストレスマイグレーション耐
性の向上を目的としてなされたものであり、アモルファ
スでボロンまたはリンがドープされたSiO2 上、TE
OSまたはポリイミド等の上に高配向の薄膜を形成する
ものである。
【0011】本発明は、従来から行われていたような連
続して成膜を行う方法ではなく、成膜を不連続に行うこ
とを特徴とし、さらにその不連続成膜工程としては成
膜、非成膜のサイクルが同じ成膜速度、時間間隔、供給
原子量が同じものを繰り返し所望の膜厚を得るもの、ま
たは1サイクルの成膜量が一定でない方法等がある。こ
れらの不連続な成膜を行う場合、所望の膜質を得るため
には適宜諸条件を定めればよい。
【0012】いずれの場合も1回の成膜原子の供給量を
最稠密面積層換算で50オングストローム(以下Aと称
す)以下、供給速度が同様な膜厚規定で10A/se
c、非成膜時の時間は飛来粒子の熱平衡化を図るために
1秒間以上であることが好ましく、これを1サイクルと
し、またより好ましくは非成膜時間が10秒間以上であ
ることがよい。
【0013】前述したように所望の膜厚はこれを繰り返
すことにより得ることができるし、また島状膜が連続化
した後に連続的に成膜を行うことでも得ることができ、
さらに成膜速度を一定にして成膜時間を回数毎に変化さ
せることもできる。また、成膜時間を一定にして成膜速
度を回数毎に変化させることもできる。さらに、成膜方
法を途中で切り替えることも可能である。成膜量は、回
数を増やすに従って徐々に増加させることが望ましい。
【0014】前記成膜方法は、スパッタ蒸着法、抵抗加
熱蒸着法を初めとした物理的蒸着法に加え、各種CVD
法などを問わず、また非連続に成膜する方法としては飛
来粒子を機械的に例えばシャッタなどで遮る方法でも、
電気的に蒸着源の電力を制御することも可能である。ま
た、非成膜時の成膜量は必ずしも0でなくてもよく、5
A/sec以下であれば実質的に非連続と同等であり、
許容される。
【0015】成膜する物質としては、例えばSi、Mo
Si、純Al、Al合金、純Cu、Cu合金、W、A
g、Auいずれでもよい。なお、Al合金としては、特
にAl−Cu合金、Al−Cr合金、Al−Mg合金が
望ましい。また、これらの物質を積層状に成膜すること
も可能である。さらに、CVD法の場合にはSi、Cu
等を成膜中にソースガス中に混入させたり、成膜後にイ
オンインプランテーションまたはスパッタ等で積層し、
熱処理することにより合金化することも許容する。
【0016】また、非成膜時において蒸着粒子の緩和過
程の促進の目的でエネルギーを波状的に供給することが
望ましい。この時のエネルギー源としては、不活性ガス
の照射が望ましい。その方法としては、イオンガスによ
るイオン照射、スパッタ成膜の場合、基板バイアス印加
による基板バイアススパッタまたはレーザなどの熱線の
照射もよい。しかしながら、この時の供給エネルギーと
しては20eV以下が望ましい。
【0017】なお、本発明に係わる薄膜の形成方法は半
導体薄膜の形成にも適用することができる。
【0018】本発明に係わる別の薄膜の形成方法は、半
導体基板上に非晶質絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁
膜上に化学気相成長法により固有の結晶晶壁を有するア
ルミニウム微結晶を堆積する工程と、前記アルミニウム
微結晶層上に物理的蒸着法により所望の厚さのアルミニ
ウム薄膜を蒸着する工程とを具備したことを特徴とする
ものである。
【0019】前記非晶質絶縁膜としては、例えばシリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜等を挙げることができる。
【0020】前記化学気相成長法としては、例えばCV
D法を採用することができる。特に、原料ガスとしてト
リイソブチルアルミニウムを用いる熱CVD法が好適で
ある。また、前記熱CVD法において前記半導体基板を
予熱することが好ましい。
【0021】前記化学気相成長法により固有の結晶晶壁
を有するアルミニウム微結晶は、例えばAl(111)
ロッキングカーブの半値幅で1゜以下にすることが望ま
しい。
【0022】前記物理的蒸着法としては、例えば真空蒸
着法、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法等を採用す
ることができる。この物理的蒸着法は、前記非晶質絶縁
膜に予め堆積したアルミニウム微結晶層の固有の結晶晶
壁を崩さないようにするために、前記半導体基板の温度
が200℃以下になる条件で行うことが望ましい。
【0023】前記アルミニウム微結晶の堆積工程から前
記アルミニウム薄膜の蒸着工程に半導体基板を搬送する
には、高真空状態を保持しながら行うか、高純度の不活
性ガス中で行うことが望ましい。
【0024】本発明に係わるさらに別の薄膜の形成方法
は、半導体基板上に非晶質絶縁膜を形成する工程と、前
記絶縁膜上に化学気相成長法により固有の結晶晶壁を有
するアルミニウム微結晶を堆積する工程と、前記半導体
基板の温度を下げた後、前記アルミニウム微結晶層上に
化学気相成長法により所望の厚さのアルミニウム薄膜を
堆積する工程と、前記アルミニウム薄膜に低エネルギー
のイオンを照射する工程とを具備したことを特徴とする
前記非晶質絶縁膜としては、例えばボロン、リンなどの
不純物をドープしたシリコン酸化膜、TEOS膜、ポリ
イミド膜等を挙げることができる。
【0025】前記化学気相成長法としては、例えばCV
D法を採用することができる。特に、原料ガスとしてト
リイソブチルアルミニウムを用いる熱CVD法が好適で
ある。また、前記固有の結晶晶壁を有するアルミニウム
微結晶を堆積する時には、前記半導体基板を予熱した状
態で前記熱CVD法を行うことが好ましい。
【0026】前記化学気相成長法により固有の結晶晶壁
を有するアルミニウム微結晶は、例えばAl(111)
ロッキングカーブの半値幅で1゜以下にすることが望ま
しい。
【0027】前記アルミニウム薄膜の堆積に先立つ前記
半導体基板の温度降下は、前記非晶質絶縁膜に予め堆積
したアルミニウム微結晶層の固有の結晶晶壁を崩さない
ようにする観点から、200℃以下にすることが望まし
い。
【0028】前記低エネルギーのイオンの照射は、例え
ばAr、Heなどの不活性ガスのグロー放電により行う
ことが好ましい。前記不活性ガスのエネルギーは、予め
堆積されたアルミニウム薄膜の急激なスパッタリングを
防止するために500eV以下にすることが望ましい。
【0029】
【作用】本発明方法によれば、半導体基板上に絶縁膜を
形成し、前記絶縁膜上に導電材料を所望の間隔をおいて
断続的に蒸着し、結晶配向性が良好で表面平滑性の優れ
た薄膜の形成することができる。
【0030】すなわち、本発明者らは導電材料の蒸着を
間欠的に行うことにより結晶配向性が向上する現象を詳
細に検討したところ、ストレスマイグレーションやエレ
クトロマイグレーションに対する耐性の高い配線を形成
できる。
【0031】さらに、前記薄膜は前記絶縁膜との界面粗
さをその界面粗さの平均線と界面のなす角度で5度以下
にすることができ、これによってもストレスマイグレー
ションやエレクトロマイグレーションに対する耐性の高
い配線形成材料として利用できる。
【0032】本発明の別の方法によれば、半導体基板上
に非晶質絶縁膜を形成し、前記絶縁膜上に化学気相成長
法により固有の結晶晶壁を有するアルミニウム微結晶を
堆積した後、前記アルミニウム微結晶層上に物理的蒸着
法により所望の厚さのアルミニウム薄膜を蒸着すること
によって、結晶配向性が良好な薄膜の形成することがで
きる。
【0033】すなわち、本発明者らは例えばトリイソブ
チルアルミニウムを原料ガスとする熱CVD法により半
導体基板上の非晶質シリコン酸化膜にアルミニウム薄膜
を形成し、アルミニウム薄膜の成長過程を詳細に調べ
た。その結果、アルミニウムは成長初期段階において特
定の結晶晶壁によって囲まれた互いに孤立した微結晶構
造を有していた。また、その結晶配向性をX線回折法に
より調べたところ、(111)回折ピークのみを有する
(111)配向状態であることが明らかになった。さら
に、前記(111)回折ピークのロッキングカーブを測
定し、半値幅を求めたところ、1゜以下という非常に配
向生が高い状態であることが確認された。ところが、そ
の後熱CVD法によりアルミニウムの成長を続行すると
前記配向性が次第に悪化し、ある膜厚まで堆積すると配
向性が崩れ、多結晶のアルミニウム膜になってしまう。
【0034】このようなことから、本発明者らは(11
1)半値幅が十分に小さい特定の結晶晶壁を有するアル
ミニウム微結晶の状態においてアルミニウムの堆積を一
旦停止し、ひきつづき物理的蒸着法によりアルミニウム
を所望の厚さになるまで堆積したところ、前記アルミニ
ウム微結晶の結晶配向性を維持した(111)高配向性
アルミニウム薄膜を形成できることを見出だした。前記
物理的蒸着を半導体基板の温度を200℃以下で行え
ば、アルミニウムの再結晶化を抑制することができる。
【0035】また、前記アルミニウム微結晶の堆積工程
から前記アルミニウム薄膜の蒸着工程に半導体基板を搬
送するには、高真空状態を保持しながら行うか、高純度
の不活性ガス中で行えば、アルミニウム微結晶表面の酸
化を効果的に抑制することができる。
【0036】したがって、前記薄膜を例えばリソグラフ
ィ技術によりパターニングすることによってストレスマ
イグレーションやエレクトロマイグレーションに対する
耐性の高い高信頼性の配線を形成できる本発明のさらに
別の方法によれば、半導体基板上に非晶質絶縁膜を形成
し、前記絶縁膜上に化学気相成長法により固有の結晶晶
壁を有するアルミニウム微結晶を堆積し、前記半導体基
板の温度を下げた後、前記アルミニウム微結晶層上に化
学気相成長法により所望の厚さのアルミニウム薄膜を堆
積し、さらに前記アルミニウム薄膜に低エネルギーのイ
オンを照射することによって、結晶配向性が良好で表面
平滑性の優れた薄膜の形成することができる。
【0037】すなわち、本発明者らは例えばトリイソブ
チルアルミニウムを原料ガスとする熱CVD法により半
導体基板上の非晶質シリコン酸化膜にアルミニウム薄膜
を形成し、アルミニウム薄膜の成長過程を詳細に調べ
た。その結果、アルミニウムは成長初期段階において特
定の結晶晶壁によって囲まれた互いに孤立した微結晶構
造を有していた。また、その結晶配向性をX線回折法に
より調べたところ、(111)回折ピークのみを有する
(111)配向状態であることが明らかになった。さら
に、前記(111)回折ピークのロッキングカーブを測
定し、半値幅を求めたところ、1゜以下という非常に配
向生が高い状態であることが確認された。ところが、そ
の後熱CVD法によりアルミニウムの成長を続行すると
前記配向性が次第に悪化し、ある膜厚まで堆積すると配
向性が崩れ、多結晶のアルミニウム膜になってしまう。
【0038】このようなことから、本発明者らは(11
1)半値幅が十分に小さい特定の結晶晶壁を有するアル
ミニウム微結晶の状態においてアルミニウムの堆積を一
旦停止し、半導体基板温度を例えば200℃以下まで不
連続的に下げ、その後熱CVD法によりアルミニウムを
所望の厚さになるまで堆積したところ、前記アルミニウ
ム微結晶の結晶配向性を維持した(111)高配向性ア
ルミニウム薄膜を形成できることを見出だした。かかる
工程で形成されたアルミニウム薄膜は、成長初期のアル
ミニウム微結晶の晶壁を反映しているため、表面平滑性
が劣り、微細加工を行うには問題がある。
【0039】そこで、本発明者らは前記アルミニウム薄
膜に低エネルギーのイオンを照射することにより表面を
平滑化できることを見出だした。かかるアルミニウム薄
膜の平滑化は、前記低エネルギーのイオンを照射により
前記アルミニウム薄膜表面の結晶が再配列されることに
よるものと考えられる。したがって、前記薄膜を例えば
リソグラフィ技術によりパターニングすることによって
ストレスマイグレーションやエレクトロマイグレーショ
ンに対する耐性の高い配線を形成できると共に、パッシ
ベーション膜の形成後において前記配線と前記パッシベ
ーション膜の界面に空洞(ボイド)等が発生するのを回
避でき、信頼性を著しく向上できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0041】実施例1 図1は、実施例1の薄膜の形成方法に使用されるスパッ
タ装置を示す概略図である。真空チャンバ1には、スパ
ッタガス導入管2が連結されている。マスフローコント
ローラ3は、前記導入管2に介装されている。排気管4
は、前記真空チャンバ1の下部付近の側壁に連結されて
いる。図示しない真空ポンプは、前記排気管4に連結さ
れている。ターゲット5は、前記真空チャンバ1内の下
部付近に配置されている。RF電源6は、前記ターゲッ
ト5に接続されている。直流電源7は、前記ターゲット
5にローパスフィルタ8を通して接続されている。な
お、前記RF電源6およびDC電源7の他端側は接地さ
れている。サセプタ9は、前記真空チャンバ1内に前記
ターゲット5と対向するように配置されている。ヒータ
10は、前記真空チャンバ1内の前記サセプタ9上方に
近接して位置するように配置されている。シャッタ11
は、真空チャンバ1内に前記ターゲット5と前記サセプ
タ9の間に位置するように配置されている。なお、前記
真空チャンバの上部には図示しない磁石が配置されてい
る。
【0042】次に、前述したスパッタ装置を用いてアル
ミニウム薄膜を形成する方法を説明する。
【0043】まず、6インチのウェハ表面に1000オ
ングストローム(以下Aと記す)の酸化膜を形成した
後、洗浄処理を施して表面の不純物を除去した。つづい
て、スパッタにより成膜した。この時のスパッタ条件を
下記に示す。
【0044】 (スパッタ条件) スパッタ方式;RFマグネトロン方式 ウェハ温度;室温 ガス圧力;1mmTorr ターゲットバイアス;200V ターゲット印加電力;3W/cm2 膜堆積速度;1.0×1015atms/cm2 ・sec 前述したスパッタ蒸着をシャッタ11を1secの間隔
で開閉する操作より間欠的に行い、600Aのアルミニ
ウム薄膜を形成した。なお、前記アルミニウム薄膜はオ
ージェスペクトルで前記ウェハ12表面の酸化膜が検出
されなくなることにより連続した膜になる膜厚から求め
た。つづいて、前記シャッタ11を開放した状態でスパ
ッタ蒸着を連続的に行ってトータル膜厚が4000Aの
アルミニウム薄膜を形成した。
【0045】実施例2〜5、比較例1 スパッタ蒸着に際しての膜堆積速度、間欠的な蒸着によ
るアルミニウム薄膜の膜厚を下記表1に示す条件で行っ
た以外、実施例1と同様な方法によりトータル膜厚が4
000Aのアルミニウム薄膜をウェハの酸化膜上に形成
した。
【0046】本実施例1〜5および比較例1により形成
されたアルミニウム膜につい、走査型電子顕微鏡により
表面観察を行って表面平滑性を評価した。また、前記各
アルミニウム薄膜について、次のような手順によりエレ
クトロマイグレーション耐性を評価した。
【0047】シリコンウェハの酸化膜上のアルミニウム
薄膜へのレジスト膜の形成、マスクを用いた露光、現
像、エッチング等の一連のリソグラフィ技術により図2
に示すように酸化膜13上に形成された一対の電極14
a、14bと前記酸化膜13上に形成され、前記各電極
14a、14bに接続された長さ1000μm、幅0.
8μmの配線15とを具備した試験基板16を作製し
た。この試験基板16の配線15に対して200℃の温
度下で、2×106 アンペア/cm2 に相当する電流を
流し平均事故時間からエレクトロマイグレーション耐性
を評価した。
【0048】このような表面平滑性およびエレクトロマ
イグレーション耐性を下記表1に併記した。なお、表1
中のエレクトロマイグレーション耐性において、平均事
故時間(T)が連続膜と同等以下の場合は×、同時間
(T)が1〜2倍の場合は△、同時間(T)が2〜10
倍の場合は○、10倍以上の場合は◎として示した。
【0049】
【表1】 前記表1から明らかなように間欠的に蒸着した後、連続
時に蒸着を行うことにより形成された実施例1〜6のア
ルミニウム薄膜は、表面平滑性が良好で、かつ結晶配向
性の向上によってエレクトロマイグレーション耐性に優
れていることがわかる。
【0050】なお、前記実施例1〜5における間欠的な
蒸着はシャッタの開閉により行ったがこの方式に限定さ
れない、例えば、チョッパーを用いる方法、蒸着源(例
えばターゲット)上でウェハを回転させる方法、蒸着源
を間欠的にスイッチングする方法によっても同様な目的
を達成することができる。
【0051】実施例6 図3は、本実施例6のアルミニウム薄膜の形成に使用さ
れる膜形成装置を示す概略図である。第1真空チャンバ
21は、下部付近の側壁に排気管22が連結されてい
る。図示しない真空ポンプは、前記排気管22に連結さ
れている。トリイソブチルアルミニウムを収容した原料
ガスボンベ23は、前記真空チャンバ21の下方に配置
されている。Arガス供給管24は、前記ボンベ23の
下部付近に連結されている。加熱ヒータ25を有する原
料ガス予備加熱室26は、前記真空チャンバ21の底部
からその内部に挿着されている。前記予備加熱室26
は、前記ボンヘ23にバルブ27を介して連結されてい
る。第1サセプタ28は、前記真空チャンバ1内の上部
に前記予備加熱室26と対向するように配置されてい
る。ヒータ29は、前記真空チャンバ1内の前記サセプ
タ28上方に近接して位置するように配置されている。
【0052】第2真空チャンバ30は、前記第1真空チ
ャンバ21に隣接して配置されていると共に、ゲートバ
ルブ31を介して前記第1真空チャンバ21に連結され
ている。排気管32は、前記真空チャンバ30下部付近
の側壁に連結されている。図示しない真空ポンプは、前
記排気管32に連結されている。アルミニウム粒子33
を収納したルツボ34は、前記第2真空チャンバ30内
の底部に配置されている。第2サセプタ35は、前記真
空チャンバ30内の上部にルツボ34と対向するように
配置されている。ヒータ36は、前記真空チャンバ30
内の前記サセプタ35上方に近接して配置されている。
シャッタ37は、前記真空チャンバ30内の前記ルツボ
34と前記サセプタ35の間に位置するように配置され
ている。なお、図示しない搬送機構は前記第1真空チャ
ンバ21内の前記サセプタ28に保持されたウェハを前
記第2真空チャンバ30内の前記第2サセプタ35に搬
送するために前記第1、第2真空チャンバ21、30に
亘って配置されている。
【0053】次に、前述した膜形成装置を用いてアルミ
ニウム薄膜を形成する方法を説明する。
【0054】まず、6インチのウェハ表面に1000A
の酸化膜を形成した後、洗浄処理を施して表面の不純物
を除去した。つづいて、前述した膜形成装置の第1真空
チャンバ21内の第1サセプタ28に前記処理を施した
ウェハ38を保持させ、ヒータ29により前記ウェハ3
7を400℃に加熱した。ひきつづき、図示しない真空
ポンプを作動して前記チャンバ21内のガスを排気し
た。排気を続行しながらバルブ27を開いた後、ガス供
給管24からArガスを20sccmの流量で原料ガス
ボンベ23に供給してその中のトリイソブチルアルミニ
ウムをバブリングさせ、加熱ヒータ25により200℃
に予備加熱された原料ガス予備加熱室26を通して前記
チャンバ21内に供給して前記ウェハ37の酸化膜上に
アルミニウムを堆積させる、熱CVDを行った。
【0055】前述した熱CVDにおけるアルミニウム堆
積時間に対する結晶配向性をAl(111)ロッキング
カーブの半値幅として図4に示す。このような図4のア
ルミニウム堆積時間と結晶配向性性の関係から、前記熱
CVDを堆積されたAl薄膜のAl(111)半値幅が
0.5゜になった時に停止させた。
【0056】次いで、ゲートバルブ31を開き、第1、
第2の真空チャンバ21、30内を10-8Torrより
高真空にした状態で図示しない搬送機構により前記第1
サセプタ28のウェハ38を前記ゲートバルブ31を通
して第2サセプタ35に搬送した。前記ゲートバルブ3
1を閉じた後、ヒータ36により前記第2サセプタ35
のウェハス38を200℃に加熱した。排気管32を通
して排気する操作を続行しながら、ルツボ34のアルミ
ニウム粒子33を溶融、蒸発させた。アルミニウムの蒸
発が安定した時にシャッタ37を開いて前記第2サセプ
タ35のウェハ38にアルミニウムを蒸着し、トータル
膜厚が4000Aのアルミニウム薄膜を形成した。
【0057】実施例7、8、参照例1 熱CVDの停止を下記表2に示すAl(111)ロッキ
ングカーブの半値幅になった時に行った以外、実施例6
と同様な方法によりトータル膜厚が4000Aのアルミ
ニウム薄膜をウェハの酸化膜上に形成した。
【0058】本実施例6〜8および参照例1により形成
されたアルミニウム膜につい、Al(111)ロッキン
グカーブの半値幅を測定した。また、前記各アルミニウ
ム薄膜について、実施例1と同様な方法によりエレクト
ロマイグレーション耐性を評価した。これらの結果を下
記表2に併記した。なお、表2には全工程を熱CVDに
よりアルミニウム薄膜を形成する方法を比較例2として
併記した。
【0059】
【表2】 前記表2から明らかなように本実施例6〜8アルミニウ
ム薄膜は熱CVD工程での微結晶の晶壁をほぼ反映し、
良好な結晶配向性を有することがわかる。また、本実施
例6〜8アルミニウム薄膜から形成された配線は前記結
晶構造から優れたエレクトロマイグレーション耐性を有
することがわかる。
【0060】実施例9 図5は、本実施例9のアルミニウム薄膜の形成に使用さ
れる膜形成装置を示す概略図である。第1真空チャンバ
41は、下部付近の側壁に排気管42が連結されてい
る。図示しない真空ポンプは、前記排気管42に連結さ
れている。トリイソブチルアルミニウムを収容した原料
ガスボンベ43は、前記真空チャンバ41の下方に配置
されている。Arガス供給管44は、前記ボンベ43の
下部付近に連結されている。加熱ヒータ45を有する原
料ガス予備加熱室46は、前記真空チャンバ41の底部
からその内部に挿着されている。前記予備加熱室46
は、前記ボンヘ43にバルブ47を介して連結されてい
る。第1サセプタ48は、前記真空チャンバ1内の上部
に前記予備加熱室46と対向するように配置されてい
る。ヒータ49は、前記真空チャンバ1内の前記サセプ
タ48上方に近接して位置するように配置されている。
【0061】第2真空チャンバ50は、前記第1真空チ
ャンバ41に隣接して配置されていると共に、ゲートバ
ルブ51を介して前記第1真空チャンバ41に連結され
ている。排気管52は、前記真空チャンバ50下部付近
の側壁に連結されている。図示しない真空ポンプは、前
記排気管52に連結されている。陰極を兼ねる第2サセ
プタ53は、前記真空チャンバ50内の上部に配置され
ている。陽極54は、前記真空チャンバ50内に前記サ
セプタ53と対向するように配置されている。Arガス
導入管55は、前記真空チャンバ30底部に連結されて
いる。なお、図示しない搬送機構は前記第1真空チャン
バ41内の前記サセプタ48に保持されたウェハを前記
第2真空チャンバ50内の前記第2サセプタ53に搬送
するために前記第1、第2真空チャンバ41、50に亘
って配置されている。
【0062】次に、前述した膜形成装置を用いてアルミ
ニウム薄膜を形成する方法を説明する。
【0063】まず、6インチのウェハ表面に1000A
の酸化膜を形成した後、洗浄処理を施して表面の不純物
を除去した。つづいて、前述した膜形成装置の第1真空
チャンバ41内の第1サセプタ48に前記処理を施した
ウェハ55を保持させ、ヒータ49により前記ウェハ5
5を400℃に加熱した。ひきつづき、図示しない真空
ポンプを作動して前記チャンバ41内のガスを排気し
た。排気を続行しながらバルブ47を開いた後、ガス供
給管44からArガスを20sccmの流量で原料ガス
ボンベ43に供給してその中のトリイソブチルアルミニ
ウムをバブリングさせ、加熱ヒータ45により200℃
に予備加熱された原料ガス予備加熱室46を通して前記
チャンバ41内に供給して前記ウェハ55の酸化膜上に
アルミニウムを堆積させる、第1熱CVDを行った。
【0064】前述した第1熱CVDを前述した図4のア
ルミニウム堆積時間と結晶配向性性の関係から、堆積さ
れたAl薄膜のAl(111)半値幅が0.5゜になっ
た時に停止させた。
【0065】次いで、前記ヒータ49による前記ウェハ
55の温度を200℃まで下げ、前述した操作と同様な
熱CVD(第2熱CVD)を行ってトータル膜厚が40
00Aのアルミニウム薄膜を形成した。
【0066】次いで、ゲートバルブ51を開き、図示し
ない搬送機構により前記第1サセプタ48のウェハ55
を前記ゲートバルブ51を通して第2真空チャンバ50
内の第2サセプタ53に搬送した。前記ゲートバルブ5
1を閉じた後、図示しない真空ポンプを作動して前記チ
ャンバ50内のガスを排気しながらガス供給管55から
Arガスを前記チャンバ50に供給した。つづいて、陰
極を兼ねる第2サセプタ53と陽極54に所定の直流電
圧を印加してそれらの間でグロー放電を行うことにより
前記第2サセプタ53のウェハ56表面のアルミニウム
薄膜に低エネルギーイオンを照射した。
【0067】実施例10、11、参照例2、3 第1熱CVDの停止を下記表3に示すAl(111)ロ
ッキングカーブの半値幅になった時に行ない、第2熱C
VDのウェハ温度を同表3に設定した以外、実施例9と
同様な方法によりトータル膜厚が4000Aのアルミニ
ウム薄膜の形成、低エネルギーイオンの照射を行った。
【0068】本実施例9〜11および参照例2、3の第
2熱CVDにより形成されたアルミニウム薄膜につい、
Al(111)ロッキングカーブの半値幅を測定した。
また、低エネルギーイオン照射後の各アルミニウム薄膜
について、実施例1と同様な方法により表面平滑性、エ
レクトロマイグレーション耐性を評価した。これらの結
果を下記表3に併記した。
【0069】
【表3】 前記表3から明らかなように本実施例9〜11のアルミ
ニウム薄膜は第1熱CVD工程での微結晶の晶壁をほぼ
反映し、良好な結晶配向性を有することがわかる。ま
た、本実施例9〜11のアルミニウム薄膜は平滑性が良
好で、かつ前記アルミニウム薄膜から形成された配線は
前記結晶構造から優れたエレクトロマイグレーション耐
性を有することがわかる。
【0070】実施例12 (100)Si基板に1000Aの熱酸化膜を形成した
後、下記条件のスパッタ蒸着によりAl膜を成膜した。
【0071】(スパッタ条件) スパッタ装置;配管、成膜室は電解研磨仕上げで不純物
の影響を極力取り除いたものを使用 到達真空度;2×10-10 Torr ターゲット;6N純度の純Al スパッタガス;Ar(水分濃度30ppb) 成膜時Ar圧力;1×10-3Torr 成膜速度;最稠密面積層換算で5A/秒、10A/秒、
20A/秒、50A/秒、100A/秒 成膜サイクル;成膜時間(1秒または2秒)と非成膜時
間(0.5秒、1秒、10秒)の組み合わせを1サイク
ルとする 成膜厚さ;4000A(前記サイクルの繰り返しによ
る) 前記スパッタによりAl膜を成膜した試料をフォーミン
グガス(N2 :H2 =9:1)中で450℃、15分間
の熱処理を施した後、配線幅1μm、配線長さ1mのT
EG(Test Element Group)に加工
し、さらに厚さ4000AのBPSG膜、厚さ7500
AのプラズマSi膜を成膜し、150℃、1000時間
の熱処理を行ない、耐ストレスマイグレーション性を調
べた。1サイクルの成膜時間が1秒の場合を下記表4
に、1サイクルの成膜時間が2秒の場合を下記表5にそ
れぞれ示す。なお、表4、表5の評価は前述した表1に
準じる。また、表4および表5中には連続膜を比較例と
して併記した。
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】 前記表4および表5から明らかなように本発明によれば
優れたストレスマイグレーション耐性を有するAl薄膜
を形成できることがわかる。
【0074】また、1サイクルの成膜時間が1秒、成膜
速度が50A/秒、非成膜時間が10秒の条件により成
膜したAl膜についてエレクトロマイグレーション試験
を行った。試験は、配線幅1μm、配線長さ10mmに
加工した後、250℃、2×106 アンペア/cm2
通電試験を行った。その結果、不良時間が連続成膜した
比較例の10倍であった。
【0075】実施例13 (100)Si基板に1000Aの熱酸化膜を形成した
後、1000AのTiN膜を反応スパッタにより成膜し
た。この後、実施例1と同様なスパッタにより下記表6
に示す条件にて高純度のAlを成膜した。この時、非成
膜時のみ基板に−30Vのバイアス電圧を印加した。ま
た、成膜後のAl膜のAr量をRBSで分析したとこ
ろ、非成膜時のみバイアスを印加した試料からはArは
検出されなかった。これに対し、成膜中もバイアスを印
加した試料はArが0.1%検出された。
【0076】前記スパッタによりAl膜を成膜した試料
をフォーミングガス(N2 :H2 =9:1)中で450
℃、15分間の熱処理を施した後、配線幅1μm、配線
長さ1mのTEG(Test Element Gro
up)に加工し、さらに厚さ4000AのBPSG膜、
厚さ7500AのプラズマSi膜を成膜し、150℃、
1000時間の熱処理を行ない、耐ストレスマイグレー
ション性を調べた。その結果を下記表6に示す。なお、
表6の評価は前述した表1に準じる。
【0077】
【表6】 実施例14 (100)Si基板に1000Aの熱酸化膜を形成した
後、下記条件のスパッタ蒸着によりAl膜を成膜した。
【0078】(スパッタ条件) スパッタ装置;配管、成膜室は電解研磨仕上げで不純物
の影響を極力取り除いたものを使用 到達真空度;2×10-10 Torr ターゲット;6N純度の純Al スパッタガス;Ar(水分濃度30ppb) 成膜時Ar圧力;1×10-3Torr 成膜速度;最稠密面積層換算で10A/秒、20A/
秒、30A/秒、50A/秒、100A/秒 成膜サイクル;成膜時間と非成膜時間(0.5秒、1
秒、10秒)の組み合わせを1サイクルとし、第1サイ
クル〜第nサイクルの成膜時間をm秒(mはサイクル回
数に対応して1,2,3…)とした 成膜厚さ;4000A(前記サイクルの繰り返しによ
る) 前記スパッタによりAl膜を成膜した試料をフォーミン
グガス(N2 :H2 =9:1)中で450℃、15分間
の熱処理を施した後、配線幅1μm、配線長さ1mのT
EG(Test Element Group)に加工
し、さらに厚さ4000AのBPSG膜、厚さ7500
AのプラズマSi膜を成膜し、150℃、1000時間
の熱処理を行ない、耐ストレスマイグレーション性を調
べた。その結果を下記表7に示す。なお、表7の評価は
前述した表1に準じる。また、表7中には連続膜を比較
例として併記した。
【0079】
【表7】
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば結
晶配向性が良好でストレスマイグレーションやエレクト
ロマイグレーションに対する耐性の高い配線形成が可能
な薄膜の形成方法を提供できる。また、本発明によれば
結晶配向性が良好でかつ表面平滑性の優れ、ストレスマ
イグレーションやエレクトロマイグレーションに対する
耐性が高く、サブミクロンの配線形成が可能な薄膜の形
成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で使用したスパッタ装置を示
す概略図。
【図2】本発明の実施例におけるエレクトロマイグレー
ション耐性の評価に用いた試験基板を示す平面図。
【図3】本発明の実施例6で使用した膜形成装置を示す
概略図。
【図4】アルミニウム堆積時間と堆積されたアルミニウ
ム薄膜のAl(111)ロッキングカーブの半値幅との
関係を示す特性図。
【図5】本発明の実施例9で使用した膜形成装置を示す
概略図。
【符号の説明】
1、21、30、41、50…真空チャンバ、5…ター
ゲット、6…RF電源、9、28、35、48、53…
サセプタ、10、29、36、49…ヒータ、12、3
8、56…ウェハ、23…原料ガスボンベ、31、51
…ゲートバルブ、34…ルツボ、54…陽極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶田 明広 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に導電体薄膜を形成する薄
    膜の形成方法において、前記導電体薄膜の成膜を不連続
    に行うことを特徴とする薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
    と、前記絶縁膜上に導電材料を所望の間隔をおいて断続
    的に蒸着し、ひきつづき前記導電材料を連続的に蒸着す
    る工程とを具備したことを特徴とする薄膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に非晶質絶縁膜を形成する
    工程と、前記絶縁膜上に化学気相成長法により固有の結
    晶晶壁を有するアルミニウム微結晶を堆積する工程と、
    前記アルミニウム微結晶層上に物理的蒸着法により所望
    の厚さのアルミニウム薄膜を蒸着する工程とを具備した
    ことを特徴とする薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に非晶質絶縁膜を形成する
    工程と、前記絶縁膜上に化学気相成長法により固有の結
    晶晶壁を有するアルミニウム微結晶を堆積する工程と、
    前記半導体基板の温度を下げた後、前記アルミニウム微
    結晶層上に化学気相成長法により所望の厚さのアルミニ
    ウム薄膜を堆積する工程と、前記アルミニウム薄膜に低
    エネルギーのイオンを照射する工程とを具備したことを
    特徴とする薄膜の形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079409A1 (ja) * 2003-03-03 2004-09-16 Tadahiro Ohmi 可視光反射部材
JP2007521949A (ja) * 2004-02-09 2007-08-09 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 支持体上への材料層の製造方法
US20110220486A1 (en) * 2002-08-09 2011-09-15 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel Ltd) Method of producing alpha crystal structure-based alumina films
KR101329414B1 (ko) * 2005-12-21 2013-11-14 제너럴 일렉트릭 캄파니 내에칭성 웨이퍼 처리 장치 및 이의 제조 방법

Cited By (5)

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