JPH05282890A - シフトレジスタ回路 - Google Patents

シフトレジスタ回路

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JPH05282890A
JPH05282890A JP4359688A JP35968892A JPH05282890A JP H05282890 A JPH05282890 A JP H05282890A JP 4359688 A JP4359688 A JP 4359688A JP 35968892 A JP35968892 A JP 35968892A JP H05282890 A JPH05282890 A JP H05282890A
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circuit
shift register
signal
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JP4359688A
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Masaaki Shimada
征明 島田
Norio Tosaka
範雄 東坂
Akira Ota
彰 太田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトレジスタ回路内でのデータの遅延時間
を抑えることによって、4ビットシフトレジスタ回路な
どシフトレジスタ回路を直列に接続したとき、より高速
なクロック周期でも正常に動作できるようにする。 【構成】 3入力NORゲート21,22を用い、入力
データが出力されるまでのゲートを、2入力NOR回路
4段と3入力NOR回路2段とする。 【効果】 通常のシフトレジスタ回路と比べてシフトレ
ジスタ回路内でのデータの遅延時間を抑えることがで
き、4ビットシフトレジスタ回路などシフトレジスタ回
路を直列に接続したとき、より高速なクロック周期でも
正常に動作できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトレジスタの1段
(1ビット)を構成するシフトレジスタ回路に関し、特
に並列データを直列データに変換して出力する並列入力
・直列出力型のシフトレジスタ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のシフトレジスタ回路例を図
について説明する。図6は従来のシフトレジスタ回路の
一例を示す回路図である。また、本従来例のシフトレジ
スタ回路は並列データを入力し、直列変換して直列デー
タ出力するものである。図6において、1〜14は2入
力NORゲートを示す。また41,42はそれぞれ上記
2入力NORゲート1,3,5、及び2,4,6で構成
されるセレクタ回路であり、43は上記2入力NORゲ
ート7〜14で構成されるDフリップフロップ回路であ
る。
【0003】また、A,/A、B,/Bはそれぞれ入力
データ、C,/Cは出力データ、S,/Sはセレクト信
号、CK,/CKはクロック信号である。ここでAと/
A,Bと/B,Cと/C,Sと/S,及びCKと/CK
はそれぞれ逆相であることを示す。以上のように、従来
のシフトレジスタ回路はNOR系(インバータや2入力
NORゲートなど)で構成すると、14個の2入力NO
Rゲートで構成されている。
【0004】またDCFL(Direct Coupled FET Logi
c)回路方式で構成した場合、2入力NORゲートは図
8に示すように3個のMESFET(Metal Semiconduct
or FET) で構成されていた。
【0005】以下、従来のシフトレジスタ回路の動作に
ついて説明する。セレクト信号Sの論理値が”1”(反
転セレクト信号/Sの論理値が”0”)の時には従来例
のシフトレジスタ回路は次のように動作する。まず、セ
レクト信号Sの論理値が”1”であるため、ノードN1
3の論理値は必ず”0”となる。また反転セレクト信号
/Sの論理値が”0”なので、ノードN11の論理値は
入力データAが反転して反転入力データ/Aになる。そ
してノードN21の論理値は反転入力データ/Aが反転
して入力データAになる。以上のようにして、セレクタ
回路41,42によって入力データA,/Aが選択され
て後段のDフリップフロップ回路43に向けて出力され
る。この間に入力データは2個の2入力NORゲートを
通過する。
【0006】次にDフリップフロップ回路43を駆動す
るクロック信号CKの論理値が”0”の時にはノードN
31の論理値はノードN21から入力する入力データA
が反転して反転入力データ/Aとなる。そしてさらにノ
ードN31の反転入力データ/Aは2入力NORゲート
9,10を通過してノードN42で安定し、二回反転す
るために論理値は反転入力データ/Aとなる。この間に
データは3個の2入力NORゲートを通過する。さらに
このとき反転クロック信号/CKの論理値は”1”であ
るため、後段のNOR回路11,12の出力(ノードN
51,N52)は共に”0”となり、フリップフロップ
を構成しているNOR回路13,14の出力は共に現在
の出力を保持することとなり、従って出力データC,/
Cはそれまでの出力を保持することとなる。
【0007】次に反転クロック信号/CKの論理値が”
0”になると、ノードN42の反転入力データ/Aは2
入力NORゲート12で反転しノードN52の論理値は
入力データAとなる。そしてノードN52の入力データ
Aは後段の2入力NORゲート14,13を通過して安
定し、二回反転するため出力データCの論理値は入力デ
ータAとなって出力される。この間にデータは3個の2
入力NORを通過する。
【0008】反転入力データ/Aが入力してから反転出
力データ/Cが出力されるまでの過程も同様である。以
上のように、入力データA,/Aがシフトレジスタに入
力してから出力データC,/Cを出力するまでに8個の
2入力NORゲートを通過する必要があった。
【0009】同様に、セレクト信号Sの論理値が”0”
(反転セレクト信号/Sの論理値が”1”)の時には、
出力データCの論理値が入力データB、出力データ/C
の論理値が入力データ/Bとなって出力され、入力デー
タB,/Bがシフトレジスタに入力してから出力データ
C,/Cを出力するまでには8個の2入力NORゲート
を通過する必要があった。
【0010】つまり、従来例のシフトレジスタ回路は入
力データA,/A、B,/Bが入力してから出力データ
C,/Cを出力するまでに8個の2入力NORゲートを
通過する必要があった。
【0011】このようにして、従来例のシフトレジスタ
回路は入力データA,/A、B,/Bのいずれか一方を
セレクト信号S,/Sによって選択し、該選択された入
力データをクロック信号CK,/CKによって同期して
出力データC,/Cを出力する構成となっている。
【0012】図5は一般に用いられる4ビットシフトレ
ジスタ回路を示し、図6で示したようなシフトレジスタ
回路を直列に接続して構成されている。このようなシフ
トレジスタ回路において、該回路を正常に動作させるの
に最低必要なクロック周期について図7を参照しつつ説
明する。
【0013】上記図5において、15,16は2入力N
ORゲート、31はDフリップフロップ回路、32〜3
4はシフトレジスタ回路、D1,/D1、D2,/D
2、D3,/D3、D4,/D4は入力並列データ、D
0,/D0は出力直列データである。ここで入力並列デ
ータD1と/D1,D2と/D2,D3と/D3,D4
と/D4,及び出力直列データD0と/D0はそれぞれ
逆相である。
【0014】たとえば、入力並列データD3(/D3)
はシフトレジスタ回路33に入力し、クロック信号CK
(反転クロック信号/CK)によって同期されて後段の
シフトレジスタ回路34へ出力される。このとき、クロ
ックCKの立ち下がりでフリップフロップ43に取り込
まれたデータD3はノードN21において2入力NOR
回路2個分遅延している。そしてノードN21のデータ
Dは、クロック信号/CKの立ち下がり(クロック信号
CKの立ち上がり)で同期,ラッチされてノードN41
に現れ、このとき2入力NOR回路3個分遅延する。さ
らにノードN41のデータは反転クロック信号/CKの
立ち下がり(クロック信号CKの立ち上がり)によって
同期,ラッチされた後、出力データD0として出力され
るときにはさらに2入力NOR回路3個分遅延する。以
上のようにして、このシフトレジスタ回路34へ入力し
た上記データD3(/D3)は合計2入力NOR回路8
個分遅延されて出力直列データD0,/D0として出力
される。
【0015】以上のように、入力並列データは各シフト
レジスト回路内でクロック信号CK(反転クロック信号
/CK)によって同期されるため、シフトレジスタ回路
内のデータの遅延時間(t1 +t2 )はクロックの一周
期(T)の時間以内(t1 +t2 <T)でなければなら
ない。換言すれば、上述したようにシフトレジスタ回路
内でのデータの遅延時間は従来のシフトレジスタ回路の
場合、2入力NORゲート8段分の遅延時間であったた
めに、正常にシフトレジスタ回路を動作させるためには
クロック周期の時間を2入力NORゲート8段分の遅延
時間以上にしなければならなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のシフトレジスタ
回路は以上のように構成されているので、複数ビットシ
フトレジスタ回路等を構成する際にシフトレジスタ回路
を直列に接続したときのクロック1周期の時間を、2入
力NORゲート8段数分の遅延時間以上にしなければ正
常に動作させることができず、このためシフトレジスタ
回路動作の高速化が難しいという問題点があった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、4ビットシフトレジスタ回路な
どシフトレジスタ回路を複数個直列に接続したとき、そ
のクロック1周期の時間を2入力NORゲート8段分の
遅延時間以下としても正常に動作できるシフトレジスタ
回路を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシフトレ
ジスタ回路は、入力データが出力データとなって出力さ
れるまでに通過するゲート回路を、2入力NOR回路6
段と3入力NOR回路1段とから構成したものである。
【0019】また、この発明に係るシフトレジスタ回路
は、入力データが出力データとなって出力されるまでに
通過するゲート回路を、2入力NOR回路4段と3入力
NOR回路3段とから構成したものである。
【0020】
【作用】この発明においては、入力データが出力データ
となって出力されるまでに通過するゲート回路を、2入
力NOR回路6段と3入力NOR回路1段とから構成し
たから、シフトレジスタ内のデータの遅延時間が2入力
NORゲート6段分と3入力NORゲート1段分の和と
なり、データの通過するゲート段数が低減され、4ビッ
トシフトレジスタ回路などシフトレジスタ回路を直列に
接続したとき、より高速なクロック信号でも正常に動作
することができる。
【0021】また、入力データが出力データとなって出
力されるまでに通過するゲート回路を、2入力NOR回
路4段と3入力NOR回路2段とから構成したから、シ
フトレジスタ内のデータの遅延時間が2入力NORゲー
ト4段分と3入力NORゲート2段分の和となり、デー
タの通過するゲート段数が低減され、4ビットシフトレ
ジスタ回路などシフトレジスタ回路を直列に接続したと
き、より高速なクロック信号でも正常に動作することが
できる。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例によるシフトレ
ジスタ回路の構成図であり、本実施例のシフトレジスタ
回路は並列データを入力し、直列変換して直列データ出
力するものである。従来のシフトレジスタ回路では2入
力NOR回路1,3の出力が2入力NOR回路5を介し
て2入力NOR回路7に供給され、2入力NOR回路
2,4の出力が2入力NOR回路6を介して2入力NO
R回路8に供給される構成となっていたのに対し、本実
施例では、2入力NOR回路5,6を除去し、さらに2
入力NOR回路7,8に代えて3入力NOR回路21,
22を配置している。
【0023】そして上記3入力NOR回路21には、2
入力NOR回路2,4の出力が供給されるとともに、ク
ロック信号CKが供給され、この3入力NOR回路21
の出力は後段の2入力NOR回路9に供給される。同様
に3入力NOR回路22には2入力NOR回路1,3の
出力が供給されるとともに、クロック信号CKが供給さ
れ、その出力は後段の2入力NOR回路10に供給され
る。以上の各回路において、2入力NOR回路2,4と
3入力NOR回路21がセレクト回路100aを構成
し、2入力NOR回路1,3と3入力NOR回路22が
セレクト回路100bを構成し、3入力NOR回路2
1,22と2入力NOR回路9〜14がDフリップフロ
ップ200を構成するものとなっている。
【0024】また上記各2入力NOR回路1〜4,9〜
14及び3入力NOR回路21,22はDCFL回路方
式で構成されている。そして本実施例のシフトレジスタ
回路を構成するNOR回路の総数は、2入力NOR回路
が10個と、3入力NOR回路が2個であるため計12
個となり、従来、14個のNOR回路を用いていたのに
比べ2個少ないものとなっている。
【0025】また2入力NOR回路をDCFL回路方式
で製造した場合、それに使用されるMESFETの数は
3個であり、3入力NOR回路では4個使用される。従
って本実施例のシフトレジスタ回路を構成するために必
要なMESFETの総数は、3×10+4×2=38個
である。これに対して従来の回路では3×14=42個
必要であり、DCFL回路方式では、2入力NOR回路
と3入力NOR回路の消費電力は等しいことから、42
−38=4個分の消費電力の低減を図ることができる。
【0026】次に動作について説明する。例えばいまセ
レクト信号Sの論理値が”1”(反転セレクト信号/S
の論理値”0”)のときには、セレクト信号Sが供給さ
れているNOR回路3の出力ノードN13は”0”とな
り、反転セレクト信号/Sが供給されているNOR回路
1の出力ノードN11は、このNOR回路1に供給され
る入力データAを反転させた/Aとなる。
【0027】同様にセレクト信号S(論理値”1”)が
供給されているNOR回路4の出力ノードN14は”
0”となり、反転セレクト信号/S(論理値”0”)が
供給されているNOR回路2の出力N12は、このNO
R回路2に供給されている入力データ/Aを反転させた
Aとなる。以上の動作により、入力データA,/Aが選
択される。
【0028】そして後段に接続される3入力NOR回路
21はノードN12,N14の出力及びクロック信号C
Kを受けるが、このときクロック信号CKの論理値が”
0”であるとその出力ノードN31は/Aとなり、また
クロック信号CKの論理値が”1”のときは出力ノード
N31は”0”となる。
【0029】同様にNOR回路1の出力ノードN11で
ある/Aと、NOR回路3の出力N13である論理値”
0”が供給されるとともに、クロック信号CKが供給さ
れている3入力NOR回路22の出力ノードN32は、
クロック信号CKの論理値が”0”であるとAとなり、
またクロック信号CKの論理値が”1”となると3入力
NOR回路22の出力ノードN32は”0”となる。
【0030】そしてNOR回路21の出力ノードN31
である/Aは、フリップフロップ回路を構成しているN
OR回路9,10を通過してNOR回路10の出力ノー
ドN42で安定するが、2回反転するのでノードN42
の出力は/Aとなる。またNOR回路22の出力ノード
N32であるAは、同じくNOR回路9,10を通過し
NOR回路9の出力ノードN41で安定し、2回反転す
るのでノードN42はAとなる。
【0031】このとき反転クロック信号/CKの論理値
は”1”であるので、NOR回路11,12の出力ノー
ドN51,N52は共に”0”となり、NOR回路1
3,14の出力(シフトレジスタ回路の出力C,/C)
は共に現在の出力を保持する。
【0032】次にクロック信号CKの論理値が”1”
(反転クロック信号/CKの論理値が”0”)になる
と、NOR回路21,22の出力ノードN31,32は
共に”0”となり、NOR回路9,10の出力ノードN
41,N42は現在の状態(ノードN41がA、ノード
N42が/A)を保持する。
【0033】このとき反転クロック信号/CKが”0”
であるので、NOR回路9の出力ノードN41であるA
と、反転クロック信号/CKが供給されているNOR回
路11の出力ノードN51は/Aとなり、NOR回路1
0の出力ノードN42である/Aと、反転クロック信号
/CKが供給されているNOR回路12の出力ノードN
52はAとなる。
【0034】そしてNOR回路12の出力ノードN52
であるAは、フリップフロップ回路を構成しているNO
R回路14,13を通過して安定し、2回反転するの
で、NOR回路13の出力CはAとなり、NOR回路1
1の出力ノードN51である/Aは、NOR回路13,
14を通過して安定し、2回反転するのでNOR回路1
4の出力/Cは/Aとなる。このように入力データA,
/Aが入力されてから出力データC,/Cとして出力さ
れるまでに、合計6個の2入力NOR回路と1個の3入
力NOR回路を通過する。
【0035】同様に、セレクト信号Sの論理値が”
0”、反転セレクト信号/Sの論理値が”1”のときに
は、NOR回路2の出力ノードN12が論理値”0”、
NOR回路3の出力ノードN13が論理値”0”とな
り、NOR回路3の出力ノードN13は、入力データB
を反転させた反転入力データ/Bとなり、NOR回路4
の出力ノードN14は、反転入力データ/Bを反転させ
たBとなる。
【0036】以下、セレクト信号Sの論理値が”0”
(反転セレクト信号の論理値”1”)に変化した場合に
は、NOR回路1,2の出力に入力データA,入力反転
データ/Aが入力された場合と同様に、クロック信号C
K,反転クロック信号/CKに同期して入力データB,
入力反転データ/Bが出力される。
【0037】このように本実施例によれば、入力データ
A,B、又は入力反転データ/A,/Bは、6個の2入
力NOR回路と、1個の3入力NOR回路を通過するだ
けで出力される。従ってこのシフトレジスタ回路を図5
のように4ビットのシフトレジスタの2段目〜4段目の
ものとして直列に接続した場合、図2の波形図に示され
るように、3入力NOR回路21,22によってセレク
ト回路100a,100bの後段側論理回路とDフリッ
プフロップ43の前段側同期用論理回路とが実現されて
いるため、ノードN41において入力データは2入力N
OR回路3個と3入力NOR回路1個で合計4個分のゲ
ート回路による遅延を受けることとなり、従来の回路に
比べてNOR回路1個分の遅延時間を短縮することがで
きる。従って、本実施例ではクロック信号の周期(T)
を2入力NOR回路6個分と、3入力NOR回路1個分
との遅延時間の和(t1a+t2 )以上とすれば正常に動
作することとなる。
【0038】また、各NOR回路をDCFLによって構
成することにより、NOR回路を構成するFETの個数
を減少させることができ、シフトレジスタ回路を小型化
することができる。
【0039】なお、3入力NOR回路を用いたことによ
る若干の遅延時間の増大があるが、一般に、3入力NO
R回路と2入力NOR回路の遅延時間は余り異ならず、
例えば2入力NOR回路1個当たりの遅延時間を50p
s,3入力NOR回路1個当たりの遅延時間を60ps
とすると、図6の従来のシフトレジスタ回路で、図5に
示した4ビットのシフトレジスタを構成すると、その総
遅延時間は400psとなるのに対し、この実施例のシ
フトレジスタ回路を用いると、360psとなる。
【0040】従ってこの実施例のシフトレジスタ回路を
用いた場合のクロック信号の周期は360ps以上とす
ればよいのに対し、図6の従来のシフトレジスタ回路を
用いた場合には400ps以上としなければならず、約
1割この実施例の方が高速化を図ることができる。
【0041】実施例2.次に本発明の第2の実施例によ
るシフトレジスタ回路について説明する。図3におい
て、23〜26はインバータである。本実施例のシフト
レジスタ回路は10個の2入力NORゲートと2個の3
入力NORゲートと4個のインバータで構成したもので
ある。すなわち図において、5,7はそれぞれ入力デー
タA,/Aを一方の入力とする2入力NOR回路であ
り、その出力はそれぞれノードN31,32を介して後
段の3入力NOR回路21,22に入力される。また
6,8はそれぞれ入力データB,/Bを一方の入力とす
る2入力NOR回路であり、その出力はそれぞれノード
N33,34を介して後段の3入力NOR回路21,2
2に入力される。また1,2はその一方の入力にクロッ
ク信号CKが供給され、それぞれの他方の入力にセレク
ト信号/S,Sが供給される2入力NOR回路である。
これらの2入力NOR回路1,2の出力はそれぞれイン
バータ23,24を介して2入力NOR回路5,7及び
2入力NOR回路6,8に供給されている。さらに反転
クロック信号/CKはインバータ25,26を介して2
入力NOR回路11,12の一方の入力に供給されるよ
うに構成されている。
【0042】以上の各回路において、2入力NOR回路
1,5,7と3入力NOR回路2122及びインバータ
23がセレクト回路101aを構成し、2入力NOR回
路2,6,8と3入力NOR回路21,22及びインバ
ータ24がセレクト回路101bを構成し、さらに2入
力NOR回路5〜8,11〜14と3入力NOR回路2
1,22がDフリップフロップ200を構成するものと
なっている。なお、上記構成においてインバータ23〜
26は他のゲート回路と同様にDCFL(Direct Coupl
ed FET Logic)回路方式で構成することができる。
【0043】以下、本実施例のシフトレジスタ回路の動
作について説明する。セレクト信号Sの論理値が”1”
(反転セレクト信号/Sの論理値が”0”)の時には本
実施例のシフトレジスタ回路は次のように動作する。ま
ず、セレクト信号Sの論理値が”1”であるため、NO
R回路2の出力ノードN12の論理値は必ず”0”とな
り、インバータ24を通過した後のノードN22の論理
値は”1”となる。よって後段に接続されるNOR回路
6,8の出力ノードN33,N34の論理値はそれぞ
れ”0”となる。
【0044】また反転セレクト信号/Sが”0”である
ためNOR回路1の出力ノードN11の論理値は、クロ
ック信号CKが反転した反転クロック信号/CKとな
り、インバータ23を通過した後の出力ノードN21の
論理値はクロック信号CKとなる。
【0045】このときクロック信号CKの論理値が”
0”の時にはNOR回路5の出力ノードN31の論理値
は、入力データAが反転して反転入力データ/Aとな
る。そして出力ノードN31の反転入力データ/Aは後
段の3入力NORゲート21,22を通過してノードN
42で安定し、二回反転するために論理値は反転入力デ
ータ/Aとなる。
【0046】一方、反転クロック/CKが入力されるイ
ンバータ25の出力ノードN61の論理値は、反転クロ
ック信号/CKが反転してクロック信号CKとなり、さ
らにインバータ26を通過してノードN62の論理値は
再度反転クロック信号CKとなる。この2個のインバー
タ25,26によってノードN12とノードN62の位
相差は180°に近くなり、3入力NOR回路21,2
2に入力されるクロック信号CKの、2入力NOR回路
2,インバータ24,2入力NOR回路6又は2入力N
OR回路1,インバータ23,2入力NOR回路7によ
るクロック信号CKの遅延に相当する遅延が行われクロ
ック信号の位相ズレが低減されて高速動作が可能とな
る。
【0047】一方、ノードN62の反転クロック信号/
CKの論理値が”0”になると、ノードN42の反転入
力データ/Aは2入力NORゲート12で反転し、その
出力ノードN52の論理値は入力データAとなる。そし
てこのノードN52の入力データAは後段の2入力NO
Rゲート14,13を通過して安定し、二回反転するた
め出力データCの論理値は入力データAとなって出力さ
れる。
【0048】以上、入力データAがNOR回路5に入力
して出力データCとして出力されるまでについて説明し
たが、反転入力データ/AがNOR回路7に入力してか
ら反転出力データ/Cに出力されるまでの過程も同様で
ある。したがって、入力データA,/Aがシフトレジス
タに入力してから出力データC,/Cを出力するまでに
は4個の2入力NORゲートと2個の3入力NORゲー
トを通過することとなる。
【0049】同様にセレクト信号Sの論理値が”0”
(反転セレクト信号/Sの論理値が”1”)の時には、
本実施例のシフトレジスタ回路は出力データCの論理値
が入力データBとなり、出力データ/Cの論理値が入力
データ/Bとなって出力され、入力データB,/Bがシ
フトレジスタに入力してから出力データC,/Cを出力
するまでにはやはり4個の2入力NORゲートと2個の
3入力NORゲートを通過することとなる。
【0050】つまり、本実施例のシフトレジスタ回路は
入力データA,/A又はB,/Bが入力してから出力デ
ータC,/Cを出力するまでに4個の2入力NORゲー
トと2個の3入力NORゲートを通過するだけである。
【0051】本実施例のシフトレジスタ回路を図5で示
した4ビットのシフトレジスタ回路の2段目〜4段目の
ものとして直列に接続して用いた場合には、図4の波形
図に示すように、ノードN41において入力データは2
入力NOR回路1個と3入力NOR回路2個で合計3個
分のゲート回路による遅延を受けることとなり、従来の
回路に比べてNOR回路2個分の遅延時間を短縮するこ
とができる。従って、本実施例ではクロック信号の周期
(T)を2入力NOR回路4個分と、3入力NOR回路
2個分との遅延時間の和(t1b+t2 )以上とすれば正
常に動作することができる。
【0052】すなわちこの実施例の場合、2入力NOR
ゲート1段当たりの遅延時間を50ps、3入力NOR
ゲート1段当たりの遅延時間を60psとすると、シフ
トレジスタ内のデータの遅延時間は320psにまで抑
えることができ、そのため、図5に示す4ビットシフト
レジスタ回路を本実施例のシフトレジスタ回路で構成す
るとクロック周期を320ps以上にすればよく従来と
比べて約2割高速化が可能になる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るシフトレ
ジスタ回路は、2種類のデータ信号のうち選択したもの
をフリップフロップ回路にクロック信号と反転クロック
信号に同期して入力するに際し、従来のもののように2
入力NOR回路を用いるのに代えて、3入力NOR回路
を用い、従来複数個の2入力NOR回路で行っていた処
理を行うようにしたので、入力データが通過するゲート
段数の個数が減少し、より高速なクロックでも正常なク
ロックでも動作可能となり、このようなシフトレジスタ
回路を用いた複数ビットのシフトレジスタの動作を高速
化することができる効果がある。
【0054】また、3入力NOR回路を用いているの
で、シフトレジスタ回路を構成するNOR回路の総数を
減少させることができ、消費電力の減少を図ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるシフトレジスタ回
路の構成図である。
【図2】上記シフトレジスタ回路の動作を説明するため
の波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるシフトレジスタ回
路の構成図である。
【図4】上記シフトレジスタ回路の動作を説明するため
の波形図である。
【図5】一般的によく用いられる4ビットシフトレジス
タ回路図である。
【図6】従来例のシフトレジスタ回路の構成図である。
【図7】従来例のシフトレジスタ回路の動作を説明する
ための波形図である。
【図8】従来例のシフトレジスタ回路を構成する2入力
NOR回路のトランジスタレベルの構成図である。
【符号の説明】
1〜16 2入力NORゲート 21,22 3入力NORゲート 23〜26 インバータ 31 Dフリップフロップ回路 32〜34 シフトレジスタ回路 41,42 セレクタ回路 43 Dフリップフロップ回路 100a,100b セレクト回路 200 Dフリップフロップ 101a,101b セレクト回路 201 Dフリップフロップ A,/A、B,/B 入力データ C,/C 出力データ S,/S セレクト信号 CK,/CK クロック信号 D1〜D4,/D1〜/D4 並列入力データ D0,/D0 直列出力データ N11〜N62 入出力端子またはノード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の入力信号のうちのいずれか一方
    の信号を選択し、該選択した入力信号を所定周期のクロ
    ック信号に同期して出力するシフトレジスタ回路におい
    て、 第1のデータ信号及びセレクト信号が入力される第1の
    2入力NOR回路と、 第1のデータ信号とは逆相の第1の反転データ信号及び
    上記セレクト信号が入力される第2の2入力NOR回路
    と、 第1のデータ信号とは別の第2のデータ信号及び上記セ
    レクト信号とは逆相の反転セレクト信号が入力される第
    3の2入力NOR回路と、 上記第2のデータ信号と逆相の第2の反転データ信号及
    び上記反転セレクト信号が入力される第4の2入力NO
    R回路と、 上記第1及び第3の2入力NOR回路の出力信号と上記
    クロック信号とが入力される第1の3入力NOR回路
    と、 上記第2及び第4の2入力NOR回路の出力信号と上記
    クロック信号とが入力される第2の3入力NOR回路と
    を備えたことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  2. 【請求項2】 2種類の入力信号のうちのいずれか一方
    の信号を選択し、該選択した入力信号を所定周期のクロ
    ック信号に同期して出力するシフトレジスタ回路におい
    て、 クロック信号と、セレクト信号と逆相の反転セレクト信
    号とが入力される第5の2入力NOR回路と、 上記第5の2入力NOR回路の出力信号を入力とする第
    1のインバータと、 上記クロック信号及びセレクト信号が入力される第6の
    2入力NOR回路と、 上記第6の2入力NOR回路の出力信号を入力とする第
    2のインバータと、 第1のデータ信号及び上記第1のインバータの出力信号
    を入力とする第7の2入力NOR回路と、 上記第1のデータ信号と逆相の第1の反転データ信号及
    び上記第1のインバータの出力信号を入力とする第8の
    2入力NOR回路と、 上記第1のデータとは別の第2のデータ信号及び上記第
    2のインバータの出力信号を入力とする第9の2入力N
    OR回路と、 上記第2のデータ信号と逆相の第2の反転データ信号及
    び上記第2のインバータの出力信号を入力とする第10
    の2入力NOR回路と、 上記第7及び第9の2入力NOR回路の出力信号を入力
    とする第3の3入力NOR回路と、 上記第8及び第10の2入力NOR回路の出力信号を入
    力とする第4の3入力NOR回路とを備え、 かつ、上記第3の3入力NOR回路及び第4の3入力N
    OR回路の出力がそれぞれ互いの入力となるように接続
    したことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシフトレジスタ回路にお
    いて、 上記第1及び第2の3入力NOR回路は、上記シフトレ
    ジスタ回路を構成するマスタ・スレーブ方式のフリップ
    フロップのマスタ段のスイッチングゲートとなっている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシフトレジスタ回路にお
    いて、 上記第3及び第4の3入力NOR回路は、上記シフトレ
    ジスタ回路を構成するマスタ・スレーブ方式のフリップ
    フロップのマスタ段のフリップフロップとなっているこ
    とを特徴とするシフトレジスタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシフトレジスタ回路にお
    いて、 上記シフトレジスタ回路を構成するマスタ・スレーブ方
    式のフリップフロップのスレーブ段のスイッチングゲー
    トに、上記クロック信号と逆相の反転クロック信号を遅
    延させて供給する遅延手段を有し、 該遅延手段によって、上記クロック信号の上記第5の2
    入力NOR回路及び第1のインバータ、または第6の2
    入力NOR回路及び第2のインバータによる遅延時間に
    相当する時間、上記反転クロック信号が遅延されて供給
    されることを特徴とするシフトレジスタ回路。
JP4359688A 1992-02-04 1992-12-25 シフトレジスタ回路 Pending JPH05282890A (ja)

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EP19930101563 EP0554828B1 (en) 1992-02-04 1993-02-02 Shift register circuit
DE1993612107 DE69312107T2 (de) 1992-02-04 1993-02-02 Schieberegisterschaltung
US08/042,506 US5355027A (en) 1992-02-04 1993-04-05 Shift register circuit with three-input nor gates in selector circuit

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JP1911892 1992-02-04

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5373956A (en) * 1976-12-14 1978-06-30 Toshiba Corp Logic circuit
JPS6162878A (ja) * 1984-09-04 1986-03-31 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JPS62242409A (ja) * 1986-04-15 1987-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd GaAs集積回路
JPS63276099A (ja) * 1987-05-07 1988-11-14 カシオ電子工業株式会社 波形生成装置

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