JPH05282665A - 磁気記録媒体の表面処理装置及び磁気記録媒体の表面処理方法 - Google Patents

磁気記録媒体の表面処理装置及び磁気記録媒体の表面処理方法

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JPH05282665A
JPH05282665A JP10589892A JP10589892A JPH05282665A JP H05282665 A JPH05282665 A JP H05282665A JP 10589892 A JP10589892 A JP 10589892A JP 10589892 A JP10589892 A JP 10589892A JP H05282665 A JPH05282665 A JP H05282665A
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JP
Japan
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tape
recording medium
magnetic recording
rotating body
reel
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JP10589892A
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English (en)
Inventor
Shuichi Hoshi
修一 星
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 走行中のメタルテープ2に研磨手段を接触さ
せて、該メタルテープ2の表面処理を行う磁気記録媒体
の表面処理方法において、上記メタルテープ2の磁性層
表面をナイフ12により接触させた後、アルミよりなる
回転体13を接触させる。 【効果】 磁気記録媒体からの粉落ち及び瞬時エラーを
低減でき、高品質の磁気記録媒体を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタル記録
再生に好適ないわゆるメタルテープ等の如き磁気記録媒
体の表面を平滑化する磁気記録媒体の表面処理装置及び
磁気記録媒体の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、メタルテープ等の磁気記録媒体
にあっては、ドロップアウトの原因となる磁気ヘッドへ
の粉落ちやオーディオエラー等を防止するために、テー
プの製造最終工程等において磁性層表面を平滑化して、
当該磁性層表面の突起や塵埃等を除去する表面処理が行
われている。
【0003】かかる表面処理は、磁性層が形成された磁
気テープを供給リールより巻取りリールに亘って一定の
テンションを持たせて連続走行させる中途部で、金属材
料からなる先の尖ったナイフを磁性層表面に接触させる
ことにより、当該磁性層表面の突起を削り、且つ塵埃等
の異物を除去するものである。
【0004】しかしながら、単にナイフを磁性層表面に
接触させただけでは、ドロップアウトの削減効果はある
が、粉落ち、瞬時エラーの削減効果は期待できない。特
に、高品質が要求されるディジタル記録用のメタルテー
プにおいては、粉落ち、ドロップアウト等のオーディオ
エラーに対しては不十分であり、品質の信頼性が確保で
きない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、かか
る従来の技術的な実情に鑑みて提案されたものであっ
て、磁気記録媒体からの粉落ち及び瞬時エラーを無くす
ことができる信頼性の高い高品質の磁気記録媒体を歩留
り良く製造できる磁気記録媒体の表面処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】さらに本発明は、磁気記録媒体からの粉落
ち及び瞬時エラーの無い、高品質の磁気記録媒体を製造
できる磁気記録媒体の表面処理方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、走行中の磁気記録媒体に研磨手段を接
触させて、該磁気記録媒体の表面処理を行う磁気記録媒
体の表面処理装置において、上記研磨手段がアルミより
なる回転体であることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明は、走行中の磁気記録媒体に
研磨手段を接触させて、該磁気記録媒体の表面処理を行
う磁気記録媒体の表面処理方法において、上記磁気記録
媒体の表面にナイフを接触させた後、アルミよりなる回
転体を接触させることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係る表面処理装置においては、アルミ
よりなる回転体を磁気記録媒体の磁性層表面に接触させ
てその表面処理を行うと、高度の高いアルミ表面と接触
する磁性層表面の突起が小さくなり、且つ磁性表面にあ
る塵埃等の異物が除去される。したがって、磁気記録媒
体からの粉落ち、瞬時エラーが低減する。
【0010】一方、本発明の方法においては、磁気記録
媒体の磁性層表面にナイフを接触させると、磁性層表面
の突起が荒削りされ、その後のアルミよりなる回転体の
接触によって、その荒削りされた突起が平滑化される。
同様に、磁性層表面に塵埃等の異物がある場合も、ナイ
フとアルミよりなる回転体とのいわゆる二段研磨加工に
よってこれらが確実に除去される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の表
面処理装置においては、図1に示すように、装置本体1
内にディジタル記録用のメタルテープ2を供給するため
の供給リール3と、この供給リール3から繰り出される
メタルテープ2を巻き取るための巻取りリール4とが、
所定距離をもって隔てて設けられている。
【0012】これら供給リール3と巻取りリール4と
は、いずれも時計回り方向に回転自在となされ、その周
面に巻き付けたメタルテープ2を供給リール3から巻取
りリール4へと走行させるようになっている。この供給
リール3には、磁性層が形成されたメタルテープ2が何
層にも巻き付けられるようになっている。一方、巻取り
リール4には、供給リール3から繰り出されたメタルテ
ープ2がその走行途中に配される研磨手段によって表面
処理された最終製品となるメタルテープ2が巻装される
ようになっている。
【0013】そして、上記供給リール3と巻取りリール
4間には、メタルテープ2を供給リール3から巻取りリ
ール4へと走行させる走行経路を構成するためのローラ
5,6,7,8,9,10が所定位置に複数設けられて
いる。これらローラ5,6,7,8,9,10は、装置
本体1の長手方向の一側縁に沿って所定間隔で配置さ
れ、各自回転してメタルテープ2を供給リール3から巻
取りリール4へと走行させるようになっている。
【0014】上記メタルテープ2の走行経路の中途部に
は、走行するメタルテープ2に張力を与えるためのエア
ダンパー11が設けられている。かかるエアダンパー1
1は、メタルテープ2の走行経路のうち巻取りリール4
側に近接した位置に設けられ、ローラ8とローラ9間を
走行するメタルテープ2を装置本体1の略中央部へと引
き出すようになっている。このエアダンパー11は、吸
引部11aから空気を吸い込むことによってメタルテー
プ2を矢印A方向に引き寄せ、その吸引力で該メタルテ
ープ2に所定の張力を与えるように構成されている。上
記メタルテープ2の張力は、上記エアダンパー11の吸
引量の可変により必要に応じて調整される。
【0015】そしてさらに、上記メタルテープ2の走行
経路の中途部には、メタルテープ2の磁性層表面を平滑
化するための研磨手段が設けられている。かかる研磨手
段は、ナイフ12と、アルミよりなる回転体13とから
構成されている。上記ナイフ12は、先端が尖った金属
材料から形成され、上記供給リール3に近接するローラ
5とローラ6との間に設けられている。このナイフ12
は、上記ローラ5とローラ6間を走行するメタルテープ
2の磁性層表面に接触するようになされており、その先
端の尖った刃先12aで磁性層表面の突起を削り取り、
又は磁性層表面に付着する塵埃等の異物を削り取る働き
をする。一方、回転体13は、ナイフ12の後方に設け
られるローラ6とローラ7との間に設けられ、これらロ
ーラ6,7間を走行するメタルテープ2を装置本体1の
内方へ引き込むようになっている。
【0016】この回転体13は、図2及び図3に示すよ
うに、その周面が平滑な面となされた円筒体として形成
され、その中心部に設けられる貫通孔14にモータの回
転軸15が圧入されることにより、上記メタルテープ2
の走行方向と逆向き(図1中矢印B方向)に高速で回転
するようになっている。かかる回転体13は、硬度が比
較的高いアルミを削り出すことにより形成されてなるも
ので、その外周面13aが極めて平滑な面となされてい
る。例えば、その回転体13の外周面13aは、その表
面粗さが0.1S程度とされ、極めて平滑な鏡面仕上げ
とされている。本実施例では、外径60mm,高さ40
mmの回転体13を使用した。この回転体13には、巻
付角(ラップ角)が135°〜180°となるようにメ
タルテープ2が密着する。また、この回転体13の外周
面13aには、先のエアダンパー11によって、メタル
テープ2の張力が200〜350g/インチとなるよう
に巻き付くようになっている。
【0017】上述のように構成された表面処理装置を用
いてメタルテープ2の磁性層表面を平滑化するには、以
下のようにして行う。先ず、磁性層が形成されたメタル
テープ2を供給リール3に何層にも巻き付けた後、テー
プの走行経路を構成する各ローラ5,6,7,8,9,
10及び回転体13に掛け渡した後、巻取りリール4に
巻き付ける。
【0018】次に、上記メタルテープ2を供給リール3
より巻取りリール4へと走行させ、該メタルテープ2の
張力をエアダンパー11で調節する。ここで、回転体1
3は、メタルテープ2の走行方向とは逆向きに高速で回
転させる。
【0019】すると、供給リール3より繰り出されたメ
タルテープ2は、先ず、始めにナイフ12と接触する。
このとき、メタルテープ2の磁性層表面に、図4に示す
ような突起16があると、かかる突起16はナイフ12
の切刃12aによって図5に示すように削り取られる。
ここでは、上記突起16の先端は荒削りされ、表面は凸
凹となる。
【0020】しかる後、メタルテープ2は回転体13へ
と送られ、該メタルテープ2の走行方向と逆回転する回
転体13の外周面13aに面接触状態で密着して接触す
る。この結果、荒削りされた突起16は、図6に示すよ
うに、その表面が平坦に平滑化される。メタルテープ2
に塵埃等の異物がある場合も同様に、ナイフ12と回転
体13との二段研磨加工により、確実に除去されること
になる。
【0021】そして、磁性層表面が平滑化されたメタル
テープ2は、エアダンパー11を通って最終的に巻取り
リール4へと巻き取られる。
【0022】ここで、実際に、上述の表面処理装置を用
いてメタルテープ2を表面処理した後、該メタルテープ
2の粉落ち、瞬時エラー及びドロップアウトを測定し
た。その結果を表1に示す。なお、表1中、〇は良好な
状態を示し、△は不良な状態を示す。
【0023】
【表1】
【0024】この結果からわかるように、ナイフ12の
みを用いた従来法に比べ、ナイフ12と回転体13を組
み合わせた本発明方法の方が、粉落ち、瞬時エラー、ド
ロップアウトの点でいずれも良好な値を示すことがわか
る。したがって、本発明によれば、粉落ち及び瞬時エラ
ーの無い高品質のメタルテープ2を提供することができ
る。
【0025】以上、本発明を適用した磁気記録媒体の表
面処理装置及び磁気記録媒体の表面処理方法の具体的な
実施例について説明したが、本発明は、上述の実施例に
限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、
ナイフ12をサファイヤブレードとするようにしても同
様の作用効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の表面処理装置においては、アルミよりなる回転体を
磁気記録媒体の磁性層表面に接触させてその表面処理を
行っているので、高度の高いアルミ表面と接触する磁性
層表面の突起を小さなものとすることができるととも
に、磁性表面にある塵埃等の異物を確実に除去できる。
したがって、本発明の表面処理装置によれば、磁気記録
媒体からの粉落ち及び瞬時エラーを低減することができ
る。
【0027】一方、本発明の方法においては、ナイフに
よって荒削りした後、硬度の高いアルミニウムよりなる
回転体を磁気記録媒体の磁性層表面に接触させるので、
磁性層表面を平滑化することができる。したがって、本
発明の方法によれば、磁気記録媒体からの粉落ち及び瞬
時エラーを低減でき、高品質の磁気記録媒体を歩留り良
く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の表面処理装置
の概略的構成を示す平面図である。
【図2】本発明を適用した磁気記録媒体の表面処理装置
における回転体の拡大斜視図である。
【図3】図2の回転体の断面図である。
【図4】本発明を適用した磁気記録媒体の表面処理装置
を用いてメタルテープを表面処理する工程を順次示すも
ので、処理前のメタルテープの表面状態を示す要部拡大
断面図である。
【図5】本発明を適用した磁気記録媒体の表面処理装置
を用いてメタルテープを表面処理する工程を順次示すも
ので、ナイフによって処理した後のメタルテープの表面
状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明を適用した磁気記録媒体の表面処理装置
を用いてメタルテープを表面処理する工程を順次示すも
ので、アルミよりなる回転体によって処理した後のメタ
ルテープの表面状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・装置本体 2・・・メタルテープ 3・・・供給リール 4・・・巻取りリール 5,6,7,8,9,10・・・ローラ 11・・・エアダンパー 12・・・ナイフ 13・・・回転体 16・・・突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の磁気記録媒体に研磨手段を接触
    させて、該磁気記録媒体の表面処理を行う磁気記録媒体
    の表面処理装置において、 上記研磨手段がアルミよりなる回転体であることを特徴
    とする磁気記録媒体の表面処理装置。
  2. 【請求項2】 走行中の磁気記録媒体に研磨手段を接触
    させて、該磁気記録媒体の表面処理を行う磁気記録媒体
    の表面処理方法において、 上記磁気記録媒体の表面にナイフを接触させた後、アル
    ミよりなる回転体を接触させることを特徴とする磁気記
    録媒体の表面処理方法。
JP10589892A 1992-03-31 1992-03-31 磁気記録媒体の表面処理装置及び磁気記録媒体の表面処理方法 Pending JPH05282665A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020115