JPH05282173A - プログラムデバッグ支援方法 - Google Patents

プログラムデバッグ支援方法

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Publication number
JPH05282173A
JPH05282173A JP4239549A JP23954992A JPH05282173A JP H05282173 A JPH05282173 A JP H05282173A JP 4239549 A JP4239549 A JP 4239549A JP 23954992 A JP23954992 A JP 23954992A JP H05282173 A JPH05282173 A JP H05282173A
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JP
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computer
message
host computer
instruction
route
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Application number
JP4239549A
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English (en)
Inventor
Chikako Murakami
知嘉子 村上
Takeshi Yasuda
剛 安田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高度な通信機能を持たないターゲットシステム
中の任意コンピュータ上のプログラムデバッグをホスト
コンピュータから遠隔操作可能にする。 【構成】ホストコンピュータHからターゲットシステム
T中のコンピュータB1でプログラムデバッグを行わせ
る際には、そのための指示メッセージM1を、経路記録
部42に自身のアドレスを設定した状態で通信回線21
に送る。コンピュータA1 は通信回線21からメッセー
ジM1を受信すると、経路記録部42に自身のアドレス
を追加し、メッセージM2として他の通信回線22に送
る。コンピュータB1 は自分宛のメッセージM2を受信
すると、指示されたデバッグを行い、その結果を通知す
るためのメッセージM3を、経路記録部42の示す経路
上のコンピュータA1 に送る。これを受けたコンピュー
タA1 は、メッセージM4として、経路記録部42の示
す経路上のホストコンピュータHに送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信回線によって階層
的に接続された複数台のコンピュータで構成されている
ターゲットシステム上にあるアプリケーション・プログ
ラムのデバッグを支援するためのプログラムデバッグ支
援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば特開昭62−267841
号公報に示されているように、(キーボードや表示装置
等の入出力装置を持たない)小規模なコンピュータで構
成されるターゲットシステム上のアプリケーション・プ
ログラムをデバッグするために、入出力機能を有するホ
ストコンピュータを通信回線でターゲットシステムに接
続し、これらの間で相互に通信を行うことで、ターゲッ
トシステム上のデバッグ機能をホストコンピュータから
遠隔操作するようになってきている。
【0003】このようなデバッグ支援方式では、開発環
境が豊富なホストコンピュータを用いてターゲットシス
テム上のアプリケーション・プログラムのデバッグを行
うことができるため、アプリケーション・プログラムの
開発に要する負荷を軽減することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、ホストコンピュータから第1の通信回線
を用いて遠隔操作を行うことができる第1のコンピュー
タが、さらに別の第2の通信回線に接続されており、こ
の第2の通信回線の先にはまた新たな第2のコンピュー
タが接続されているというような階層的にコンピュータ
が接続されている大規模ターゲットシステムにおいて、
ホストコンピュータからターゲットシステム中の任意の
コンピュータ上のアプリケーション・プログラムのデバ
ッグを遠隔操作により行うためには、ホストコンピュー
タとターゲットシステムを構成している各コンピュータ
にTCP/IP(Transmission Control Protocol /In
ternet Protocol )等で代表されるような高度な通信機
能(を実現するための大規模なプログラム)を備える必
要があった。
【0005】ところが、このように高度な通信機能を備
えるためには、多くのメモリ容量を必要とする。そのた
め、十分なメモリ容量を持っていないコンピュータ(タ
ーゲットシステムではこのようなコンピュータが一般
的)には高度な通信機能を持たせることができない。
【0006】したがって従来技術では、階層的にコンピ
ュータが接続されているターゲットシステムに対して
は、ホストコンピュータと同一の通信回線に接続されて
いるコンピュータの遠隔操作であればホストコンピュー
タから行うことは可能であるものの、他のコンピュータ
を介して間接的に接続しているコンピュータの遠隔操作
を行うことはできなかった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
その目的は、少ないメモリ容量のコンピュータを階層的
に接続して実現されているターゲットシステム上のアプ
リケーション・プログラムのデバッグを行うのに、ホス
トコンピュータからターゲットシステムを構成する任意
のコンピュータに対して遠隔操作を行うことができるプ
ログラムデバッグ支援方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、既に遠隔操作を行ったコンピュータに
対する再度の遠隔操作が効率よく行えるプログラムデバ
ッグ支援方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】本発明によるプロ
グラムデバッグ支援方法(第1のプログラムデバッグ支
援方法)は、プログラムデバッグ手段を持つコンピュー
タ複数台が階層的に通信回線で接続されたターゲットシ
ステムに、ホストコンピュータを通信回線で接続し、
【0009】ターゲットシステム中の任意のコンピュー
タ内のプログラムデバッグ手段を動かすための指示がホ
ストコンピュータに入力された場合に、その指示対象と
なるコンピュータまでの送信経路上の各コンピュータ
が、上記の指示に送信経路の記録を順次付加しながら下
位層のコンピュータに送信することにより、上記の指示
を指示対象コンピュータに伝えて同コンピュータのプロ
グラムデバッグ手段を動作させると共に、このプログラ
ムデバッグ手段の動作結果を上記の指示に付加された送
信経路の記録を逆にたどってホストコンピュータに送信
することで、
【0010】ターゲットシステム中の任意のコンピュー
タ上のアプリケーション・プログラムのデバッグを、ホ
ストコンピュータから遠隔操作可能としたことを特徴と
するものである。
【0011】この第1のプログラムデバッグ支援方法に
おいては、通信回線で階層的に接続された複数台のコン
ピュータには、プログラムデバッグ手段(を実現するた
めのプログラム)が設けられる他、メッセージの送受信
を行う機能と受信したメッセージが自分に対して送信さ
れたものかどうかを識別する機能といった極めて簡単な
通信機能を持つ通信手段(を実現するためのプログラ
ム)が設けられる。
【0012】これら複数台のコンピュータで構成された
ターゲットシステム上のアプリケーション・プログラム
をデバッグする際には、このターゲットシステムに通信
回線でホストコンピュータを接続する。このホストコン
ピュータには、入出力機能(を実現するためのプログラ
ム)と通信機能(を実現するためのプログラム)とOS
(オペレーティングシステム)が設けられている。
【0013】ホストコンピュータをターゲットシステム
に接続した状態で、ユーザ操作等に従い、例えばターゲ
ットシステム中の任意のコンピュータ内のプログラムデ
バッグ手段を動かすための指示が、ホストコンピュータ
の入出力機能により同コンピュータに入力された場合、
ホストコンピュータは上記のコンピュータ(指示対象コ
ンピュータ)に対する指示に、ホストコンピュータから
送信する旨を送信経路の記録として付加したものをメッ
セージとして、直接通信回線でホストコンピュータと接
続している各コンピュータにそれぞれ送信する。
【0014】送信経路の記録が付加されたメッセージを
受信した各コンピュータは、自分宛のメッセージである
かどうかを確認し、自分宛のメッセージでない場合で、
且つ別の通信回線でさらに下位層に接続されているコン
ピュータがある場合には、これら下位層のコンピュータ
に対し、受信したメッセージに新たな送信経路の記録を
さらに付加したものを新たなメッセージとして再送信す
る。
【0015】その新たなメッセージを受信した各コンピ
ュータは、自分宛のメッセージであるかどうかを判断
し、異なる場合で、且つ別の通信回線でさらに下位層に
接続されているコンピュータがある場合には、受信した
メッセージに新たな送信経路の記録を付加して再送信す
るという前述と同様の動作を繰返す。
【0016】この結果、指示対象となるターゲットシス
テム中のコンピュータまでメッセージが送信される。こ
のメッセージには、ホストコンピュータから指示対象コ
ンピュータまでの送信経路の記録が付加されている。
【0017】さて、送信経路の記録が付加されたメッセ
ージが宛先のコンピュータで受信されると、そのコンピ
ュータは、自分宛のメッセージを受信したことを判断
し、そのメッセージ中の指示、即ち当初ホストコンピュ
ータに入力された指示を自分が持つプログラムデバッグ
手段に渡して指示された動作を行わせる。このプログラ
ムデバッグ手段を動かしたコンピュータは、同デバッグ
手段の動作により得られた結果のメッセージ(終了メッ
セージ)を生成する。この終了メッセージには、先に受
信したメッセージ中の送信経路の記録が付加される。
【0018】プログラムデバッグ手段を動かしたコンピ
ュータは、上記送信経路の記録をもとに、送信経路上の
コンピュータのうち、自分と通信回線を介して直接接続
されている上位層のコンピュータに終了メッセージを送
る。この終了メッセージを受取ったコンピュータは、同
メッセージ中の送信経路の記録をもとに、送信経路上の
コンピュータのうち、自分と通信回線を介して直接接続
されている上位層のコンピュータに終了メッセージを送
るという前述と同様の動作を行う。
【0019】このようにして、デバッグ結果を通知する
ための終了メッセージは、送信経路上の先頭のコンピュ
ータ、即ちホストコンピュータに伝達される。ホストコ
ンピュータは、この終了メッセージにより、遠隔操作に
て指示したデバッグの結果を知ることができる。
【0020】このように、第1のプログラムデバッグ支
援方法によれば、メモリ容量が十分でなく高度な通信機
能を備えることができないコンピュータが複数台階層的
に接続されたターゲットシステムであっても、そのシス
テム内でホストコンピュータと同一の通信回線に接続し
ているコンピュータだけでなく、ホストコンピュータと
は物理的には直接接続しておらず、他のコンピュータを
介して間接的にホストコンピュータと接続しているコン
ピュータに対しても、ホストコンピュータから簡単に遠
隔操作を行うことができるようになる。
【0021】この結果、複数台のコンピュータが階層的
に接続しているターゲットシステムに対しても、アプリ
ケーション・プログラムのデバッグを、より開発環境の
整っているホストコンピュータを用いながら、実機とな
るコンピュータ上で行うことができ、アプリケーション
・プログラムの開発に要する負荷を軽減することが可能
となる。また、本発明によるプログラムデバッグ支援方
法(第2のプログラムデバッグ支援方法)は、
【0022】上記指示対象コンピュータ内のプログラム
デバッグ手段の動作により得られた結果のメッセージ
(終了メッセージ)が、同メッセージに付加された送信
経路の記録を逆にたどってホストコンピュータに送信さ
れた際に、その送信経路がホストコンピュータ内の所定
のテーブルに記録されていないならば、その送信経路を
上記のテーブルに記録するようにし、ターゲットシステ
ム中の同一のコンピュータに再度指示を送る際には、そ
の送信経路の記録をたどることで再度の指示が下位層の
コンピュータに送信されるようにしたことを特徴とす
る。
【0023】この第2のプログラムデバッグ支援方法に
おいてホストコンピュータは、指示対象コンピュータに
指示を送信する際に、上記のテーブルを参照して、ホス
トコンピュータから指示対象コンピュータまでの送信経
路が記録されているか否かを確認する。
【0024】もし、指示対象コンピュータ(宛先)まで
の送信経路が上記のテーブルに記録されていない場合に
は、前記第1のプログラムデバッグ支援方法におけるの
と同様の指示送信が行われ、ホストコンピュータから指
示対象コンピュータまでの送信経路の記録が上記の指示
に付加されたメッセージが、この指示対象コンピュータ
に送信されて、同コンピュータで受信される。
【0025】すると、指示対象コンピュータでは、受信
メッセージ中の指示に従ってプログラムデバッグ手段が
動かされ、しかる後、前記第1のプログラムデバッグ支
援方法におけるのと同様に、その結果のメッセージ(終
了メッセージ)がホストコンピュータに伝達される。こ
の終了メッセージには、受信メッセージ中の送信経路の
記録が付加されている
【0026】ホストコンピュータは、指示対象コンピュ
ータからの終了メッセージを受取ると、同メッセージで
示されている送信経路が上記のテーブルに既に記録され
ているか否かを確認し、記録されていなければ、この送
信経路をテーブルに記録する。これにより、次に同じタ
ーゲットシステム中のコンピュータに指示を送る際に
は、このテーブルに記録されている送信経路の情報を利
用することが可能となる。
【0027】このように、ホストコンピュータは、指示
対象コンピュータへの指示送信時には、テーブルを参照
して、その指示対象コンピュータまでの送信経路が記録
されているか否かを確認し、記録されている場合には、
この送信経路の記録、即ちホストコンピュータから指示
対象コンピュータまでの送信経路の記録が指示に付加さ
れた(指示対象コンピュータ宛ての)メッセージを生成
する。そしてホストコンピュータは、この送信経路の記
録を参照して、その経路上の次のコンピュータに対して
メッセージを送信する。
【0028】このホストコンピュータからのメッセージ
を受信したコンピュータは、同メッセージ中の送信経路
の記録を参照して、その経路上の次のコンピュータに対
して同メッセージを送信する。この動作を、送信経路上
の各コンピュータが繰返すことで、指示対象コンピュー
タまでメッセージが送信され、同コンピュータで受信さ
れる。
【0029】指示対象コンピュータでメッセージが受信
された後の動作は、前述した送信経路をメッセージに記
録しながら指示対象コンピュータに送信していった場合
と同様に行われる。但し、指示対象コンピュータからホ
ストコンピュータに対して送信経路の記録が付加された
終了メッセージが送信されて、同ホストコンピュータで
受信された場合、指示対象コンピュータまでの送信経路
は既にホストコンピュータ内のテーブルに記録されてい
るために、同テーブルへの送信経路の記録は行われな
い。
【0030】このように、第2のプログラムデバッグ支
援方法によれば、前記第1のプログラムデバッグ支援方
法と同様に、ターゲットシステム内でホストコンピュー
タと同一の通信回線に接続しているコンピュータだけで
なく、ホストコンピュータとは物理的には直接接続して
おらず、他のコンピュータを介して間接的にホストコン
ピュータと接続しているコンピュータに対しても、ホス
トコンピュータから簡単に遠隔操作を行うことができる
他、この遠隔操作の対象コンピュータを再度遠隔操作す
るために、ホストコンピュータからの指示を、通信回線
を用いて、上記対象コンピュータへ伝える際に、その経
路上の各コンピュータが送信経路の記録を取りながらメ
ッセージの送信を行う必要がなくなる。
【0031】
【実施例】
[第1実施例]
【0032】図1は本発明のプログラムデバッグ支援方
法を実現するための第1実施例を示すもので、同図
(a)はハードウェア構成図、同図(b)は同図(a)
に示すホストコンピュータ上のシステム構成図、同図
(c)は同図(a)に示すコンピュータ(ターゲット・
コンピュータ)上のシステム構成図である。
【0033】図1において、ホストコンピュータ(上位
コンピュータ)Hは、OS(オペレーティングシステ
ム)11の一部に、通信部(通信インタフェース)12
(を実現するための通信用プログラム)を持ち、入出力
のためのマン・マシン・インタフェース(入出力手段)
としてウインドウ・システム13(を実現するためのプ
ログラム)を備えている。
【0034】また、ターゲットシステムTは、コンピュ
ータ(ターゲット・コンピュータ、下位コンピュータ)
A1 ,A2 ,…Am およびコンピュータB1 ,B2 ,…
Bnなど、階層的に接続された複数台のコンピュータに
より構成される。コンピュータA1 〜Am は通信回線2
1により相互接続されている。コンピュータA1 には、
(コンピュータA1 の下位層の)コンピュータB1 ,B
2 ,…Bn が通信回線22により接続されている。
【0035】ホストコンピュータHは通信回線21に接
続され、この通信回線21を介してターゲットシステム
T中の任意のコンピュータ上のアプリケーション・プロ
グラムのデバッグを遠隔操作するのに利用される。
【0036】ターゲットシステムT中の各コンピュータ
Ai (i=1〜m),Bj (j=1〜n)はアプリケー
ション・プログラム31を有し、ホストコンピュータH
から与えられるプログラムデバッグ指示のためのメッセ
ージ(遠隔操作メッセージ)を解釈して同プログラム3
1に対するデバッグ処理を行うデバッグ部32(を実現
するためのプログラム)と、簡単な通信機能を持つ通信
部33(を実現するための通信用プログラム)とを備え
ている。
【0037】通信部33は、上記プログラムデバッグ指
示のためのメッセージおよびデバッグ結果をホストコン
ピュータHに通知するためのメッセージ(終了メッセー
ジ)の送受信(伝達)を行う送受信部331と簡単な判
別処理を行う判別部332から構成される。判別部33
2は、受信したメッセージが自分に対して送信されたも
のか否か、受信したメッセージの(最初の)発信元がホ
ストコンピュータHであるか否か、メッセージが送られ
た通信回線とは別の通信回線にも接続しているか否か、
さらには自身が後述する送信経路上にあるか否か等の判
別を行う。図2は本実施例で適用されるメッセージのフ
ォーマットを示す。
【0038】図に示すメッセージは、ヘッダ部41と、
本メッセージの送信経路が記録される経路記録部42
と、本メッセージの(最初の)発信元のコンピュータの
アドレス(ID)が設定される発信元アドレス部(以
下、SA部と称する)43と、本メッセージの(最終的
な)宛先のコンピュータのアドレス(ID)が設定され
る宛先(最終宛先)アドレス部(以下、DA部と称す
る)44と、メッセージ本体が設定されるメッセージ本
体部45とから構成される。ヘッダ部41はメッセージ
全体の長さ等を示す情報のフィールドの他、メッセージ
種別を示すフラグ(メッセージ種別フラグ)Fを持つ。
【0039】メッセージ種別フラグFは、例えばF=
“1”で、ホストコンピュータHからターゲットシステ
ムT上にあるアプリケーション・プログラムのデバッグ
を遠隔操作するための遠隔操作メッセージであることを
示す。またメッセージ種別フラグFは、F=“0”で遠
隔操作メッセージに対してホストコンピュータHに返さ
れる終了メッセージ(応答メッセージ)であることを示
す。
【0040】次に、本実施例(第1実施例)の動作を、
図3乃至図5を参照して説明する。なお、図3および図
4は動作を説明するためのフローチャート、図5はメッ
セージの流れの一例を示す図である。
【0041】ターゲットシステムT中の任意のコンピュ
ータのアプリケーション・プログラムをホストコンピュ
ータHからデバッグしようとする場合、デバッグ担当者
はホストコンピュータHを通信回線21を介してターゲ
ットシステムTと接続する。この状態で、デバッグ担当
者は、ホストコンピュータHのキーボード、マウス等の
入力装置(図示せず)を用い、ウインドウ・システム1
3によって管理される表示装置(図示せず)上のウイン
ドウを通して、デバッグ対象コンピュータの選択、デバ
ッグ指示(デバッグコマンド)の入力操作等を行う。
【0042】以上の入力操作の結果、ホストコンピュー
タHには、ターゲットシステムT上のコンピュータB1
を対象とするデバッグ指示(コマンド)が入力されたも
のとする(図3ステップS1)。
【0043】すると、ホストコンピュータHの通信部1
2は、コンピュータB1 上でのプログラムデバッグを遠
隔操作するための図5において符号M1で示すメッセー
ジ(遠隔操作メッセージ)を生成する(図3ステップS
2)。そしてホストコンピュータHの通信部12は、同
メッセージM1を、図5において矢印51で示すよう
に、通信回線21を介して自身と直接接続しているコン
ピュータA1 ,A2 ,…Am に送信する(図3ステップ
S3)。
【0044】メッセージM1(のヘッダ部41)中のメ
ッセージ種別フラグFは、遠隔操作メッセージを示すた
めに“1”に設定され、経路記録部42には、同メッセ
ージM1をホストコンピュータHが送信したことを示す
ために、ホストコンピュータH自身のアドレス(コンピ
ュータ名)“H”が設定される。また、メッセージM1
のSA部43にもホストコンピュータH自身のアドレス
“H”が設定され、DA部44には宛先となるデバッグ
対象コンピュータB1 のアドレス“B1 ”が設定され、
メッセージ本体部45には入力された指示(コマンド)
が設定される。
【0045】ホストコンピュータHから通信回線21を
介して送信されたメッセージM1は、この通信回線21
に接続されたコンピュータA1 ,A2 ,…Am の通信部
33(内の送受信部331)によって受信される(図3
ステップS4)。
【0046】各コンピュータA1 〜Am の通信部33
(内の判別部332)は、受信メッセージM1のDA部
44を参照して、同メッセージM1が自分に対して送信
されたものか否かを調べる(図3ステップS5)。
【0047】メッセージM1はコンピュータB1 に対す
るものである。したがって各コンピュータA1 〜Am の
通信部33(内の判別部332)は、受信メッセージM
1が自分宛ではないと判断し、今度は同メッセージM1
がホストコンピュータHからのメッセージ、さらに具体
的に述べるならば遠隔操作メッセージであるか否かを調
べる(図3ステップS6)。これは、メッセージM1
(のヘッダ部41)中のメッセージ種別フラグFが
“1”であるか否かにより判断可能である。なお、ター
ゲットシステムT中の各コンピュータにホストコンピュ
ータHのアドレスを設定しておくならば、メッセージM
1のSA部43の内容から判断することも可能である。
この場合には、メッセージ種別フラグFは必ずしも必要
でない。
【0048】メッセージM1中のメッセージ種別フラグ
Fは“1”であり、同メッセージM1はホストコンピュ
ータHから送られたものである。この場合、コンピュー
タA1 〜Am の通信部33(内の判別部332)は、メ
ッセージM1が送られた通信回線21以外の通信回線に
も自身が接続しているか否かを調べる(図3ステップS
7)。
【0049】図1の例では、コンピュータA1 〜Am の
うちのコンピュータA1 だけが、通信回線21以外の通
信回線22にも接続している。そこで、コンピュータA
1 の通信部33(内の送受信部331)は、メッセージ
M1の経路記録部42の内容(“H”)に自身のアドレ
ス“A1 ”を追加した後、図5に示すメッセージM2と
して、矢印52で示すように、通信回線22を介して自
身と直接接続しているコンピュータB1 ,B2 ,…Bn
に送信する(図3ステップS8)。
【0050】メッセージM2の経路記録部42に追加さ
れた“A1 ”は、同メッセージM2がコンピュータA1
によって送信(伝達)されたことを示す。また、メッセ
ージM2の経路記録部42の内容“H,A1 ”は、メッ
セージ伝達の経路を示す。なお、コンピュータA2 〜A
m は、通信回線21以外の通信回線には接続していない
ため、何もしない。
【0051】さて、コンピュータA1 から通信回線22
を介して送信されたメッセージM2は、この通信回線2
2に接続されたコンピュータB1 ,B2 ,…Bn の通信
部33(内の送受信部331)によって受信される(図
4ステップS9)。
【0052】各コンピュータB1 〜Bn の通信部33
(内の判別部332)は、受信メッセージM2のDA部
44を参照して、同メッセージM2が自分に対して送信
されたものか否かを調べる(図4ステップS10)。
【0053】メッセージM2はコンピュータB1 に対す
るものである。したがってコンピュータB2 〜Bn の通
信部33は、受信メッセージM2が自分宛ではないと判
断し、前記したコンピュータA1 〜Am でコンピュータ
B1 宛のメッセージM1を受信した場合と同様の処理を
行う。即ちコンピュータB2 〜Bn は、メッセージM2
がホストコンピュータHから直接あるいは間接に送信さ
れたもの(遠隔操作メッセージ)であるか否かを調べ、
遠隔操作メッセージであるので、メッセージM2が送ら
れた通信回線22以外の通信回線に接続しているか否か
を調べる。コンピュータB2 〜Bn は通信回線22以外
の通信回線には接続しておらず、したがって何もしな
い。
【0054】一方、コンピュータB1 の通信部33(内
の判別部332)は、上記ステップS10において、受
信メッセージM2のDA部44の内容(“B1 ”)か
ら、同メッセージM2が自分宛のメッセージであると判
断する。この場合、コンピュータB1 の通信部33は、
メッセージM2のメッセージ本体部45の内容(ホスト
コンピュータHに入力されたデバッグ指示を示すメッセ
ージ本体)を、コンピュータB1 内のデバッグ部32に
渡し(図4ステップS11)、同デバッグ部32を動作
させる(図4ステップS12)。
【0055】これにより、コンピュータB1 のデバッグ
部32は、通信部33から渡されたメッセージ本体の示
すデバッグ指示(コマンド)に従い、コンピュータB1
上のアプリケーション・プログラム31に対する指示さ
れたデバッグ処理を行う。そしてコンピュータB1 のデ
バッグ部32は、指示されたデバッグ処理を終了する
と、そのデバッグ処理結果を同コンピュータB1 の通信
部33に渡す。
【0056】コンピュータB1 の通信部33(内の送受
信部331)は、デバッグ部32からのデバッグ結果を
受取ると、そのデバッグ結果をホストコンピュータHに
通知するための図5に示す終了メッセージM3を、受信
メッセージM2をもとに生成する(図4ステップS1
3)。即ちコンピュータB1 の通信部33は、メッセー
ジM2の経路記録部42の内容“H,A1 ”をそのまま
メッセージM3の経路記録部42に用い、メッセージM
2のDA部44,SA部43の内容“B1 ”,“H”を
メッセージM3のSA部43,DA部44に用いる。ま
たコンピュータB1 の通信部33は、メッセージM3
(のヘッダ部41)中のメッセージ種別フラグFを
“0”に設定し、デバッグ部32のデバッグ結果(を示
すメッセージ本体)をメッセージM3のメッセージ本体
部45に設定する。
【0057】コンピュータB1 の通信部33(内の送受
信部331)は、終了メッセージM3を生成すると、図
5において矢印53で示すように、自分と直ぐ上位の層
のコンピュータA1 とを接続している通信回線22上
に、同メッセージM3を送出する(図4ステップS1
4)。これは、コンピュータB1 のデバッグ部32の動
作終了メッセージM3を、同メッセージM3の経路記録
部42の内容“H,A1 ”で示される最後の送信経路を
なすコンピュータ、即ちコンピュータA1 に送るためで
ある。
【0058】コンピュータB1 から通信回線22上に送
出されたメッセージM3は、この通信回線22に接続さ
れた上位層のコンピュータA1 (およびコンピュータB
2 〜Bn )の通信部33(内の送受信部331)によっ
て受信される(図4ステップS15)。
【0059】コンピュータA1 (およびコンピュータB
2 〜Bn )の通信部33(内の判別部332)は、受信
メッセージM3のDA部44を参照して、同メッセージ
M3が自分に対して送信されたものか否かを調べる(図
4ステップS16)。
【0060】メッセージM3はホストコンピュータHに
対するものである。したがってコンピュータA1 (およ
びコンピュータB2 〜Bn )の通信部33(内の判別部
332)は、受信メッセージM3が自分宛ではないと判
断し、今度は同メッセージM3がホストコンピュータH
からのメッセージ、即ち遠隔操作メッセージであるか否
かを、同メッセージM3(のヘッダ部41)中のメッセ
ージ種別フラグFが“1”であるか否かにより調べる
(図4ステップS17)。
【0061】メッセージM3中のメッセージ種別フラグ
Fは“0”であり、同メッセージM3は遠隔メッセージ
ではなくて、ホストコンピュータH宛の終了メッセージ
である。この場合、コンピュータA1 (およびコンピュ
ータB2 〜Bn )の通信部33(内の判別部332)
は、メッセージM3の経路記録部42中に自分のアドレ
スがあるか否か、即ち自分が経路記録部42に記録され
た送信経路“H,A1 ”上にあるか否かを調べる(図4
ステップS18)。ここではコンピュータA1 だけが、
経路記録部42に記録された送信経路上にある。
【0062】そこでコンピュータA1 は、通信回線22
から受信したメッセージM3を、送信経路上で自分より
直ぐ上位にあるコンピュータ(ここではホストコンピュ
ータH)に送信しなければならないことを判断する。そ
してコンピュータA1 は、受信メッセージM3をそのま
ま図5に示す終了メッセージM4として、矢印54で示
すように、自分と直ぐ上位層のホストコンピュータHと
を接続している通信回線21上に送出する(図4ステッ
プS19)。一方、経路記録部42に記録された送信経
路“H,A1 ”上にないコンピュータB2 〜Bn は、何
もしない。
【0063】このように、コンピュータB1 から通信回
線22上に送出された終了メッセージM3は、通信回線
22に接続されている他のコンピュータA1 ,B2 〜B
n のうち、メッセージM3の経路記録部42に記録され
た送信経路上のコンピュータA1 だけにより、メッセー
ジM4としてさらに上位層に伝達される。
【0064】コンピュータA1 から通信回線21上に送
出された終了メッセージM4は、この通信回線21に接
続された上位層のコンピュータ、即ち終了メッセージM
4の宛先であるホストコンピュータHの通信部12によ
って受信される(図4ステップS20)。
【0065】ホストコンピュータHの通信部12は、受
信した終了メッセージM4の経路記録部42の記録内容
“H,A1 ”と、SA部43の内容“B1 ”とから、コ
ンピュータB1 宛に送信したデバッグ指示のための遠隔
操作メッセージがコンピュータA1 を経由してコンピュ
ータB1 で受信されて、指示されたデバッグ動作が行わ
れたことを判断する。ホストコンピュータHの通信部1
2によって受信された終了メッセージM4のメッセージ
本体部45の内容(デバッグ結果)は、必要があれば、
同コンピュータHのウインドウ・システム13を介して
表示装置に表示される(図4ステップS21)。その
後、ホストコンピュータHのウインドウ・システム13
は、デバッグ担当者からの次の指示入力を待つ。
【0066】一方、通信回線21上の他のコンピュー
タ、即ちコンピュータA2 〜Am は、メッセージM4の
経路記録部42に記録された送信経路“H,A1 ”上に
ないため、何もしない。
【0067】以上のような処理によって、通信回線で階
層的に接続されたターゲットシステムT上の幾つかのコ
ンピュータに対して、ホストコンピュータHからの指示
を送信し、それぞれのコンピュータ上に有るデバッグ部
32を用いて、そのコンピュータ上に存在するアプリケ
ーション・プログラム31のデバッグを行わせることが
可能になる。
【0068】なお、図2に示すメッセージのフォーマッ
トに、そのメッセージの直接の宛先を示すフィールドを
追加して、経路記録部42に記録された送信経路上の直
ぐ上位のコンピュータだけに終了メッセージを送り、そ
のコンピュータと同一の通信回線で接続されている他の
コンピュータでは終了メッセージが受信されないように
することも可能である。 [第2実施例]
【0069】次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、本実施例で適用されるメッセージのフォーマット
は、前記第1実施例で適用されたメッセージのフォーマ
ット(図2参照)と同様であるものとする。但し、後述
するようにメッセージ種別フラグFの定義が異なる。
【0070】本実施例の特徴は、前記第1実施例で述べ
た終了メッセージの経路記録部42の内容、即ちホスト
コンピュータHからターゲットシステムT上の対象コン
ピュータまでの送信経路の情報をホストコンピュータH
内に記録しておき、次に同じコンピュータに指示(コマ
ンド)を送る場合には、この送信経路の情報が経路記録
部42に設定されたメッセージを用いるようにしたこと
にある。
【0071】そこで本実施例では、図6に示すように、
ホストコンピュータHの通信部12内に、終了メッセー
ジから得られる送信経路の情報を記録するための経路記
録テーブル121が設けられる。
【0072】経路記録テーブル121は、図7に示すよ
うに、複数のエントリからなり、各エントリは、ターゲ
ットシステムT上のコンピュータの識別子(ID)であ
るコンピュータ名(ここでは、アドレス)の設定部と、
ホストコンピュータHから同コンピュータ名で示される
コンピュータまでの経路(送信経路)が記録される経路
記述部とからなる。この経路記述部には、ホストコンピ
ュータHと最終宛先となるコンピュータとの間に存在す
るコンピュータのコンピュータ名が記録され、ホストコ
ンピュータHと最終宛先コンピュータは除かれる。な
お、経路上に複数のコンピュータが存在する場合には、
区切り文字としてコンマ「,」が用いられる。例えば経
路上に3台のコンピュータが存在し、そのコンピュータ
名がxとyとzの場合には、上記の経路記述部には、
“x,y,z”と記録される。
【0073】さて本実施例では、経路記録テーブル12
1内に、最終宛先とするコンピュータのコンピュータ名
が登録されたエントリが存在する場合には、ホストコン
ピュータHでの送信メッセージの生成時に、そのエント
リ中の経路記述部の内容が、同メッセージの経路記録部
42に設定される。これに対し、最終宛先とするコンピ
ュータのコンピュータ名が登録されたエントリが経路記
録テーブル121に存在しない場合には、前記第1実施
例と同様に、経路記録部42には何も設定されない。
【0074】このように本実施例では、2種のメッセー
ジが存在する。そこで本実施例では、メッセージ(のヘ
ッダ部41)中のメッセージ種別フラグFを、この2種
のメッセージの識別に用いるようにしている。即ちメッ
セージ種別フラグFは、例えばF=“1”で経路記録部
42に予め送信経路が設定されなかったメッセージであ
ること、即ち前記第1実施例のように、経路の記録をメ
ッセージに付加しながらメッセージを送信する必要があ
ることを示す。またメッセージ種別フラグFは、F=
“0”で経路記録部42に予め送信経路が設定されたメ
ッセージであること、即ち経路の記録をメッセージに付
加する必要がないことを示す。
【0075】メッセージ種別フラグFを以上のように定
義して使用する場合、前記第1実施例のように、ホスト
コンピュータHから送られる送信メッセージ(遠隔操作
メッセージ)であるか、ホストコンピュータHに返され
る終了メッセージであるかを、メッセージ種別フラグF
から識別することができなくなる。しかし、第1実施例
でも述べたように、ターゲットシステムT中の各コンピ
ュータにホストコンピュータHのアドレス(コンピュー
タ名)を予め設定しておくならば、メッセージ中のSA
部43の内容(がホストコンピュータHのアドレスであ
るか否か)により、上記の遠隔操作メッセージと終了メ
ッセージとを識別可能である。そこで本実施例では、こ
の識別方式を適用する。
【0076】次に、本実施例(第2実施例)の動作を、
図8乃至図13を参照して説明する。なお、図8および
図9は動作を説明するためのフローチャート、図10乃
至図13はメッセージの流れの一例を示す図である。
【0077】まず、デバッグ担当者の入力操作の結果、
ホストコンピュータHには、デバッグを行う際の第1番
目の入力として、前記第1実施例と同様に、ターゲット
システムT上のコンピュータB1 を対象とするデバッグ
指示(コマンド)が入力されたものとする(図8ステッ
プS31)。なお、初期状態においては、ホストコンピ
ュータH上の通信部12内に設けられている経路記録テ
ーブル121には、何も記録されていないものとする。
【0078】デバッグ指示が入力されると、ホストコン
ピュータHの通信部12は、経路記録テーブル121を
参照して、ホストコンピュータHがコンピュータB1 ま
での送信経路(通信経路)を把握しているか否かを確認
する(図8ステップS32)。この時点で、経路記録テ
ーブル121には何も記録されていない。そのため、ホ
ストコンピュータHはコンピュータB1 までの送信経路
を現時点では把握していない。
【0079】この場合、ホストコンピュータHの通信部
12は、図10に示すように、ヘッダ部41中のメッセ
ージ種別フラグFが、送信経路の記録を取りながら送信
することを示すために“1”に設定され、経路記録部4
2が空のままの状態とされたメッセージ(遠隔操作メッ
セージ)M11を生成する(図8ステップS33,S3
6)。このメッセージM11のSA部43にはホストコ
ンピュータH自身のアドレス(ID)“H”が、DA部
44には宛先(最終宛先)となるデバッグ対象コンピュ
ータB1 のアドレス(ID)“B1 ”が、そしてメッセ
ージ本体部45には入力された指示(コマンド)が、そ
れぞれ設定される。なお、メッセージM11の経路記録
部42に(発信元である)ホストコンピュータHのアド
レスを設定しないのは、SA部43の内容(“H”)か
ら送信経路の先頭がホストコンピュータHであることを
判別できるためである。
【0080】ホストコンピュータHの通信部12は、生
成したメッセージM11を、図10において矢印101
で示すように、通信回線21を介して自身と直接接続し
ているコンピュータA1 ,A2 ,…Am に送信する(図
8ステップS37)。
【0081】ホストコンピュータHから通信回線21を
介して送信されたメッセージM11は、この通信回線2
1に接続されたコンピュータA1 ,A2 ,…Am の通信
部33(内の送受信部331)によって受信される(図
8ステップS38)。
【0082】各コンピュータA1 〜Am の通信部33
(内の判別部332)は、受信メッセージM11のDA
部44を参照して、同メッセージM11が自分に対して
送信されたものか否かを調べる(図8ステップS3
9)。
【0083】メッセージM11はコンピュータB1 に対
するものである。したがって各コンピュータA1 〜Am
の通信部33(内の判別部332)は、受信メッセージ
M11が自分宛ではないと判断する。
【0084】すると、各コンピュータA1 〜Am の通信
部33(内の判別部332)は、受信メッセージM11
(のヘッダ部41)中のメッセージ種別フラグFの値を
調べる(図8ステップS40)。ここでは、メッセージ
種別フラグFは“1”のため、コンピュータA1 〜Am
の通信部33(内の判別部332)は、送信経路の記録
を取る必要のあることを確認する。この場合、コンピュ
ータA1 〜Am の通信部33(内の判別部332)は、
メッセージM11を再送信(下位層のコンピュータへ送
信)する必要があるか否かを、メッセージM11が送ら
れた通信回線21以外の通信回線にも自身が接続してい
るか否かにより調べる(図8ステップS41)。
【0085】図1の例では、コンピュータA1 〜Am の
うちのコンピュータA1 だけが、通信回線21以外の通
信回線22にも接続している。そこで、コンピュータA
1 の通信部33(内の送受信部331)は、メッセージ
M11の経路記録部42に自身のアドレス(ID)“A
1 ”を加えた後、図10に示すメッセージM12とし
て、矢印102で示すように、通信回線22を介して自
身と直接接続しているコンピュータB1 ,B2 ,…Bn
に送信する(図8ステップS43,S44)。
【0086】メッセージM12の経路記録部42に加え
られた“A1 ”は、同メッセージM12がコンピュータ
A1 によって送信(伝達)されたことを示す。また、こ
の同じメッセージM12の経路記録部42の内容“A1
”(この場合には、加えられた“A1 ”に一致)は、
メッセージの送信経路を示す。なお、コンピュータA2
〜Am は、通信回線21以外の通信回線には接続してい
ないため、何もしない。
【0087】さて、コンピュータA1 から通信回線22
を介して送信されたメッセージM12は、この通信回線
22に接続されたコンピュータB1 ,B2 ,…Bn の通
信部33(内の送受信部331)によって受信される
(図9ステップS45)。
【0088】各コンピュータB1 〜Bn の通信部33
(内の判別部332)は、受信メッセージM12のDA
部44を参照して、同メッセージM12が自分に対して
送信されたものか否かを調べる(図9ステップS4
6)。
【0089】メッセージM12はコンピュータB1 に対
するものである。したがってコンピュータB2 〜Bn の
通信部33は、受信メッセージM12が自分宛ではない
と判断し、前記したコンピュータA1 〜Am でコンピュ
ータB1 宛のメッセージM11を受信した場合と同様の
処理を行う。ここでは、コンピュータB2 〜Bn は、メ
ッセージM12が送られた通信回線22以外の通信回線
に接続していないため、何もしない。
【0090】一方、コンピュータB1 の通信部33(内
の判別部332)は、上記ステップS46において、受
信メッセージM12のDA部44の内容(“B1 ”)か
ら、同メッセージM12が自分宛のメッセージであると
判断する。この場合、コンピュータB1 の通信部33
は、メッセージM12のメッセージ本体部45の内容、
即ちホストコンピュータHに入力されたデバッグ指示
(コマンド)を示すメッセージ本体を、コンピュータB
1 内のデバッグ部32に渡し(図9ステップS47)、
同デバッグ部32を動作させる(図9ステップS4
8)。
【0091】これにより、コンピュータB1 のデバッグ
部32は、通信部33から渡されたメッセージ本体の示
すデバッグ指示(コマンド)に従い、コンピュータB1
上のアプリケーション・プログラム31に対する指示さ
れたデバッグ処理を行う。そしてコンピュータB1 のデ
バッグ部32は、指示されたデバッグ処理を終了する
と、そのデバッグ処理結果を同コンピュータB1 の通信
部33に渡す。
【0092】コンピュータB1 の通信部33(内の送受
信部331)は、デバッグ部32からのデバッグ結果を
受取ると、そのデバッグ結果をホストコンピュータHに
通知するための図11に示す終了メッセージM13を、
図10に示す受信メッセージM12をもとに生成する
(図9ステップS49)。即ちコンピュータB1 の通信
部33は、メッセージM12の経路記録部42の内容
“A1 ”をそのままメッセージM13の経路記録部42
に用い、メッセージM12のDA部44,SA部43の
内容“B1 ”,“H”をメッセージM13のSA部4
3,DA部44に用いる。またコンピュータB1 の通信
部33は、メッセージM13(のヘッダ部41)中のメ
ッセージ種別フラグFを“0”に設定し、デバッグ部3
2のデバッグ結果(を示すメッセージ本体)をメッセー
ジM13のメッセージ本体部45に設定する。
【0093】コンピュータB1 の通信部33(内の送受
信部331)は、終了メッセージM13を生成すると、
図11において矢印103で示すように、自分と直ぐ上
位の層のコンピュータA1 とを接続している通信回線2
2上に、同メッセージM13を送出する(図9ステップ
S50)。これは、コンピュータB1 のデバッグ部32
の動作終了メッセージM13を、同メッセージM13の
経路記録部42の内容で示される送信経路上の自分より
直ぐ上位にあるコンピュータ、即ちコンピュータA1 に
送るためである。
【0094】コンピュータB1 から通信回線22上に送
出されたメッセージM13は、この通信回線22に接続
された上位層のコンピュータA1 (およびコンピュータ
B2〜Bn )の通信部33(内の送受信部331)によ
って受信される(図9ステップS51)。
【0095】コンピュータA1 (およびコンピュータB
2 〜Bn )の通信部33(内の判別部332)は、受信
メッセージM13のDA部44を参照して、同メッセー
ジM13が自分に対して送信されたものか否かを調べる
(図9ステップS52)。
【0096】メッセージM13はホストコンピュータH
に対するものである。したがってコンピュータA1 (お
よびコンピュータB2 〜Bn )の通信部33(内の判別
部332)は、受信メッセージM13が自分宛ではない
と判断し、今度は送信経路の記録を取る必要があるか否
かを、同メッセージM13(のヘッダ部41)中のメッ
セージ種別フラグFの値が“1”であるか否かにより調
べる(図9ステップS54)。
【0097】メッセージM13中のメッセージ種別フラ
グFは“0”であり、同メッセージM13は送信経路の
記録を取る必要がない(ホストコンピュータH宛の終
了)メッセージである。この場合、コンピュータA1
(およびコンピュータB2 〜Bn)の通信部33(内の
判別部332)は、メッセージM13の経路記録部42
中に自分のアドレス(ID)があるか否か、即ち自分が
経路記録部42に記録された送信経路“A1 ”上(した
がって送信経路“H,A1 ,B1 ”上)にあるか否かを
調べる(図9ステップS54)。ここではコンピュータ
A1 だけが、経路記録部42に記録された送信経路上に
ある。
【0098】そこでコンピュータA1 は、通信回線22
から受信したメッセージM13を、同メッセージM13
がそのDA部44に“H”が設定されたホストコンピュ
ータH宛の終了メッセージであることから、送信経路上
で自分より1つ上位にあるコンピュータ(ここではホス
トコンピュータH)に送信しなければならないことを判
断する。そしてコンピュータA1 は、受信メッセージM
13をそのまま図11に示す終了メッセージM14とし
て、矢印104で示すように、自分と直ぐ上位層のホス
トコンピュータHとを接続している通信回線21上に送
出する(図9ステップS55)。一方、経路記録部42
に記録された送信経路“A1 ”上にないコンピュータB
2 〜Bn は、何もしない。
【0099】このように、コンピュータB1 から通信回
線22上に送出された終了メッセージM13は、通信回
線22に接続されている他のコンピュータA1 ,B2 〜
Bnのうち、メッセージM13の経路記録部42に記録
された送信経路上のコンピュータA1 だけにより、メッ
セージM14としてさらに上位層に伝達される。
【0100】コンピュータA1 から通信回線21上に送
出された終了メッセージM14は、この通信回線21に
接続された上位層のコンピュータ、即ち終了メッセージ
M14の宛先であるホストコンピュータHの通信部12
によって受信される(図9ステップS56)。
【0101】ホストコンピュータHの通信部12は、受
信した終了メッセージM14の経路記録部42の記録内
容“A1 ”と、SA部43の内容“B1 ”とから、コン
ピュータB1 宛に送信したデバッグ指示のためのメッセ
ージ(遠隔操作メッセージ)がコンピュータA1 を経由
してコンピュータB1 で受信されて、指示されたデバッ
グ動作が行われたことを判断する。
【0102】次に、ホストコンピュータHの通信部12
は、経路記録テーブル121を参照して、ホストコンピ
ュータHとコンピュータB1 との間の送信経路が既に同
テーブル121に記録されているか否か調べる(図9ス
テップS57)。
【0103】この例のように、上記の送信経路が経路記
録テーブル121に記録されていない場合には、ホスト
コンピュータHの通信部12は、経路記録テーブル12
1の空きエントリのコンピュータ名設定部に、メッセー
ジM14のSA部43の内容“B1 ”を(指示対象とな
り得るターゲットシステムT上のコンピュータとして)
記録し、同コンピュータ名設定部と対をなす経路記述部
に、ホストコンピュータHと同コンピュータ名設定部に
記録されたコンピュータ名の示すコンピュータータとの
間で通信する際の送信経路として、メッセージM14の
経路記録部42の内容“A1 ”を記録する(図9ステッ
プS58)。
【0104】さて、ホストコンピュータHの通信部12
によって受信された終了メッセージM14のメッセージ
本体部45の内容(デバッグ結果)は、必要があれば、
同コンピュータHのウインドウ・システム13を介して
表示装置に表示される(図9ステップS59)。その
後、ホストコンピュータHのウインドウ・システム13
は、デバッグ担当者からの次の指示入力を待つ。
【0105】次に、第2番目の入力として、前記第1番
目の入力と同様に、コンピュータB1 を対象とするデバ
ッグ指示(コマンド)がホストコンピュータHに入力さ
れたものとする(図8ステップS31)。
【0106】この場合、ホストコンピュータHの通信部
12は、前記第1番目の入力に対する動作と同様に、経
路記録テーブル121を参照して、ホストコンピュータ
HがコンピュータB1 までの送信経路を把握しているか
否かを確認する(図8ステップS32)。この時点で、
経路記録テーブル121にはコンピュータB1 までの送
信経路として“A1 ”が記録されている。
【0107】そこで、ホストコンピュータHの通信部1
2は、図12に示すように、ヘッダ部41中のメッセー
ジ種別フラグFが、送信経路の記録を取りながら送信す
る必要がないことを示すために“0”に設定され、経路
記録部42には経路記録テーブル121に記録されてい
るコンピュータB1 までの送信経路“A1 ”が設定され
たメッセージ(遠隔操作メッセージ)M15を生成する
(図8ステップS34〜S36)。このメッセージM1
5のSA部43にはホストコンピュータH自身のアドレ
ス(ID)“H”が、DA部44には宛先(最終宛先)
となるデバッグ対象コンピュータB1 のアドレス(I
D)“B1 ”が、そしてメッセージ本体部45には入力
された指示(コマンド)が、前記第1番目の入力に対す
るメッセージM11と同様に、それぞれ設定される。
【0108】ホストコンピュータHの通信部12は、生
成したメッセージM15を、図12において矢印105
で示すように、通信回線21を介して自身と直接接続し
ているコンピュータA1 ,A2 ,…Am に送信する(図
8ステップS37)。
【0109】ホストコンピュータHから通信回線21を
介して送信されたメッセージM15は、この通信回線2
1に接続されたコンピュータA1 ,A2 ,…Am の通信
部33(内の送受信部331)によって受信される(図
8ステップS38)。
【0110】各コンピュータA1 〜Am の通信部33
(内の判別部332)は、受信メッセージM15が(前
記メッセージM11と同様に)自分宛でない場合、同メ
ッセージM15(のヘッダ部41)中のメッセージ種別
フラグFの値を調べる(図8ステップS39,40)。
【0111】コンピュータA1 〜Am の通信部33(内
の判別部332)は、この例のようにメッセージ種別フ
ラグFが“0”の場合には、送信経路の記録を取る必要
がないことを判断し、受信メッセージM15の経路記録
部42を調べて、自身が同記録部42に記録されている
送信経路“A1 ”上に存在しているか否かを確認する
(図8ステップS42)。ここでは、コンピュータA2
〜Am は送信経路“A1”上に存在していないことか
ら、メッセージの再送信を行わない。
【0112】これに対し、送信経路“A1 ”上に存在す
るコンピュータA1 だけは、通信回線21から受信した
(ホストコンピュータHを発信元とする)メッセージM
15を、送信経路上で自身より直ぐ下位にあるコンピュ
ータ、即ちコンピュータB1,B2 ,…Bn に対して、
図10に示すメッセージM16として、矢印106で示
すように通信回線22上に送出する(図8ステップS4
4)。
【0113】コンピュータA1 から通信回線22を介し
て送信されたメッセージM16は、この通信回線22に
接続されたコンピュータB1 ,B2 ,…Bn の通信部3
3(内の送受信部331)によって受信される(図9ス
テップS45)。
【0114】各コンピュータB1 〜Bn の通信部33
(内の判別部332)は、図10においてメッセージM
12を受信したときと同様の動作を行う。これにより、
メッセージM16の宛先であるコンピュータB1 におい
てのみ、図13に示すように、(図11に示す終了メッ
セージM13と同様の)終了メッセージM17を生成し
(図9ステップS46〜S49)、矢印107で示すよ
うに通信回線22上に送出する(図9ステップS5
0)。
【0115】コンピュータB1 から通信回線22上に送
出されたメッセージM17は、この通信回線22に接続
された上位層のコンピュータA1 (およびコンピュータ
B2〜Bn )の通信部33(内の送受信部331)によ
って受信される(図9ステップS51)。そしてコンピ
ュータA1 のみが、このメッセージM17を、図13に
示すように終了メッセージM18として、矢印108で
示すように通信回線21を介してホストコンピュータH
へ再送信する(図9ステップS52〜S55)。
【0116】コンピュータA1 から再送信された終了メ
ッセージM18は、同メッセージM18の宛先であるホ
ストコンピュータHの通信部12によって受信される
(図9ステップS56)。
【0117】ホストコンピュータHの通信部12は、受
信した終了メッセージM18の経路記録部42の記録内
容“A1 ”と、SA部43の内容“B1 ”とから、コン
ピュータB1 宛に送信したデバッグ指示のためのメッセ
ージ(遠隔操作メッセージ)がコンピュータA1 を経由
してコンピュータB1 で受信されて、指示されたデバッ
グ動作が行われたことを判断する。
【0118】次に、ホストコンピュータHの通信部12
は、経路記録テーブル121を参照して、ホストコンピ
ュータHとコンピュータB1 との間の送信経路が既に同
テーブル121に記録されているか否か調べる(図9ス
テップS57)。
【0119】この例のように、上記の送信経路が経路記
録テーブル121に記録されている場合には、ホストコ
ンピュータHの通信部12は、受信メッセージM18の
経路記録部42の内容に従って経路記録テーブル121
に送信経路を記録するためのステップS58を省略す
る。
【0120】ホストコンピュータHの通信部12によっ
て受信された終了メッセージM18のメッセージ本体部
45の内容(デバッグ結果)は、必要があれば、同コン
ピュータHのウインドウ・システム13を介して表示装
置に表示される(図9ステップS59)。その後、ホス
トコンピュータHのウインドウ・システム13は、デバ
ッグ担当者からの次の指示入力を待つ。
【0121】以上のような処理によって、通信回線で階
層的に接続されたターゲットシステムT上の幾つかのコ
ンピュータに対して、ホストコンピュータHからの指示
を送信し、それぞれのコンピュータ上にあるデバッグ部
32を用いて、そのコンピュータ上に存在するアプリケ
ーション・プログラム31のデバッグを行わせる際に、
新たに認識した送信経路をホストコンピュータH内の経
路記録テーブル121に記録し、その経路の記録を利用
することで、不必要な送信を行わないようにすることに
より(本実施例を拡張して、例えばコンピュータA2 の
下位層が存在する場合を考えると、2回目のコンピュー
タB1 に対する入力を行った際には、コンピュータB1
までの送信経路上にないコンピュータA2 から下位への
送信は行わないで済む)、プログラムデバッグの効率を
良くすることが可能となる。
【0122】なお、以上は通信回線で階層的に接続され
たターゲットシステムT上のコンピュータ上に存在する
アプリケーション・プログラムのデバッグを、ホストコ
ンピュータから遠隔操作する場合について説明したが、
本発明は、ターゲットシステムT上のコンピュータに対
するプログラムデバッグ以外の遠隔操作にも応用でき
る。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、コ
ンピュータ複数台が階層的に通信回線で接続されたター
ゲットシステムに、ホストコンピュータを通信回線で接
続し、ターゲットシステム中の任意のコンピュータ上で
プログラムデバッグを行わせるための指示がホストコン
ピュータに入力された場合に、その送信経路上の各コン
ピュータが、デバッグ指示に送信経路の記録を順次付加
しながら下位層のコンピュータに送信することにより、
デバッグ指示を指示対象コンピュータに伝えて同コンピ
ュータ上でプログラムデバッグ動作を行わせると共に、
その動作結果を送信経路の記録を逆にたどってホストコ
ンピュータに送信するようにしたので、次のような効果
を得ることができる。
【0124】(1)メモリ容量が十分でなく高度な通信
機能を備えることが困難なコンピュータが複数台階層的
に接続されたターゲットシステムにおいて、ホストコン
ピュータが接続している通信回線に物理的に直接接続し
ているコンピュータだけでなく、ホストコンピュータが
接続している通信回線に物理的には直接接続していない
コンピュータ(下位層のコンピュータ)に対しても、ホ
ストコンピュータからのデバッグ指示を、通信回線を用
いて、実機となるコンピュータへ簡単に伝えることがで
きる。このため、複数台のコンピュータが階層的に接続
されたターゲットシステムの任意のコンピュータ上のア
プリケーション・プログラムのデバッグを、多くのメモ
リ容量を必要とする高度な通信機能(実現のための大規
模プログラム)を必要とせずにホストコンピュータから
遠隔操作できる。
【0125】(2)本発明のプログラムデバッグ支援方
法を実現するために、ターゲットシステム中の各コンピ
ュータに要求される通信機能は極めて小規模でよく、し
たがってこの通信機能を実現するプログラム(通信用プ
ログラム)を格納するのに必要なメモリ容量は極めて小
さくて済むので、ターゲットシステム上のアプリケーシ
ョン・プログラム開発終了後も、この通信用プログラム
をデバッグ機能のためのプログラムと共にコンピュータ
上に残しておくことができる。それゆえ、後日デバッグ
の必要性が生じた際に、ホストコンピュータを接続して
本発明のプログラムデバッグ支援方法を適用することで
デバッグを行うことが可能となり、アプリケーション・
プログラムの保守を行う上でも有効な手段となる。
【0126】また本発明によれば、指示対象コンピュー
タ上でのプログラムデバッグを行わせた結果のメッセー
ジ(終了メッセージ)が、同メッセージに付加された送
信経路の記録を逆にたどってホストコンピュータに送信
された際に、その送信経路がホストコンピュータ内に記
録されていないならば、その送信経路を所定のテーブル
に記録するようにし、ターゲットシステム中の同一のコ
ンピュータに再度指示を送る際には、その送信経路の記
録をたどることで再度の指示が下位層のコンピュータに
送信されるようにすることにより、上記(1),(2)
の効果の他、次のような効果も得ることができる。
【0127】(3)ホストコンピュータからの再度のプ
ログラムデバッグ指示を、通信回線を用いて実機となる
指示対象コンピュータに伝える際に、ホストコンピュー
タに入力される指示毎に、送信経路の記録を取りながら
メッセージの送信を行う必要がなくなる。
【0128】(4)予め送信経路を把握することができ
るため、明らかに不必要な送信であることをターゲット
システム上の各コンピュータが判断して、その時点でさ
らに下位層への送信を中止することができ、余分な処理
を行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプログラムデバッグ支援方法を実現す
るための第1実施例を示す図。
【図2】同第1実施例で適用されるメッセージのフォー
マットを示す図。
【図3】同第1実施例の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図4】同第1実施例の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図5】同第1実施例におけるメッセージの流れの一例
を示す図。
【図6】本発明の第2実施例におけるホストコンピュー
タ上のシステム構成図。
【図7】図6における経路記録テーブル121の構造を
示す図。
【図8】同第2実施例における動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図9】同第2実施例における動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図10】同第2実施例におけるメッセージの流れの一
例を示す図。
【図11】同第2実施例におけるメッセージの流れの一
例を示す図。
【図12】同第2実施例におけるメッセージの流れの一
例を示す図。
【図13】同第2実施例におけるメッセージの流れの一
例を示す図。
【符号の説明】 H…ホストコンピュータ、T…ターゲットシステム、A
1 〜Am ,B1 〜Bn…コンピュータ(ターゲットコン
ピュータ)、12,33…通信部、21,22…通信回
線、31…アプリケーション・プログラム、32…デバ
ッグ部、41…ヘッダ部、42…経路記録部、43…S
A部、44…DA部、45…メッセージ本体部、121
…経路記録テーブル、331…送受信部、332…判別
部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムデバッグ手段を持つ複数台の
    コンピュータが通信回線によって階層的に接続されたタ
    ーゲットシステムにホストコンピュータを接続し、 前記ターゲットシステム中の任意のコンピュータ内の前
    記プログラムデバッグ手段を動かすための指示が前記ホ
    ストコンピュータに入力された場合に、 その指示対象となるコンピュータまでの送信経路上の前
    記各コンピュータが、前記指示に送信経路の記録を順次
    付加しながら下位層のコンピュータに送信することによ
    り、前記指示を前記指示対象コンピュータに伝えて同指
    示対象コンピュータの前記プログラムデバッグ手段を動
    作させると共に、 このプログラムデバッグ手段の動作結果を前記指示に付
    加された送信経路の記録を逆にたどって前記ホストコン
    ピュータに送信することで、 前記ターゲットシステム中の任意のコンピュータ上のア
    プリケーション・プログラムのデバッグを、前記ホスト
    コンピュータから遠隔操作可能としたことを特徴とする
    プログラムデバッグ支援方法。
  2. 【請求項2】 プログラムデバッグ手段を持つ複数台の
    コンピュータが通信回線によって階層的に接続されたタ
    ーゲットシステムにホストコンピュータを接続し、 前記ターゲットシステム中の任意のコンピュータ内の前
    記プログラムデバッグ手段を動かすための指示が前記ホ
    ストコンピュータに入力された場合に、 その指示対象となるコンピュータまでの送信経路を前記
    ホストコンピュータ内で記録していなければ、その送信
    経路上の前記各コンピュータが前記指示に送信経路の記
    録を順次付加しながら下位層のコンピュータに送信し、
    送信経路を記録していれば、その送信経路の記録をたど
    って下位層のコンピュータに送信することにより、前記
    指示を前記指示対象コンピュータに伝えて同指示対象コ
    ンピュータの前記プログラムデバッグ手段を動作させる
    と共に、 前記指示対象コンピュータが前記プログラムデバッグ手
    段の動作結果に前記送信経路の記録を付加することによ
    り、この送信経路の記録を逆にたどって前記動作結果を
    前記ホストコンピュータに送信し、この動作結果に付加
    された前記送信経路の記録により前記ホストコンピュー
    タで新たに送信経路を認識した際には、前記ホストコン
    ピュータ内にその経路を記録することで、 前記ターゲットシステム中の任意のコンピュータ上のア
    プリケーション・プログラムのデバッグを、前記ホスト
    コンピュータから遠隔操作可能としたことを特徴とする
    プログラムデバッグ支援方法。
JP4239549A 1992-02-06 1992-09-08 プログラムデバッグ支援方法 Pending JPH05282173A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102279790A (zh) * 2010-06-11 2011-12-14 国际商业机器公司 分布式调试方法和系统

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