JP2000049778A - 同報通信方法および通信装置 - Google Patents

同報通信方法および通信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】同報データの受信順序維持に要するデータ送受
信量を削減しながら効率よく同報通信が行える同報通信
方法および通信装置を提供する。 【解決手段】同報グループを構成する複数の情報端末装
置は、同報データを送信する際に、該同報データを前記
複数の情報端末装置で受信する順序を同一に保つための
受信順序番号を決定する情報端末装置に対し該受信順序
番号の発行を要求し、その際送出されるパケットに同報
データを含ませるか否かを同報データのサイズに基づき
判断し、同報データを含まないパケットにて受信順序番
号の発行を要求したとき、該要求に応じて通知された受
信順序番号を同報データに付加して同報し、受信順序番
号を決定する情報端末装置は、受信順序番号の発行を要
求するパケットを受信して、該パケットに同報データが
含まれているときは、該パケットに同報データに対し発
行した受信順序番号を書き込んで同報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、会議通信
システムにおける同報パケットの受信順序の制御方法お
よびそれを用いた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークによって相互に接続された
複数の情報通信端末間でデータ交換を行う際、アプリケ
ーション、または、交換されるデータの性質によって
は、データの到着順序を上記複数の情報通信端末間で一
貫性を保つように保証する必要がある場合がある。それ
を次の例で示す。
【0003】図1に示すように情報通信端末A〜Cでグ
ループを構成し、全ての端末は同じ内容のファイルを共
有し、共同編集するようなアプリケーション(例えば、
会議通信)を考える。各端末には、等しくデータに対す
るアクセス権があり、データ内容の維持は、各端末がそ
れぞれのデータの複製を保持し、変更があれば、それを
各端末が認識し、到着順にデータを更新することによっ
て行うとする。
【0004】上記のようなファイル上で、x=0 とい
う初期データが与えられている状態で、A、Bがほぼ同
時に、これらのデータの変更を行うとする。今、端末A
が、x=1 を送信し、それとほぼ同時刻に、端末B
が、x=2 と書き込む。
【0005】順序制御を行わず、単純にデータの到着順
序に処理を行うと、端末Aでは、後から到着する x=
2 が有効になり、一方、端末Bでは、x=1 とな
り、端末Cでは上のどちらかになる。すなわち、何も順
序制御を行わないと、3つの端末間で結果が異なり、一
貫性を維持できない。
【0006】そのため、データの更新順序をグループ内
で一致させるように、これまでもいくつかの方法が提案
されている。
【0007】1)各端末間で時刻を同期させ、データパ
ケットに送信時刻を付与して送信、受信側で時刻の古い
順に並べ替えることによって制御する方法。
【0008】2)グループ内でトークンを発行したりロ
ック制御機構を設け、同時刻に1台のみがデータの変更
を行えるような排他制御を設ける方法。
【0009】3)各端末は、データを一旦サーバ端末に
送信し、サーバ端末で受信したデータ順に順序制御を行
った後、各端末に向けてデータを再び送信する方法。
【0010】4)各端末は、送信時に、まず、サーバ端
末に送信データの番号発行要求を出し、サーバの発行し
た番号に従って、各端末は受信データを並べ替える方
法。
【0011】1)の方法では、端末間で同期を取る方法
が困難であり、また、たとえ正確に同期がとれたとして
も、全く同時刻に送信されたデータの扱いや、通信路の
状況により、受信順序が時刻と大きく異なることが予想
されるため、それらを回避するための複雑な処理が別途
必要となる、といった問題がある。
【0012】2)の方法では、データが一元的に管理さ
れる一方、ユーザに対し、他のユーザがデータへ書き込
みを行っている間は操作ができないという制限を設けな
ければならない。アプリケーションによっては、不十分
な場合がある。
【0013】3)の方法では、簡便にデータの順序制御
をすることができるが、データの通信量が、順序制御を
行わない場合に比べ2倍になる。データの大きさが小さ
い時には問題にはならないが、サイズが大きくなると、
ネットワークのトラフィック、また、サーバに対する負
荷が高くなる、といった問題がある。また、サイズの大
きなデータの送信時には、サーバに到着するまでに時間
がかかるため、違う端末からの小さなデータの送信と順
序が逆転する可能性がある、といった問題もある。さら
に、番号発行のために番号発行端末経由でデータを送信
する場合、一般に用いられるようにパケットヘッダに宛
先を付与しただけでは、受信端末側ではすべて番号発行
端末から届いたデータのように見える可能性がある、と
いった問題もある。
【0014】4)の方法では、サーバに負荷をかけず
に、簡便にデータの順序制御をおこなうことができる効
率的な方法である。しかしながら、この方法は、送信を
おこなうための番号授受のために、サーバとの通信路を
往復した後にデータを送信するため、データのサイズが
通信路で規定されたデータグラムの大きさよりも小さい
時には、3)の場合に比べ効率が落ちる、といった場合
がある。画像データのような大きなデータを送受信する
アプリケーションには有効であるが、チャットのような
短いデータを数多く送受信するようなアプリケーション
には、不向きである。また、この方法では、実際のデー
タが届く前に、前もって順序番号だけを発行するので、
端末の1つが送信中に何らかの障害を起こした時、また
は、送信を中断してアプリケーションを終了した時に、
順序番号は発行されているが、データは届かず、以後、
通信が続けられなくなる可能性がある、といった問題も
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来、同報グループ通信において、端末間で交換される
同報データの受信順序を一意に保つような同報通信方法
では、いずれも、送信するデータの種類(具体的には、
データのサイズ)を考慮していなかったため、ユーザへ
の制限を加えたり、通常の通信コストの増大を招くとい
った問題があった。
【0016】また、一般に用いられるように送信パケッ
トに対しヘッダに所望の宛先を付与しただけでは、受信
端末側で正しい送信元を認識できない場合がある、とい
った問題もあった。
【0017】さらに、同報グループの中の端末が障害を
起こした時、以後、同報グループ全体で通信が続けられ
なくなる、といった問題もあった。
【0018】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、
同報データの受信順序維持に要するデータ送受信量を削
減しながら効率よく同報通信が行える同報通信方法およ
び通信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の同報通
信方法は、ネットワークを介して接続された複数の情報
端末装置間でのパケットによる同報通信方法において、
前記複数の情報端末装置は、同報データを送信する際
に、該同報データを前記複数の情報端末装置で受信する
順序を同一に保つための受信順序番号を決定する情報端
末装置に対し該受信順序番号の発行を要求し、その際送
出されるパケットに該同報データを含ませるか否かを該
同報データのサイズに基づき判断し、同報データを含ま
ないパケットにて受信順序番号の発行を要求したとき、
該要求に応じて通知された受信順序番号を前記同報デー
タに付加して前記複数の情報端末装置に同報し、前記受
信順序番号を決定する情報端末装置は、前記受信順序番
号の発行を要求するためのパケットを受信して、該パケ
ットに同報データが含まれているときは、該パケットに
該同報データに対し発行した受信順序番号を書き込んで
前記複数の情報端末装置に同報することを特徴とする。
【0020】本発明によれば、同報データのサイズに応
じて受信順序番号の発行手順を切り替えることができる
ので、同報データの受信順序維持に要するデータ送受信
量を軽減しながら効率よく同報通信が行える。
【0021】(2) また、前記複数の情報端末装置
は、同報データを受信する際、予め通知された特定の同
報データの受信順序番号は無視し、他の同報データは前
記受信順序番号の順に受信することにより、例えば、同
報グループを構成する情報端末装置のうちの1つに障害
が検知されたときでも、当該障害の発生した情報端末装
置以外の情報端末装置間でスムーズに同報パケットの受
信順序を修正することができ、従って、通信を中断する
ことなく、動的なネットワークの環境変化にも柔軟に対
応できる。
【0022】(3) 本発明の通信装置(順序番号発行
端末以外の端末、クライアント端末)は、ネットワーク
に接続された複数の情報端末装置間で同報データをパケ
ットにて送受信する際に、該同報データを前記複数の情
報端末装置で受信する順序を同一に保つための受信順序
番号を決定する情報端末装置に対し、該受信順序番号の
発行を要求する要求手段と、この要求手段で受信順序番
号の発行を要求する際に送出されるパケットに該同報デ
ータを含ませるか否かを該同報データのサイズに基づき
判断する判断手段と、前記要求手段で、同報データを含
まないパケットにて受信順序番号の発行を要求したと
き、該要求に応じて通知された受信順序番号を前記同報
データに付加して前記複数の情報端末装置に同報する同
報手段と、を具備したことを特徴とする。
【0023】本発明によれば、同報データのサイズに応
じて受信順序番号の発行手順を切り替えることができる
ので、同報データの受信順序維持に要するデータ送受信
量を軽減しながら効率よく同報通信が行える。
【0024】(4) また、本発明の通信装置(順序番
号発行端末、サーバ端末)は、ネットワークに接続され
た複数の情報端末装置間で同報データをパケットにて送
受信する通信装置において、前記複数の情報端末装置の
いずれかから送信された、同報データを前記複数の情報
端末装置で受信する順序を同一に保つための受信順序番
号の発行を要求するためのパケットを受信したとき、受
信順序番号を発行する発行手段と、前記受信されたパケ
ットに同報データが含まれているとき、該パケットに前
記発行手段で発行された受信順序番号を書き込んで前記
複数の情報端末装置に同報する同報手段と、前記受信さ
れたパケットに同報データが含まれていないとき、前記
発行手段で発行された受信順序番号を前記受信順序番号
の発行要求元の情報端末装置に通知する通知手段と、を
具備したことを特徴とする。
【0025】本発明によれば、同報データのサイズに応
じて受信順序番号の発行手順を切り替えることができる
ので、同報データの受信順序維持に要するデータ送受信
量を軽減しながら効率よく同報通信が行える。
【0026】(5)また、同報データを受信する際、予
め通知された特定の同報データの受信順序番号は無視
し、他の同報データは前記受信順序番号の順に受信する
ことにより、例えば、同報グループを構成する情報端末
装置のうちの1つに障害が検知されたときでも、当該障
害の発生した情報端末装置以外の情報端末装置間でスム
ーズに同報パケットの受信順序を修正することができ、
従って、通信を中断することなく、動的なネットワーク
の環境変化にも柔軟に対応できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0028】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態について図2〜図9を参照して説明する。
【0029】例えば、図1に示すような同報グループの
ネットワーク構成する情報端末装置1の構成を図2に示
す。
【0030】情報端末装置(以下、簡単に端末と呼ぶ)
1は、大きく分けて、例えば会議通信等の情報処理を実
行するアプリケーション500とデータ配送部100か
ら構成される。データ配送部100は、アプリケーショ
ン500または順序管理部110からの送信要求を受
け、ネットワークへパケットを送信する送信部130、
同報データに対してグループ内で順序の一貫性を保つた
めの管理を行う順序管理部110、ネットワークからパ
ケットを受信し、アプリケーション500または順序管
理部110へ届ける受信部120から構成される。
【0031】本実施形態に係る情報端末装置1は、例え
ば、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボー
ド等の入力手段、スピーカ、ディスプレイ(表示装置)
等の出力手段、フロッピーディスク装置、ハードディス
ク装置等の大容量記憶装置、主メモリ、及びCPU等を
備えたパーソナルコンピュータ(計算機)を用いて実現
される。
【0032】特に、図2のアプリケーション500、デ
ータ配送部100の持つ機能は、その機能を上記のパー
ソナルコンピュータにより実行させるためのプログラム
を記録した記憶媒体、例えばフロッピーディスクを用
い、当該記録媒体を上記パーソナルコンピュータ中のフ
ロッピーディスク装置に装着して、当該フロッピーディ
スクに記録されているプログラムを上記パーソナルコン
ピュータ(中のCPU)で読み取り実行させることによ
り実現される。
【0033】次に、データ配送部100の構成について
説明する。データ配送部100は、送信部130と順序
管理部110と受信部120とから構成され、さらに、
送信部130は、送信要求受理部131と送信データ構
成部132とから構成され、順序管理部110は、順序
管理方法識別部111と第1の順序番号管理部112と
第2の順序管理部113と順序番号管理テーブル115
と送信データ格納リスト114とから構成され、受信部
120は、受信データ制御部121と受信データ格納リ
スト122と受信データ分解部123とから構成されて
いる。
【0034】送信部130の送信要求受理部131は、
アプリケーション500からの同報データ送信の要求を
受けて、当該同報データの送信のための順序管理を順序
管理部110(の順序管理方法識別部111)へ要求し
たり、順序管理部110の順序管理方法識別部111か
らのパケットの送信要求を受けて、当該パケットを送信
データ構成部132へ渡す。
【0035】送信データ構成部132は、接続している
ネットワークにパケットを送出するためのインタフェー
スを司るもので、例えば、ネットワークに送出するパケ
ットを当該ネットワークに適した形式に変換したり、当
該パケットを転送するための所定のプロトコル処理を実
行するようになっている。
【0036】順序管理部110の順序管理方法識別部1
11は、送信要求受理部131からの順序管理要求を受
けて、これから送信すべき同報データのサイズ(長さ)
に基づき、第1の順序番号発行手順と第2の順序番号発
行手順のいすれか一方を選択する。そして、その結果に
応じて第1の順序番号管理部112および第2の順序番
号管理部113のいずれか一方に処理を切り替える。
【0037】第1の順序番号管理部112は、自端末か
ら発信される同報データに対しては、自端末が順序番号
発行端末であるときは、順序番号管理テーブル115を
参照して順序番号を発行し、その発行した順序番号を図
6に示したようなフォーマットの順序番号フィールド4
に書き込む。また、自端末が順序番号発行端末でないと
きは、図7に示したようなフォーマットの順序番号発行
要求パケットを作成する。自端末が順序番号発行端末
で、他端末から図7に示したような順序番号発行要求パ
ケットを受信したときは、順序番号管理テーブル115
を参照して順序番号を発行し、その発行した順序番号を
順序番号フィールド4に書き込む。
【0038】第2の順序番号管理部113は、自端末か
ら発信される同報データに対しては、自端末が順序番号
発行端末であるときは、順序番号管理テーブル115を
参照して順序番号を発行し、その発行した順序番号を図
6に示したようなフォーマットの順序番号フィールド4
に書き込む。自端末が順序番号発行端末でないときは、
自端末から発信する同報データを一時的に送信データ格
納リスト114へ保存し、順序番号発行端末宛に図7に
示すようなフォーマットの順序番号発行要求パケットを
作成する。一方、順序番号発行端末から順序番号を通知
するための図7に示したようなフォーマットのパケット
を受信したときは、送信データ格納リスト114から対
応する同報データを取り出して、それをペイロードに書
込み、さらに順序番号フィールド4に当該順序番号を書
込んで、図6に示したようなフォーマットのパケットを
作成する。
【0039】送信データ格納リスト114には、自端末
から発信される同報データに対し第2の順序番号発行手
順が選択された場合、自端末が順序番号発行端末でない
ときに順序番号が発行されるまで、当該送信すべき同報
データを一時格納する。
【0040】順序番号管理テーブル115は、新規に順
序番号を発行する際に第1および第2の順序番号管理部
112、113により参照され、既発行の順序番号と未
発行の順序番号とを区別して、連続した順序番号が(重
複することなく)随時発行できるようになっている。
【0041】受信部120の受信データ分解部123
は、ネットワークから受信したパケットの送信先フィー
ルド2と、順序番号フィールド4とをチェックして、自
端末宛のパケットのうち、順序番号発行要求パケットと
順序番号を有する同報データ転送用のパケットとを識別
する。当該パケットが順序番号発行要求パケットの場
合、自端末が順序番号発行端末のときは順序管理方法識
別部111へ順序番号の発行を要求する。当該パケット
が同報データ転送用のパケットの場合、受信データ格納
リスト122に当該パケットに含まれていた同報データ
を格納し、受信データ制御部121へ同報データの受信
を通知する。
【0042】受信データ格納リスト122には、順序番
号に従って受信した同報データをアプリケーション50
0へ受け渡すために、同報データが一時的に格納され
る。
【0043】受信データ制御部121は、最新受信済み
番号124と受信データ格納リスト122に格納されて
いる同報データの順序番号とを比較しながら、受信デー
タ格納リスト122に格納されている同報データを、そ
の各同報データに付された順序番号に従ってアプリケー
ション500へ渡すようになっている。
【0044】順序番号とは、複数の端末のそれぞれから
送信された複数の同報パケットをグループ内の端末が受
信する際、グループ内の全ての端末で当該複数の同報パ
ケットの受信順序を同一に保つために当該同報パケット
に付される番号である。例えば、端末A、B、C、Dで
同報グループを構成し、端末A、端末Bから、それぞれ
同報パケットα、同報パケットβが(この順に、あるい
は、ほぼ同時に)送信されたとする。このとき、順序番
号による順序制御がなされていないとすると、同報パケ
ットの転送経路や当該ネットワーク上のトラヒック等に
より、端末Cには、同報パケットα、同報パケットβの
順番で受信され、端末Dには同報パケットβ、同報パケ
ットαの順番で受信されることがある。さらに、端末B
では、同報パケットβ、同報パケットαの順で受信され
たものとみなすこともあろであろう。そこで、このよう
な状態を避けるために、同報パケットα、同報パケット
βにそれぞれ受信順序として「1」、「2」を付加し
て、これを基に、グループ内の全ての端末A〜Dは、必
ず同報パケットα、同報パケットβの順番で受信して上
位アプリケーションへ受け渡すように制御する。
【0045】次に、グループ内の端末間における2種類
の順序番号発行手順の概略について、図8、図9に示し
たシーケンス図を参照して説明する。
【0046】図8は、第1の順序番号発行手順を示した
ものである。端末Aが端末Bに同報データ送信する場合
には、例えば、図6に示したようなフォーマットのペイ
ロード6に当該同報データを書込み、端末Aから送信す
る。図6に示すパケットフォーマットのヘッダ部には、
送信先フィールド2、送信元フィールド3、順序番号フ
ィールド4、ペイロード6に書き込まれる同報データの
サイズを書き込むデータサイズフィールド5が設けられ
ている。
【0047】端末Aから発信されるパケットの送信先フ
ィールド2には、順序番号発行端末(サーバ)の識別子
が書き込まれ、送信元フィールド3には、端末Aの識別
子が書き込まれ、受信番号フィールド4には、未だ受信
番号が発行されていないことを示す「NULL」が書き
込まれ、データサイズフィールド5には、ペイロード6
に書き込まれた同報データのデータサイズが書き込まれ
ている。
【0048】この場合、最低2パケットで相手端末Bへ
データを送ることができる。しかしながら、同報データ
が長くなると、ネットワークレベルでパケットを分割し
て送信する。例えば、イーサネットの場合、1パケット
で転送できるデータの長さは1.5Kバイトである。そ
のため、例えば、150Kバイトの同報データを端末A
から第1の順序番号発行手順で送ると、まず、端末Aか
ら順序番号発行端末(サーバ)に図8に示したようなフ
ォーマットのパケットでデータを送信し、そこで、順序
番号を発行してもらってから順序番号フィールド4に順
序番号を書込み、相手端末Bへ送信するため、ネットワ
ークに送出される総パケット数が端末Aからサーバへ1
00個、サーバから端末Bへ100個、すなわち、10
0個×2=200個になる。
【0049】一方、この150Kバイトのデータを図9
に示す第2の順序番号発行手順で相手端末Bに送信する
場合を考える。この場合、端末Aからは、まず、図7に
示したようなペイロード6を含まないフォーマットの順
序番号発行要求のためのパケットが送出される。
【0050】端末Aからサーバへ図7に示したような順
序番号発行要求のためのパケットを送信し、これを受け
てサーバは順序番号を発行して端末Aへ通知する。端末
Aでは、この通知された順序番号を順序番号フィールド
4に書込み、ペイロード6に送信すべき同報データを書
き込んでから、改めて端末Bへ送信するため、順序番号
発行要求のためのパケット数が「2」であるとすると、
2+100個=102パケットで済む。
【0051】従って、第2の順序番号発行手順のほうが
効率の良いことは明らかである。しかしながら、同報デ
ータが1.5Kbyte以下の場合は、逆に第1の順序
番号発行手順のほうが1パケット分少なくて済む。
【0052】図1のような同報グループを構成した上で
の共同編集アプリケーションなどにより送受信されるデ
ータサイズは、グラフィックのような大きなサイズのデ
ータや、文字のような比較的小さなサイズのデータが混
在して送受信されることが考えられる。
【0053】従って、このような場合には、同報データ
のサイズによって動的に上記第1および第2の順序番号
発行手順のいずれかに変更できる本発明のような方式が
有効となるのである。
【0054】次に、上記したような原理に基づき、端末
1の処理動作について説明する。すなわち、端末1が、
図1に示したようにネットワーク上に複数台集まり、各
端末1が、ある同報データを送受信する場合の処理手順
について図3〜図5に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、図1のグループ内の複数の端末1のうち
の少なくとも1つは、予め順序番号発行端末として設定
されているものとする。
【0055】まず、パケットを送信する際の端末1の処
理動作について、図3に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0056】アプリケーション500から送信部130
の送信要求受理部131へ同報データの送信が要求され
ると(ステップS1)、送信要求受理部131は、順序
管理部110の順序管理方法識別部111へ順序管理要
求を出す(ステップS2)。
【0057】順序管理方法識別部111は、アプリケー
ション500から渡された、これから送信すべき同報デ
ータの長さを調べ、当該長さが予め定められた閾値以内
であれば、第1の順序番号管理部112へ、閾値を越え
ると、第2の順序番号管理部113へ順序管理を要求す
る(ステップS3)。
【0058】データ長の閾値とは、当該同報データを転
送する上で、前述したような第1の順序番号発行手順お
よび第2の順序番号発行手順をのうち、どれを用いるか
を決定するためのものである。例えば、ネットワークの
構成、トラヒックの状況に応じて、図6に示したような
ペイロード6を有するパケットにて当該同報データに対
する順序番号の発行を要求する(すなわち、第1の順序
番号発行手順)方が、第2の順序番号発行手順より、よ
り効率よくパケット転送が行えると推定できる最大のデ
ータ長で、予め統計的に算出されたものであってもよ
い。
【0059】順序番号発行要求を受けた第1の順序番号
管理部112は、自端末が順序番号発行端末であるか否
か調べ(ステップS4)、自端末が順序番号発行端末で
あれば、順序番号管理テーブル115を見て、順序番号
を発行する(ステップS5)。
【0060】そして、第1の順序番号管理部112は、
図6に示したようなフォーマットのパケットを作成す
る。すなわち、順序番号フィールド4に当該発行された
順序番号を書込み、ペイロード6に同報データを書込
み、送信先にグループ内の端末の識別子あるいはグルー
プ内に同報するパケットである旨を識別するための識別
子(同報識別子)、送信元フィールド3に自端末の識別
子を書込む。
【0061】その後、当該作成されたパケットを、送信
要求受理部131、送信データ構成部132を介してネ
ットワークへ送出する(ステップS6)。
【0062】ステップS4において、自端末が順序番号
発行端末でないときは、図6に示すようなパケットフォ
ーマットで、送信先フィールド2に順序番号発行要求端
末の識別子、順序番号フィールド4を「NULL」とし
て順序番号発行要求パケットを作成して(ステップS
7、ステップS8)、順序番号発行端末宛に送信要求受
理部131、送信データ構成部132を通して、当該順
序番号発行要求パケットを送信する(ステップS6)。
なお、ステップS7において、自端末からの順序番号発
行要求以外のものは、廃棄する(ステップS9)。
【0063】一方、ステップS3で、順序番号発行要求
を受けた第2の順序番号管理部113は、自端末が順序
番号発行端末であるか否か調べ(ステップS10)、自
端末が順序番号発行端末であれば、順序番号管理テーブ
ル115を見て順序番号を発行する(ステップS1
1)。そして、第2の順序番号管理部112は、図6に
示したようなフォーマットのパケットを作成する。すな
わち、順序番号フィールド4に当該発行された順序番号
を書込み、ペイロード6に同報データを書込み、送信先
にグループ内の端末の識別子あるいはグループ内に同報
するパケットである旨を識別するための識別子(同報識
別子)、送信元フィールド3に自端末の識別子を書込
む。そして、当該パケットを送信要求受理部131、送
信データ構成部132を介してネットワークへ送出する
(ステップS6)。
【0064】ステップS10において、第2の順序番号
管理部113は、自端末が順序番号発行端末でなけれ
ば、同報データを一時的に送信データ格納リスト114
へ保存し(ステップS13)、順序番号発行端末宛に図
7に示すようなパケットフォーマットの順序番号発行要
求パケットを作成して(ステップS14)、順序番号発
行端末宛に送信要求受理部131、送信データ構成部1
32を通して、当該順序番号発行要求パケットをネット
ワークへ送出する(ステップS61)。なお、ステップ
S13において、自端末からの順序番号発行要求以外の
ものは、廃棄する(ステップS15)。
【0065】次に、パケットを受信する際の端末1の処
理動作について、図4に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0066】端末1の受信部120の受信データ分解部
123はネットワークからパケットを受け取ると(ステ
ップS20)、受信パケットの送信先フィールド2を見
て自端末宛か否か判別し(ステップS21)、自端末宛
でなければ(同報識別子でなければ)、当該パケットを
廃棄する(ステップS32)。
【0067】自端末宛であれば、受信パケットの順序番
号フィールド4を見て順序番号発行済か否か判別し(ス
テップS22)、まだ順序番号が発行されていなくて
(例えば、順序番号フィールド4に順序番号が書き込ま
れていない、あるいは、「NULL」が書き込まれてい
る)、かつ、自端末が順序番号発行端末であれば(ステ
ップS24)、順序管理方法識別部111へ順序番号発
行を要求する(ステップS30)。順序番号が発行され
ていなくて、自端末が順序番号発行端末でなければ、パ
ケットを廃棄する(ステップS31)。
【0068】ステップS30において、順序管理方法識
別部111は、例えば、受信パケットにペイロード6を
持つ場合(例えば、図6に示したようなフォーマットの
パケットである場合)は第1の順序番号管理部112
へ、ペイロードを持たない場合(例えば、図7に示すよ
うなフォーマットのパケットである場合)は第2の順序
番号管理部113へ順序管理を要求する。第1の順序番
号管理部112および第2の順序番号管理部113は、
順序番号管理テーブル115を参照して順序番号を発行
し、順序番号フィールド4に当該発行した順序番号を書
き込んで、図6に示すようなフォーマットのパケットの
場合には、さらに、送信先フィールド2にグループ内の
同報識別子を書き込み、当該パケットを送信要求受理部
131、送信データ構成部132を介してネットワーク
へ送出する。
【0069】ステップS22で、受信データ分解部12
3で受信パケットの順序番号フィールド4を見て、順序
番号が発行されていて(順序番号が書き込まれてい
て)、さらに、受信パケットのデータサイズフィールド
5とペイロード6を見て、同報データがついているかど
うかをチェックし(ステップS23)、同報データがつ
いていれば、当該同報データを受信データ格納リスト1
22へ格納し(ステップS28)、受信データ制御部1
21へ受信を通知する(ステップS29)。
【0070】ステップS23で、当該受信パケットがペ
イロード6を持たない図7に示したようなパケットであ
った場合、順序管理部110の順序管理方法識別部11
1へ当該受信パケットを渡す。順序管理方法識別部11
1は、当該受信パケット中の順序番号を受け取り、それ
を第2の順序番号管理部113へ渡す。第2の順序番号
管理部113では、送信データ格納リスト114から当
該順序番号の付された同報データを取り出し(ステップ
S25)、それをペイロード6に書込み、さらに順序番
号フィールド4に当該順序番号を書込み(ステップS2
6)、送信先フィールド2に同報識別子を書き込む等し
て、図6に示したようなフォーマットのパケットを作成
し、当該パケットを送信要求受理部131、送信データ
構成部132を介してネットワークへ送出する(ステッ
プS27)。
【0071】ステップS29で、受信データ制御部12
1へ同報データの受信が通知された後の処理動作につい
て、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0072】受信データ制御部121へ同報データの受
信が通知されると(図5のステップS41)、受信デー
タ制御部121は受信データ格納リスト122に格納さ
れた各同報データに付された順序番号を検索し(ステッ
プS42)、受信データ格納リスト122中の同報デー
タの順序番号と最新受信済番号(最近アプリケーション
500へ渡したデータに付されていた順序番号)124
との差を比較し(ステップS43)、その差が「1」に
等しいものが受信データ格納リスト122中にあれば、
その受信番号の同報データを取り出す(ステップS4
4)。すなわち、受信データ格納リスト122から、最
新受信済番号124の次の順序番号が付されている同報
データを取り出す。そして、最新受信済番号124に
「1」を加算して更新する(ステップS45)。ここで
取り出された同報データは、アプリケーション500へ
渡される(ステップS46)。
【0073】なお、ステップS43で受信データ格納リ
スト122に、最新受信済番号124との差が「1」よ
り大きい順序番号の同報データのみしかない場合は、
(最新受信済番号124の次の順序番号の同報データが
受信されるまで)そのまま処理を中止する(ステップS
46)。また、受信データ格納リスト122に、最新受
信済番号124と同じかあるいは小さい順序番号の同報
データが存在している場合は、それらは既にアプリケー
ション500へ渡されたものなので、廃棄してもよい
(ステップS48)。
【0074】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態について、図10〜図14を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すようなネットワーク構成す
る情報端末装置1のうちの1つはサーバ端末であり、そ
れ以外の端末をクライアント端末として予め設定されて
いる。
【0075】クライアント端末は、図10に示すよう
に、大きく分けて、例えば会議通信等の情報処理を実行
するアプリケーション500とデータ配送部200から
構成される。データ配送部200は、アプリケーション
500または順序管理部210からの送信要求を受けネ
ットワークへパケットを送信する送信部230、同報デ
ータに対して、グループ内で順序の一貫性を保つための
管理を行う順序管理部210、ネットワークからパケッ
トを受信し、アプリケーション500または順序管理部
へ届ける受信部220から構成される。
【0076】サーバ端末のデータ配送部250は、図1
1に示すように、順序管理部260からの送信要求を受
け、ネットワークへパケットを送信する送信部270、
クライアント端末から受信した番号発行要求パケットに
対して、順序番号をグループ内で順序の一貫性を保つた
めの順序番号発行を行う順序管理部260、ネットワー
クからパケットを受信し、順序管理部260へ届ける受
信部280から構成される。
【0077】第1の実施形態と同様、図10、図11の
アプリケーション500、データ配送部200、250
の持つ機能は、その機能を前述のパーソナルコンピュー
タにより実行させるためのプログラムを記録した記憶媒
体、例えばフロッピーディスクを用い、当該記録媒体を
上記パーソナルコンピュータ中のフロッピーディスク装
置に装着して、当該フロッピーディスクに記録されてい
るプログラムを前述のパーソナルコンピュータ(中のC
PU)で読み取り実行させることにより実現される。
【0078】次に、図1に示すようなグループ内の端末
間で、1つの同報データを送受信する場合の端末1の処
理手順について説明する。なお、図1のグループ内の複
数の端末1のうちの1つはサーバ端末で、それ以外はク
ライアント端末である。
【0079】まず、パケットを送信する際のクライアン
ト端末の処理動作について、図12に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0080】クライアント端末のアプリケーション50
0から送信要求受理部231へ同報データの送信が要求
されると(ステップS51)、送信要求受理部231
は、順序管理方法識別部211へ順序管理要求を出す
(ステップS52)。順序管理方法識別部211は、ア
プリケーション500から渡された、これから送信すべ
き同報データの長さを調べ(ステップS53)、当該長
さが予め定められた閾値以内であれば、第1の順序番号
管理部212へ、閾値を越えると、第2の順序番号管理
部213へ順序管理を要求する。データ長の閾値は、第
1の実施形態で説明したものと同様である。
【0081】順序番号発行要求を受けた第1の順序番号
管理部212は、図6に示すようなフォーマットの順序
番号発行要求パケットを作成する。すなわち、送信先フ
ィールド2にサーバ端末の識別子を、送信元フィールド
3に自端末の識別子を、順序番号フィールド4に「NU
LL」を、ペイロード6に同報データを、データサイズ
フィールド5に当該同報データのサイズをそれぞれ書き
込む(ステップS54)。
【0082】その後、当該作成されたパケットは、送信
要求受理部131、送信データ構成部132を介してネ
ットワークへ送出する(ステップS55)。
【0083】一方、ステップS53で順序番号発行要求
を受けた第2の順序番号管理部214は、同報データを
一時的に送信データ格納リスト213へ保存し(ステッ
プSS56)、図7に示したようなフォーマットの順序
番号発行要求パケットを作成する。すなわち、送信先フ
ィールド2にサーバ端末の識別子を、送信元フィールド
3に自端末の識別子を、順序番号フィールド4に「NU
LL」を、データサイズフィールド5には「NULL」
をそれぞれ書き込む(ステップS57)。
【0084】その後、当該作成されたパケットは、送信
要求受理部131、送信データ構成部132を介してネ
ットワークへ送出する(ステップS55)。
【0085】次に、順序番号発行要求パケットを受信す
るサーバ端末の処理動作について、図13に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0086】サーバ端末の受信部280は、パケットを
ネットワークから受け取ると(ステップS61)、当該
受信パケットの順序番号フィールド4を見て、順序番号
発行済か否か判別して、順序番号発行要求パケットであ
るか否かをチェックする(ステップS62)。順序番号
フィールド4に「NULL」が書き込まれていれば、当
該受信パケットは、順序番号発行要求パケットであるの
で、順序番号発行部261へ順序番号の発行を要求する
(ステップS63)。当該受信パケットに順序番号が書
き込まれているときは、サーバ端末は、該受信パケット
を廃棄する(ステップS66)。
【0087】順序番号発行要求を受けた順序番号発行部
261は、順序番号管理テーブル262を見て、順序番
号を発行し(ステップS63)、当該受信パケットの順
序番号フィールド4に当該発行された順序番号を書き込
んで(ステップS64)、送信部270を介してネット
ワークへ当該パケットを同報する(ステップS65)。
【0088】次に、順序番号発行要求に応じて発行され
た順序番号を通知するためのパケットを受信したクライ
アント端末の処理動作について、図14に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0089】クライアント端末の受信部220は、パケ
ットをネットワークから受け取ると(ステップS7
1)、受信データ分解部223は、当該受信パケットの
送信先フィールド2を見て、自端末宛のパケット(同報
パケットも含む)以外は廃棄する(ステップS72、ス
テップS80)。当該受信パケットが自端末宛であると
きは、さらに、順序番号フィールド4を見て順序番号発
行済か否か判別し(ステップS73)、順序番号が書き
込まれているものであれば、さらに、データサイズフィ
ールド5をチェックしてペイロード6を持つパケットで
あるか否かを判別する(ステップS74)。
【0090】当該受信パケットが順序番号とペイロード
6とを有するときは、少なくとも順序番号とペイロード
6に書き込まれている同報データとを受信データ格納リ
スト222に格納し(ステップS78)、受信データ制
御部221へ同報データの受信を通知する(ステップS
79)。受信データ制御部221へ同報データの受信が
通知されると、第1の実施形態と同様にして、受信デー
タ格納リスト222に格納された同報データが順序番号
順にアプリケーションへ渡される。
【0091】一方、当該受信パケットが順序番号のみを
有するときは、当該受信パケットは、第2の順序番号発
行手順に従って発せされた受信番号発行要求を受けて発
行された受信番号を通知するためのパケットであるか
ら、当該パケットを第2の順序番号管理部214へ渡
し、第2の実施形態と同様にして、第2の順序番号管理
部113は、送信データ格納リスト214から同報デー
タを取り出し(ステップS75)、それをペイロード6
に書込み、さらに順序番号フィールド4に当該通知され
た順序番号を書込み(ステップS76)、送信先フィー
ルド2に同報識別子を書き込む等して、図6に示したよ
うなフォーマットのパケットを作成し、当該パケットを
送信要求受理部231、送信データ構成部232を介し
てネットワークへ送出する(ステップS77)。
【0092】以上をグループ内の端末間で行うことによ
り、効率的にグループ内での順序一貫性を保った同報デ
ータの配送をおこなうことができる。
【0093】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について図15および図16を参照して説明す
る。第1の実施形態の端末および第2の実施形態のクラ
イアント端末から送出される順序番号発行要求パケット
は、例えば、図15に示すフォーマットのものである。
【0094】第1の順序番号管理部および第2の順序番
号管理部は、図15に示すようなデータ配送部フレーム
8を作成する。すなわち、送信先フィールド2には、ア
プリケーション500から要求されたデータの送信先識
別子、送信元フィールド3には自端末識別子、順序番号
フィールド4には「NULL」を書き込む。
【0095】第1の順序番号管理部および第2の順序番
号管理部にて作成されたデータ配送部フレーム8は、下
位層を通じてネットワークに送出する際、さらに、図1
5に示したように、下位層に通知する送信先としてマル
チキャストを示す識別子と、当該パケットの送信元であ
る自端末識別子が付加される。
【0096】順序番号発行端末あるいはサーバが、図1
5に示したような順序番号発行要求を受信すると、順序
番号発行端末は、順序番号を発行する。発行した順序番
号は、図16に示すように、順序番号フィールド4に書
込み、送信元フィールド3には順序番号発行端末あるい
はサーバの識別子ではなく、順序番号発行要求元の識別
子をそのまま用いる。
【0097】本実施形態によれば、順序番号発行要求元
の端末は、順序番号発行要求パケットを作成する際、順
序番号発行端末の識別子を知る必要がない。また、順序
番号発行のために順序番号発行端末経由で同報データを
送信する場合、一般に用いられるようにパケットヘッダ
に宛先を付与しただけでは、受信端末側ではすべて順序
番号発行端末から届いたデータのように見えるが、本実
施形態によれば、図8の第1の順序番号発行手順を用い
た場合でも、オーバーヘッドなしに(例えば、改めて同
報データの送信元を通知するためのパケットを同報する
ことなく)、受信端末に同報データの真の送信端末を通
知することができる。
【0098】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施例について図17〜図23を参照して説明する。こ
こでは、同報パケットを送信する各端末では、その端末
自身でも順序番号を発行し、それをパケットに付し、同
報グループ内の各端末では、順序番号の発行されている
ペイロード6を含まないパケットを受信した際には、そ
れを疑似パケットとして、受信データ格納リスト122
に一時格納しておくことにより、順序番号発行端末から
順序番号の発行を受けた端末が、例えば、当該端末のユ
ーザにより意識的に同報グループから脱退した、あるい
は障害が発生した等の原因により、通信不能となり、当
該端末から送信されるべき同報パケットを当該同報グル
ープ内の他の端末で受信することができない(あるいは
無視すべき)状態が検知された場合、同報グループ内の
端末にて当該発行された順序番号をスキップするよう制
御することにより、当該脱退あるいは障害の発生した端
末(以下、障害端末と呼ぶ)以外の同報グループ内の端
末間でスムーズに同報パケットの受信順序を修正するこ
とができ、効率のよい同報通信を実現することができ
る。
【0099】なお、同報グループ内の任意の端末の同報
グループからの脱退あるいは通信不能等の障害の検知方
法としては、例えば、同報グループ内の各端末がそのグ
ループ内のある任意の端末(親端末)により所定時間毎
に送出される確認信号に対し、各端末(子端末)から送
信される応答信号を有無をチェックする方法や、親端末
が子端末から所定時間毎に送出される応答信号の有無を
チェックする方法、ユーザの指示によりデータ送信を終
了する端末が同報グループ内の各端末にその旨を通知す
るための同報パケットを送信する方法等があるが、どの
検知方法を採用するかは本発明では特に限定するもので
はない。
【0100】図17は、図1に示すような同報グループ
のネットワーク構成する情報端末装置1の構成例を示し
たもので、図2と同一部分には同一符号を付し、異なる
部分についてのみ説明する。すなわち、図17では、障
害端末検知部140、順序管理部110に自端末用順序
番号発行部117、受信部120に受信準備パケット作
成部126、受信待ちデータ削除部125をさらに具備
している。
【0101】パケットを送信する際の端末1の処理動作
について、図18に示すフローチャートを参照して説明
する。なお、第1の実施形態(図3参照)と異なるの
は、端末1では、アプリケーション500からデータ送
信が要求されると自端末用の順序番号を発行することで
ある。
【0102】アプリケーション500から送信部130
の送信要求受理部131へ同報データ送信が要求される
と(ステップS91)、送信要求受理部131は、自端
末用順序番号発行部117へ端末別順序番号の発行要求
を出す(ステップS92)。自端末用順序番号発行部1
17は、自端末から発信する同報データ毎に端末別順序
番号を発行し(ステップS93)、その発行した端末別
順序番号を順序管理方法識別部111へ渡す。
【0103】順序管理方法識別部111は、アプリケー
ション500から渡された、これから送信すべき同報デ
ータの長さを調べ、当該長さが予め定められた閾値以内
であれば、第1の順序番号管理部112へ、閾値を越え
ると、第2の順序番号管理部113へ順序管理を要求す
る(ステップS94)。
【0104】データ長の閾値とは、当該同報データを転
送する上で、前述したような第1の順序番号発行手順お
よび第2の順序番号発行手順をのうち、どれを用いるか
を決定するためのものである。
【0105】以降の処理動作(ステップS96〜ステッ
プS106)は、図3と同様である。但し、ステップS
99、ステップS105で作成される順序番号発行要求
パケットには、図22に示すように、送信元別順序番号
フィールド12にステップS93で発行された端末別順
序番号が書き込まれている。
【0106】順序番号発行要求端末では、端末1から図
22に示したような順序番号発行要求パケットを受信す
ると図4と同様にして順序番号を発行し、ネットワーク
へ送出する。
【0107】次に、パケットを受信する端末1の処理動
作について図19に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0108】各端末1の受信部120の受信データ分解
部123は、ネットワークからパケットを受け取ると
(ステップS111)、受信パケットの順序番号フィー
ルド4を見て順序番号発行済か否か判別し(ステップS
112)、順序番号が発行されていれば、受信パケット
のデータサイズフィールド5とペイロード6を見て、同
報データがついているかどうかをチェックし(ステップ
S113)、データがついていれば、受信データ制御部
121へ当該受信パケットを渡し、同報データの受信を
通知する(ステップS114)。
【0109】ステップS113で当該受信パケットがペ
イロードを持たない、順序番号を通知するためのパケッ
トであった場合、受信準備パケット作成部126は、送
信元と送信元が付けた端末別順序番号と、順序番号発行
端末が付けた順序番号をもって、図23に示すような疑
似受信パケットを作成する(ステップS115)。
【0110】図23に示すように、疑似受信パケット
は、送信先フィールド2、送信元フィールド3、当該受
信パケットの送信元の端末にて発行された順序番号を書
き込む端末別順序番号フィールド12、順序番号フィー
ルド4、ペイロード6から構成されていて、ここでは、
ペイロード6には「NULL」が書き込まれている。
【0111】受信データ分解部123は、上記疑似受信
パケットを受信データ制御部121へ渡し、同報データ
の受信を通知する(ステップS116)。
【0112】さらに、当該受信パケットがペイロードを
持たない、順序番号を通知するためのパケットであった
場合、順序番号要求元が自端末か否か調べ(ステップS
117)、自端末が順序番号要求元ならば、受信データ
分解部123は、当該受信パケットを順序管理方法識別
部111へ渡す。順序管理方法識別部111は、当該受
信パケットに書き込まれていた順序番号を受け取ると、
第2の順序番号管理部113へ渡し、送信データ格納リ
スト114から同報データを取り出し(ステップS11
8)、それをペイロード6に書込み、さらに順序番号フ
ィールド4に当該順序番号を書込み(ステップS11
9)、送信先フィールド2に同報識別子を書き込む等し
て、例えば、図22に示したようなフォーマットのパケ
ットを作成し、当該パケットを送信要求受理部131、
送信データ構成部132を介してネットワークへ送出す
る(ステップS120)。
【0113】まだ順序番号が発行されていなくて(例え
ば、順序番号フィールド4に順序番号が書き込まれてい
ない、あるいは、「NULL」が書き込まれている)、
かつ、自端末が順序番号発行端末で、さらに、当該受信
パケットの送信元が自端末でなければ(ステップS12
1、ステップS122)、順序管理方法識別部111へ
順序番号発行を要求する(ステップS123)。順序番
号が発行されていなくて、自端末が順序番号発行端末で
なければ、パケットを廃棄する(ステップS124)。
また、順序番号が発行されていなくて、自端末が順序番
号発行端末であっても、当該受信パケットの送信元が自
端末であれば、パケットを廃棄する(ステップS12
5)。
【0114】ステップS123において、順序管理方法
識別部111は、例えば、受信パケットにペイロード6
を持つ場合(例えば、図6に示したようなフォーマット
のパケットである場合)は第1の順序番号管理部112
へ、ペイロードを持たない場合(例えば、図7に示すよ
うなフォーマットのパケットである場合)は第2の順序
番号管理部113へ順序管理を要求する。第1の順序番
号管理部112および第2の順序番号管理部113は、
順序番号管理テーブル115を参照して順序番号を発行
し、順序番号フィールド4に当該発行した順序番号を書
き込んで、図6に示すようなフォーマットのパケットの
場合には、さらに、送信先フィールド2にグループ内の
同報パケットである旨の識別子を書き込み、当該パケッ
トを送信要求受理部131、送信データ構成部132を
介してネットワークへ送出する。
【0115】ステップS114、ステップS116で、
受信データ制御部121へ同報データの受信が通知され
た後の処理動作について、図20に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0116】受信データ制御部121へ同報データの受
信が通知されると(ステップS131)、受信データ制
御部121は、当該受信パケットが疑似パケットか否か
を判断し(ステップS132)、疑似パケットならば、
該パケットを受信データ格納リスト122へ格納する
(ステップS133)。その際、当該疑似パケットに含
まれている順序番号と端末別順序番号とに対応させて、
ペイロード6のデータサイズ分の領域が受信データ格納
リスト122に確保されている。疑似パケットでなけれ
ば、受信データ格納リスト122に格納された各同報デ
ータに付された順序番号を検索する(ステップS13
4)。そして、受信データ格納リスト122中の同報デ
ータに含まれる順序番号に当該受信パケットと等しい順
序番号をもったものがあれば(ステップS135)、受
信データ格納リスト122の当該順序番号に対応させて
当該受信パケットのペイロード6に書き込まれた同報デ
ータを格納する。あるいは、当該受信パケットで書き換
える(ステップS136)。
【0117】さらに、受信データ制御部121は受信デ
ータ格納リスト122に格納された各同報データに書か
れた順序番号を検索し、受信データ格納リスト122中
の同報データに含まれる順序番号と最新受信済番号(最
近アプリケーション500へ渡したデータに付されてい
た順序番号)124との差を比較し(ステップS13
7)、その差が「1」に等しいものが受信データ格納リ
スト122中にあれば、該同報データを取り出す(ステ
ップS138)。すなわち、受信データ格納リスト12
2から、最新受信済み番号124の次の順序番号が付さ
れている同報データを取り出す。そして、最新受信済番
号124に「1」を加算して更新する(ステップS13
9)。ここで取り出された同報データは、アプリケーシ
ョン500へ渡される(ステップS140)。
【0118】受信データ格納リスト122に、最新受信
済番号124と同じかあるいは小さい順序番号の同報デ
ータがある場合は、それらは既にアプリケーション50
0へ渡されたものなので、受信データ格納リスト122
から削除してもよい(ステップS141)。
【0119】ところで、同報グループ内の端末から障害
端末が検知されとき、例えば、その旨を障害端末検知部
140にて検知した親端末(同報グループ内のどの端末
であってもよいが、好ましくは順序番号発行端末)が同
報グループからはずすべき当該障害端末の識別子および
無視すべき(スキップすべき)端末別順序番号とを含む
障害通知パケットを同報し、あるいは、同報グループか
ら脱退しようとしている端末が、同報グループ内の各端
末に、自端末の識別子および無視すべき(スキップすべ
き)端末別順序番号とを含む障害通知パケットを同報す
る)。この通知を受けて(図21のステップS15
1)、各端末の受信待ちデータ削除部125は、受信デ
ータ格納リスト122から当該通知された端末識別子お
よび端末別順序番号を有する同報データを検索して(ス
テップS152〜ステップS153)、それらを受信削
除状態と設定する(ステップS154)。例えば、受信
データ格納リスト122の対応する順序番号および端末
別順番号を有する同報データに受信削除状態を示すフラ
グ情報を書き込むことにより受信削除状態と設定する。
【0120】さて、ステップS137において、受信デ
ータ格納リスト122に、最新受信済番号124との差
が「1」より大きい順序番号の同報データのみしかない
場合、順序番号の小さいものから、該順序番号が受信削
除状態と設定されているか否かをチェックする(ステッ
プS142)。もし、取り出した同報データが受信削除
状態に設定されたものであれば、最新受信済番号に
「1」を加算する(ステップS143)。
【0121】これにより、同報グループから削除すべき
端末からの(順序番号の発行済みの)同報データは、そ
の順序番号と送信元順序番号とが同報グループ内の各端
末に通知されて受信削除状態に設定されるので、当該端
末から同報データが届いたとしても、最新受信済番号以
前のデータは廃棄される。
【0122】(第5の実施形態)次に本発明の第5の実
施形態について図24〜図30を参照して説明する。本
実施形態では、図1に示すようなネットワーク構成する
情報端末装置1のうちの1つはサーバ端末であり、それ
以外の端末をクライアント端末として予め設定してい
る。
【0123】図24は、クライアント端末の構成例を示
し、図25にサーバ端末の構成例を示している。なお、
図24に示すクライアント端末の構成は、図10と同様
で、図25に示すサーバ端末の構成においては、図11
と同一部分には同一符号を付し、異なる部分について説
明する。すなわち、図25のサーバ端末は、障害端末検
知部290と、障害端末検知部290にて障害端末が検
知されたときに、当該障害端末から送出された同報パケ
ットのスキップを同報グループ内の端末に指示するため
の同報パケットを作成する状態管理部263を具備して
いる。
【0124】図26は、パケットを送信する際のクライ
アント端末の処理動作を示したフローチャートで、図1
2と同様であるので説明は省略する。
【0125】次に、順序番号発行要求パケットを受信す
るサーバ端末の処理動作について、図27に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0126】サーバ端末の受信部280はパケットをネ
ットワークから受け取ると(ステップS171)、受信
パケットの順序番号フィールド4を見て、順序番号発行
済か否か判別して、順序番号発行要求パケットであるか
否かをチェックする(ステップS172)。順序番号フ
ィールド4に「NULL」が書き込まれていれば、当該
受信パケットは、順序番号発行要求パケットであるの
で、順序番号発行部261へ順序番号の発行を要求する
(ステップS173)。
【0127】順序番号発行要求を受けた順序番号発行部
261は、例えば、図29に示したような順序番号管理
テーブル262を見て、順序番号を発行し(ステップS
173)、順序番号管理テーブル262に、当該発行し
た順序番号に対応させて、当該順序番号発行要求パケッ
トの送信元識別子を書き込む(ステップS174)。さ
らに、状態管理部263に同報データの状態判定を要求
する。状態管理部263は、受信パケットのデータサイ
ズを見て、同報データが付与されているか否かを調べ、
同報データが付与されていれば、当該同報データは送信
済状態と判定し、順序番号発行要求パケットであれば、
当該同報データは番号発行済状態と判定し、それぞれ
「データ送信済」、「番号発行済」を順序番号発行部2
61へ返す。順序番号発行部261は、順序番号管理テ
ーブル262に状態管理部263からの状態判定結果
を、それぞれの順序番号に対応させて書き込む(ステッ
プS174)。
【0128】順序番号発行部261は、当該順序番号発
行要求パケットの順序番号フィールド4に順序番号を書
き込んで(ステップS175)、送信部270を介して
ネットワークへ当該パケットを送出する(ステップS1
76)。
【0129】一方、ステップS172において、当該受
信パケットに順序番号が書き込まれているときは、受信
部280は、当該受信パケットの送信元識別子と順序番
号とを状態管理部263へ渡す。状態管理部263は、
順序番号管理テーブル262に記憶された順序番号に、
渡された順序番号と同じものを検索したときは(ステッ
プS177、ステップS178)、順序番号管理テーブ
ル262の当該順序番号に対応する「状態」という項目
欄に「データ送信済」を書き込む(ステップS17
9)。
【0130】順序番号発行要求に応じて発行された順序
番号を通知するためのパケットを受信したクライアント
端末では、第2の実施形態と同様にして(図14参
照)、同報データに付された順序番号に従って、当該同
報データをアプリケーション500へ渡す。
【0131】次に、サーバ端末の障害端末検知部290
が、例えば、クライアント端末の障害検知、クライアン
ト端末からのデータ配送部の動作終了を通知するパケッ
トを受信する等して、同報グループ内の端末から障害端
末の存在を検知したときのサーバ端末の処理動作につい
て図28に示すフローチャートを参照して説明する。
【0132】サーバ端末の障害端末検知部290は、障
害端末を検知すると、状態管理部263に当該障害端末
の端末識別子を通知する(ステップS181)。
【0133】状態管理部263は、順序番号管理テーブ
ル262を検索し(ステップS182)、順序番号管理
テーブル262に、障害端末の識別子と同一の送信元識
別子で、状態が「番号発行済」となっている順序番号が
あれば(ステップS183)順序番号管理テーブル26
2から当該障害端末の識別子を読み出して、送信部27
0に渡し、受信スキップ用パケットの作成を要求する。
送信部270は、例えば、図30に示したような受信ス
キップ用パケットを作成し(ステップS184)、同報
グループ内の全クライアント端末へ同報する(ステップ
S185)。
【0134】クライアント端末では、例えば、同報デー
タの受信の通知を受けた受信データ制御部221にて、
受信したパケットが受信スキップ用パケットであるか否
かをチェックする。受信データ制御部221は、例え
ば、ペイロード6に含まれる受信スキップ通知パケット
であるか否かを判断するためのフラグ情報をチェックす
る等して、当該受信パケットが受信スキップ用パケット
であると判断したとき、当該受信スキップ用パケットに
て通知された順序番号を参照して、例えば図5と同様な
処理を行う。但し、図5のステップS44で受信データ
格納リスト222から取り出した同報データが受信スキ
ップ用パケットにて通知された順序番号の付されたもの
であるときは、その取り出した同報データを廃棄し、最
新受信済番号224の更新のみを行う。
【0135】仮に、受信スキップ通知データを受信後に
障害端末から同報データが届いたとしても、最新受信番
号済番号224は更新されているので、その同報データ
は廃棄される。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同報データの受信順序維持に要するデータ送受信量を軽
減しながら効率よく同報通信が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の情報端末装置からなる同報グループのネ
ットワークの構成例を示した図。
【図2】第1の実施形態に係る情報端末装置の構成例を
示した図。
【図3】パケットを送信する際の情報端末装置の処理動
作を示したフローチャート。
【図4】パケットを受信する際の情報端末装置の処理動
作を示したフローチャート。
【図5】受信データ制御部へ同報データの受信が通知さ
れたときの処理動作を示したフローチャート。
【図6】第1の順序番号管理部で作成される順序番号発
行要求パケットのフォーマットの一例を示した図。
【図7】第2の順序番号管理部で作成される順序番号発
行要求パケットのフォーマットの一例を示した図。
【図8】第1の順序番号発行手順の概略を示したシーケ
ンス図。
【図9】第2の順序番号発行手順の概略を示したシーケ
ンス図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る情報端末装置
のクライアント端末の構成例を示した図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る情報端末装置
のサーバ端末の構成例を示した図。
【図12】パケットを送信する際のクライアント端末の
処理動作を示したフローチャート。
【図13】順序番号発行要求パケットを受信するサーバ
端末の処理動作を示したフローチャート。
【図14】順序番号発行要求に応じて発行された順序番
号を通知するためのパケットを受信したクライアント端
末の処理動作を示したフローチャート。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る順序番号発行
要求パケットの下位層フレームを含めたフォーマットの
一例を示した図。
【図16】図15に示したフォーマットの順序番号発行
要求パケットを受けてサーバ端末が発行した順序番号を
通知するためのパケットのフォーマットの一例を示した
図。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る情報端末装置
の構成例を示した図。
【図18】パケットを送信する際の情報端末装置の処理
動作を示したフローチャート。
【図19】パケットを受信した際の情報端末装置の処理
動作を示したフローチャート。
【図20】受信データ制御部へ同報データの受信が通知
されたときの処理動作を示したフローチャート。
【図21】障害端末検知部で障害端末が検知されたとき
の情報端末装置の処理動作を示したフローチャート。
【図22】第4の実施形態に係る順序番号発行要求パケ
ットのフォーマットの一例を示した図。
【図23】疑似パケットのフォーマットの一例を示した
図。
【図24】本発明の第5の実施形態に係る情報端末装置
のクライアント端末の構成例を示した図。
【図25】本発明の第5の実施形態に係る情報端末装置
のサーバ端末の構成例を示した図。
【図26】パケットを送信する際のクライアント端末の
処理動作を示したフローチャート。
【図27】順序番号発行要求パケットを受信するサーバ
端末の処理動作を示したフローチャート。
【図28】同報グループ内の端末から障害端末の存在を
検知したときのサーバ端末の処理動作を示したフローチ
ャート。
【図29】サーバ端末の順序番号管理テーブルの記憶例
を示した図。
【図30】受信スキップ用パケットのフォーマットの一
例を示した図。
【符号の説明】
1…情報端末装置(端末) 100…データ配送部 110…順序管理部 111…順序管理方法識別部 112…第1の順序番号管理部 113…第2の順序番号管理部 114…送信データ格納リスト 115…順序番号管理テーブル 117…自端末用順序番号発行部 120…受信部 121…受信データ制御部 122…受信データ格納リスト 123…受信データ分解部 124…最新受信済番号 125…受信待ちデータ削除部 126…受信準備パケット作成部 130…送信部 131…送信要求受理部 132…送信データ構成部 140…障害端末検知部 200…クライアント側データ配送部 210…順序管理部 211…順序管理方法識別部 212…第1の順序番号管理部 213…第2の順序番号管理部 214…送信データ格納リスト 220…受信部 221…受信データ制御部 222…受信データ格納リスト 223…受信データ分解部 224…最新受信済番号 230…送信部 231…送信要求受理部 232…送信データ構成部 250…サーバ側データ配送部 260…順序管理部 261…順序番号発行部 262…順序番号管理テーブル 263…状態管理部 270…送信部 280…受信部 290…障害端末検知部 500…アプリケーション

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された複数の
    情報端末装置間でのパケットによる同報通信方法におい
    て、 前記複数の情報端末装置は、同報データを送信する際
    に、該同報データを前記複数の情報端末装置で受信する
    順序を同一に保つための受信順序番号を決定する情報端
    末装置に対し該受信順序番号の発行を要求し、その際送
    出されるパケットに該同報データを含ませるか否かを該
    同報データのサイズに基づき判断し、 同報データを含まないパケットにて受信順序番号の発行
    を要求したとき、該要求に応じて通知された受信順序番
    号を前記同報データに付加して前記複数の情報端末装置
    に同報し、 前記受信順序番号を決定する情報端末装置は、前記受信
    順序番号の発行を要求するためのパケットを受信して、
    該パケットに同報データが含まれているときは、該パケ
    ットに該同報データに対し発行した受信順序番号を書き
    込んで前記複数の情報端末装置に同報することを特徴と
    する同報通信方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の情報端末装置は、同報データ
    を受信する際、予め通知された特定の同報データの受信
    順序番号は無視し、他の同報データは前記受信順序番号
    の順に受信することを特徴とする請求項1記載の同報通
    信方法。
  3. 【請求項3】 ネットワークに接続された複数の情報端
    末装置間で同報データをパケットにて送受信する際に、
    該同報データを前記複数の情報端末装置で受信する順序
    を同一に保つための受信順序番号を決定する情報端末装
    置に対し、該受信順序番号の発行を要求する要求手段
    と、 この要求手段で受信順序番号の発行を要求する際に送出
    されるパケットに該同報データを含ませるか否かを該同
    報データのサイズに基づき判断する判断手段と、 前記要求手段で、同報データを含まないパケットにて受
    信順序番号の発行を要求したとき、該要求に応じて通知
    された受信順序番号を前記同報データに付加して前記複
    数の情報端末装置に同報する同報手段と、 を具備したことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続された複数の情報端
    末装置間で同報データをパケットにて送受信する通信装
    置において、 前記複数の情報端末装置のいずれかから送信された、同
    報データを前記複数の情報端末装置で受信する順序を同
    一に保つための受信順序番号の発行を要求するためのパ
    ケットを受信したとき、受信順序番号を発行する発行手
    段と、 前記受信されたパケットに同報データが含まれていると
    き、該パケットに前記発行手段で発行された受信順序番
    号を書き込んで前記複数の情報端末装置に同報する同報
    手段と、 前記受信されたパケットに同報データが含まれていない
    とき、前記発行手段で発行された受信順序番号を前記受
    信順序番号の発行要求元の情報端末装置に通知する通知
    手段と、 を具備したことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 同報データを受信する際、予め通知され
    た特定の同報データの受信順序番号は無視し、他の同報
    データは前記受信順序番号の順に受信することを特徴と
    する請求項3または4記載の通信装置。
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