JPH05281605A - カメラ用磁気ヘッド装置 - Google Patents

カメラ用磁気ヘッド装置

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Publication number
JPH05281605A
JPH05281605A JP11776592A JP11776592A JPH05281605A JP H05281605 A JPH05281605 A JP H05281605A JP 11776592 A JP11776592 A JP 11776592A JP 11776592 A JP11776592 A JP 11776592A JP H05281605 A JPH05281605 A JP H05281605A
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JP
Japan
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film
magnetic head
driven roller
camera
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP11776592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitaka Takeshita
幸孝 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Publication of JPH05281605A publication Critical patent/JPH05281605A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムに設けられた磁気記録層と磁気
ヘッドとのヘッドタッチを良好に維持する。 【構成】 フイルム圧板10に磁気ヘッド12が取り付
けられ、この磁気ヘッドに対向して対向ローラ15が設
けられている。対向ローラ15は板バネ状のブラケット
16により磁気ヘッド12に向かって付勢されている。
フイルム6は対向ローラ15によって磁気ヘッド12に
押しつけられる。フイルム6が給送されると、対向ロー
ラ15は従動回転しながらフイルム6に設けた磁気記録
層を磁気ヘッド12に押しつける。対向ローラ15は、
その両端が各々ブラケット16によって個別に支持され
ている。フイルム6にカーリングがあっても、ブラケッ
ト16の付勢力によりカーリングは矯正され、フイルム
6は適正に磁気ヘッド12に押しつけられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録層が塗布された
写真フイルムを用いるカメラに関し、詳しくは磁気ヘッ
ドと磁気記録層との間のヘッドタッチを改善し、また磁
気記録に必要な同期信号を正確に検知するための構造を
もったカメラ用磁気ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録層を有するフイルムを使用する
カメラが、例えば国際公開WO90/04201や同9
0/04202で公知である。これらに記載されたカメ
ラは、フイルムに塗布された磁気記録層からフイルム種
別やフイルム感度等のデータを読み取って撮影に供した
り、あるいは撮影データを磁気記録層に書き込んだりす
るものである。
【0003】ところで、磁気記録層の支持体として写真
フイルムを用いた場合、オーディオテープ等の通常の磁
気テープと比較して支持体の厚みが120μm以上と2
〜3倍程度になり、またこれに応じて剛性も高くなるた
め、良好なヘッドタッチを得るには工夫が必要である。
このため、上記公報記載の磁気ヘッド装置では、磁気ヘ
ッドをフレクサー( flexure )と称する薄い板バネ状の
部材に取り付け、フレクサーの弾性とフイルム自体の剛
性を利用して磁気記録層に対する磁気ヘッドのヘッドタ
ッチの良化を図ったり、あるいは磁気ヘッドに対向して
パッドを設け、パッドでフイルムを磁気ヘッドとの間に
挟むことを示しているが、付勢力が弱いと所望の効果が
得られず、一方これを強くするとフイルム給送時の付加
が大きくなりフイルム面に損傷を及ぼすこととなる。こ
の点についての解決策として本出願人は特願平3−45
571号により可動ヘッドと対向ローラの組み合わせを
提案した。
【0004】また、読み取り誤差が出ないように正確な
磁気記録を行うには、磁気ヘッドをフイルムの給送速度
に同期して駆動する必要がある。このため従来では、図
15に示したようにカメラボディ側に従動ローラ62を
設け、この従動ローラ62と一体にエンコード板43を
回転させるようにしている。エンコード板43には、一
定のピッチ角で多数のスリットが放射状に形成されてお
り、スリットの通過はフォトインタラプタ44で光電検
出される。フイルム6は圧板66に固定した板バネ67
によって従動ローラ62に押しつけられているから、フ
イルム6の給送により従動ローラ62が回転し、フォト
インタラプタ44からはフイルム6の給送速度に比例し
た周波数のエンコードパルス(ENCパルス)が得られ
る。したがって、このENCパルスに基づいて磁気記録
用の同期信号をつくり、これに同期して磁気ヘッドを駆
動することによって正確な磁気記録・再生を行うことが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、写真フイルムに
磁気記録を行う際には、磁気ヘッドとの摺接による傷が
撮影画面内に入り込まないように、フイルムのエッジに
近い部分で磁気記録を行うのが有利である。ところが、
写真フイルムの製造時にフイルムをスリッターで規定の
幅に切断する工程で、その切断面にバリがでることがあ
る。そして、バリのある部分が磁気ヘッドに送られてく
ると、フイルムが磁気ヘッドから浮き上がってしまい、
正しい磁気記録を行うことができなくなる。
【0006】さらに、磁気ヘッド駆動用の同期信号を得
るために図15に示したような構造を用いる場合、従動
ローラ62とフイルム6との接触角を充分大きくとるこ
とはカメラの構造上困難なので、従動ローラ62とフイ
ルム6との間にスリップが出やすく、正確なENCパル
スが得にくい欠点がある。これを防ぐには板バネ67の
押しつけ力を強くすればよいが、そのためにやはりフイ
ルム6に傷が入りやすくなり、給送負荷の増大をひきお
こすことになる。また、圧板66にこのような板バネ6
7を取り付けることによって圧板自体の構造も複雑にな
る。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、フイルムの固体差や環境に左右
されず、良好なヘッドタッチが得られるように先の出願
内容を改善するとともに、さらにフイルムのエッジにバ
リがあったとしてもこれに左右されずに正確な磁気記録
や再生を行うことができるようにしたカメラ用磁気ヘッ
ド装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、
正確な磁気記録を行うために必要な同期信号を得るにあ
たり、カメラの構造を複雑化させず、またフイルム給送
負荷を増やさないようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、磁気記録層が磁気ヘッドに圧着するように
フイルムを押圧するとともにフイルムの給送に従動して
回転する対向ローラの両端を、各々個別にフイルム面と
直交する方向に移動自在にしたものである。さらに前記
対向ローラの中心を前記磁気ヘッドのギャップよりフイ
ルムの流れに対し上流にずらして置くことも、前記磁気
ヘッドにフイルム面の前記磁気記録層を確実に圧着させ
るうえで有効な手段である。
【0009】また、磁気ヘッドの一部に段差を形成し、
フイルムのエッジが前記段差部分で磁気ヘッドに摺接し
ないようにすると、フイルムを製造するときのスリット
工程でフイルムエッジにバリが生じても、これが磁気ヘ
ッドと擦れないのでヘッドタッチを安定化することが可
能となる。さらに、磁気ヘッド駆動用の同期信号を得る
にあたっては、フイルムの給送に従動して回転する従動
ローラをフイルム面に押しつける構造にし、従来のよう
に圧板側に板バネを設けずに済むようにしたものであ
る。
【0010】
【実施例】本発明を用いたカメラを示す図1及びその要
部断面を表した図3において、カメラ本体部2にはパト
ローネ装填室3,フイルム巻取り室4が設けられてい
る。パトローネ装填室3にはパトローネ5が装填され、
またフイルム巻取り室4にはフイルム6を巻き取るスプ
ール7が設けられており、撮影を行うごとにフイルム6
は1コマずつスプール7に巻き取られる。パトローネ装
填室3とフイルム巻取り室4との間にはアパーチュア8
が形成され、フイルム6に対する露光範囲を決めるとと
もに、裏蓋9に弾性的に取付られたフイルム圧板10と
協同し、フイルム6を光軸方向で位置決めしている。
【0011】フイルム圧板10には磁気ヘッド12が固
定され、開口10aを通してヘッド面が露出している。
ヘッド面は、フイルム6の背面側にストライプ状に塗布
された磁気記録層6aに接触してデジタルデータの書込
み,読出しを行う。フイルム6から読み出すデータとし
ては、例えばフイルムの種別,フイルム感度,撮影コマ
数等があり、フイルム6に書き込むデータとしては、撮
影条件を表すデータ、例えば被写体色温度,輝度,コン
トラスト,撮影距離,ストロボ光量,シャッタ速度,絞
り等のデータの他、特開昭54−26721号公報で知
られるようなトリミング指示カメラでは、撮影時に設定
されたトリミングデータ等がある。また、磁気記録層6
aとしては、上記したストライプ状のものだけでなく、
フイルム6のベース面全面に塗布された透明磁気記録層
であってもよい。
【0012】前記磁気ヘッド12に対向し、フイルム6
を挟むように対向ローラ15が設けられている。この対
向ローラ15は両端に一体の軸14a,14bを有し、
図2に示したように、板バネ製のブラケット16a、1
6bの先端部に回転自在に支持されている。これらのブ
ラケット16a、16bは、カメラ本体部に固定される
支持板17から折り曲げ形成され、各々個別に湾曲自在
であり、対向ローラ15を軸14a,14bを介してフ
イルム面に向けて押圧するが、このブラケットにはフイ
ルムのカーリングを矯正してヘッドに押圧する圧力をも
たせることが必要である。そして対向ローラ15は、フ
イルム6を露光面側から磁気ヘッド12に向けて押しつ
け、またフイルム6の給送によって従動回転し、フイル
ム給送時に大きな負荷を与えることなく磁気記録層6a
をヘッド面に良好に接触させる作用を行う。
【0013】また図2に示したように、磁気ヘッド12
のギャップ中心B(破線で図示)に対し、対向ローラ1
5の回転中心はフイルム6の給送方向の上流側(図1の
パトローネ装填室3側)にδだけずらされている。この
ように、磁気ヘッド12のわずか上流側で対向ローラ1
5によりフイルム6を磁気ヘッド12に圧着しておく
と、磁気記録・読み出し時のヘッドタッチを良好に維持
することができる。
【0014】前記対向ローラ15にはエンコーダ(図示
省略)が連結されており、対向ローラ15が一定角度回
転するごとにエンコードパルスを出力する。エンコード
パルスはフイルム6が一定長さ送られるごとに発生され
るから、そのパルス間隔からフイルム6の給送速度信号
を得ることができ、こうして得られた給送速度信号はカ
メラに内蔵されたマイクロコンピュータ20に入力され
る。そしてマイクロコンピュータ20は、フイルム給送
速度信号を参照しながら書き込み回路21,読み出し回
路22を作動させるから、フイルム給送速度が変動して
も、これに同期してデータの書き込み,読み出しが行わ
れるようになる。
【0015】上記構成による作用について説明する。パ
トローネ5が装填され、スプール7の駆動によりフイル
ム6が給送されると、読み出し回路22が作動して磁気
ヘッド12はフイルムリーダー部の磁気記録層6aに予
め書き込まれたフイルム種別データやフイルム感度デー
タを読み取る。こうして読み取られたデータは、マイク
ロコンピュータ20に入力される。こうして磁気記録層
6aから得られたデータは、メモリの所定アドレス位置
に格納される。
【0016】引続きフイルム6が送られ、第1コマ目の
コマナンバーデータとフイルム感度データとが磁気ヘッ
ド12で読み取られ、これらのデータがマイクロコンピ
ュータ20に入力された時点でフイルム6の給送が停止
される。再び読み取られたフイルム感度データは、フイ
ルムリーダー部の給送過程で読み取られたフイルム感度
データと対比される。フイルム感度データは露出制御に
大きな影響をもつので、各コマごとにフイルム6の磁気
記録層6aに書き込まれており、フイルム6をコマ送り
する度に照合される。
【0017】このように、フイルム6を給送しながら磁
気記録層6aから各種のデータを読み出す際、対向ロー
ラ15はフイルム給送によって従動回転し、フイルム自
体にカーリング等があっても、図4に示したように対向
ローラ15を支持するブラケット16a,16bがこの
カーリングを矯正し、常に正しくフイルムをヘッド面に
押圧することができ、ヘッドタッチはほぼ一定に維持さ
れる。
【0018】次に本発明の第2実施例を図5及び図6よ
り説明する。カメラ本体30に、対向ローラ15を懸架
する筒状の支持部31a、31bが固定されている。こ
の筒状の支持部31a、31bの内部には各々コイルバ
ネ35が収められている。支持部31a、31bには長
孔33が設けられ、それぞれに対向ローラ15の両端に
突設した軸14a、14bが挿入されており、長孔33
と軸14a,14bとによって対向ローラ15の移動方
向がガイドされる。軸14a,14bは、通常はバネ3
5によって押し下げられ、フイルム6を磁気ヘッド12
に押しつけている。この実施例においても、前述実施例
と同様に対向ローラ15がその両端が個別に移動できる
ので、フイルム給送時に過大の負荷を与えることはな
い。なお図7に示したように、対向ローラ15の中心を
磁気ヘッド12のヘッドギャップ中心Bからδだけフイ
ルム給送方向の上流側にずらしておくのが好ましい。
【0019】図8に示した本発明の他の例は、図2に示
した例と同様にカメラボディに固定される支持板40に
弾性をもった一対のブラケット41a,41bを設け、
これらのブラケット41a,41bの先端に、その両端
に一体化した軸42a,42bを介して従動ローラ42
を回転自在に支持させている。ブラケット41a,41
bは弾性を有し、従動ローラ42の両端を各々個別に磁
気ヘッド12に向けて付勢している。フイルム6は従動
ローラ42と磁気ヘッド12との間に挟持され、フイル
ム6が矢印方向に給送されるときに磁気記録層6aは磁
気ヘッド12に確実に圧接され、また従動ローラ42は
フイルム6の給送により時計方向に回転する。
【0020】また、従動ローラ42にはエンコード板4
3が固着され従動ローラ42と一体に回転する。エンコ
ード板43は、不透明なディスク状のシートに放射状に
一定のピッチ角度で多数の透光スリットを形成したもの
である。このエンコード板43を跨ぐように、カメラボ
ディにはフォトインタラプタ44が取り付けられてい
る。フォトインタラプタ44は、図9のフローチャート
に示したように、エンコード板43が回転したときにス
リットの通過を光電検出し、ENCパルスを出力する。
ENCパルスは同期信号発生回路45に入力され、これ
により磁気ヘッド駆動用の同期信号が得られる。
【0021】上記の実施例では、フイルム6の磁気記録
層6aを磁気ヘッド12に押圧する従動ローラ42にエ
ンコード板43を一体化し、フイルム6の給送速度検出
用の回転体として兼用したので、他にフイルム6と接触
してその回転を検出するための機構が不要になり、カメ
ラの構造をコンパクトにまとめることができる。また、
従動ローラ42自体をフイルム6に向けて圧接するよう
に付勢しているので、従来のように圧板にフイルム押さ
え用の板バネ等が不要になる。さらに、従動ローラ42
をその両端で個別にフイルム6に押しつけるようにして
あるから、フイルム6から不均一な押圧力を受けたとき
にはフイルム6にならって従動ローラ42が傾き、フイ
ルム給送時に過大の負荷を与えることがない。
【0022】図10及び図11は、上述したブラケット
41a,41b及び従動ローラ42の他、エンコード板
43,フォトインタラプタ44についてはそのまま共通
に用い、磁気ヘッドについてはその形状を変更した例を
示している。磁気ヘッド48は、図11の断面図に示さ
れているように、パーマロイ,センダスト,アモルファ
ス等の素材で作られたコア48aと、リード線48dを
シールドケース48b外に突出させた状態でコア48a
に巻きつけたコイル48cと、シールドケース48bと
から構成され、コア48aはその先端部分を突出させた
状態でシールドケース48bの中にエポキシ樹脂等のコ
ア固定材により固着保持されている。そして、フイルム
6と対面する側で、コア48aとシールドケース48b
の表面との間には、0.1mm以上、好ましくは0.2
mm以上の段差がある。このような段差は、シールドケ
ース48bの表面を切削加工して作ってもよく、シール
ドケース48bの形状を、予めコア48aが突出するよ
うな形状にしておいてもよい。
【0023】上記磁気ヘッド48によれば、コア48a
の先端部分だけがフイルム6の磁気記録層6aに摺接す
るため、フイルム6はその幅方向で特にエッジの部分で
は磁気ヘッド48と従動ローラ42との間に挟圧される
ことがない。したがって、フイルム6のエッジ部分に図
11に示したようなバリ6bがあったとしても、この部
分はシールドケース48bにも摺接することがなく、ヘ
ッドタッチが良好に維持され、フイルム給送負荷も増大
することがない。また、磁気ヘッド48はフイルム画面
とも当接しないので擦り傷防止の面でも有利である。さ
らに、同様の作用は図12に示した磁気ヘッド49のよ
うに、フイルム6のエッジに対面する個所に斜面49a
を設けることでも同様に得られる。また、単にバリ6b
による影響をなくす意味では必ずしも従動ローラ42を
併用しなくてもよく、同図に示したようにパッド50を
介してフイルム6を磁気ヘッド49に押し当てるように
してもよい。
【0024】図13は、コイルバネ51,51を内蔵し
た一対の支持部52でエンコード板43付きの従動ロー
ラ42を回転自在に保持した例を示している。従動ロー
ラ42の軸42a,42bは、支持部52,52に形成
された縦長のスロット52aによって上下方向に移動で
きるようにガイドされる。フイルム6から荷重を受けて
従動ローラ42が移動するときには、エンコード板43
も従動ローラ42と一体となって矢印方向に移動する。
このエンコード板43の移動方向の延長線上にフォトイ
ンタラプタ44が設けられている。フォトインタラプタ
44はカメラボディ53に固着されており、従動ローラ
42が移動したときにはエンコード板43との相対位置
は変化する。
【0025】しかしながら、図示のようにフォトインタ
ラプタ44をエンコード板43の移動方向の延長線上に
配していることによって、従動ローラ42が多少上下に
移動したとしても、エンコード板43がフォトインタラ
プタ44の光電検出部から外れることがないので、継続
してENCパルスを検出することができる。また、従動
ローラ42が多少傾いたとしても、フォトインタラプタ
44の投・受光部の間隔に余裕を持たせておけば、エン
コード板43の回転をフォトインタラプタ43で検出す
ることができる。
【0026】図14はさらに別の例を示すもので、この
例では従動ローラ42を保持枠55に回転自在に支持さ
せ、コイルバネ56の付勢により保持枠55ごと従動ロ
ーラ42をフイルム6に押しつけるようにしてある。保
持枠55はピン−スロット係合により上下に移動がガイ
ドされている。保持枠55には、さらにエンコード板4
3を挟むようにフォトインタラプタ44が固定されてい
る。このように、従動ローラ42と一体に移動する保持
枠55にフォトインタラプタ44を固定しておくと、エ
ンコード板43が従動ローラ42とともに移動しても、
これと一体にフォトインタラプタ44も移動するから、
両者間の相対位置は不変で、常に正確にエンコード板4
3の回転を検知することができる。
【0027】なお上記実施例では、フォトインタラプタ
44の設置位置は図示した位置に限らず、その投・受光
部がエンコード板43を挟む位置であればいずれでもよ
い。特に従動ローラ42の回転中心に対して図示位置よ
りも90°ずれた位置にし、コイルバネ56の代わりに
図1の例で用いたような板バネを利用して保持枠55を
下向きに付勢すると、フイルム6に対して垂直な方向、
すなわちカメラの厚み方向でのコンパクト化を図ること
ができる。もちろん、この例においても従動ローラ42
が自在に傾くように保持枠55を支持しつつ付勢するよ
うにしておいてもよい。
【0028】以上、図示した実施例にしたがって本発明
について説明してきたが、パトローネ5からフイルムを
全て引き出して一旦スプール7に巻きつけておき、撮影
ごとにフイルム6をパトローネ5内に巻き込んでゆくプ
レワインド方式のカメラの場合には、磁気ヘッド12,
対向ローラ15及びブラケット16等の機構部を、パト
ローネ装填室3側に寄せて設ければよい。また、磁気ヘ
ッド12をフイルム圧板に固着せずに、フイルム6の給
送方向と平行な軸を中心に揺動できるように支持した場
合でも本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラ用磁気ヘ
ッド装置によれば、写真フイルムに形成された磁気記録
層を対向ローラにより磁気ヘッドに圧着させるにあた
り、対向ローラの両端を個別に支持して各々自在にフイ
ルム面に向かって移動できるようにしてあるから、対向
ローラに傾きが許容されるようになり、腰の強い写真フ
イルムに形成した磁気記録層であっても、良好に磁気ヘ
ッドに密着させることが可能となるだけでなく、写真フ
イルムの給送中に不均一な荷重が対向ローラに加わった
ような場合でもこれを吸収するように対向ローラが傾く
ので、良好なヘッドタッチが維持され、またフイルム給
送負荷を増大させることがない。そして、対向ローラの
中心を磁気ヘッドのギャップ中心よりもフイルム給送方
向の上流側にずらしておくことにより、さらに良好なヘ
ッドタッチが得られるようになる。また、フイルムのエ
ッジに対面する磁気ヘッドの一部に段差を形成すること
によって、フイルムエッジにバリがあったとしても、ヘ
ッドタッチやフイルム給送には何らの悪影響が生じな
い。
【0030】正確な磁気記録あるいは再生を行うには、
フイルムの給送速度に対応した同期信号が必要である
が、このため本発明ではフイルムの給送に従動して回転
する従動ローラにエンコード板を固着し、しかもこの従
動ローラをフイルムに圧着させるようにバネ付勢してあ
るから、これまでのように圧板側から従動ローラに向か
ってフイルムを押しつけるための板バネが不要になる。
したがって圧板まわりの構造が簡単になるだけでなく、
フイルム給送負荷を低減させるうえでも有利になる。ま
た、この従動ローラを磁気ヘッドに対向した位置に設け
ることによって、フイルムの給送速度検出用の従動ロー
ラとフイルムを磁気ヘッドに圧着させる対向ローラとを
兼用することができ、構造の簡略化やスペースの節約を
図ると同時に、フイルム給送の負荷を確実に減らすこと
ができる。さらに従動ローラがフイルム給送時に荷重を
受けて移動する際に、エンコード板の回転を検知するセ
ンサーをその移動方向の延長線上に配したり、あるいは
従動ローラとともにセンサーを移動させる構造を取るこ
とによって、従動ローラの移動にもかかわらず確実にエ
ンコード板の回転をセンサーで検知することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたカメラの要部断面図である。
【図2】本発明を用いた対向ローラ支持部の概略を示す
斜視図である。
【図3】本発明を用いた磁気ヘッド装置の要部断面図で
ある。
【図4】本発明の作用説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】図5に示した実施例の要部側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す要部側面図で
ある。
【図8】本発明のエンコード板付き従動ローラの概略を
示す斜視図である。
【図9】同期信号を発生させる処理を示すフローチャー
トである。
【図10】段差を形成した磁気ヘッドを示す斜視図であ
る。
【図11】図10に示した磁気ヘッドの作用説明図であ
る。
【図12】磁気ヘッドの他の例を示す概略図である。
【図13】エンコード板とフォトインタラプタの配置を
示す説明図である。
【図14】フォトインタラプタを保持枠に固定した例を
示す要部断面図である。
【図15】フイルム給送速度検出用の従来装置を示す斜
視図である。
【符号の説明】
6 フイルム 6a 磁気記録層 12,48,49 磁気ヘッド 15 対向ローラ 16a,16b,41a,41b ブラケット 42 従動ローラ 43 エンコード板 44 フォトインタラプタ 48 磁気ヘッド 48a コア 48b シールドケース 48c コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムに塗布された磁気記録層に接触
    して磁気記録・再生を行う磁気ヘッドを内蔵し、前記磁
    気ヘッドに向けてフイルムを押圧し、前記磁気記録層を
    磁気ヘッドに圧着させる対向ローラを備えたカメラにお
    いて、前記対向ローラの両端を、フイルム面と直交する
    方向に各々個別に移動自在にしたことを特徴とするカメ
    ラ用磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記対向ローラの中心を前記磁気ヘッド
    のギャップ中心よりもフイルム給送方向の上流側にずら
    したことを特徴とする請求項1記載のカメラ用磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】 フイルムのエッジに沿って塗布された磁
    気記録層に接触して磁気記録・再生を行う磁気ヘッドを
    内蔵し、前記磁気ヘッドに向けてフイルムを押圧し、前
    記磁気記録層を磁気ヘッドに圧着させる押圧手段を備え
    たカメラにおいて、フイルムの前記エッジに対面する磁
    気ヘッドの一部に段差を形成したことを特徴とするカメ
    ラ用磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ヘッドはコイルを巻いたコア
    と、コイル及びコアを内部に収容したシールドケースと
    からなり、前記シールドケースの表面からコアを突出さ
    せることにより前記段差が形成されていることを特徴と
    する請求項3記載のカメラ用磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 フイルムに塗布された磁気記録層に接触
    して磁気記録・再生を行う磁気ヘッドを内蔵し、この磁
    気ヘッドを駆動するための同期信号を、フイルムの給送
    に従動する従動ローラの回転を電気的に監視して取り出
    すようにしたカメラ用磁気ヘッド装置において、前記従
    動ローラに固着されフイルムの給送により従動ローラと
    同軸で回転するエンコード板と、従動ローラをフイルム
    面に向かって押圧する付勢手段と、エンコード板の回転
    を検知するセンサーとを設けたことを特徴とするカメラ
    用磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記従動ローラは磁気ヘッドと対向して
    移動自在に設けられるとともに、前記センサーは従動ロ
    ーラを回転自在に保持して従動ローラと一体に移動する
    保持枠に固着されていることを特徴とする請求項5記載
    のカメラ用磁気ヘッド装置。
JP11776592A 1992-02-03 1992-05-11 カメラ用磁気ヘッド装置 Pending JPH05281605A (ja)

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JP1774892 1992-02-03

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5477290A (en) * 1993-06-15 1995-12-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Camera with magnetic head

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5477290A (en) * 1993-06-15 1995-12-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Camera with magnetic head

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