JPH05281497A - 貼合せ眼鏡レンズ - Google Patents
貼合せ眼鏡レンズInfo
- Publication number
- JPH05281497A JPH05281497A JP8182292A JP8182292A JPH05281497A JP H05281497 A JPH05281497 A JP H05281497A JP 8182292 A JP8182292 A JP 8182292A JP 8182292 A JP8182292 A JP 8182292A JP H05281497 A JPH05281497 A JP H05281497A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- spectacle lens
- resin
- thickness
- polycarbonate resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/04—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
- G02B1/041—Lenses
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドロップボールテストに耐える機械的強度に
優れたプラスチック製の貼合せ眼鏡レンズを得ること。 【構成】 一対のプラスチックレンズ半体を貼り合わせ
て形成する貼合せ眼鏡レンズにおいて、物体側のプラス
チックレンズ半体をCR−39から構成し、眼側のプラ
スチックレンズ半体を、ポリカーボネート系樹脂または
ポリウレタン系樹脂から構成した貼合せ眼鏡レンズ。
優れたプラスチック製の貼合せ眼鏡レンズを得ること。 【構成】 一対のプラスチックレンズ半体を貼り合わせ
て形成する貼合せ眼鏡レンズにおいて、物体側のプラス
チックレンズ半体をCR−39から構成し、眼側のプラ
スチックレンズ半体を、ポリカーボネート系樹脂または
ポリウレタン系樹脂から構成した貼合せ眼鏡レンズ。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、プラスチックレンズ半体を貼り
合わせて形成する貼合せ眼鏡レンズに関する。
合わせて形成する貼合せ眼鏡レンズに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種の貼合せ眼鏡レン
ズは、物体側プラスチックレンズ半体(前玉)と眼側プ
ラスチックレンズ半体(後玉)の形状設定の自由度が高
いことから、例えば、多焦点、累進多焦点等の高級眼鏡
レンズに用いられている。そして、従来、前玉、後玉は
それぞれ、CR−39から構成されていた。ところが、
このCR−39製の貼合せ眼鏡レンズには、次の問題が
ある。
ズは、物体側プラスチックレンズ半体(前玉)と眼側プ
ラスチックレンズ半体(後玉)の形状設定の自由度が高
いことから、例えば、多焦点、累進多焦点等の高級眼鏡
レンズに用いられている。そして、従来、前玉、後玉は
それぞれ、CR−39から構成されていた。ところが、
このCR−39製の貼合せ眼鏡レンズには、次の問題が
ある。
【0003】第一の問題は、耐衝撃性の問題である。特
に中心厚の薄いマイナス弱度レンズにおいては、アメリ
カのFDA(FOOD & DRAG ADMINISTRATION)規格によるド
ロップボールテストに適合しないことがある。ドロップ
ボールテストは、127cmの高さから、重さ16gの鋼
球をレンズ中心上に落下させたとき、レンズが破砕しな
いことを言う。中心厚が例えば1.5mm程度の弱度マイ
ナスレンズの場合、破砕が後玉に生じる傾向にあること
も、眼の安全の観点から問題視されている。
に中心厚の薄いマイナス弱度レンズにおいては、アメリ
カのFDA(FOOD & DRAG ADMINISTRATION)規格によるド
ロップボールテストに適合しないことがある。ドロップ
ボールテストは、127cmの高さから、重さ16gの鋼
球をレンズ中心上に落下させたとき、レンズが破砕しな
いことを言う。中心厚が例えば1.5mm程度の弱度マイ
ナスレンズの場合、破砕が後玉に生じる傾向にあること
も、眼の安全の観点から問題視されている。
【0004】次に、マイナス強度レンズにおいては、前
玉、後玉ともに中心厚さと周辺厚さとの差が大きくな
り、この差が大きい程、重合収縮量が中心部と周辺部で
大きく異なってしまう。すると、モールド成形時にモー
ルド(型)とレンズのはがれが生じ易くなり、良品率が
低下する。
玉、後玉ともに中心厚さと周辺厚さとの差が大きくな
り、この差が大きい程、重合収縮量が中心部と周辺部で
大きく異なってしまう。すると、モールド成形時にモー
ルド(型)とレンズのはがれが生じ易くなり、良品率が
低下する。
【0005】
【発明の目的】本発明は、貼合せ眼鏡レンズについての
以上の問題意識に基づき、機械的強度的に優れた貼合せ
眼鏡レンズを得ることを目的とする。また本発明は、全
体として、より薄型化が可能な貼合せ眼鏡レンズを得る
ことを目的とする。
以上の問題意識に基づき、機械的強度的に優れた貼合せ
眼鏡レンズを得ることを目的とする。また本発明は、全
体として、より薄型化が可能な貼合せ眼鏡レンズを得る
ことを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、貼合せ眼鏡レンズを構成する
プラスチックレンズ半体の樹脂材料について検討した結
果、特に、眼側のプラスチックレンズ半体を、ポリカー
ボネート系樹脂またはポリウレタン系樹脂から構成する
と、上記目的を達成できることを見出して完成されたも
のである。
プラスチックレンズ半体の樹脂材料について検討した結
果、特に、眼側のプラスチックレンズ半体を、ポリカー
ボネート系樹脂またはポリウレタン系樹脂から構成する
と、上記目的を達成できることを見出して完成されたも
のである。
【0007】ポリカーボネート樹脂およびポリウレタン
樹脂は、CR−39に比して機械的強度に優れ、かつ屈
折率が高いという性質がある。このため、貼合せ眼鏡レ
ンズとしての機械的強度も高まり、中心厚の薄いマイナ
ス弱度レンズでもドロップボールテストにも合格するこ
とができる。さらに、屈折率が高いため、同じパワーの
レンズ半体を形成する場合、薄型化ができる。
樹脂は、CR−39に比して機械的強度に優れ、かつ屈
折率が高いという性質がある。このため、貼合せ眼鏡レ
ンズとしての機械的強度も高まり、中心厚の薄いマイナ
ス弱度レンズでもドロップボールテストにも合格するこ
とができる。さらに、屈折率が高いため、同じパワーの
レンズ半体を形成する場合、薄型化ができる。
【0008】この薄型化は、眼側のレンズ半体がマイナ
スのパワーを持つ場合に特に有効である。すなわち、マ
イナスのレンズは、パワーが大きくなる程、コバ厚が増
加し、貼合せ眼鏡レンズ全体としての厚みが増加する。
ところが、この後玉を、屈折率の大きい材料から構成す
ると、コバ厚を減少させることができ、貼合せ眼鏡レン
ズとしての機械的強度は増加させながら、全体として薄
い貼合せ眼鏡レンズを得ることができる。
スのパワーを持つ場合に特に有効である。すなわち、マ
イナスのレンズは、パワーが大きくなる程、コバ厚が増
加し、貼合せ眼鏡レンズ全体としての厚みが増加する。
ところが、この後玉を、屈折率の大きい材料から構成す
ると、コバ厚を減少させることができ、貼合せ眼鏡レン
ズとしての機械的強度は増加させながら、全体として薄
い貼合せ眼鏡レンズを得ることができる。
【0009】物体側のレンズ半体は、従来品と同様に、
CR−39から構成するのがよい。これは、成形上の理
由による。CR−39は、モールド成形される樹脂材料
であるが、前玉は、多焦点(累進多焦点を含む)カーブ
を持つことが多く、さらに非球面とすることもあるた
め、ガラスモールド型による熱重合によって、精密形状
に成形することが望ましい。
CR−39から構成するのがよい。これは、成形上の理
由による。CR−39は、モールド成形される樹脂材料
であるが、前玉は、多焦点(累進多焦点を含む)カーブ
を持つことが多く、さらに非球面とすることもあるた
め、ガラスモールド型による熱重合によって、精密形状
に成形することが望ましい。
【0010】一方、ポリカーボネート系樹脂およびポリ
ウレタン系樹脂は、射出成形によって所要形状に形成さ
れる。射出成形では、モールド成形程精密な形状を得る
ことは困難であるが、後玉には、前玉程複雑な形状を要
求されないから、射出成形で十分対処することができ
る。さらに、ポリカーボネート系樹脂およびポリウレタ
ン系樹脂の収縮率は8%前後であって、12%前後のC
R−39より十分に小さい。このため、成形時の不良が
少なく、良品率が高い。よって貼合せ眼鏡レンズ全体と
しての歩留まりも高めることができる。
ウレタン系樹脂は、射出成形によって所要形状に形成さ
れる。射出成形では、モールド成形程精密な形状を得る
ことは困難であるが、後玉には、前玉程複雑な形状を要
求されないから、射出成形で十分対処することができ
る。さらに、ポリカーボネート系樹脂およびポリウレタ
ン系樹脂の収縮率は8%前後であって、12%前後のC
R−39より十分に小さい。このため、成形時の不良が
少なく、良品率が高い。よって貼合せ眼鏡レンズ全体と
しての歩留まりも高めることができる。
【0011】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は、本発明による貼合せ眼鏡レンズ11の
実施例を示す。この貼合せ眼鏡レンズ11は、全体とし
てマイナスの眼鏡レンズであり、物体側のプラスチック
レンズ半体(前玉)12は、CR−39(n=1.5,ν=5
5)からなるプラスのパワーを持つレンズである。一方、
眼側のプラスチックレンズ半体(後玉)13は、ポリカ
ーボネート樹脂(n=1.58,ν=29)からなるマイナスの
パワーを持つレンズである。
明する。図1は、本発明による貼合せ眼鏡レンズ11の
実施例を示す。この貼合せ眼鏡レンズ11は、全体とし
てマイナスの眼鏡レンズであり、物体側のプラスチック
レンズ半体(前玉)12は、CR−39(n=1.5,ν=5
5)からなるプラスのパワーを持つレンズである。一方、
眼側のプラスチックレンズ半体(後玉)13は、ポリカ
ーボネート樹脂(n=1.58,ν=29)からなるマイナスの
パワーを持つレンズである。
【0012】この前玉12は、図2に模式的に示すよう
に、上下のレンズ型21、22およびガスケット23で
構成される周知のモールド型24内に、CR−39を充
填したのち、周知の熱重合によって形成される。これに
対し、後玉13は、図3に示すように、上型25と下型
26を有する射出成形型27内に、ポリカーボネート樹
脂を射出成形して形成される。そして、このようにモー
ルド成形された前玉12と、射出成形された後玉13と
が、例えば紫外線硬化接着剤によって接着され、貼合せ
眼鏡レンズ11とされる。
に、上下のレンズ型21、22およびガスケット23で
構成される周知のモールド型24内に、CR−39を充
填したのち、周知の熱重合によって形成される。これに
対し、後玉13は、図3に示すように、上型25と下型
26を有する射出成形型27内に、ポリカーボネート樹
脂を射出成形して形成される。そして、このようにモー
ルド成形された前玉12と、射出成形された後玉13と
が、例えば紫外線硬化接着剤によって接着され、貼合せ
眼鏡レンズ11とされる。
【0013】後玉13は、屈折率nの大きいポリカーボ
ネート樹脂からなっているために、その肉厚、特に周辺
部肉厚、コバ厚を、CR−39で形成する場合に比し、
薄くすることができる。図1の破線は、CR−39で後
玉を形成する場合の形状例を示している。従って、貼合
せ眼鏡レンズ11全体としての厚さ、コバ厚も小さくす
ることができ、外観に優れた貼合せ眼鏡レンズが得られ
る。
ネート樹脂からなっているために、その肉厚、特に周辺
部肉厚、コバ厚を、CR−39で形成する場合に比し、
薄くすることができる。図1の破線は、CR−39で後
玉を形成する場合の形状例を示している。従って、貼合
せ眼鏡レンズ11全体としての厚さ、コバ厚も小さくす
ることができ、外観に優れた貼合せ眼鏡レンズが得られ
る。
【0014】そして、このように形成された貼合せ眼鏡
レンズ11は、後玉13が特に周辺部において薄いにも
拘らず機械的強度に優れるため、中心厚の薄いマイナス
弱度レンズの場合にも、ドロップボールテストに十分耐
え得る。
レンズ11は、後玉13が特に周辺部において薄いにも
拘らず機械的強度に優れるため、中心厚の薄いマイナス
弱度レンズの場合にも、ドロップボールテストに十分耐
え得る。
【0015】次に具体的な製造例について説明する。 製造例1 度数S−3.40、一面R(前玉との接着面半径)9
3.62mm、および中心厚0.8mmのレンズ半体を、C
R−39、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂
1、およびポリウレタン系樹脂の4種類の樹脂材料で作
成した。その数値諸元は次の通りである。 CR-39 ホ゜リカーホ゛ネート ホ゜リウレタン1 ホ゜リウレタン2 度 数 S-3.40 S-3.40 S-3.40 S-3.40 屈折率 1.50 1.58 1.60 1.66 一面R 93.62 93.62 93.62 93.62 二面R 57.104 60.324 61.041 63.014 中心厚 0.8 0.8 0.8 0.8 コバ厚 7.0 6.0 5.84 5.33 この数値諸元から、ポリカーボネート樹脂またはポリウ
レタン樹脂を用いたレンズ半体は、屈折率がCR−39
より大きいため、二面Rを大きくし、コバ厚を薄くでき
ることが分かる。
3.62mm、および中心厚0.8mmのレンズ半体を、C
R−39、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂
1、およびポリウレタン系樹脂の4種類の樹脂材料で作
成した。その数値諸元は次の通りである。 CR-39 ホ゜リカーホ゛ネート ホ゜リウレタン1 ホ゜リウレタン2 度 数 S-3.40 S-3.40 S-3.40 S-3.40 屈折率 1.50 1.58 1.60 1.66 一面R 93.62 93.62 93.62 93.62 二面R 57.104 60.324 61.041 63.014 中心厚 0.8 0.8 0.8 0.8 コバ厚 7.0 6.0 5.84 5.33 この数値諸元から、ポリカーボネート樹脂またはポリウ
レタン樹脂を用いたレンズ半体は、屈折率がCR−39
より大きいため、二面Rを大きくし、コバ厚を薄くでき
ることが分かる。
【0016】製造例2 次表は逆に、レンズ半体形状は同一としたときの度数の
差を同様の樹脂材料について計算した結果を示す。 レンズ半体形状 一面R;93.62mm 二面R;57.104mm 中心厚;0.8mm コバ厚;7.0mm CR-39 ホ゜リカーホ゛ネート ホ゜リウレタン1 ホ゜リウレタン2 度 数 S-3.40 S-3.94 S-4.078 S-4.484 この結果から、同一形状であれば、ポリカーボネート樹
脂またはポリウレタン樹脂を用いたレンズ半体は、CR
−39に比し、より高い度数のレンズ半体を得ることが
できる。
差を同様の樹脂材料について計算した結果を示す。 レンズ半体形状 一面R;93.62mm 二面R;57.104mm 中心厚;0.8mm コバ厚;7.0mm CR-39 ホ゜リカーホ゛ネート ホ゜リウレタン1 ホ゜リウレタン2 度 数 S-3.40 S-3.94 S-4.078 S-4.484 この結果から、同一形状であれば、ポリカーボネート樹
脂またはポリウレタン樹脂を用いたレンズ半体は、CR
−39に比し、より高い度数のレンズ半体を得ることが
できる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の貼合せ眼鏡レンズ
によれば、機械的強度的に優れた貼合せ眼鏡レンズを得
ることができ、特にマイナスの貼合せ眼鏡レンズにおい
て、周辺厚、コバ厚を小さくしながら、機械的強度を高
め、ドロップボールテストに耐える眼鏡レンズが得られ
る。また物体側プラスチックレンズ半体をCR−39を
用いてモールド成形し、眼側プラスチックレンズ半体を
ポリカーボネート系樹脂またはポリウレタン系樹脂を用
いて射出成形することにより、多焦点、累進多焦点、非
球面等の複雑な精密形状はCR−39によって得、また
機械的強度はポリカーボネート系樹脂またはポリウレタ
ン系樹脂によって得るという役割分担ができ、従って設
計の自由度が高まる。また射出成形されるポリカーボネ
ート系樹脂またはポリウレタン系樹脂は、CR−39に
比して収縮率が小さいため、成形時の良品率が高く、よ
って貼合せ眼鏡レンズ全体としての良品率も高めること
ができる。
によれば、機械的強度的に優れた貼合せ眼鏡レンズを得
ることができ、特にマイナスの貼合せ眼鏡レンズにおい
て、周辺厚、コバ厚を小さくしながら、機械的強度を高
め、ドロップボールテストに耐える眼鏡レンズが得られ
る。また物体側プラスチックレンズ半体をCR−39を
用いてモールド成形し、眼側プラスチックレンズ半体を
ポリカーボネート系樹脂またはポリウレタン系樹脂を用
いて射出成形することにより、多焦点、累進多焦点、非
球面等の複雑な精密形状はCR−39によって得、また
機械的強度はポリカーボネート系樹脂またはポリウレタ
ン系樹脂によって得るという役割分担ができ、従って設
計の自由度が高まる。また射出成形されるポリカーボネ
ート系樹脂またはポリウレタン系樹脂は、CR−39に
比して収縮率が小さいため、成形時の良品率が高く、よ
って貼合せ眼鏡レンズ全体としての良品率も高めること
ができる。
【図1】本発明による貼合せ眼鏡レンズの実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】物体側プラスチックレンズ半体を成形するモー
ルド型の模式断面図である。
ルド型の模式断面図である。
【図3】眼側プラスチックレンズ半体を成形する射出成
形型の模式断面図である。
形型の模式断面図である。
11 貼合せ眼鏡レンズ 12 物体側プラスチックレンズ半体 13 眼側プラスチックレンズ半体 24 モールド型 27 射出成形型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種の貼合せ眼鏡レン
ズは、物体側プラスチックレンズ半体(前玉)と眼側プ
ラスチックレンズ半体(後玉)の形状設定の自由度が高
いことから、例えば、多焦点、累進多焦点等の高級眼鏡
レンズに用いられている。そして、従来、前玉、後玉は
それぞれ、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート樹脂(以下CR−39という)から構成されてい
た。ところが、このCR−39製の貼合せ眼鏡レンズに
は、次の問題がある。
ズは、物体側プラスチックレンズ半体(前玉)と眼側プ
ラスチックレンズ半体(後玉)の形状設定の自由度が高
いことから、例えば、多焦点、累進多焦点等の高級眼鏡
レンズに用いられている。そして、従来、前玉、後玉は
それぞれ、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート樹脂(以下CR−39という)から構成されてい
た。ところが、このCR−39製の貼合せ眼鏡レンズに
は、次の問題がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】第一の問題は、耐衝撃性の問題である。特
に中心厚の薄いマイナスレンズにおいては、アメリカの
FDA(FOOD & DRUG ADMINISTRATION)規格によるドロッ
プボールテストに適合しないことがある。ドロップボー
ルテストは、127cmの高さから、重さ16gの鋼球を
レンズ中心上に落下させたとき、レンズが破砕しないこ
とを言う。中心厚が例えば1.5mm程度のマイナスレン
ズの場合、破砕が後玉に生じる傾向にあることも、眼の
安全の観点から問題視されている。
に中心厚の薄いマイナスレンズにおいては、アメリカの
FDA(FOOD & DRUG ADMINISTRATION)規格によるドロッ
プボールテストに適合しないことがある。ドロップボー
ルテストは、127cmの高さから、重さ16gの鋼球を
レンズ中心上に落下させたとき、レンズが破砕しないこ
とを言う。中心厚が例えば1.5mm程度のマイナスレン
ズの場合、破砕が後玉に生じる傾向にあることも、眼の
安全の観点から問題視されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】ポリカーボネート樹脂およびポリウレタン
樹脂は、CR−39に比して機械的強度に優れ、かつ屈
折率が高いという性質がある。このため、貼合せ眼鏡レ
ンズとしての機械的強度も高まり、中心厚の薄いマイナ
スレンズでもドロップボールテストにも合格することが
できる。さらに、屈折率が高いため、同じパワーのレン
ズ半体を形成する場合、薄型化ができる。
樹脂は、CR−39に比して機械的強度に優れ、かつ屈
折率が高いという性質がある。このため、貼合せ眼鏡レ
ンズとしての機械的強度も高まり、中心厚の薄いマイナ
スレンズでもドロップボールテストにも合格することが
できる。さらに、屈折率が高いため、同じパワーのレン
ズ半体を形成する場合、薄型化ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対のプラスチックレンズ半体を貼り合
わせて形成する貼合せ眼鏡レンズにおいて、 眼側のプラスチックレンズ半体を、ポリカーボネート系
樹脂またはポリウレタン系樹脂から構成したことを特徴
とする貼合せ眼鏡レンズ。 - 【請求項2】 請求項1において、眼側のプラスチック
レンズ半体はマイナスのパワーを持っている貼合せ眼鏡
レンズ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、物体側のプ
ラスチックレンズ半体は、CR−39からなっている貼
合せ眼鏡レンズ。 - 【請求項4】 請求項3において、物体側のプラスチッ
クレンズ半体はモールド成形によって形成され、眼側の
プラスチックレンズ半体は射出成形によって形成される
貼合せ眼鏡レンズ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8182292A JPH05281497A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 貼合せ眼鏡レンズ |
CA002093281A CA2093281A1 (en) | 1992-04-03 | 1993-04-02 | Lens for eyeglasses |
FR9303971A FR2689654A1 (fr) | 1992-04-03 | 1993-04-05 | Lentille pour lunettes. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8182292A JPH05281497A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 貼合せ眼鏡レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05281497A true JPH05281497A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13757182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8182292A Pending JPH05281497A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 貼合せ眼鏡レンズ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05281497A (ja) |
CA (1) | CA2093281A1 (ja) |
FR (1) | FR2689654A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2118115A1 (en) * | 1992-04-15 | 1993-10-28 | Fredric J. Lim | Lenses with high impact resistance and high scratch resistance |
US6170952B1 (en) | 1993-12-07 | 2001-01-09 | Neoptx, Inc. | Adherent corrective lenses and eyeglasses embodying the same |
WO1995016220A1 (en) * | 1993-12-07 | 1995-06-15 | La Haye Laboratories, Inc. | Aliphatic thermoplastic poyurethane press-on lenses and eyeglasses embodying the same |
FR2740231B1 (fr) * | 1995-10-20 | 1998-03-06 | Christian Dalloz Sa | Ebauche pour oculaire non-correcteur |
FR2793038B1 (fr) | 1999-04-29 | 2002-01-25 | Essilor Int | Lentille ophtalmique composite et procede d'obtention d'une telle lentille |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5662202A (en) * | 1979-10-25 | 1981-05-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Composite lens |
WO1987002477A1 (en) * | 1985-10-11 | 1987-04-23 | C & H Contact Lens, Inc. | Composite ophthalmic lens system |
US4690512A (en) * | 1985-01-28 | 1987-09-01 | Polaroid Corporation | Composite lens assembly |
US4969729A (en) * | 1988-08-19 | 1990-11-13 | 501 Opticast International Corporation | Composite plastic lens having a positioned optical axis and method of making the same |
JPH03230920A (ja) * | 1990-02-05 | 1991-10-14 | Toshiba Corp | プラスチックレンズ、プラスチックレンズ製造方法及びプラスチックレンズ製造用金型 |
JP2613486B2 (ja) * | 1990-03-30 | 1997-05-28 | 旭光学工業株式会社 | 貼り合わせ眼鏡レンズ及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP8182292A patent/JPH05281497A/ja active Pending
-
1993
- 1993-04-02 CA CA002093281A patent/CA2093281A1/en not_active Abandoned
- 1993-04-05 FR FR9303971A patent/FR2689654A1/fr active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2093281A1 (en) | 1993-10-04 |
FR2689654A1 (fr) | 1993-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5213825A (en) | Plastic lens molding apparatus | |
JPH04329514A (ja) | 眼鏡用高屈折率有機プラスチックレンズおよび製造方法 | |
JPH0588647B2 (ja) | ||
JP2004213001A (ja) | ガラス遷移温度が調節された基層を有する熱成形可能な偏光レンズ | |
WO2013074269A1 (en) | 3d lenses and methods of making the same | |
JPWO2004109369A1 (ja) | 2焦点プラスチックレンズ | |
JPH05281497A (ja) | 貼合せ眼鏡レンズ | |
US5793465A (en) | Toric surfacecasting | |
JPS6226289B2 (ja) | ||
US6176577B1 (en) | Aspheric lenses | |
JPH0862549A (ja) | 累進多焦点レンズ、およびその成形型 | |
JP4893551B2 (ja) | セミフィニッシュトレンズブランク及びその製造方法並びに眼鏡レンズ | |
MXPA00011296A (es) | Metodo para fabricar lentes para anteojos. | |
EP3354449B1 (en) | Method for injection molding plus power lens, method for producing a lens assembly, plus power lens, lens assembly | |
JP5795186B2 (ja) | 眼鏡用プラスチックレンズおよびその製造方法 | |
EP3354439B1 (en) | Method for injection molding weld line free minus power lens elements | |
JPH02234103A (ja) | 樹脂接合型非球面レンズの製造方法 | |
WO1997015437A1 (fr) | Moule pour mouler une lentille en resine et lentille en resine obtenue au moyen de ce moule | |
WO1992006399A1 (en) | Lens for spectacles and method of manufacturing the lens | |
US4573777A (en) | Aspheric spectacle lens blank | |
US9616598B2 (en) | Plastic lens manufacturing method | |
US20030205830A1 (en) | Method of manufacturing a lens presenting a graded tint | |
JP5748597B2 (ja) | プラスチックレンズの製造方法 | |
US20130313404A1 (en) | Reduced-tilt back plastic feature for a contact lens mold | |
JP2012006189A (ja) | プラスチックレンズ成形用成形型およびプラスチックレンズの製造方法 |