JPH052803U - 円筒研削盤の加工物把握装置 - Google Patents
円筒研削盤の加工物把握装置Info
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- JPH052803U JPH052803U JP5917491U JP5917491U JPH052803U JP H052803 U JPH052803 U JP H052803U JP 5917491 U JP5917491 U JP 5917491U JP 5917491 U JP5917491 U JP 5917491U JP H052803 U JPH052803 U JP H052803U
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 両センタで加工物を支持して円筒研削する場
合、加工物に回し金を付けないで駆動する方法としてチ
ャック或はワークドライバーがある。然し、チャック或
はワークドライバーは加工物の広い範囲の径差に対応困
難である。本考案は大径差の加工物に対応出来る研削盤
の加工物把握装置を提供する。 【構成】 加工物主軸12に固定したフロントプレート
19に対してストッパ22を固定したスクロールギア2
4を隙間をおいて配して浮動支持し、把握爪36は浮動
支持される。
合、加工物に回し金を付けないで駆動する方法としてチ
ャック或はワークドライバーがある。然し、チャック或
はワークドライバーは加工物の広い範囲の径差に対応困
難である。本考案は大径差の加工物に対応出来る研削盤
の加工物把握装置を提供する。 【構成】 加工物主軸12に固定したフロントプレート
19に対してストッパ22を固定したスクロールギア2
4を隙間をおいて配して浮動支持し、把握爪36は浮動
支持される。
Description
【0001】
本考案は研削盤の加工物主軸台と心押台間に加工物を支持した加工物を駆動す るために用いる加工物把握装置に関する。
【0002】
研削盤において両センタに加工物を支持し、加工物に与える回転力を伝える駆 動具としては回し金の他にチャック、ワークドライバーが用いられる。
【0003】
回し金は加工物に予め取着して研削するため、自動搬送して研削盤に送られて くる加工物には適しない。そこで予め加工物を回転させるため加工物に取付ける べき部材を必要としないチャック、ワークドライバーが用いられる。チャック、 ワークドライバーも加工物の把握径が一定ならば問題は少ないが、加工物の把握 径が変化すると把握された加工物の中心と主軸に挿入してあるセンタの中心が一 致せず、そのまま把握すると加工物及びセンタ側に歪を与え、加工物のふれとな ってしまうし、センタ及び加工物のセンタ穴を損傷する。従って、チャック、ワ ークドライバーでは同一の把握爪で把握し得る加工物の把握径の範囲は限定され る。そして把握径の範囲が最も大きい形式のチャック、ワークドライバーでは把 握径の変更につれて把握爪を変更している。このため、加工物の把握径が変更さ れると、段取替えが必要となり、多種加工物の混流ライン或はFMSに適合させ るのがきわめて難しいことになる。
【0004】 本考案は把握径に大差のある加工物に対して同一装置で把握爪を変更すること なく対応できる研削盤の加工物把握装置を提供することを目的とする。
【0005】
本考案はセンタを備えた固定主軸に回転自在に支持されたスクロールギアと該 スクロールギアに回転自在に嵌合し、周方向を等配して半径方向の案内を備えた ジョウガイドと、ジョウガイドの案内に滑合し、且つスクロールギアとかみ合う スクロールジョウと、スクロールギアの回転駆動装置を備えた研削盤の加工物把 握装置において、前記スクロールジョウの先端には先端面がカムとなったカムロ ックジョーが取着され、スクロールギアが回転駆動装置に浮動支持されているこ とを特徴とする研削盤の加工物把握装置である。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。図2は円筒研削盤の正面図で ある。機台1上には左右方向へ往復動するテーブル2が滑合し、テーブル2上に は加工物主軸台3及び心押台4が固定されており、テーブル2に直交する方向に 送られる砥石台5には研削砥石6を備える。加工物Wは加工物主軸台3及び心押 台4に取付けたセンタ7,8により支持され、加工物主軸台3に取付けた加工物 に回転力を与える加工物駆動装置と連結している加工物把握装置9により把握さ れ、回転駆動力を与えられる。
【0007】 図1は加工物主軸台3の先端部を示し、主として加工物把握装置を含む縦断面 図である。加工物主軸台本体(不図示)が前出のテーブル2に固定されれる。主 軸台本体の中心孔に嵌入固定された加工物主軸12の中心孔に前述したセンタ7 が嵌入している。
【0008】 加工物主軸12にその内輪が固定された軸受13の外輪にプーリ14が固定さ れている。プーリ14は図2に示す加工物主軸台3上に取付けたモータ15から ベルト装置16により回転駆動される。プーリ14にはボルト17によりカバー 18が固定されている。カバー18にはフロントプレート19がボルト21によ り固定されている。以上により、スクロールギア24の回転駆動装置が構成され ている。
【0009】 フロントプレート19にはストッパ22が後述するように係合している。スト ッパ22にはボルト23によりスクロールギア24が固定されている。スクロー ルギア24の円筒形外周にはガイドプレート25、及びプレート26が遊嵌し、 ガイドプレート25とプレート26間に設けた複数の空間の夫々をわたって加工 物主軸12に平行なローラ軸27がわたされ、ローラ軸27に回転自在に嵌合す るローラ28はスクロールギア24の円筒形外周に接している。ガイドプレート 25、プレート26、ジョウガイド29はボルト31により共締めされている。
【0010】 ほぼ円板形のジョウガイド29には周方向を3等配して内外周間を半径方向に 貫通する案内が設けられ、該各案内にはスクロールギア24とかみ合うクランプ ジョウ33と、該ジョウ33にボルト34で固定されたスペーサ35と該スペー サ35に取付けた把握爪36からなるスクロールジョウ37が滑合している。把 握爪36の先端面は加工物Wをカムロックするようにジョウガイドの半径方向の 線から反回転方向へオフセットした位置に中心を持つ円弧に沿って鋸歯を備えて いる。
【0011】 ジョウガイド29の停止位置を一定にするため、定位置停止装置が設けてある 。例えばジョウガイド29の外周に図示されないドックを設けジョウガイド29 の周方向の一点に取付けた図示されない検出手段が、該ドックを検知して、その 検知した信号により制御装置を介してプーリ14の駆動源を停止してジョウガイ ド29を一定位置に停止する。上記一定位置に停止したジョウガイド29の外周 には位置決め穴40が設けられ、該穴40に嵌入する位置決めピン41が加工物 主軸台本体に固定したブラケット42に滑合し、ジョウガイド29の半径方向に 進退可能となっており、ブラケット42に取付けた流体圧シリンダ43と位置決 めピン41が連結されている。
【0012】 フロントプレート19にスクロールギア24は浮動支持されている。図3は図 1のA−A断面図であり、フロントプレート19とストッパ22の関係を示して いる。フロントプレート19は外周を4等配して凹溝45を有し、ストッパ22 の内周には該凹溝45に遊嵌する突部46を備えている。凹溝45の底は共通の 円上に有り、ストッパ22の内周と隙間がある。又、フロントプレート19の外 周とストッパ22の間は隙間がある。ストッパ22の半径方向の穴47に挿入さ れた圧縮コイルばね48はフロントプレート19外周と、該穴47にねじ込んだ 栓49の間に縮設されている。又、図1に示すようにフロントプレート19とス クロールギア24の軸方向間は隙間があり、両者の間を引離す方向の圧縮コイル ばね51が周方向を等配して配設されている。このようにフロントプレート19 に対してストッパ22、及びスクロールギア24は隙間をおいており、半径方向 及び軸方向にわずかに変位可能であり、従って、又、スクロールギア24はわず かに傾くことも可能である。
【0013】 上記構成における作用を説明する。研削盤が停止時はジョウガイド29の位置 決め穴40に対して位置決めピン41が嵌入している。そこでプーリ14が第2 図に示すモータ15及びベルト装置16の駆動源から回転力を受けると、カバー 18が回転し、これにより、フロントプレート19が回転する。フロントプレー ト19は係合しているストッパ22を回転するのでスクロールギア24は回転し 、スクロールギア24にかみ合っているスクロールジョウ37は不動とされてい るジョウガイド29の案内中を半径方向に進退する。
【0014】 今、把握爪36を開いた(半径方向外周側へ移動)状態において両センタ7, 8間に加工物Wを支持し、プーリ14を回転してスクロールジョウ37を中心へ 向って進めると加工物Wは把握爪36により把握される。その際、センタ7と把 握爪36の把握中心が異なっていた場合にはスクロールギア24はフロントプレ ート19に対して変位し、且つ圧縮コイルばね48,51により弾性的に浮動支 持されているので、把握爪36の加工物Wを加えるべき内周包絡円中心と両セン タ7,8を結ぶ中心は一致するので加工物Wにラジアル方向の片寄った力が加わ らない。又、加工物Wを把握爪36が傾けて把握したとしても、フロントプレー ト19に対してジョウガイド29は傾くことが出来るので加工物Wの軸心を含む 面上において加工物Wにモーメントが加わらない。従って、加工物Wは両センタ 7,8に支持され、且つ回転力のみを把握装置側から受けるので加工物Wは正確 な加工が可能となる。そしてこのようなスクロールギア24の歯はスパイラル状 であり、その曲率が外周へ行く程大きくなり、これにかみ合うクランプジョウ3 3の歯は曲率は一定であり、スクロールギア24の歯と全面で接しないので高精 度に加工しても、把握爪36の包絡円の中心は一定しない。即ち、把握中心を一 定とするのは極めて困難である。特に把握径差が20〜85ミリメートル位とな ると実用精度を得られない。然し、本実施例のようにすることにより、両センタ 7,8に支持された加工物Wの中心と把握爪36の把握中心は必ず一致する。
【0015】 研削時は位置決めピン41を位置決め穴40からぬいておく。モータ15を駆 動するとベルト装置16を介してプーリ14が回転し、カバー18、フロントプ レート19が図2の矢印方向に回転し、ストッパ22に回転を伝えるのでスクロ ールジョウ37が回転し、加工物Wが駆動される。
【0016】 実施例はスクロールギア24を浮動支持するため、該ギア24とフロントプレ ート19との間に軸方向に圧縮コイルばねを設け、フロントプレート19とスト ッパ22間に半径方向に圧縮コイルばねを設けたが更に図3に示すようにフロン トプレート19とストッパ22の間で周方向に圧縮コイルばね43を設けてもよ い。
【0017】 実施例はジョウガイドを浮動支持するのにジョウガイドの支持部材との間に隙 間をあけて且つばね部材を配設したが、ばね部材がなくてもよい。
【0018】
以上に説明したとおりとしたので (1)把握爪を交換することなく、大径差の加工物を把握出来る。例えば20〜 85ミリメートル位の把握部を持つ加工物を把握爪を取替えることなく把握でき る。 (2)上記のように加工物Wの把握部の大きさの広い範囲にわたり、把握可能な ため、多種混流ライン、FMSに対応出来る。 (3)加工物は浮動把握される様になっているので加工物に曲げを与える力が加 わらず、精度がよく、センタ或はセンタ穴を損傷することがない。 (4)加工物の把握部が偏心していてもカムロック式と浮動支持により確実に把 握出来る。 (5)ジョウガイドが浮動支持されているのでスクロールギア・スクロールジョ ウの歯の精度を格別に良くしなくても、所望の機能を発揮できるため加工工数が 極めて多くかかるスクロール歯の加工費が比較的安価である。
【図1】本考案の実施例の縦断面図である。
【図2】研削盤の正面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
3 加工物主軸台 7,8 センタ 9 加工物把握装置 14 プーリ 18 カバー 19 フロントプレート 22 ストッパ 24 スクロールギア 25 ガイドプレート 26 プレート 29 ジョウガイド 33 クランプジョウ 36 把握爪 37 スクロールジョウ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 センタを備えた固定主軸に回転自在に支
持されたスクロールギアと該スクロールギアに回転自在
に嵌合し、周方向を等配して半径方向の案内を備えたジ
ョウガイドと、ジョウガイドの案内に滑合し、且つスク
ロールギアとかみ合うスクロールジョウと、スクロール
ギアの回転駆動装置を備えた研削盤の加工物把握装置に
おいて、前記スクロールジョウの先端には先端面がカム
となったカムロックジョウが取着され、スクロールギア
が回転駆動装置に浮動支持されていることを特徴とする
研削盤の加工物把握装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059174U JP2605490Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 円筒研削盤の加工物把握装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059174U JP2605490Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 円筒研削盤の加工物把握装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH052803U true JPH052803U (ja) | 1993-01-19 |
JP2605490Y2 JP2605490Y2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13105765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991059174U Expired - Lifetime JP2605490Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 円筒研削盤の加工物把握装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605490Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017080822A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | Dmg森精機株式会社 | 回転動力伝達装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4936063U (ja) * | 1972-07-05 | 1974-03-30 | ||
JPS6057965A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-03 | Olympus Optical Co Ltd | 固体撮像装置の製造方法 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP1991059174U patent/JP2605490Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4936063U (ja) * | 1972-07-05 | 1974-03-30 | ||
JPS6057965A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-03 | Olympus Optical Co Ltd | 固体撮像装置の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2017080822A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | Dmg森精機株式会社 | 回転動力伝達装置 |
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---|---|
JP2605490Y2 (ja) | 2000-07-17 |
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