JPH05280288A - 乾式吹付けコンクリート工法における水の添加方法 - Google Patents

乾式吹付けコンクリート工法における水の添加方法

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Publication number
JPH05280288A
JPH05280288A JP4103581A JP10358192A JPH05280288A JP H05280288 A JPH05280288 A JP H05280288A JP 4103581 A JP4103581 A JP 4103581A JP 10358192 A JP10358192 A JP 10358192A JP H05280288 A JPH05280288 A JP H05280288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pressure
ring
discharge
dry
Prior art date
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Pending
Application number
JP4103581A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakamura
敏夫 中村
Yuji Akasaka
雄司 赤坂
Yasushi Uebaba
靖 上馬場
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水添加位置での圧力損失をなくして適量の水
を高圧で添加でき、圧送をスムーズに行って空練り材料
と水との混合性を良好とし、粉じん量及びはね返り量を
少なくする。 【構成】 送水ポンプの回転数又は吐出圧力を調整する
ことにより所定吐出量に設定された水を、ノズル3に向
かって圧送されている空練り吹付材料の周囲からその圧
送方向に向かって斜めに噴射することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネル掘削地山に
コンクリートを吹き付ける乾式吹付けコンクリート工法
における水の添加方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に土木、建築の分野において、トン
ネルなどでコンクリート吹付けを行う場合、予め水を加
えたコンクリートを混練する湿式吹付け方式と、水を含
まないコンクリートを空練りし、吹付け時に水を添加す
る乾式吹付け方式がある。
【0003】そして、従来から行われている乾式吹付け
装置は、例えば図5に示すように、空練り吹付材料を乾
式吹付機1に供給して圧縮空気と共にマテリアルホース
2を介してノズル3に圧送する途中において、急結剤添
加装置4により急結剤を、またその後方に水添加装置5
により水を添加するようになっている。
【0004】そして、従来の水添加装置5は図6、図7
に示すように、導水リング6と噴水リング7及び両リン
グ6,7の端部間を密封するシール材8とによって、マ
テリアルホース2に連通する空練り吹付材料の流路を囲
む環状空間9を構成し、噴水リング7にはその円周方向
に均等間隔でφ1.5〜φ2.0mm程度の水噴出孔10が空練
り吹付材料の圧送方向に対して直角に複数穿設したもの
であった。
【0005】また、空練り吹付材料に添加する水は、タ
ンク11からポンプユニット12により吐出圧力最大30
〜50kg/cm2で吐出され、送水管14及びバルブ15を介
して水添加装置5の環状空間8に圧送するように構成さ
れ、水の添加量の調整は添加位置でのバルブ15の開閉
操作によるものであったため、空練り材料へ添加される
水の圧力はごく小さいものであった(数kg/cm2以下)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のようにバルブに
よって添加水の添加量を調整する方法では、高圧ポンプ
で70〜100kg/cm2 に加圧された水を送った場合でも、バ
ルブを絞って流量を調節すると大幅な圧力損失を生じる
結果となり、ウオーターリングから高圧水を噴出するこ
とができなくなり、このため空練り吹付材料と水との混
合状態が良好とはいえず、吹付けられたコンクリートの
品質もあまり良くなく、発生粉じん量が多くなり、はね
返りも多いなどの問題があった。
【0007】また従来、ポンプ吐出圧力が100kg/cm2
度で、水の添加孔の直径をφ0.5mm程度に小さくして水
を極力高圧で添加する方法も知られているが、上記と同
様に水の噴出方向が空練り吹付材料の圧送方向に対して
直角であり、また水の添加位置でバルブ操作を行って添
加量を調整するものであったため、大幅な圧力損失を生
じていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、送水ポンプ
の回転数又は吐出圧力を調整することにより所定吐出量
に設定された水を、ノズル3に向かって圧送されている
空練り吹付材料の周囲からその圧送方向に向かって斜め
に噴射するようにした乾式吹付けコンクリート工法にお
ける水の添加方法を提案するものである。
【0009】
【作用】乾式吹付け方式において、送水ポンプの回転数
又は吐出圧力を調整することにより所定吐出量に設定さ
れた水を添加位置に圧送することにより、添加量を自動
的かつ確実に調整して添加することができると共に、噴
出水の圧力損失を少なくして高圧で噴出させることがで
きる。
【0010】空練り吹付材料の圧送方向に向かって高圧
水を斜めに噴出することにより、空練り吹付材料の圧送
がスムーズに行われ、これと水の混合状態が良好とな
り、より高い品質のコンクリートの吹付けを行うことが
可能となると共に、発生粉じん量を少なくして作業環境
を良好とし、さらにはね返り量を低減して材料ロスを少
なくすることが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は粉末タイプの急結剤を用いた場合の乾
式吹付システムを示したもので、ミキサーによって細骨
材、粗骨材及びセメントを攪拌混合して空練り吹付材料
を製造し、これを乾式吹付機1に供給してコンプレッサ
ーにより圧縮空気と共にマテリアルホース2を介してノ
ズル3に圧送する。
【0012】空練り吹付材料を圧送する流路であるマテ
リアルホース2の途中には、急結剤添加装置4及びその
後方に水添加装置5がそれぞれ所定間隔隔てて別個に設
けられている。
【0013】水添加装置5は図2に示すように、導水リ
ング6と噴水リング7及び両リング6,7の端部間を密
封するOリング等のシール材8とによって、マテリアル
ホース2に連通する空練り吹付材料の流路を囲む環状空
間9を構成したもので、噴水リング7にはその円周方向
に均等間隔でφ0.5〜φ0.7mm程度の水噴出孔10が空練
り吹付材料の圧送方向に向かって斜めに複数穿設されて
いる。
【0014】空練り吹付材料に添加する水は、タンク1
1から高圧ポンプユニット12により調圧弁13を介し
て定量高圧で吐出され、送水管14を通って水添加装置
5の環状空間8に圧送されるようになっており、この環
状空間8から噴水リング7の水噴出孔10を通って圧送
途中の空練り吹付材料に水が斜めに噴射されることによ
り、空練り吹付材料の圧送がスムーズに行われ、これに
均一に水が混合されるようになっている。
【0015】そして空練り吹付材料に添加混合する水の
吐出量は、高圧ポンプユニット12のポンプの回転数、
または吐出圧力の設定を変えることにより自動的に調整
するようになっており、これによって所定吐出量に設定
された水を添加位置に圧送することにより、添加量を自
動的かつ確実に調整して添加することができると共に、
噴出水の圧力損失を少なくして高圧で噴出させることが
できる。
【0016】本発明と従来の水の添加方法で吹付を行っ
た場合の発生粉じんの濃度と材料のはね返り率の比較を
図4及び表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】図4及び表1の結果から分かるように、従
来の水の添加方法で乾式吹付けを行った場合の粉じん濃
度は23.5mg/m3 であったが、本発明による水の添加方法
によって実施した場合では11.4mg/m3 と減少した。
【0019】また従来の水の添加方法で吹付けを行った
場合のはね返り率は30.4%であったが、本発明による水
の添加方法によって実施した場合では24.9%と減少し
た。
【0020】さらに、ポンプの回転数により水の吐出量
が自動的に決定されるので、人間の勘による水の調整で
はなく、任意の水量を添加することが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、送水ポン
プの回転数又は吐出圧力を調整することにより所定吐出
量に設定された水を添加位置に圧送するので、添加量を
自動的かつ確実に調整して添加することができると共
に、噴出水の圧力損失を少なくして高圧で噴出させるこ
とができる。
【0022】空練り吹付材料の圧送方向に向かって高圧
水を斜めに噴出するので、空練り吹付材料の圧送がスム
ーズで、水の混合状態が良好となり、より高い品質のコ
ンクリートの吹付けを行うことが可能となると共に、発
生粉じん量を少なくして作業環境を良好とし、さらには
ね返り量を低減して材料ロスを少なくすることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乾式吹付けシステム概要図。
【図2】本発明の乾式吹付けシステムにおける水の添加
部分の縦断側面図。
【図3】本発明の水噴出リングの断面正面図。
【図4】本発明と従来の水の添加方法で吹付を行った場
合の発生粉じんの濃度と材料のはね返り率を示す線図。
【図5】従来の乾式吹付けシステム概要図。
【図6】従来の乾式吹付けシステムにおける水の添加部
分の縦断側面図。
【図7】従来の水噴出リングの断面正面図。
【符号の説明】
1 乾式吹付機 2 マテリアルホース 3 ノズル 4 急結剤添加装置 5 水添加装置 6 導水リング 7 噴水リング 8 シール材 9 環状空間 10 水噴出孔 11 タンク 12 高圧ポンプユニット 13 調圧弁 14 送水管 15 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】 1
  1. 【請求項1】 送水ポンプの回転数又は吐出圧力を調整
    することにより所定吐出量に設定された水を、ノズルに
    向かって圧送されている空練り吹付材料の周囲からその
    圧送方向に向かって斜めに噴射することを特徴とする乾
    式吹付けコンクリート工法における水の添加方法。
JP4103581A 1992-03-30 1992-03-30 乾式吹付けコンクリート工法における水の添加方法 Pending JPH05280288A (ja)

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JP4103581A JPH05280288A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 乾式吹付けコンクリート工法における水の添加方法

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JPH05280288A true JPH05280288A (ja) 1993-10-26

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ID=14357750

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JP (1) JPH05280288A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624758U (ja) * 1992-08-31 1994-04-05 前田建設工業株式会社 乾式コンクリート吹付装置における水添加装置
JP2019210610A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 有限会社中部植生 加水システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624758U (ja) * 1992-08-31 1994-04-05 前田建設工業株式会社 乾式コンクリート吹付装置における水添加装置
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