JPH05280239A - ドアロック装置 - Google Patents
ドアロック装置Info
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- JPH05280239A JPH05280239A JP7177692A JP7177692A JPH05280239A JP H05280239 A JPH05280239 A JP H05280239A JP 7177692 A JP7177692 A JP 7177692A JP 7177692 A JP7177692 A JP 7177692A JP H05280239 A JPH05280239 A JP H05280239A
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- JP
- Japan
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- door
- latch member
- latch
- full
- striker
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドアを閉じた直後にドアを開こうとしても、
ラッチ部材とクローズレバーの位置関係が逆転しないよ
うにして、その後のドアの開閉に支障がないようにでき
るドアロック装置を提供する。 【構成】 ドアの開きを規制する係合機構が、車体に固
定されたストライカ1と車体に固定されたラッチ部材3
ならびにクローズレバー8とで構成され、このクローズ
レバー8に、クローズレバー8が初期位置からフルスト
ローク位置に向けて回動するのに連動してラッチ部材3
をハーフロック位置からフルロック位置側へ押し、その
後はその位置に留まる押し部材15が連結されている。
ラッチ部材とクローズレバーの位置関係が逆転しないよ
うにして、その後のドアの開閉に支障がないようにでき
るドアロック装置を提供する。 【構成】 ドアの開きを規制する係合機構が、車体に固
定されたストライカ1と車体に固定されたラッチ部材3
ならびにクローズレバー8とで構成され、このクローズ
レバー8に、クローズレバー8が初期位置からフルスト
ローク位置に向けて回動するのに連動してラッチ部材3
をハーフロック位置からフルロック位置側へ押し、その
後はその位置に留まる押し部材15が連結されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用スライドドア
のロック装置に関し、特に、ハーフロック状態からフル
ロック状態に自動的に作動するようにした装置に関す
る。
のロック装置に関し、特に、ハーフロック状態からフル
ロック状態に自動的に作動するようにした装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用スライドドアを閉じる際に、ド
アと車体開口部を密封するウエザストリップの反力や車
室に閉じ込められる空気の反力が作用する。このため、
閉じ力が小さいとドアロック装置がハーフロック状態と
なるため、大きい閉じ力で閉めなければならなかった。
アと車体開口部を密封するウエザストリップの反力や車
室に閉じ込められる空気の反力が作用する。このため、
閉じ力が小さいとドアロック装置がハーフロック状態と
なるため、大きい閉じ力で閉めなければならなかった。
【0003】そこで、ドアの閉じ力を軽減するために、
ハーフロック状態となったときに、ドアロック装置をフ
ルロック状態まで自動的に作動させるようにした装置が
知られている(例えば、実開昭60−137067号公
報参照)。
ハーフロック状態となったときに、ドアロック装置をフ
ルロック状態まで自動的に作動させるようにした装置が
知られている(例えば、実開昭60−137067号公
報参照)。
【0004】この従来のドアロック装置の構成を簡単に
説明すると、この装置は、ラッチ部材とストライカを係
合させてドアをロックできるように構成されている。ま
た、ストライカとラッチ部材がハーフロック状態で係合
している時に、ラッチ部材を押してストライカとラッチ
部材の係合をフルロック状態にする押動部材が設けら
れ、さらに、押動部材に駆動力を与えるモータおよびこ
のモータの駆動を制御する制御回路が設けられている。
説明すると、この装置は、ラッチ部材とストライカを係
合させてドアをロックできるように構成されている。ま
た、ストライカとラッチ部材がハーフロック状態で係合
している時に、ラッチ部材を押してストライカとラッチ
部材の係合をフルロック状態にする押動部材が設けら
れ、さらに、押動部材に駆動力を与えるモータおよびこ
のモータの駆動を制御する制御回路が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置において、ドアを閉じた直後にドアを開こうと
した場合、以下に述べるような問題が生じる。
うな装置において、ドアを閉じた直後にドアを開こうと
した場合、以下に述べるような問題が生じる。
【0006】すなわち、ドアを閉じてハーフロック状態
となったのに対応してモータが駆動し、押動部材がラッ
チ部材を押し始めた直後にドアを開こうとすると、ドア
ハンドルを開操作した人の力でラッチ部材が押動部材の
押し方向とは反対方向に押される。この時、押動部材と
ラッチ部材との係合状態や両者の遊び代の関係で、ラッ
チ部材が人の力で押動部材を乗り越えて、押動部材とラ
ッチ部材の位置関係が逆転することがある。このよう
に、押動部材とラッチ部材の位置関係が逆転するとドア
は開くが、後にドアを閉めようとした時に、ラッチ部材
が押動部材にぶつかって閉まりにくかったり、最悪の場
合には閉まらなかったりする。また、ドアを開こうとし
た時に、ラッチ部材が押動部材を乗り越えなかったにし
ても、ラッチ部材が押動部材の押し方向とは反対に押さ
れることが繰り返されると、押動部材とラッチ部材の遊
び代がだんだん大きくなって、乗り越えが生じ易くな
る。
となったのに対応してモータが駆動し、押動部材がラッ
チ部材を押し始めた直後にドアを開こうとすると、ドア
ハンドルを開操作した人の力でラッチ部材が押動部材の
押し方向とは反対方向に押される。この時、押動部材と
ラッチ部材との係合状態や両者の遊び代の関係で、ラッ
チ部材が人の力で押動部材を乗り越えて、押動部材とラ
ッチ部材の位置関係が逆転することがある。このよう
に、押動部材とラッチ部材の位置関係が逆転するとドア
は開くが、後にドアを閉めようとした時に、ラッチ部材
が押動部材にぶつかって閉まりにくかったり、最悪の場
合には閉まらなかったりする。また、ドアを開こうとし
た時に、ラッチ部材が押動部材を乗り越えなかったにし
ても、ラッチ部材が押動部材の押し方向とは反対に押さ
れることが繰り返されると、押動部材とラッチ部材の遊
び代がだんだん大きくなって、乗り越えが生じ易くな
る。
【0007】このような問題を解決するものとして、本
願出願人は、特開平2−74776号公報に記載された
ドアロック装置を発明した。この装置は、ドアハンドル
開操作が行われたのを検知すると、押動部材を、ラッチ
部材のアンロック側への回動を規制しない初期位置まで
駆動するようにしたものである。したがって、上述のよ
うにドアを一旦閉じた後に、直ちにドアを開こうとした
場合、押動部材が初期位置方向に作動し、ラッチ部材が
押動部材と衝突するのを防止できる。
願出願人は、特開平2−74776号公報に記載された
ドアロック装置を発明した。この装置は、ドアハンドル
開操作が行われたのを検知すると、押動部材を、ラッチ
部材のアンロック側への回動を規制しない初期位置まで
駆動するようにしたものである。したがって、上述のよ
うにドアを一旦閉じた後に、直ちにドアを開こうとした
場合、押動部材が初期位置方向に作動し、ラッチ部材が
押動部材と衝突するのを防止できる。
【0008】しかしながら、この従来技術は、上述の作
動をモータにより行っているため、ドアが開かれて、車
体からドア側への通電が絶たれると、モータの駆動が停
止して押動部材の作動が停止される場合があり、改善の
余地を残していた。
動をモータにより行っているため、ドアが開かれて、車
体からドア側への通電が絶たれると、モータの駆動が停
止して押動部材の作動が停止される場合があり、改善の
余地を残していた。
【0009】本発明は、上述の問題点に着目して成され
たもので、ラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転する
ことによるその後のドア開閉への支障をなくすことを目
的としている。
たもので、ラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転する
ことによるその後のドア開閉への支障をなくすことを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載のドアロック装置では、スト
ライカが車体に固定され、ラッチ部材が、このストライ
カとアンロック状態で係合するアンロック位置から、ス
トライカとハーフロック状態で係合するハーフロック位
置を通過して、ストライカとフルロック状態で係合する
フルストローク位置まで回動可能にドアに設けられ、前
記ラッチ部材のフルロック位置及びハーフロック位置か
らアンロック位置に向けての回動を規制する回動規制部
材が、ドアハンドルの開操作時には、そのラッチ部材の
回動を規制しない位置まで回動するべくドアに設けら
れ、ラッチ部材を押動する押動部材が、前記ラッチ部材
のハーフストローク位置よりアンロック位置側にある初
期位置から、ラッチ部材をフルロック位置まで押すこと
ができるフルストローク位置まで回動可能にドアに設け
られ、前記押動部材を駆動する駆動手段がドアに設けら
れ、前記ストライカとラッチ部材がハーフロック状態で
あることを検出した時は、前記押動部材を初期位置から
フルストローク位置に向けて駆動させ、前記ストライカ
とラッチ部材がフルロック状態であることを検出した時
は、前記押動部材をフルストローク位置から初期位置ま
で駆動させた後に停止するよう前記駆動手段を制御する
制御手段が、車体あるいはドアに設けられているドアロ
ック装置において、前記押動部材に連動可能に連結さ
れ、前記押動部材が初期位置からフルストローク位置に
向けて回動するのに連動してラッチ部材をハーフロック
位置からフルロック位置側へ押し、その後は、その位置
に留まる押し部材が、ドアに設けられている構成とし
た。
めに、本発明請求項1記載のドアロック装置では、スト
ライカが車体に固定され、ラッチ部材が、このストライ
カとアンロック状態で係合するアンロック位置から、ス
トライカとハーフロック状態で係合するハーフロック位
置を通過して、ストライカとフルロック状態で係合する
フルストローク位置まで回動可能にドアに設けられ、前
記ラッチ部材のフルロック位置及びハーフロック位置か
らアンロック位置に向けての回動を規制する回動規制部
材が、ドアハンドルの開操作時には、そのラッチ部材の
回動を規制しない位置まで回動するべくドアに設けら
れ、ラッチ部材を押動する押動部材が、前記ラッチ部材
のハーフストローク位置よりアンロック位置側にある初
期位置から、ラッチ部材をフルロック位置まで押すこと
ができるフルストローク位置まで回動可能にドアに設け
られ、前記押動部材を駆動する駆動手段がドアに設けら
れ、前記ストライカとラッチ部材がハーフロック状態で
あることを検出した時は、前記押動部材を初期位置から
フルストローク位置に向けて駆動させ、前記ストライカ
とラッチ部材がフルロック状態であることを検出した時
は、前記押動部材をフルストローク位置から初期位置ま
で駆動させた後に停止するよう前記駆動手段を制御する
制御手段が、車体あるいはドアに設けられているドアロ
ック装置において、前記押動部材に連動可能に連結さ
れ、前記押動部材が初期位置からフルストローク位置に
向けて回動するのに連動してラッチ部材をハーフロック
位置からフルロック位置側へ押し、その後は、その位置
に留まる押し部材が、ドアに設けられている構成とし
た。
【0011】また上記目的を達成するために、本発明請
求項2記載のドアロック装置では、ストライカが車体に
固定され、ラッチ部材が、このストライカとアンロック
状態で係合するアンロック位置から、ストライカとハー
フロック状態で係合するハーフロック位置を通過して、
ストライカとフルロック状態で係合するフルストローク
位置まで回動可能にドアに設けられ、前記ラッチ部材の
フルロック位置及びハーフロック位置からアンロック位
置に向けての回動を規制する回動規制部材が、ドアハン
ドルの開操作時には、そのラッチ部材の回動を規制しな
い位置まで回動するべくドアに設けられ、ラッチ部材を
押動する押動部材が、前記ラッチ部材のハーフストロー
ク位置よりアンロック位置側にある初期位置から、ラッ
チ部材をフルロック位置まで押すことができるフルスト
ローク位置まで回動可能にドアに設けられ、前記押動部
材を駆動する駆動手段がドアに設けられ、前記ストライ
カとラッチ部材がハーフロック状態であることを検出し
た時は、前記押動部材を初期位置からフルストローク位
置に向けて駆動させ、前記ストライカとラッチ部材がフ
ルロック状態であることを検出した時は、前記押動部材
をフルストローク位置から初期位置まで駆動させた後に
停止するよう前記駆動手段を制御する制御手段が、車体
あるいはドアに設けられているドアロック装置において
前記押動部材が、ドアに回動可能に支持された本体と、
この本体に回動可能に取り付けられて前記ラッチ部材と
当接するラッチ当接片とで構成され、前記本体とラッチ
当接片との間に、ラッチ当接片の回動を、フルストロー
ク位置側へは許し初期位置側へは規制するストッパが設
けられている構成とした。
求項2記載のドアロック装置では、ストライカが車体に
固定され、ラッチ部材が、このストライカとアンロック
状態で係合するアンロック位置から、ストライカとハー
フロック状態で係合するハーフロック位置を通過して、
ストライカとフルロック状態で係合するフルストローク
位置まで回動可能にドアに設けられ、前記ラッチ部材の
フルロック位置及びハーフロック位置からアンロック位
置に向けての回動を規制する回動規制部材が、ドアハン
ドルの開操作時には、そのラッチ部材の回動を規制しな
い位置まで回動するべくドアに設けられ、ラッチ部材を
押動する押動部材が、前記ラッチ部材のハーフストロー
ク位置よりアンロック位置側にある初期位置から、ラッ
チ部材をフルロック位置まで押すことができるフルスト
ローク位置まで回動可能にドアに設けられ、前記押動部
材を駆動する駆動手段がドアに設けられ、前記ストライ
カとラッチ部材がハーフロック状態であることを検出し
た時は、前記押動部材を初期位置からフルストローク位
置に向けて駆動させ、前記ストライカとラッチ部材がフ
ルロック状態であることを検出した時は、前記押動部材
をフルストローク位置から初期位置まで駆動させた後に
停止するよう前記駆動手段を制御する制御手段が、車体
あるいはドアに設けられているドアロック装置において
前記押動部材が、ドアに回動可能に支持された本体と、
この本体に回動可能に取り付けられて前記ラッチ部材と
当接するラッチ当接片とで構成され、前記本体とラッチ
当接片との間に、ラッチ当接片の回動を、フルストロー
ク位置側へは許し初期位置側へは規制するストッパが設
けられている構成とした。
【0012】
【作用】本発明請求項1記載のドアロック装置では、ハ
ーフロック状態になると、駆動手段が駆動し、この駆動
手段の駆動によって押動部材が初期位置からフルストロ
ーク位置に向けて回動してラッチ部材をフルロック位置
側に押して回動させる。このように、押動部材が初期位
置からフルストローク位置に向けて回動する間、押し部
材は、その回動に連動してラッチ部材をハーフロック位
置からフルロック位置側へ押し、その後はその位置に留
まっている。ラッチ部材がフルロック位置まで回動して
フルロック状態になったら、駆動手段の駆動が、押動部
材をフルストローク位置から初期位置に戻す駆動に切り
替わり、押動部材が初期位置に戻ったら駆動手段の駆動
が停止する。押動部材が初期位置に戻ると、押え部材も
押動部材に連動して回動し、初期位置に戻る。
ーフロック状態になると、駆動手段が駆動し、この駆動
手段の駆動によって押動部材が初期位置からフルストロ
ーク位置に向けて回動してラッチ部材をフルロック位置
側に押して回動させる。このように、押動部材が初期位
置からフルストローク位置に向けて回動する間、押し部
材は、その回動に連動してラッチ部材をハーフロック位
置からフルロック位置側へ押し、その後はその位置に留
まっている。ラッチ部材がフルロック位置まで回動して
フルロック状態になったら、駆動手段の駆動が、押動部
材をフルストローク位置から初期位置に戻す駆動に切り
替わり、押動部材が初期位置に戻ったら駆動手段の駆動
が停止する。押動部材が初期位置に戻ると、押え部材も
押動部材に連動して回動し、初期位置に戻る。
【0013】従って、ハーフロック状態になった直後
は、ラッチ部材からみて押動部材と同じ側に押し部材が
存在するので、その時にドアを開こうとして、その力に
よってラッチ部材が押動部材の押し方向とは反対方向に
押されても、ラッチ部材は、この押し部材に当たること
になり、押動部材の押し方向とは反対方向への回動は規
制される。そのため、ラッチ部材が押動部材を乗り越え
てラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転することがな
い。
は、ラッチ部材からみて押動部材と同じ側に押し部材が
存在するので、その時にドアを開こうとして、その力に
よってラッチ部材が押動部材の押し方向とは反対方向に
押されても、ラッチ部材は、この押し部材に当たること
になり、押動部材の押し方向とは反対方向への回動は規
制される。そのため、ラッチ部材が押動部材を乗り越え
てラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転することがな
い。
【0014】本発明請求項2記載のドアロック装置で
は、ハーフロック状態になると、駆動手段が駆動し、こ
の駆動手段の駆動によって押動部材が初期位置からフル
ストローク位置に向けて回動し、ラッチ当接片がラッチ
部材に当たってラッチ部材をフルロック位置側に押して
回動させる。ラッチ部材がフルロック位置まで回動して
フルロック状態になったら、駆動手段の駆動が、押動部
材をフルストローク位置から初期位置に戻す駆動に切り
替わり、押動部材が初期位置に戻ったら駆動手段の駆動
が停止する。
は、ハーフロック状態になると、駆動手段が駆動し、こ
の駆動手段の駆動によって押動部材が初期位置からフル
ストローク位置に向けて回動し、ラッチ当接片がラッチ
部材に当たってラッチ部材をフルロック位置側に押して
回動させる。ラッチ部材がフルロック位置まで回動して
フルロック状態になったら、駆動手段の駆動が、押動部
材をフルストローク位置から初期位置に戻す駆動に切り
替わり、押動部材が初期位置に戻ったら駆動手段の駆動
が停止する。
【0015】従って、ハーフロック状態になった直後
は、押動部材のラッチ当接片がラッチ部材をフルロック
位置側に押しているので、ハーフロック状態になった直
後にドアを開こうとすると、その力によってラッチ部材
が押動部材の押し方向とは反対方向に押される。この時
に、ラッチ部材がラッチ当接片を乗り越えてラッチ当接
片とラッチ部材の位置が逆転し、ドアが開いた場合は、
その後、その開いたドアを閉める時に、ラッチ部材によ
って押動部材のラッチ当接片のみがフルストローク位置
側へ押されて回動し、ラッチ当接片がラッチ部材を乗り
越えてラッチ部材とラッチ当接片の位置関係が正常に戻
る。
は、押動部材のラッチ当接片がラッチ部材をフルロック
位置側に押しているので、ハーフロック状態になった直
後にドアを開こうとすると、その力によってラッチ部材
が押動部材の押し方向とは反対方向に押される。この時
に、ラッチ部材がラッチ当接片を乗り越えてラッチ当接
片とラッチ部材の位置が逆転し、ドアが開いた場合は、
その後、その開いたドアを閉める時に、ラッチ部材によ
って押動部材のラッチ当接片のみがフルストローク位置
側へ押されて回動し、ラッチ当接片がラッチ部材を乗り
越えてラッチ部材とラッチ当接片の位置関係が正常に戻
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、第1実施例の構成を説明する。なお、第1
実施例は、請求項1の発明に対応した例である。
する。まず、第1実施例の構成を説明する。なお、第1
実施例は、請求項1の発明に対応した例である。
【0017】図2は、本発明第1実施例のドアロック装
置を適用したドアを有したキャブオーバータイプの自動
車を示す側面図であって、前記ドアDは、車体Bの側部
にスライド自在に設けられており、ドアロック装置R
は、このドアDの後端部と車体Bとの間に設けられてい
る。また、このドアロック装置Rは、リモコン機構Cを
介して、車外・車内のドアハンドル(車内のドアハンド
ルは図示省略)HおよびロックノブNに連結されてい
る。なお、リモコン機構Cは、各ドアハンドルHおよび
ロックノブNの操作をドアロック装置Rに伝達もしくは
伝達阻止するためのもので、例えば、実開昭62−14
1519号の明細書に示されているような周知の構造で
あるので説明を省略する。
置を適用したドアを有したキャブオーバータイプの自動
車を示す側面図であって、前記ドアDは、車体Bの側部
にスライド自在に設けられており、ドアロック装置R
は、このドアDの後端部と車体Bとの間に設けられてい
る。また、このドアロック装置Rは、リモコン機構Cを
介して、車外・車内のドアハンドル(車内のドアハンド
ルは図示省略)HおよびロックノブNに連結されてい
る。なお、リモコン機構Cは、各ドアハンドルHおよび
ロックノブNの操作をドアロック装置Rに伝達もしくは
伝達阻止するためのもので、例えば、実開昭62−14
1519号の明細書に示されているような周知の構造で
あるので説明を省略する。
【0018】前記ドアロック装置Rには、ドアD側の部
材と車体B側の部材とが係合して、ドアDの開きを規制
する係合機構が設けられている。図3は係合機構を示す
分解斜視図であって、この係合機構は、車体Bに固定さ
れたストライカ1と、ドアDの内部に固定されたベース
プレート2(図1参照)に回動自在に取り付けられたラ
ッチ部材3と、このラッチ部材3の回動を規制する回動
規制手段としてのポール4とから構成されている。ま
た、前記ラッチ部材3には、前記ストライカ1と係合す
るための係合溝3aと、この係合溝3aの開口端部に形
成された2つの係合突起3b,3cと、係合溝3aが形
成されているのとは反対側に突設された係合レバー3d
とが形成されている。
材と車体B側の部材とが係合して、ドアDの開きを規制
する係合機構が設けられている。図3は係合機構を示す
分解斜視図であって、この係合機構は、車体Bに固定さ
れたストライカ1と、ドアDの内部に固定されたベース
プレート2(図1参照)に回動自在に取り付けられたラ
ッチ部材3と、このラッチ部材3の回動を規制する回動
規制手段としてのポール4とから構成されている。ま
た、前記ラッチ部材3には、前記ストライカ1と係合す
るための係合溝3aと、この係合溝3aの開口端部に形
成された2つの係合突起3b,3cと、係合溝3aが形
成されているのとは反対側に突設された係合レバー3d
とが形成されている。
【0019】ちなみに、図4(i)(ii) (iii)は、ド
アDを閉じた時のストライカ1とラッチ部材3とポール
4の関係を示す図であって、(i)はアンロック状態、
(ii)はハーフロック状態、 (iii)はフルロック状態を
示している。すなわち、ドアDを閉じると、まず、
(i)に示すように、ラッチ部材3の一方の係合突起3
bにストライカ1が当ってストライカ1により係合突起
3bが押される。最初は、ラッチ部材3とポール4は離
間している。ラッチ部材3は、ストライカ1に押される
と反時計回り方向に回動し、(ii)に示すように、一方
の係合突起3bがポール4に係合してハーフロック状態
となる(以下、ラッチ部材の回動ストロークにおけるこ
の位置をハーフロック位置という)。この状態からドア
Dをさらに閉めると、ストライカ1により係合突起3b
がさらに押され、 (iii)に実線で示すように、ラッチ部
材3のもう一方の係合突起3cがポール4を乗り越えて
ポール4と係合し、フルロック状態となる(以下、ラッ
チ部材3の回動ストロークにおけるこの位置をフルロッ
ク位置という)。フルロック状態になると、ラッチ部材
3とストライカ1との係合解除を確実に阻止することが
できる。なお、前記ポール4には、オープンレバー5が
同期回動するように設けられている。
アDを閉じた時のストライカ1とラッチ部材3とポール
4の関係を示す図であって、(i)はアンロック状態、
(ii)はハーフロック状態、 (iii)はフルロック状態を
示している。すなわち、ドアDを閉じると、まず、
(i)に示すように、ラッチ部材3の一方の係合突起3
bにストライカ1が当ってストライカ1により係合突起
3bが押される。最初は、ラッチ部材3とポール4は離
間している。ラッチ部材3は、ストライカ1に押される
と反時計回り方向に回動し、(ii)に示すように、一方
の係合突起3bがポール4に係合してハーフロック状態
となる(以下、ラッチ部材の回動ストロークにおけるこ
の位置をハーフロック位置という)。この状態からドア
Dをさらに閉めると、ストライカ1により係合突起3b
がさらに押され、 (iii)に実線で示すように、ラッチ部
材3のもう一方の係合突起3cがポール4を乗り越えて
ポール4と係合し、フルロック状態となる(以下、ラッ
チ部材3の回動ストロークにおけるこの位置をフルロッ
ク位置という)。フルロック状態になると、ラッチ部材
3とストライカ1との係合解除を確実に阻止することが
できる。なお、前記ポール4には、オープンレバー5が
同期回動するように設けられている。
【0020】図1はドアロック装置Rを示す斜視図であ
って、前記オープンレバー5は、リリースレバー6に係
合されている。このリリースレバー6は、前記リモコン
機構Cにロッド19で連結されていて、各ドアハンドル
Hの操作が伝達可能に形成されており、このリリースレ
バー6に突設された係合ロッド6aとオープンレバー5
とが係合している。そして、オープンレバー5には、検
出用突起5aが突設されており、ラッチ部材3がハーフ
ロック位置まで回動した時に、検出用突起5aがハーフ
ロックスイッチ7を投入するような位置関係で設けられ
ている。
って、前記オープンレバー5は、リリースレバー6に係
合されている。このリリースレバー6は、前記リモコン
機構Cにロッド19で連結されていて、各ドアハンドル
Hの操作が伝達可能に形成されており、このリリースレ
バー6に突設された係合ロッド6aとオープンレバー5
とが係合している。そして、オープンレバー5には、検
出用突起5aが突設されており、ラッチ部材3がハーフ
ロック位置まで回動した時に、検出用突起5aがハーフ
ロックスイッチ7を投入するような位置関係で設けられ
ている。
【0021】また、ベースプレート2には、前記ラッチ
部材3の係合レバー3dを押してラッチ部材3をハーフ
ロック位置からフルロック位置に向けて回動させる押動
部材としてのクローズレバー8が回動可能に設けられて
いる。すなわち、クローズレバー8は、略くの字形状に
形成され、中間部が、ベースプレート2に回動自在に支
持され、一端部が、前記係合レバー3dと係合可能に配
設され、他端部が、減速ギヤレバー9の一端にクローズ
ロッド10を介して連結されており、また、時計回り方
向にスプリング11により回動付勢されている。なお、
クローズレバー8は、スプリング11の付勢力により時
計回り方向に回り切った位置が初期位置であり、ラッチ
部材3をフルロック位置まで回動させた位置がフルスト
ローク位置である。また、初期位置では、ラッチ部材3
の係合レバー3dとは離間している。
部材3の係合レバー3dを押してラッチ部材3をハーフ
ロック位置からフルロック位置に向けて回動させる押動
部材としてのクローズレバー8が回動可能に設けられて
いる。すなわち、クローズレバー8は、略くの字形状に
形成され、中間部が、ベースプレート2に回動自在に支
持され、一端部が、前記係合レバー3dと係合可能に配
設され、他端部が、減速ギヤレバー9の一端にクローズ
ロッド10を介して連結されており、また、時計回り方
向にスプリング11により回動付勢されている。なお、
クローズレバー8は、スプリング11の付勢力により時
計回り方向に回り切った位置が初期位置であり、ラッチ
部材3をフルロック位置まで回動させた位置がフルスト
ローク位置である。また、初期位置では、ラッチ部材3
の係合レバー3dとは離間している。
【0022】また、前記減速ギヤレバー9は、中間部を
ベースプレート2に回動自在に取り付けられ、他端に
は、ベースプレート2に取り付けられたモータ12から
の駆動力が入力されるギヤ9aが形成されている。な
お、前記クローズレバー8の側部には、クローズレバー
8がフルストローク位置に配置されると、クローズレバ
ー8自身で投入されるフルロックスイッチ13が設けら
れており、また、前記減速ギヤレバー9の側部には、ク
ローズレバー8が初期位置に配置されると、減速ギヤレ
バー9により投入されるリターンスイッチ14が設けら
れている。なお、クローズレバー8のフルストローク位
置は、ラッチ部材3をフルロック位置よりも若干先まで
(ラッチ部材3の係合突起3cがポール4と離れるま
で)回動させるように設定されており、クローズレバー
8がラッチ部材3から離れると、ラッチ部材3がスプリ
ング(図示せず)の付勢力により回動してポール4に当
り、確実にフルロック状態となるようにしている。
ベースプレート2に回動自在に取り付けられ、他端に
は、ベースプレート2に取り付けられたモータ12から
の駆動力が入力されるギヤ9aが形成されている。な
お、前記クローズレバー8の側部には、クローズレバー
8がフルストローク位置に配置されると、クローズレバ
ー8自身で投入されるフルロックスイッチ13が設けら
れており、また、前記減速ギヤレバー9の側部には、ク
ローズレバー8が初期位置に配置されると、減速ギヤレ
バー9により投入されるリターンスイッチ14が設けら
れている。なお、クローズレバー8のフルストローク位
置は、ラッチ部材3をフルロック位置よりも若干先まで
(ラッチ部材3の係合突起3cがポール4と離れるま
で)回動させるように設定されており、クローズレバー
8がラッチ部材3から離れると、ラッチ部材3がスプリ
ング(図示せず)の付勢力により回動してポール4に当
り、確実にフルロック状態となるようにしている。
【0023】また、本実施例では、クローズレバー8に
連動して、ラッチ部材3の係合レバー3dを押す方向に
回動する押し部材15が設けられている。すなわち、ク
ローズレバー8に、クローズレバー8の回動に連動して
回動自在にカム部材16が係合されている。このカム部
材16の外周にはカム面16aが形成されていて、この
カム面16aに、押し部材15の一端に突設された当接
ロッド15aが当接されている。押し部材15は、中間
部がベースプレート2に回動自在に取り付けられ、他端
の押え部15bが、ラッチ部材3の係合レバー3dの回
動軌跡上を所定量だけ移動可能に配置され、更に、スプ
リング17により時計回り方向に回動付勢されている。
そして、前記カム部材16のカム面16aは、クローズ
レバー8が初期位置からフルストローク位置に向けて回
動するのに伴なうカム部材16の時計回り方向の回動に
より、回動初期のみ押し部材15をスプリング17の付
勢力により回動付勢された初期位置から反時計回り方向
に回動させ、その時の押え部15bの下から上への動き
で係合レバー3dを押し、所定量だけ押し部材15を回
動させた後は、押し部材15をその位置に留める形状に
形成されている。
連動して、ラッチ部材3の係合レバー3dを押す方向に
回動する押し部材15が設けられている。すなわち、ク
ローズレバー8に、クローズレバー8の回動に連動して
回動自在にカム部材16が係合されている。このカム部
材16の外周にはカム面16aが形成されていて、この
カム面16aに、押し部材15の一端に突設された当接
ロッド15aが当接されている。押し部材15は、中間
部がベースプレート2に回動自在に取り付けられ、他端
の押え部15bが、ラッチ部材3の係合レバー3dの回
動軌跡上を所定量だけ移動可能に配置され、更に、スプ
リング17により時計回り方向に回動付勢されている。
そして、前記カム部材16のカム面16aは、クローズ
レバー8が初期位置からフルストローク位置に向けて回
動するのに伴なうカム部材16の時計回り方向の回動に
より、回動初期のみ押し部材15をスプリング17の付
勢力により回動付勢された初期位置から反時計回り方向
に回動させ、その時の押え部15bの下から上への動き
で係合レバー3dを押し、所定量だけ押し部材15を回
動させた後は、押し部材15をその位置に留める形状に
形成されている。
【0024】ラッチ部材3がアンロック位置からフルロ
ック位置までストロークする間に押し部材15が係合レ
バー3dを押す領域とクローズレバー8が係合レバー3
dを押す領域の関係は、図5に示す通りである。すなわ
ち、ラッチ部材3がハーフロック位置に達してから初期
の僅かな範囲S1だけ押し部材15がラッチ部材3の係
合レバー3dを押し、その後のフルロック位置までの範
囲S2は、クローズレバー8が係合レバー3dに係合し
て押し続ける。
ック位置までストロークする間に押し部材15が係合レ
バー3dを押す領域とクローズレバー8が係合レバー3
dを押す領域の関係は、図5に示す通りである。すなわ
ち、ラッチ部材3がハーフロック位置に達してから初期
の僅かな範囲S1だけ押し部材15がラッチ部材3の係
合レバー3dを押し、その後のフルロック位置までの範
囲S2は、クローズレバー8が係合レバー3dに係合し
て押し続ける。
【0025】次に、図6によりモータ12の駆動制御に
ついて簡単に説明する。
ついて簡単に説明する。
【0026】モータ12の駆動は制御回路18により制
御される。この制御回路18は、ハーフロックスイッチ
7,フルロックスイッチ13,リターンスイッチ14の
開閉に応じてモータ12を正逆転させる構造となってい
る。なお、モータ12の正転により、クローズレバー8
がフルストローク位置に向けて回動し、逆転により初期
位置に向けて回動するものとする。
御される。この制御回路18は、ハーフロックスイッチ
7,フルロックスイッチ13,リターンスイッチ14の
開閉に応じてモータ12を正逆転させる構造となってい
る。なお、モータ12の正転により、クローズレバー8
がフルストローク位置に向けて回動し、逆転により初期
位置に向けて回動するものとする。
【0027】次に、図7は、制御回路18の作動流れを
示すフローチャートである。ステップ101は、ハーフ
ロックスイッチ7がONとなったか否かを判定するステ
ップで、YESで次のステップに進み、NOでステップ
101に戻る。ステップ102は、モータ12を正転さ
せるステップである。ステップ103は、フルロックス
イッチ13がONであるか否かを判定するステップで、
NOでステップ102に戻り、YESで次のステップに
進む。ステップ104は、モータ12を逆転させるステ
ップである。ステップ105は、リターンスイッチ14
がONであるか否かを判定するステップで、NOでステ
ップ104に戻り、YESで次のステップに進む。ステ
ップ106は、モータ12を停止させるステップであ
る。
示すフローチャートである。ステップ101は、ハーフ
ロックスイッチ7がONとなったか否かを判定するステ
ップで、YESで次のステップに進み、NOでステップ
101に戻る。ステップ102は、モータ12を正転さ
せるステップである。ステップ103は、フルロックス
イッチ13がONであるか否かを判定するステップで、
NOでステップ102に戻り、YESで次のステップに
進む。ステップ104は、モータ12を逆転させるステ
ップである。ステップ105は、リターンスイッチ14
がONであるか否かを判定するステップで、NOでステ
ップ104に戻り、YESで次のステップに進む。ステ
ップ106は、モータ12を停止させるステップであ
る。
【0028】次に、第1実施例の作用について説明す
る。 a)ドア閉時 ドアDを閉じる時、ドアDを閉じる力が十分であれば、
ラッチ部材3の一方の係合突起3bにストライカ1が当
った時の回転モーメントのみで、ラッチ部材3が、図4
の(i)に示すアンロック位置から、図4の(iii) 実線
にて示すフルロック位置まで矢印で示した反時計回り方
向へ回動し、フルロック状態となって、次にドアハンド
ルHを開操作するまでは、ラッチ部材3とストライカ1
との係合解除が確実に阻止される。
る。 a)ドア閉時 ドアDを閉じる時、ドアDを閉じる力が十分であれば、
ラッチ部材3の一方の係合突起3bにストライカ1が当
った時の回転モーメントのみで、ラッチ部材3が、図4
の(i)に示すアンロック位置から、図4の(iii) 実線
にて示すフルロック位置まで矢印で示した反時計回り方
向へ回動し、フルロック状態となって、次にドアハンド
ルHを開操作するまでは、ラッチ部材3とストライカ1
との係合解除が確実に阻止される。
【0029】一方、ドアDを閉じる時、ドアDを閉じる
力が足りず、ラッチ部材3が、図4の(ii)に示すハー
フロック位置までしか回動せずに、ハーフロック状態に
なると、オープンレバー5によってハーフロックスイッ
チ7が投入され、モータ12が駆動する。モータ12
は、図1に示すように、まず、ギヤ9aを通して減速ギ
ヤレバー9を矢印イで示した反時計回り方向に回動さ
せ、減速ギヤレバー9の一端にクローズロッド10を介
して連結されているクローズレバー8を矢印ロで示した
反時計回り方向に回動させる。なお、このクローズレバ
ー8の反時計回り方向の回動は、スプリング11の付勢
力に抗して行なわれることになる。クローズレバー8が
反時計回り方向に回動すると、クローズレバー8の回動
に連動してカム部材16が矢印ハで示した時計回り方向
に回動し、それに連動して押え部材15が矢印ニで示し
た反時計回り方向に回動して押え部15bでラッチ部材
3の側面を下から上に押す。それによって、ラッチ部材
3は、矢印ホで示した反時計回り方向に回動する。この
間、クローズレバー8は、まだラッチ部材3の係合レバ
ー3dとは離間している。押し部材15に押されてラッ
チ部材3が所定量だけ回動すると、押し部材15と入れ
代わるようにしてクローズレバー8がラッチ部材3の係
合レバー3dを押し始める。従って、ラッチ部材3は、
反時計回り方向への回動を続ける。この間、押し部材1
5は、ラッチ部材3の係合レバー3dの回動軌跡上に留
まっている。クローズレバー8に押されてラッチ部材3
が図4の (iii)に示すフルロック位置まで回動し、フル
ロック状態になると、この時、クローズレバー8はフル
ストローク位置に配置されているので、フルロックスイ
ッチ13が投入され、モータ12が逆転を開始する。モ
ータ12が逆転すると、減速ギヤレバー9、クローズレ
バー8、カム部材16、押し部材15がそれまでと逆、
すなわち時計回り方向へ回動する。つまり、クローズレ
バー8はフルストローク位置から初期位置に戻り、押し
部材15の押え部15bは、スプリング17の付勢力に
従って、係合レバー3dの回動軌跡の外の下側位置に戻
る。すると、減速ギヤレバー9によってリターンスイッ
チ14が投入され、モータ12の駆動が停止する。この
ようにしてフルロック状態となって、次にドアハンドル
Hを開操作するまでは、ラッチ部材3とストライカ1と
の係合解除が確実に阻止される。
力が足りず、ラッチ部材3が、図4の(ii)に示すハー
フロック位置までしか回動せずに、ハーフロック状態に
なると、オープンレバー5によってハーフロックスイッ
チ7が投入され、モータ12が駆動する。モータ12
は、図1に示すように、まず、ギヤ9aを通して減速ギ
ヤレバー9を矢印イで示した反時計回り方向に回動さ
せ、減速ギヤレバー9の一端にクローズロッド10を介
して連結されているクローズレバー8を矢印ロで示した
反時計回り方向に回動させる。なお、このクローズレバ
ー8の反時計回り方向の回動は、スプリング11の付勢
力に抗して行なわれることになる。クローズレバー8が
反時計回り方向に回動すると、クローズレバー8の回動
に連動してカム部材16が矢印ハで示した時計回り方向
に回動し、それに連動して押え部材15が矢印ニで示し
た反時計回り方向に回動して押え部15bでラッチ部材
3の側面を下から上に押す。それによって、ラッチ部材
3は、矢印ホで示した反時計回り方向に回動する。この
間、クローズレバー8は、まだラッチ部材3の係合レバ
ー3dとは離間している。押し部材15に押されてラッ
チ部材3が所定量だけ回動すると、押し部材15と入れ
代わるようにしてクローズレバー8がラッチ部材3の係
合レバー3dを押し始める。従って、ラッチ部材3は、
反時計回り方向への回動を続ける。この間、押し部材1
5は、ラッチ部材3の係合レバー3dの回動軌跡上に留
まっている。クローズレバー8に押されてラッチ部材3
が図4の (iii)に示すフルロック位置まで回動し、フル
ロック状態になると、この時、クローズレバー8はフル
ストローク位置に配置されているので、フルロックスイ
ッチ13が投入され、モータ12が逆転を開始する。モ
ータ12が逆転すると、減速ギヤレバー9、クローズレ
バー8、カム部材16、押し部材15がそれまでと逆、
すなわち時計回り方向へ回動する。つまり、クローズレ
バー8はフルストローク位置から初期位置に戻り、押し
部材15の押え部15bは、スプリング17の付勢力に
従って、係合レバー3dの回動軌跡の外の下側位置に戻
る。すると、減速ギヤレバー9によってリターンスイッ
チ14が投入され、モータ12の駆動が停止する。この
ようにしてフルロック状態となって、次にドアハンドル
Hを開操作するまでは、ラッチ部材3とストライカ1と
の係合解除が確実に阻止される。
【0030】b)ドア開時 車体B側のストライカ1とドアD側のラッチ部材3がフ
ルロック状態の時は、クローズレバー8は、初期位置に
配置されており、押し部材15の押え部15bは、スプ
リング17の付勢力に従って、係合レバー3dの回動軌
跡の外に配置されている。
ルロック状態の時は、クローズレバー8は、初期位置に
配置されており、押し部材15の押え部15bは、スプ
リング17の付勢力に従って、係合レバー3dの回動軌
跡の外に配置されている。
【0031】従って、このフルロック状態の時にドアハ
ンドルHを開操作した場合には、まずリモコン機構Cに
ロッド19で連結されているリリースレバー6が、図1
の矢印ヘで示した反時計回り方向へ回動する。リリース
レバー6が回動すると、その回動に連動して、リリース
レバー6と係合しているオープンレバー5が図1に矢印
トで示した時計回り方向に回動する。また、ポール4は
オープンレバー5と同期回動するので、ポール4も時計
回り方向に回動し、ポール4とラッチ部材3の係合突起
3cの係合が解除する。従って、ドアDに開方向への力
を加えることにより、ラッチ部材3が、クローズレバー
8や押し部材15に当ることなく、時計回り方向に回動
しながらストライカ1から離れるので、ドアDをスライ
ドさせて開くことができる。
ンドルHを開操作した場合には、まずリモコン機構Cに
ロッド19で連結されているリリースレバー6が、図1
の矢印ヘで示した反時計回り方向へ回動する。リリース
レバー6が回動すると、その回動に連動して、リリース
レバー6と係合しているオープンレバー5が図1に矢印
トで示した時計回り方向に回動する。また、ポール4は
オープンレバー5と同期回動するので、ポール4も時計
回り方向に回動し、ポール4とラッチ部材3の係合突起
3cの係合が解除する。従って、ドアDに開方向への力
を加えることにより、ラッチ部材3が、クローズレバー
8や押し部材15に当ることなく、時計回り方向に回動
しながらストライカ1から離れるので、ドアDをスライ
ドさせて開くことができる。
【0032】一方、車体B側のストライカ1とドアD側
のラッチ部材3がハーフロック状態になった直後は、モ
ータ12が駆動してクロースレバー8及び押え部材15
が回動し始めているので、クローズレバー8はラッチ部
材3の係合レバー3dを押す側の位置に配置され、押し
部材15の押え部15bは、ラッチ部材3の係合レバー
3dの回動軌跡上に配置されている。
のラッチ部材3がハーフロック状態になった直後は、モ
ータ12が駆動してクロースレバー8及び押え部材15
が回動し始めているので、クローズレバー8はラッチ部
材3の係合レバー3dを押す側の位置に配置され、押し
部材15の押え部15bは、ラッチ部材3の係合レバー
3dの回動軌跡上に配置されている。
【0033】従って、ハーフロック状態になった直後
は、ラッチ部材3から見てクローズレバー8と同じ側に
押し部材15の押え部15bが存在している。よって、
ドアDを開こうとした場合には、ドアDを開方向へスラ
イドさせようとする力が、クローズレバー8が押す方向
とは反対の方向へラッチ部材3に入力されるが、この時
に、クローズレバー8がラッチ部材3を押す力よりもド
アDを開こうとする力の方が強くても、ラッチ部材3は
押し部材15の押え部15bに当って、クローズレバー
8の押し方向とは反対方向、つまり、アンロック位置側
へは回動しない。それによって、ドアDは開方向へスラ
イドしないが、一旦、ドアハンドルHから手を離し、ド
アロック装置Rにより自動的にストライカ1とラッチ部
材3がフルロック状態になるのを待ってからもう一度ド
アハンドルHを開操作すれば、何の引っ掛かりもなくド
アDを開方向へスライドさせることができる。
は、ラッチ部材3から見てクローズレバー8と同じ側に
押し部材15の押え部15bが存在している。よって、
ドアDを開こうとした場合には、ドアDを開方向へスラ
イドさせようとする力が、クローズレバー8が押す方向
とは反対の方向へラッチ部材3に入力されるが、この時
に、クローズレバー8がラッチ部材3を押す力よりもド
アDを開こうとする力の方が強くても、ラッチ部材3は
押し部材15の押え部15bに当って、クローズレバー
8の押し方向とは反対方向、つまり、アンロック位置側
へは回動しない。それによって、ドアDは開方向へスラ
イドしないが、一旦、ドアハンドルHから手を離し、ド
アロック装置Rにより自動的にストライカ1とラッチ部
材3がフルロック状態になるのを待ってからもう一度ド
アハンドルHを開操作すれば、何の引っ掛かりもなくド
アDを開方向へスライドさせることができる。
【0034】以上説明したように、本実施例のドアロッ
ク装置Rにあっては、ハーフロック状態になった直後に
ドアDを開こうとしてしまい、ラッチ部材3にクローズ
レバー8の押し方向とは反対方向へ力が作用しても、ラ
ッチ部材3は、押し部材15の押え部15bに当たるこ
とによって、クローズレバー8の押し方向とは反対方向
への回動が規制されているので、ラッチ部材3がクロー
ズレバー8を乗り越えて、ラッチ部材3とクローズレバ
ー8の位置関係が逆転しないようにすることができる。
従って、その後のドアDの開閉に支障をきたすことはな
い。
ク装置Rにあっては、ハーフロック状態になった直後に
ドアDを開こうとしてしまい、ラッチ部材3にクローズ
レバー8の押し方向とは反対方向へ力が作用しても、ラ
ッチ部材3は、押し部材15の押え部15bに当たるこ
とによって、クローズレバー8の押し方向とは反対方向
への回動が規制されているので、ラッチ部材3がクロー
ズレバー8を乗り越えて、ラッチ部材3とクローズレバ
ー8の位置関係が逆転しないようにすることができる。
従って、その後のドアDの開閉に支障をきたすことはな
い。
【0035】次に、第2実施例の構成を説明する。な
お、第2実施例は、請求項2の発明に対応した例であ
る。最初に、本実施例と第1実施例のドアロック装置と
の相違点を説明すると、その相違点は、押え部材が設け
られていない点と、クローズレバーの構造が異なる点に
ある。従って、以下、クローズレバーの構造及び作動に
ついてのみ図面に基づいて説明し、その他の部分につい
ては、図面及び説明を省略する。
お、第2実施例は、請求項2の発明に対応した例であ
る。最初に、本実施例と第1実施例のドアロック装置と
の相違点を説明すると、その相違点は、押え部材が設け
られていない点と、クローズレバーの構造が異なる点に
ある。従って、以下、クローズレバーの構造及び作動に
ついてのみ図面に基づいて説明し、その他の部分につい
ては、図面及び説明を省略する。
【0036】図8及び図9は、本発明第2実施例のドア
ロック装置に適用したクローズレバーを示す平面図であ
る。このクローズレバー20は、ベースプレート2に回
動自在に支持されている本体20aと、この本体20a
に回動可能に支持されているラッチ当接片20bとで構
成されている。
ロック装置に適用したクローズレバーを示す平面図であ
る。このクローズレバー20は、ベースプレート2に回
動自在に支持されている本体20aと、この本体20a
に回動可能に支持されているラッチ当接片20bとで構
成されている。
【0037】前記本体20aは、略くの字形状に形成さ
れ、中間部がベースプレート2に支持され、一端部が、
図外の減速ギヤレバーの一端にクローズロッド10を介
して連結されており、時計回り方向にスプリング21に
より回動付勢されている。なお、この本体20aは、こ
のスプリング21の付勢力により時計回り方向に回り切
った位置が初期位置で、その位置は図8に点線で示して
あり、また、図外のモータによってラッチ部材3をフル
ロック位置まで押して回動させた位置がフルストローク
位置で、その位置は、図8に実線で示してある。更に、
図8に一点鎖線で示したクローズレバー20の位置は、
ラッチ部材3を押し始める位置であり、この時、ラッチ
部材3は、ハーフロック位置にある。
れ、中間部がベースプレート2に支持され、一端部が、
図外の減速ギヤレバーの一端にクローズロッド10を介
して連結されており、時計回り方向にスプリング21に
より回動付勢されている。なお、この本体20aは、こ
のスプリング21の付勢力により時計回り方向に回り切
った位置が初期位置で、その位置は図8に点線で示して
あり、また、図外のモータによってラッチ部材3をフル
ロック位置まで押して回動させた位置がフルストローク
位置で、その位置は、図8に実線で示してある。更に、
図8に一点鎖線で示したクローズレバー20の位置は、
ラッチ部材3を押し始める位置であり、この時、ラッチ
部材3は、ハーフロック位置にある。
【0038】また、ラッチ当接片20bは、一端が、前
記本体20aの他端部に回動可能に支持されており、他
端が、ラッチ部材3と当接する当接面を有しており、時
計回り方向にスプリング22により回動付勢されてい
る。また、前記本体20aには、ストッパ20cが一体
に形成されており、このストッパ20cは、ラッチ当接
片20bの回動を、反時計回り方向、つまりフルストロ
ーク位置側へは許し、スプリング21に回動付勢されて
いる時計回り方向、つまり初期位置側へは規制する位置
に形成されている。従って、ラッチ当接片20bは、図
8に示すように、ラッチ部材3から離れている時(点線
位置)と、本体20aの回動によってラッチ部材3を押
している時(一点鎖線位置と実線位置)は、ストッパ2
0cに当接した状態となっており、図9に示すように、
ラッチ部材3と位置が逆転してラッチ部材3によって初
期位置側から押されている時は、スプリング22の付勢
力に抗して反時計回り方向、つまりラッチ部材3のフル
ロック位置側に回動する。
記本体20aの他端部に回動可能に支持されており、他
端が、ラッチ部材3と当接する当接面を有しており、時
計回り方向にスプリング22により回動付勢されてい
る。また、前記本体20aには、ストッパ20cが一体
に形成されており、このストッパ20cは、ラッチ当接
片20bの回動を、反時計回り方向、つまりフルストロ
ーク位置側へは許し、スプリング21に回動付勢されて
いる時計回り方向、つまり初期位置側へは規制する位置
に形成されている。従って、ラッチ当接片20bは、図
8に示すように、ラッチ部材3から離れている時(点線
位置)と、本体20aの回動によってラッチ部材3を押
している時(一点鎖線位置と実線位置)は、ストッパ2
0cに当接した状態となっており、図9に示すように、
ラッチ部材3と位置が逆転してラッチ部材3によって初
期位置側から押されている時は、スプリング22の付勢
力に抗して反時計回り方向、つまりラッチ部材3のフル
ロック位置側に回動する。
【0039】次に、第2実施例の作用を説明する。
【0040】本実施例のドアロック装置は、ハーフロッ
ク状態になった直後は、クローズレバー20のラッチ当
接片20bがラッチ部材3をフルロック位置側に押して
回動させているので、ハーフロック状態になった直後に
ドアを開こうとした場合に、その力によってラッチ部材
3がラッチ当接片20bの押し方向とは反対方向に押さ
れ、ラッチ当接片20bとラッチ部材3の位置が逆転し
てドアが開かれてしまう。そのような場合、その後、そ
の開いたドアを閉める時に、図9に示すように、ラッチ
部材3によってクローズレバー20のラッチ当接片20
bがフルストローク位置側へ押されて回動し、ラッチ当
接片20bがラッチ部材3を乗り越えてラッチ部材3と
ラッチ当接片20bの位置関係が正常に戻る。
ク状態になった直後は、クローズレバー20のラッチ当
接片20bがラッチ部材3をフルロック位置側に押して
回動させているので、ハーフロック状態になった直後に
ドアを開こうとした場合に、その力によってラッチ部材
3がラッチ当接片20bの押し方向とは反対方向に押さ
れ、ラッチ当接片20bとラッチ部材3の位置が逆転し
てドアが開かれてしまう。そのような場合、その後、そ
の開いたドアを閉める時に、図9に示すように、ラッチ
部材3によってクローズレバー20のラッチ当接片20
bがフルストローク位置側へ押されて回動し、ラッチ当
接片20bがラッチ部材3を乗り越えてラッチ部材3と
ラッチ当接片20bの位置関係が正常に戻る。
【0041】また、開いたドアを閉める時にドアを閉め
る力が足りず、ハーフロック状態になると、ラッチ部材
3はクローズレバー20のラッチ当接片20bに依り押
しきられない。しかしながら、ハーフロック状態になる
と、図外のモータが駆動してクローズレバー20を反時
計回りに回動させ、クローズレバー20がフルストロー
ク位置まで回動した後は、モータの駆動が逆転してクロ
ーズレバー20をそれまでとは逆の時計回り方向に回動
させる。従って、クローズレバー20が時計回り方向へ
回動し初期位置に戻る途中で、ラッチ当接片20bはラ
ッチ部材3と当たってフルストローク位置側へ回動し、
ラッチ部材3を乗り越えてラッチ部材3とラッチ当接片
20bの位置関係が正常に戻る。
る力が足りず、ハーフロック状態になると、ラッチ部材
3はクローズレバー20のラッチ当接片20bに依り押
しきられない。しかしながら、ハーフロック状態になる
と、図外のモータが駆動してクローズレバー20を反時
計回りに回動させ、クローズレバー20がフルストロー
ク位置まで回動した後は、モータの駆動が逆転してクロ
ーズレバー20をそれまでとは逆の時計回り方向に回動
させる。従って、クローズレバー20が時計回り方向へ
回動し初期位置に戻る途中で、ラッチ当接片20bはラ
ッチ部材3と当たってフルストローク位置側へ回動し、
ラッチ部材3を乗り越えてラッチ部材3とラッチ当接片
20bの位置関係が正常に戻る。
【0042】以上説明したように、本実施例のドアロッ
ク装置にあっては、クローズレバー8とラッチ部材3の
位置が逆転してドアが開いても、その後、その開いたド
アを閉める時に、ラッチ当接片20bがラッチ部材3を
乗り越えてラッチ部材3とラッチ当接片20bの位置関
係が正常に戻る。従って、その後のドアの開閉に支障を
きたさないようにできる。
ク装置にあっては、クローズレバー8とラッチ部材3の
位置が逆転してドアが開いても、その後、その開いたド
アを閉める時に、ラッチ当接片20bがラッチ部材3を
乗り越えてラッチ部材3とラッチ当接片20bの位置関
係が正常に戻る。従って、その後のドアの開閉に支障を
きたさないようにできる。
【0043】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、例えば、第1実施例において、押し部材がラッ
チ部材の係合レバーを押す領域とクローズレバーがラッ
チ部材の係合レバーを押す領域の関係は、自由に設定す
ることができる。
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、例えば、第1実施例において、押し部材がラッ
チ部材の係合レバーを押す領域とクローズレバーがラッ
チ部材の係合レバーを押す領域の関係は、自由に設定す
ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のド
アロック装置にあっては、ハーフロック状態になった直
後に、ラッチ部材からみて押動部材と同じ側に押し部材
が存在するように構成したので、その時にドアを開こう
とする力によって、ラッチ部材が押動部材を乗り越えて
ラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転しないようにす
ることができ、よって、その後のドアの開閉に支障をき
たさないようにできるという効果が得られる。
アロック装置にあっては、ハーフロック状態になった直
後に、ラッチ部材からみて押動部材と同じ側に押し部材
が存在するように構成したので、その時にドアを開こう
とする力によって、ラッチ部材が押動部材を乗り越えて
ラッチ部材と押動部材の位置関係が逆転しないようにす
ることができ、よって、その後のドアの開閉に支障をき
たさないようにできるという効果が得られる。
【0045】また、請求項2記載のドアロック装置にあ
っては、ラッチ部材を押動する押動部材のうち、ラッチ
部材と当接するラッチ当接片を、フルストローク位置側
にのみ回動可能にしたので、押動部材とラッチ部材の位
置が逆転してドアが開いてもその後、その開いたドアを
閉める時に、ラッチ部材がラッチ当接片をフルストロー
ク位置側へ押すことにより、ラッチ当接片がラッチ部材
を乗り越えて、ラッチ部材とラッチ当接片の位置関係が
正常に戻るようにすることができ、よって、その後のド
アの開閉に支障をきたさないようにできるという効果が
得られる。
っては、ラッチ部材を押動する押動部材のうち、ラッチ
部材と当接するラッチ当接片を、フルストローク位置側
にのみ回動可能にしたので、押動部材とラッチ部材の位
置が逆転してドアが開いてもその後、その開いたドアを
閉める時に、ラッチ部材がラッチ当接片をフルストロー
ク位置側へ押すことにより、ラッチ当接片がラッチ部材
を乗り越えて、ラッチ部材とラッチ当接片の位置関係が
正常に戻るようにすることができ、よって、その後のド
アの開閉に支障をきたさないようにできるという効果が
得られる。
【図1】第1実施例のドアロック装置を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】第1実施例のドアロック装置を適用したドアを
有したキャブオーバータイプの自動車を示す側面図であ
る。
有したキャブオーバータイプの自動車を示す側面図であ
る。
【図3】第1実施例のドアロック装置の係合機構を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図4】ドアを閉じようとした時のストライカとラッチ
部材とポールの関係を示す図で(i)はアンロック状
態、(ii)はハーフロック状態、 (iii)はフルロック状
態である。
部材とポールの関係を示す図で(i)はアンロック状
態、(ii)はハーフロック状態、 (iii)はフルロック状
態である。
【図5】押し部材がラッチ部材を押す領域とクローズレ
バーがラッチ部材を押す領域の関係を示す図である。
バーがラッチ部材を押す領域の関係を示す図である。
【図6】モータの駆動制御を示すブロック図である。
【図7】制御回路の作動流れを示すフローチャートであ
る
る
【図8】第2実施例のドアロック装置のクローズレバー
の平面図で、クローズレバーとラッチ部材が正常な状態
を示している。
の平面図で、クローズレバーとラッチ部材が正常な状態
を示している。
【図9】第2実施例のドアロック装置のクローズレバー
の平面図で、クローズレバーとラッチ部材が逆転した状
態を示している。
の平面図で、クローズレバーとラッチ部材が逆転した状
態を示している。
【符号の説明】 B 車体 D ドア R ドアロック装置 1 ストライカ 3 ラッチ部材 4 ポール(回動規制部材) 8 クローズレバー(押動部材) 12 モータ(駆動手段) 15 押え部材 18 制御回路(制御手段) 20 クローズレバー(押動部材) 20a 本体 20b ラッチ当接片 20c ストッパ
Claims (2)
- 【請求項1】 ストライカが車体に固定され、 ラッチ部材が、このストライカとアンロック状態で係合
するアンロック位置から、ストライカとハーフロック状
態で係合するハーフロック位置を通過して、ストライカ
とフルロック状態で係合するフルストローク位置まで回
動可能にドアに設けられ、 前記ラッチ部材のフルロック位置及びハーフロック位置
からアンロック位置に向けての回動を規制する回動規制
部材が、ドアハンドルの開操作時には、そのラッチ部材
の回動を規制しない位置まで回動するべくドアに設けら
れ、 ラッチ部材を押動する押動部材が、前記ラッチ部材のハ
ーフストローク位置よりアンロック位置側にある初期位
置から、ラッチ部材をフルロック位置まで押すことがで
きるフルストローク位置まで回動可能にドアに設けら
れ、 前記押動部材を駆動する駆動手段がドアに設けられ、 前記ストライカとラッチ部材がハーフロック状態である
ことを検出した時は、前記押動部材を初期位置からフル
ストローク位置に向けて駆動させ、前記ストライカとラ
ッチ部材がフルロック状態であることを検出した時は、
前記押動部材をフルストローク位置から初期位置まで駆
動させた後に停止するよう前記駆動手段を制御する制御
手段が、車体あるいはドアに設けられているドアロック
装置において、 前記押動部材に連動可能に連結され、前記押動部材が初
期位置からフルストローク位置に向けて回動するのに連
動してラッチ部材をハーフロック位置からフルロック位
置側へ押し、その後は、その位置に留まる押し部材が、
ドアに設けられていることを特徴とするドアロック装
置。 - 【請求項2】 ストライカが車体に固定され、 ラッチ部材が、このストライカとアンロック状態で係合
するアンロック位置から、ストライカとハーフロック状
態で係合するハーフロック位置を通過して、ストライカ
とフルロック状態で係合するフルストローク位置まで回
動可能にドアに設けられ、 前記ラッチ部材のフルロック位置及びハーフロック位置
からアンロック位置に向けての回動を規制する回動規制
部材が、ドアハンドルの開操作時には、そのラッチ部材
の回動を規制しない位置まで回動するべくドアに設けら
れ、 ラッチ部材を押動する押動部材が、前記ラッチ部材のハ
ーフストローク位置よりアンロック位置側にある初期位
置から、ラッチ部材をフルロック位置まで押すことがで
きるフルストローク位置まで回動可能にドアに設けら
れ、 前記押動部材を駆動する駆動手段がドアに設けられ、 前記ストライカとラッチ部材がハーフロック状態である
ことを検出した時は、前記押動部材を初期位置からフル
ストローク位置に向けて駆動させ、前記ストライカとラ
ッチ部材がフルロック状態であることを検出した時は、
前記押動部材をフルストローク位置から初期位置まで駆
動させた後に停止するよう前記駆動手段を制御する制御
手段が、車体あるいはドアに設けられているドアロック
装置において、 前記押動部材が、ドアに回動可能に支持された本体と、
この本体に回動可能に取り付けられて前記ラッチ部材と
当接するラッチ当接片とで構成され、前記本体とラッチ
当接片との間に、ラッチ当接片の回動を、フルストロー
ク位置側へは許し、初期位置側へは規制するストッパが
設けられていることを特徴とするドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7177692A JP2781304B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7177692A JP2781304B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280239A true JPH05280239A (ja) | 1993-10-26 |
JP2781304B2 JP2781304B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=13470308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7177692A Expired - Lifetime JP2781304B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2781304B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009299313A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Shiroki Corp | ドアロック装置 |
JP2018520288A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-07-26 | ウーボ テク カンパニー リミテッド | ドアラッチシステム |
CN112324263A (zh) * | 2020-09-24 | 2021-02-05 | 宁波华德汽车零部件有限公司 | 一种可自锁的机械回摆把手 |
CN113550666A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-10-26 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种汽车自吸合门锁及其控制方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01142768U (ja) * | 1988-03-25 | 1989-09-29 | ||
JPH0274776A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-14 | Nissan Shatai Co Ltd | 自動車ドアのロック装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7177692A patent/JP2781304B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01142768U (ja) * | 1988-03-25 | 1989-09-29 | ||
JPH0274776A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-14 | Nissan Shatai Co Ltd | 自動車ドアのロック装置 |
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JP2009299313A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Shiroki Corp | ドアロック装置 |
JP2018520288A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-07-26 | ウーボ テク カンパニー リミテッド | ドアラッチシステム |
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CN113550666A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-10-26 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种汽车自吸合门锁及其控制方法 |
CN113550666B (zh) * | 2021-08-30 | 2022-08-16 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种汽车自吸合门锁及其控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2781304B2 (ja) | 1998-07-30 |
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