JPH05280014A

JPH05280014A - 発光標識装置

Info

Publication number: JPH05280014A
Application number: JP4074163A
Authority: JP
Inventors: Tomohiko Tsushima; 友彦津島; Masayoshi Hoshino; 正義干野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-03-30
Filing date: 1992-03-30
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】発光面が一様に発光し、かつ簡単な構造で十
分な耐候性を有する発光標識装置を得る。【構成】透明な多数の中空ビーズ１を含んでいる合成
樹脂２を円筒状のアルミパイプ３に詰め、合成樹脂２の
底部に穴４を設け、この穴４の先方に金属性のシールド
片５を配設し、更に穴４に発光ダイオード６を挿入し、
穴４を封止用樹脂部材７によって封止している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば工事現場の周
辺に配備され、夜間での位置表示に用いられる発光標識
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、工事現場、危険区域等に
おいては、発光する標識が配備されており、夜間であっ
ても、一般の人々が識別できるようにしている。

【０００３】この種の標識としては、例えば電燈の後方
に反射板を設けるとともに、電燈の前方に色付きのガラ
ス板または色付きの透明プラスチック板を設けたものが
ある。この色付きの透明板は、小さなレンズ状の凹凸が
全面に形成されており、これにより全面が一様に発光す
るようにされていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の標識では、色付きの透明板の全面にレンズ状の凹凸
を形成しているものの、その全面が一様に発光している
とは必ずしも言えなかった。

【０００５】また、このような標識は、野外に設置さ
れ、風雨に晒されるので、耐候性を要求されるが、簡単
な構造で十分な耐候性を有するものはなく、そのような
ものが望まれていた。

【０００６】そこで、この発明の課題は、発光面が一様
に発光し、かつ簡単な構造で十分な耐候性を有する発光
標識装置を得ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、透明な複数の中空ビーズを透
明乃至半透明の合成樹脂に混入し、この合成樹脂によっ
て光源を封止して構成される。

【０００８】

【作用】この発明によれば、光源から照射された光は、
合成樹脂に含まれる複数の中空ビーズによって散乱さ
れ、これにより合成樹脂の外側表面が一様に発光する。

【０００９】また、合成樹脂によって光源を封止すると
いう簡単な構造であり、その構造上十分な耐候性を有す
る。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。

【００１１】図１は、この発明に係わる発光標識装置の
一実施例を示す断面図であり、図２は、この実施例の装
置の外観を示す斜視図である。

【００１２】この実施例の装置では、透明な多数の中空
ビーズ１を含んでいる透明乃至半透明の合成樹脂２を円
筒状のアルミパイプ３に詰め、合成樹脂２の底部に穴４
を設け、この穴４の先方に金属性のシールド片５を配設
し、更に穴４に発光ダイオード６を挿入し、穴４を封止
用樹脂部材７によって封止している。

【００１３】中空ビーズ１は、図３に示すようなガラス
性の中空の球体であり、その直径が１０〜５００（μ）
である。

【００１４】合成樹脂２は、例えばエポキシ樹脂であ
る。このエポキシ樹脂には、液状のときに蛍光塗料およ
び多数の中空ビーズ１が混入され、このエポキシ樹脂を
アルミパイプ３に充填してから硬化させている。この後
に、合成樹脂２の底部に穴４が形成され、シールド片５
および発光ダイオード６が挿入される。なお、封止用樹
脂部材７もエポキシ樹脂であるが、これには蛍光塗料お
よび中空ビーズ１を混入する必要がない。

【００１５】発光ダイオード６は、エポキシ樹脂に混入
される蛍光塗料が例えば赤色であれば、赤色の近似色で
発光するものが使用される。

【００１６】このような構成において、発光ダイオード
６を発光させると、その光は合成樹脂２に含まれている
多数の中空ビーズ１によって散乱されるので、合成樹脂
２の前方面は一様に発光する。勿論、赤色の蛍光塗料が
エポキシ樹脂に混入され、赤色の近似色で発光ダイオー
ド６が発光するので、合成樹脂２の前方は赤色に発光す
る。

【００１７】このとき、シールド片５は、発光ダイオー
ド６から照射される光の指向性が強いことから、この光
が合成樹脂２の前方面に直接至ることを妨げる。これに
より、合成樹脂２の前方面の一部分でのみ発光強度が強
くなることが防止される。

【００１８】また、アルミパイプ３内に合成樹脂２を詰
め、合成樹脂２内に発光ダイオード６を封入するという
簡単な構造であり、その耐候性はエポキシ樹脂に依存し
ていると言える。ここで、エポキシ樹脂は、周知のよう
に十分な耐候性を有しているので、この実施例の装置も
十分な耐候性を有することになる。

【００１９】ところで、エポキシ樹脂に対する螢光塗料
および中空ビーズ１のそれぞれの混入量は、螢光塗料に
ついては０．１〜３（ｗｔ％）、中空ビーズ１について
は４〜１０（ｗｔ％）が適当であることを実験的に確認
している。例えば、中空ビート１の混入量が４（ｗｔ
％）未満である場合は、発光ダイオード６の光が十分に
散乱されず、このために合成樹脂２の前方面での発光に
斑を生じる。また、中空ビーズ１の混入量が１０（ｗｔ
％）を越える場合は、合成樹脂２内部での光の吸収量が
大きくなり、合成樹脂２の前方面での発光強度が低下す
る。特に厳密に言えば、中空ビーズ１の混入量は、４〜
５（ｗｔ％）が好ましい。

【００２０】なお、上記実施例の装置では、合成樹脂２
としてエポキシ樹脂を用いているが、これに限定される
ものでなく、中空ビーズ１を混入しうるものであれば、
どのような合成樹脂であっても構わない。また、中空ビ
ーズ１としてガラス性の中空の球体を例示しているが、
透明で内部が中空あれば良く、例えば透明な円筒体を代
わりに利用することができる。さらに、発光ダイオード
の代わりに、他の種類の光源を適用しても良く、光源と
して指向性の強く無いものを適用する場合には、シール
ド片５を省略することができる。

【００２１】図４は、この発明の変形例を示している。
ここでは、図１および図２に示した装置の前方面に遮光
板１１を配設している。この遮光板１１には、文字
「Ａ」が切り抜かれているので、この文字「Ａ」の切り
抜き部分が一様に発光することとなり、夜間でも該文字
を読み取ることができる。

【００２２】勿論、文字を切り抜いた遮光板の代わり
に、文字を形作った遮光板を利用すれば、文字の周囲が
発光して、文字が黒く表示されることとなる。

【００２３】図５は、この発明の他の変形例を示してい
る。ここでは、円筒状のパイプの代わりに、四角状のパ
イプ２１を用いており、このパイプ２１内に多数の中空
ビーズを含む合成樹脂２２を詰め、後側から穴を開け
て、この穴に発光ダイオードを封入している。したがっ
て、発光ダイオードを発光させれば、合成樹脂２２の四
角形の前方面が一様に発光することとなる。

【００２４】なお、合成樹脂の発光面が一方向で長かっ
たり、面積が広い場合は、その合成樹脂の後側から複数
の穴を設け、これらの穴に複数の発光ダイオードをそれ
ぞれ封入するようにしてもよい。また、この場合には、
１つの文字だけではなく、文字列を切り抜いた遮光板を
合成樹脂の発光面に取り付けても良い。

【００２５】さらに、この発明は、合成樹脂をパイプに
詰める構造に限定されるものでなく、合成樹脂の外側表
面の一部あるいは全てが露出していれば、露出している
面を一様に発光させることができる。

【００２６】

【効果】以上説明したように、この発明に係わる発光標
識装置は、複数の中空ビーズが混入された合成樹脂によ
って光源を封止しているので、発光面が一様に発光す
る。また、簡単な構造で十分な耐候性を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係わる発光標識装置の一実施例を示
す断面図

【図２】この実施例の装置の外観を示す斜視図

【図３】この実施例の装置の合成樹脂に混入される中空
ビーズを示す断面図

【図４】この発明の変形例を示す斜視図

【図５】この発明の他の変形例を示す斜視図

【符号の説明】

１中空ビーズ２合成樹脂３アルミパイプ４穴５シールド片６発光ダイオード７封止用樹脂部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明な複数の中空ビーズを透明乃至半透
明の合成樹脂に混入し、この合成樹脂によって光源を封
止してなる発光標識装置。