JPH0527986U - プリント基板の電気的接続構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板１の両角部１ｂ，１ｃに設けら
れた幅広の電源配線パターンＶDDとグランド配線パター
ンＧＮＤによって電源を供給することにより、配線パタ
ーン１ａを全て信号線として利用できるようにする。 【構成】 プリント基板１の配線パターン１ａが設けら
れた辺の両角部１ｂ，１ｃに電源配線パターンＶDDとグ
ランド配線パターンＧＮＤとを設けると共に、エッジコ
ネクタ２の両端に電源接続コネクタ３とグランド接続コ
ネクタ４とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板と配線パターンとを電気的に接続したプリント基板の 電気的接続構体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パーソナルコンピュータやワークステーション等では、装置本体に拡張スロッ トを設け、ここにプリント基板を挿入することにより機能、性能の向上を可能と している。このプリント基板１１は、図３に示すように、方形の基板の一辺に多 数の配線パターン１１ａが平行に設けられ、これをスロット内のエッジコネクタ １２に装着することにより、装置本体の回路と電気的に接続される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来のプリント基板１１は、配線パターン１１ａを介して装置 本体から電源の供給を受けるようになっていた。しかも、細い帯状に形成された １本の配線パターンだけでは大きな電流をとることができないので、大電流を供 給する必要がある場合、通常は、電源とグランド用にそれぞれ複数の配線パター ンを形成しパラレルに使用していた。

【０００４】 このため、信号用配線パターンが制約を受けるという問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、周縁部に電源配線パターン及びグラン ド配線パターンを含む多数の配線パターンを平行に形成したプリント基板の配線 パターン形成部分をエッジコネクタのスロットに挿入し、各配線パターンを接触 端子を介して外部に取り出すプリント基板の電気的接続構体において、上記電源 配線パターン及びグランド配線パターンを両側に沿って設けかつエッジコネクタ は電源並びにグランド配線パターンが形成されたプリント基板の角部を挿入する 部分と他の配線パターンが形成された部分を挿入する部分とで構成されたことを 特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記構成により、プリント基板の電源配線パターンとグランド配線パターン及 びこれら配線パターンに接続されるエッジコネクタは十分な電流容量を確保でき 、信号線の数に制約がなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しながら、本考案の実施例を詳述する。

【０００８】 図１及び図２は本考案の一実施例を示すものであって、図１はプリント基板と このプリント基板の装着部を示す斜視図、図２はプリント基板を装着した状態の 平面図である。

【０００９】 本実施例のプリント基板１は、図１に示すように、方形の基板の一辺を両角部 を除いて突出させ、ここに配線パターン１ａを形成している。この配線パターン １ａは、基板上に細い帯状の配線パターンを多数並べて形成したものである。そ して、これらの各配線パターンは、プリント基板１上のＩＣ５やその他の電子部 品の実装位置まで引き出されて、これらの信号の入出力端子に接続されている。 なお、図では、ＩＣ５等への配線パターンの引出線は省略している。

【００１０】 上記プリント基板１における配線パターン１ａが設けられた一辺には、基板の 一方の角部１ｂに電源配線パターンＶDDが設けられている。この電源配線パター ンＶDDは、基板の角部１ｂから側辺に沿って幅広に形成され、プリント基板１上 のＩＣ５やその他の電子部品の実装位置まで引き出され、これらの電源端子に接 続されている。また、基板の他方の角部１ｃには、グランド配線パターンＧＮＤ が設けられている。このグランド配線パターンＧＮＤは、基板の角部１ｃから上 記電源配線パターンＶDD側の側辺に対向する側辺に沿って幅広に形成され、プリ ント基板１上のＩＣ５やその他の電子部品の実装位置まで引き出され、これらの グランド端子に接続されている。なお、図では、ＩＣ５等への引出線は省略して いる。

【００１１】 上記プリント基板１は、ワークステーション等の拡張スロットに挿入されるよ うになっている。この拡張スロットの内部には、図１に示すエッジコネクタ２と 電源接続コネクタ３及びグランド接続コネクタ４が設けられている。エッジコネ クタ２は、プリント基板１の配線パターン１ａを装着するためのコネクタであり 、この配線パターン１ａの多数の配線パターンに対応して多数の接点端子が設け られている。電源接続コネクタ３は、エッジコネクタ２の一方端に隣接して設け られた１個の接点端子を有するコネクタである。また、グランド接続コネクタ４ は、エッジコネクタ２の他方端に隣接して設けられた１個の接点端子を有するコ ネクタである。そして、プリント基板１の配線パターン１ａをエッジコネクタ２ に装着した際に、このプリント基板１の両角部１ｂ，１ｃをこれらの電源接続コ ネクタ３及びグランド接続コネクタ４で挟み込み、それぞれの接点端子を電源配 線パターンＶDD及びグランド配線パターンＧＮＤに接続している。

【００１２】 上記エッジコネクタ２の各接点端子は、ワークステーション等の装置本体の信 号回路に接続されている。また、上記電源接続コネクタ３とグランド接続コネク タ４の接点端子は、装置本体の電源回路に接続されている。

【００１３】 上記構成のプリント基板１は、ワークステーション等の拡張スロットに挿入さ れて、図２に示すように、配線パターン１ａをエッジコネクタ２に装着する。す ると、プリント基板１に実装されたＩＣ５やその他の電子部品の信号回路が装置 本体の信号回路と接続される。また、この際、プリント基板１の両角部１ｂ，１ ｃに設けられた電源配線パターンＶDDとグランド配線パターンＧＮＤは、電源接 続コネクタ３とグランド接続コネクタ４の接点端子にそれぞれ接続される。する と、プリント基板１に実装されたＩＣ５やその他の電子部品に装置本体からの電 源が供給される。

【００１４】 この結果、本実施例によれば、プリント基板１の配線パターン１ａに電源供給 のための電源配線パターンＶDDとグランド配線パターンＧＮＤが不要となるので 、この配線パターン１ａにおける全ての配線パターンを信号線の接続にのみ利用 できる。

【００１５】 なお、電源接続コネクタ３とグランド接続コネクタ４は、エッジコネクタ２の 両端部に一体形成することもできる。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のプリント基板の電気的接続構体は、 プリント基板の両角部に設けた幅広の電源配線パターンとグランド配線パターン により十分な電流容量を確保できるので、配線パターン部分の配線パターンを全 て信号線として利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すものであって、プリン
ト基板とこのプリント基板の装着部を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の一実施例を示すものであって、プリン
ト基板を装着した状態の平面図である。

【図３】従来例を示すものであって、プリント基板とこ
のプリント基板の装着部を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ プリント基板 １ａ 配線パターン １ｂ 角部 １ｃ 角部 ２ エッジコネクタ ３ 電源接続コネクタ ４ グランド接続コネクタ ＶDD 電源配線パターン ＧＮＤ グランド配線パターン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周縁部に電源配線パターン及びグランド配
   線パターンを含む多数の配線パターンを平行に形成した
   プリント基板の配線パターン形成部分をエッジコネクタ
   のスロットに挿入し、各配線パターンを接触端子を介し
   て外部に取り出すプリント基板の電気的接続構体におい
   て、 上記電源配線パターン及びグランド配線パターンを両側
   に沿って設けかつエッジコネクタは電源並びにグランド
   配線パターンが形成されたプリント基板の角部を挿入す
   る部分と他の配線パターンが形成された部分を挿入する
   部分とで構成されたことを特徴とするプリント基板の電
   気的接続構体。