JPH05279719A - 転炉ライニング構造 - Google Patents
転炉ライニング構造Info
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- JPH05279719A JPH05279719A JP8079292A JP8079292A JPH05279719A JP H05279719 A JPH05279719 A JP H05279719A JP 8079292 A JP8079292 A JP 8079292A JP 8079292 A JP8079292 A JP 8079292A JP H05279719 A JPH05279719 A JP H05279719A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は転炉ライニング構造、特に転炉炉口
絞り部のライニング構造を提供する。 【構成】 転炉ライニング構造において、炉口絞り部の
ウエアライニングの各レンガ相互を連結する。上記各レ
ンガの中間部より後方側の両側部に垂直に切欠溝を設
け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連結する。上記
各レンガの中間部より後方側の上面部のレンガ幅方向に
切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連結
する上記各レンガの両側面部に鉄板部材を埋設し、該鉄
板部材を溶接して連結する。
絞り部のライニング構造を提供する。 【構成】 転炉ライニング構造において、炉口絞り部の
ウエアライニングの各レンガ相互を連結する。上記各レ
ンガの中間部より後方側の両側部に垂直に切欠溝を設
け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連結する。上記
各レンガの中間部より後方側の上面部のレンガ幅方向に
切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連結
する上記各レンガの両側面部に鉄板部材を埋設し、該鉄
板部材を溶接して連結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転炉ライニング構造、特
に転炉炉口絞り部のライニング構造に関する。
に転炉炉口絞り部のライニング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】転炉は溶銑を酸素吹錬し、脱炭・脱リン
を行う設備として知られている。この吹錬には多量の酸
素を使用し、炉内溶銑の攪拌を行うため炉内の溶銑・ス
ラグ等がオーバーフローする動きを示すが、このオーバ
ーフローを極力現象させる目的と、炉内吹き込みガスの
回収を効率的に行う目的で炉口部を縮小した絞り形状と
なっている。この炉口絞り部のライニング構造は鉄皮の
内側にパーマネントライニング100〜150mmとそ
の内側にウエアライニング400〜600mmを施工し
ている。パーマネントライニングはライニング厚みが薄
いので脱落が発生し易く金物で固定しているが、ウエア
ライニングは十分な固定方法が無く、円周方向のレンガ
相互のテーパーせり力で保持しているのが通常である。
を行う設備として知られている。この吹錬には多量の酸
素を使用し、炉内溶銑の攪拌を行うため炉内の溶銑・ス
ラグ等がオーバーフローする動きを示すが、このオーバ
ーフローを極力現象させる目的と、炉内吹き込みガスの
回収を効率的に行う目的で炉口部を縮小した絞り形状と
なっている。この炉口絞り部のライニング構造は鉄皮の
内側にパーマネントライニング100〜150mmとそ
の内側にウエアライニング400〜600mmを施工し
ている。パーマネントライニングはライニング厚みが薄
いので脱落が発生し易く金物で固定しているが、ウエア
ライニングは十分な固定方法が無く、円周方向のレンガ
相互のテーパーせり力で保持しているのが通常である。
【0003】この炉口絞り部表面には吹錬時に吹き出し
た地金・スラグ等の付着があり、この付着物の除去方法
として、酸素による溶解除去法があるが、多くの時間を
必要とするため、部分切断の上大型の金物等をクレーン
で吊りこれを突き当てて炉内側へ突き落とす作業が一般
的となっている。この突き落とし作業は炉口絞り部のラ
イニングも同時に損傷してしまい、地金とともにライニ
ング材の脱落が早期に発生している。炉口絞り部のライ
ニングの脱落は、鉄皮温度の上昇による鉄皮の変形が発
生したり、そのまま放置すると鉄皮溶損事故につながる
ため耐火物の吹き付け補修を行っているのが一般的であ
るが、施工頻度は2〜3チャージ毎と非常に多く大変な
作業となっている。また、ウエアライニングの脱落を防
止する目的で炉口部に引っ張り金物を設けてウエアライ
ニングを引っ張る方式も実開昭63−199152号公
報で開示されている。
た地金・スラグ等の付着があり、この付着物の除去方法
として、酸素による溶解除去法があるが、多くの時間を
必要とするため、部分切断の上大型の金物等をクレーン
で吊りこれを突き当てて炉内側へ突き落とす作業が一般
的となっている。この突き落とし作業は炉口絞り部のラ
イニングも同時に損傷してしまい、地金とともにライニ
ング材の脱落が早期に発生している。炉口絞り部のライ
ニングの脱落は、鉄皮温度の上昇による鉄皮の変形が発
生したり、そのまま放置すると鉄皮溶損事故につながる
ため耐火物の吹き付け補修を行っているのが一般的であ
るが、施工頻度は2〜3チャージ毎と非常に多く大変な
作業となっている。また、ウエアライニングの脱落を防
止する目的で炉口部に引っ張り金物を設けてウエアライ
ニングを引っ張る方式も実開昭63−199152号公
報で開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】炉口絞り部ライニング
は先に述べた如くオーバーハングした構造であるため一
旦レンガの脱落が発生すると全体に拡大するため、吹き
付け等の補修は頻度多く行う必要があるが、この補修方
法は、高温下での熱間作業となるため頻度多く実施する
ことは作業負荷が高く且つ操業の稼働率低下ともなり好
ましくない。一方、炉口絞り部の鉄皮側に引っ張り金物
を設けてウエアライニングの脱落を防止する方法が開示
されているが、この方法はパーマネントライニングを貫
通してウエアライニングを固定・保持する方法となると
共に築炉作業時に一段毎に金物との高さ方向と水平方向
の調整を行う必要があり、築炉作業効率が大幅に悪化す
る問題がある。
は先に述べた如くオーバーハングした構造であるため一
旦レンガの脱落が発生すると全体に拡大するため、吹き
付け等の補修は頻度多く行う必要があるが、この補修方
法は、高温下での熱間作業となるため頻度多く実施する
ことは作業負荷が高く且つ操業の稼働率低下ともなり好
ましくない。一方、炉口絞り部の鉄皮側に引っ張り金物
を設けてウエアライニングの脱落を防止する方法が開示
されているが、この方法はパーマネントライニングを貫
通してウエアライニングを固定・保持する方法となると
共に築炉作業時に一段毎に金物との高さ方向と水平方向
の調整を行う必要があり、築炉作業効率が大幅に悪化す
る問題がある。
【0005】上記鉄皮からパーマネントライニングを貫
通してウエアライニングを固定・保持する方法は、鉄皮
とウエアライニングの膨張挙動が保持金物を経てパーマ
ネントライニングに影響を与えることからパーマネント
ライニングの目地の緩みの発生そして目地部への地金の
侵入に進展することも懸念される。更に、パーマネント
ライニングはウエアライニングが万一溶損したり脱落し
たりした時に最後の砦として溶銑・溶鋼が鉄皮に到達す
るのを防ぐ物であり、パーマネントライニング部に金物
を、多く取り付ける事は鉄皮溶損トラブルを誘発する要
因となり充分な対策とは言えない。
通してウエアライニングを固定・保持する方法は、鉄皮
とウエアライニングの膨張挙動が保持金物を経てパーマ
ネントライニングに影響を与えることからパーマネント
ライニングの目地の緩みの発生そして目地部への地金の
侵入に進展することも懸念される。更に、パーマネント
ライニングはウエアライニングが万一溶損したり脱落し
たりした時に最後の砦として溶銑・溶鋼が鉄皮に到達す
るのを防ぐ物であり、パーマネントライニング部に金物
を、多く取り付ける事は鉄皮溶損トラブルを誘発する要
因となり充分な対策とは言えない。
【0006】炉口絞り部のライニング損傷は、これら地
金の付着による問題もあるが通常の操業においても鉄皮
とレンガの膨張量には差があるため、上下方向の膨張差
で炉口絞り部には隙間が生じたり鉄皮で押さえこまれた
りする事で発生する問題もある。本発明は上記転炉炉体
の膨張・収縮に伴うライニングの緩み防止および炉口部
の地金取りに伴う衝撃に対するウエアライニングの強度
向上、更には操業時の鉄皮溶損トラブル防止などを有利
に解決する手段の提供を課題とする。
金の付着による問題もあるが通常の操業においても鉄皮
とレンガの膨張量には差があるため、上下方向の膨張差
で炉口絞り部には隙間が生じたり鉄皮で押さえこまれた
りする事で発生する問題もある。本発明は上記転炉炉体
の膨張・収縮に伴うライニングの緩み防止および炉口部
の地金取りに伴う衝撃に対するウエアライニングの強度
向上、更には操業時の鉄皮溶損トラブル防止などを有利
に解決する手段の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、転炉ライニン
グ構造において、炉口絞り部のウエアライニングの各レ
ンガ相互を連結したことを特徴とする転炉ライニング構
造。また本発明は、上記各レンガの中間部より後方側の
両側部に垂直に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材
を貫入して連結することを特徴とする請求項1記載の転
炉ライニング構造。また本発明は、上記各レンガの中間
部より後方側の上面部のレンガ幅方向に切欠溝を設け、
該切欠溝にコッター部材を貫入して連結することを特徴
とする請求項1または2記載の転炉ライニング構造。ま
た本発明は、上記各レンガの両側面部に鉄板部材を埋設
し、該鉄板部材を溶接して連結することを特徴とする請
求項1乃至3記載の転炉ライニング構造。また本発明
は、上記各レンガの少なくとも一面に鋼材を埋設し、該
鋼材を溶接して連結することを特徴とする請求項1乃至
4記載の転炉ライニング構造である。
グ構造において、炉口絞り部のウエアライニングの各レ
ンガ相互を連結したことを特徴とする転炉ライニング構
造。また本発明は、上記各レンガの中間部より後方側の
両側部に垂直に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材
を貫入して連結することを特徴とする請求項1記載の転
炉ライニング構造。また本発明は、上記各レンガの中間
部より後方側の上面部のレンガ幅方向に切欠溝を設け、
該切欠溝にコッター部材を貫入して連結することを特徴
とする請求項1または2記載の転炉ライニング構造。ま
た本発明は、上記各レンガの両側面部に鉄板部材を埋設
し、該鉄板部材を溶接して連結することを特徴とする請
求項1乃至3記載の転炉ライニング構造。また本発明
は、上記各レンガの少なくとも一面に鋼材を埋設し、該
鋼材を溶接して連結することを特徴とする請求項1乃至
4記載の転炉ライニング構造である。
【0008】
【作用】本発明は、炉口絞り部のライニングを構成して
いるウエアライニングの各レンガ相互を連結する、具体
的には上記各レンガの中間部より後方側の両側部に垂直
に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連
結するとか、上記各レンガの中間部より後方側の上面部
のレンガ幅方向に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部
材を貫入して連結するとか、上記各レンガの両側面部に
鉄板部材を埋設し、該鉄板部材を溶接して連結するとか
上記各レンガの少なくとも一面に鋼材を埋設し、該鋼材
を溶接して連結することにより、炉口絞り部のライニン
グを構成しているウエアライニングの各段毎に両隣のレ
ンガ相互が連結されるので、レンガは環状に一体化され
強固な構造となる。
いるウエアライニングの各レンガ相互を連結する、具体
的には上記各レンガの中間部より後方側の両側部に垂直
に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連
結するとか、上記各レンガの中間部より後方側の上面部
のレンガ幅方向に切欠溝を設け、該切欠溝にコッター部
材を貫入して連結するとか、上記各レンガの両側面部に
鉄板部材を埋設し、該鉄板部材を溶接して連結するとか
上記各レンガの少なくとも一面に鋼材を埋設し、該鋼材
を溶接して連結することにより、炉口絞り部のライニン
グを構成しているウエアライニングの各段毎に両隣のレ
ンガ相互が連結されるので、レンガは環状に一体化され
強固な構造となる。
【0009】上記レンガに切欠溝を設け、コッター部材
で連結する態様においては、ウエアレンガ製造時に該レ
ンガの両側面部にあるいは上面部に切欠溝を形成するも
のであり、また溶接して連結する態様では、ウエアレン
ガ製造時に該レンガの両側面部に金属板を埋め込み築炉
時にこの金属板を溶接固定するものである。この金属板
はレンガ目地部の異常溶損と溶接強度を考慮して1〜2
mmの板厚のものが好ましいが、それ以上の厚みであっ
てもよい。この炉口絞り部のウエアライニングを構成す
るレンガはその全数を連結固定する態様が最もよく、ま
た一段目を円周方向全数固定したら二段目は固定しな
い、三段目は円周方向全数固定するというように、円周
全数固定したレンガで非固定レンガを挟持する態様であ
っても相当な効果が見られる。
で連結する態様においては、ウエアレンガ製造時に該レ
ンガの両側面部にあるいは上面部に切欠溝を形成するも
のであり、また溶接して連結する態様では、ウエアレン
ガ製造時に該レンガの両側面部に金属板を埋め込み築炉
時にこの金属板を溶接固定するものである。この金属板
はレンガ目地部の異常溶損と溶接強度を考慮して1〜2
mmの板厚のものが好ましいが、それ以上の厚みであっ
てもよい。この炉口絞り部のウエアライニングを構成す
るレンガはその全数を連結固定する態様が最もよく、ま
た一段目を円周方向全数固定したら二段目は固定しな
い、三段目は円周方向全数固定するというように、円周
全数固定したレンガで非固定レンガを挟持する態様であ
っても相当な効果が見られる。
【0010】また、本発明はウエアライニングのみを溶
接等で一体化し強固なライニングを構成するためパーマ
ネントライニングには何ら欠陥を与えずに施工できるの
で施工が短時間で可能である。また、ウエアライニング
が万一損耗してもパーマネントライニングの欠陥部がな
いため鉄皮の溶損トラブルが発生しない。また、鉄皮と
耐火物は膨張挙動が異なるため炉口絞り部ではこの膨張
差に伴う隙間が発生するが、パーマネントライニングは
一般的に鉄皮からのサポート金物で固定されており鉄皮
に追従して動くがウエアライニングは独自で一体化して
おりこの影響を受けず、レンガの緩みに伴う抜け落ち、
またレンガ目地部への地金侵入などが発生しない。更
に、ウエアライニングを構成するレンガは溶接等により
一体化されることで築炉後の炉体傾動伴う緩みも生じな
いなど利点が多い。
接等で一体化し強固なライニングを構成するためパーマ
ネントライニングには何ら欠陥を与えずに施工できるの
で施工が短時間で可能である。また、ウエアライニング
が万一損耗してもパーマネントライニングの欠陥部がな
いため鉄皮の溶損トラブルが発生しない。また、鉄皮と
耐火物は膨張挙動が異なるため炉口絞り部ではこの膨張
差に伴う隙間が発生するが、パーマネントライニングは
一般的に鉄皮からのサポート金物で固定されており鉄皮
に追従して動くがウエアライニングは独自で一体化して
おりこの影響を受けず、レンガの緩みに伴う抜け落ち、
またレンガ目地部への地金侵入などが発生しない。更
に、ウエアライニングを構成するレンガは溶接等により
一体化されることで築炉後の炉体傾動伴う緩みも生じな
いなど利点が多い。
【0011】
【実施例】図1に250トン転炉の炉口絞り部のライニ
ング構成を示す。炉口絞り部のライニング厚みはパーマ
ネントライニング部2が114mm、ウエアライニング
部3が540mmで構成されている。パーマネントライ
ニング2はMgO質の焼成レンガで目地にはモルタルを
使用しているが、ウエアライニング3はMgO−C質レ
ンガで目地部には何も使用しない空目地築炉を実施して
いる。このウエアライニング3を構成する代表的な鉄板
4埋め込みレンガ5を図2に示す。レンガ5の形状は高
さ150mm、長さ540mm、幅は150mmから1
45mmにテーパーが付いたもので、このレンガに高さ
145mm、長さ500mmで厚みが2mmの鉄板4を
両側面に、該鉄板4の折り曲げ片を埋め込み製造した。
この2mmの鉄板は上部がレンガ面よりも5mm下がる
構造とした。
ング構成を示す。炉口絞り部のライニング厚みはパーマ
ネントライニング部2が114mm、ウエアライニング
部3が540mmで構成されている。パーマネントライ
ニング2はMgO質の焼成レンガで目地にはモルタルを
使用しているが、ウエアライニング3はMgO−C質レ
ンガで目地部には何も使用しない空目地築炉を実施して
いる。このウエアライニング3を構成する代表的な鉄板
4埋め込みレンガ5を図2に示す。レンガ5の形状は高
さ150mm、長さ540mm、幅は150mmから1
45mmにテーパーが付いたもので、このレンガに高さ
145mm、長さ500mmで厚みが2mmの鉄板4を
両側面に、該鉄板4の折り曲げ片を埋め込み製造した。
この2mmの鉄板は上部がレンガ面よりも5mm下がる
構造とした。
【0012】築炉方法は一段毎にリング状に施工し、施
工後に目地部の埋め込み鉄板4の上端部を溶接した。溶
接長さはレンガ5のパーマネントライニング2側から4
00mmで、図1に示すように炉口絞り部のほぼ全数を
固定した。溶接部で肉盛り部がレンガ上面から飛び出し
た所は研磨を行い上に乗るレンガの横目地の拡大を防止
した。図3及び図4は埋め込み鉄板4の変形例を示した
もので、角棒等の鋼材6を側面にあるいは上面に埋め込
んだ態様であっても溶接による一体化が可能であれば良
い。図5及び図6はレンガ上面部あるいは側面部に切り
欠き溝7を形成し、該切り欠き溝7にコッター部材を貫
入して連結する態様であっても同様の連結効果が達成さ
れる。
工後に目地部の埋め込み鉄板4の上端部を溶接した。溶
接長さはレンガ5のパーマネントライニング2側から4
00mmで、図1に示すように炉口絞り部のほぼ全数を
固定した。溶接部で肉盛り部がレンガ上面から飛び出し
た所は研磨を行い上に乗るレンガの横目地の拡大を防止
した。図3及び図4は埋め込み鉄板4の変形例を示した
もので、角棒等の鋼材6を側面にあるいは上面に埋め込
んだ態様であっても溶接による一体化が可能であれば良
い。図5及び図6はレンガ上面部あるいは側面部に切り
欠き溝7を形成し、該切り欠き溝7にコッター部材を貫
入して連結する態様であっても同様の連結効果が達成さ
れる。
【0013】
【発明の効果】本発明によるウエアライニングを構成す
るレンガ相互を溶接等の手段によって連結、固定した一
体化構造とした結果、稼働初期のライニングのゆるみに
伴う抜け落ち等がなく炉口絞り部レンガ脱落までの寿命
が従来の1000回から3000回へと向上した。ま
た、ウエアライニングが脱落してもパーマネントライニ
ングが健全なため鉄皮溶接トラブルも減少した。
るレンガ相互を溶接等の手段によって連結、固定した一
体化構造とした結果、稼働初期のライニングのゆるみに
伴う抜け落ち等がなく炉口絞り部レンガ脱落までの寿命
が従来の1000回から3000回へと向上した。ま
た、ウエアライニングが脱落してもパーマネントライニ
ングが健全なため鉄皮溶接トラブルも減少した。
【図1】転炉炉口絞り部のライニング構造の断面説明
図、
図、
【図2】本発明のウエアライニングを構成する鉄板埋め
込みレンガを示す斜視図、
込みレンガを示す斜視図、
【図3】本発明の他の埋め込み鉄板の変形例を示す斜視
図、
図、
【図4】本発明の更に他の埋め込み鉄板の変形例を示す
斜視図、
斜視図、
【図5】本発明のレンガ上面部に切り欠き溝を形成した
状態を示す斜視図、
状態を示す斜視図、
【図6】本発明のレンガ側面部に切り欠き溝を形成した
状態を示す斜視である。
状態を示す斜視である。
【符号の説明】 1 転炉の鉄皮 2 パーマネントライニング 3 ウエアライニング 4 埋め込み鉄板 5 レンガ 6 埋め込み鋼材 7 切り欠き溝
Claims (5)
- 【請求項1】 転炉ライニング構造において、炉口絞り
部のウエアライニングの各レンガ相互を連結したことを
特徴とする転炉ライニング構造。 - 【請求項2】 炉口絞り部のウエアライニングの各レン
ガの中間部より後方側の両側部に垂直に切欠溝を設け、
該切欠溝にコッター部材を貫入して連結することを特徴
とする請求項1記載の転炉ライニング構造。 - 【請求項3】 炉口絞り部のウエアライニングの各レン
ガの中間部より後方側の上面部のレンガ幅方向に切欠溝
を設け、該切欠溝にコッター部材を貫入して連結するこ
とを特徴とする請求項1または2記載の転炉ライニング
構造。 - 【請求項4】 炉口絞り部のウエアライニングの各レン
ガの両側面部に鉄板部材を埋設し、該鉄板部材を溶接し
て連結することを特徴とする請求項1乃至3記載の転炉
ライニング構造。 - 【請求項5】 炉口絞り部のウエアライニングの各レン
ガの少なくとも一面に鋼材を埋設し、該鋼材を溶接して
連結することを特徴とする請求項1乃至4記載の転炉ラ
イニング構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4080792A JP2648705B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 転炉ライニング構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4080792A JP2648705B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 転炉ライニング構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279719A true JPH05279719A (ja) | 1993-10-26 |
JP2648705B2 JP2648705B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=13728308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4080792A Expired - Lifetime JP2648705B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 転炉ライニング構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648705B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006010291A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Nikko Kankyo Kk | 炉の天井部構造 |
JP2009167468A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉絞り部のライニング構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107504815B (zh) * | 2017-08-19 | 2019-08-06 | 安徽芜湖海螺建筑安装工程有限责任公司 | 一种组合式锚固件及其加工方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5147A (ja) * | 1974-06-20 | 1976-01-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Reidanbosochi |
JPS5732177A (en) * | 1980-08-06 | 1982-02-20 | Toshiba Corp | Photoelectric conversion characteristic control system of solid state image pickup device |
-
1992
- 1992-04-02 JP JP4080792A patent/JP2648705B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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---|---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006010291A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Nikko Kankyo Kk | 炉の天井部構造 |
JP4584636B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2010-11-24 | 日鉱環境株式会社 | 産業廃棄物処理炉の使用方法 |
JP2009167468A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉絞り部のライニング構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2648705B2 (ja) | 1997-09-03 |
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