JPH05278884A

JPH05278884A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH05278884A
Application number: JP4105387A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Murayoshi; 靖司村吉
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-03-31
Filing date: 1992-03-31
Publication date: 1993-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】フリクションパッドの両端縁にバリが食い込
んだり、フリクションパッドとの摩擦係数が大きくなっ
たりすることなくシートを送り出す。【構成】フリクションパッド１８との摩擦で給紙シー
トＳの繰り出しが妨げられることを防ぐ低摩擦のカバー
部材３３を、給紙ロ−ラ１７に押し当てるフリクション
パッド１８の上流側を被ってパッドホルダ１９に着脱自
在に設ける。また、前記給紙シートＳの先端が前記フリ
クションパッド１８に食い込むことを防ぐガイド部材
を、フリクションパッド１８の両端側に着脱自在に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、原稿を送
り込んで読取位置でその原稿上の画像情報を読み取る画
像読取装置、あるいは印字・複写・転写・印刷等により
用紙に記録を行う画像形成装置（プリンタ・複写機・フ
ァクシミリ等）に適用しうる。詳しくは、そのような画
像読取装置あるいは画像形成装置などにおいて、積載し
た原稿・用紙などのシートを順次一枚ずつ分離して送り
出す給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の給紙装置では、たとえば
図１６に示すように、給紙カセット１内のシート押上板
２上に給紙シートＳを積載して収納し、スプリング３で
シート押上板２を押し上げて最上位のシートＳの先端側
を給紙ロ−ラ４押し当てる。また、給紙ロ−ラ４の下側
には、フリクションパッド５をシート繰出方向ａに対し
傾斜して設けるとともに、スプリング６で付勢して前記
給紙ロ−ラ４に押し当てる。そして、給紙時、給紙ロ−
ラ４を回転し、給紙シートＳを繰り出して給紙ロ−ラ４
とフリクションパッド５間に導き、それらの間で給紙シ
ートＳを順次一枚ずつ分離しながら送り出していた。

【０００３】ところで、この従来の給紙装置において、
たとえば、給紙シートＳと給紙ロ−ラ４間の摩擦係数を
μ₁とし、シートＳとフリクションパッド５間の摩擦係
数をμ₂とし、２枚の給紙シートＳ間の摩擦係数をμ₃と
すると、 μ₁＞μ₂＞μ₃ の関係にある。したがって、上述した給紙時に、この摩
擦係数の差に基づき給紙ロ−ラ４とフリクションパッド
５間のニップ部で一枚ずつ分離される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
の中には、たとえば裁断時のバリ（カエリ）が顕著なも
の、あるいは摩擦係数の高いものがある。そのため、従
来の給紙装置では、たとえば、図１７（１）に示すよう
に、バリ７が下側にある給紙シートＳａの場合は、その
先端側が前記フリクションパッド５の両端縁に食い込ん
で、シートの送り出しが困難となり、シートに不送りを
生ずる問題があった。また、図１７（２）に示すように
摩擦係数の高い給紙シートＳｂの場合は、その先端側と
前記フリクションパッド５との摩擦力が大きくなって、
シートの送り出しが困難となり、シートに不送りを生ず
る問題があった。

【０００５】そこで、この発明の目的は、フリクション
パッドの両端縁にバリが食い込んだり、フリクションパ
ッドとの摩擦力が大きくなったりすることなく、シート
を送り出すことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１に記
載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、
給紙シートＳの最上位または最下位の給紙シートＳの先
端を給紙ロ−ラ１７に押し当て、その給紙ロ−ラ１７を
回転して給紙シートＳを繰り出して該給紙ロ−ラ１７と
それに押し当てるフリクションパッド１８間に導き、そ
の間で一枚ずつ分離して給紙シートＳを送り出す給紙装
置において、給紙シートＳの先端が前記フリクションパ
ッド１８に食い込むことを防ぐガイド部材４０を、その
フリクションパッド１８の両端側に着脱自在に設けてな
ることを特徴とする。

【０００７】請求項２に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、給紙シートＳの最上位または最下位
の給紙シートＳの先端を給紙ロ−ラ１７に押し当て、そ
の給紙ロ−ラ１７を回転して給紙シートＳを繰り出して
該給紙ロ−ラ１７とそれに押し当てるフリクションパッ
ド１８間に導き、その間で一枚ずつ分離して給紙シート
Ｓを送り出す給紙装置において、前記フリクションパッ
ド１８との摩擦で給紙シートＳの繰り出しが妨げられる
ことを防ぐ低摩擦のカバー部材３３を、前記フリクショ
ンパッド１８の上流側を被って着脱自在に設けてなるこ
とを特徴とする。

【０００８】請求項３に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項２に記載の給紙装置におい
て、前記カバー部材３３を、前記フリクションパッド１
８を被うカバー部３３ａとその両端に設ける折曲アーム
部３３ｂとで形成し、その折曲アーム部３３ｂの弾性で
前記フリクションパッド１８のパッドホルダ１９に取り
付けてなることを特徴とする。

【０００９】請求項４に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項２に記載の給紙装置におい
て、前記カバー部材３３を前記パッドホルダ１９に取り
付けるとき、前記カバー部３３ａが変形して前記フリク
ションパッド１８を押圧し、前記カバー部３３ａの表面
が前記フリクションパッド１９の表面と面一となる弾性
を、前記カバー部材３３に保有せしめてなることを特徴
とする。

【００１０】

【作用】そして、請求項１に記載のものでは、給紙時、
給紙ロ−ラ１７を回転して給紙シートＳを繰り出し、そ
の給紙シートＳをガイド部材４０で案内して給紙ロ−ラ
１７とフリクションパッド１８間に導く。

【００１１】請求項２に記載のものでは、給紙時、給紙
ロ−ラ１７を回転して給紙シートＳを繰り出し、カバー
部材３３で案内して給紙ロ−ラ１７とフリクションパッ
ド１８間に導く。

【００１２】請求項３に記載のものでは、フリクション
パッド１８のパッドホルダ１９にカバー部材３３をその
折曲アーム部３３ｂの弾性で取り付け、そのカバー部３
３ａでフリクションパッド１８を被う。

【００１３】請求項４に記載のものでは、そのとき、フ
リクションパッド１８をカバー部３３ａで押圧し、それ
らフリクションパッド１８とカバー部３３ａの表面を面
一とする。

【００１４】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
を説明する。図１は、この発明の一実施例である給紙装
置を備えるレーザプリンタにおける要部の概略構成を示
す。図中符号１０は、給紙装置の装置本体である。その
装置本体１０は、図中手前と奥に向き合って起立する側
板１１およびその側板１１間をつなぐ底板１２などで外
部を囲って構成する。前記側板１１には、図中右の給紙
方向下流側先端に取付凹部１１ａを設ける。そして、前
記取付凹部１１ａを図示しないプリンタ本体側に有する
ピン１３に嵌め合わせて装置本体１０を着脱自在に取り
付けてなる。

【００１５】前記装置本体１０内には、給紙シートＳを
載せるシート台板１５を底板１２の上方に設ける。その
シート台板１５は、図中左の基端側の図示しない支点を
中心として回動自在に設ける。そのシート台板１５の先
端側と前記底板１２との間には、圧縮コイルバネ１６を
設ける。そして、前記圧縮コイルバネ１６で前記シート
台板１５を押し上げ、そのシート台板１５上の最上位の
給紙シートＳの先端側を給紙ロ−ラ１７に押し当ててな
る。

【００１６】その給紙ロ−ラ１７は、前記側板１１間で
適宜支持して回転自在に設ける。その給紙ロ−ラ１７の
下には、前記給紙シートＳの給紙方向下流側にフリクシ
ョンパッド１８をパッドホルダ１９で支持して設ける。
そして、該パッドホルダ１９の先端側を圧縮コイルバネ
２０で付勢して前記フリクションパッド１８を前記給紙
ロ−ラ１７に押し当ててなる。

【００１７】前記給紙ロ−ラ１７および前記フリクショ
ンパッド１９の給紙方向下流側には、前記側板１１と一
体にシートガイド２１を上下一対設ける。そして、前記
シートガイド２１間に給紙路２２を形成し、その出口２
２ａを前記側板１１の先端部近くに開口する。前記シー
トガイド２１のほぼ中間には、搬送ロ−ラ対２３を配置
してなる。

【００１８】しかして、給紙時、前記給紙ロ−ラ１７を
回転駆動して前記給紙シートＳを繰り出して該給紙ロ−
ラ１７とそれに押し当てる前記フリクションパッド１８
間に導き、その間で一枚ずつ分離して給紙シートＳを送
り出す。そして、前記搬送ロ−ラ対２３で給紙路２２を
搬送し、給紙路２２の出口２２ａから図示しないプリン
タ本体内へと給紙する。

【００１９】ところで、この発明では、前記フリクショ
ンパッド１８およびパッドホルダ１９を詳しくは図２に
示すごとく構成する。

【００２０】すなわち、前記パッドホルダ１９は、シー
ト巾方向に巾広の板状部材で形成し、基端部１９ａを水
平とする一方、中間部１９ｂを上向き垂直に立ち上げ、
さらに先端部１９ｃを斜め上向きに設ける。前記基端部
１９ａには、図中左の基端側左右両端に支軸３０を外向
きに突出して設ける。また、前記先端部１９ｃは、前記
中間部１９ｂの上端１９ｄより少し下げて設けるととも
に、前記中間部１９ｂの巾より短く設ける。その先端部
１９ｃの左右両端面には、凹部１９ｅを設ける。前記先
端部１９ｃの左右両端には、連結部材３１を連結する。
その連結部材３１は、ブロック状で、外側下端に係止凹
部３１ａを備え、内側に凸部３１ｂを備える。

【００２１】そして、図示するように、前記連結部材３
１の凸部３１ｂを前記先端部１９ｃの凹部１９ｅに矢示
方向に嵌め付けて、パッドホルダ１９の先端部１９ｃの
左右両端に該連結部材３１を着脱自在に設ける。

【００２２】一方、前記フリクションパッド１８は、薄
板状で、前記パッドホルダ１９の先端部１９ｃより少し
短く形成し、該先端部１９ｃ上に接着して設ける。その
フリクションパッド１８の上流側を被ってカバー部材３
３を設ける。

【００２３】そのカバー部材３３は、低摩擦の弾性薄板
で形成し、図３にも示すように、カバー部３３ａと折曲
アーム部３３ｂと折曲部３３ｃとからなる。前記カバー
部３３ａには、図中奥側を下向きにほぼ直角に折り曲げ
て折曲部３３ｃを一体に設ける。また、前記折曲アーム
部３３ｂは、図４に示すように、前記カバー部３３ａの
左右両端を下向き９０度以上の角度に折り曲げて設ける
とともに、下端を内向きに折り曲げて係止凸部３３ｄを
設ける。

【００２４】そして、カバー部材３３の折曲アーム部３
３ｂを外向きに拡げその弾性で前記パッドホルダ１９の
先端部１９ｃおよび連結部材３１を図５に示す状態で挾
むとともに、図６に示すように前記係止凸部３３ｄを前
記係止凹部３１ａに係止して取り付け、前記カバー部３
３ａでフリクションパッド１８の上流側を被い、前記折
曲部３３ｃで前記中間部１９ｂの上端１９ｄ周辺を被っ
て設ける。すると、そのとき、前記カバー部３３ａが図
５に示すように変形し、図７に示すように前記フリクシ
ョンパッド１８を押圧してそれらカバー部３３ａの表面
とフリクションパッド１８の表面とを面一としてなる。

【００２５】そして、図８に示すように、前記底板１２
と一体に設けたリブ３４に取付孔３４ａを設け、その取
付孔３４ａに前記パッドホルダ１９の支軸３０を矢示方
向に嵌め付けて回動自在にかつ着脱自在に設ける。そう
して、図１に示すように、前記パッドホルダ１９の先端
部１９ｃを圧縮コイルバネ２０で付勢して前記フリクシ
ョンパッド１８を前記給紙ロ−ラ１７に押し当ててな
る。

【００２６】しかして、給紙時、摩擦係数の高い給紙シ
ートＳを給紙する場合は、前記カバー部３３ａで案内し
て繰り出し、給紙シートＳをスムーズに送り出す。一
方、摩擦係数の低いシートを給紙する場合は、図９に示
すように、前記パッドホルダ１９から前記カバー部材３
３を取り外す。そして、その取り外したカバー部材３３
は、図１０に示すように、該パッドホルダ１９に取り付
けて紛失を防ぐ。

【００２７】なお、前記カバー部材は、図１１に示すよ
うに、折曲アーム部３３ｂの上下に係止凸部３３ｄ・３
３ｈを設ける構成としてもよい。そして、上側の係止凸
部３３ｈで、前記フリクションパッド１８の両端縁を押
圧する。

【００２８】さて、上述した給紙装置において、下側に
バリがある給紙シートＳを給紙する場合は、前記パッド
ホルダ１９から前記カバー部材３３を取り外した後、そ
の先端部１９ｃ両端に図１２に示すように前記連結部材
３１をガイド部材４０に付け代える。そのガイド部材４
０は、ブロック状で、下部外側に係止凹部４０ａを設
け、内側に凸部４０ｂを設けるとともに、上端部を内側
に直角に曲げてガイド部４０ｃを設ける。そして、図１
４に示すように前記凸部４０ｂを前記凹部１９ｅに嵌め
付けるとともに、図１３に示すように前記ガイド部４０
ｃを前記先端部１９ｃの両端部上に載せ、そのガイド部
４０ｃ内端を前記フリクションパッド１８の両端に突き
当てて取り付ける。

【００２９】しかして、給紙時、バリが下側にある給紙
シートＳの先端をガイド部４０ｃで案内し、シート先端
がフリクションパッド１８の両端縁に食い込むことを防
いで送り出す。

【００３０】なお、前記連結部材３１をガイド部材４０
と付け代えるとき、取り外した連結部材３１は、図１５
に示すように、パッドホルダ１９に設ける収納凹部１９
ｇに嵌め付けて紛失を防ぐ。

【００３１】

【発明の効果】したがって、請求項１に記載のものによ
れば、給紙時、給紙ロ−ラを回転してシートを繰り出
し、その給紙シートＳをガイド部材で案内して給紙ロ−
ラとフリクションパッド間に導くので、たとえばバリが
下側にある給紙シートでもフリクションパッドに食い込
むことなく繰り出してシートの不送りを防止することが
できる。

【００３２】請求項２に記載のものによれば、給紙時、
給紙ロ−ラを回転して給紙シートを繰り出し、そのシー
トをカバー部材で案内して給紙ロ−ラとフリクションパ
ッド間に導くので、たとえば摩擦係数の大きいシートで
も摩擦を小さくしてシートの不送りを防止することがで
きる。

【００３３】請求項３に記載のものによれば、フリクシ
ョンパッドのホルダにカバー部材をその折曲アーム部の
弾性で取り付け、そのカバー部でフリクションパッドを
被うので、給紙時、不用意に外れることを防ぐ一方、交
換時、着脱しやすく、作業を簡単にする。

【００３４】請求項４に記載のものによれば、そのと
き、フリクションパッドをカバー部で押圧し、それらフ
リクションパッドとカバー部の表面を面一とするので、
その給紙時に、カバー部とフリクションパッドの境目に
シートの先端を引っかけることなくスムーズに送ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である給紙装置を備えるレ
ーザプリンタにおける該給紙装置要部の概略構成図であ
る。

【図２】そのフリクションパッド、パッドホルダ、連結
部材、およびカバー部材の分解斜視図である。

【図３】そのカバー部材の斜視図である。

【図４】その側面図である。

【図５】そのカバー部材を取り付けたときの状態図であ
る。

【図６】そのカバー部材、フリクションパッド、および
連結部材を取り付けたパッドホルダの全体斜視図であ
る。

【図７】その部分拡大図である。

【図８】そのパッドホルダの取付時の説明図である。

【図９】そのパッドホルダからカバー部材を取り外した
状態図である。

【図１０】その取り外したカバー部材をパットホルダで
支持する状態図である。

【図１１】前記カバー部材の他例で、その一部の斜視図
である。

【図１２】前記連結部材をガイド部材に付け代えること
を説明する説明図である。

【図１３】その付け代え後の状態を示す斜視図である。

【図１４】その側面図である。

【図１５】取り外した連結部材をパッドホルダで支持す
る状態図である。

【図１６】従来の給紙装置の概略図である。

【図１７】従来の給紙装置のシート繰り出し例を示す状
態説明図で、（１）はバリが下側にあるシートの場合、
（２）は摩擦係数の大きいシートの場合を示す。

【符号の説明】

１７給紙ロ−ラ１８フリクションパッド１９パッドホルダ３３カバー部材４０ガイド部材Ｓシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】給紙シートの最上位または最下位のシー
トの先端を給紙ロ−ラに押し当て、その給紙ロ−ラを回
転してシートを繰り出して該給紙ロ−ラとそれに押し当
てるフリクションパッド間に導き、その間で一枚ずつ分
離してシートを送り出す給紙装置において、シートの先
端が前記フリクションパッドに食い込むことを防ぐガイ
ド部材を、そのフリクションパッドの両側に着脱自在に
設けてなる、給紙装置。
【請求項２】給紙シートの最上位または最下位のシー
トの先端を給紙ロ−ラに押し当て、その給紙ロ−ラを回
転してシートを繰り出して該給紙ロ−ラとそれに押し当
てるフリクションパッド間に導き、その間で一枚ずつ分
離してシートを送り出す給紙装置において、前記フリク
ションパッドとの摩擦でシートの繰り出しが妨げられる
ことを防ぐ低摩擦のカバー部材を、前記フリクションパ
ッドの上流側を被って着脱自在に設けてなる、給紙装
置。
【請求項３】前記カバー部材を、前記フリクションパ
ッドを被うカバー部とその両端に設ける折曲アーム部と
で形成し、その折曲アーム部の弾性で前記フリクション
パッドのパッドホルダに取り付けてなる、請求項２に記
載の給紙装置。
【請求項４】前記カバー部材を前記パッドホルダに取
り付けるとき、前記カバー部が変形して前記フリクショ
ンパッドを押圧し、前記カバー部の表面が前記フリクシ
ョンパッドの表面と面一となる弾性を、前記カバー部材
に保有せしめてなる、請求項３に記載の給紙装置。