JPH0527882A - デ−タ入力システムの制御方法 - Google Patents

デ−タ入力システムの制御方法

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JPH0527882A
JPH0527882A JP3182158A JP18215891A JPH0527882A JP H0527882 A JPH0527882 A JP H0527882A JP 3182158 A JP3182158 A JP 3182158A JP 18215891 A JP18215891 A JP 18215891A JP H0527882 A JPH0527882 A JP H0527882A
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JP
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data
control signal
slave device
input system
slave
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JP3182158A
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Inventor
Takashi Ohana
隆士 尾鼻
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め準備された複数の入力装置を任意に接続
することにより、最適な入力システムを構築する。ま
た、入力装置を接続するためのコネクタを最小限にし
て、装置の小型化を実現する。 【構成】 主装置と複数の従装置を直列接続して構成
し、それぞれ双方向のデ−タ線と制御信号線を共通に接
続する。制御信号が一定時間以上特定レベルを保持した
ときデ−タの送出を可能にし、この条件が満たされない
ときにはデ−タの送出を保留する。デ−タ送信権を有す
る従装置は、下位の従装置がデ−タを送信できないレベ
ル側に下位インタフェ−スを固定する一方、送出するデ
−タがない従装置は上位と下位のインタフェ−ス線を接
続した状態で制御信号を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力機器を直列に接続
して、任意の入力システムを構築することができるデ−
タ入力システムに関し、詳しくは、主たる入力装置とし
てのキ−ボ−ドに補助入力装置としてのテンキ−パッド
やバ−コ−ドリ−ダ等を接続したワ−ドプロセッサやパ
−ソナルコンピュ−タのデ−タ入力システムの制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワ−ドプロセッサやパ−ソナ
ルコンピュ−タのデ−タ入力装置としては、主としてキ
−ボ−ドやマウス等が使用されていた。しかし、これら
の他にも、デ−タ入力装置としては、テンキ−パッド、
バ−コ−ドリ−ダ、ライトペン、あるいはタッチパネル
等の種々のものがある。いま、例えば、キ−ボ−ドを主
たる入力装置とし、その他、オプションとしてのテンキ
−パッドおよびバ−コ−ドリ−ダからなる入力システム
を構成する場合には、図2の2a〜2cに示すような接
続構成をとっている。すなわち、図2aは、処理装置
に、オプション機器であるテンキ−パッドやバ−コ−ド
リ−ダのためのコネクタおよび電子回路を標準装備して
いるものである。しかし、このシステムでは、各機器が
並列に処理装置に接続されるために、接続ケ−ブルが煩
雑となる上、装置の小型化を困難にしている。また、図
2bは、標準入力装置であるキ−ボ−ドにテンキ−パッ
ドとバ−コ−ドリ−ダのためのコネクタを設けたもので
ある。このシステムでは、上記図2aの問題点を一部解
決することができ、処理装置にコネクタを標準装備する
必要はないが、キ−ボ−ドにテンキ−パッドやバ−コ−
ドリ−ダのコネクタを装備しておく必要があり、その結
果、キ−ボ−ドの小型化が困難である他、キ−ボ−ドに
接続されるケ−ブルが多くなり、煩雑さが増大するとい
う問題があった。
【0003】また、図2aおよび図2bでは、入力シス
テムを構成する機器が限定されており、他の入力機器を
接続する場合には、処理装置に直接接続する以外に方法
がなかった。図2cは、図2bに示すテンキ−パッドの
上位インタフェ−スをキ−ボ−ドの上位インタフェ−ス
と同じにし、テンキ−パッドの下位インタフェ−スとし
て処理装置と同じキ−ボ−ドインタフェ−スを持たせた
ものである。図2dは、テンキ−パッドを必要としない
場合の接続方法であって、キ−ボ−ドの上位インタフェ
−スを処理装置に直接接続することができる。このシス
テムでは、各機器が搭載するコネクタは必要最小限で済
むとともに、機器が直列に接続されているためにケ−ブ
ルも整理し易く、操作性を低下させることも少ないが、
オプション機器であるテンキ−パッドにリピ−ト機能、
多重打鍵処理機能等の多くの機能を持たせる必要がある
ので、原価的な問題の他に装置の小型化が困難となる。
なお、リピ−ト機能とは、キ−を押し続けるとそのキ−
に対応したデ−タが連続して入力される機能であり、タ
イパ−マチック機能とも呼ばれる。また、多重打鍵機能
とは、複数のキ−が同時に押下されたとき、異常なデ−
タを出力することを防止する機能であって、2キ−ロ−
ルオ−バ、Nキ−ロ−ルオ−バ等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
−タ入力システムのうち、処理装置に並列に各入力装置
を接続するものは、処理装置に各入力装置用のコネクタ
と電子回路を標準装備しなければならず、接続ケ−ブル
が煩雑となり、かつ処理装置の小型化が困難になるとい
う問題がある。また、処理装置に主入力装置であるキ−
ボ−ドのみを接続し、キ−ボ−ドの下位にその他の入力
装置を接続するものは、キ−ボ−ドにその他の入力装置
のコネクタを装備しておく必要があるので、キ−ボ−ド
の小型化が困難となり、キ−ボ−ドに接続されるコネク
タの煩雑さが改善できない。さらに、これらのシステム
では、入力システムを構成する機器が限定され、他の入
力機器を接続する場合には、処理装置に直接接続する以
外に方法がないという問題もある。本発明の目的は、こ
れら従来の課題を解決し、各種の入力装置を任意に接続
しすることができ、これらを接続するためのコネクタを
最小限ですませ、かつ装置の小型化が可能なデ−タ入力
システムの制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のデ−タ入力システムの制御方法は、(イ)
処理装置に直接接続される入力装置(主装置)と、主装
置に接続された双方向のデ−タ線および制御信号線に共
通に接続された複数の入力装置(従装置)とで構成され
るデ−タ入力システムであって、主装置および従装置
は、制御信号が予め定めた時間以上特定の信号レベルを
保持したときデ−タの送出が可能であり、条件を満足し
ないときにはデ−タの送出を保留し、主装置に対してデ
−タを送出する従装置は、条件が満足することを検出し
た後、下位インタフェ−スの制御信号を下位の従装置が
デ−タを送信できないレベルに固定して、デ−タを送出
し、また送出すべきデ−タがない場合には、上位インタ
フェ−スと下位インタフェ−スとを接続した状態で制御
信号を監視することに特徴がある。また、(ロ)主装置
は、任意の従装置との間でデ−タの送受信中に、制御信
号を制御することにより従装置の送信権を継続させるよ
うにしたことにも特徴がある。また、(ハ)従装置は、
送出するデ−タの第1バイト目を制御符号として送出
し、制御符号により主装置に対してデ−タの処理手順を
示すことにも特徴がある。さらに、(ニ)従装置におけ
る送信権の優先度を決定する場合、制御信号を監視して
自装置からデ−タの送出が可能であるか否かを判断する
までの時間を短縮ないし延長することにより、従装置の
送信権の優先度を高めたり、下げたりすることにも特徴
がある。さらに、(ホ)従装置のうち末端に接続された
従装置は、下位インタフェ−スを有しないことにも特徴
がある。
【0006】
【作用】本発明においては、(イ)処理装置に直接接続
される主装置(入力装置)とそれに接続される従装置
(入力装置)とで構成され、主装置は上位の処理装置に
接続するための上位インタフェ−スと、従装置に接続す
るための下位インタフェ−スとを備えるとともに、従装
置もそれぞれ上位インタフェ−スと下位インタフェ−ス
とを備える。(ロ)また、従装置は、送出するデ−タの
処理方法を主装置に対して指定するための符号をデ−タ
の先頭に付加することにより、主装置はこの符号を認識
して、処理装置に整合したインタフェ−ス手順に変換し
て送出する。(ハ)上位インタフェ−スと下位インタフ
ェ−スとは、1本のデ−タ線と1本の制御信号とを含
み、いずれも上位装置と下位装置の両方から信号を送出
できる双方向性の信号線とし、真値をロ−レベルとし、
偽値を高インピ−ダンスのハイレベルとする。(ニ)主
装置と従装置との間の転送デ−タの形式は、ビットシリ
アル信号であり、ロ−レベルのスタ−トビットで始まり
ハイレベルのストップビットで終了する。(ホ)従装置
のデ−タ送出は、デ−タ線をロ−レベルとしてスタ−ト
ビットを送出した後、制御信号をロ−レベルにして、主
装置にスタ−トビットの受信を要求し、その後所定のタ
イミングで制御信号をハイレベルに戻し、スタ−トビッ
トの送出を完了する。その後、さらに所定の時間を置い
てデ−タ線に第1ビットを送出し、同じようにしてスト
ップビットまでを順次送出した後、制御信号をハイレベ
ルとしてそのデ−タの送出を終了する。(ヘ)従装置
は、デ−タ送出中に制御信号をハイレベルとしたとき、
上位インタフェ−スの制御信号線がハイレベルになって
いるか否かを認識し、ハイレベルになっていない場合に
は、そのデ−タの送出を中断して次の送信の機会に再度
送出する。(ト)主装置は、従装置から出力されたデ−
タにエラ−を検出した場合には、所定時間以内に再送要
求コマンドを発行する。(チ)従装置は、再送要求コマ
ンドを受信すると、所定時間以内にそのデ−タの再送を
開始する。(リ)主装置は、従装置から出力されたデ−
タが正常に受信できたときには、所定時間以内に続送要
求コマンドを発行する。(ヌ)従装置は、続送要求コマ
ンドを受信すると、所定時間以内に次の送出デ−タの送
出を開始する。次に、送出すべきデ−タが無い場合に
は、上位インタフェ−スと下位インタフェ−スを接続し
て、送信権を放棄する。(ル)従装置は、常に上位イン
タフェ−スの制御信号を監視して、制御信号が一定時間
以上ハイレベルを維持したときには必要に応じてデ−タ
の送出を行うことができる。(ワ)上位インタフェ−ス
における制御信号が上記条件を満足しないときには、送
出すべきデ−タが発生してもそのデ−タの送出を保留す
る。(カ)従装置がデ−タ送出をする場合、デ−タの送
出が可能であることを確認した後に、下位インタフェ−
スの制御信号をロ−レベルに固定する。(チ)デ−タの
送出を行わない従装置は、上位インタフェ−スと下位イ
ンタフェ−スとを接続して、制御信号の監視を行う。こ
れにより、複数の入力装置を簡単な構成で接続できるイ
ンタフェ−スを実現することができ、コネクタを最小限
にし、装置の小型化を容易にするとともに、システムの
構成要素を容易に拡充することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示すデ−タ入力シ
ステムの構成図である。図3では、主装置1に3台の従
装置2a〜2cが接続されている構成を示す。従装置2
a,2bは、各々上位インタフェ−スと下位インタフェ
−スとを有し、上位インタフェ−スは他の従装置または
主装置1に接続される。また、従装置2cは、上位イン
タフェ−スのみを有している。主装置1は、主入力装置
であるキ−ボ−ドが適当であり、従装置は必要に応じて
テンキ−パッドやバ−コ−ドリ−ダ、磁気カ−ドリ−ダ
等が使用される。特に、バ−コ−ドリ−ダ等は手持ち装
置であって、下位インタフェ−スを持つと操作性が低下
するため、最下位の従装置2cをバ−コ−ドリ−ダにす
ることが適当である。前述のように、デ−タの先頭に付
加される1バイトの制御符号は、従装置の出力するデ−
タの処理方法を主装置に指定するものである。すなわ
ち、従装置の送出デ−タの内容は、テンキ−パッドの場
合には1バイトのキ−の物理的なアドレス情報であり、
磁気カ−ドリ−ダでは7ビットの文字コ−ドにパリティ
ビットを付加した最大72バイトのデ−タが送出され
る。また、テンキ−パッド等の打鍵入力機器では、一般
的にアドレス情報にキ−が押下されたこと、または離さ
れたことを表わす情報が付加される。この理由は、特定
のキ−が所定の時間以上押下し続けると、主装置がその
キ−情報を所定の間隔で連続して出力するように、リピ
−ト動作を行わせるためである。テンキ−パッド等で
は、このリピ−ト動作の要否も上記制御符号により表わ
す。主装置は、この付加情報によりデ−タの処理方法を
選択することができる。
【0008】従装置は、常時、上位インタフェ−スの制
御信号を監視している。制御信号が一定時間以上ハイレ
ベルを維持したときには、従装置からデ−タを送出する
ことができるが、複数の従装置が同時にデ−タの送出を
開始すると、デ−タの衝突が発生する。この衝突を防止
するため、従装置はデ−タを送出する場合には、デ−タ
の送出が可能であることを確認してから下位インタフェ
−スの制御信号をロ−レベルに固定して、デ−タ線を切
り離す。従装置からデ−タを送出する場合には、デ−タ
線にデ−タビットを出力した後、制御信号をロ−レベル
にして主装置にこのビットの受信を要求し、その後、所
定のタイミングで制御信号をハイレベルに戻す。このと
き、より上位の装置が制御信号をロ−レベルに固定して
いる場合には、それより下位の従装置から見ると出力信
号と制御信号の不一致が発生する。この不一致により従
装置はは送信禁止状態を認識して、そのデ−タの送出を
中断し、次の送出の機会に改めて再送する。このよう
に、制御信号は双方向性の信号線で構成されているの
で、下位インタフェ−スから信号を送出しているとき
に、上位装置はその信号をロ−レベルに固定することが
できる。
【0009】前述のように、複数の従装置が同時にデ−
タの送出を開始したときには、最上位の従装置が送信権
を獲得することになるが、一旦送信権を獲得した従装置
がデ−タの送出の途中で上位装置より送信権を奪われる
ような動作は禁止する必要がある。このために、下位装
置からデ−タの送出を開始した後は、その従装置が送信
権を放棄するまでは、上位装置は下位インタフェ−スを
上位インタフェ−スに接続したままの状態で、制御信号
を監視することにより、制御信号が一定時間以上ハイレ
ベルを維持するまではデ−タの送出を行わないようにす
る。この監視時間をT1とし、主装置が従装置から出力
されたデ−タに対して再送要求コマンドまたは続送要求
コマンドを発行するまでの時間をT2とし、そのコマン
ドに対して従装置がデ−タの送出を開始するまでの時間
をT3としたとき、次の公式が成立するようにする。 T1>T2,T1>T3 ・・・・・・・・・・・・・(1) すなわち、T1をT2,T3のいずれよりも大きくとる
ことにより、その装置よりも下位に位置する従装置が行
っているデ−タの送出を妨害することを防止することが
できる。
【0010】図1は、本発明の一実施例を示すデ−タ入
力システムの動作原理説明図であり、図4は図1におけ
る2aまたは2bの従装置の内部構成を示すブロック図
である。 図1では、デ−タ入力システムの一例とし
て、下位インタフェ−スを有する2台の従装置2a,2
bと、下位インタフェ−スを持たない従装置2cと、主
装置1からなる構成を示す。図1において、101a〜
101cは制御信号、102a〜102cはデ−タ線、
10a〜10cは制御信号制御部、11a〜11cはデ
−タ送受信部である。図4に示すように、従装置は上位
インタフェ−スを下位インタフェ−スとア−スに切り替
えるスイッチ回路13と、制御信号送受信部12とを有
している。ステッチ回路13は、図1における制御信号
制御部10内に存在する。図4の左側の制御信号線10
1は上位装置(主装置1または上位の従装置)に接続さ
れ、右側の制御信号線101は下位装置(下位の従装
置)に接続されている。制御信号制御部は、図4に示す
ように、上位インタフェ−スの制御信号101を制御信
号送受信部12に接続するとともに、スイッチ回路13
にも接続するが、ここではア−ス電位には切り離され
て、下位の従装置に接続されているので、下位インタフ
ェ−スの制御信号として接続されている。スイッチ回路
13が反対側のア−ス電位に切り換えられると、下位イ
ンタフェ−スの制御信号はロ−レベルに固定される。な
お、制御信号制御部とデ−タ送受信部は、図示されてい
ないマイクロコンピュ−タおよびそのプログラムにより
制御されている。本実施例では、転送デ−タは1ビット
のスタ−トビットと、8ビットのデ−タと、1ビットの
パリティビットと、1ビット以上のストップビットの合
計11ビットで構成されている。そして、スタ−トビッ
トはロ−レベル、ストップビットはハイレベル、デ−タ
の‘1’はロ−レベル、デ−タの‘0’はハイレベルと
する。デ−タの転送速度は100μS/ビットとする。
ただし、これらの条件は、簡単なハ−ドウェアおよびプ
ログラムの変更により、任意に設定することができる。
【0011】図1において、従装置2a〜2cは、図4
に示す制御信号送受信部12で常時制御信号を監視して
おり、制御信号が2mS以上ハイレベルを持続しない限
り、例えオペレ−タの入力操作により送出すべきデ−タ
が発生しても、これを送出しないものとする。また、送
出すべきデ−タを持たない従装置は、上位インタフェ−
スと下位インタフェ−スとを接続した状態で制御信号を
監視している。従装置がデ−タを送出する場合には、デ
−タ線をロ−レベルにしてスタ−トビットを送出した
後、制御信号線をロ−レベルにして主装置にスタ−トビ
ットの受信を要求し、50μS後にハイレベルに戻し
て、その後さらに50μSの時間を置いてスタ−トビッ
トの送出を完了する。続いてデ−タ線に第1ビットを送
出し、以下、同じようにストップビットまでを順次送出
する。ストップビットの送出を終了すると、制御信号お
よびデ−タ線をハイレベルにしたままの状態で、主装置
の応答デ−タを受信する。デ−タを送出する場合には、
スタ−トビットの送出と同時に下位インタフェ−スの制
御信号線をロ−レベルに固定して、下位インタフェ−ス
のデ−タ線を切り離す。従装置2aと従装置2bとが同
時にデ−タを送出開始した場合には、従装置2bから見
ると、従装置2aは制御信号線をロ−レベルに固定して
いるため、スタ−トビットを送出した後、制御信号をハ
イレベルにしたとき制御信号線がハイレベルにならな
い。この状態を検出することにより、従装置2bは上位
の従装置2aに送信権を獲得されたことを認識する。こ
の場合、従装置2bは制御信号を監視しながら、次に2
mS以上ハイレベルを継続するまで送出しようとしたデ
−タを保留する。従装置2bと従装置2cが同時にデ−
タを送出しようとした場合には、従装置2cが前述の2
bと同じ動作を行ってデ−タの送出を中断し、従装置2
bが送信権を獲得する。
【0012】一方、主装置は従装置から送出されたデ−
タを受信すると、パリティチェックを行って、その結果
パリティエラ−が検出されると、再送要求コマンドを
0.5mS以内に送出し、またパリティエラ−が検出さ
れないときには、続送要求コマンドを0.5mS以内に
送出する。主装置のデ−タ送出の手順は、先ずデ−タ線
をロ−レベルにしてスタ−トビットを送出する。スタ−
トビットを検出した従装置は、制御信号線をロ−レベル
にして、主装置に対してスタ−トビットを受信したこと
を報告し、50μS後にハイレベルに戻す。主装置は制
御信号がロ−レベルになったことを認知すると、100
μS以内にデ−タの第1ビットをデ−タ線に送出する。
従装置は制御信号をハイレベルにしたままの状態で、5
0μSの時間を置いて第1ビットを受信し、制御信号線
をロ−レベルにして主装置に対して第2ビットの送出を
要求する。以下、同じようにして主装置はストップビッ
トまでを順次送出する。送信権を有する従装置は、受信
動作が完了すると、制御信号をハイレベルにしたままの
状態でその受信デ−タを解析し、再送要求コマンドを受
信したときは0.5mS以内に同一デ−タの送出を開始
し、続送要求コマンドを受信した場合には次のデ−タの
送出に移る。このとき、次に送出するデ−タが無い場合
には、上位インタフェ−スを下位インタフェ−スに接続
して送信権を放棄する。送信権を放棄した従装置よりも
上位に位置する従装置は、その後下位インタフェ−スの
制御信号はハイレベルのままの状態で2mS以上が経過
したため、下位の従装置の送信が終了したことを認識
し、また送信権を放棄した従装置より下位に位置する従
装置は、上位インタフェ−スの制御信号がハイレベルの
ままの状態で2mS以上が経過したため、上位の従装置
の送出が終了したことを認識する。
【0013】以下、図5により制御信号送受信動作を、
また図6によりデ−タ送受信動作を、それぞれ詳述す
る。図5は、図1における任意の従装置の制御信号制御
部の論理ブロック図である。図5において、31〜33
はNANDゲ−トであり、特に31と33にはオ−プン
コレクタタイプのゲ−トを使用する。36〜39はイン
バ−タであり、特に38はオ−プンコレクタタイプのイ
ンバ−タである。NANDゲ−ト31,32は、上位装
置に制御信号を送出する際の制御に用いられ、NAND
ゲ−ト33は上位装置から送られてきた制御信号を下位
に伝達するための制御に用いられる。信号線301は下
位インタフェ−スの制御信号線、302は上位インタフ
ェ−スの制御信号線である。信号線307は送信要求線
であり、下位インタフェ−スの制御信号線301に送信
要求をする場合には、信号線307にハイレベルを入力
する。NANDゲ−ト33の入力305(UCS:アッ
パ−クロックセレクト)は、フリップフロップ34のセ
ット出力305がそのまま入力信号(UCS)となる。
また、NANDゲ−ト32の入力306(LCS:ロア
−クロックセレクト)は、フリップフロップ34のリセ
ット出力306(LCS)がそのまま入力信号(LC
S)となる。また、NANDゲ−ト31の入力303
は、この従装置における入力信号である。さらに、信号
線304は、上位装置から送られてくる上位インタフェ
−スの制御信号である。デ−タ送信時に、デ−タ線にス
タ−トビットを送出すると同時に、信号線307をハイ
レベルとして下位インタフェ−スの制御信号線301を
ロ−レベルに固定する。それと同時に、フリップフロッ
プ34をセットして、信号線305(UCS)をハイレ
ベルに、また信号線306(LCS)をロ−レベルに固
定する。LCS信号はNANDゲ−ト32の入力の一方
にも接続されているので、この信号がロ−レベルにされ
ると下位インタフェ−スの制御信号は上位インタフェ−
スから開放される。すなわち、NANDゲ−ト32はス
イッチ回路の機能を果す。この従装置の出力する制御信
号は、信号線303からNANDゲ−ト31を通って上
位インタフェ−スに送出される。
【0014】この従装置は、送出すべきデ−タが無いと
きには、信号線307をロ−レベルに固定しておく。こ
の場合、信号線301はインバ−タ37、NANDゲ−
ト32,31を介して信号線302に接続され、信号線
302はインバ−タ36、NANDゲ−ト33を介して
信号線301に接続される。すなわち、信号線301と
302とは、同じ論理レベルとなっている。これによ
り、NANDゲ−ト33を介して上位インタフェ−ス信
号線302から下位インタフェ−ス信号線301へ、信
号がそのまま伝達されることになる。一方、信号301
と302とは、各々インバ−タ37と36を介してエク
スクル−シブオア(EOR)回路35に接続されてお
り、EOR回路35は信号線301と302の論理レベ
ルが一致しているか否かを監視して、不一致が発生した
ときにはロ−レベル側を信号源とするように信号の流れ
を制御する。すなわち、不一致が発生すると、EOR回
路35はハイレベル信号を発生して、フリップフロップ
34をトリガする。このとき、仮に信号線302がロ−
レベルであれば、フリップフロップ34のD端子がハイ
レベルとなるためセット状態となって、信号線305を
ハイレベルにして信号線301をロ−レベルにする。逆
に、不一致が発生したとき、信号線301がロ−レベル
であれば、信号線302はその逆論理、つまりハイレベ
ルであるため、フリップフロップ34のD端子はロ−レ
ベルとなり、出力はリセット状態となって信号線306
をハイレベルにして信号線302にロ−レベル信号を送
出する。上述の動作により、デ−タを送出しない従装置
は、上位インタフェ−スと下位インタフェ−スとを接続
し、両インタフェ−スの信号レベルに不一致が生じる毎
にロ−レベルを送出している側を信号源とするように切
り換える。
【0015】図6は、図1における従装置のデ−タ送受
信部の論理ブロック図である。デ−タ線の場合には、送
信権を獲得した従装置は、下位インタフェ−スのデ−タ
線を制御する必要がないため、図5のインバ−タ38と
39に相当する回路は不要である。従って、図6では、
図5のこの部分を削除しただけで、その他の動作は制御
信号制御回路と同じである。なお、信号線401は下位
インタフェ−ス、信号線402は上位インタフェ−ス側
を示しており、信号線403はこの従装置からの出力デ
−タ、信号線404は上位装置からの受信デ−タであ
る。また、信号線407は、図5のインバ−タ39の出
力信号と同じである。図5および図6においては、イン
タフェ−ス出力がオ−プンコレクタで構成されているた
めに、上位インタフェ−ス側にはプルアップ抵抗Rを設
けている。また、図5および図6では、実際の設計に際
して論理素子の入出力間に生じる時間的な遅れによる誤
動作を防止する必要があるが、これは従来の技術により
解決される。なお、実施例では、送信権を有する従装置
のみが制御信号をロ−レベルとして下位に位置する従装
置の送信を禁止するものであるが、主装置が制御信号を
ロ−レベルに固定することも可能である。主装置が従装
置の送信したデ−タに対して、何等かの事情、例えば処
理装置との通信を優先して行う必要が生じて、所定時間
以内に従装置に対して応答を返送することが不可能な場
合には、制御信号を一時的にロ−レベルに固定する。こ
の場合、送信権を有する従装置はデ−タの送出を中断し
て、制御信号がハイレベルに回復するまで待機する。
【0016】この間、その従装置よりも上位にある従装
置は、上位インタフェ−スの制御信号がロ−レベルに固
定されているため、たとえ送出すべきデ−タが発生して
も送信要求を保留する。また、その従装置よりも下位に
ある従装置は、その従装置が送信権を継続しているた
め、上位インタフェ−スの制御信号がロ−レベルに固定
されたままとなって、送信要求も保留したままとなる。
この動作は、主装置の責任において、従装置の送信権を
継続することを示しており、本発明がより効果的とな
る。なお、ここまでの説明で、本発明のデ−タ入力シス
テムにおいては、上位装置ほど送信の優先権を持つこと
になるが、制御信号がハイレベルを継続する時間監視の
長さは、前述のように、T2=T3=0.5mSである
から、0.5mS以上であれば任意であり、これを適当
に設定することにより上位装置の優先度を下げることも
可能である。例えば、制御信号のハイレベル継続監視時
間を従装置2aは2.2mSとし、その他の従装置は2
mSとすると、従装置2aの送信権を最下位にすること
ができる。さらに、従装置2cの監視時間を1.8mS
とし、他の従装置の監視時間を2mSとしておくと、従
装置2aの送信権は最優先となる。
【0017】図7は、図1における主装置と従装置から
送出されるデ−タおよび制御信号(クロック)のタイム
チャ−トである。主装置または従装置のデ−タ送出手順
は、図7の(a)〜(d)の通りである。先ず、主装置
は、デ−タ線をロ−レベルとしてスタ−トビットSTを
送出する(図7の(a))。スタ−トビットSTの長さ
は100μSであって、デ−タの1ビット長と同じであ
る。スタ−トビットSTを検出した従装置は、制御信号
線をロ−レベルにして、50μS後にロ−レベルからハ
イレベルにし、そのままの状態で主装置からのデ−タ1
ビット目を受信する。そして、従装置は受信した後、制
御信号線をロ−レベルにして主装置に第2ビット目の送
出を要求する(図7の(b))。すなわち、従装置から
の要求信号が主装置の制御信号(クロック)となる(図
7(b)(d))。主装置はストップビットSP(10
0μS長)を送出すると、ハイレベルのまま、次のスタ
−トビットSTを送出するまで保持する(図7の
(c))。従装置は、ストップビットSTを受信する
と、やはりハイレベルに保持して次のスタ−トビットを
待機する(図7の(d))。
【0018】本発明のデ−タ入力システムでは、従装置
の送出するデ−タは少なくとも2バイト以上とし、その
第1バイト目は後続デ−タの処理方法を主装置に対して
指定するための制御符号と定める。本発明のデ−タ入力
システムを構成する従装置は、テンキ−パッド、バ−コ
−ドリ−ダ、磁気カ−ドリ−ダ等があるが、これらの入
力装置はそれぞれ特有のデ−タフォ−マットを持ってい
る。従って、主装置に対して指定する制御符号は、処理
装置に送出する前にそのフォ−マットに応じた処理を行
うことを指示するものである。一例として(80)16
キ−デ−タ1、(81)16をキ−デ−タ2、(82)16
をストリ−ムデ−タ1、(83)16をストリ−ムデ−タ
2とすると、キ−デ−タ1はテンキ−パッドのキ−が操
作されたときそのキ−に割り当てられた物理的アドレス
情報と操作内容、つまりそのキ−が押下されたか、また
は離されたという情報を示す1バイトのデ−タである。
主装置は、この制御符号を受信した場合、後続の1バイ
トのデ−タを受信して、その情報を処理装置に送出す
る。キ−デ−タ2は、キ−デ−タ1と同じように、1バ
イトのデ−タであるが所定時間以内にそのキ−が離され
たという情報が無い場合には、所定の間隔で前述のリピ
−ト動作を行うことを指定する。主装置は、この制御符
号を受信した場合、後続の1バイトのデ−タを受信し
て、そのデ−タがキ−が押下されたことを示しているな
らば、そのキ−が離されたという情報または他のキ−が
押下されたという情報が来るまで待機し、所定の時間以
内にいずれも受信できないときには処理装置に対してリ
ピ−ト動作を要求する。
【0019】ストリ−ムデ−タ1は、8ビットJISコ
−ドによる複数のデ−タで構成されるデ−タで、先頭と
末尾に(FF)16を付加したデ−タであるとする。主装
置は、この制御符号を受信した場合、(FF)16で始ま
り、(FF)16で終了する一連のデ−タを受信して、所
定のフォ−マットに変換し処理装置に送出する。次に、
ストリ−ムデ−タ2は、7ビットJISコ−ドの27
ットに偶数パリティビットを付加した合計8ビットによ
る複数のデ−タで構成されるデ−タで、先頭と末尾に
(FF)16を付加し、さらに末尾の(FF)16の直前の
1バイトは水平パリティチェックキャラクタとしたデ−
タである。主装置は、この制御符号を受信した場合、
(FF)16で始まり、(FF)16で終了する一連のデ−
タを受信して、パリティチェックを行った後、所定のフ
ォ−マットに変換して処理装置に送出する。このよう
に、制御符号はテンキ−パッド、バ−コ−ドリ−ダ、あ
るいは磁気カ−ドリ−ダを想定したもので、これらの制
御符号で対応できないような入力装置を接続すること
は、主装置のインタフェ−ス変換手順と制御符号を追加
する必要があるので、予め十分に検討しておく必要があ
る。一方、既存のフォ−マットに適合するように新しい
入力装置を設計することにより、既存のシステムに何も
追加せずにシステムの構成要素を拡充することができ
る。主装置は、前述のように制御符号を認識してデ−タ
を処理した後、所定のフォ−マットに変換して処理装置
に送出する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め準備されている各種の入力装置を必要に応じて任意
に接続するだけで、最適な入力システムを構成すること
ができる。さらに、これらの入力装置を接続するための
コネクタは最小限で済むので、装置の小型化を実現する
ことができ、システムの構成要素を拡充することが可能
となる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すデ−タ入力システムの
接続構成図である。
【図2】従来における入力システムの構成例を示す図で
ある。
【図3】本発明のデ−タ入力システムの概要を示すブロ
ック図である。
【図4】図1における制御信号制御部の動作原理を示す
ブロック図である。
【図5】図1における制御信号線の制御を示す論理ブロ
ック図である。
【図6】図1におけるデ−タ線の制御を示す論理ブロッ
ク図である。
【図7】図1における主装置および従装置のデ−タと制
御信号の送受信タイムチャ−トである。
【符号の説明】
1 主装置 2a〜2c 従装置 101a〜101c 制御信号 102a〜102c デ−タ線 10a〜10c 制御信号制御部 11a〜11c デ−タ送受信部 12 制御信号送受信部 13 スイッチ回路 31〜33 NANDゲ−ト 36〜39 インバ−タ 34 フリップフロップ 35 エクスクル−シブオア(EOR)回路 301 下位インタフェ−ス制御信号線 302 上位インタフェ−ス制御信号線 401 下位インタフェ−スデ−タ線 402 上位インタフェ−スデ−タ線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置に直接接続される入力装置(主
    装置)と、該主装置に接続された双方向のデ−タ線およ
    び制御信号線に共通に接続された複数の入力装置(従装
    置)とで構成されるデ−タ入力システムであって、上記
    主装置および従装置は、上記制御信号が予め定めた時間
    以上特定の信号レベルを保持したときデ−タの送出が可
    能であり、上記条件を満足しないときにはデ−タの送出
    を保留し、上記主装置に対してデ−タを送出する従装置
    は、上記条件が満足することを検出した後、下位インタ
    フェ−スの制御信号を下位の従装置がデ−タを送信でき
    ないレベルに固定して、デ−タを送出し、また送出すべ
    きデ−タがない場合には、上位インタフェ−スと下位イ
    ンタフェ−スとを接続した状態で上記制御信号を監視す
    ることを特徴とするデ−タ入力システムの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたデ−タ入力システ
    ムの制御方法において、上記主装置は、任意の従装置と
    の間でデ−タの送受信中に、制御信号を制御することに
    より該従装置の送信権を継続させるようにしたことを特
    徴とするデ−タ入力システムの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデ−タ入力シ
    ステムの制御方法において、上記従装置は、送出するデ
    −タの第1バイト目を制御符号として送出し、該制御符
    号により主装置に対して当該デ−タの処理手順を示すこ
    とを特徴とするデ−タ入力システムの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載のデ−タ入
    力システムの制御方法において、上記従装置における送
    信権の優先度を決定する場合、制御信号を監視して自装
    置からデ−タの送出が可能であるか否かを判断するまで
    の時間を短縮ないし延長することにより、該従装置の送
    信権の優先度を高めたり、下げたりすることを特徴とす
    るデ−タ入力システムの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載されたデ
    −タ入力システムの制御方法において、上記従装置のう
    ち末端に接続された従装置は、下位インタフェ−スを有
    しないことを特徴とするデ−タ入力システムの制御方
    法。
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