JPH05278176A - ラミネートクロス - Google Patents

ラミネートクロス

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JPH05278176A
JPH05278176A JP7726492A JP7726492A JPH05278176A JP H05278176 A JPH05278176 A JP H05278176A JP 7726492 A JP7726492 A JP 7726492A JP 7726492 A JP7726492 A JP 7726492A JP H05278176 A JPH05278176 A JP H05278176A
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JP
Japan
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ethylene
laminate
acid anhydride
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Pending
Application number
JP7726492A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Kamei
良祐 亀井
Takeshi Sano
毅 佐野
Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
Shintaro Inasawa
伸太郎 稲沢
Tsunetaka Fujiwara
庸隆 藤原
Gunji Takeuchi
軍司 竹内
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内装表皮材等に利用でき、軽量で、汚
れにくく、衛生的で、リサイクル可能なラミネートクロ
スを提供することを目的とする。 【構成】 不飽和カルボン酸無水物に由来する単位を
0.01〜20重量%含有するエチレン系共重合体30
〜95重量%と、MFRが0.1〜1000g/10分の
柔軟性樹脂70〜5重量%からなる熱可塑性樹脂組成物
をポリオレフィンからなる織物あるいは不織布に積層し
たラミネートクロス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鞄や椅子の表皮材、自動
車内装表皮材に利用されるラミネートクロスに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来鞄や椅子、自動車内装表皮材に利用
されるラミネートクロスにはポリアミドやポリエステル
を用いたフィラメント、スパン糸からなる織布や不織布
を表皮層とし、ポリ塩化ビニルやエチレン−酢酸ビニル
共重合体(以下、EVAと表わす)をラミネート層とし
てコーティングしたものが多く使用されていた。しかし
重く、汚れやすく、かつ高価であり、さらにポリ塩化ビ
ニルコーティングの場合自動車内装材として使用すると
可塑剤抽出によりフォギングという問題もあった。ま
た、製品製作時に発生する裁断ロスや製品のリサイクル
使用の場合、表皮層とラミネート層とで樹脂が異なるた
め再利用はできず、さらにポリ塩化ビニルコーティング
では焼却時に有害ガスが発生する問題さえあった。これ
らを解決するため表皮層を軽量で汚れにくいポリオレフ
ィン好ましくはポリプロピレン製にすることも考えられ
たが、ポリ塩化ビニルやEVA層との接着性が悪く、か
つリサイクル、無公害という点では何ら解決されなかっ
た。一方、ラミネート層をポリオレフィン系変性接着樹
脂にすることも考えられたが、表皮層の汚れやすさ、重
さ、高価である欠点は解決されず、さらに接着性も充分
でなく、かつリサイクル性の解決にもならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は鞄や椅
子、自動車内装用表皮材の分野において、軽量で汚れに
くく、衛生的かつ無公害で、リサイクル可能な省資源素
材でかつ安価なラミネートクロスを提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明者らは鋭意研究した結果、不飽和カルボン酸
無水物に由来する単位を0.01ないし20重量%含有
するエチレン系共重合体30ないし95重量%とMF
R(190℃)が0.1ないし1000g/10分の柔軟
性樹脂70ないし5重量%からなる熱可塑性樹脂組成物
の被膜をポリオレフィンからなる織物あるいは不織布に
積層したラミネートクロスにより課題を解決することが
できた。
【0005】本発明に使用される不飽和カルボン酸無水
物としては、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、エ
ンディック酸無水物およびシトラコン酸無水物等をあげ
ることができる。
【0006】また、不飽和カルボン酸無水物に由来する
単位を0.01ないし20重量%含有するエチレン系共
重合体は上記酸無水物の他に重合性の第三成分のモノマ
ーを含むことも可能である。該第三成分のモノマーとし
てはエステル系化合物、アミド系化合物、酸化合物、エ
ーテル系化合物、炭化水素系化合物等をあげることがで
きる。
【0007】更に、具体的に記せば、エステル系化合物
としては酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸N,N−ジメチル
アミノエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチ
ル、フマル酸メチル、フマル酸エチル、フマル酸プロピ
ル、フマル酸ブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエ
チル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジブチル、マレイ
ン酸メチル、マレイン酸エチル、マレイン酸プロピル、
マレイン酸ブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジ
エチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル等
を例示することができる。
【0008】アミド系化合物としてはアクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エ
チルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N
−ブチルアクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミ
ド、N−オクチルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,
N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタ
クリルアミド等を例示することができる。
【0009】酸化合物としてはアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸等を例示することができる。
エーテル系化合物としてはメチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、フェニル
ビニルエーテル等を例示することができる。
【0010】炭化水素系化合物としてはスチレン、ノル
ボルネン、ブタジエンそれ以外にも、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクロレイン、クロトンアル
デヒド、トリメトキシビニルシラン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン等をあげることができる。
【0011】目的とする積層物の用途に応じて、第三成
分のモノマーの一種ないしは二種以上を選定することが
できる。これら第三成分のモノマーに由来する単位の重
合体中における含量は多くとも40重量%である。該含
量が40重量%を超えるとポリエチレン系樹脂の有する
本来の特性を損なうことになる。
【0012】本発明のエチレン系共重合体がポリエチレ
ンとしての本来の性質を示すためには、不飽和カルボン
酸無水物および第三成分のモノマーの総量がエチレン系
共重合体中多くとも50重量%であるのが好ましく、さ
らに好ましくは該総量が多くとも40重量%である。本
発明で利用し得る上記第三成分のモノマーは基本的には
本発明の不飽和カルボン酸無水物と反応しないものが好
ましいが、使用量を化学量論を考慮して行なえば該酸無
水物と反応しうるモノマーも使用し得る。
【0013】また、耐油性が要求される場合は極性の高
い第三成分のモノマーの選定が好ましい。特に、具体的
に好ましい例を示せば、アクリロニトリル、アクリルア
ミド、アクリル酸、アクリル酸エステルをあげることが
できる。
【0014】また、臭いのないことが強く要求される場
合は、該モノマーの量が多くとも3重量%であることが
好ましい。特に厳密な無臭・無味の用途の積層物にはエ
ステル等の臭いの強い第三成分のコモノマーの使用が全
くないか、もしくは非常に少なく、多くとも該コモノマ
ー量が1重量%であることが望ましい。
【0015】本発明のエチレン系共重合体のMFR(1
90℃)は300g/10分より小さいことが好ましい
が、MFR(190℃)が300g/10分を超えても不
飽和カルボン酸無水物に由来する単位を含まないポリオ
レフィンにて希釈して使用することもでき、この際には
基本的にMFRが300g/10分を超えても問題がな
い。
【0016】ここで、稀釈のために使用するポリオレフ
ィンは目的に応じて種々の選択ができるが、エチレン系
の物が好ましい。具体的には、高圧法低密度ポリエチレ
ン、高圧法により得られる酢酸ビニル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、グリシジル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸等のコモノマーとエチレンの共重合体、
直鎖状低密度ポリエチレン、高及び中密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンもしくはα
−オレフィンのブロックまたはランダム共重合体等をあ
げることができる。
【0017】本発明のエチレン系共重合体の熱可塑性樹
脂組成物中の存在量は30ないし95重量%であり、該
共重合体の存在量は用途、成形性、被着体等により異な
るため、一般的に規定しにくいが簡単な実験により好適
範囲を容易に見出せる。一般論としては、該エチレン系
共重合体の存在量が30重量%より少なくなると積層物
の接着強度が不足する。好ましくは40ないし90重量
%、特に好ましくは50ないし85重量%である。
【0018】また、不飽和カルボン酸無水物の共重合量
は0.01ないし20重量%である。該酸無水物の共重
合量が0.01重量%より少なくなると該共重合体を用
いた積層物が良好な接着性能は充分でなく積層物の層間
剥離が生じ易くなる。また、該酸無水物の共重合量が2
0重量%を超えるとポリエチレン樹脂が有する本来の性
質を損なう。該酸無水物の共重合量の好ましい範囲は、
0.1ないし10重量%である。
【0019】特に、該エチレン共重合体を用いて作られ
る本発明の組成物中に存在する不飽和カルボン酸無水物
に由来する単位が少なくとも0.1重量%であるように
該組成物中のエチレン系共重合体量と該エチレン系共重
合体中の不飽和カルボン酸無水物に由来する単位の存在
量を勘案することが好ましい。
【0020】エチレンと不飽和カルボン酸無水物の重合
体は塊状、溶液、懸濁またはエマルジョン等のプロセス
によって製造されるが、最も一般的なのは塊状共重合法
であり、700〜3000気圧の圧力下、100〜30
0℃の温度範囲においてラジカル重合によって製造され
る。
【0021】本発明で使用される柔軟性樹脂は、JIS
−K−6760に従って測定されるMFR(190℃)
が0.1ないし1000g/10分である。MFRが0.
1g/10分より小さくなると本発明の熱可塑性樹脂組成
物を製造する際の成分間の分散が困難になり、外観が悪
化するばかりでなく、材料の強度が小さくなり、積層物
の剥離時に材料破壊を生じ易い欠点を示す。一方、該M
FRが1000g/10分を超えると本発明のエチレン系
共重合体及び/もしくはポリオレフィンとの相溶性が劣
るとともに積層物を製造する際に積層界面付近に該低分
子量柔軟性樹脂が集積することがあり、積層物の接着強
度を低下させる欠点を示す。好ましいMFR範囲は0.
3〜300g/10分である。
【0022】また、該柔軟性樹脂は本発明の熱可塑性樹
脂組成物の形成時の歪を吸収もしくは積層物の剥離応力
の接着界面への伝播を緩和する等により接着強度の高い
積層物を与える働きをしていると考えられるため、該柔
軟性樹脂は本発明のエチレン系共重合体よりも軟らかい
ものが好ましい。
【0023】具体的に例示すれば、スチレン−ブタジエ
ンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴ
ム、ウレタンゴム、ポリブタジエンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンターポリ
マー、ポリイソブチレンゴム、ポリブテン−1ゴム等を
掲記することができる。更に、エチレンとα−オレフィ
ン(例えば、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン等)の共重合体として直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDと呼ばれることがある)の製造技術の応用とし
て通常の該低密度ポリエチレンより密度の低い低結晶性
ポリエチレン(ULDまたはVLDPEと呼ばれること
がある)を使用することも可能である。これらのエチレ
ンとα−オレフィンの共重合体の密度は0.90g/c
c以下が好ましい。また、高圧法にて製造されるエチレ
ンと種々のラジカル重合性モノマーを共重合し、エチレ
ンの結晶性を低下させた高圧法エチレン共重合体の柔軟
性樹脂を使用することも可能である。
【0024】この場合に共重合するモノマーは10重量
%以上が好ましく、15重量%以上が特に好ましい。例
えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル等
の共重合体をあげることができる。
【0025】特に上記エチレン−α−オレフィンジエン
ターポリマーが優れる。更に、これらのエチレン−α−
オレフィン共重合柔軟性樹脂はとりわけ分子量2000
未満の極低分子量成分が、多くとも0.2重量%である
ことが好ましい。
【0026】これら柔軟性樹脂の本発明の組成物中にお
ける配合量は70ないし5重量%である。これは、積層
物の両樹脂間の接着強度の改良効果、実用物性、成形性
等により決定され、該柔軟性樹脂の配合量が70重量%
を超えると、ポリオレフィンとしての成形性、腰、耐熱
性等の特性が失われる。また、柔軟性樹脂が5重量%よ
り少ないと積層間の接着性能が充分でない欠点を示す。
上記柔軟性樹脂の配合量は好ましくは、50ないし10
重量%、特に好ましくは、40ないし15重量%であ
る。
【0027】本発明の熱可塑性樹脂組成物被膜をポリオ
レフィンからなる織物あるいは不織布に積層するが、こ
の場合ポリオレフィンとしてはポリプロピレン、高密度
ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、中低圧法低
密度ポリエチレン等が使用できるが、紡糸のしやすさ、
融点の点からポリプロピレンが好ましい。
【0028】また織物としては、ポリオレフィンフィラ
メントあるいはスパン糸よりなるものならいずれでもよ
いが、特に好ましくはフィラメントでは連続捲縮繊維
(BCF)、タスラン、ウーリー等が総デニールで10
0〜4000デニールが好ましい。スパン糸では40〜
2000デニールが好ましく、これを200〜1000
本/m2 で織物にしたものが好ましい。
【0029】また不織布の目付は特に限定されないが、
好ましくは50〜300g/m2 のスパンボンドあるい
はニードルパンチが好ましい。
【0030】ラミネートの方法については特に制限され
るものではないが、溶融薄膜を圧着ロールに導き、圧着
ロールにて織物あるいは不織布に圧着ラミネートする溶
融押出ラミネートが好ましい。加工樹脂温度は、200
〜300℃が好ましく、220〜280℃が特に好まし
い。200℃未満では、織物への接着性が低くなり、ま
た300℃を超えると、織物へ与える熱量が多くなり、
織物の強度低下をもたらす。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。な
お、実施例中の物性評価は以下の方法によった。 イ)剥離強度 各基材と本発明の熱可塑性樹脂組成物との積層物を1.
5cm幅で(ラミネートの場合には引き取り方向に)切
断し試験片を作り、24時間、23℃、湿度50%で状
態調節を行なった後300mm/分の速度で180度剥
離試験を行なった。 ロ)臭い 熱可塑性樹脂組成物のペレットを袋に密封し、40℃、
1時間静置後パネラーにより5段階評価をした。[1:
通常のポリエチレン臭い(非常に良い)、2:ほとんど
臭わない(良い)、3:やや臭う(普通)、4:かなり
臭う(劣る)、5:非常に臭う(非常に劣る)] ハ)しみ出し裏うつり 織物表面よりラミネート材のしみ出しおよび裏うつりの
有無を目視により確認した。
【0032】実施例1 MFR8.3g/10分、エチレン含有量89.6重量
%、メチルメタアクリレート含有量7.6重量%、無水
マレイン酸含有量2.8重量%のエチレン−メチルメタ
アクリレート−無水マレイン酸共重合体80重量%と、
MFR(190℃)1.1g/10分、エチレン含有量7
0重量%のエチレン・プロピレンゴム20重量%をブレ
ンド後、溶融押出して得たペレットを溶融してTダイス
から押出して、ポリプロピレンの単糸10デニールのマ
ルチフィラメントを織物にした基布にラミネートした。
樹脂温度は250℃、ラミネート速度は15m/分で行
ない、ラミネート層の厚みは30μm と50μm とで実
施した。結果は、表1に示すとおり、剥離強度が強く、
臭いも良好で、しみ出し、裏うつりもない良好なラミネ
ートクロスが得られた。
【0033】実施例2 MFR6.8g/10分、エチレン含有量90.0重量
%、エチルアクリレート含有量6.5重量%、無水マレ
イン酸含有量3.5重量%のエチレン−エチルアクリレ
ート−無水マレイン酸共重合体を70重量%と、MFR
(190℃)2.8g/10分、エチレン含有量70重量
%、プロピレン含有量18重量%、エチリデンノルボル
ネン含有量12重量%のエチレン−プロピレン−ジエン
ターポリマーを30重量%ブレンド後Tダイスから押出
して、ポリプロピレンの単糸10デニールのマルチフィ
ラメントを織物にした基布にラミネートした。成形条件
は実施例1と同じで、良好なラミネートクロスが得られ
た。
【0034】比較例1 MFR8.3g/10分、エチレン含有量89.6重量
%、メチルメタアクリレート含有量7.6重量%、無水
マレイン酸含有量2.8重量%のエチレン−メチルアク
リレート−無水マレイン酸共重合体97重量%と、MF
R(190℃)1.1g/10分、エチレン含有量70重
量%のエチレン・プロピレンゴム3重量%をブレンド
後、溶融押出して得たペレットを溶融してTダイスから
押出して、ポリプロピレンの単糸10デニールのマルチ
フィラメントを織物にした基布に実施例1と同じ成形条
件でラミネートしたが、剥離強度が弱かった。
【0035】比較例2 MFR6.8g/10分、エチレン含有量90.0重量
%、エメチルアクリレート含有量6.5重量%、無水マ
レイン酸含有量3.5重量%のエチレン−エチルアクリ
レート−無水マレイン酸共重合体を25重量%と、MF
R(190℃)2.8g/10分、エチレン含有量70重
量%、プロピレン含有量18重量%、エチリデンノルボ
ルネン含有量12重量%のエチレン−プロピレン−ジエ
ンターポリマーを75重量%ブレンド後、Tダイスから
押出して、ポリプロピレンの単糸10デニールのマルチ
フィラメントを織物にした基布に実施例1と同じ成形条
件でラミネートしたが、臭いが悪く、しみ出し、裏うつ
りがあり、よくなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明により、剥離強度が強く、臭いが
なく衛生的であり、基本的にポリオレフィン樹脂により
成形されているためリサイクル可能なラミネートクロス
が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲沢 伸太郎 大分県大分市大字中の洲2番地 昭和電工 株式会社大分研究所内 (72)発明者 藤原 庸隆 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 竹内 軍司 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸無水物に由来する単
    位を0.01ないし20重量%含有するエチレン系共重
    合体30ないし95重量%とMFR(190℃)が
    0.1ないし1000g/10分の柔軟性樹脂70ないし
    5重量%からなる熱可塑性樹脂組成物の被膜をポリオレ
    フィンからなる織物あるいは不織布に積層したラミネー
    トクロス。
JP7726492A 1992-03-31 1992-03-31 ラミネートクロス Pending JPH05278176A (ja)

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JP7726492A JPH05278176A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 ラミネートクロス

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