JPH0527785A - 滴下音発生装置 - Google Patents

滴下音発生装置

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JPH0527785A
JPH0527785A JP4075891A JP4075891A JPH0527785A JP H0527785 A JPH0527785 A JP H0527785A JP 4075891 A JP4075891 A JP 4075891A JP 4075891 A JP4075891 A JP 4075891A JP H0527785 A JPH0527785 A JP H0527785A
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sound
dropping
dropping sound
drip
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Yukio Iwamoto
幸雄 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 瓶(かめ)等の滴下音反響部材が小型であっ
ても水琴特有の音色をかもし出し、かつ十分な音量の音
色をつくり出せるようにした、小型の滴下音発生装置
(水琴窟)を実用化する。また、滴下音発生装置の大小
にかかわらず、変化に富んだ各種の水琴の音色をつくり
出せるようにする。 【構成】 滴下音反響部材3の内部に、滴下音反響部材
3より小さい容器6に水を張って滴下音発生部とする。
容器6の形状、位置等を変化させて水滴が滴下する水面
の面積、水深および滴下音反響部材3内における水面の
位置を調整する。これにより、変化に富んだ各種の水琴
の音色をつくり出せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水滴が落下し、底に溜
った水面を打つときの滴下音を瓶(かめ)等の滴下音発
生部材の内部で反響させ、琴のような音色を発生させる
滴下音発生装置に関し、特に、効果的かつ好ましい音色
で滴下音を発生させる滴下音発生部材を、滴下音発生部
材の内部に備えた滴下音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本庭園において、風雅な琴の爪弾きに
似た微妙な音色を水滴によって創りだし、聞く人を夢幻
の境地に誘い込む水琴窟が近年テレビジョンの紹介など
を通じ広く知られるようになってきた。この水琴窟は、
江戸時代の庭師によって考案された造園技法の傑作の一
つと云われている。
【0003】従来の代表的な水琴窟は、図10に示すよ
うに構成されている。すなわち、茶室入口に置くつくば
い1の近傍における地中に、底に小さな孔2をあけた、
例えば高さ約60cm,内径約45cmφの瓶3を伏せ
た状態で埋めてある。そして、手を洗った水が小石4を
伝わり孔2から水滴となって落ちるようにし、この水滴
が水面5に落ちたときの滴下音を、瓶3の内部で反響さ
せるようになっている。
【0004】このように、従来の水琴窟は埋設あるいは
露出形のいずれにしても、響や音響出力の観点からする
と比較的大型の瓶を必要としていた。このため、ある程
度の面積を有する庭園、空間が必要となり、また微かな
音を楽しむためには静かな環境を必要とした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、元
来、水滴が水面に滴下したときに発生する音、すなわ
ち、水琴による音色を楽しむためには、比較的広い面積
の庭園を必要とした。このため、現代での都市住宅状況
下では水琴の音色を楽しむことは、はなはだ困難となっ
てきている。
【0006】一方、水琴窟を室内で楽しみたいとの要望
が近年強くなり、水琴窟の小型化及び簡易化の開発が強
く望まれてきた。本出願人も、この点にかんがみて長年
調査研究・開発を進め、水琴窟という名にふさわしい音
色を発生する瓶の製作に成功し、実用化を図り各地にそ
の成果の施工を実施してきた。また、開発の一環として
変化に富んだ滴下音を長時間にわたり楽しむことができ
るようにした滴下音発生瓶(実開昭63−165699
号)あるいは屋内で水琴の音を楽しむことができるよう
にした滴下音発生装置(実願昭64−24398号)を
考案してきた。
【0007】滴下音発生装置を小型化するため、例え
ば、瓶(滴下音反響部材)の容積を、従来のものに比べ
10分の1とすると、それだけ瓶の内部の響が減少する
とともに、滴下音の発生強度も大幅に減少する。したが
って、もはや水琴窟特有の響のある音色を楽しむことが
できず、単に水滴が水面をたたく時に発生する音のみと
なる。また、発生音の強さも水滴の保有するエネルギー
が瓶の大きさ、つまり水面までの高さの低下にともない
減少することから、小型の水琴窟の要望が強いにもかか
わらず十分に実用化にはいたらなかったのが現状であっ
た。
【0008】本発明は、上記の問題点にかんがみなされ
たもので、装飾的な小型の滴下音発生装置であっても、
水琴特有の響のある音色を楽しむことを可能とした比較
的小型の滴下音発生装置の提供を第一の目的とする。ま
た小型の滴下音発生装置の研究,開発にもとづいて得ら
れた新しい技術的知見を、従来の大型の滴下音発生装置
の水滴発生部分に適用することによって、さらに水琴の
音色に種々の変化をつけ、新たな水琴の響を創り出せる
ようにした比較的大型の滴下音発生装置の提供を第二の
目的とする。なお、本明細書においては、水滴が水面に
落下して発生した滴下音が、滴下音反響部材内で反響
し、滴下音反響部材の外部に漏れ出てくる音を水琴と称
する。
【0009】本発明者等は、上記目的を達成するために
鋭意研究を重ねた結果、発生音の強度を大きくするため
には、水滴の落下距離または水滴の大きさを大きくすれ
ばよく、したがって小型の滴下音反響部材であっても大
きな水滴を用いれば大きな滴下音を得ることができるこ
とを第一に見い出した。
【0010】また、従来のように、滴下音反響部材の底
部全面に水を満たすことは、絶対的な必要条件ではな
く、 水滴が落下する箇所に所定の面積(S)の水面があれ
ばよいこと、 水滴のエネルギーに見合った水量(水深)が必要であ
ること、 を第二に見い出した。さらに、滴下音を滴下音反響部材
内で有効に反射させ、最良の響を創り出し、かつ滴下音
反響部材の上部の孔からその音響出力を有効に取り出す
には、滴下音反響部材の大小,形状等に応じて滴下音発
生部材の位置を滴下音反響部材内部で移動させればよい
ことを第三に見い出した。そして、これにより滴下音反
響部材が小型の場合であっても響のある水琴特有の音を
創り出すことが可能となり、本発明を完成するに至っ
た。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る滴下音発生装置は、水滴が滴下する水面の面積、水
深および滴下音反響部材内における水面の位置を調節で
きるようにしてある。上述した第一の知見は、滴下音の
音響出力の大小に関するものであり、小型の滴下音反響
部材であっても大きな水滴を用いれば、大型の滴下音反
響部材の場合と同等の音響出力が得られるという知見で
あった。しかしながら、滴下音反響部材が小さい場合、
それだけ滴下音反響部材の容積が小さく、内部空間も小
さくなることから響も当然低下する。そこで、滴下音を
響のある水琴の音とするために本発明者は水滴が滴下す
る水面の面積、水深および滴下音反響部材内における水
面の位置について実験を進め、次の新しい知見を得た。
【0012】すなわち、(1)水滴が滴下する水面の面
積は2000mm2 以上あれば十分であり、滴下音反響
部材の底部の全面に亙って水を張りつめる必要はないこ
と、(2)水深を変えると滴下音反響部材の響きが変化
し、水深を一定に保てば滴下音反響部材の響きが変化し
ないこと、(3)水深は水滴形成点から水面までの距
離、すなわち水滴の落下距離に見合った深さにする必要
があること、(4)滴下音を滴下音反響部材内で有効に
反射させ最良の響を創り出し、かつ滴下音反響部材の上
部の孔からその音響出力を有効に取り出すためには、滴
下音反響部材内における水面の位置が影響することを見
い出した。
【0013】水滴が滴下する水面の面積(S)は、実験
の結果、表面積にして約2000mm2 程度あればよい
ことが判った。すなわち、水面の面積が少なくとも約2
000mm2 あれば響ある滴下音を発生することができ
る。したがって、滴下音反響部材の底部全面に水を張ら
ず、容器に水を張って面積が約2000mm2 以上の水
面を形成し、これを滴下音発生部材とすればよい。水面
を形成する容器の形状は特に限定されず、横断面積が変
化する茶碗形あるいは横断面積が一定の円筒状ビーカー
形等のものを用いてもよい。また、その材質も硬質プラ
スチック、磁器、ガラス等の材質の違いにより若干響に
変化を与えはするが、好みの材質、形状を選定すればよ
い。要は水面で発生した滴下音を滴下音反響部材の内部
に的確に放出できるよう容器の水量と形状を構成するこ
とである。滴下音発生部材(水面を形成する容器)を手
作業で交換できるようにするとともに、任意の高さおよ
び/もしくは位置に滴下音発生部材を配置できるように
すれば、用いる容器や配置位置に応じて響が変化し、多
種多様の響を楽しむことができる。この場合には、滴下
音反響部材の内部に容器を出し入れできるよう滴下音発
生装置を構成しておくことが必要である。なお、水面の
面積(S)は、滴下音反響部材の大きさに相関があるこ
とから水滴の落下距離が25cmを越える場合は200
0mm2 より大きくした方が好ましい。
【0014】また、滴下音反響部材の底部の全面にわた
って水を張りつめる必要がないので、複数の容器に水を
張り、複数の異なった状態の滴下音発生部材を設けれ
ば、水琴の音に変化を持たせることが可能となる。
【0015】水深は、水滴形成点から水面までの距離
(水滴の滴下距離)に見合った深さとする。この深さ
は、水滴の衝撃力が影響を与える深さであり、水滴の滴
下距離だけでなく水滴の大きさとも関係する。例えば、
7mmφの水滴を25cmの高さから落下させると、落
下点では水面から約18mmの深さまで水滴の衝撃力は
影響を与えるので、この場合の水深は約18mm以上必
要となる。
【0016】響を一定に保つためには、水深を一定にす
る。滴下した水滴は容器に溜まるので水面が上昇し、こ
れにともなって水深も深くなる。水面の上昇を抑え、水
深hを一定に保つには、水面を形成する容器の壁面に、
容器の底面からhの高さの位置に数mmφ程度の孔を穿
設すればよい。また、この孔の位置を変えれば水深hが
変化し、滴下音反響部材の響きに変化を与えることがで
きる。
【0017】前述したように水滴の落下距離に応じて好
ましい水深hが定まるので、容器の底面からhの位置に
所定の径および数の孔を穿設すればよい。滴下音反響部
材内における水面の位置を調節するためには、容器の下
部に支持台を設け、この支持台の高さH及び配置位置を
調整すればよい。支持台の高さHは、水滴の滴下距離お
よび滴下音の発生位置を決定する。また支持台は、水面
で発生した滴下音が滴下音反響部材の内部で反射し、響
のある音響出力を滴下音反響部材の上方に設けた孔から
有効に取り出すための最適な空間位置の調節用としても
機能している。したがって、滴下音反響部材の形状、大
きさによって、ある場合はHが零近くにもなるし、また
ある場合には数cmから10cm程度高くした方が好ま
しい場合もある。
【0018】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る滴下音発生
装置を示す縦中央断面図、図2は滴下音発生装置におけ
る滴下音発生部材を示す拡大断面図である。図に示した
滴下音発生装置は、室内用の小型の滴下音反響部材(高
さ約20cm、底の内径約19cmφ)に本発明を適用
した例であり、理解を容易にするため滴下音反響部材に
対して他の部分の寸法を大きく図示してある。なお、本
実施例によって本発明が小型の滴下音反響部材を用いた
場合に限定されるものではなく、本発明が従来の水琴窟
にも適用できることは勿論である。
【0019】図1及び図2において、1は滴下音反響部
材3の上部に設けた水溜部としての水鉢で、この水鉢1
に貯えられた水は水滴形成部2で水滴4となり、孔3a
を通過して滴下音反響部材3の下方に設けた滴下音発生
部材である容器6内にある水面5へ落下し滴下音を発生
する。容器6は上部ほど断面積が大きくなる鉢型に形成
されており、その側壁には、水面5の面積と水深(水
位)を一定にするための排水孔7が設けてある。孔7か
ら排水された水は容器8に溜る。容器8に溜った水は揚
水モーターポンプ10によりパイプ11を通って上部に
備えた水溜部である水鉢1に揚水される。このように、
滴下音反響部材3の内部に設けた滴下音発生部材6に落
ちた水滴4は、孔7を通って容器8内に溜り、揚水ポン
プ10により上方の水鉢1に循環される。
【0020】12は支持台であり、滴下音を滴下音反響
部材3の内部で有効に響のある音とするとともに、滴下
音反響部材3の上部に設けた孔3aから効果的に音響出
力を取り出すため、滴下音反響部材3の大小、形状等に
応じて、滴下音発生部材6の位置を定めるためのもので
ある。この支持台12の高さは、小型の滴下音反響部材
の場合、上述したように数cmが最も好ましい。ここ
で、容器8を排出孔7より高く形成し、かつ排出孔7よ
り高い位置まで水を満たすとともに、揚水ポンプ10に
よる水の揚水量を調整すると容器6内の水位を変化させ
ることができ、これにより水面の面積と水深の調整が可
能となる。また、容器6に排出孔7を設けず、揚水ポン
プ10により容器6内の水を直接揚水し、これによって
容器6内の水位を変化させることも可能である。これら
の場合、水位センサを用いると自動的に滴下音発生部材
6の水位を調整することができる。
【0021】ここで、水鉢1およびパイプ11等の固定
は、滴下音反響部材3との間に設けた図示せざる支持枠
または止め具により固定してもよく、あるいは滴下音反
響部材3に沿った平面板に取り付けるなどして適宜固定
すればよい。13は受皿である。なお、パイプ11は、
装飾的効果を考慮して滴下音反響部材3の内部に配する
構成とすることも可能である。
【0022】前述の水鉢1,滴下音反響部材3,受皿1
3は室内インテリアとしての装飾的効果を考慮し、焼成
陶器,ガラス,セラミックス,金属等の材料を使用すれ
ばよく、特に滴下音反響部材3および内部に配する各部
材は、反響部材として適した材料を用いることが好まし
い。また、揚水ポンプ10、またはパイプ11の流水路
中には水の浄化装置等を設けると有効である。
【0023】上記構成からなる本発明の滴下音発生装置
によれば、小型であっても大型の滴下音反響部材を用い
たものと同様の水琴特有の響ある音色、音量を得ること
ができる。
【0024】図3は本発明の各種変形例を示すものであ
る。図3(a)は滴下音反響部材の形状をほぼ楕円とし
た場合である。図3(b)は滴下音反響部材の内部を、
多重反射し易い形状とした変形滴下音反響部材の場合で
ある。図3(c)は滴下音反響部材3の内部に、水面の
面積及び水深の異なる容器(滴下音発生部材)6を複数
設け、水琴の音に変化を持たせた場合である。この場合
は、水滴発生部2を複数設けるとともに、水溜部1を滴
下音反響部材3と一体的に構成すると好適である。この
場合、水琴の音の取り出しは孔3aから行なえばよい。
この図3(c)の水滴発生部の構成は、滴下音反響部材
の大小形状にかかわらず適用することができる。図3
(d)は各水滴ごとに別々に容器6を設けず、一体構成
するとともに、適宜水深に変化をもたせる構成としてあ
る。
【0025】上記図3(a)〜(d)に示す実施例は、
主として小型の滴下音反響部材に本発明を適用した場合
の例であり、このような小型の滴下音反響部材を用いた
場合であっても滴下音発生位置を自由に選べるという利
点がある。さらに、例えば、図3(a),(b)のよう
に水を循環形式とし、滴下音反響部材全体を支柱、壁面
または天井から吊りインテリアとして室内で水琴の音色
を楽しむよう構成することができる。なお、図3(c)
および(d)のものは、大きな滴下音反響部材の場合に
も適用することができ、各種の音色を有する音の豊かな
水琴窟を構成でき、聴く人をしてより楽しむ音色とする
ことが可能となる。
【0026】本発明は前述の構成のみに限らず、例えば
滴下音発生部材6を図4に示すように滴下音反響部材内
部に吊る形式でも構成できる。すなわち、滴下音反響部
材3に例えばフック20を設けたり、あるいは小さな孔
を滴下音反響部材3にあけてネット等の吊り部材30を
架設して、この吊り部材30上に容器6を載せる。この
場合、吊り部材30の架設高さを調整できるようにして
おけば、容器6を任意の高さに位置させることができ
る。
【0027】前述のとおり水滴形成部2からの水滴が滴
下音発生部材6の水面に滴下し水琴の音を発生させる
が、例えば、図3(c)のように複数の水滴発生部2と
それ等に対応して複数の滴下音発生部材6を備える場合
は、水滴の大きさおよび落下距離の差異を予め調整し、
設定しておけば滴下音の発生タイミングを容易に変えら
れ、水琴の音に変化を持たせ、リズム感を創り出すこと
ができる。しかし、図3(a)または(b)のように水
滴形成部2が一個所の場合には水滴落下距離に差異を持
たせることはできない。ここで、図5に示すように、水
滴の落下途中に図6に示すようなシャッター50を設
け、そのスリット51の幅に変化を持たせ、かつ小型の
マイクロモーター52によってシャッター50をゆっく
りと回転させることにより、滴下音発生のタイミングに
変化を持たせ、リズム感のある水琴の音を創ることがで
きる。なお、本実施例の場合も水溜部1とモーター52
の支持は、滴下音反響部材3の外壁背面からの支持用棚
あるいは滴下音反響部材3に直接取付けるなど(いずれ
も図示せず)の方法で達成できる。
【0028】以上の実施例では、滴下音反響部材3はい
ずれも滴下音の発生し易さの観点から縦長の形状として
あるが、例えば図7に示すように滴下音反響部材3を横
長としても本発明を達成できる。図7においては、理解
を容易にするため、水溜部1と滴下音反響部材3の大き
さに差を持たせずに図示したが、実際には水溜部1は滴
下音反響部材3と比較して小さく構成され、例えば、2
00〜300cc程度の水が入る大きさがあればよい。
滴下音反響部材3を横長とした場合、水滴形成部2と滴
下音発生部材6との距離が短くなり易く、滴下音の発生
強度が低下するので、図7のように水滴路60を水溜部
1と滴下音反響部材3の間に設ける。この水滴路60の
長さは、上述したように水滴の位置エネルギーに直接関
係するので、ある程度の長さを必要とする。
【0029】図8は、滴下音発生部材6の位置を、滴下
音反響部材3の内部において変化できるようにした実施
例を示す。軸70を中心に回転可能および/または上下
方向に昇降可能なテーブル71上に複数の滴下音発生部
材6を載置する。そして、テーブル71を回転すること
により、滴下音発生部材6の水平方向の位置を変え、水
面の面積,水深さを変えることができ、また、テーブル
71を昇降することによって水滴の垂直方向の位置を変
え、落下距離を変えることができるようになっている。
したがって非常に変化に富んだ水琴の音を発生させるこ
とができる。
【0030】テーブル71を回転させるだけの場合は、
例えば図8に示すように、軸70をモーター72により
駆動するようにすればよい。また、テーブル71を上下
動させるだけの場合には、例えば図9(a)に示すよう
に、軸70の下端に偏心カム73を設け、この偏心カム
73をモーター74で回転させればよい。さらに、テー
ブル71を回転可能かつ昇降可能とするには、例えば図
9(b)に示すように、モーター72により軸70を回
転させ、かつ偏心カム73をモーター74で回転させて
軸70を上下動させるようにすればよい。なお、この場
合、大きさの異なる水滴を形成する複数の水滴形成部2
を設けると、さらに変化に富んだ水琴の音色を楽しむこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、滴
下音反響部材が小型の場合であっても、響のある水琴特
有の音であり、しかも十分な音量を有する音を創り出す
ことができる。したがって小型の水琴窟の実用化を図る
ことができる。また、滴下音反響部材の大小にかかわら
ず、非常に変化に富んだ各種の水琴の音色を創り出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る滴下音発生装置の縦中
央断面図である。
【図2】本発明における滴下音発生部材の一例を示す拡
大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦中央断面図であ
る。(a)は滴下音反響部材の形状を楕円とした場合、
(b)は多重反射し易い形状とした場合、(c)は滴下
音発生部材を複数設けた場合、(d)は水滴発生部を複
数設けかつ滴下音発生部材の水深を変化させた場合であ
る。
【図4】滴下音発生部材を滴下音反響部材内部に吊るし
た構成の実施例を示す縦中央断面図である。
【図5】水滴の滴下間隔をシャッターで調整する構成と
した縦中央断面図である。
【図6】シャッターの平面図である。
【図7】滴下音反響部材を横長の楕円とした実施例を示
す縦中央断面図である。
【図8】滴下音発生部材の滴下音反響部材内部における
位置を調整できる構成とした縦中央断面図である。
【図9】テーブルの駆動方法の例を示す構成図である。
(a)は上下動のみの場合、(b)は回転および上下動
可能な場合を示す。
【図10】従来の水琴窟を示す縦中央断面図である。
【符号の説明】
1…水溜部(水鉢) 2…水滴形成部 3…滴下音反響部材 4…水滴 5…水面 6…滴下音発生部材(容器) 7…孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が空洞で任意の位置に孔を有する滴
    下音反響部材と、 上記滴下音反響部材の内部断面積より小さい面積の水面
    を有し、滴下音反響部材の内部の任意の位置に配置され
    た滴下音発生部材と、 を有することを特徴とした滴下音発生装置。
  2. 【請求項2】 上記滴下音発生部材を交換可能とした請
    求項1記載の滴下音発生装置。
  3. 【請求項3】 内部が空洞で任意の位置に孔を有する滴
    下音反響部材と、 上記滴下音反響部材の内部断面積より小さい面積の水面
    を有し、滴下音反響部材の内部の任意の位置に配置され
    た滴下音発生部材とを有する滴下音発生装置であって、 上記滴下音発生部材における水面の面積と水深を調整す
    る手段と、 を有することを特徴とした滴下音発生装置。
  4. 【請求項4】 内部が空洞で任意の位置に孔を有する滴
    下音反響部材と、 上記滴下音反響部材の内部断面積より小さい面積の水面
    を有し、滴下音反響部材の内部の任意の位置に配置され
    た滴下音発生部材とを有する滴下音発生装置であって、 上記滴下音発生部材の位置を、水平方向,垂直方向の少
    なくともいずれか一方に移動させる手段と、 を有することを特徴とした滴下音発生装置。
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