JP2008279665A - 添水型室内外装置品、およびそれを利用した添水型貯金箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 和風の庭園のみに留まらず、西洋風庭園にも違和感無く調和する外観と、我が国の伝統的な「鹿威し」にも通じるような動きを表現できる新規な添水型室内外装置品、およびそれを利用した貯金箱を提供する。
【解決手段】 動物模型本体2の口蓋21直下に、仕掛け空間部23に通じ、その基部31がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が枢着されて開閉自在とした下顎3を組み合わせ、口腔22から注入した質量物体Wの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構4と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に左右眼孔型開孔24,24を穿設し、見え隠れするようにした開眼表示52,52と閉眼表示53,53を有する眼部表示変更部5,5が、当該下顎3の適所に一体化されてなる添水型室内外装置品1である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エクステリアやインテリアなど室内外装置品に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、そうした装飾品、調度品、玩具、実用品などの製造および設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
我が国は、四方を海に囲まれ、内陸部に急峻な山地が構えるという独特の地形により、至る所から清水が湧き出し、清流が流れ、豊富な水源を確保することができ、古くから彩り豊かな四季の移り変わりを愛でる心が育まれてきたという歴史をもち、水や岩、緑などによる自然の風景を生活の一部として取り入れ、世界に誇ることのできる日本庭園という美しい伝統文化を発展させてきたといえよう。
日本庭園は、その永い歴史の中で、次第に地割り、立石、池泉、島、滝、鑓水,配植などに様式化され、さらに、竹筒がゆっくりと一定の間隔をもって岩を叩き、心地好い音を発する「鹿威し」や、水滴が地下に埋設された瓶中の水面に落下、反響して澄んだ音を発する「水琴窟」などの静寂さを深く味わうことのできる音響施設が設けられるようになり、庭園における幽玄さに一層の熟成が加えられたということができる。
このような永い歴史と共に育まれてきた日本庭園の伝統的文化は、その高い完成度の故に歴史的な神社、仏閣やその禅庭園などの外には、都心の公園や高層ビルの屋上、または名家の私邸などに見られるに留まり、一般には和風庭園として施設されることが多く、近年では住宅の多くに洋風建築が盛んに取り入れられ、住環境そのものが洋風化されているという事情に伴い、イギリス式の庭園をイメージして草花を、ふんだんに育てるガーデニングが流行するなど、近代住宅のエクステリアには西洋風の装飾が好まれる傾向にあるといえる。
しかしながら、豊富な草花を誇り、視覚的美観を楽しむ西洋風の庭園には、古来より日本庭園が伝えてきた自然の豊かさを五感で感じとり、水のせせらぎや風音に感情を投影させ、静寂を愛でる心を尊ぶという観点から観ると、伝統的な「鹿威し」や「水琴窟」に見られるような、空間に響く音による癒し効果などは殆ど得られないという欠点があり、こうした現状を鑑みていると、和風庭園のみに留まらず、西洋風の庭園にも違和感無く設置できる外観をもち、しかも、心を癒す音響を発することのできる室内外装置品が存在しても良いのではないかという展望に至ることとなった。
(従来の技術)
従前より存在する技術として、例えば実開平6−52467号公報「ししおどし」考案として提案されているもののように、台に柱を取付け、柱の上端に心木受けを設け、該心木受けの切り込み部にししおどし用竹筒の心木を載せたものとすることにより、地中に角材を打ちたてる必要を無くし、コンクリートやレンガまたはタイルその他の舗装されている場所にも簡単に設置、移転、撤去することができるようにしたものや、特開2001−142460号公報の「オルゴール装置」発明のように、水車と、その水車に組み付けられた回転ドラムの回転により、櫛状の爪部が弾かれて音響を発するオルゴールとから構成され、揚水ポンプによって循環、供給された水によって水車の動きを楽しみながら、自動的にオルゴールを奏でるようにしたものなどが散見される
その他にも、「鹿威し」と似通った動きを見せ、装飾品や調度品などとしての外観や動きを楽しむことができるものとして、例えば、実開平5−72219号公報の「羽ばたき貯金箱」考案に示されたもののように、鳥を模した胴体部分の上部にコイン入口を設けておき、該コイン入口下にコイン導入筒を装着すると共に、胴体部分の左右側面に翼取り付け口を開口し、各翼取り付け口を通して翼とコイン受けを接続し、コイン受けの下方に反射板を設けたものとすることにより、投入したコインが反射板で数回跳ね返った後、下に落ちてコイン受けを下に押し、それに連動して翼が羽ばたきをするようにしたものや、登録実用新案第3117375号公報の「招き猫の貯金箱」考案のように、内部が空洞の本体シェルを形成し、その肩部上側に空洞へ通じる通孔を設け、さらに該本体シェルの正面部位に該空洞へ通じるコインの投入口を開口した猫本体部を有し、静止状態下で前記通孔から前足部が真っ直ぐ、又は前傾姿勢で上方に挙がるよう配し、同前足基部が本体シェルの空洞内に延び、その基端部分を投入口に対向する位置に配するよう前足部材を軸着したものとすることにより、コインの投入口への投入によって同コインが前足部材の基端部分を押圧して猫本体部内に収容されると共に、該押圧で前足部材が軸部を支点に揺動するようにしたものなどが存在する。
しかし、前記実開平6−52467号公報「ししおどし」考案は、その設置や移動、撤去作業などを容易にするものの、外観は純和風の伝統的なものであって、日本庭園や和風庭園には良く似合うが、西洋風の庭園に、その外観や音響を調和させるにはかなり抵抗感があるという従前までの欠点をそのまま残しており、また、特開2001−142460号公報の「オルゴール装置」発明は、水車によって得られる回転力を利用してオルゴールを演奏するようにし、庭園の美観と音響効果とを同時に叶えることができ、本願発明の狙いとする目的を達成するのに非常に有効な技術手段の一つと思量されるが、元来「鹿威し」や「水琴窟」が兼ね備えている一定間隔の安定した動作や音の発生という特徴を発揮する得るものとはなっておらず、これらには、さらなる改良の余地が残されていると云わざるを得ないものである。
更にまた、前記実開平5−72219号公報の「羽ばたき貯金箱」考案は、「鹿威し」に似た機構を備えていて、コイン投入によって翼を自動的に羽ばたかせるようにしてあるものの、一般的な貯金箱に多く見られるように、鳥の頭頂部にコインの投入口を形成するという構造を採用してあって、一見して貯金箱と判明してしまうような外観を呈するものとなってしまっており、室内インテリアとしての造形性の点に難点を有するものといわざるを得ず、同様に、登録実用新案第3117375号公報の「招き猫の貯金箱」考案も、コインの投入口を招き猫の胸部付近に開口させたものとなっていて、一目で分かる貯金箱の外観、機能が、屋内外装置品としての美観を損ねているという外はないものであった。
(1)実開平6−52467号公報 (2)特開2001−142460号公報 (3)実開平5−72219号公報 (4)登録実用新案第3117375号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある「ししおどし」考案は、竹筒を利用した伝統的な形状のため、西洋風の庭園にその外観や音響を調和させることがかなり困難なものであり、また「オルゴール装置」発明は、古来の「鹿威し」や「水琴窟」のような特徴は得られず、また、「鹿威し」に似た機構を有する「羽ばたき貯金箱」考案や「招き猫の貯金箱」考案に開示された技術では、コイン投入によって翼や前足部を自動的に揺動させ、貯金の度毎にその愛らしい動作を楽しめるようにはなっているものの、貯金箱として一瞥されるために鳥や招き猫の造形美を損ねてしまい、室内外装置品としての美観を低下させてしまうという致命的な欠点を解消し得ないものであった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、和風の庭園に留まらず西洋風庭園にも違和感無く調和する外観を備えた上、我が国の伝統的な「鹿威し」や「水琴窟」などにも通じるような動きや音響効果を発揮できるエクステリア用品や、「鹿威し」の動作機構を応用したインテリアや調度品などといった室内外装置品を実現化する新たな技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の添水型室内外装置品、およびそれを利用した新規な構造の添水型貯金箱を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の添水型室内外装置品は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした構成を要旨とする添水型室内外装置品である。
この基本的な構成からなる添水型室内外装置品を換言すると、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、同下顎が開口姿勢の場合、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が閉口姿勢の場合、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応可能な眼部表示変更部となるよう規制してなるものとした添水型室内外装置品となる。
この基本的な構成を、より具体的に示すと、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に左右眼孔型開孔を穿設した上、それら左右の眼孔型開孔夫々に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした構成の添水型室内外装置品といえる。
これを換言すると、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に左右眼孔型開孔を穿設した上、それら左右の眼孔型開孔夫々に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、同下顎が開口姿勢の場合、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が閉口姿勢の場合、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応可能な眼部表示変更部となるよう規制した添水型室内外装置品ということができる。
これら構成をより一層具体的なものとして示すならば、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、当該動物模型本体仕掛け空間部内の適所には、該エネルギー変換機構から生ずる摩擦力や打撃力などの運動エネルギーを機械的に音声変換可能な自鳴機構が組み込まれてなるものとした構成からなる添水型室内外装置品となる。
同様に、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、該動物模型本体に当該動物の手、脚、翼、尾、鰭などの適宜運動器官を揺動または出没動作自在に組み込み、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に、エネルギー変換機構から生じる運動エネルギーを、それら運動器官に機械的に伝達可能な動作機構が組み込まれてなるものとした構成からなる添水型室内外装置品ということが可能である。
(関連する発明)
上記した添水型室内外装置品に関連し、この発明には、それを利用した添水型貯金箱も包含する。
即ち、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成し、同仕掛け空間部の奥がわにコイン収容部を連通状に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に投入した質量物体であるコインの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした、この発明の添水型室内外装置品を利用した添水型貯金箱である。
より具体的なには、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成し、同仕掛け空間部の奥がわにコイン収容部を連通状に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該仕掛け空間部に通じた基部がわで、それを支点として受け皿状の露出先端がわ寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となり、同受け皿状部分上から、動物模型本体仕掛け空間部を通じ、コイン収容部内に延伸、収容された内端まで至る範囲に亘り、質量物体であるコインを直立姿勢で飲み込み状に転落、誘導可能な溝型またはパイプ型の誘導路が形成された下顎を、該口蓋に対して下から当てがうよう組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に投入した質量物体であるコインの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした添水型貯金箱ということができる。
以上のとおり、この発明の添水型室内外装置品によれば、少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させていることから、流体または固体などの質量物体を、口蓋の開口を通じるよう、受け皿状下顎上に注入または投入し、動物模型本体の仕掛け空間部内に達した該質量物体がエネルギー変換機構に供給され、ここで同質量物体のもつ位置エネルギーが運動エネルギーに変換され、その運動エネルギーの一部によって当該下顎の開閉自在構造が作動し、下顎が自動的に上昇姿勢となって質量物体を飲み下すような外観を呈し、この下顎の上昇姿勢への変位によって口蓋開口が一時的に閉鎖され、エネルギー変換機構への質量物体の供給が一時的に途絶え、エネルギー変換機構から運動エネルギーが発生されなくなると、閉鎖状態にあった下顎が、その露出先端がわ寄りに設定された重心によって自動的に下降姿勢に転じ、エネルギー変換機構への質量物体の供給が再開され、再び発生される運動エネルギーによって下顎が上昇姿勢に転ずるという、上下揺動、開閉の繰り返し動作を自動的に実施するものとなり、従前までの竹筒を利用した伝統的な「鹿威し」では得ることのできない新たな外的美観と、自然界に生息する様々な動物や架空の生物などのリアルな動きとを再現するという、秀れた装飾効果を発揮することができるものとなる。
加えて、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設し、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとし、該下顎が質量物体を飲み下すと同時に、同下顎の上下揺動運動に連動する眼部表示変更部が目の開閉動作や表情の変化などを表示、表現するものとなり、飲み下しの動作をよりリアルに再現するという特徴を有するだけではなく、自然界には存在しない想像上の一つ目、三つ目、四つ目などといった怪物をも再現可能となる上、それら下顎や眼部表示変更部は、何れも質量物体の位置エネルギーをエネルギー変換機構によって変換した運動エネルギーの一部で自動的に作動するようにしてあり、電力の配給や電子回路の導入および電力による駆動機構などといった類いの構造、機構を複雑化させる部品を一切必要とせず、静寂な庭園などの屋外装飾品としても、あるいは玄関ホールや居間など置物としての室内装飾品としても、不快な作動音の発生を抑制し、静かに動作することができるという秀れた特徴を兼ね備えている。
また、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に左右眼孔型開孔を穿設し、それら左右の眼孔型開孔夫々に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化してなるものでは、左右に目を有している魚類や甲殻類、爬虫類、両生類、鳥類、昆虫、虫、哺乳類など自然界に存在する動物や、怪獣その他の創造物などの何れであっても自由に選択、再現することができ、多様性に富んだ装置品や貯金箱を実現することができる。
さらに、当該動物模型本体仕掛け空間部内の適所に、該エネルギー変換機構から生ずる摩擦力や打撃力などの運動エネルギーを機械的に音声変換可能な自鳴機構が組み込んだものでは、動物や架空生物などの外観や動きなどを表現することができる上に、エネルギー変換機構が動作する毎に、電力を用いた電子音などとは異なり、伝統的な「鹿威し」や「水琴窟」にも通ずる静寂さを強調するような音色を自動的に発するものとすることができ、五感を通じて安らぎが得られるエクステリアまたはインテリア用の装置品として新たな装飾効果を得ることができるという効果が得られるものとなる。
更にまた、当該動物模型本体に動物の手、脚、翼、尾、鰭などの適宜運動器官を、揺動または出没動作自在に組み込み、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に、エネルギー変換機構から生じる運動エネルギーを、それら運動器官に機械的に伝達可能な動作機構が組み込まれてなるものでは、動物模型本体の目や下顎の動作のみに留まらず、エネルギー変換機構が発生する運動エネルギーにより、手、脚、翼、尾、鰭などの適宜運動器官を自動的に揺動または出没動作させることができ、当該動物模型本体を一段と生命が宿しているかのようにリアルに作動させることができるものとなって、より秀れた装飾性を発揮できるものとなり、この構造を玩具に利用すれば、従来品に比較し、さらに娯楽性の高い製品を提供できるようになる。
そして、エネルギー変換機構を、下顎の開閉自在構造枢着軸芯よりも、動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわに一体形成された匙部からなり、該匙部が空の状態から満杯に至るまでの間は下顎が下降姿勢となり、該匙部が満杯になったときに下顎が上昇姿勢となって、下顎の上昇、動作に伴う該開閉自在構造枢着軸芯周りの傾動によって匙部を満たした質量物体が落下、排出され、該下顎を下降姿勢へと自動的に変位可能としたものとしてあり、可動部分を最小限に抑えて部品点数を大幅に削減可能にするだけではなく、下顎や目の動作は勿論のこと、当該動物の手や脚、翼、尾、鰭などといった各種運動器官や、それらの動作機構などを作動させるに十分な運動エネルギーを発生可能としてあり、簡潔で故障の少なくて信頼性に富んだ添水型室内外装置品を提供することができるという大きな効果を発揮する。
加えて、ネルギー変換機構を、受け皿状の下顎から、同下顎の開閉自在構造、枢着軸芯よりも動物模型本体仕掛け空間部内に収容された内端がわまで延伸形成した溝型またはパイプ型の誘導路と、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に回転自在に枢着あるいは軸着され、該誘導路の吐出端付近に、同誘導路吐出端から供給される質量物体を、複数枚の受け羽根に連続的に受けて回転駆動されると共に、その回転力の一部を、下降姿勢の下顎、誘導路の吐出端付近に係合可能であって、下顎を上昇姿勢へと変位させる作動力とするよう変換、伝達可能な下顎閉鎖力伝達機構を有した羽根車とからなるものとし、質量物体の位置エネルギーを、衝撃力やそれに伴う音の発生が極めて少なく、軸芯周りの安定した回転エネルギーに変換することができると共に、その回転運動を、下顎閉鎖力伝達機構を介して下顎の上下揺動、開閉運動とするよう伝達可能としてあり、下顎の開閉動作をリアルに再現することができ、しかも受け羽根の枚数や配置間隔の設定、または下顎閉鎖力伝達機構の変更などによって動物の質量物体を飲み下す表情を、ゆっくりと間欠的に飲み下すものとしたり、連続的にゴクゴクと飲み下すようにしたものなど、様々な動作に設定したものとすることができ、外観が同一であったとしても動作が異なるバリエーション豊かな装置品の展開を実現可能にするという秀れた特徴を奏するものとなる。
更に、当該動物模型本体の外観を魚類または鳥類の何れか一方を模したものとし、運動器官となる左右の胸鰭あるいは翼を上下揺動自在且つ自重で先端下向きもしくは先端上向きの何れか一方の姿勢となるよう装着し、それら胸鰭あるいは翼の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ断続的に係合し、胸鰭あるいは翼の自重に抗する方向に断続的に連動可能とする胸鰭または翼の動作機構が、同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれたものでは、魚類や鳥類の胸鰭を固定状したもに比較して、生きているかのような動作を作動させることができ、しかも駆動モータなどを一切必要としないことから、静寂な中に趣のある装飾効果を得ることができる。
同様に、動物模型本体の外観を、背鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模してなるものとし、運動器官となる背鰭を左右に揺動自在とするよう装着し、該背鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合し、左右方向に交互に揺動可能とする背鰭動作機構が同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれるようにしたものでは、背鰭を左右に揺動させる躍動感溢れる動きを再現でき、また、動物模型本体の外観を尾鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模した上、運動器官となる尾鰭を左右あるいは上下の何れか一方に揺動自在とするよう装着し、該尾鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合するか、あるいは、運動器官となって揺動運動する背鰭に機械的に係合するかし、左右もしくは上下方向に交互に揺動可能とする尾鰭動作機構が、同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものでは、尾鰭が固定されているものに比較して、より大きな動きを表現できて装飾性や芸術性をより一層高めることができるという秀れた特徴を発揮できる。
そして、自鳴機構を、運動器官となる胸鰭、背鰭および背鰭の中の少なくとも何れか一個の動作機構に共通する部品とし、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に接触して、その摩擦力または打撃力を所望の音波に変換可能とする共鳴板の組み込まれるようにしたものでは、共鳴板の材質や形状、寸法などを変更または調節して様々な音色を発生させることができる外、複数箇所に配して和音を発生するようにしたものへと発展可能にするという大きな効果を得られるものとなる。
また、このような添水型室内外装置品を利用して実現した、この発明の添水型貯金箱は、当該動物模型本体の口蓋と下顎との間の開口から、質量物体であるコインを投入可能なものとし、従来型の貯金箱のように、コイン専用の投入口が、動物模型本体の頭部や胸部など不自然な箇所に開口する構造を回避し、意匠を優先させた装飾品として付加価値を高め、しかも当該動物模型本体内仕掛け空間部の奥がわにコイン収容部を連通、形成したものとしてあり、露出先端がわ寄りに重心を持つよう組み合わせた受け皿状下顎の上に、質量物体であるコインを投入すると、同コインが、その自重によって下顎の内端がわまで落下、誘導されてエネルギー変換機構へと供給され、下顎を上昇姿勢へと自動的に変位させ、これに連動する眼部表示変更部が、眼孔型開孔に開眼表示と閉眼表示との何れか一方を露出させるよう作動し、これによってコインを飲み下しているような表情を見せることができ、コインがエネルギー変換機構からコイン収容部に落下すると、再び下顎が下降姿勢となり、眼部表示変更部もこれに連動して眼孔型開孔に開眼表示と閉眼表示との何れか他方を露出させ、利用者に、この表情の変化に惹き付けられてその現象を何度でも楽しみたいという気持ちを大いに沸き立たせ、貯金の動機付け効果を高める利点が得られるものとなる。
さらに、下顎を、受け皿状部分上から動物模型本体仕掛け空間部を通じ、コイン収容部内に延伸、収容させた内端まで至る範囲に亘り、質量物体であるコインを直立姿勢で飲み込み状に転落、誘導可能な溝型またはパイプ型の誘導路が形成されたものとしたものでは、コインの転がり易い縦方向に転動状に誘導可能となり、他の姿勢によってコインを投入できるようにしたものに比較し、コインの詰まりによる作動不良の無い、より円滑な作動を得ることができるものとなり、信頼性の高い添水型貯金箱を実現可能にするという効果を発揮するものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
動物模型本体は、従来型の「鹿威し」のような竹筒を用いた外観とは全く異なり、その略全体が固定的または据え置き状に置くことが可能であり、屋内外装置としての外的美観を呈すると共に、その一部に従来型の「鹿威し」に通じるような機能の組み込みを可能とするものであり、エクステリアまたはインテリアの装飾に適するような外観をもった魚類や甲殻類、爬虫類、両生類、鳥類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物(架空の虫や食虫植物などをも含む)などの中の何れかの動物の形を模したものとするか、あるいは、それらの一部もしくは全部をデフォルメしたものやマスコット化するかしたものなど、様々な形状、色彩を有するものとすることができ、その形状、色彩、模様などに殆ど制限を受けるものではないが、少なくとも一部を空洞状に形成し、その外観上、違和感のない自然な(不自然とならない)適所に、添水のように動作可能な下顎を組み込み可能とした口蓋が設けられ、該動物模型本体内には、該口蓋下の開口(口腔)まで連通する仕掛け空間部が形成されると共に、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼部表示変更部を設けたものとしなければならず、必要に応じて更に手や脚の外、翼や尾、鰭その他の部分を、揺動または出没運動可能とするよう装着したものとするのが望ましく、庭園の池の外、滝や川などといったエクステリア用品として、または玄関先や居間などといったインテリア用の装飾品、調度品あるいは玩具など、様々な屋内外装置に適したデザインに形成したものとすることができる。
口蓋は、流体や固体などの質量物体を、動物模型本体の仕掛け空間部内に注入または投入可能とすると共に、動物の捕食、飲食のための口腔、および、それに類する上顎部分ならびに開口を形成可能とする機能を果たし、例えば魚類や甲殻類、爬虫類、両生類、鳥類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物の口蓋を模した形状とし、別体の下顎が上下開閉動作するよう装着可能な形状、寸法に形成されたものとしなければならず、質量物体の注入や投入の妨げにならない姿勢、配置とすべきであり、嘴その他を模したものとすることが可能である。
眼孔型開孔は、口蓋またはその開口の近傍となる動物模型本体の適所に、同動物模型本体中に内蔵した眼部表示変更部が、眼の表情を変化させるために的確に露出表示可能とする機能を果たし、造形対象動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個、穿孔されたものとしなければならず、外観上の瞼や眼孔を呈する配置、寸法および形状に形成し、造形の対象となる動物に応じた左右適所に開口したものとすべきであるが、創造生物のように一つ目または三つ目、四つ目など様々な数や形のものとすることも可能であり、例えば一つ目の場合は、下顎の枢着軸芯周りの任意半径、円周上となる口蓋上、左右間中央の一箇所に穿孔し、二つ目の場合には、下顎枢着軸芯周りの任意半径、円周上となる左右適所の夫々に穿孔し、三つ目の場合には、下顎枢着軸芯周りの任意半径、円周上となる口蓋上、左右間中央の一箇所、および同下顎枢着軸芯周りの任意半径、円周上となる左右適所の夫々に穿孔し、四つ目の場合には、下顎枢着軸芯周りの任意半径、円周上となる左右適所の夫々に上下二箇所ずつ穿孔したものなどとすればよい。
下顎は、動物模型本体の適所に開口、形成した口蓋開口(口腔)と対を成して下から当てがう受け皿状の下顎部分を有し、自動的に開閉動作するようにし、外部から供給された質量物体を受けるという機能を果たし、例えば魚類や甲殻類、爬虫類、両生類、鳥類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物の下顎部分を表現した形状とし、口蓋の直下付近となる動物模型本体の対応箇所に、その基部がわであって、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が枢着され、口蓋に接近または接合して閉口し、離脱して開口するよう上下揺動可能となり、しかも、外力が加わらない場合には、先端寄りに規制された重心によって自動的に下降姿勢(開口姿勢)となるよう開閉自在構造を介して組み合わせられ、該動物模型本体の仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわに、質量物体の位置エネルギーを、運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構が配されたものとしなければならず、該下顎が下降姿勢(開口姿勢)の場合に、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が上昇姿勢(閉口姿勢)の場合に、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応可能な眼部表示変更部が一体に設けられたものとすべきであり、受け皿状下顎の先端がわからエネルギー変換機構がわに臨む内端までの間に、質量物体が、水のような液体の外、常温空気より比重の重いガスや冷気などの気体や、コインや粒状物などの個体といった各質量物体の形状に応じ、円滑に案内可能とする樋状の溝型またはパイプ型などの誘導路を形成したものとするのが望ましい。
また、この下顎は、口蓋の直下付近となる動物模型本体の対応箇所に、その基部がわであって、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が枢着されてなるものとしなければならないが、この構造の実現には、該下顎の寸法や形状の要素みに留まらず、その重心位置を調整するための錘を追加したものや、一部の材質を比重の重い、または比重の軽い材質に変更し、これを実現化することが可能である外、バネや磁石などの部品に置き換え、または追加してエネルギー変換機構からの閉鎖力が加わらない状態では常時下顎が開口方向に付勢され、動物模型本体に枢着した基部よりも先端寄りに重心が掛けられた場合と略同等の動作が得られるよう設定したものとすることが可能である。
眼部表示変更部は、下顎の上下開閉運動に伴い、同下顎が開口姿勢の場合に、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が閉口姿勢の場合に、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応して、目の自動的な開閉を表現可能とする機能を果たし、下顎と共に揺動するよう揺動杆を介して一体され、瞳が描かれた開眼表示と、瞼を閉じた状態が描かれた閉眼表示とを、下顎開閉自在構造、枢着軸芯周りの揺動方向に隣接するよう配置、規制されたものとしなければならず、該下顎が開口姿勢の場合に、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応可能となり、また、下顎が閉口姿勢の場合に、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応するよう形成することができ、例えば、「>」や「<」などの瞼を強く閉じたような表情や「X」印、ハートマーク、目尻の下がった笑いの目、目尻の上がった怒りの目、涙を流す目、ウインクなど様々な表情の表現に適した表示を組み合わせたものとすることができる。
エネルギー変換機構は、口蓋開口を通じて受け皿状の下顎に注入または投入された流体や固体などの質量物体がもつ位置エネルギーを、下顎の開閉や眼部表示変更部の揺動などの運動エネルギーに変換可能とする機能を果たすものであり、水や油その他の液体の外に、ガスや冷気のように常温の空気よりも比重が重い気体などの流体、または、粒状物や塊状物、より具体的にはコインのような個体といった何れかの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするものであって、例えば、後述する実施例にも示すように、下顎の開閉自在構造、枢着軸芯よりも、動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわに一体形成してなる匙部からなり、該匙部が空の状態から満杯に至るまでの間は下顎が下降姿勢となって開口し、当該匙部が満杯になったときに下顎が上昇姿勢となって閉鎖され、下顎の閉鎖に伴う枢着軸芯周りの傾動によって匙部を満たした質量物体が落下、排出されてしまうと、該下顎を下降姿勢へと自動的に変位可能とするようにしたものとすることができる外、受け皿状の下顎から、同下顎の開閉自在構造、枢着軸芯よりも動物模型本体仕掛け空間部内に収容した内端がわまで延伸、形成させた溝型またはパイプ型の誘導路と、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に回転自在に枢着あるいは軸着され、該誘導路の吐出端付近に、同誘導路吐出端から供給される質量物体を複数枚の受け羽根に連続的に受けて回転駆動されると共に、その回転力の一部を、下降姿勢の下顎、誘導路の吐出端付近に係合可能であって、下顎を上昇姿勢へと変位させる作動力とするよう変換、伝達可能な下顎閉鎖力伝達機構を有した羽根車とからなるものとすることなどが可能である。
エネルギー変換機構となる匙部は、口蓋の口腔(開口した下顎の上部)を通じて液体や気体などの質量物体が供給され、該下顎を開閉自在構造、枢着軸芯周りに上下揺動可能とするに十分な量の液体や気体などの質量物体を、受け止め可能とし、且つ、それら重量を受けて下顎が上昇、閉鎖された場合に、該枢着軸芯を中心に十分に傾斜し、受け止めていた質量物体を、自動的に排出するという動作を繰り返し可能とする機能を果たし、動物模型本体仕掛け空間部内に収容され、必要に応じた高い防水(防油)性と強度とを有し、下顎の上下揺動に要する重量や、流体、固体などの質量物体との重量バランスを十分に考慮した形状、寸法とすべきであり、甲殻類、爬虫類、両生類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物の外観をもつ動物模型本体の四肢や手、脚、翼、尾、あるいは、後述する実施例にも示すように、魚類または鳥類の何れか一方を模してなる動物模型本体の胸鰭、背鰭、尾鰭もしくは翼などの運動器官を、下顎の上下開閉動作に伴って揺動または出没動作可能とする適宜構造の動作機構が組み込まれたものとすることができ、また、匙部自体の揺動に連動可能であって、鈴や鐘、共鳴板あるいは打楽器類、弦楽器類、管楽器類、鍵盤楽器類などのような音波を発生可能であって、鑑賞に値する秀れた音質を奏でることのできる自鳴機構が組み込まれたものとすることが可能である。
誘導路は、下顎に注入または投入された流体または固体などの質量物体を、同質量物体の位置エネルギーを利用し、外部に殆ど溢すことなく動物模型本体仕掛け空間部内のエネルギー変換機構まで円滑に案内、誘導可能とする機能を果たし、誘導の対象となる質量物体が液体や気体の場合には、注ぎ込まれた液体や気体などの流れを妨げずに流れ下すことができるような直線状または緩やかな曲線状などの樋状の溝型やパイプ型とし、必要に応じて防水(防油)性としなければならず、また、質量物体が粒状物や塊状物の場合は、それらが円滑に落下、誘導されるよう誘導路断面形状および寸法を、流体を通過させる場合よりも大きく設定するのが望ましく、更にまた、質量物体がコインの場合、垂直に立てたコインが円滑に転がり落ちるよう誘導可能とする、立てたコインの下側断面を緩やかに保持可能な深溝型や、立てたコインが緩やかに通過可能な矩形孔としたパイプ型などとすることができる。
エネルギー変換機構となる羽根車は、口蓋の口腔(開口した下顎の上部)を通じて流体や固体などの質量物体が供給され、該下顎を開閉自在構造、枢着軸芯周りに上下揺動可能とするに十分な量の質量物体を連続的に受けて回転運動を発生し、その回転運動を下顎の開放力伝達機構に伝えて断続的に下顎を開閉動作させると共に、回転運動に伴い汲み受けた質量物体を連続的に排出可能とする機能を果たし、動物模型本体仕掛け空間部内に収容され、必要に応じた高い防水(防油)性と強度とを有し、下顎の上下揺動に要する重量や、流体、固体などの質量物体の連続的供給に耐える複数枚の受け羽根を有するものとしなければならず、様々な水車や風車の構造や形状を利用したものとしたり、後述する実施例にも示すように、当該動物模型本体仕掛け空間部内の適所に回転自在に枢着あるいは軸着され、該下顎の枢着軸芯周よりも、動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわに一体、形成された溝型またはパイプ型の誘導路、吐出端付近に、同誘導路吐出端から供給される質量物体を、複数枚の受け羽根に連続的に受けて回転駆動されると共に、その回転力の一部を、下降姿勢(開口姿勢)の下顎、誘導路の吐出端付近に係合可能であって、下顎の閉鎖(上昇)力とするよう変換、伝達可能な下顎閉鎖力伝達機構を有した羽根車とすることができ、甲殻類、爬虫類、両生類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物の外観をもつ動物模型本体の四肢や手、脚、翼、尾、あるいは後述する実施例にも示すように、魚類または鳥類の何れか一方を模してなる動物模型本体の胸鰭や背鰭、尾鰭もしくは翼などの運動器官を、下顎の上下開閉動作に伴って揺動または出没動作可能とする適宜構造の動作機構が組み込まれたものとすることができ、また、羽根車自体の回転に連動可能であって、鈴や鐘、共鳴板あるいは打楽器類、弦楽器類、管楽器類、鍵盤楽器類などのような、音波を発生可能な、望ましくは鑑賞に相応しい音質を奏でることのできる自鳴機構を組み込んだものとすることができる。
羽根車に設けた下顎閉鎖力伝達機構は、羽根車の回転エネルギーの一部を、下顎の上昇、閉鎖エネルギーに変換可能とする機能を有しており、羽根車が一回転する毎に一回または複数回、下顎を自動的に上昇、閉口動作させるというものであって、例えば後述する実施例にも示すように、下顎の動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわが羽根車の各受け羽根に干渉するよう組み合わせられ、受け羽根の回転力によって下顎を自動的に上昇、閉口動作させるようにしたものや、羽根車の回転軸心より遠心側となる側面付近の円周上に、下顎の動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわと係合、可能な一個または複数個の係合部を形成し、羽根車の回転力によって下顎を自動的に上昇、閉口動作させるようにしたものとすることなどが可能である。
運動器官は、魚類や甲殻類、爬虫類、両生類、鳥類、昆虫、哺乳類、怪獣などの創造物などを模した動物模型本体の、四肢や手、脚、翼、尾、鰭などの部分を、自動的に揺動または出没可能とする機能を果たすものであり、動物模型本体の仕掛け空間部内にあって、エネルギー変換機構が発生する運動エネルギーの一部を利用し、それら露出部分の姿勢を自動的且つ連続的、または断続的に変更可能とする動作機構を伴って設けられたものとしなければならず、例えば、動物模型本体の外観を魚類または鳥類の何れか一方を模してなるものとした場合に、運動器官となる左右の胸鰭あるいは翼を上下揺動自在、且つ自重で先端下向きもしくは先端上向きの何れか一方の姿勢となるよう装着し、それら胸鰭あるいは翼の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ断続的に係合し、胸鰭あるいは翼の自重に抗する方向に断続的に連動可能とする胸鰭または翼の動作機構が、同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものとすることが可能であり、また、動物模型本体の外観が、背鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模してなるものとされた場合には、運動器官となる背鰭を左右に揺動自在とするよう装着し、該背鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合し、左右方向に交互に揺動可能とする背鰭の動作機構が、同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものとすることができ、さらに、動物模型本体の外観が、尾鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模してなるものとされ、運動器官となる尾鰭を左右あるいは上下の何れか一方に揺動自在とするよう装着し、該尾鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合するか、あるいは、運動器官となって揺動運動する背鰭に機械的に係合し、左右方向に交互に揺動可能とする尾鰭の動作機構が同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれたものとすることができる。
自鳴機構は、エネルギー変換機構が発生する運動エネルギーを、鈴、鐘またはその外の打楽器や弦楽器、鍵盤楽器などのような様々な振動発生機能の中の何れかを利用して自動的に音波を発生可能とする機能を果たすものであり、より具体的には、エネルギー変換機構に可動がわを、また、動物模型本体仕掛け空間部内壁に固定がわを夫々設け、その摩擦、振動によって可動がわか固定がわかの何れか一方または双方に設けられた共鳴板や、その他の音発生部が音波を発するようにしたもの、あるいは、運動器官となる胸鰭、背鰭および背鰭の中の少なくとも何れか一個の動作機構に共通する部品として、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に接触し、その摩擦力を所望の音波に変換可能とする共鳴板が組み込まれてなるものとすることなどが可能である。
質量物体は、位置エネルギーを有して口蓋口腔(開口した下顎の上部)を通じて供給され、動物模型本体仕掛け空間部内のエネルギー変換機構に達して、運動エネルギーを発生可能とするという機能を果たし、より具体的には、例えば水や油その他の液体や、室温より比重の重いガス、冷気のような気体などの流体か、または金属球やブロック、木片、釦、食品、廃電池、コインなど様々な粒状物や塊状物などの固体といった何れかによるものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の縦断面化した添水型室内外装置品の側面図、図2の縦断面化した閉口状態にある添水型室内外装置品の側面図、および、図3の胸鰭の側面図に示される事例は、少なくとも一部を空洞状にして口蓋21まで連通する仕掛け空間部23に形成した動物模型本体2の、当該口蓋21直下には、該口蓋21に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部23に通じ、その基部31がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋21対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎3を組み合わせると共に、該下顎3の開閉自在構造32を、開口姿勢としたときの同下顎3と口蓋21との間に形成され、口腔22から仕掛け空間部23内に注入または投入した流体または固体などの質量物体Wの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構4と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体2箇所に左右眼孔型開孔24,24を穿設した上、それら左右の眼孔型開孔24,24夫々に見え隠れするようにした開眼表示52,52と閉眼表示53,53とを有する眼部表示変更部5,5が、当該下顎3の枢着軸33から眼孔型開孔24,24方向に所定長さ延伸形成した揺動杆51,51に一体化されてなる、この発明の添水型室内外装置品における代表的な一実施例を示すものである。
当該添水型室内外装置品1は、図1および図2中に示すように、池の底または池底から盛り上がった岩の上などの適所に設置可能なベース12上に一体的に固定され、全長が1ないし2メートル程度の想像上の「鰐」を象った動物模型本体2からなり、該動物模型本体2の内部は、略全体を空洞状に形成し、斜め上方に向けられた頭部の口蓋21、開口(口腔)22まで連通する仕掛け空間部23に形成され、同仕掛け空間部23の動物模型本体2下部であって池(水W中)に没する適所(動物模型本体2の壁面)には、該仕掛け空間部23内外の水位を同一とするよう図示しない貫通孔が穿孔されている。
当該動物模型本体2の口蓋21直下には、下がわから当てがうよう閉口可能な受け皿型形状とした下顎3を配し、その基部31を仕掛け空間部23に引き込み、該動物模型本体2の口蓋21、左右端間に水平な枢着軸33によって上下揺動(開閉)自在に軸着し、該枢着軸33を支点として同下顎3先端寄りに重心が掛かるよう寸法ならびに重量設定された状態に組み合わせると共に、該基部31より仕掛け空間部23がわに、樋状の流路を形成する如く延伸された内端34には、該枢着軸33を支点とし、下顎3先端寄りに規制された重心位置を、内端34がわに移動可能とするに十分な量の質量物体である水Wを、汲み受け可能な容量に設定された、エネルギー変換機構4としての匙部41を一体形成してある。
当該動物模型本体2「鰐」の頭部であって、口蓋21上側の左右対称となる適所の夫々に、仕掛け空間部23を外部に開口させる眼孔型開孔24,24を穿設する一方、下顎3基部31付近の仕掛け空間部23内に配された左右適所から、それら上方に開口された各眼孔型開孔24,24に臨むよう揺動杆51,51を延伸させ、それら左右の揺動杆51,51上端には、下顎3の開閉自在構造32による揺動(開閉)動作に伴い、眼孔型開孔24,24夫々に見え隠れするようにした開眼表示52,52と閉眼表示53,53とを一体化して眼部表示変更部5,5を形成したものとしている。
また、当該エネルギー変換機構4、匙部41の遊端に臨む仕掛け空間部23内には、開閉自在構造32の枢着軸33を中心とする円弧板状に形成され、匙部41に対峙する壁面に水平、線状の細かな凹凸が上下に並ぶギザギザ状の摩擦板62を、該動物模型本体2内壁面に固着し、該匙部41の遊端からは、静寂を強調できるような固有振動数をもつ共鳴板61を、その鈎型に折曲された先端が、該摩擦板62の凹凸、ギザギザ面に摺動自在に接するよう延伸させ、心地良い音を発する自鳴機構6を形成してある。
さらに、当該動物模型本体2「鰐」の胸部であって、その仕掛け空間部23内に収容したエネルギー変換機構4、匙部41の揺動範囲に対応する左右、対称となる適所の夫々に、図示しないスリット状の貫通孔を穿孔し、図3中に示す運動器官7しての胸鰭71,71の各揺動操作根74,74を、図1および図2中に示すよう、それら先端が匙部41の底部左右がわ、下面付近に接触する配置関係となり、スリット状の貫通孔を支点として各胸鰭71,71の先端がわに重心が掛かるよう規制する如く差し込み、脱落不能、且つ上下揺動自在となるよう装着し、左右の胸鰭71,71用の動作機構8(81,81)を形成してある。
図4の縦断面化した添水型室内外装置品の側面図、図5の分解したエネルギー変換機構の斜視図、図6の縦断面化したエネルギー変換機構の側面図、および、図7のエネルギー変換機構の平面図に示す事例は、動物模型本体2の仕掛け空間部23内に配されたエネルギー変換機構4を、口蓋21に対して下から当てがう受け皿状に形成した下顎3から、同下顎3の開閉自在構造32、枢着軸33芯よりも、動物模型本体2の仕掛け空間部23内に収容した内端34がわまで延伸、形成された溝型またはパイプ型の誘導路35と、同動物模型本体2、仕掛け空間部23内の適所に回転自在に枢着あるいは軸着され、該誘導路35の吐出端34付近に、同誘導路35吐出端34から供給される質量物体Wを複数枚の受け羽根44,44,……に連続的に受けて回転駆動されると共に、その回転力の一部を、開口姿勢の下顎3、誘導路35の吐出端34付近に係合可能であって、下顎3を閉口姿勢へと変位させる作動力とするよう変換、伝達可能な下顎閉鎖力伝達機構46を有した羽根車42とからなるものとした、この発明の添水型室内外装置品における代表的な他の実施例を示すものである。
当該添水型室内外装置品1は、図4中に示すように、動物模型本体2の口蓋21直下に下方から受け皿状に当てがうよう形成、配置した下顎3の仕掛け空間部23に連通状となる基部31を、開閉自在構造32(枢着軸33)によって軸着し、さらに同基部31から仕掛け空間部23内に向け、短い樋状をなす誘導路35の吐出端34が延伸され、該枢着軸33を支点として下顎3の先端寄りに重心が掛かるよう規制したものとし、さらに、動物模型本体2頭部、左右の適所夫々には、眼孔型開孔24,24を穿設し、該下顎3基部31付近の左右適所から、上端に眼孔型開孔24,24夫々に見え隠れするようにした開眼表示52,52と閉眼表示53,53とを、夫々一体化した揺動杆51,51を延伸させ、眼部表示変更部5,5を形成してある。
当該エネルギー変換機構4は、動物模型本体2、仕掛け空間部23内の下顎3、誘導路35の吐出端34に、所定間隔を置いて対峙する水平な車軸43を介して軸支された羽根車42からなり、該羽根車42は、図5中に示すように、四枚の円弧型の受け羽根44,44,……が夫々、吐出端34を通じて供給される質量物体である水Wを、図4、図6および図7中に示すように、汲み受けて周回駆動されるよう設けられ、左右がわの夫々を、図4ないし図7中に示すよう、円板壁45,45によって漏出しないよう閉鎖したものとなっており、各受け羽根44,44,……は、それら先端がわの夫々に、開口姿勢(下降姿勢)にある下顎3内端34(誘導路35の吐出端)を、周回の毎に係合する寸法、配置関係に設定されたものとしている。
当該添水型室内外装置品1は、図8の縦断面化したエネルギー変換機構4の側面図、図9の縦断面化したエネルギー変換機構4の正面図、図10の胸鰭用動作機構の側面図、図11の先端を上方に傾けた胸鰭の側面図、図12の先端を下方に傾けた胸鰭の側面図、および図13の右がわの胸鰭揺動操作根に係合する係合鈎の正面図に示すように、運動器官7としての左右の胸鰭71,71を、傾動可能に設けたものとすることが可能であり、該エネルギー変換機構4である羽根車42の左右の円板壁45,45の、遠心がわとなる左右外壁面には、夫々周方向90度毎に、胸鰭71,71用の動作機構8となる係合鈎81,81,……が水平姿勢となるよう立設する一方、当該動物模型本体2「鰐」の胸部左右の適所であって周回する羽根車42の適所に対応する部位には、夫々図示しないスリット状の貫通孔を穿孔すると共に、運動器官7である胸鰭71,71の各揺動操作根74,74を、図8ないし図13中に示すように、各スリット状の貫通孔を支点として各胸鰭71,71の先端がわに重心が掛かるよう規制して差し込み、脱落不能、且つ上下揺動自在となるよう装着し、周回する係合鈎81,81,……が揺動操作根74,74に係合する毎に、各胸鰭71,71を上方に傾動可能な左右胸鰭71,71用の動作機構8(81,81)を形成したものとすることもできる。
また、当該添水型室内外装置品1は、前記図8ないし図13、図14のエネルギー変換機構に組み合わせた背鰭用動作機構の斜視図、図15のエネルギー変換機構に組み合わせた背鰭用動作機構の側面図、図16の縦断面化したエネルギー変換機構および背鰭用動作機構の正面図、図17の背鰭用動作機構の動作範囲を表示したエネルギー変換機構の正面図、および、図18の背鰭用動作機構の斜視図に示される事例は、動物模型本体2の運動器官7となる背鰭72を左右に傾動自在とするよう装着することが可能であり、当該動物模型本体2「鰐」の背部中央に、前後に延びるスリット状の貫通孔を穿孔し、該背鰭72の付け根付近から延伸された揺動操作根74の下端に、当該エネルギー変換機構4、羽根車42の外周円に添って湾曲状に配され、該羽根車42の左右幅寸法を僅かに超える幅寸法に設定し、その後方端の中央が、木の葉状または流線型状に先鋭化された従動板75の上面中央が結合、一体化されたものとし、該従動板75の左右縁部には、その全長に亘って小さな凹凸状のギザギザ(図示せず)を形成し、共鳴板61としての機能を兼ね備えたものとする一方、当該羽根車42の左右円板壁45,45の外周縁であって、右円板壁45と左円板壁45との夫々に2本ずつ合計4本の背鰭用動作機構8となるガイド棒82,82,……を、左右同じがわの互いが180度置き毎の配置となり、しかも左右交互に90度置き毎の配置となる各所から遠心方向に僅かに突出させるよう立設したものとしている。
さらに、当該添水型室内外装置品1は、前記図8ないし図18、図19の縦断面化された尾鰭用動作機構が組み込まれてなるエネルギー変換機構の側面図、図20の羽根車と尾鰭櫓杆とを機械的に接続する揺れ駒の正面図、および、図21の左右一方に傾動した揺れ駒の正面図、図22の左右他方に傾動した揺れ駒の正面図に示す事例のように、尾鰭73を左右に揺動可能な運動器官7とし、回転運動するエネルギー変換機構4に機械的且つ連続的に係合可能な背鰭73用の動作機構8を、設けたものとすることが可能であり、当該背鰭73は、その付け根部分に相当する揺動操作根74が、縦軸76によって左右に揺動自在に軸着され、該揺動操作根74の動物模型本体2仕掛け空間部23内となる前部上端付近からは、エネルギー変換機構4である羽根車42の後部、直近付近まで延伸した櫓杆83が、その前後中央付近の適所を、前端がわが右へ揺動されると後端がわが反対の左がわに揺動され、前端がわが左へ揺動されると後端がわが反対の右がわへ揺動されるよう、脱落不能且つ揺動自在に支持したものとされ、且つ、該櫓杆83の前端は、図19ないし図22中に示すよう、正面形状を人型状または星形状に形成して羽根車42の後部、直近の左右幅中央付近に、その頭部85を、左右揺動自在とする支点となるよう、仕掛け空間部23内壁面の対応適所に軸着し、左右腕部86,86の夫々が、図14ないし図17および図19中に示す、左右の各ガイド棒82,82,……に、左右交互に係合するよう延伸された揺れ駒84の中央、胴体部分から下方に向け、平行な直線状に延伸した左右脚部87,87間に、上下摺動自在に遊嵌するよう組み合わせたものとしている。
そして、当該添水型室内外装置品1は、図23の縦断面化した添水型室内外装置品要部の側面図、図24の下顎閉鎖力伝達機構の斜視図、図25の動作中の下顎閉鎖力伝達機構の側面図、および、図26の下顎を閉鎖する下顎閉鎖力伝達機構の側面図に示すように、そのエネルギー変換機構4である羽根車42の受け羽根44,44,……を周方向60度毎に合計6枚設けたものとし、左右何れか一方の円板壁45の外周縁、付近となる外側壁面から回転軸心方向に平行状に突設した合計8本の閉操作ピン47,47,……が、周方向45度の等間隔に配置、突設されたものとする一方、下顎3の枢着軸33によって動物模型本体2の口蓋21直下付近の適所に軸着された基部31から仕掛け空間部23内に延伸され、当該羽根車42の各受け羽根44,44,……に干渉せず、しかも質量物体である水Wを効率的に供給できる程度に接近、対峙させた内端(誘導路35の吐出端)34の適所からは、当該羽根車42、左右何れか一方の円板壁45外周縁、付近に突設した各閉操作ピン47,47,……の中、該羽根車42の回転中に最も吐出端34に近づいたものに順次係合可能な従動杆48が延伸され、下顎閉鎖力伝達機構46を形成したものとすることも可能である。
図27の縦断面化した添水型貯金箱の側面図、図28の図27中のA−A線部分の断面図、および、図29の縦断面化した閉口状態の添水型貯金箱の側面図に示した事例は、少なくとも一部を空洞状にして口蓋21まで連通する仕掛け空間部23に形成し、同仕掛け空間部23の奥がわにコイン収容部25を連通状に形成した動物模型本体2の、当該口蓋21直下には、該仕掛け空間部23に通じた基部31がわで、それを支点として受け皿状の露出先端がわ寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋21対応箇所に枢着されて開閉自在となり、同受け皿状部分上から、動物模型本体2の仕掛け空間部23を通じ、コイン収容部25内に延伸、収容した内端34まで至る範囲に亘り、質量物体であるコインWを直立姿勢で飲み込み状に転落、誘導可能な溝型またはパイプ型の誘導路35が形成された下顎3を、該口蓋21に対して下から当てがうよう組み合わせると共に、該下顎3の開閉自在構造32を、開口姿勢としたときの同下顎3と口蓋21との間に形成される口腔22から仕掛け空間部23内に投入した質量物体であるコインWの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構4と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体2箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔24,24を穿設した上、該眼孔型開孔24,24に見え隠れするようにした開眼表示52,52と閉眼表示53,53とを有する眼部表示変更部5,5が、当該下顎3の枢着軸33から眼孔型開孔24,24方向に所定長さ延伸形成した揺動杆51,51に一体化されてなる、この発明の添水型室内外装置品を利用した添水型貯金箱における代表的な他の実施例を示すものである。
当該添水型貯金箱11は、図27および図29中に示すように、水平な平面状に安定的に載置可能であって、波立つ水面をイメージさせる意匠が施されたベース12上に、空想上の「鰐」を象った動物模型本体2を一体化して全長数十センチメートルないし数十センチメートル程度のものとして形成され、その内部は空洞状のものとし、該「鰐」の口蓋21の開口(口腔)22に連通する仕掛け空間部23と、該仕掛け空間部23のさらに奥がわに通じてベース12内部に繋がるコイン収容部25とを有しており、該ベース12の底面には、図示しないコイン取り出し口が開口され、ゴムや合成樹脂製の軟質キャップの装着によって閉鎖可能なものとなっている。
当該動物模型本体2の口蓋21直下には、下がわから当てがうよう、閉口可能な受け皿型形状とした下顎3を配し、その基部31を仕掛け空間部23に引き込み、該動物模型本体2の口蓋21、左右端間に水平な枢着軸33によって上下揺動(開閉)自在に軸着し、該枢着軸33を支点として同下顎3先端寄りに重心が掛かるよう、寸法ならびに重量設定された状態に組み合わせると共に、該下顎3上の先端から基部31を通じて仕掛け空間部23内に延伸された内端34まで、図28中に示すように、直立状姿勢の質量物体であるコインW下がわ半分程度に遊嵌し、転落状に誘導可能な深溝状の誘導路35を、その上縁部が僅かに拡開するよう形成し、該誘導路35の下顎3基部31付近から内端34までがエネルギー変換機構4を形成するものとし、さらに、当該動物模型本体2「鰐」の頭部であって、口蓋21上側の左右対称となる適所の夫々には、図27および図29中に示すように、前記実施例1および2に示した添水型室内外装置品1と同様の眼部表示変更部5,5を形成してある。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の添水型室内外装置品1は、創造上の「鰐」を象った大型の動物模型本体2によるものであって、広大な庭園や公園の池底などに、ベース12を介して安定的に設置することが可能であり、口蓋21に対し、その重量バランス(重心位置)によって開口姿勢となっている下顎3上に、図示しない噴水や滝などからの質量物体である水Wを、図1中の実線矢印に示すように、連続的に供給されるよう設置して、該口蓋21と下顎3との間に開口された開口(口腔)22を通じ、樋状の誘導路35を通過して仕掛け空間部23内に流れ下った水Wが、エネルギー変換機構4である匙部41に汲み受けされ、該匙部41に十分な量の水Wが満たされると、水Wの位置エネルギーが、開閉自在構造32の枢着軸33を中心とする匙部41の下降という運動エネルギーに変換され、図2中に示すように、当該下顎3先端がわが上昇され、閉口姿勢へと一気に姿勢変更することとなる。
このように下顎3が、閉口姿勢になると、図1中に示すように、開口姿勢のとき、開眼表示52,52を夫々左右の眼孔型開孔24,24に露出していた眼部表示変更部5,5揺動杆51,51が下顎3と一体になって回動され、図2中に示すよう、閉眼表示53,53を夫々左右の眼孔型開孔24,24に露出させることになり、また、当該下顎3が、開口姿勢から閉口姿勢へと姿勢変更すると同時に、自鳴機構6、共鳴板61の先端が、摩擦板62の凹凸ギザギザ状の表面を強制的に摺動、降下し、趣があって静寂を強調するような心地良い音を発し、さらに、開口姿勢から閉口姿勢へと姿勢変更する匙部41は、図1および図2中に示すように、同匙部41の底部が、運動器官7である左右胸鰭71,71の仕掛け空間部23内に延伸された各揺動操作根74,74を押し下げ、各胸鰭71,71の先端を上向き姿勢へと傾動させることとなる。
こうして図2中に示すように、当該匙部41が下限位置付近まで降下すると、下顎3は口蓋21に当てがわれた状態となって、質量物体である水Wのエネルギー変換機構4(匙部41)への供給が強制的に停止され、同時に匙部41を満たしていた水Wが、同図2中の実線矢印に示すように、仕掛け空間部23内に落下、排水されてしまい、エネルギー変換機構4の運動エネルギーが解除され、当該仕掛け空間部23内の水Wは、動物模型本体2下部であって池(水W中)に没する適所に穿孔された図示しない貫通孔を通じて流通し、該仕掛け空間部23内の水位が、自動的に池の水位と同じに保たれる。
図2中に示すよう、下限位置に達して質量物体である水Wを排出し、空になった匙部41は、下顎3開閉自在構造32の支点となる基部より先端寄りに掛かる重心の働きを受けて上昇へと転じ、これによって下顎3が開口姿勢へと姿勢変更を開始し、同時に眼部表示変更部5,5の揺動杆51,51が下顎3の動きと一体になり、開眼表示52,52を眼孔型開孔24,24に対応、露出させるよう揺動し、自鳴機構6の共鳴板61が摩擦板62に摺動して心地良い音を発するものとなり、左右胸鰭71,71の各動操作根74,74を押し下げる入力が解除され、各胸鰭71,71の先端がわの重みによって、図1中に示すように、下向き傾斜状の姿勢に復帰することになる。
図1中に示すよう、開口姿勢に戻った下顎3上には、図示しない噴水や滝などからの質量物体である水Wが、同図1中の実線矢印に示すよう供給され、仕掛け空間部23内のエネルギー変換機構4である匙部41を満たすと、再び閉口姿勢へと変位するという既述の動作を、繰り返すこととなる。
(実施例2の作用)
図4中に示した、添水型室内外装置品1は、広大な庭園や公園の池などに設置され、同図4中に実線で示すよう、その重心位置によって開口姿勢にある下顎3の受け皿状の上部に、噴水や滝などからの質量物体としての水Wが連続的に供給されると、誘導路35通じて仕掛け空間部23内に流れ下り、吐出端34から、その直下にあるエネルギー変換機構4である羽根車42の一枚の受け羽根44に注ぎこまれ、該一枚の受け羽根44に水Wが満たされると、同図4中の実線矢印に示す方向に該羽根車42が回転駆動され、図4および図6中に示すよう、次に続いて回転して来る別の受け羽根44に下顎3の内端(吐出端)34が干渉して下向きに押し下げられ、下顎3が閉口姿勢へと上昇移動されることとなり、該下顎3の閉動作に伴って眼部表示変更部5,5、揺動杆51,51が、本体の後方に傾動され、閉眼表示53,53を眼孔型開孔24,24から見えるよう揺動する。
図4および図6中に示すように、回転してきた受け羽根44が、押し下げていた下顎3の内端(吐出端)34から外れて下方へと通過すると、該下顎3は、自らの重心が掛かり、再び開口姿勢へと復帰し、受け皿状の上面に質量物体としての水Wを注ぎ受けることとなり、したがって、当該羽根車42は、一回転する毎に受け羽根44,44,……の枚数分である四回、該下顎3を閉口姿勢へと変位させ、これを等間隔で繰り返す。また、当該羽根車42は、各受け羽根44,44,……が、図4ないし図6中に示したように、供給水Wを汲み受けし易い縦断面円弧状に形成され、しかもそれらの左右端がわを円板壁45,45によって閉鎖したものであり、供給された水Wが左右がわへ漏れ出さず、質量物体としての水Wの位置エネルギーを、効率的に同羽根車42の回転エネルギーに変換することが可能となる。
図8ないし図13中に示すよう、左右の胸鰭71,71を、傾動可能に設けた添水型室内外装置品1は、羽根車42に一体となって回転する係合鈎81,81が、夫々胸鰭71,71の各揺動操作根74,74に係合する周回範囲に差し掛かると、その周回移動の範囲に亘って鈎状に折曲された先端部分を各揺動操作根74,74の前方から後方に摺動しながら係合させ、各揺動操作根74,74を次第に押し下げ、左右の胸鰭71,71を上向き方向に揺動させ、左右の係合鈎81,81が、各揺動操作根74,74への係合範囲を外れ、後方に周回、離脱して行くと、左右の胸鰭71,71は、その先端よりに規制された重心の働きによって下向き、傾斜姿勢へと自動的に姿勢変位させ、左右の円板壁45,45周回、方向の四箇所に配された各係合鈎81,81,……が回転、通過する毎に左右の胸鰭71,71が夫々上下に揺動駆動されることとなる。
また、図8、図9、図14ないし図18中に示すように、背鰭72を左右に傾動自在とするよう装着した添水型室内外装置品1は、当該エネルギー変換機構4である羽根車42が、口蓋21下顎3間の口腔22を経由して供給された質量物体としての水Wの位置エネルギーを受けて図8、図10、図14および図15中の実線矢印に示す方向に回転すると、図14ないし図18中に示すように、同羽根車42の円板壁45,45の外周縁から突設した背鰭72用動作機構8となるガイド棒82,82,……が、左右交互に次々と従動板75の左右縁部に接触、摺動しながら通過し、図16および図17中に示すように、動物模型本体2(仕掛け空間部23内)右がわに配置した円板壁45のガイド棒82が干渉したとき、従動板75は、反対の左がわに押しのけられるよう変位し、スリット状の貫通孔を支点に、背鰭72の上端がわが右がわに傾動され、続いて回転して来る左がわの円板壁45に突設されたガイド棒82が干渉したとき、従動板75は、反対の右がわに押しのけられるよう変位し、スリット状の貫通孔を支点に、背鰭72の上端がわが左がわに傾動され、羽根車42が一回転する毎に、背鰭72の上端がわを左右交互に二回ずつ自動的に揺動駆動する。
さらに、当該従動板75は、回転移動して来るガイド棒82,82,……を迎え受ける後方先端部分が、木の葉状または流線型状に先鋭化されたものとなっており、ガイド棒82,82,……の中心より左右外側となる範囲に接触してしまうことがなく、必ず各ガイド棒82,82,……の中心より左右内側となる範囲に摺動するよう接触するものとなり、背鰭72を確実に左右揺動させる。また、該従動板75は、その全長に亘る左右縁部に凹凸状のギザギザを形成し、共鳴板61としての機能を兼ね備えており、各ガイド棒82,82,……に接触、摺動する毎に、静寂を強調して心安らぐような趣のある音を発することとなる。
図19ないし図22中に示すように、エネルギー変換機構4である羽根車42の後部に尾鰭73用の動作機構8が組み込まれてなる添水型室内外装置品1は、図19中の実線矢印に示す方向に回転駆動する羽根車42の左右、各ガイド棒82,82,……に、図20に示す揺れ駒84の左右腕部86,86が係合し、図21および図22の実線矢印に示すよう左右交互に押し上げられ、同揺れ駒84の左右脚部87,87間に上下摺動自在に遊嵌さしている櫓杆83の前端が左右に揺動し、同櫓杆83の後端に連結された尾鰭73が、図19中に示す、縦軸76を支点に左右に揺動、駆動する。
そして、図23ないし図26中に示すよう、エネルギー変換機構4である羽根車42の左右円板壁45,45外周縁付近の外側壁面から回転軸心方向に平行状に合計8本の閉操作ピン47,47,……が突設され、各閉操作ピン47,47,……の中、該羽根車42の回転中に最も下顎3吐出端34に近づいたものに順次従動杆48が係合するよう形成された添水型室内外装置品1は、当該羽根車42が一回転する毎に、八回に亘って従動杆48が下向きに傾動され、その都度下顎3を閉口姿勢に上昇させ、且つ閉口姿勢となった下顎3は、その従動杆48が回転移動する閉操作ピン47から離脱する毎に、枢着軸33を支点とし、先端がわに規制された重心の働きを受け、自動的に開口姿勢へと変位することを繰り返し、この下顎3の開閉揺動に伴い、眼部表示変更部5,5の揺動杆51,51が揺動し、左右の開眼表示52,52と閉眼表示53,53とを、交互に左右の眼孔型開孔24,24から見えるよう動作させ、外観上、当該添水型室内外装置品1の「鰐」が、連続的に供給される質量物体である水Wをゴクゴクと飲み下しているような表情を呈することとなる。
(実施例3の作用)
図27ないし図29に示すように、波立つ水面をイメージさせる意匠を施したベース12上に動物模型本体2を一体化、形成し、口蓋21の開口(口腔)22に連通する仕掛け空間部23と、その奥がわに連通し、該ベース12内部に繋がるコイン収容部25とを有する添水型貯金箱11は、その重心位置の規制によって開口姿勢となっている下顎3の上部に露出するよう開口した深溝状の誘導路35に、直立姿勢とした質量物体であるコインWを投入すると、図28中に示すよう、同誘導路35の僅かに拡開させた上端縁が投入操作性を高め、そして該誘導路35に下がわ半分程度を遊嵌させた同コインWが、図27中に示すよう、円滑に回転、落下して仕掛け空間部23内まで誘導され、そのままコイン収容部25へと落下することとなり、該コインWが、エネルギー変換機構4を形成する下顎3の基部(支点)31から内端34を通過する過程で、該下顎3の重心位置が、同内端34がわへと次第に移動し、図29中に示すように、該下顎3を自動的に閉口姿勢へと変位させると同時に、図27に示したように、左右開眼表示52,52を夫々左右眼孔型開孔24,24に配置、対応させていた眼部表示変更部5,5揺動杆51,51が下顎3と共に揺動し、図29に示すよう、閉眼表示53,53を、各眼孔型開孔24,24に対応させるよう、自動的に変位されることとなる。
図29中に示すような下顎3の閉口姿勢、および、左右眼孔型開孔24,24に夫々閉眼表示53,53を表示するという動作は、当該誘導路35の内端(吐出端)34から質量物体であるコインWが落下し、エネルギー変換機構4を形成する下顎3の基部(支点)31から内端34の範囲への位置エネルギーの供給が無くなったときに、該下顎3の基部(支点)31より先端がわ寄りに規制された重心の働きによって自動的に開口姿勢へと変位され、図27中に示すよう、左右眼孔型開孔24,24の夫々に開眼表示52,52が対応表示され、質量物体であるコインWを一枚投入する毎に、一回下顎3が開口姿勢から閉口姿勢、再び開口姿勢へと変位し、同時に開眼表示52,52から閉眼表示53,53、再び開眼表示52,52へと眼部表示変更部5,5が動作し、また、こうして貯金された質量物体であるコインW,W,……は、必要に応じてベース12の底面に装着された図示しない軟質キャップを取り外し、同じく図示しないコイン取り出し口からコインW,W,……を取り出した後、該コイン取り出し口に軟質キャップを装着して貯金を再開することが可能である。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の添水型室内外装置品1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1および図2中に示した、想像上の「鰐」を象った全長1ないし2メートル程度の大型の動物模型本体2としたもので、広大な庭園や公園の池など大規模な施設への設置に適し、海岸やダムなどの水辺への設置も可能となり、従前にはない屋外用装飾品としての市場を開拓するものとなり、また、下顎3の仕掛け空間部23に配した内端34に、エネルギー変換機構4である匙部41が一体に形成されたものとしてあり、構造の簡素化を図って部品点数を削減すると共に、耐久性に秀れた添水型室内外装置品1を提供することができるという特徴を有している。
加えて、枢着軸33を中心に上下に揺動する匙部41の後端に共鳴板61を固着し、該共鳴板61の鈎型に折曲された先端が、該枢着軸33を中心とする円弧板状の摩擦板62の上下に並ぶギザギザ状に形成された壁面に、摺動自在に接するよう設けられていることから、下顎3の開閉動作に同期して開口中と閉口中との夫々で静寂を強調する音を発生することとなって五感で楽しむことのできる趣のあるエクステリア用の装飾品を提供することができる。
(実施例2の効果)
この発明の添水型室内外装置品1は、図4ないし図7中に示すように、エネルギー変換機構4を羽根車42からなり、下顎3基部(支点)31の開閉自在構造32を形成する枢着軸33と、エネルギー変換機構4羽根車42用の車軸43とに、質量物体である水Wによる荷重を分割して負担させることが可能となり、実施例1に示した一本の枢着軸33のみの構造に比較して耐久性に秀れ、下顎3および羽根車42を個別に分解整備可能として点検、修理の作業負担を軽減し、より大型の動物模型本体2を製造可能にすることができ、また、羽根車42の受け羽根44,44,……が直接下顎3の内端34に接触し、下顎3を閉口姿勢へと操作するようにしたので、連動部分の部品点数を削減して故障を少なくすることができるという利点がある。
加えて、図8ないし図13中に示す左右胸鰭71,71用の係合鈎(動作機構)81,81,……や、図8ないし図10および図14ないし図22に示す背鰭72・尾鰭73用の動作機構8(ガイド棒82)などを設けてあり、仕掛け空間部23に内蔵された一個の羽根車42だけで、当該動物模型本体2の各部が、本物の生き物のように自動的且つ巧みに動作するようになり、モーターなどの動力源を一切必要としないで円滑に作動させることができ、一段と秀れた装飾性を獲得することができ、しかも背鰭72の揺動操作根74に一体化した従動板75が、自鳴機構6の共鳴板61の役目をも果たすものとなり、静寂な屋外環境に心安らぐ心地良い音を発することとなり、より深い趣を得られるものになるという効果が得られる。
図23ないし図26に示すように、羽根車42の円板壁45に合計8本の閉操作ピン47,47,……を突設し、これらの中、羽根車42の回転中に最も下顎3吐出端34に近づいたものに順次、該下顎3内端34の適所から延伸した従動杆48を係合したものとしてあることから、羽根車42が一回転する間に、八回下顎3の開閉動作を繰り返すこととなり、ゴクゴクと水Wを飲み続ける表情を明確に表現する特徴を発揮することができるものとなる。
(実施例3の効果)
この発明の添水型貯金箱11は、図27ないし図29中に示すように、下顎3の上部から仕掛け空間部23内に延伸された内端(吐出端)34までに形成した深溝型の誘導路35の左右上端縁を、図28中に示すように、僅かに拡開状にしてあって、特に下顎3の上部へ、直立姿勢とした質量物体であるコインWを投入する場合に、深溝状誘導路35の上端縁にコインWが干渉して投入操作の妨げとなるのを防止し、より簡単且つ確実にコインWの下がわ半分程度を遊嵌させ、円滑に転落、誘導可能なものとなり、当該動物模型本体2内の仕掛け空間部23の奥がわにコイン収容部25を形成してあり、その外観として「鰐」と、波立つ水面をイメージさせる意匠を施したベース12とが組み合わされたものとなるようにし、該ベース12の底部に図示しないコイン取り出し口を開口させ、ゴムや合成樹脂製の軟質キャップを装着して開閉可能なものとしてあることから、十分な収容空間を確保できると共に、コイン取り出し口を露出させないで置物としての価値を高めた貯金箱にすることができるという効果が得られるものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の添水型室内外装置品、およびそれを利用した添水型貯金箱は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易でモーターなどの駆動源を一切必要とせず、経済的に製造および設置、利用することができる屋内外装置品とすることができる上、置物としても美観を損ねることなく、しかも豊かな動作の実現可能な秀れた貯金箱の機能を発揮できるものとなり、日本庭園や和風庭園、西洋風庭園などの施工、維持、管理などに携わる造園業界は固より、公園や庭園の管理者やガーデニングを楽しむ一般家庭、ガーデニング用品を提供するホームセンター、屋内装飾品や調度品、生活雑貨などを取り扱うインテリア業界などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の添水型室内外装置品、およびそれを利用した添水型貯金箱の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
添水型室内外装置品を縦断面化して示す側面図である。 閉口状態にある添水型室内外装置品を縦断面化して示す側面図である。 胸鰭を示す側面図である。 羽根車を内蔵した添水型室内外装置品を縦断面化して示す側面図である。 一部を分解した羽根車を示す斜視図である。 羽根車からなるエネルギー変換機構を示す側面図である。 羽根車からなるエネルギー変換機構を示す平面図である。 各運動器官と動作機構とを示す側面図である。 各運動器官と動作機構とを示す正面図である。 胸鰭の動作機構を示す側面図である。 上向きに傾動された胸鰭を示す側面図である。 下向きに傾動された胸鰭を示す側面図である。 係合鈎に係合する胸鰭を示す正面図である。 エネルギー変換機構に組み合わせられた背鰭用動作機構を示す斜視図である。 エネルギー変換機構に組み合わせられた背鰭用動作機構を示す側面図である。 エネルギー変換機構および背鰭用動作機構を縦断面化して示す正面図である。 背鰭用動作機構の動作範囲を示す正面図である。 背鰭用の動作機構を示す斜視図である。 尾鰭用の動作機構を示す側面図である。 揺れ駒を示す正面図である。 左右の一方に傾動された揺れ駒を示す正面図である。 左右の他方に傾動された揺れ駒を示す正面図である。 添水型室内外装置品の要部を縦断面化して示す側面図である。 下顎閉鎖力伝達機構を示す斜視図である。 動作中の下顎閉鎖力伝達機構を示す側面図である。 下顎を閉鎖する下顎閉鎖力伝達機構を示す側面図である。 添水型貯金箱を縦断面化して示す側面図である。 図27中のA−A線部分を示す断面図である。 閉口状態の添水型貯金箱を縦断面化して示す側面図である。
符号の説明
1 添水型室内外装置品
11 添水型貯金箱
12 ベース
2 動物模型本体
21 口蓋
22 開口(口腔)
23 仕掛け空間部
24 眼孔型開孔
25 コイン収容部
3 下顎
31 基部(支点)
32 開閉自在構造
33 枢着軸
34 内端(吐出端)
35 誘導路
4 エネルギー変換機構
41 匙部
42 羽根車
43 車軸
44 受け羽根
45 円板壁
46 下顎閉鎖力伝達機構
47 閉操作ピン
48 従動杆
5 眼部表示変更部
51 揺動杆
52 開眼表示
53 閉眼表示
6 自鳴機構
61 共鳴板
62 摩擦板
7 運動器官
71 胸鰭
72 背鰭
73 尾鰭
74 揺動操作根
75 従動板
76 縦軸
8 動作機構
81 胸鰭用の動作機構(係合鈎)
82 背鰭・尾鰭用の動作機構(ガイド棒)
83 櫓杆
84 揺れ駒
85 頭部
86 左右腕部
87 左右脚部
W 水・コイン(質量物体)

Claims (14)

  1. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとしたことを特徴とする添水型室内外装置品。
  2. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、同下顎が開口姿勢の場合、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が閉口姿勢の場合、眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応可能な眼部表示変更部となるよう規制してなるものとしたこと特徴とする添水型室内外装置品。
  3. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に左右眼孔型開孔を穿設した上、それら左右の眼孔型開孔夫々に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとしたことを特徴とする添水型室内外装置品。
  4. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に左右眼孔型開孔を穿設した上、それら左右の眼孔型開孔夫々に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、同下顎が開口姿勢の場合、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか一方が対応し、同下顎が閉口姿勢の場合、左右各眼孔型開孔に開眼表示または閉眼表示の何れか他方が対応可能な眼部表示変更部となるよう規制してなるものとしたこと特徴とする添水型室内外装置品。
  5. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、当該動物模型本体仕掛け空間部内の適所には、該エネルギー変換機構から生ずる摩擦力や打撃力などの運動エネルギーを機械的に音声変換可能な自鳴機構が組み込まれてなるものとしたこと特徴とする添水型室内外装置品。
  6. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に注入または投入した流体または固体などの質量物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化され、該動物模型本体に当該動物の手や脚、翼、尾、鰭などといった任意の運動器官を揺動または出没動作自在に組み込み、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に、エネルギー変換機構から生じる運動エネルギーを、それら運動器官に機械的に伝達可能な動作機構が組み込まれてなるものとしたこと特徴とする添水型室内外装置品。
  7. エネルギー変換機構は、下顎の開閉自在構造の枢着軸芯よりも、動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した内端がわに一体形成された匙部からなり、該匙部が空の状態から満杯に至るまでの間は下顎が下降姿勢となり、該匙部が満杯になったときに下顎が上昇姿勢となって、下顎の上昇、動作に伴う該開閉自在構造の枢着軸芯周りの傾動によって匙部を満たした質量物体が落下、排出され、該下顎を下降姿勢へと自動的に変位可能とするようにした、請求項1ないし6何れか一項記載の添水型室内外装置品。
  8. エネルギー変換機構は、受け皿状の下顎から、同下顎の開閉自在構造の枢着軸芯よりも動物模型本体仕掛け空間部内に収容した内端がわまで延伸形成された溝型またはパイプ型の誘導路と、同動物模型本体仕掛け空間部内の適所に回転自在に枢着あるいは軸着され、当該誘導路の吐出端付近に、同誘導路吐出端から供給される質量物体を複数枚の受け羽根に連続的に受けて回転駆動されると共に、その回転力の一部を下降姿勢の下顎、誘導路の吐出端付近に係合可能であって、下顎を上昇姿勢へと変位させる作動力とするよう変換、伝達可能な下顎閉鎖力伝達機構を有した羽根車とからなるものとした、請求項1ないし7何れか一項記載の添水型室内外装置品。
  9. 動物模型本体は、その外観を魚類または鳥類の何れか一方を模してなるものとされ、運動器官となる左右の胸鰭あるいは翼を上下揺動自在且つ自重で先端下向き、もしくは先端上向きの何れか一方の姿勢となるよう装着し、それら胸鰭あるいは翼の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ断続的に係合し、胸鰭あるいは翼の自重に抗する方向に断続的に連動可能とする胸鰭または翼の動作機構が同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものとした、請求項7または8何れか一項記載の添水型室内外装置品。
  10. 動物模型本体は、その外観が背鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模してなるものとされ、運動器官となる背鰭を左右に揺動自在とするよう装着し、該背鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合し、左右方向に交互に揺動可能とする背鰭動作機構が同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものとした、請求項7ないし9何れか一項記載の添水型室内外装置品。
  11. 動物模型本体は、その外観が尾鰭をもつ魚類、怪獣などの創造物の何れかを模してなるものとされ、運動器官となる尾鰭を左右あるいは上下の何れか一方に揺動自在とするよう装着し、該尾鰭の付け根付近から動物模型本体仕掛け空間部内に延伸、収容した揺動操作根が、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に機械的且つ連続的に係合するか、あるいは、運動器官となって揺動運動する背鰭に機械的に係合し、左右もしくは上下方向に交互に揺動可能とする尾鰭動作機構が同動物模型本体仕掛け空間部内に組み込まれてなるものとした、請求項7ないし10何れか一項記載の添水型室内外装置品。
  12. 自鳴機構は、運動器官となる胸鰭、背鰭および背鰭の中の少なくとも何れか一個の動作機構に共通する部品として、揺動または回転運動するエネルギー変換機構に接触し、その摩擦力または打撃力を所望の音波に変換可能とする共鳴板が組み込まれてなるものとした、請求項9ないし11何れか一項記載の添水型装置。
  13. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成し、同仕掛け空間部の奥がわにコイン収容部を連通状に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該口蓋に対して下から当てがう受け皿状であって仕掛け空間部に通じ、その基部がわで、それを支点として先端寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となるようにした下顎を組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に投入した質量物体であるコインの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした、請求項1ないし12何れか一項記載の添水型室内外装置品を利用した添水型貯金箱。
  14. 少なくとも一部を空洞状にして口蓋まで連通する仕掛け空間部に形成し、同仕掛け空間部の奥がわにコイン収容部を連通状に形成した動物模型本体の、当該口蓋直下には、該仕掛け空間部に通じた基部がわで、それを支点として受け皿状の露出先端がわ寄りに重心が掛かるよう規制した箇所が口蓋対応箇所に枢着されて開閉自在となり、同受け皿状部分上から、動物模型本体仕掛け空間部を通じ、コイン収容部内に延伸、収容された内端まで至る範囲に亘り、質量物体であるコインを直立姿勢で飲み込み状に転落、誘導可能な溝型またはパイプ型の誘導路が形成された下顎を、該口蓋に対して下から当てがうよう組み合わせると共に、該下顎の開閉自在構造を、開口姿勢としたときの同下顎と口蓋との間に形成される口腔から仕掛け空間部内に投入した質量物体であるコインの位置エネルギーを運動エネルギーに変換可能とするエネルギー変換機構と連動させてなるものにする一方、当該動物の目の位置に相当する動物模型本体箇所に少なくとも一個の眼孔型開孔を穿設した上、該眼孔型開孔に見え隠れするようにした開眼表示と閉眼表示とを有する眼部表示変更部が、当該下顎の枢着軸から眼孔型開孔方向に所定長さ延伸形成した揺動杆に一体化されてなるものとした、請求項1ないし12何れか一項記載の添水型室内外装置品を利用した添水型貯金箱。
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