JP4796210B1 - 科学玩具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】好ましい実施例としては、コップへの注水量が所定水位に達する毎に該コップ排水口から大半のコップ貯水が、排水されるサイフォン原理のSコップを片側に備えてコップ式天秤を構成し、貯水容器に埋設した水中ポンプから導いた噴出水によりSコップへの注水が継続して行わる構成とする。
さらに、コップ式天秤の天秤バーには野鳥模型などを支軸載置してボイスプレイヤーを連動させ、Sコップへの注水⇔排水と連動してコップ式天秤が下降⇔上昇の動作を所定周期毎に繰返すシーソー動作とともに、野鳥が囀りを発して水飲み仕草を繰返し行うように構成し、課題解消を図った科学玩具を提供する。
【選択図】 図5
Description
特に、特許文献1に開示されているSコップを応用したコップ式天秤は、本願発明として以下に詳細説明する新しい要素技術を付加したことで、子ども向けの科学実験教材具や老若男女が見て楽しめる癒し系科学玩具などの要素技術として、適材適所的な応用が期待できる。
特に特許文献1に開示された前記Sコップ及びコップ式天秤におけるSコップ、及び、従来のサイフォン茶碗(教訓茶碗として市販されている)の全ては、該開口部から都度、一挙にまたは徐々に注水を行い、注水量が所定値に達した時点で容器底部から一挙に排水されるサイフォン原理の不思議さや面白さを楽しみ、さらには、そのような手動操作で科学実験教具に供するようにしたものであった。
そこで、本願発明では特に前記特許文献1に開示されているSコップを用いたコップ式天秤に対して、改良を図るために下記列記点を課題とする。即ち
(1)少なくともコップ式天秤のSコップ側に、継続注水を行いつつ排水が繰返されるように構成する。(2)天秤バーに野鳥模型を可動支軸し、コップ式天秤のシーソー動作に伴って該野鳥模型が水飲み仕草をするように構成する。(3)野鳥の囀りのボイスプレイヤーを該野鳥模型の水飲み仕草に連動させる構成とする。以上の改良による相乗効果でサイフォン現象が飽きることなく、コップ式天秤のシーソー動作に連動させて野鳥の囀りを恒久的に繰返す構成とすることで老若男女が視聴覚で楽しめる構成として、教育的教材効果とともに癒し効果が発揮される科学玩具の提供を課題とする。
第1発明の科学玩具は、主構成要素が下記各項から形成されてなる。
(1)コップへの注水に伴い、該コップの注水量が所定水位に達する毎に該コップ排水口から大半のコップ貯水が排水されるように形成したサイフォンコップであって、少なくとも、該サイフォンコップを天秤バーの片側に支持して天秤動作するようにしたコップ式天秤と、
(2)前記サイフォンコップへの継続注水を行うために水源から導いた水と、(3)前記サイフォンコップからの排水を受け入れる貯水容器と、(4)前記コップ式天秤の天秤バーに支軸取付けされた動物模型と、以上(1)〜(4)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作とともに該コップ式天秤における天秤バーに可動支軸された前記動物模型が、前後方向に連動動作を繰返すように構成したことを特徴とする科学玩具(実施例2〜実施例5、及び、図7の実施例)である。
前記サイフォンコップへの継続注水用の水として、前記貯水容器の水を電動ポンプにより吸い上げた噴出水を導いた水を用いたこと、(2)前記動物模型の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記動物模型の鳴き声が前記ボイスプレイヤーから再生されるようにしたこと、以上(1)、(2)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作に伴って、前記天秤バーに可動支軸された前記動物模型が前後方向に連動動作を繰返すとともに、前記ボイスプレイヤーから前記動物模型の鳴き声が再生されるように構成したことを特徴とする科学玩具(実施例3、実施例4、実施例5)である。
(1)前記コップ式天秤の天秤バーに可動支軸された前記動物模型を野鳥模型としたこと、
(2)前記野鳥模型の口先部が、前記コップ式天秤に支持したサイフォンコップの開口部に入出され、前記野鳥模型が水飲み仕草する態様として前記天秤バーに可動支軸したこと、(3)野鳥の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記コップ式天秤における天秤バーのシーソー動作に連動される構成により前記ボイスプレイヤーの再生態様が、ON、OFFされるように構成したこと、以上(1)〜(3)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作とともに該天秤バーに可動支軸された前記野鳥模型が前後方向に連動動作が繰返されるとともに、前記ボイスプレイヤーの通電が自動ON、OFFされ、前記ボイスレコーダーから野鳥の鳴き声が繰返し再生されるように構成したことを特徴とする科学玩具(実施例3、実施例5)である。
・ 胴体の一部に注水口と排水口とを備えて胴体部が支軸構成されてなり、前記注水口への注水に伴い、該前記胴体部への注水量が所定水位に達する毎に前記胴体部に貯められた水が前記排水口から排水され、シーソー動作を繰返すようにした鹿威しと、(2)前記鹿威しの排水口からの水を受け入れる貯水容器と、(3)前記鹿威し胴体の一部に可動支軸された動物模型と、(4)前記動物模型の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記鳴き声が前記ボイスプレイヤーで再生されるようにしたこと、以上(1)〜(4)の各項を具備してなり、前記鹿威しへの注水及び排水のシーソー動作に伴って、該胴体部に可動支軸された前記動物模型が前後方向に連動動作が繰返されるとともに、前記ボイスプレイヤーが前記動物模型の鳴き声を再生するように構成したことを特徴とする科学玩具(実施例4、実施例5)である。
本願の科学玩具は、老若男女が見て楽しめる!面白く学べる!マジックみたい!癒される科学玩具!などの表現に値する科学玩具の提供を目的とする。そこで、本願発明の科学玩具では前記特許文献1に開示されているSコップ及びコップ式天秤の適材適所的活用によって相乗効果や付加価値を高めるようにした科学玩具である。
(1)Sコップを用いたコップ式天秤が、継続注水⇔排水を伴いつつ上昇及び下降のシーソー動作を恒久的に繰返すようにした基本構成である(図2の実施例1)。
(2)前記コップ式天秤1の天秤バー上に、野鳥模型などを可動支軸して該天秤バーのシーソー動作と連動して野鳥模型が水飲み仕草などを恒久的に繰返すようにしたこと(図3の実施例2)。
(3)前記(2)と関連して野鳥などの囀りをメモリーしたボイスプレイヤーを合体し、前記天秤バーに可動支軸した野鳥模型の水飲み仕草と連動するように、単純なセンサー回路構成により、ボイスプレイヤーの自動再生(ON)が繰返される回路構成としこと(図4の実施例3)。
(4)前記(3)と関連してコップ式天秤の代わりに鹿脅しを用いてもよい。即ち、可動支軸した鹿脅しの胴体部に犬模型などを可動支軸し、犬の吠え声を再生するようにしたボイスプレイヤーが犬模型の動作に連動するようにしたセンサーの単純回路構成により、ボイスプレイヤーの自動再生(ON)を繰返す構成としこと(図5の実施例4)。
(5)各実施例1〜5において、科学玩具KOに電源、即ち連動ポンプPを一切用いることなく、吊るしたバケツ水や水道水を水源として終日、または、恒久的にエコ的運転が図れるようにしたこと(図6の実施例5)。
・透明体に成形したSコップであって、周期的に繰返される不思議なサイフォン現象がじっくり観察でき、さらに図3のようにSコップを多段配置として、例えば、クリア、イエロー、オレンジ色で成形したコップを用いることと関連して、青色食紅で着色した貯水容器水を循環させて用いることで、前記各Sコップへの順次の水の流れに伴い、クリアコップ⇒水色がブルー色のままである。イエローコップ⇒水色がグリーン色に変化する。オレンジコップ⇒水色がブラック色に変化するので、水流の混色状況が刻々色変化現象は興味を喚起し、サイフォン・天秤の平衡⇔不平衡・野鳥仕草・該囀りが所定周期毎に連動式に自動再生さる仕組みは、飽きることなく、楽しみ乍ら学べ、安らぎの癒し効果も大である。
以上の改良点を加えた相乗効果により一層付加価値が高められ、サイフォン現象が見飽きることなく、コップ式天秤のシーソー動作に連動させて野鳥の囀りを恒久的に繰返す構成とすることで、青少年向けの理科学実験教材分野の視聴覚教育効果及び老若男女の楽しみや癒し目的効果も十分発揮される優れた科学玩具を提供できる。
図1の各図は前記特許文献1で開示されている前記Sコップや天秤バー2の構成内容を前記特許文献1から引用転記し、本願発明に基づく改良点を付加した新規要素技術とともに最初に図1(a)〜(p)の各図を参照しつつ関連的に説明する。
初めに、Sコップ(SC)について図1(a)、(b)を同時参照しつつ説明する。図1に示すSコップの発明内容に関しては、前記特許文献1に構造特徴や効果などが詳細記述されているので、ここでは、重複説明を省略して主に要素技術としての応用面から説明する。図1(a)は組立られたSコップ外観斜視図、図1(b)はA−A線断面図に関し、Sコップの実施例寸法を含めて図示している。図1(a)、(b)の両図に基づいてSコップ構造を簡単に説明すると、Sコップは開口部22と閉じた底面部23とを備えており、底面部23にはSコップ内部に排水管26が形成されるとともに底面外部に貫通する排水口24が形成され、上端部27が開口された形態で排水管26が立設形成されている。
因みに、Sコップ実施例では取水口G間隙寸法:20mm位と十分大きめの寸法で加工し、Sコップ作動水量:50cc、後述するノズルからの継続注水(噴水)⇔排水の作動周期が、略30秒の短周期間隔で繰返されるように設計実施している。
そして、吊金具34の爪部を両側に若干開いた状態からSコップ及びダミーコップ(ダミーコップのことを以下の説明では、単にDCと称して説明することもある)に設けた吊下孔30に対して、SコップやDCを懸吊状に組立した状態が図1(e)である。
以上の説明内容から、前記特許文献1に開示されているSコップやコップ式天秤の構成内容は一通り理解し得たものと思える。さらに、本願実施例では図1(d)以下の各図に示す如くコップ式天秤1に新たな改良の要素技術を加えたことで機能効果が高めるように改良したものである。
図1(d)は、木製やプラスチック製で加工して色付けされた全長10cm位の野鳥模型3の斜視図である。該胴体脚部には図示形態で支軸用針金38が固着され、喉部39と尾部40には鐘具が埋設固着してある。図1(d)のように組立られた野鳥模型3は、天秤バー2に対して支軸用針金38で両側から挟み、野鳥模型3を前後方向に可動支軸してコップ式天秤1に組立した状態が図1(e)である。なお、天秤バー2に可動支軸する模型玩具は鳥、犬、魚、などで適宜選択組立することができる。図1(e)のように組立られたコップ式天秤1は、コップに垂直加重を加えることで野鳥模型3が天秤バー2のシーソー動作と連動式に作動される状況は明らかである。さらに、図1(f)はDCに対して所定量の水位線44まで注水43を行い、予め設定された所定水量46が注水された状態を示している。
コップ式天秤1は図1(h)のように一旦不平衡状態になる。また、Sコップ底からの排水と下降のタイミングがマッチするようにDCへの注水量を適宜加減することで容易に設定が行える。その調整はスポイト等を用いて行うことで便利に天秤理科実験時の修得効果が如何なく発揮される。
図1(h)のように、天秤バー2に可動支軸された野鳥模型3がSコップの水を求めるように勢い良く嘴を突っ込む面白い仕草と同時に、野鳥模型3の喉下の鐘具39がAL製天秤バー端部を勢い良く叩き、節度良くカチャン音を発するようにした構成である。
そして、Sコップの水位がどんどん増水して、再び、前記図1(g)⇒図(h)⇒図(k)⇒図(g)…と前記天秤のシーソー動作が繰返し行われる。本構成では一連の作動周期を図2以下に示すノズル5のサイズで水量を加減することで、適宜10数秒〜分周期の所望周期設定が可能である。
ところで、図1(n)に外観、図1(p)に動作態様を示すSコップは、所謂、逆J字型48として広く知られているサイフォン原理に基づく周知のサイフォンコップ構造(教訓茶碗とも呼ばれている)である。然るに、前記した各Sコップの代わりに、図1(n)の逆J字型構造のSコップを用いた場合も本発明科学玩具の目的が果たせることは明らかである。
さて、図1の前記詳細説明によって本発明に基づく科学玩具KOの構成概要、発明要点などが理解できたものと思われる。科学玩具は、特にコップ式天秤1の片側にSコップを懸吊した状態から後述する条件下で継続注水が行われて、注水⇔排水を伴いつつ、コップ式天秤1のSコップが上昇及び下降のシーソー動作を恒久的に繰返し行い得るようしたことを基本構成としたものである。
即ち、上記条件が満されぬままでSコップに対して、例えば、Sコップの排水量と同じ水量の注水量でSコップに継続注水したり、前記排水量を超えた水量を継続注水した場合には、所謂、コップ排水口24から垂れ流しの状態となるか、溢れ出してしまい、サイフォン機能が全く果されない結果に終始してしまうことになるのは明らかである。
以下、各具体的実施例について図面とともに説明する。なお、要素技術であるSコップ及びコップ式天秤の動作につては前記図1の詳細説明を参照することで十分理解されたものと思われるので、当該部分の重複説明は省略して、以下、各実施例について各図面とともに説明する。
図2以下の本願各実施例図面では一見することで、構成要点や発明ポイントが一目瞭然に理解されるようにした図解斜視図とともに各実施例について説明する。
図2(a)は貯水容器4に所定水量が注水され、科学玩具KOを貯水容器4に載置した実施例1の科学玩具KO運転態様の正面図を示している。図示のように、図2(a)では筐体10に対して下部棚に水中ポンプPを取付けて噴水装置を形成し、さらに筐体10から支柱41を立設した端部に前記コップ式天秤1を可動支軸した実施例1であるが、図面表示の便宜上から図示のように貯水容器4と筐体10下部を断面表示として図示している。
コップ式天秤1のSコップ開口部22に対して実施例1では、ノズル5噴水が継続注水6されるようにした運転態様を示している。そして、本願におけるSコップ(SC)は、サイフォン作動時の水流や内部構造が透けて見えるようにABSやPC素材を用いて透明体で成形し、本実施例では配管パイプ類の多くも透明アクリル、ABS、PCパイプなど用いて実施することが望ましい。
なお、実施例1のポンプPは直流ポンプPを用いおり、ブロック図に示すようにポンプPはバッテリー12駆動の外、AC電源とする場合はACプラグから電源コード13でDCコンバーター14に導いてポンプPをDC駆動する。さらに、電源に太陽エネルギーを用いる場合は、図1(e)に示す構成としてソーラーパネル16電源装置17から直流電源を供給し、それら多種の電源を切換えスイッチ15に導いて切換える構成とすることで教材実験効果を一層高めることができる。
また、図1の実施例1では、接続管P1を経由してノズル5から噴水状に注水6される実施例を示したが、図1(d)に示すノズル5形状として注水6をSコップに直接落し込むように注水6してもよい。
さらに、科学実験用目的のコップ式天秤1としては、DCにスポイト11を用いて水量を適宜加減し、天秤バー2に対するSコップとDCの水量による平衡、不平衡実験が行えるようにする構成が教材目的用としては好ましい。しかし、必要によりDCの所定水量位置に横穴を設けて一定水位にしたり、水の重量と同等重量の固定錘をコップに入れっ放しにしてもよく、さらに、図1(f)に示すようにDCに置き換えて、前記定量水46の重量相当の例えば、吊風鈴50などを吊金具51で吊るしてDC代わりに用いてもよく、断面図で示すように内部に吊るした舌(ぜつ)54作用で天秤バー2のシーソーに連動して、心地よいリンリンの癒し音を発する構成としてもよい。
図3(a)、図3(e)を同時参照しつつ実施例2の科学玩具KOについて説明する。先ず、図3(a)は貯水容器4に対して所要水量を注水し、ポンプPの科学玩具KOを運転態様とした状況を示しており、一方、図3(e)は科学玩具KO担体を立設した状態の外形寸法や支柱41の正面の中央付近に設けた花差(パイプ状)67に、造花68を差して飾り付した状態を示している。本実施例2では図3(e)に示すように支柱41のAL角パイプをL型アングル65でAL基板60に対してビスで固定し{図4(a)参照}、さらに基板60にはポンプPもビス止めして科学玩具KOが組立られている。図3(a)は貯水容器4に所定水量が注水された状態における科学玩具KOの運転状態斜視図である。
因みに、科学玩具KOに図3(a)のように組立られた外形寸法は、高さ:350mm、横幅:270mm、本体重量:1.2kgであり、AC用水中ポンプPの消費電力:4.5Wの小型水中ポンプPを用いている。
そして、支柱41を基板60の前記L型アングルに2本のビスで固定し{図4(a)参照}、チューブt1が空洞管内部でラブ付き蛇行した部分を前記チューブ孔62から引っ張るように張設して他端部をポンプPの吹出口19に図3(a)、(e)のように差し込んだ状態とする。なお、ポンプ吸入口は図3(d)ではポンプPの背面側に隠れた位置にある。
図3(a)、(e)に示すように実施例2では、図1で前記説明した二つのSコップを用いて科学玩具KOが形成されている。即ち、サイフォン機能を備えた2個のSコップを上下2段式に配置した実施例であり、先ず、1段目のSコップ:SC(1)は図示のようにL型アングル64を用いて支柱41に取付け、ノズル5からの注水6を直接Sコップ(1)の開口部に落下されるように形成する。一方、Sコップ(1)の排水口24{図1(b)参照}からの排水7は、支柱41を貫通した連結管65に導かれて反対側の円弧状に加工された排水管66に接続され、Sコップ(1)からの注水6が所定時間周期30秒毎に、約50ccの水量がコップ式天秤1のSコップ:SC(2)側に間欠注水6され、図3(b)、(c)のようなコップ式天秤1と野鳥模型3の水飲み仕草の連動動作が所定周期毎、恒久的に繰返されるようにしたのが科学玩具KOの実施例2である。
なお、前記図2(a)や図3(f)のようにノズル5から噴水状にして継続注水6を形成し、ACポンプを用いて実施する際はAC電源の周波数(関東:50Hz、関西:60Hz)を考慮する必要がある。例えば、50Hz地域において図2(a)のようにSコップの開口中央22に注水6するように設定した状態から、60Hz地域で運転した際には噴水の勢いでコップ外部に飛び出してしまうことになる。従って、ノズル5の傾き具合や先端孔径で水量を加減する必要がある。そこで、図2(d)や図3(a)のようにノズル5から直接噴出落下させるように注水6を行う場合は、前記電源周波数問題を気にすることなく実施可能である。しかし、50Hzと60Hzでは前記シーソーの繰返し周期が2割程度異なる結果になる。なお、ノズル先端部直径は2mm位に細くして実施しているが、本発明における注水6はノズルで水量制限する代わりに、ポンプPの吐出口19側で水量制限してもよい。この場合、ノズル5からはポタポタ状の水滴注水になるが同様に目的が果せる。
うにバージョンアップを図った科学玩具KOの実施例3について図4とともに説明する。
図4は前記実施例2の図3(a)を裏側からみた運転時の斜視図であり、支柱41裏面側
には図4(b)に拡大図示するようなボイスプレイヤーVPが取付けてある。実施例3に
おけるボイスプレイヤーVP(または、ボイスレコーダーであってもよい)の具体的実施
例について、図4(b)を参照しつつ説明する。ケース(サイズ:50×90mm)のボ
ード01には、スピーカー02、不揮発性フラッシュメモリー03、電子部品、乾電池な
どが搭載され、さらにボード01には再生スイッチ51を設けた例が示されている。
本発明では以下に説明する自動連動式の再生システムを形成することで、ボイスプレイヤ
ーVPのON、OFF再生操作が野鳥模型3の水飲み仕草と連動するように実施でき、単
純構成にとして好適に自動再生が行える特徴がある。
即ち、前記図3の野鳥模型3の水飲み仕草と連動して前記ボイスプレイヤーVPが野鳥の囀りを間欠的に繰返し再生することで、科学玩具KOとしての付加価値効果を飛躍的に高めることが期待できるのであり、実施例3は掛かる機能構成を意図したものである。
つまり、本出願人はボイスプレイヤーVPの合体に当たり、再生スイッチ端子から延長したコード線端を貯水容器4の水道水に接触させるのみで確実に通電(勿論、蒸留水や真水では通電されない訳だが)されることを確証し、極めて単純なセンサー電極の構成としてボイスプレイヤーVP再生のON、OFFを自動センサー式に実現したものである。
前記野鳥模型3の水飲み仕草と連動するようにしたボイスプレイヤーVPをドッキングし、野鳥3の囀りを自動再生するように考案した単純なON、OFFセンサー回路の代表構成方法について以下に図面とともに例示説明する。
そこで、今、スイッチ他端子STから接続したコード線07を経由し端部に電極08を接続したコード線を天秤バー2に対して、図示のように所定長さに吊下げた電極08を容器水09に接触させた場合は、前記ループ状に形成された通電回路が閉路されることになり、ボイスプレイヤーVPの再生スイッチがON態様とされて野鳥3の囀り再生がスタートされる。
そして、上記態様からボイスプレイヤーVP再生機能をOFF態様としたい時は、図4(b)に一点鎖線で示すコード07とともに電極08を容器水09から引上げてDC内部に挿入するか、または天秤バー2に巻き揚げて電極08が容器水09に接触しないようにすればよいのである。
(1)図4(c)は、SC(1)に2極電極08を装着し、SC(1)の注水量が赤線水位近くまで達して、正に排水口から排水が始まろうとするタイミングで前記スイッチをON動作させるように形成したもので、この実施例の2極電極としては図4(g)に示すような、2芯線2極式電極ジャック08のものを用いるとともに、コード07を前記STスイッチ端子に接続すればよい。
(2)図4(d)は、図示のように野鳥模型3の嘴部に前記図4(g)と同様な2極電極08を仕掛け、野鳥模型3の水飲み仕草と連動してセンサーがON態様になるよう形成したものである。なお、図4(c)、(d)の実施例では前記スイッチ端子STからアース端子05への接続線は不要となる。
(3)図4(e)は、野鳥模型3の尾部に電極08を埋設してあり、野鳥3が起き上がると同時に該電極08が天秤バー2のアルミバーと接触する際に通電回路が形成されてON通電されるようにした実施例である。
図5(a)の科学玩具KOは、図示のように鹿脅し8で構成した筒状胴体の一部に犬模型9を可動支軸し、鹿脅し8と連動式に犬の可愛い吠え声を20秒間位録音したボイスプレイヤーVPから犬の吠え声を繰返し間欠再生すように構成した実施例4である。
そして、胴体31他端部には吊金具51が取付けられ、該端部に金属製吊風鈴50が懸吊されて鹿脅し8の重量バランス及び動作時に風鈴を発するようにされている。また、胴体下部の密閉壁37近傍には注水用の連結管65が圧入固着されて注水口とし、支柱41に埋設した柔軟性チューブ56が接続されて継続注水が行われる。該前記胴体部への注水量が所定水位に達する毎に、胴体部貯水が一挙に移動されて前記排水口24から排水されることで、シーソー動作を繰返すようにした鹿威し8である。
なお、以上に説明した実施例4におけるボイスプレイヤーVPのセンサー電極は、鹿脅し8の前部排水口側に配設構成した実施例であったが、図5(b)に示すように後方部にセンサー電極を配設してもよく、例えば、ボイスプレイヤーVPからのコード07を図示のように吊風鈴50に対して、電極08が所定高さ位置になるように結んで懸吊状に構成してもよく、この実施例とした場合は図5(b)のように犬模型9が起き上がる動作に連動して、吠え声を発することになる。
そこで、先ず図6(a)の縦配列にした構成要点や所要事項について以下に列記説明する。
・本実施例ではボイスプレイヤーVPの前記センサー回路を省略して図示してあるが、例えば、ボイスプレイヤーVPは各段の天秤バー2に支軸した野鳥模型3、動物模型8の種類と関連して夫々の仕草に連動するように該鳴き声を順次切換え対応する構成としてマイコンでプログラム制御すると一層効果的である。
・図6(a)のように初段に鹿脅し8を配列して該排水7をSコップに導く構成として実施する際には、鹿脅し8の胴体31に貯水されて一回毎に排水される該排水量がSコップ容量を超えない注水量で行われるよう設定構成すればよく、因みに、実施例では30秒間で50CC位の水量として実施している。
・一方、実施例5では多段式に積上げた装置が1メーター前後に高くなった場合のポンプPは、噴出力に勝る前記図2に示した直流ポンプPを適用して構成することが好ましい。
・なお、本出願人の具体的実施結果では、前記SコップをABSやアクリル素材で色付けした透明体で成形して用い、例えば、クリア、イエロー、オレンジ色などに着色して用いることと関連して、貯水容器水を例えば青色食紅でブルー着色水として用いることで、前記各Sコップへの順次の水の流れに伴って、クリアコップ⇒水色がブルー色のまま!イエローコップ⇒水色がグリーン色に変化!オレンジコップ⇒水色がブラック色に変化!のように、水流とともに混合色が色変化すことになり、一石二鳥的効果が発揮される。
図6では図面サイズの都合からバケツ容器52が科学玩具KOと同等高さに表わされているが、バケツ水52を水源とする際はバケツ水52を科学玩具KOより十分高い位置に吊るして用いる。ここで、前記した各要素技術素子を組合せて図6(a)のように多段式に組上げた科学玩具KOの実施例に対して、図6(b)のバケツ水52を水源2、または図6(c)の水道蛇口95水を水源3として終日運転する際の実施方法について説明する。
一方、上記構成は図6(c)における水道蛇口95からの水流を水源3として、前記相当水量に蛇口95で十分細く絞った状態で給水チューブt3から、図6(a)の中継管P6を経由して中継チューブt2から、鹿脅し8に継続注水する構成とした場合も前記同様に目的が果たせることは明らかであり、必要により十分細く導いた水道水で恒久的運転を行ってもよい。ところで、図6(a)において中継チューブt2を中継管P6から引抜いて点線の他の中継管P6に接続した場合は、前記実施例同様にポンプPで科学玩具KOを運転することができる。
そして、図6(a)の実施例5においても継続注水を「Sコップへの注水量<Sコップからの排水量」の条件を満足するように構成実施する場合は、科学玩具KOの各構成要素を各n段宛に多段積上げ構成実施した場合にも上記条件下で実施した場合は、水流循環を円滑に行わせ得て、初期目的が良好に果たせる。
前記各実施例では卓上載置用の小型玩具としての実施例について説明したが、例えば、Sコップを50リッター位のバケツサイズで大型化を図って科学玩具KOを形成し、人が大勢集まる日比谷公園のような広場、美術館、学校、ホテル庭園、空港広場などの噴水装置とドッキングして、アート的癒し装置として応用することもできる。さらに、ボイスプレイヤーなどを併用し、例えば各種野鳥や動物鳴き声を巡回的に切換え再生するようにシステム制御すると一層好ましく、本願科学玩具KOは上記広場への展示用としても好適な応用が図れる。しかし、Sコップはリッター容量で大型化して注水を行った場合、従来の周知技術のままではサイフォン機能が果せず、注水に伴って所謂垂流しの状態になることが知られている。本出願人は掛かるサイフォン原理に基づくSコップの大型化に伴う課題解消を図るために、試行錯誤と試作実験を繰返し行った結果から、前記Sコップを例えば数リッター以上の大型で実施する際は、前記図6(a)に示した構成例のように、先ず、一段目の注水受には鹿脅し8を配設する構成として所望容量水を該鹿脅し8で一旦貯水する構成とし、該貯水を二段以降に配設した大型Sコップに一気に排水する構成とする。即ち、図6(a)に示すような配設で鹿脅し8をSコップの前段側に配設した水流配置で構成した場合は、Sコップが50リッター以上の大型容器であっても、サイフォン構成要部が一気に水で満たされる結果、サイフォンが一気に立ち上がって機能することを本出願人は既に実験検証済みである。
図7(a)は、ポンプPにエアーポンプPを用いて図示のような間欠式の噴水を構成し、ノズル5からの継続注水6を行うように形成した実施例である。
図7(b)は、別体のタンクT1を用いて該内部に水中ポンプPを装着した実施例である。
図7(c)は、前記非特許文献1に自動噴水盃として掲載されている装置を改良して、ポンプPを組合せて継続噴水が行えるように改良を加えたもので、この実施例では水陸両用ポンプPを用いて外付けし、噴水装置としたものである。なお、図7(c)ではコップ式天秤1などを省略して示してある。
(利用分野1)前記実施例では、支柱41や基板60にAL製部品を用いて構成した実施例を示したが、本発明に基づく科学玩具KOを所謂、“動く置物”として高級な盆栽的外観意匠でデザイン実施すると一層望ましい。
例えば、支柱41部を盆栽的イメージに基づいて人工樹木により松木幹状に形成し、下端部を三股に広げて安定立設が可能なように基板兼用とする。そして、上部をY字型二股形状として分岐枝とともに適宜人工樹木式に枝葉を設けるとともに、上枝部にSコップを固着し、下枝部にコップ式天秤1をシーソー動作ができる構成に取付けする。一方、水路配管などを勘案して内部を空洞状に加工し、該筐体全体を人工樹木式に一体的に樹脂成形する。
本出願人は、Sコップの大型化に伴いサイフォン原理が機能しなくなる課題を解消するため、図6(a)の実施例5のようにSコップやコップ式天秤1の前段側に鹿脅し8を配設し、前記科学玩具KOの大型化に伴う前記課題解消を図ったものである。即ち、前記段落0057に記載したように、Sコップを例えば50リッター容量で大型、大規模により科学玩具KOを前記実施例5のような配設構成として実施した場合は、良好に発明の初期目的が果たせ得るのである。
Sコップ サイフォンコップ(SC)
DC ダミーコップ(DC)
P ポンプ(水中ポンプ、エアーポンプ、水陸両用ポンプ)
SP ソーラーパネル
VP ボイスプレイヤー
1 コップ式天秤
2 天秤バー
3 野鳥模型(鳥、魚、動物模型など)
4 貯水容器
5 ノズル
6 注水
7 排水
8 鹿威し
9 動物(犬)模型
41 支柱
60 基板
02 スピーカー
03 不活性フラッシュメモリー
08 電極(センサー)
Claims (5)
- 科学玩具の主構成要素が下記各項から形成されてなる。
(1)コップへの注水に伴い、該コップの注水量が所定水位に達する毎に該コップ排水口から大半のコップ貯水が排水されるように形成したサイフォンコップであって、少なくとも、該サイフォンコップを天秤バーの片側に支持して天秤動作するようにしたコップ式天秤と、
(2)前記サイフォンコップへの継続注水を行うために水源から導いた水と、
(3)前記サイフォンコップからの排水を受け入れる貯水容器と、
(4)前記コップ式天秤の天秤バーに支軸取付けされた動物模型と、
以上(1)〜(4)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作とともに該コップ式天秤における天秤バーに可動支軸された前記動物模型が、前後方向に連動動作を繰返すように構成したことを特徴とする科学玩具。 - 科学玩具の主構成要素が下記各項から形成されてなる。
(1)前記サイフォンコップへの継続注水用の水として、前記貯水容器の水を電動ポンプにより吸い上げた噴出水を導いた水を用いたこと、
(2)前記動物模型の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記動物模型の鳴き声が前記ボイスプレイヤーから再生されるようにしたこと、
以上(1)、(2)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作に伴って、前記天秤バーに可動支軸された前記動物模型が前後方向に連動動作を繰返すとともに、前記ボイスプレイヤーから前記動物模型の鳴き声が再生されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の科学玩具。 - 科学玩具の主構成要素が下記各項から形成されてなる。
(1)前記コップ式天秤の天秤バーに可動支軸された前記動物模型を野鳥模型としたこと、
(2)前記野鳥模型の口先部が、前記コップ式天秤に支持したサイフォンコップの開口部に入出され、前記野鳥模型が水飲み仕草する態様として前記天秤バーに可動支軸したこと、
(3)野鳥の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記コップ式天秤における天秤バーのシーソー動作に連動される構成により前記ボイスプレイヤーの再生態様が、ON、OFFされるように構成したこと、
以上(1)〜(3)の各項を具備してなり、前記コップ式天秤のシーソー動作とともに該天秤バーに可動支軸された前記野鳥模型が前後方向に連動動作を繰返すとともに、前記ボイスプレイヤーの通電が自動ON、OFFされ、前記ボイスプレイヤーから野鳥の鳴き声が繰返し再生されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の科学玩具。 - 科学玩具の主構成要素が下記各項から形成されてなる。
(1)胴体の一部に注水口と排水口とを備えて胴体部が支軸構成されてなり、前記注水口への注水に伴い、該前記胴体部への注水量が所定水位に達する毎に前記胴体部に貯められた水が前記排水口から排水され、シーソー動作を繰返すようにした鹿威しと、
(2)前記鹿威しの排水口からの水を受け入れる貯水容器と、
(3)前記鹿威し胴体の一部に可動支軸された動物模型と、
(4)前記動物模型の鳴き声を再生するボイスプレイヤーを備え、前記鳴き声が前記ボイスプレイヤーで再生されるようにしたこと、
以上(1)〜(4)の各項を具備してなり、前記鹿威しへの注水及び排水のシーソー動作に伴って、該胴体部に可動支軸された前記動物模型が前後方向に連動動作を繰返すとともに、前記ボイスプレイヤーが前記動物模型の鳴き声を再生するように構成したことを特徴とする科学玩具。 - 科学玩具が、請求項4に記載の科学玩具、及び、請求項1に記載の科学玩具を備え、前記鹿威し、及び、前記コップ式天秤が上下の縦方向に多段式に配設構成されて水源から導いた水が、最初に前記鹿威しに導かれるように配設構成したことを特徴とする科学玩具。
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