JPH10301483A - 風景装置 - Google Patents

風景装置

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JPH10301483A
JPH10301483A JP14441697A JP14441697A JPH10301483A JP H10301483 A JPH10301483 A JP H10301483A JP 14441697 A JP14441697 A JP 14441697A JP 14441697 A JP14441697 A JP 14441697A JP H10301483 A JPH10301483 A JP H10301483A
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dimensional
landscape
water
scenery
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JP14441697A
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English (en)
Inventor
Hideya Koshiyama
英弥 腰山
Takuya Koshiyama
琢弥 腰山
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人間の感覚を効果的に刺激して疲労回復を支援
する風景装置を構成する。 【解決手段】基礎枠体200の上に自然の情景を模擬し
た山101,102や川112,113や湖沼114な
どを形成した立体風景基体100に水を循環させたり草
木142を起立させ、自然の音を演奏し、更には香りを
放散させて仮想現実的な自然環境を演出することによ
り、人間の感覚を複合的に刺激するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然の情景を空想
的に凝縮して仮想現実的な美術工芸品として構成した人
工の風景装置に係り、住宅内の空間に設置して観賞する
のに好適な風景装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自然の情景を模擬して形成した仮想モデ
ル,自然の音を録音したCDや磁気テープ,α波超音波
発生器,水槽とポンプで構成した観賞魚装置,観葉植物
と植栽用の鉢,気分を爽快にする芳香剤(フィトンチッ
ドなど),物品の観賞価値アップに効果的なスポットラ
イトなどのように、個々に市販されている機器や機材が
ある。しかしながらこれらは、見るだけ,聴くだけ,嗅
ぐだけの単機能商品である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現代人の多くは、日々
の過酷な仕事などに追われて心身共に疲れている。心身
の疲労回復には、日常の環境から離れて自然環境の中で
休養することが妙薬である。自然の中に心身を浸し、自
然に直に触れることが心身の疲労回復に効果的であると
言われている。また、植物や動物に触れたり、これらを
育む心の余裕をもつことも心の疲労回復には有効であ
る。
【0004】本発明の1つの目的は、人間の感覚を効果
的に刺激して疲労回復を支援することができる風景装置
を提供することにある。本発明の他の目的は、好みに応
じた仮想現実的な自然環境を作るができるようにして心
身の疲労回復を支援することができる風景装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】自然の情景(環境)を人
間の5感に対応させて考察してみると、味覚の食を除
き、視覚では、眼によって、雄大な自然の情景,太陽や
月や水や緑などを感じ、聴覚では、耳によって、小川の
せせらぎの水音,小鳥のさえずりの声,風の音,虫の
声,α波の音波などを感じ、嗅覚では、鼻によって、樹
木や草花の香りや森林の匂いなどを感じ、触覚では、
風,霧,草木の露などを肌で感じ、草花に手で触れて感
じることができる。
【0006】本発明は、このような人間の感覚を複合的
に刺激して疲労回復を支援するために、外表面に自然の
情景を模擬した山と川と該川に連なる湖沼とを形成し、
内側に空洞を形成した立体風景基体と、この立体風景基
体を着脱可能に載置する基礎枠体と、この基礎枠体と前
記立体風景基体の間に形成される空洞部に設置されて立
体風景基体の表面の川と湖沼によって構成される水路に
水を循環させる水槽とポンプと、前記基礎枠体と前記立
体風景体の間に形成される空洞部に設置されて自然の音
や動物や虫の声あるいはα音波などの複数種類の音波を
発生する音波発生装置と、前記ポンプの運転と音波発生
装置の音声発生モードを制御する制御装置を備えた風景
装置によって、仮想現実的な自然の空間を演出しようと
するものである。
【0007】具体的には、例えば、視覚的な情景として
は、雄大な大自然を連想させる遠景の大きな連山,峡
谷,複数の大石山,岩石,高原,草原などと、身近な湧
水池,滝,小石敷の川,湖沼と白砂などと、これらの表
面に漂う霧と、高原や草原に植栽して成長を手助けする
楽しみを与える実際の観葉植物などと、広葉樹や針葉
樹,そして爽やかな森林の広がり、四季の彩りを添え、
太陽または月の光や内部からの照明で浮き出して見える
訴求感のある大自然の立体的景観を立体風景基体を基盤
にして演出し、これらの大自然を自らが支配しているこ
とを自覚する安堵感と責任感の醸成などに効果的な仮想
現実感が得られる立体風景を構成する。
【0008】次に、聴覚的な情景としては、川を流れる
水の流れを変化させることによりせせらぎの水音を発生
させ、立体風景基体の内側の空洞部により増幅して心に
響く水の音を放出させる。また、装置内に設けた制御装
置により音波発生装置を機能させることにより、精神安
定に効果のあるα波の発生や小鳥のさえずり声や風音や
虫の声や更にはせせらぎの水音などの複数の自然音を発
生させて、心の落ち着きと自然の環境を連想させる度合
を深めるハーモニー演奏を行なう。
【0009】嗅覚的には、芳香剤や精神安定剤に含まれ
る香りや匂いを放散する。特に、桧などの樹液から抽出
したフィトンチッド(森林浴,森林の匂い剤=フィトン
チッドは精神安定剤として医学的に認知されている)を
室内に放散すると、心が次第に落ち着き、脳も冴えてく
る。そして、眼の前の立体風景の景観と相俟って大自然
を連想する豊かな想像力を醸成する。
【0010】また、触覚的には、植物を植栽して育む行
為とそのための時間を費やす場を与えることにより、精
神を安定させて心を和ませる。立体風景基体の一部に植
栽場所を形成し、この植栽場所に実際の植物を植えて栽
培し、この植物を健全に育てる場を提供する。更に、立
体風景基体の好みの場所に、例えば自分の別荘や散歩
道,船と桟橋,牧場と柵と動物,橋とロープウェイ等々
多くの願望を自らの手で建設していく行為と時間を費や
す場を提供し、実際には実現することが難しい自然や土
地などの所有願望を仮想現実の中で満足させることによ
り、人間の夢を膨らませて前向きな気持ちにさせる。
【0011】また、風とこの風に乗せて放散させる芳香
剤や精神安定剤は、触覚と嗅覚を剌激する。
【0012】この風景装置の大きさは、住宅内に設置し
て観賞する情景を演出するためには、幅40〜50c
m,奥行30から40cm,高さ30〜35cm程度の
寸法が好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる風景装置の一
実施形態を図面を参照して説明する。図1は風景装置の
平面図、図2は同斜視図、図3は同縦断正面図、図4は
同縦断側面図、図5は立体風景基体を取り外した状態の
同平面図、図6は電気的なブロック図である。
【0014】図面において、100は立体風景基体、2
00は基礎枠体、300は水槽、400はポンプ装置、
500は照明装置、600は発音装置、700は制御装
置、800は操作スイッチ盤である。
【0015】立体風景基体100は、FRP樹脂などに
より内側に空洞部を形成するように成形し、外表面には
自然の情景を表現するための模型として、後部領域に背
の高い夫婦連山101,102を横並びに形成し、この
夫婦連山101,102の前側に並んで起立するように
大石103,104,105,106,107を一体的
に形成し、手前側の周縁部分には横方向に広がる高原1
08,草原109,110,111を形成し、前記大石
103〜107と高原108及び草原109〜111に
囲まれた中央部分には凹凸と石敷きの2列の川112,
113を水路として上流の滝壷124から下流の湖沼1
14まで連なるように形成している。
【0016】前記高原108には、岩石山115を形成
し、前記川112,113の岐路には岩石山116を形
成し、前記草原110の左右には岩石山117,118
を形成し、前記草原111の右手前側には岩石山119
を形成し、更に多数の小さな岩石を散在させるように形
成している。
【0017】前記夫婦連山101,102の間の峡谷1
20の下流には砂利地121を形成して涸川としてい
る。湧水池122は前記砂利地121に連なるように隣
接させて形成し、この湧水池122から湧き出させた水
を滝棚123から前記滝壷124に落下させ、この滝壷
124から前記川112,113を流下させて前記湖沼
114に流れ込むように立体風景基体100を形成す
る。滝壷124の中央の底には落水口125を形成し、
使用後の残水を落下させて水槽300に回収するように
する。
【0018】前記湖沼114には、その中央部の底には
水を沈降させて水槽300に回収する回収口126を形
成し、その周囲には水槽内の水位を目視で点検するため
の水位計測の目安とする色相に差を付け且つ高低段差を
付けた適量区127と補給区128を形成する。回収口
126には、水を浄化する濾材129及び水生植物の定
着,毛根侵入,水質を改善して植物の成育に効果を発揮
する多孔質に焼結された機能濾石(π化素子)130を
嵌着する。そして、湖沼114の周囲には、現実感と美
しさを演出する白砂地131,132,133を形成
し、白砂地133に続く砂利地134は小石敷きの河原
として涸川を呈するように形成する。
【0019】前記高原108と草原109〜111に
は、逆円錐台形の植栽鉢135,136,137を嵌合
して載置するための開口138,139,140を形成
し、各植栽鉢135〜137をこれらの開口138〜1
40に着脱自在とする。前記夫婦連山101,102や
草原108〜110及び岩石山115〜119などに
は、人造樹木や草木142を挿入して起立させるための
多数の小穴141を形成する。
【0020】夫婦連山102の裏側の外壁143にはス
ポットライト501を俯仰あるいは旋回可能に取り付け
る支柱502を立てる複数の取り付け座503を中央部
と左右部に設け、支柱502を任意の取り付け座503
に挿し込んで任意の高さにした後に締め付け固定ねじ5
04によって締め付けて固定するように構成する。スポ
ットライト501は、手動操作のコードスイッチ505
が接続されたライト電源コード506によって制御装置
700のライト電源コンセント701に接続するように
する。
【0021】基礎枠体200は、前後左右の4側面を構
成する天然木製の側枠板201と底板202によって上
面開口の箱型に構成し、底板202の内側には該底板2
02に載置した水槽300の4側面を支えて安定な状態
に固持するスペーサ203を備える。底板202の下面
には複数条の保護材204を取り付ける。
【0022】ポンプ装置400は、ポンプ401を取り
付けるためのポンプ台402をねじ403によって前記
スペーサ203に固定する。ポンプ台402に取り付け
たポンプ401の吐出口404は前記湧水池122の底
の中央部に開口し、吸込口405は水槽300内の水補
給区水位よりも低い位置に開口するようにする。そし
て、前記吐出口404の周囲にはパッキング406を嵌
着して湧水池122の底に密着させることにより水漏れ
を防止するようにし、吸込口405の周囲には濾過材4
07を装着して吸水を濾過するようにする。そして、ポ
ンプ401のポンプ電源コード408は制御装置700
のポンプ電源コンセント702に接続するようにする。
なお、吸込口405の開口部に対向する水槽300の底
部には、逃げ部(下方への膨らみ部)300aを形成
し、底板202の該部には逃げ穴202aを形成するこ
とにより、基礎枠体200の背丈を低くするようにす
る。
【0023】制御装置700は、制御箱703内に制御
回路と発音装置600を内蔵し、前記ライト電源コンセ
ント701とポンプ電源コンセント702を露出するよ
うに備え、立体風景基体100の夫婦連山101,10
2の裏側外壁143の内側の比較的に高い位置に設置
し、更に操作スイッチ盤800に接続される。ライト電
源コンセント701の位置は、立体風景基体100に窓
を形成して該コンセントを外側に露出させるようにす
る。そして、主電源コード704は、夫婦連山101,
102の裏側外壁143を貫通させて外側に導出する。
【0024】制御装置700の制御回路は、図6に示す
ように、CPU705とメモリ706と入出力回路70
7によって構成されるマイクロコンピュータ(マイコ
ン)を備え、メモリ706に格納したプログラムと制御
データによって制御機能を実現し、操作スイッチ盤80
0からの入力に従って、ポンプ電源リレー708とライ
ト電源リレー709と発音装置600を制御する。ポン
プ電源リレー708はポンプ電源コンセント702に接
続されたポンプ401の運転を制御し、ライト電源リレ
ー709はライト電源コンセント701に接続されたス
ポットライト501を点滅制御する。
【0025】そして、発音装置600は、CPU705
によりメモリ706から読み出して供給されるディジタ
ル形態の発音データをD/A変換器601でアナログ信
号に変換してスピーカ602を鳴動さて音波を発生す
る。発音データは磁気テープやコンパクトディスクに格
納しておいて再生するようにしても良い。
【0026】操作スイッチ盤800は、電源スイッチボ
タン801,ポンプ制御スイッチボタン802,照明制
御スイッチボタン803,音種制御スイッチボタン80
4及び音量制御スイッチボタン805を備える。
【0027】前記立体風景基体100は、基礎枠体20
0の上側から側枠板201の内側に嵌め込んで該基礎枠
体200内に載置するように組み立てる。組み立てられ
たこの風景装置の大きさは、一般的な住宅内に設置して
観賞する情景を演出するためには、幅40〜50cm,
奥行30〜40cm,高さ30〜35cm程度の寸法が
好適である。
【0028】以上のように構成した本発明になる風景装
置は、立体風景基体100を持ち上げることにより、該
立体風景基体100を基礎枠体200と水槽300の組
み合わせ体から分離して取り外すことができ、内部の保
守と点検を可能にする。
【0029】次に、この風景装置の使用方法と運転動作
について説明する。先ず、準備として、スポットライト
501のライト電源コード506を連山101の裏側の
外壁143に露出したライト電源コンセント701に接
続する。次に、湖沼114に注水する。湖沼114に入
れた水は該湖沼114の底に設けた回収口126から機
能濾石130及び濾材129を通過して水槽300に流
れ込むことにより減少するので、適量区127の水位で
落ち着くようになるまでゆっくりと注水するようにす
る。更に、芳香剤である適量のフィトンチッドを湖沼1
14の水面に滴下する。
【0030】次に、運転を行なわせるときには、操作ス
イッチ盤800の電源スイッチボタン801を押すと、
マイコンの制御は、ポンプ電源リレー708をオンさせ
ることによりポンプ401を運転して水槽300の水を
汲み上げて湧水池122から湧き出させ、滝棚123か
ら滝壷124に落下させ、川112,113を流下させ
て湖沼114に至る水流を形成させる。これと同時に、
マイコンの制御は、ライト電源リレー709をオンさせ
ることによりスポットライト501を点灯して立体風景
基体100を照明し、更に、メモリ706に予め格納し
ておいた各種の自然音のデータを順次読み出して発音装
置600に供給して発音させる。これらの電源投入時の
運転は、予め設定された時間経過後に自動的に全面停止
する時限モードである。
【0031】連続運転させるためには、先ず、水流につ
いては、マイコンの制御は、ポンプ制御スイッチボタン
802が押されると連続水流モードに切り替わる。そし
て、ポンプ制御スイッチボタン802が再度押される
と、その時点から時限水流モードに切り替わって設定時
間後に自動的に停止する。時限水流モードと連続水流モ
ードは、ポンプ制御スイッチ802が押される度に交互
に切り替わる。時限水流モード及び連続水流モードでの
運転中に停止させるときには、電源スイッチボタン80
1を押すことにより停止する。このときの停止も全面停
止である。
【0032】照明については、マイコンの制御は、照明
制御スイッチボタン803が押されると連続点灯モード
に切り替わり、再度押されると時限点灯モードに切り替
わる。このモード切り替えも照明制御スイッチボタン8
03が押される度に交互に繰り返す。照明制御スイッチ
ボタン803を押すことにより時限照明モードに切り替
わったときには、ボタンが押されたときから所定時間経
過後に自動的に消灯する。連続点灯モード及び時限点灯
モードの状態から消灯するときには、電源スイッチボタ
ン801を押すかまたはライト電源コード506の途中
に介在させたコードスイッチ505をオフにする。
【0033】発音については、マイコンの制御は、音種
制御スイッチボタン804が押されると連続発音モード
に切り替わり、予め格納した各種の自然音の発音データ
を順次に再生して発音する。一通りの再生が終了する
と、最初の発音データに戻って再生を繰り返すエンドレ
ス発音制御を行なう。音種制御スイッチボタン804が
再度押されると、時限発音モードに戻って所定時間後に
停止する。連続発音モードと時限発音モードは、音種制
御スイッチボタン804が押される度に交互に切り替わ
る。
【0034】音種制御スイッチボタン804を続けて2
回押す(ダブルクリックする)と、マイコンの制御は、
再生する音の種類を次の音種に切り替える音種切り替え
制御となる。従って、発音させたい音種を指定するとき
には、このダブルクリックを繰り返して目的の音種を選
択する。
【0035】音量の調節は、音量制御スイッチボタン8
05によって行なう。マイコンは、音量制御スイッチボ
タン805における△印ボタンが押されると発生音量を
大きくする制御を行ない、▽印ボタンが押されると発生
音量を小さくする制御を行なう。短時間押されたときに
は所定量の音量増減制御を行ない、連続的に押されたと
きには所定量の音量増減制御を繰り返して行なう。
【0036】植物の植栽では、好みの植物(例えば観葉
植物)を植栽鉢135〜137に植え付ける。植栽鉢1
35,136には、好水性の植物147を植え付け、植
栽鉢137にはチランジア(エアプランツ)のような嫌
水性の植物148を植え付け、または人造樹木を挿入す
るようにする。そして、前記植栽鉢135,136は、
立体風景基体100に形成した開口138,139に嵌
め込んで設置し、植栽鉢137は開口140に嵌め込ん
で設置する。開口138,139に設置された植栽鉢1
35,136は、その下部が水槽300内の水に浸るよ
うにする。そして、立体風景基体100の表面と植栽鉢
135〜137の培養土の一体感が得られるように、予
備のグランド被覆体を敷設する。
【0037】立体風景基体100の森林は、表面に形成
された多数の小穴141の好みの位置に季節に合った人
造樹木を挿入して起立させることにより形成する。人造
樹木を挿入しない小穴141とその周辺には、予備のグ
ランド被覆体を敷設して小穴141を覆うことによって
自然な一体感が得られるようにする。
【0038】また、自己流に、別荘,牧場と柵,橋,船
と桟橋などを建設して楽しむことができるようにする。
更に、雪景色を造りたいときには、白い被覆体や粉体を
好みの場所に敷設することができるようにする。
【0039】次に、本発明になる風景装置の変形につい
て説明する。立体風景基体100の表面に演出する他の
情景としては、公園と植物園と動物園,城と堀と築山と
池と河などを含む情景、海と島と半島と海岸,珊瑚礁の
島と海,渦潮と小島と海などを含む情景、火山と原始林
とサバンナと動物と湖沼を含む情景などがあり、これら
と光,音,匂いを組み合わせることにより多岐に亘る自
然環境を演出することができる。
【0040】植栽鉢135〜137は、逆円錐台形に限
らず、あらゆる形状の鉢を使用することができるように
することができ、また、その数も変えることができる。
更に、立体風景基体100にその底に水抜き穴を設けた
凹みを形成して植栽鉢として使用するようにすることも
できる。
【0041】水路としては、次のような変形を考えるこ
とができる。湧水は、夫婦連山101,102の間の峡
谷120から流れ落ちるようにする。夫婦連山101,
102または大石103〜107から落水する大きい滝
を設ける。湿地帯を設けて水生植物を植栽可能にする。
川112,113の数を変える。湖沼114の水量を増
加させて涸川を経て立体風景体100の周囲の基礎枠体
200で受けて水槽300に戻すようにする。
【0042】発生音については、音種は、小鳥のさえず
り声やせせらぎの水音の他に心に安らぎを与える音楽や
音波,動物や虫の鳴き声,風の音,波の音,渦潮の音,
船の音,火山の音,植物の枝葉が触れ合う音などのよう
に多岐に亘る自然音や音楽,α波音波の発生が効果的で
ある。また、音種制御スイッチボタン804は、音毎に
選択スイッチボタンを配列して設けたり、音種毎に区分
して選択スイッチボタンを設けたり、複数の音の組み合
わせを単位として選択スイッチボタンを設けたりするこ
とができる。
【0043】基礎枠体200に対する水槽300の着脱
(組立てと分割)については、立体風景基体100を基
礎枠体200から外して該基礎枠体200の上方を開放
した後に、ねじ403を緩めてポンプ台402をスペー
サ203から取り外して行なうような実施形態を例示し
たが、ポンプ401を立体風景基体100側に取り付け
る構成にすれば、立体風景基体100を基礎枠体200
から外した後は該水槽300を持ち上げるだけで基礎枠
体200から取り出すことができる。
【0044】立体風景基体100の表面付近に風を起こ
すためには、この立体風景基体内側の空洞部を気密状態
にし、電動ファン910により外部の空気をこの空洞部
内に吸い込んで該空洞部内の気圧を高めて山や峡谷に形
成した隙間から吹き出させて風を発生させることによ
り、湧水池122,川112,113,湖沼114や高
原108や草原109〜111に風を行き渡らせて水を
波立たせ、植物の枝葉を揺り動かして葉音や風音を発生
させるようにすることができる。このような構成では、
芳香剤や精神安定剤は昇華性または揮発性のものを使用
し、空洞部内に設置した容器に載置して昇華または揮発
させ、前記吹き出し空気に乗せて室内に放散させるよう
にすることができる。
【0045】立体風景基体100における湧水池12
2,滝壷124,川112,113及び湖沼114の底
部を青色系の透明または半透明のプラスチックで形成
し、白砂地131〜133や砂利地134を白色系の透
明または半透明のプラスチックで形成し、立体風景基体
100内の空洞部内に位置するようにスペーサ203に
照明ランプ920を設置して内側から照明することによ
り、暗い室内での水の流れを浮き出させることができ
る。また、その場所に応じて色相や濃度,深みを変える
ことにより、自然感を一層高めるようにすることができ
る。
【0046】また、前記立体風景基体100内の空洞部
内に設置する照明ランプ920を囲むように設けた複数
色をもったフィルタを該照明ランプ920の発熱による
上昇気流を利用して回転させるようにしたり、または、
モータで回転させることにより、照明光の色を変化させ
て幻想的な空間を演出することができる。
【0047】更に、立体風景基体100内の空洞部内
に、ポンプ装置400と同様な支持構造により、水槽3
00内の水を使用する霧発生器930を設置し、この霧
発生器で発生させた霧をパイプによって山101〜10
7,湧水池122,滝壷124,川112,113及び
湖沼114の近くに導いて山腹に漂ったり水面から立ち
昇るかのように放出するようにすることにより、仮想現
実感を高め、また、冬期においては加湿機として機能さ
せることもできる。
【0048】更に、立体風景基体100の外表面の塗装
は、その場所に応じて、適量の蛍光体を混ぜた蛍光塗料
を使用して行なうことにより、暗い室内でも周囲からの
明かりを反射させて輝きを発する情景を演出させること
ができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、住宅内に大自然の仮想空間を
演出して疲労が蓄積した現代人の心身を癒すことができ
る風景装置を提供することができる。特に、必要に応じ
て、視覚,聴覚,嗅覚,触覚を複合的に刺激することが
できる。
【0050】また、木製の基礎枠体上に形成した立体風
景の情景は、設置する部屋の和洋を問わずにマッチす
る。そして、心の通った装飾品や美術工芸品として部屋
の中心的な位置に設置して観賞することができ、常に、
部屋に潤いを与え、想いや夢を広げる環境を提供するこ
とができる。
【0051】人造樹木や草木あるいは鉢植えの植物を交
換したり、表面の色を変えることにより、新緑,若葉,
青葉,紅葉,落葉,雪景色などの四季の営みと、別荘や
牧場等のように家族または自分だけの自然の環境を提供
することができ、家族や友人との対話に明るい話題を提
供することができる。
【0052】植物を栽培して育成する場を提供すること
ができる構成は、栽培する植物に対する日々の手入れや
観察行為が心に和らぎを与える。そして、物言わぬ植物
を育成する行為は、責任感と期待感をもたせることがで
き、自然の持ち主あるいは番人として自然を愛する心を
育てることができ、これらを契機として環境保護の心を
芽生えさせることができる。また、いろいろな植物を栽
培できるようにすることにより、植物毎の栽培方法を学
ぶことができる。最近では、ツツジ科カルーナ属やパイ
ナップル科チランジア属などの新しい盆栽素材が出現し
ており、この風景装置を使用した盆栽造りも可能とな
り、知識が広がって自然を見る眼が深くなり、また話題
も広がる。
【0053】また、森林の香りをもったフィトンチッド
を放散するようにすることにより、単に匂いばかりでは
なく、精神安定の効能がある。フィトンチッドの雰囲気
は、大脳の疲労回復や目覚めに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる風景装置の平面図である。
【図2】本発明になる風景装置の斜視図である。
【図3】本発明になる風景装置の縦断正面図出ある。
【図4】本発明になる風景装置の縦断側面図である。
【図5】本発明になる風景装置における立体風景基体を
取り外した状態の平面図である。
【図6】本発明になる風景装置の電気的なブロック図で
ある。
【符号の説明】
100…立体風景基体、101,102…夫婦連山、1
14…湖沼、112,113…川、122…湧水池、1
24…滝壺、200…基礎枠体、201…側枠板、30
0…水槽、400…ポンプ装置、500…照明装置、6
00…発音装置、700…制御装置、800…操作スイ
ッチ盤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外表面に自然の情景を模擬した山と川と該
    川に連なる湖沼とを形成し、内側に空洞を形成した立体
    風景基体と、この立体風景基体を着脱可能に載置する基
    礎枠体と、この基礎枠体と前記立体風景基体の間に形成
    される空洞部に設置されて立体風景基体の表面の川と湖
    沼によって構成される水路に水を循環させる水槽とポン
    プと、前記基礎枠体と前記立体風景体の間に形成される
    空洞部に設置されて自然の音や動物や虫の声あるいはα
    音波などの複数種類の音波を発生する音波発生装置と、
    前記ポンプの運転と音波発生装置の音声発生モードを制
    御する制御装置を備えたことを特徴とする風景装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、立体風景基体の表面に
    は草木を起立させる小穴を形成したことを特徴とする風
    景装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記湖沼に
    は、前記水槽内に位置して開口する回収口と、前記水槽
    内に蓄積された水の水位を測る目安となる段差部を形成
    したことを特徴とする風景装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、前記立体風
    景基体は、植物を植栽する植栽部を該部に栽培する植物
    の根まわり部に前記循環水の一部を供給可能に設けるよ
    うにしたことを特徴とする風景装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の1項において、前記水に水
    溶性の芳香剤または精神安定剤を溶解させて水路を循環
    することにより空気中に放散させるようにすることを特
    徴とする風景装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜3の1項において、前記立体風
    景基体の内側に形成される空洞部に外部の空気を吸い込
    むことにより該空洞部内の気圧を高め、この空気を前記
    立体風景基体に形成した隙間から吹き出させて該立体風
    景基体の表面に風を発生させるようにしたことを特徴と
    する風景装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜3の1項において、前記基礎枠
    体と立体風景体の間に形成される空洞部には、前記水槽
    内の水を使用して発生した霧を誘導路によって導いて前
    記立体風景基体の表面から放出するようにした霧発生装
    置を設けたことを特徴とする風景装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜3の1項において、前記立体風
    景基体の水路を構成する部分を透光性に形成し、前記基
    礎枠体と立体風景基体の間に形成される空洞部に設置し
    た可変色発光照明手段からの光を透過させるようにした
    ことを特徴とする風景装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198571A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 ジェックス株式会社 水槽用アクセサリー
CN109817077A (zh) * 2019-02-26 2019-05-28 任剑岚 一种vr全方位感知一体化智慧教学活动室
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CN113500877A (zh) * 2021-04-21 2021-10-15 上海福财园林艺术有限公司 可声临其境的移动式养生微景观

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