JPH05277722A - 材料接合方法 - Google Patents

材料接合方法

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JPH05277722A
JPH05277722A JP6211992A JP6211992A JPH05277722A JP H05277722 A JPH05277722 A JP H05277722A JP 6211992 A JP6211992 A JP 6211992A JP 6211992 A JP6211992 A JP 6211992A JP H05277722 A JPH05277722 A JP H05277722A
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JP
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metal
metal layer
helix
heat treatment
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JP6211992A
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English (en)
Inventor
Seiichi Suenaga
誠一 末永
Miho Koyama
美保 小山
Shinji Arai
真次 荒井
Masako Nakabashi
昌子 中橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微細加工を必要とせず、かつ回路の短絡を生じ
ることなく異種材料同志を良好に接合することができる
材料接合方法を提供する。 【構成】第1の部材(11)の被接合部を覆って第1の
金属材料層(13)を形成し、第2の部材(12)の被
接合部を覆って該第1の金属材料とは異なる第2の金属
材料層(14)を形成する。第1および第2の部材(1
1,12)の被接合部を第1および第2の金属層(1
3,14)を介して当接させた状態で第1の熱処理に供
して両部材を接合する。しかる後、この接合された両部
材(11,12)を第2の金属材料が選択的に非金属化
される条件下で酸化、窒化、炭化等の第2の熱処理に供
して第2の金属材料層(14)の少なくとも表面を非金
属化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材料接合方法に係り、
特に、マイクロ波電力の増幅等に用いられるヘリックス
形進行波管の製造に好適に適用できる異種材料の接合方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】異種材料の接合方法としては、固相接
合、ろう付け等の種々の接合方法が知られている。この
うち、ろう付け法は、被接合面にろう材層を形成し、ろ
う材層を溶融させて材料同士を接合させるものである。
特にセラミックスと金属の接合に用いられる活性金属法
もろう付け法の一つである。この活性金属法は、Ti、
Zr、Hf等酸素または窒素等に対して非常に活性な
(反応性に富む)元素を含有するろう材を使用し、これ
ら活性元素のセラミック表面における活性作用を利用し
て材料同士を接合させる方法であり、電子デバイスの作
製から構造材料の作製まで幅広く利用されている。
【0003】従来の活性金属法を含むろう付け方法は、
箔またはペ―スト状のろう材を接合部に介挿させて真空
または不活性雰囲気中で加熱して接合するものである。
しかしながら、箔またはペ―スト状のろう材は、その寸
法を微細化することが難しいと共に、その微量なコント
ロ―ルが難しい。そのため、接合すべき部材の一方が微
細なものでありこれを他方の部材に対し狭い間隔をもっ
て接合しようとする場合、ろう材量が接合に必要な量よ
りも多量に存在することとなり、接合部から過剰なろう
材が流れだして隣接する他方の部材の非接合部に接触す
る等、種々の問題を招く。例えば、セラミックをベ―ス
とした回路基板に金属のピンを接合して電子部品を組み
立てる場合、接合部から流れ出したろう材により電子回
路が短絡する等の問題があった。このためろう材を薄膜
として接合部に適用する方法が検討されてきている。
【0004】ろう材を薄膜として適用する活性金属法の
場合、活性金属元素をセラミックに適用すると、接合に
必要な活性金属量を必要最低限にすることができ、接合
に有利である。しかしながら、例えば回路基板に金属ピ
ンを接合するような場合、回路基板上に活性金属層が金
属としてそのまま残存すると回路の短絡を生じさせ得
る。
【0005】ところで、セラミックスと金属の接合を用
いて製造される電子部品の一つにヘリックス形進行波管
がある。ヘリックス形進行波管はマイクロ波管の中でも
最も動作周波数帯域が広く、周波数調整が不要であり、
周波数に対する利得変化も非常に小さい等種々の利点を
有することから、マイクロ波多重中継局、衛星通信地上
局等の大電力送信終段増幅管、更には衛星搭載用管とし
て使用されている。
【0006】ヘリックス形進行波管を構成する遅波回路
部分は、図3に示すようにコイル状に巻かれた金属線か
らなるヘリックス導体1をその外周に配列したセラミッ
クスからなる複数(例えば3本)の誘電体棒2と共に金
属管3内に挿入固定した構造である。ヘリックス導体1
及び誘電体棒2の挿入は、従来、金属管3を加熱又は所
望の治具によりその径を僅かに大きくした状態で行なわ
れ、ヘリックス導体1及び誘電体棒2は、金属管3の復
元力により金属管3内に機械的に固定される。このよう
な遅波回路のヘリックス導体1には、高周波損失とヘリ
ックス電流による直流損失とに伴う熱損失が出力部付近
に発生し、熱損失が誘電体棒2及び金属管3を通して外
部に放熱される。しかしながら、前述した従来の機械的
固定法で製造された遅波回路はヘリックス導体1と誘電
体棒2、及び誘電体棒2と金属管3の接触が点または線
接触となっているに過ぎず、放熱性に限界があり、高出
力化や信頼性向上の障害となっていた。
【0007】このようなことから、セラミックスからな
る誘電体棒と金属からなるヘリックス及び金属管とを接
合することが考えられ、金属管及びヘリックス導体と誘
電体棒をろう付けすることにより放熱性を向上させるこ
とが検討されてきた。ところが、ヘリックス導体と誘電
体棒を活性金属法で接合しようとして、ヘリックス導体
の外周にろう材層を形成すると、ろう材中の活性金属の
一部がろう付け熱処理時に酸化され、ヘリックス導体外
周のろう材層表面に酸化物層が形成される。この酸化物
層は、進行波管のヘリックスロスを増大させ、飽和出力
を低下させる。
【0008】この問題を解決するためには、活性金属を
誘電体に適用し、その他のろう材元素をヘリックス導体
に適用する方法が考えられる。しかしながら、誘電体表
面が金属層で覆われていると、接合後にヘリックスピッ
チ間で電気的短絡が生じ、進行波管の性能を低下させ
る。さらに、また、活性金属元素を接合部にのみ適用
し、ヘリックス導体部分には適用しないことが考えられ
るが、活性金属を非常に微細な接合部のみに適用するこ
とは、高度なマスキング技術と接合の際の位置合わせが
必要となり、技術的に問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決し、微細加工を必要とせず、かつ回路の短絡を生じ
ることなく異種材料同志を良好に接合することができる
材料接合方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1の部材の被接合部を覆って第1の金
属材料層を形成し、第2の部材の被接合部を覆って該第
1の金属材料とは異なる第2の金属材料層を形成し、該
第1および第2の部材の被接合部を該第1および第2の
金属層を介して当接させた状態で第1の熱処理に供して
両部材を接合し、しかる後、該接合された両部材を該第
2の金属材料が選択的に非金属化されるに充分な条件下
で第2の熱処理に供して該第2の金属材料層の少なくと
も表面を非金属化させることを特徴とする接合方法を提
供する。以下、本発明を図面を参照して、導体からなる
第1の部材とセラミックスからなる第2の部材を接合す
る場合を例にとり詳しく説明する。
【0011】本発明に従い、2つの部材を接合するため
には、図1に示すように、接合すべき導体部材(例え
ば、ピン)11およびセラミックス部材(例えば、基
板)12の表面(ピン11の端面および基板12の全
面)に、それぞれ、金属層13および金属層14を形成
する。金属層13は、金属層14と異なる金属材料で形
成される。
【0012】金属層13は、後に説明する第2の熱処理
によっても金属のまま残存するものであ。そのような金
属材料としては、Au、Ag、Cu、Al、Pt、N
i、Pd等の金属またはそれらの合金を例示することが
できる。好ましくは、融点が1000℃以下であるか、
セラミックス表面の金属層14と反応した後に1000
℃以下の融点を示す金属材料である。実用的には、例え
ば、Cu、Au、Au−Cu合金、Ag−Cu合金、A
l−Si合金、Au−Si合金等が使用できる。金属層
13の厚さに特に制限はないが、通常10μm以下、実
用的には5μm以下である(好ましくは、0.1μm以
上)。
【0013】金属層14は、後に詳述する第2の熱処理
により非金属化される金属材料からなる。そのような金
属材料としては、Ti、Zr、Hf、Si、Ta、A
l、Be及びYを含む希土類元素等の活性金属元素のい
ずれか1種または2種以上が好ましく用いられる。金属
層14は、これら活性金属元素の少なくとも一つを含有
する多層膜であってもよい。金属層14の厚さに特に制
限はないが、接合後の第2の熱処理によって表面全てが
非金属層になるように1μm以下(好ましくは、0.0
1μm以上)の厚さであることが好ましい。
【0014】金属層13および14は、厚さの制御が容
易で、良好な層形成が可能なスパッタリング法、イオン
プレ―ティング法、電子ビ―ム蒸着法等の物理蒸着法、
化学蒸着法、湿式メッキ法等によって形成することがで
きる。
【0015】このようにして形成された金属層13およ
び14をそれぞれ有するピン11およびセラミックス基
板12を金属層13、14を介して当接し、第1の熱処
理に供して金属層を溶融させ、セラミックスと導体金属
を接合させる。第1の熱処理は、減圧したまたは不活性
雰囲気下で行うことが望ましい。接合後、両部材11お
よび12をセラミック基板11上の金属層14が選択的
に非金属化される条件の下で第2の熱処理に供する。
【0016】非金属化処理は、好ましくは、金属層14
を構成する金属材料の酸化、窒化または炭化によって達
成できる。従って、そのような第2の熱処理は、酸素、
窒素、または炭素雰囲気あるいはこれら元素を含む雰囲
気中で行うことができるが、ピン11上の金属層13を
非金属化せず、セラミックス基板12上の金属層14を
のみを選択的に非金属化させるためには、金属層13お
よび金属層14を構成するそれぞれの金属材料の酸化
物、窒化物または炭化物生成の自由エネルギーを考慮し
て非金属化雰囲気条件(酸素、窒素あるいは炭素の分
圧)および温度条件を決定することができる。
【0017】例えば、セラミックス基板12上の金属層
14としてAl、ピン導体11上の金属層13としてC
uを使用した場合、酸化物生成自由エネルギー線図をみ
て熱処理温度における酸素分圧を、Al2 3 は生成
し、Cu2 Oは生成しない範囲に制御する。また、酸化
処理は、H2 とH2 Oの混合ガス、またはCOとCO2
の混合ガスを用いて行うこともできる。本発明における
他の熱処理、即ち窒化処理、炭化処理も同様にして熱処
理温度、窒素または炭素分圧を金属層13および金属層
14を構成するそれぞれの金属材料の窒化物または炭化
物生成の自由エネルギーにより決定して行うことができ
る。
【0018】この第2の熱処理により、基板12上の金
属層14は、接合部を除く露出表面が非金属化され、絶
縁体となってピン同志の電気的短絡を防止できる。この
ように、第2の金属層は、後の第2の熱処理により少な
くともその表面が非金属化されるので、その形成に当た
り、微細なマスク加工処理をする必要がない。
【0019】本発明の材料接合方法は、また、図2に示
すヘリックス進行波管の遅波回路の製造に好適に使用で
きる。図2(A)は、正面図であり、図2(B)は、図
2(A)の線B−Bに沿った断面図である。
【0020】この遅波回路を製造するには、ヘリックス
導体21の外周に、第1の金属層23を形成する。他
方、複数本、例えば三本の誘電体棒22それぞれの側面
外周に第2の金属層24を形成する。金属層23および
24は、上に述べた方法により形成できる。ついで、ヘ
リックス導体21の金属層23と三本の誘電体棒22の
金属層24を図示しない治具を用いて例えば120°間
隔で当接させた後、上記第1の熱処理を行ってヘリック
ス導体21と誘電体棒22を金属層23と金属層24を
介して、接合させる。次に、得られた接合体を上記第2
の熱処理に供して誘電体棒22上の金属層24のみを選
択的に非金属化させる。この第2の熱処理により非金属
化された層24表面は、絶縁体であるから、電気的短絡
は、防止され、また、金属層23は、金属としてそのま
ま残るので、ヘリックス導体21の導電性を損なうこと
がない。
【0021】第2の熱処理終了後、得られた接合体をス
テンレス鋼、Cu、Mo等からなる金属管25内に図示
しない治具により圧入することにより、ヘリックス形進
行波管遅波回路が製造される。
【0022】なお、ヘリックス導体21上に形成する金
属層23としてはヘリックスロスを低減させるため、ヘ
リックス形進行波管の使用温度における抵抗率がヘリッ
クス導体より低いことが好ましい。一般的には室温での
抵抗率が5.7μΩ・cm未満であればよく、Au,P
t,Ag,Cu,Al等の元素かこれらの元素の少なく
とも一つを含む合金が好ましく、実用的にはAg−Cu
合金、Cu,Au等が挙げられる。
【0023】また、誘電体22棒上に形成する金属層2
4は、図1に関して金属層14について説明したと同
様、Ti,Zr,Hf,Si,Ta,Al,Be及びY
を含む希土類元素等の活性金属元素からなる単層膜、ま
たはこれらの元素の少なくとも一つを含有する多層膜で
あることが好ましい。また、その厚さも金属層14と同
じである。ヘリックス導体21は、例えばMo,W等の
高融点金属やCu,Au等の高電気伝導性金属で形成さ
れることが好ましい。誘電体棒22は、セラミックスか
らなるが、特に熱伝導性の良好なセラミックスが望まし
く、例えば、AlN,BeO,BN等を挙げることがで
きる。
【0024】
【作用】本発明によれば、セラミックス側に活性金属元
素を供給することにより、活性金属量を必要最低限にす
ることができ、さらに回路の短絡なく接合材を形成する
ことができる。この接合方法を用いて、ヘリックス導体
外周に酸化物層が少なく、ヘリックスロスの少ない高出
力なヘリックス形進行波管の製造方法を提供することが
できる。
【0025】
【実施例】
実施例1 この実施例は、図1に示すような、セラミックス基板1
2にピン11を接合するものである。
【0026】まず、純度99.9%のα−Al2 3
12の表面をアセトンで超音波洗浄し、このα−Al2
3 板12上に、Arマグネトロンスパッタリング装置
により、5×10-3torrのAr雰囲気中で、膜厚
0.2μmのAl金属層14を形成した。また表面をア
セトンで超音波洗浄してあるMoピン11の端部に、A
rマグネトロンスパッタリング装置により、5×10-3
torrのAr雰囲気中で、膜厚3μmのCu金属層1
3を形成した。次にα−Al2 3 板12とMoピン1
1を真空炉中に移し、金属層13,14同士を接触さ
せ、1mm間隔でα−Al2 3 板12上にMoピン11
を並べ、10-5〜10-6torr、600℃の条件で1
0分間熱処理した。熱処理後、真空炉中で炉冷し、炉外
に取り出したところ、Moはα−Al2 3 板12上に
1mm間隔で接合されていた。次にその接合材を再び炉に
入れ、酸素分圧が1×10-12 atmの酸素雰囲気中で
500℃、30分間熱処理を行った。熱処理後接合材を
炉から取り出したところ、接合部以外のAl金属層14
は全て酸化されAl2 3 となっており、Moピン11
間の電気的短絡は起こらなかった。
【0027】このように本発明において、セラミックス
表面に活性金属を適用し、接合後に酸化処理を施すこと
により、接合に必要な活性金属量を必要最低限にするこ
とができ、マスクを用いた微細加工を行うことなく、電
気的短絡も防ぐことができた。 実施例2 この実施例は、図1に示すような、セラミックス基板1
2にピン11を接合する別の例である。
【0028】純度99.9%のα−Al2 3 板12の
表面をアセトンで超音波洗浄し、このα−Al2 3
12上に、Arマグネトロンスパッタリング装置によ
り、5×10-3torrのAr雰囲気中で、膜厚0.1
μmのSi金属層14を形成した。また表面をアセトン
で超音波洗浄してあるMoピン11の端部上に、Arマ
グネトロンスパッタリング装置により、5×10-3to
rrのAr雰囲気中で、膜厚3μmのAu金属層13を
作成した。次にα−Al2 3 板12とMoピン11を
真空炉中に移し、金属層13,14同士を接触させ、1
mm間隔でα−Al2 3 板12上にMoピン11を並
べ、10-5〜10-6torr、400℃の条件で10分
間熱処理した。熱処理後、真空炉中で炉冷し、炉外に取
り出したところ、Moピン11はα−Al2 3 板12
上に1mm間隔で接合されていた。次にその接合材を再び
炉に入れ、大気中で300℃、30分間熱処理を行っ
た。熱処理後接合材を炉から取り出したところ、接合部
以外のSi金属層は全て酸化されSiO2 となってお
り、Moピン11間の電気的短絡は起こらなかった。
【0029】このように本発明において、セラミックス
表面に活性金属を適用し、接合後に酸化処理を施すこと
により、接合に必要な活性金属量を必要最低限にするこ
とができ、電気的短絡も防ぐことができた。 実施例3 この実施例は、図1に示すような、セラミックス基板1
2にピン11を接合するさらに別の例である。
【0030】純度99.9%のAlN板12の表面をア
セトンで超音波洗浄し、このAlN板12上に、Arマ
グネトロンスパッタリング装置により、5×10-3to
rrのAr雰囲気中で、膜厚0.1μmのAl金属層1
4を作成した。また表面をアセトンで超音波洗浄してあ
るMoピン11の端部上に、Arマグネトロンスパッタ
リング装置により、5×10-3torrのAr雰囲気中
で、膜厚3μmのCu金属層13を作成した。次にAl
N12板とMoピン11を真空炉中に移し、金属層1
3,14同士を接触させ、1mm間隔でAlN板12上に
Moピン11を並べ、10-5〜10-6torr、600
℃の条件で10分間熱処理した。熱処理後、真空炉中で
炉冷し、炉外に取り出したところ、Moピン11はAl
N板12上に1mm間隔で接合されていた。次にその接合
材を再び炉に入れ、圧力比H2 /H2 O=10の雰囲気
中で400℃、30分間熱処理を行った。熱処理後接合
材を炉から取り出したところ、接合部以外のAl金属層
14は全て酸化されAl2 3 となっており、Moピン
11間の電気的短絡は起こらなかった。
【0031】このように本発明において、セラミックス
表面に活性金属を供給し、接合後に酸化処理を施すこと
により、接合に必要な活性金属量を必要最低限にするこ
とができ、電気的短絡も防ぐことができた。 実施例4 この実施例は、図2に示すヘリックス形進行波管の遅波
回路部の製造を例示するものである。
【0032】まず、Mo製ヘリックス導体21の外周
に、アルゴンスパッタリング装置により5×10-3to
rrのアルゴン雰囲気中にて途中で真空を破ることな
く、治具によりヘリックス導体21を回転させながら、
厚さ3μmのCu金属層23を形成した。つづいて、B
eOからなる誘電体棒22の側面外周に厚さ0.1μm
のAl金属層24を形成し、ヘリックス導体21の金属
層23と三本の誘電体棒22の金属層24を図示しない
治具を用いて120°間隔に当接させた後、真空炉内に
移し、10-5〜10-6torr、600℃の条件で5分
間熱処理した。熱処理後、真空炉内で冷却し、炉外に取
り出したところヘリックス導体21と誘電体棒22は金
属層23と金属層24を介して、強固に接合していた。
次に接合体を酸素雰囲気の炉に移し、酸素分圧が1×1
-12 atmの酸素雰囲気中で400℃、30分間熱処
理を行った。熱処理後接合材を炉から取り出したとこ
ろ、誘電体棒上の接合部以外のAl金属層24は全て酸
化されAl2 3 となっていたが、ヘリックス導体21
の外周のCu金属層23は酸化されていなかった。次
に、上記接合体をSUS304ステンレスからなる金属
管25内に図示しない治具により圧入することにより、
図2に示すヘリックス形進行波管遅波回路を製造した。
得られた遅波回路は、Mo製ヘリックス21のピッチ間
が短絡することなく、誘電体棒22と全てのピッチにお
いて正確に接合され、かつ誘電体棒22は120°間隔
でずれることなく接合されていた。こうした遅波回路を
進行波管に組み込んで飽和レベルでの出力を確認したと
ころ110Wであった。これに対して、従来ヘリックス
導体外周の金属層表面層に酸化物が形成している遅波回
路を組み込んだ進行波管の出力は102Wであった。こ
の結果、本方法により高周波伝送損失を低減でき出力が
約8%向上した。 実施例5 この実施例は、図2に示すヘリックス形進行波管の遅波
回路部の製造を例示する別の例である。
【0033】まず、Mo製ヘリックス導体21の外周
に、アルゴンスパッタリング装置により5×10-3to
rrのアルゴン雰囲気中にて途中で真空を破ることな
く、治具によりヘリックス導体を回転させながら、厚さ
0.05μmのTiと3μmのAuを順次積層し金属層
23を形成した。つづいて、BeOからなる誘電体棒2
2の側面外周に厚さ0.05μmのSi金属層24を形
成し、前記ヘリックス導体1の金属層4と三本の前記の
BeOからなる誘電体棒2の金属層を図示しない治具を
用いて120°間隔に当接させた後、真空炉内に移し、
10-5〜10-6torr、400℃の条件で10分間熱
処理した。熱処理後、真空炉内で冷却し、炉外に取り出
したところヘリックス導体21と誘電体棒22は金属層
23と金属層24を介して、強固に接合していた。次に
接合体を大気炉に移し大気中で300℃、120分間熱
処理を行った。熱処理後接合材を炉から取り出したとこ
ろ、誘電体棒22上の接合部以外のSi金属層24は全
て酸化されSiO2 となっていたが、ヘリックス導体2
1の外周のAu/Ti金属層23は酸化されていなかっ
た。次ぎに、上記接合体をSUS304ステンレスから
なる金属管5内に図示しない治具により圧入することに
より、図2に示すヘリックス形進行波管遅波回路を製造
した。得られた遅波回路は、Mo製ヘリックス21のピ
ッチ間が短絡することなく、誘電体棒22と全てのピッ
チにおいて正確に接合され、かつ誘電体棒2は120°
間隔でずれることなく接合されていた。こうした遅波回
路を進行波管に組み込んで飽和レベルでの出力を確認し
たところ108Wであった。これに対して、従来のヘリ
ックス導体外周の金属層表面層に酸化物が形成している
遅波回路を組み込んだ進行波管の出力は102Wであっ
た。この結果、本方法により高周波伝送損失を低減でき
出力が向上した。 実施例6 この実施例は、図2に示すヘリックス形進行波管の遅波
回路部の製造を例示するさらに別の例である。
【0034】まず、Mo製ヘリックス導体21の外周
に、アルゴンスパッタリング装置により5×10-3to
rrのアルゴン雰囲気中にて途中で真空を破ることな
く、治具によりヘリックス導体を回転させながら、厚さ
0.01μmのZrと3μmのAuを順次積層し金属層
23を形成した。つづいて、BeOからなる誘電体棒2
2の側面外周に厚さ0.01μmのTiと厚さ0.5μ
mのSiを順次積層し金属層24を形成し、ヘリックス
導体21の金属層23と三本の誘電体棒22の金属層2
4を図示しない治具を用いて120°間隔に当接させた
後、真空炉内に移し、10-5〜10-6torr、400
℃の条件で10分間熱処理した。熱処理後、真空炉内で
冷却し、炉外に取り出したところヘリックス導体21と
誘電体棒22は金属層23と金属層24を介して、強固
に接合していた。次に接合体を大気炉に移し大気中で3
00℃、120分間熱処理を行った。熱処理後接合材を
炉から取り出したところ、誘電体棒22上の接合部以外
のSi金属層24は全て酸化されSiO2 となっていた
が、ヘリックス導体21の外周のAu/Zr金属層23
は酸化されていなかった。次ぎに、上記接合体をSUS
304ステンレスからなる金属管25内に図示しない治
具により圧入することにより、図2に示すヘリックス形
進行波管遅波回路を製造した。得られた遅波回路は、M
o製ヘリックス21のピッチ間が短絡することなく、誘
電体棒22と全てのピッチにおいて正確に接合され、か
つ誘電体棒22は120°間隔でずれることなく接合さ
れていた。こうした遅波回路を進行波管に組み込んで飽
和レベルでの出力を確認したところ108Wであった。
これに対して、従来のヘリックス導体外周の金属層表面
層に酸化物が形成している遅波回路を組み込んだ進行波
管の出力は102Wであった。この結果、本方法により
高周波伝送損失を低減でき出力が向上した。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ラミックス側に活性金属元素を適用することにより、活
性金属量を必要最低限にすることができ、微細加工を必
要とせず、しかも回路の短絡なく接合材を形成すること
ができる。この接合方法を用いて、ヘリックス導体外周
に酸化物層が少なく、ヘリックスロスの少ない高出力な
ヘリックス形進行波管を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様による材料接合方法を説明する
ための断面図。
【図2】本発明の第2の態様によるヘリックス形進行波
管の遅波回路の製造方法を説明する図であり、(A)
は、遅波回路の正面図、(B)は(A)の線B−Bに沿
った断面図。
【図3】従来のヘリックス形進行波管の遅波回路を示す
正面図。
【符号の説明】
11…ピン、12…セラミックス基板、21…ヘリック
ス導体、22…誘電体棒、13,23…第1の金属層、
14,24…第2の金属層、25…金属管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 103:18 (72)発明者 中橋 昌子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材の被接合部を覆って第1の金
    属材料層を形成し、第2の部材の被接合部を覆って該第
    1の金属材料とは異なる第2の金属材料層を形成し、該
    第1および第2の部材の被接合部を該第1および第2の
    金属層を介して当接させた状態で第1の熱処理に供して
    両部材を接合し、しかる後、該接合された両部材を該第
    2の金属材料が選択的に非金属化されるに充分な条件下
    で第2の熱処理に供して該第2の金属材料層の少なくと
    も表面を非金属化させることを特徴とする材料接合方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2005032225A1 (ja) * 2003-09-25 2006-12-07 株式会社東芝 セラミック回路基板、その製造方法およびパワーモジュール

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