JPH05277620A - 中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法 - Google Patents
中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法Info
- Publication number
- JPH05277620A JPH05277620A JP10551992A JP10551992A JPH05277620A JP H05277620 A JPH05277620 A JP H05277620A JP 10551992 A JP10551992 A JP 10551992A JP 10551992 A JP10551992 A JP 10551992A JP H05277620 A JPH05277620 A JP H05277620A
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- JP
- Japan
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- conical
- punch
- billet
- forming
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円錐先端部の成形性が良好で、かつ円錐開口
部の偏肉が少ない中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方
法を提供すること。 【構成】 ダイ2内に装填したビレット3を平押し型4
で圧下して前方押出してのち、上記平押し型4に替えて
用いる先端が円錐形となった芯出しポンチ5をガイド6
に沿って圧下させて芯出し成形して円錐先端部aを形成
し、ついで、上記芯出しポンチ5に替えて用いる円錐形
ポンチ1で最終圧下量まで鍛造して後方押出しにより円
錐開口部bを形成し、円錐先端部aと円錐開口部bとを
分割して成形するように構成している。
部の偏肉が少ない中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方
法を提供すること。 【構成】 ダイ2内に装填したビレット3を平押し型4
で圧下して前方押出してのち、上記平押し型4に替えて
用いる先端が円錐形となった芯出しポンチ5をガイド6
に沿って圧下させて芯出し成形して円錐先端部aを形成
し、ついで、上記芯出しポンチ5に替えて用いる円錐形
ポンチ1で最終圧下量まで鍛造して後方押出しにより円
錐開口部bを形成し、円錐先端部aと円錐開口部bとを
分割して成形するように構成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空円錐形状をした
銅鍛造品の成形方法に関するものである。
銅鍛造品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の中空円錐形状をした銅鍛造
品の成形方法を説明するための図であって、まず、同図
(A)に示すように、材料ストックであるビレット3を
ダイ2内に保持しておき、この上から円錐形ポンチ1を
矢印方向へ前後方押出しすることにより、同図(B)の
ように、円錐形ポンチ1によるビレット3をダイ3と円
錐形ポンチ1とのあいだで断面中空円錐形に成形してい
た。
品の成形方法を説明するための図であって、まず、同図
(A)に示すように、材料ストックであるビレット3を
ダイ2内に保持しておき、この上から円錐形ポンチ1を
矢印方向へ前後方押出しすることにより、同図(B)の
ように、円錐形ポンチ1によるビレット3をダイ3と円
錐形ポンチ1とのあいだで断面中空円錐形に成形してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記成
形方法では、図1(B)で示す円錐先端部aの成形性が
不十分となり、かつ、円錐開口部bの偏肉が大きくなる
という不都合があった。
形方法では、図1(B)で示す円錐先端部aの成形性が
不十分となり、かつ、円錐開口部bの偏肉が大きくなる
という不都合があった。
【0004】また、通常、成形性を向上させるために、
約800℃の熱間で鍛造することがおこなわれている
が、鍛造後の結晶粒度を微細化することができず、元の
粒度と同じか、あるいは粗大化するという傾向があっ
た。
約800℃の熱間で鍛造することがおこなわれている
が、鍛造後の結晶粒度を微細化することができず、元の
粒度と同じか、あるいは粗大化するという傾向があっ
た。
【0005】この発明は上記の課題にかんがみて発明さ
れたものであって、円錐先端部の成形性が良好で、かつ
円錐開口部の偏肉を少なくできるうえ、鍛造後の結晶粒
度を微細化できる中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方
法を提供することを目的としている。
れたものであって、円錐先端部の成形性が良好で、かつ
円錐開口部の偏肉を少なくできるうえ、鍛造後の結晶粒
度を微細化できる中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ダイ内にビレットを装填
し、このビレットを平押し型で圧下して前方押出しする
工程と、前方押出しされたビレットを、上記平押し型に
替えて用いる先端が円錐状となった芯出しポンチで芯出
し成形して円錐先端部を形成する工程と、上記芯出しポ
ンチに替えて用いる円錐形ポンチで最終圧下量まで鍛造
し、後方押出しにより円錐開口部を形成する工程からな
ることを特徴としている。
めに、請求項1の発明では、ダイ内にビレットを装填
し、このビレットを平押し型で圧下して前方押出しする
工程と、前方押出しされたビレットを、上記平押し型に
替えて用いる先端が円錐状となった芯出しポンチで芯出
し成形して円錐先端部を形成する工程と、上記芯出しポ
ンチに替えて用いる円錐形ポンチで最終圧下量まで鍛造
し、後方押出しにより円錐開口部を形成する工程からな
ることを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明において、ビレット温度が200〜400℃に加熱さ
れ、ダイ温度が100〜400℃に加熱された温間鍛造
により成形がおこなわれることを特徴としている。
明において、ビレット温度が200〜400℃に加熱さ
れ、ダイ温度が100〜400℃に加熱された温間鍛造
により成形がおこなわれることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、中空円錐形状の銅鍛
造品の成形にあたり、まず、円錐先端部を成形し、つい
で、円錐開口部を成形するように2段階に分割して成形
するようにしたから、円錐先端部の成形性が良好となる
うえ、円錐開口部の偏肉を減少させることができる。
造品の成形にあたり、まず、円錐先端部を成形し、つい
で、円錐開口部を成形するように2段階に分割して成形
するようにしたから、円錐先端部の成形性が良好となる
うえ、円錐開口部の偏肉を減少させることができる。
【0009】また、請求項2の発明によれば、200〜
400℃の温間鍛造でおこなわれるので、低荷重で円錐
先端の成形が可能となり、鍛造後の結晶粒度を微細化し
て結晶粒度の粗大化を防止でき、成形性が向上する。
400℃の温間鍛造でおこなわれるので、低荷重で円錐
先端の成形が可能となり、鍛造後の結晶粒度を微細化し
て結晶粒度の粗大化を防止でき、成形性が向上する。
【0010】ちなみに、温間鍛造の条件として、200
〜400℃と設定した理由は、200℃未満、あるいは
400℃を超えると、鍛造後の結晶粒度が十分に微細化
できず、成形性の点で望ましくないからである。
〜400℃と設定した理由は、200℃未満、あるいは
400℃を超えると、鍛造後の結晶粒度が十分に微細化
できず、成形性の点で望ましくないからである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。図1はこの発明の一実施例を説明するための図で
あり、従来例を示す図2と同一または相当する部分には
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
する。図1はこの発明の一実施例を説明するための図で
あり、従来例を示す図2と同一または相当する部分には
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0012】図1の(A)は第1工程を示しており、同
図において、材料ストックである点線で示すビレット
3’を、ダイ2内に装填し、平押し型4を点線で示す位
置から実線で示す位置まで矢印方向に圧下する。この平
押し型4の圧下による前方押出しにより、ビレット3’
は斜線で示すビレット3のようにダイ2内部に押し拡げ
られる。
図において、材料ストックである点線で示すビレット
3’を、ダイ2内に装填し、平押し型4を点線で示す位
置から実線で示す位置まで矢印方向に圧下する。この平
押し型4の圧下による前方押出しにより、ビレット3’
は斜線で示すビレット3のようにダイ2内部に押し拡げ
られる。
【0013】ついで、図1(B)で示す第2工程では、
第1工程終了後、平押し型4に替えて芯出し用ポンチ5
を用い、ガイド6を用いて芯出し孔成形をおこなう。
第1工程終了後、平押し型4に替えて芯出し用ポンチ5
を用い、ガイド6を用いて芯出し孔成形をおこなう。
【0014】さらに、図1(C)で示す第3工程では、
芯出し用ポンチ5に替えて円錐形ポンチ1に用い、最終
圧下量まで圧下して鍛造し、後方押出しによる開口部成
形をおこなう。
芯出し用ポンチ5に替えて円錐形ポンチ1に用い、最終
圧下量まで圧下して鍛造し、後方押出しによる開口部成
形をおこなう。
【0015】上記のように、この発明における中空円錐
形状をした銅鍛造品の成形方法は、従来の成形法のよう
に、一つのポンチで一回操作でおこなうものではなく、
第1工程〜第3工程に3分割した多段階操作で処理する
のものであり、円錐先端部と円錐開口部とをそれぞれ、
別々に成形するものであるから、円錐先端部の成形性が
良好となり、かつ、円錐開口部の偏肉の少ない製品が得
られる利点がある。
形状をした銅鍛造品の成形方法は、従来の成形法のよう
に、一つのポンチで一回操作でおこなうものではなく、
第1工程〜第3工程に3分割した多段階操作で処理する
のものであり、円錐先端部と円錐開口部とをそれぞれ、
別々に成形するものであるから、円錐先端部の成形性が
良好となり、かつ、円錐開口部の偏肉の少ない製品が得
られる利点がある。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、成形性が良好で、かつ微細結晶粒度の銅鍛造品を得
ることができるという効果がある。
ば、成形性が良好で、かつ微細結晶粒度の銅鍛造品を得
ることができるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例による中空円錐形状をした
銅鍛造品の成形方法を説明するための図であって、同図
(A)は第1工程の断面図、同図(B)は第2工程の断
面図、同図(C)は第3工程の断面図である。
銅鍛造品の成形方法を説明するための図であって、同図
(A)は第1工程の断面図、同図(B)は第2工程の断
面図、同図(C)は第3工程の断面図である。
【図2】従来の中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法
を説明するための図であって、同図(A)は円錐形ポン
チの圧下前の状態を示す断面図、同図(B)は円錐形ポ
ンチの圧下後の断面図である。
を説明するための図であって、同図(A)は円錐形ポン
チの圧下前の状態を示す断面図、同図(B)は円錐形ポ
ンチの圧下後の断面図である。
1 円錐形ポンチ 2 ダイ 3 ビレット 4 平押し型 5 芯出し用ポンチ 6 ガイド
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイ内にビレットを装填し、このビレッ
トを平押し型で圧下して前方押出しする工程と、前方押
出しされたビレットを、上記平押し型に替えて用いる先
端が円錐状となった芯出しポンチで芯出し成形して円錐
先端部を形成する工程と、上記芯出しポンチに替えて用
いる円錐形ポンチで最終圧下量まで鍛造し、後方押出し
により円錐開口部を形成する工程からなることを特徴と
する中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法。 - 【請求項2】 ビレット温度が200〜400℃に加熱
され、ダイ温度が100〜400℃に加熱された温間鍛
造によりおこなわれる請求項1記載の中空円錐形状をし
た銅鍛造品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10551992A JPH05277620A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10551992A JPH05277620A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277620A true JPH05277620A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14409855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10551992A Pending JPH05277620A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 中空円錐形状をした銅鍛造品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05277620A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003068427A1 (fr) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | Article forme par extrusion par percussion, procede et dispositif de formage par extrusion par percussion |
JP2008195984A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Japan Steel Works Ltd:The | 高強度金属材の製造方法 |
CN117718431A (zh) * | 2024-02-07 | 2024-03-19 | 湖南中创空天新材料股份有限公司 | 一种镁合金锥形筒的制备方法 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP10551992A patent/JPH05277620A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003068427A1 (fr) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | Article forme par extrusion par percussion, procede et dispositif de formage par extrusion par percussion |
US7117704B2 (en) | 2002-02-15 | 2006-10-10 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | Impact extrusion molded article, and impact extrusion molding method, and an impact extrusion molding apparatus |
CN100389895C (zh) * | 2002-02-15 | 2008-05-28 | 古河Sky株式会社 | 冲压成型方法以及冲压成型设备 |
JP2008195984A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Japan Steel Works Ltd:The | 高強度金属材の製造方法 |
JP4693007B2 (ja) * | 2007-02-09 | 2011-06-01 | 株式会社日本製鋼所 | 高強度金属材の製造方法 |
CN117718431A (zh) * | 2024-02-07 | 2024-03-19 | 湖南中创空天新材料股份有限公司 | 一种镁合金锥形筒的制备方法 |
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