JPH05277516A - 管内面品質に優れた高Ni合金継目無管の製造方法 - Google Patents

管内面品質に優れた高Ni合金継目無管の製造方法

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JPH05277516A
JPH05277516A JP7798592A JP7798592A JPH05277516A JP H05277516 A JPH05277516 A JP H05277516A JP 7798592 A JP7798592 A JP 7798592A JP 7798592 A JP7798592 A JP 7798592A JP H05277516 A JPH05277516 A JP H05277516A
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JP
Japan
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tube
inside surface
tube stock
stock
flaws
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Withdrawn
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JP7798592A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Sakamoto
俊治 坂本
Yasuo Sogo
泰雄 十河
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、圧延疵発生を軽減した管内面品質
に優れる高Ni合金継目無管の製造方法を提供する。 【構成】 中空素管を素材とし、素管加熱前に当該素管
内面に水ガラスを塗布したものを通常のマンネスマン圧
延法によって製管する。 【効果】 潤滑特性に優れた液体ガラス膜が素管内面に
形成されるため素管内表面と工具との摩擦が低減される
ことにより素管内表面層への付加剪断歪みが軽減され
る。この結果として内面疵が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管内表面が平滑で圧延
疵の少ない管内面品質に優れた高Ni合金継目無管の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油、ガスなどのエネルギー開発産業に
おいて、近年その開発対象となる油、ガス田の環境が過
酷化してきている。すなわち、深井戸化すると共にH2
S、CO2 といった腐食性の高いガスの含量が多くなっ
てきている。このような環境変化に対応しうる継目無油
井管材料として高Ni合金が使用されるようになってき
ている。
【0003】高Ni合金継目無管は、通常ユジーン方式
の熱間押出によって製造されるが、かかる合金は変形抵
抗が高いため、熱押法では押し出し力の制限から製品サ
イズに制限があり、さらに圧延法に比べて生産能率が低
いこと等から、圧延法による製造が試みられるようにな
ってきている。しかしながら、圧延法による場合、管内
面、外面共に激しい圧延疵が生じるという問題がある。
特に、管内面疵は手入れが困難であることから外面疵よ
り実害が大きい。
【0004】従来、この種の合金の内面疵防止対策とし
て提唱されてきている技術として、「鉄と鋼」’89−
S354(1986)に見られる如く被圧延材の加熱温
度、加工温度および加工度を特定範囲に制御して割れを
防止する方法などが挙げられる。しかしながら、この技
術は、割れを防止する条件は与えているが、これだけで
圧延疵を撲滅するには至らない。
【0005】すなわち、マンネスマン圧延法で高Ni合
金継目無管を製造する場合、圧延疵の問題は避け得ない
ものであり、このため研削による疵手入れが必要とな
る。特に、研削能率の低い内面疵の発生は、低生産性、
高コストなどの問題を招く。このため、現在なお高Ni
合金継目無管の圧延法による製造はなされておらず、専
ら熱押法に依っている状況にある。しかしながら熱押法
では、上述した如く圧延法に比べ生産性が低いこと、製
品管のサイズ制約が大きいことなどの問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消しようとするものであって、コスト、生産性
の問題を招く管内面疵を工具との摩擦を軽減することに
より、マンネスマン圧延法によって高Ni合金継目無管
を製造することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成すべく圧延疵の発生機構にまで遡って研究開発
を行った結果、内面疵は過大な剪断歪みを素管ない表面
層に加えると共に圧延反力によるプラグの溶損がおこる
エロンゲータで発生するとの知見を得た。さらに、これ
を防止するには、加熱以前に予め素管内面に水ガラスを
塗布した中空素管を用いて圧延することが有効であると
の知見を得た。すなわち、本発明のこのような知見に基
づくものであって、その要旨は水ガラスを内表面に塗布
した中空素管を用い、マンネスマン圧延法により製管す
ることを特徴とする高Ni合金継目無管の製造方法であ
る。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。先
ず、素材としては中空素管を用いなければならない。こ
の理由は、素管加熱前に当該中空素材の内面に予め水ガ
ラスを塗布しておく必要があるためである。加熱以前に
中空素材内面に水ガラスを塗布する理由は、次の作用を
得るためである。すなわち、中空素材内面に塗布された
水ガラスは、加熱段階において水分が蒸発した後に潤滑
特性に優れる液体ガラス膜を素管内表面に形成する。こ
のためエロンゲータにおける圧延の際、プラグと素管内
面の摩擦が大幅に軽減される結果、素管内表層の加工歪
みが軽減されると共にプラグの溶損が防止され、この結
果として内面疵が発生、成長しにくくなるものである。
【0009】使用する水ガラスは市販のケイ酸ナトリウ
ム水溶液(Na2 O:18%,SiO2 :36%程度を
含有)を適宜水で希釈して用いれば良い。素管内面への
塗布はスプレー法など簡便法に依れば良い。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに説明す
る。マンネスマン圧延法によって試験圧延を行った。供
試材の成分は表1のA,B2鋼種である。VIMで出鋼
された両合金を250mm×250mm断面のブルームに成
形し、その後機械加工および溶接によりφ245mm×t
75mm×5.5mの中空素管に成形し、素管内面に水ガ
ラスを塗布したもの(本発明;表2中No.1,2)と
塗布しないもの(比較例;表2中No.3,4)を供試
材とした。
【0011】水ガラスの塗布は、市販のケイ酸ナトリウ
ム水溶液(Na2 O:18%,SiO2 :36%程度を
含有)1重量部に対して水1重量部を加えて希釈したも
のを素管の全内表面に対してスプレーする方法で行っ
た。本実施例では中空素管の作製はブルームからの機械
加工に依ったが遠心鋳造法などによっても良い。圧延材
は切断し酸洗した後、管内表面を目視観察によって評価
した。結果を表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表2より明らかな如くNo.1,2の本発
明によれば、良好な管内面品質を得ることができる。一
方、比較例No.3,4では、圧延疵が発生する。
【0015】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、生産性、
コストに有害な圧延疵を発生させることなく管内面品質
の良好な高Ni合金継目無管をマンネスマン圧延法によ
り製造することができる。また、ガラス膜の優れた潤滑
効果により前進効率が向上し、生産性改善効果も副次的
に得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水ガラスを内表面に塗布した中空素管を
    用い、マンネスマン圧延法により製管することを特徴と
    する高Ni合金継目無管の製造方法。
JP7798592A 1992-03-31 1992-03-31 管内面品質に優れた高Ni合金継目無管の製造方法 Withdrawn JPH05277516A (ja)

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