JPH05274250A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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Publication number
JPH05274250A
JPH05274250A JP6717992A JP6717992A JPH05274250A JP H05274250 A JPH05274250 A JP H05274250A JP 6717992 A JP6717992 A JP 6717992A JP 6717992 A JP6717992 A JP 6717992A JP H05274250 A JPH05274250 A JP H05274250A
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JP
Japan
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bus
state
local
system bus
master
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Application number
JP6717992A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Teruyama
竜生 照山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、システムバスとローカルバスの
接続解放状態を、プログラムの実行中であっても変更可
能として、処理の効率化を図った情報処理装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明は、情報処理の制御中継となるマイ
クロプロセッサユニット(MPU)2と、MPU2に接
続されたローカルバス5と、DMAC7が接続されたシ
ステムバス8と、ローカルバス5とシステムバス8の双
方に接続されて、システムバス8に接続されたDMAC
7からのバス解放要求に対してローカルバス5とシステ
ムバス8とを分離してシステムバス8のみを解放し、又
はシステムバス8に接続されたDMAC7からのバス解
放要求に対してローカルバス5とシステムバス8を接続
して双方を解放する調停を選択的に行うバスアービタ4
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコアプロセッ
サ、I/O装置、メモリなどをオンチップに集積化した
1チップマイクロコンピュータと外部のシステムバスと
の間を調停するバスアービタを備えた情報処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の1チップマイクロコンピュータを
含むシステムの構成を図5に示す。
【0003】図5に示すシステムでは、1チップマイク
ロコンピュータ50と、ダイレクト・メモリ・アクセス
・コントローラ(DMAC51)と、外部メモリ53
と、外部I/O52と、これらを相互に接続するシステ
ムバス54とから構成される。さらに、1チップマイク
ロコンピュータ50には、種々の演算処理を行なうコア
MPU55と、内部メモリ56と、バッファ57と、こ
れらを相互に接続するローカルバス58とが具備されて
いる。
【0004】このようなシステムでは、通常バッファ5
7は開いており、コアMPU55は内部メモリ56、外
部メモリ53、外部I/O52とデータ転送をしながら
必要な処理を行なっている。ところが、DMAC51が
システムバス54を使用して外部メモリ53と外部I/
O52間のデータ転送を行なう場合は、少なくともシス
テムバス54をDMAC51に解放する必要がある。従
来の1チップマイクロコンピュータ50では、このよう
な場合には、コアMPU55の動作を中断し、バッファ
57を閉じて、システムバス54をDMAC51に解放
する。
【0005】また、1チップマイコンではないが、特開
昭59−103121号公報では、上記1チップマイク
ロコンピュータを複数のチップで構成したボードと、ボ
ード外のシステムバスとのアービトレーションについて
述べられている。そこでは、ボード外のDMACがシス
テムバスを使用する時は、ボードとシステムバスの間に
あるバッファを閉じ、システムバスをDMACに解放す
るが、コアMPUはボード内部のメモリとの間で処理が
行なえる間は動作を停止せず、DMACによるシステム
バス上でのデータ転送と並行してボード内の処理が進め
られるような装置が開示されている。なお、この公知例
には開示されていないが、ボード部分を1チップマイク
ロコンピュータに置き換えても同様な効果が得られる。
【0006】しかし、このようにバッファ57をローカ
ルバス58とシステムバス54の間に設けた場合、バッ
ファ57を閉じることによってコアMPU55とDMA
C51が並列に動作できるという利点がある一方、DM
AC51は1チップマイクロコンピュータ50内の内部
メモリ56にはアクセスできないという欠点があった。
【0007】1チップマイクロコンピュータ50内でコ
アMPU55が処理をしている時にページフォルトなど
によって、外部I/O52や外部メモリ53から1ペー
ジ分の命令やデータを内部メモリ56にブロック転送す
るような場合には、コアMPU55がそれを処理するよ
りも、DMAC51が処理する場合の方が効率が良い場
合がある。従来のシステムではDMAC51は1チップ
マイクロコンピュータ50内のローカルバス58を使用
することが出来ないため、代わりにコアMPU55がデ
ータ転送を行なうことにより、処理効率が低下するとい
う問題があった。
【0008】一方、他の1チップマイクロコンピュータ
(モトローラ社,MC68332)は、図5に類似した
構成のMCUであるが、バスを切り離すためのバッファ
が、システムバスとローカルバスの間にあるだけでな
く、コアMPUとローカルバスの間にも設けられてい
る。MC68332には通常のモードとスレーブモード
の2つのモードがある。外部のDMACからバス解放要
求があると、通常のモードではシステムバスとローカル
バスの間にあるバッファだけを閉じて、システムバスだ
けをDMACに解放する。一方、スレーブモードでは、
ローカルバスとコアMPUの間にあるバッファだけを閉
じて、システムバスとローカルバスの両方をDMACに
解放する。
【0009】しかし、このスレーブモードはプロセッサ
のリセット時に特定の外部ピンのレベルにしたがって設
定されるだけで、それ以後はソフトウェアから変更する
ことはできない。すなわち、外部からバス解放要求があ
ったときに、システムバスだけを解放するのか、それと
もシステムバスとローカルバスの両方を解放するのかと
いう選択はリセット時にしか行なえず、処理の途中でダ
イナミックに変更することはできなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、D
MACが内部メモリと外部I/Oなどとの転送を行なう
時は、システムバスとローカルバスの両方を解放する方
が効率が良い。一方で、DMACが外部メモリと外部I
/Oとの間でデータ転送する時はシステムバスだけを解
放し、可能ならばコアMPUも並列動作させた方が効率
が良い。実際の処理では以上2つのうちどちらかも起こ
りうるが、MC68332ではリセット時に選択したモ
ードで固定されているため、上記の2つの処理の内どち
らか片方にしか対応できず、処理の効率が損なわれると
いう不具合があった。
【0011】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、異なるバス間
の接続解放状態を、プログラムの実行処理中であっても
変更可能とし、処理の効率化を達成し得る情報処理装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の特徴は、第1のバスと、第1のバ
スに接続された第1のバスマスタと、第2のバスと、第
2のバスに接続された第2のバスマスタと、第1のバス
マスタ又は第2のバスマスタからのプログラムにより、
第1のバスと第2のバスが第1のバスマスタにのみ解放
された状態A、又は第1のバスと第2のバスが第2のバ
スマスタにのみ解放された状態B、又は第1のバスが第
1のバスマスタに解放され、かつ第2のバスが第2のバ
スマスタに解放された状態Cに第1のバスと第2のバス
の状態を随時選択的に調停するバスアービタとから構成
される。
【0013】また、この発明の第2の特徴は、情報処理
の制御中枢となるマイクロプロセッサユニット(MP
U)と、MPUに接続されたローカルバスと、バスマス
タが接続されたシステムバスと、ローカルバスとシステ
ムバスの双方に接続されて、MPU又はシステムバスに
接続されたバスマスタからプログラムにより随時書き換
え可能なモード選択ビットを備え、このビットの状態に
したがって、システムバスに接続されたバスマスタから
のバス解放要求に対してローカルバスとシステムバスと
を分離してシステムバスのみを解放し、又はローカルバ
スとシステムバスを接続して双方を解放する調停を選択
的に行うバスアービタとから構成される。
【0014】
【作用】上記構成において、この発明は、プログラムが
実行処理されている状態にあっても、第1のバスと第2
のバスを接続した状態で第2のバスマスタにのみ解放す
ることと、第1のバスと第2のバスとを分離して、それ
ぞれのバスに接続されるバスマスタにそれぞれのバスを
解放することを選択的にできるようにし、又はシステム
バスとローカルバスを接続した状態でシステムバスに接
続されたバスマスタにのみ解放できることと、システム
バスとローカルバスを分離して、それぞれのバスに接続
されるバスマスタにそれぞれのバスを解放することを選
択的にできるようにしている。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0016】図1はこの発明の一実施例に係わる情報処
理装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図1において、1チップマイクロコンピュ
ータ1内にはコアMPU2、内部メモリ3、バスアービ
タ4がオンチップ化されており、これらは1チップマイ
クロコンピュータ1内のローカバス5によって互いに接
続されている。コアMPU1内には、コアMPU1をロ
ーカルバス5から電気的に切り離すかどうかを制御する
バスコントローラ6があり、これには、ローカルバス5
の解放を要求するためのリクエスト信号と解放が許可さ
れたことを示すためのアクノリッジ信号とが接続されて
いる。
【0018】バスアービタ4には、1チップマイクロコ
ンピュータ1外部の例えばDMAC7などのバスマスタ
からのバス解放要求のための外部リクエスト信号が入力
され、それに対する応答信号(許可信号)である外部ア
クノリッジ信号が接続されている。また、コアMPU1
に対するリクエスト信号と、アクノリッジ信号も接続さ
れている。
【0019】また、1チップマイクロコンピュータ1の
外部には外部周辺モジュール間を接続するためのシステ
ムバス8が設けられてあり、これがバスアービタ4に接
続されている。バスアービタ4にはシステムバス8とロ
ーカルバス5とが接続されているが、これらのバスはバ
スアービタ4の指示により、バスアービタ4内部で互い
に接続することも出来るし、電気的に絶縁することも出
来る。
【0020】さらに、1チップマイクロコンピュータ1
外部からバス権の解放要求があったときに、システムバ
ス8の解放と同時にローカルバス5も解放するかどうか
を指定するモード選択ビット9がバスアービタ4内部に
設けられている。モード選択ビット9はコアMPU2ま
たは外部バスマスタから書きかえ可能であり、必要に応
じて処理の途中で書き換える。
【0021】また、バスアービタ4は、ウエイト状態に
あったコアMPU2からのバスサイクルを再実行させる
ためのリトライ信号を備えており、この信号はコアMP
U2のバスコントローラ6に接続されている。
【0022】1チップマイクロコンピュータ1外部に
は、外部バスマスタとして例えばDMAC7や、外部I
/O10、外部メモリ11が設けられており、これらは
すべてシステムバス8に接続されている。
【0023】次に、図2と図3を用いて上記実施例の動
作を説明する。
【0024】図2は、上記実施例における1チップマイ
クロコンピュータ1の状態遷移図であり、図3は上記実
施例のバスアービタ4の動作を示すタイミングチャート
である。
【0025】本発明に係わる1チップマイクロコンピュ
ータ1にはバスアービトレーションに関して3つの状態
があり、それぞれについて以下に説明する。
【0026】<状態A>ローカルバス5、システムバス
8ともに外部に解放していない状態である。外部リクエ
ストがない時は状態Aのままである。外部リクエストが
発生すると、モード選択ビットが“0”(システムバス
8だけの解放要求)のときは状態Cに遷移する。一方、
モード選択ビットが“1”のときは状態Bに遷移する。
【0027】<状態B>ローカルバス5、システムバス
8ともに解放している状態である。外部リクエストが継
続してモード選択ビットが“1”のときは状態Bのまま
である。外部リクエストがネゲートすると状態Aに遷移
する。一方、外部リクエストが継続したままでモード選
択ビットが“0”に変化した場合は、状態Cに遷移す
る。
【0028】<状態C>システムバス8だけを解放して
いて、ローカルバス5はコアMPU2が使用している状
態である。モード選択ビットが“0”で外部リクエスト
が継続している時は状態Cのままである。外部リクエス
トがネゲートすると状態Aに遷移する。なお、デッドロ
ックを防ぐため状態Cから状態Bへは遷移しない。
【0029】通常コアMPU2が動作している時は、コ
アMPU2は主として内部メモリ3をアクセスしながら
処理を続けているが、時として、外部メモリ11や外部
I/O10にアクセスする必要があるため、バスアービ
タ4はローカルバス5とシステムバス8とを互いに接続
した状態にしておき、いずれのバスもコアMPU2がバ
ス権を握っている状態になっている。
【0030】次に、図3のタイムチャートを用いて各遷
移における動作を説明する。
【0031】<状態A→状態C>外部I/O10と外部
メモリ11との間でのデータ転送の必要が生じた時は、
MPU2はモード選択ビット9に予め“0”を書き込
み、DMAC7に対してデータ転送の指示を送る。これ
により、DMAC7は指示されたデータ転送を行なうた
めに外部リクエスト信号をアサートとし、バスアービタ
4に対してバスの解放を要求する。
【0032】一方、バスアービタ4は、外部リクエスト
信号がアサートされると、モード選択ビット9の状態に
したがってバスを解放する。すなわち、モード選択ビッ
ト9が“0”のときは外部リクエトがアサートされた時
にローカルバスを解放せず、システムバス8だけを解放
する。この場合、コアMPU2が現在実行中のバスサイ
クルが終了したことをバスアービタ4が確認すると、ロ
ーカルバス5とシステムバス8とを電気的に絶縁し、コ
アMPU2が次のバスサイクルを開始しても、システム
バス8がドライブされないようにする。また逆に、シス
テムバス8側の信号がローカルバス5に影響を与えない
ようにする。
【0033】次に、外部アクノリッジ信号をアサートし
て、DMAC7にシステムバスの解放を通知する。ただ
し、バスアービタ4は、コアMPU2に対するリクエス
ト信号をネゲートしたままにしておき、コアMPU2に
対してバス権の解放を要求しない。
【0034】一方、DMAC7は外部アクノリッジ信号
がアサートされるとシステムバス8が解放されたことを
認識し、システムバス8を介して外部I/O10とメモ
リ11との間のデータ転送を行なう。
【0035】以上がシステムバス8だけを解放する場合
の動作であるが、ここで注目すべきは、モード選択ビッ
ト9が“0”のときは、外部からバス権の要求があって
もシステムバス8だけを解放し、ローカルバス5は相変
わらずコアMPU2が使用できる状態にあることであ
る。したがって、この期間は、ローカルバス5に直接接
続されている内部メモリ3に対してのみコアMPU2は
アクセスすることができるため、それらへのアクセスだ
けで実行できるコアMPU2の処理は、外部のDMAC
7の動作と並行して行なうことができる。
【0036】ただし、状態CにおいてコアMPU2が外
部I/O10、外部メモリ11とデータ転送を開始して
も、システムバス8はコアMPU2と分離されているの
でバスサイクルに対する応答がなく、そのバスサイクル
はウエイト状態になる。
【0037】<状態C→状態A>DMAC7が外部リク
エスト信号をネゲートし、バス権を放棄すると、バスア
ービタ4は外部アクノリッジ信号をネゲートしてバス使
用権を取り戻し、さらに、ローカルバス5とシステムバ
ス8とを再び相互接続する。この時、コアMPU2と外
部I/O10、外部メモリ11とのデータ転送がウエイ
ト状態になっていれば、バスアービタ4はコアMPU2
にリトライ信号を送って、ウエイト状態になっているバ
スサイクルを再実行させる。
【0038】<状態A→状態B>次に、例えば内部メモ
リ3と外部メモリ11との間のデータ転送のように、ロ
ーカルバス5とシステムバス8の両方のバスを使用しな
いと転送できないような転送をDMAC7に行なわせる
場合の動作を説明する。
【0039】このような場合は、コアMPU2が予めモ
ード選択ビット9を“1”に設定してから、DMAC7
に転送開始を指示する。DMAC7は転送指示がある
と、同様に外部リクエスト信号をアサートして、バスア
ービタ4にバス解放を要求するが、バスアービタ4は、
モード選択ビットが“1”であるから、ローカルバス5
も解放するようにリクエスト信号をコアMPU2に送
る。
【0040】一方、コアMPU2はローカルバス5を解
放できる状態になると、アクノリッジ信号をバスアービ
タ4にアサートする。バスアービタ4はこれを確認する
と、外部アクノリッジ信号をアサートし、DMAC7に
バスの解放を伝える。また、この場合は、両方のバスを
解放するので、ローカルバス5とシステムバス8とは互
いに接続されたままである。
【0041】この場合は、ローカルバス5も外部に解放
してしまうので、コアMPU2はいかなるバスサイクル
もできなくなる。この時、コアMPU2はバスサイクル
を必要としない処理は続行するが、一旦バスサイクルを
必要とする処理が生ずるとDMAC7がバス権を返還す
るまでは、処理が中断される。
【0042】<状態B→状態A>DMAC7は指示され
たデータ転送を終了すると外部リクエスト信号をネゲー
トするので、バスアービタ4はそれにより、リクエスト
信号をネゲートしてコアMPU2にローカルバスのバス
権を返還する。さらに、外部アクノリッジ信号をネゲー
トし、システムバスのバス権も返還する。
【0043】<状態B→状態C>状態Bのときに、外部
DMAC7が内部メモリ3とのデータ転送を終了し、続
けて外部メモリ11と外部I/O10との転送を始める
ような場合は、ローカルバス5は必要ないため外部リク
エスト信号はそのままでモード選択ビットを“0”に書
き換えることによって、ローカルバス5の使用権だけを
放棄する。
【0044】バスアービタ4は外部リクエスト信号が発
生している状態でモード選択ビットが“1”から“0”
に変化すると、ローカルバス5とシステムバス8とを分
離し、コアMPU2に対するリクエスト信号をネゲート
する。コアMPU2はアクノリッジ信号をネゲートして
バス権を取り戻すと、ローカルバス5を使用する処理を
開始する。
【0045】また、状態Cから状態Bへは直接遷移しな
い。状態Cでモード選択ビットを“1”に変更しても、
ローカルバス5は解放されない。これを許すと、状態C
でコアMPU2から外部メモリ11などへのバスサイク
ルが中断しているときに、状態Bへ遷移することが考え
られ、このとき、DMAC7が内部メモリ3に対してア
クセスを始めると、バスがデッドロックする可能性があ
るからである。DMAC7がローカルバス5を使用する
場合は、一度バス権を解放して状態Aに戻ってからあら
ためて外部リクエスト信号をアサートする必要がある。
【0046】以上のように、本実施例では、外部リクエ
スト信号によってバス解放要求があった時に、ローカル
バス5を解放するかどうかの選択をバスアービタ4内の
モード選択ビット9によって行なっているが、モード選
択ビット9の代わりに2本の外部リクエスト信号を設け
てそれにより選択をする方法もある。
【0047】このような方法を実現する構成を図4に示
す。図4において、外部リクエスト1信号でバス解放要
求があった時は、システムバス8とローカルバス5の両
方を外部に解放するが、外部リクエスト2信号によって
バス解放要求があったときは、システムバス8だけを外
部に解放するようにバスアービタ4を構成する。外部の
DMAC7はローカルバスの解放を必要とするかしない
かによって、どちらかの外部リクエスト信号を用いてバ
スの解放を要求する。
【0048】このように、1チップマイクロコンピュー
タ1の外部にあるバスマスタ(例えばDMAC7)がバ
ス権を獲得してバスサイクルを行なう時に、1チップマ
イクロコンピュータ1の外部のシステムバス8だけを使
用する場合は、システムバス8だけをDMAC7に解放
することによって、その間コアMPU2は1チップマイ
クロコンピュータ1の内部のローカルバス5を使用する
処理を並行して行なえるので、コアMPU2の稼働率が
上がり全体のスループットが向上する。また、モード選
択ビットは処理中にプログラムから設定することができ
るので、処理内容に応じた最適なバスアービトレーショ
ンを行なうことができる。
【0049】特に、今日では、1チップマイクロコンピ
ュータ1内に比較的大きな容量のメモリを内蔵できるた
め、コアMPU2はシステムバス5を使った外部メモリ
11へのアクセスを行なわなくても比較的長い時間処理
を続行できるようになってきているため、本発明はスル
ープットの向上に大きく寄与する。
【0050】なお、以上の実施例では、コアMPU、内
部メモリといったローカルバスに直接接続されたものを
1チップ化している場合を例に挙げて説明しているが、
これ以外のDMAコントローラ、外部I/O、外部メモ
リもすべて1チップ化されている場合であっても、本発
明の効果には明らかに変わりがない。すなわち、一部の
メモリをローカルバス側に配置し、主にDMACがアク
セスするメモリをシステムバス側に配置し、必要に応じ
てバスアービタがシステムバス側だけをDMACに解放
することによって、同様の効果が生じる。
【0051】また、本発明は、上記実施例を拡張して、
バスとバスマスタを備えた処理系が複数接続されてなる
ようなシステムにあっても適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、プログラムが実行処理されている状態であっても異
なる2つのバスを接続して、一方のバスに接続されたバ
スマスタが双方のバスを使用できるようにし、かつそれ
ぞれのバスに接続されたバスマスタが並行してそれぞれ
のバスを使用できるようにしたので、実行処理の効率を
向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係わる1チップマイクロコンピュータ
の状態遷移図である。
【図3】図2に示す実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】従来のシステムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 1チップマイクロコンピュータ 2 コアMPU 4 バスアービタ 5 ローカルバス 7 DMAC 8 システムバス 9 モード選択ビット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のバスと、 前記第1のバスに接続された第1のバスマスタと、 第2のバスと、 前記第2のバスに接続された第2のバスマスタと、 前記第1のバスマスタ又は前記第2のバスマスタからの
    プログラムにより、前記第1のバスと前記第2のバスと
    が前記第1のバスマスタにのみ解放された状態A、又は
    前記第1のバスと前記第2のバスとが前記第2のバスマ
    スタにのみ解放された状態B、又は前記第1のバスが前
    記第1のバスマスタに解放され、かつ前記第2のバスが
    前記第2のバスマスタに解放された状態Cに前記第1の
    バスと前記第2のバスの状態を選択的に調停するバスア
    ービタとを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記バスアービタは、前記状態Cから状
    態Bへの状態遷移を禁止してなることを特徴とする請求
    項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 情報処理の制御中枢となるマイクロプロ
    セッサユニット(MPU)と、 前記MPUに接続されたローカルバスと、 バスマスタが接続されたシステムバスと、 前記ローカルバスと前記システムバスの双方に接続され
    て、前記MPU又は前記システムバスに接続された前記
    バスマスタからプログラムにより随時書き換え可能なモ
    ード選択ビットを備え、このビットの状態にしたがっ
    て、前記システムバスに接続された前記バスマスタから
    のバス解放要求に対して前記ローカルバスと前記システ
    ムバスとを分離して前記システムバスのみを解放し、又
    は前記ローカルバスと前記システムバスを接続した状態
    で双方を解放する調停を選択的に行うバスアービタとを
    有することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 情報処理の制御中枢となるマイクロプロ
    セッサユニット(MPU)と、 前記MPUに接続されたローカルバスと、 バスマスタが接続されたシステムバスと、 前記ローカルバスと前記システムバスの双方に接続され
    て、前記システムバスに接続された前記バスマスタから
    の第1のバス解放要求信号に対して前記ローカルバスと
    前記システムバスとを分離して前記システムバスのみを
    解放し、又は前記システムバスに接続された前記バスマ
    スタからの第2のバス解放要求信号に対して前記ローカ
    ルバスと前記システムバスを接続して双方を解放する調
    停を選択的に行うバスアービタとを有することを特徴と
    する情報処理装置。
  5. 【請求項5】 情報処理の制御中枢となるマイクロプロ
    セッサユニット(MPU)と、 前記MPUに接続されたローカルバスと、 バスマスタが接続されたシステムバスと、 前記ローカルバスと前記システムバスの状態を、前記ロ
    ーカルバスと前記システムバスが前記MPUにのみ解放
    された状態A、又は前記ローカルバスと前記システムバ
    スが前記システムバスに接続された前記バスマスタにの
    み解放された状態B、又は前記ローカルバスが前記MP
    Uに解放され、かつ前記システムバスが前記システムバ
    スに接続された前記バスマスタに解放された状態Cに選
    択的に調停し、状態Cから状態Bへの状態遷移を禁止し
    てなるバスアービタとを有することを特徴とする情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記MPUと前記バスアービタは、前記
    ローカルバスに接続される内部メモリを含んで1チップ
    化されてなることを特徴とする請求項3,4又は5記載
    の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記システムバスには、外部I/O装
    置、外部メモリ、ダイレクト・メモリ・アクセス・コン
    トローラ(DMAC)が接続されてなることを特徴とす
    る請求項3,4,5又は6記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記DMACは、前記MPUの実行処理
    中に前記ローカルバスと前記システムバスの解放要求を
    前記バスアービタに要求して前記バスアービタが前記ロ
    ーカルバスと前記システムバスを前記状態Bに調停した
    際に、前記内部メモリと前記外部I/装置又は前記外部
    メモリとの間でデータを転送してなることを特徴とする
    請求項7記載の情報処理装置。
JP6717992A 1992-03-25 1992-03-25 情報処理装置 Pending JPH05274250A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6249833B1 (en) 1997-12-22 2001-06-19 Nec Corporation Dual bus processing apparatus wherein second control means request access of first data bus from first control means while occupying second data bus
KR100453821B1 (ko) * 2002-10-09 2004-10-20 한국전자통신연구원 마이크로 컨트롤러를 위한 데이터 버스 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6249833B1 (en) 1997-12-22 2001-06-19 Nec Corporation Dual bus processing apparatus wherein second control means request access of first data bus from first control means while occupying second data bus
KR100453821B1 (ko) * 2002-10-09 2004-10-20 한국전자통신연구원 마이크로 컨트롤러를 위한 데이터 버스 시스템

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