JPH05272767A - 床暖房パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 表層材１１と基材合板１２とからなるパネル
１本体にヒーターを内蔵した床暖房パネル１において、
パネル１裏面に送り配線用の収納切欠き隙間２を設ける
とともに、パネル１敷設後にはこの隙間２に納まる傾斜
動可能な接続端子３を配設する。 【効果】 配線状態は極めて簡便、容易となり、しかも
確実である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、床暖房パネルに関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、簡便かつ
容易に隣接パネル間を配線接続することのできる床暖房
パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、室内暖房システムの一つとし
て、たとえば図６にその断面を示したようにヒータ内蔵
型の床暖房パネルが知られている。たとえばこの図６に
示した床暖房パネル（ア）においては、表面化粧を施し
た表層材（イ）と断熱性を有する基材合板（ウ）とから
なるパネル本体の内部に、鉄板製等の均熱板（エ）とと
もに電熱式のヒータ（オ）を内蔵している。

【０００３】このような床暖房パネル（ア）を住宅等の
床面に敷設する場合には、ヒータ（オ）への電源供給な
どのために隣接するパネル間を送り配線接続する必要が
ある。そこで、通常は、図７に示したように床暖房パネ
ル（ア）の裏面において引出した口出し線（カ）を相互
に圧着スリーブ（キ）等によって接続している。

【０００４】また、床暖房パネル（ア）をコンクリート
建造物等において敷設する場合には、口出し線（カ）等
を用いての電源供給等のための送り配線のためのスペー
スがとれないため、図８に例示したように床暖房パネル
（ア）をクッションゴム（ク）を介して合板あるいはコ
ンクリートスラブ等の床下地面（ケ）に直貼りし、この
下地面（ケ）に設けた溝（コ）内にケーブル等の口出し
線（カ）の接続配線を収納するようにしたり、さらに
は、図９に示したように、床暖房パネル（ア）の裏面そ
のものに形成した溝（サ）内にこの口出し線（カ）を収
めるようにして、パネル相互の口出し線（カ）を圧着ス
リーブ（キ）等によって連結するようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の床暖房パネルの場合には、図７、図８および
図９のいずれの例においても、パネル（ア）相互の配線
接続は非常に面倒で、手間のかかる作業となっていた。
また、図８および図９の従来例の場合には、溝（コ）
（サ）の内に配線を収めなければならないため、より短
い配線とせざるを得ない。しかし、短くすればするほ
ど、パネル（ア）相互間の口出し線（カ）による接続は
難しくなるという欠点があった。

【０００６】このため、この発明においては、以上の通
りの従来構造の欠点を解消し、床の下地面（ケ）への床
暖房パネル（ア）の直貼りの場合であっても、パネル相
互間の送り配線等の配線接続が簡便で、かつ容易でもあ
る新しい床暖房パネルを提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、表層材と基材合板とからなるパ
ネル本体にヒーターを内蔵した床暖房パネルにおいて、
パネル裏面に送り配線収納用の切欠き隙間を設けるとと
もに、床暖房パネルの敷設後にはこの隙間に納まる傾斜
動可能な接続端子を配線してなることを特徴とする床暖
房パネルを提供する。

【０００８】

【作用】この発明においては、送り配線用の隙間に傾斜
動可能な接続端子を配設しているため、配線時にはこの
接続端子を引出して傾斜、さらには垂直の状態において
配線接続することができる。このため、接続作業は極め
て容易である。また、パネルの敷設時には、接続配線し
た端子をパネル裏面の隙間にぴったりと収納することが
できる。このため、床の下地面への直貼りパネルの場合
にも何ら支障なく、配線接続が可能となる。

【０００９】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明の床暖房パネルについて説明する。

【００１０】

【実施例】図１（ａ）（ｂ）は、この発明の床暖房パネ
ルを例示した表面斜視図および裏面斜視図である。たと
えばこの図１に例示したように、この発明の床暖房パネ
ル（１）は、表層材（１１）と基材合板（１２）とから
なるパネル本体にヒーターとしての発熱抵抗線や面発熱
体を内蔵し、また、その裏面には、床下地面への直貼り
のためのクッションおよび防音機能材としてクッショク
ゴム（１３）を備えている。

【００１１】そして、パネル裏面には、送り配線収納用
の切欠き隙間（２）を設けるとともに、床暖房パネル
（１）の敷設後にはこの隙間（２）に納まる傾斜動可能
な接続端子（３）を配設している。この接続端子は、図
中に示した矢印に沿って、垂直に、または傾斜位置の適
宜な角度に引出される。この傾斜動可能な接続端子
（３）を拡大して示したものが図２である。この図２に
例示したように、この接続端子（３）は、コネクタに接
続する専用ケーブル差込部（３１）を有し、柔軟性のあ
るフラットケーブル（３２）によって床暖房パネル
（１）の本体内のヒーターに連結している。

【００１２】図３は、専用ケーブル差込（４）を例示し
たものである。伸縮性のある電線（４１）に、充電部
（４２）が取付けられている。たとえば、以上の通りの
特徴を有するこの発明の床暖房パネル（１）を合板また
はコンクリートスラブ等の床の下地面（５）に直貼りし
た状態を示したものが図４である。

【００１３】傾斜動可能な接続端子（３）に、送り配線
用のケーブル（６）を連結し、床暖房パネル（１）の裏
面隙間（２）にこのケーブル（６）を収納するようにし
ている。実際の接続作業については、図５に例示したよ
うに、所定の下地面（５）に配置した床暖房パネル
（１）をその側面において立設し、傾斜動可能な接続端
子（３）を引出し、対向して引出した接続端子（３）と
の間に配線用ケーブル（６）を接続する。この状態にお
いての接続は極めて容易である。次いで、パネル（１）
を下地面方向（Ａ）に倒す。この時、接続端子（３）
は、逆方向のパネル（１）裏面の隙間（２）内に収納さ
れる。

【００１４】もちろん、この発明は、以上の例によって
限定されるものではない。その細部について様々な態様
が可能である。

【００１５】

【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、床暖房パネルの隣接パネル間の配線接続は簡単、か
つ容易に、しかも確実に可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）（ｂ）は、この発明の床暖房パネルを例
示した表面斜視図および裏面斜視図である。

【図２】接続端子部を例示した斜視図である。

【図３】接続用専用ケーブル差込を例示した斜視図であ
る。

【図４】この発明の床暖房パネルの敷設状態を例示した
斜視断面図である。

【図５】この発明の接続作業を示した正面図である。

【図６】床暖房パネルの断面図である。

【図７】従来の配線接続の一例を示したパネル裏面斜視
図である。

【図８】直貼りパネル敷設における配線を示した斜視断
面図である。

【図９】直貼りパネル敷設における他の配線例を示した
パネル裏面斜視図である。

【符号の説明】

１ 床暖房パネル １１ 表層材 １２ 基材合板 １３ クッションゴム ２ 切欠き隙間 ３ 接続端子 ３１ 専用ケーブル差込部 ３２ フラットケーブル ４ 専用ケーブル差込 ４１ 電線 ４２ 充電部 ５ 床下地面 ６ ケーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表層材と基材合板とからなるパネル本体
   にヒーターを内蔵した床暖房パネルにおいて、パネル裏
   面に送り配線収納用の切欠き隙間を設けるとともに、床
   暖房パネルの敷設後にはこの隙間に納まる傾斜動可能な
   接続端子を配設してなることを特徴とする床暖房パネ
   ル。