JPH05272195A - プレキャスト製品 - Google Patents
プレキャスト製品Info
- Publication number
- JPH05272195A JPH05272195A JP6852092A JP6852092A JPH05272195A JP H05272195 A JPH05272195 A JP H05272195A JP 6852092 A JP6852092 A JP 6852092A JP 6852092 A JP6852092 A JP 6852092A JP H05272195 A JPH05272195 A JP H05272195A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- iron plate
- precast
- site
- perforated iron
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場打ちコンクリートとプレキャストコンク
リートとの付着切れや両コンクリートの物性の差による
一体性の低下を防止する。 【構成】 プレキャストコンクリート11を遠心成形し、
中央部に現場打ちコンクリート合成用の中空部12を形成
する。プレキャストコンクリート11に孔あき鉄板13の外
周側を予め埋設し、孔あき鉄板13の内周側は中空部12に
突出させ、中空部内に打設される現場打ちコンクリート
との接合を図る。孔あき鉄板13には、軸筋14を挿通する
ための孔15と、鉄板両側のコンクリートを連結するため
のコンクリート通し孔16と、プレキャスト部材製造時の
コンクリート注入管を通すとともに現場打ちコンクリー
トを底部まで打込むための通し孔17とを設ける。孔あき
鉄板13は、プレキャストコンクリート11と中空部12に打
設された現場打ちコンクリートとを全周にわたって連結
し、リブ作用によって縦ひび割れを防止する。
リートとの付着切れや両コンクリートの物性の差による
一体性の低下を防止する。 【構成】 プレキャストコンクリート11を遠心成形し、
中央部に現場打ちコンクリート合成用の中空部12を形成
する。プレキャストコンクリート11に孔あき鉄板13の外
周側を予め埋設し、孔あき鉄板13の内周側は中空部12に
突出させ、中空部内に打設される現場打ちコンクリート
との接合を図る。孔あき鉄板13には、軸筋14を挿通する
ための孔15と、鉄板両側のコンクリートを連結するため
のコンクリート通し孔16と、プレキャスト部材製造時の
コンクリート注入管を通すとともに現場打ちコンクリー
トを底部まで打込むための通し孔17とを設ける。孔あき
鉄板13は、プレキャストコンクリート11と中空部12に打
設された現場打ちコンクリートとを全周にわたって連結
し、リブ作用によって縦ひび割れを防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、現場打ちコンクリート
との合成に適するプレキャスト製品に関するものであ
る。
との合成に適するプレキャスト製品に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】プレキャストコンクリート製品を構造物
に利用しようとする場合、軽量化あるいは現場打ちコン
クリートとの合成のために中空部材とする場合がある。
に利用しようとする場合、軽量化あるいは現場打ちコン
クリートとの合成のために中空部材とする場合がある。
【０００３】例えば、図４および図５に示されるよう
に、建築用柱部材の場合は、遠心力あるいは振動打ち工
法によって中空のプレキャストコンクリート１と鉄筋２
とからなる柱部材を製作し、これを現場で型枠兼用とし
て建込み、プレキャストコンクリート１の中空部３に現
場打ちコンクリート４を打設してプレキャストコンクリ
ート１と現場打ちコンクリート４とによる合成柱とする
ことができる。
に、建築用柱部材の場合は、遠心力あるいは振動打ち工
法によって中空のプレキャストコンクリート１と鉄筋２
とからなる柱部材を製作し、これを現場で型枠兼用とし
て建込み、プレキャストコンクリート１の中空部３に現
場打ちコンクリート４を打設してプレキャストコンクリ
ート１と現場打ちコンクリート４とによる合成柱とする
ことができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この場合の問題点は、
プレキャストコンクリート１とその中空部３に打設され
た現場打ちコンクリート４との一体性が確保できるかど
うかにかかっている。
プレキャストコンクリート１とその中空部３に打設され
た現場打ちコンクリート４との一体性が確保できるかど
うかにかかっている。
【０００５】例えば、前記柱部材が軸力として剪断力や
曲げモーメントの複合作用を受けた場合、プレキャスト
コンクリート１と現場打ちコンクリート４との間の付着
切れや物性の差により、両コンクリート接合面の一体化
が不十分であれば、プレキャストコンクリート１に横方
向のみならず軸方向の縦ひび割れ５が発生し、その進展
によって合成効果が失われることがある。
曲げモーメントの複合作用を受けた場合、プレキャスト
コンクリート１と現場打ちコンクリート４との間の付着
切れや物性の差により、両コンクリート接合面の一体化
が不十分であれば、プレキャストコンクリート１に横方
向のみならず軸方向の縦ひび割れ５が発生し、その進展
によって合成効果が失われることがある。
【０００６】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、現場打ちコンクリートとプレキャストコンクリー
トとの付着切れや両コンクリートの物性の差による一体
性の低下を防止することを目的とするものである。
ので、現場打ちコンクリートとプレキャストコンクリー
トとの付着切れや両コンクリートの物性の差による一体
性の低下を防止することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレキャスト
コンクリートに現場打ちコンクリート合成用の中空部が
形成されたプレキャスト製品において、コンクリート通
し用の孔が全面にわたって多数設けられた孔あき鉄板
（この孔の形状は円形、角形など自由である）の外周側
が前記プレキャストコンクリートに埋設され、前記孔あ
き鉄板の内周側が前記中空部に突出されたプレキャスト
製品である。
コンクリートに現場打ちコンクリート合成用の中空部が
形成されたプレキャスト製品において、コンクリート通
し用の孔が全面にわたって多数設けられた孔あき鉄板
（この孔の形状は円形、角形など自由である）の外周側
が前記プレキャストコンクリートに埋設され、前記孔あ
き鉄板の内周側が前記中空部に突出されたプレキャスト
製品である。
【０００８】
【作用】本発明は、前記孔あき鉄板がプレキャストコン
クリートとその中空部に打設された現場打ちコンクリー
トとを全周にわたって連結するリブとして作用すること
により、剪断力を伝達することができ、さらに部材の縦
ひび割れを防止する。
クリートとその中空部に打設された現場打ちコンクリー
トとを全周にわたって連結するリブとして作用すること
により、剪断力を伝達することができ、さらに部材の縦
ひび割れを防止する。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図１乃至図３に示される実施
例を参照して詳細に説明する。
例を参照して詳細に説明する。
【００１０】図１および図２には、四角形断面の型枠を
用いてプレキャストコンクリート11を遠心成形すること
により、このプレキャストコンクリート11の中央部に現
場打ちコンクリート合成用の中空部12が形成された角形
プレキャスト柱が示されている。
用いてプレキャストコンクリート11を遠心成形すること
により、このプレキャストコンクリート11の中央部に現
場打ちコンクリート合成用の中空部12が形成された角形
プレキャスト柱が示されている。
【００１１】前記プレキャストコンクリート11には、方
形に形成された孔あき鉄板13の外周側が予め埋設され、
この孔あき鉄板13の内周側は前記中空部12内に打設され
る現場打ちコンクリートとの接合を図るために中空部12
に突出されている。
形に形成された孔あき鉄板13の外周側が予め埋設され、
この孔あき鉄板13の内周側は前記中空部12内に打設され
る現場打ちコンクリートとの接合を図るために中空部12
に突出されている。
【００１２】この孔あき鉄板13は図示されないが所定の
埋設ピッチで軸方向に配設されている。その軸方向の鉄
板埋設ピッチは設計によるが20cm〜100cm 程度を基準と
する。また鉄板13の厚さも設計によるが２mm〜15mm程度
とする。
埋設ピッチで軸方向に配設されている。その軸方向の鉄
板埋設ピッチは設計によるが20cm〜100cm 程度を基準と
する。また鉄板13の厚さも設計によるが２mm〜15mm程度
とする。
【００１３】前記孔あき鉄板13には、鉄筋や高張力鋼材
（ＰＣ鋼材）等の軸筋14を挿通するための挿通孔15およ
び鉄板両側のコンクリートを連結するためのコンクリー
ト通し孔16が全面にわたって多数設けられ、さらに中央
部にプレキャスト部材製造時のコンクリート注入管を通
すとともに現場打ちコンクリートを底部まで打込むため
の通し孔として機能する大きな孔17が設けられている。
ただし、孔あき鉄板13の外寸法が軸筋14より内側にある
ように設計される場合は、挿通孔15は必ずしも必要では
ないこともある。
（ＰＣ鋼材）等の軸筋14を挿通するための挿通孔15およ
び鉄板両側のコンクリートを連結するためのコンクリー
ト通し孔16が全面にわたって多数設けられ、さらに中央
部にプレキャスト部材製造時のコンクリート注入管を通
すとともに現場打ちコンクリートを底部まで打込むため
の通し孔として機能する大きな孔17が設けられている。
ただし、孔あき鉄板13の外寸法が軸筋14より内側にある
ように設計される場合は、挿通孔15は必ずしも必要では
ないこともある。
【００１４】軸筋14の挿通孔15は５mm〜30mm程度の径に
形成し、コンクリート通し孔16は20mm〜50mm程度の径に
形成する。これらの孔は円形に形成されているが、長円
形、四角形等の孔を打抜き形成してもよい。
形成し、コンクリート通し孔16は20mm〜50mm程度の径に
形成する。これらの孔は円形に形成されているが、長円
形、四角形等の孔を打抜き形成してもよい。
【００１５】前記鉄板13に関係する寸法の一例を示す
と、鉄板13の厚さは６mm、軸筋挿通孔15の径は13mm、コ
ンクリート通し孔16の径は30mm〜40mm、鉄板外周部のコ
ンクリートかぶりは10mm、軸方向の鉄板埋設ピッチは70
cmに設定した。
と、鉄板13の厚さは６mm、軸筋挿通孔15の径は13mm、コ
ンクリート通し孔16の径は30mm〜40mm、鉄板外周部のコ
ンクリートかぶりは10mm、軸方向の鉄板埋設ピッチは70
cmに設定した。
【００１６】そうして、前記挿通孔15に挿入された軸筋
14および孔16を通して連結されたコンクリートによりプ
レキャスト部材の軸方向の一体性を確保し、また、剪断
力に対してもこの軸筋14および孔内連結コンクリートが
抵抗する。さらに、前記孔あき鉄板13がプレキャストコ
ンクリート11とその中空部12に打設された現場打ちコン
クリートとを全周にわたって連結するので、この孔あき
鉄板13のリブ作用によって前述した縦ひび割れを防止で
きる。
14および孔16を通して連結されたコンクリートによりプ
レキャスト部材の軸方向の一体性を確保し、また、剪断
力に対してもこの軸筋14および孔内連結コンクリートが
抵抗する。さらに、前記孔あき鉄板13がプレキャストコ
ンクリート11とその中空部12に打設された現場打ちコン
クリートとを全周にわたって連結するので、この孔あき
鉄板13のリブ作用によって前述した縦ひび割れを防止で
きる。
【００１７】図３は前記孔あき鉄板の変形例を示し、プ
レキャストコンクリート柱が円柱形の場合に対応する円
板形の孔あき鉄板13a である。なお、前記方形の孔あき
鉄板13と対応する部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
レキャストコンクリート柱が円柱形の場合に対応する円
板形の孔あき鉄板13a である。なお、前記方形の孔あき
鉄板13と対応する部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
【００１８】なお、前記孔16，17の形状は、円形に限定
されるものではなく、角形に設けても良い。
されるものではなく、角形に設けても良い。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、孔あき鉄板によりプレ
キャストコンクリートと現場打ちコンクリートとの接合
面の一体性を確保でき、鉄板全体によるリブ作用により
軸方向の縦ひび割れを防止できるとともに、その進展を
防ぐことによって剪断耐力の低下を防止できる。
キャストコンクリートと現場打ちコンクリートとの接合
面の一体性を確保でき、鉄板全体によるリブ作用により
軸方向の縦ひび割れを防止できるとともに、その進展を
防ぐことによって剪断耐力の低下を防止できる。
【図１】本発明のプレキャスト製品を破断して孔あき鉄
板の一例を示した斜視図である。
板の一例を示した斜視図である。
【図２】同上プレキャスト製品の水平断面図である。
【図３】本発明に係る孔あき鉄板の変形例を示す斜視図
である。
である。
【図４】プレキャストおよび現場打ちコンクリート合成
柱の正面図である。
柱の正面図である。
【図５】従来の合成柱の問題点を説明するための図４の
Ｖ−Ｖ線断面図である。
Ｖ−Ｖ線断面図である。
11 プレキャストコンクリート 12 中空部 13 孔あき鉄板 16，17 孔
フロントページの続き (72)発明者 丸山 武彦 東京都港区新橋一丁目８番３号 日本コン クリート工業株式会社内 (72)発明者 松谷 輝雄 大阪府大阪市此花区伝法四丁目３番55号 株式会社鴻池組内 (72)発明者 細川 義隆 大阪府大阪市中央区高麗橋二丁目１番10号 株式会社ジオトップ内
Claims (1)
- 【請求項１】 プレキャストコンクリートに現場打ちコ
ンクリート合成用の中空部が形成されたプレキャスト製
品において、 コンクリート通し用の孔が全面にわたって多数設けられ
た孔あき鉄板の外周側が前記プレキャストコンクリート
に埋設され、前記孔あき鉄板の内周側が前記中空部に突
出されたことを特徴とするプレキャスト製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6852092A JP2682929B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | プレキャスト製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6852092A JP2682929B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | プレキャスト製品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05272195A true JPH05272195A (ja) | 1993-10-19 |
| JP2682929B2 JP2682929B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=13376084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6852092A Expired - Lifetime JP2682929B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | プレキャスト製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2682929B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101432260B1 (ko) * | 2013-02-28 | 2014-08-21 | 주식회사 액트파트너 | 강재노출형 철골철근콘크리트 기둥구조 |
| KR101523532B1 (ko) * | 2014-04-17 | 2015-05-28 | 주식회사 액트파트너 | 기둥용 폐단면 강재조립체 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110629936B (zh) * | 2019-08-14 | 2022-06-10 | 中城嘉翔建工集团有限公司 | 基于插筋施工结构的施工方法 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP6852092A patent/JP2682929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101432260B1 (ko) * | 2013-02-28 | 2014-08-21 | 주식회사 액트파트너 | 강재노출형 철골철근콘크리트 기둥구조 |
| KR101523532B1 (ko) * | 2014-04-17 | 2015-05-28 | 주식회사 액트파트너 | 기둥용 폐단면 강재조립체 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2682929B2 (ja) | 1997-11-26 |
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