JPH05272163A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用のブラシ、洗剤等を衛生洗浄装置内に着
脱自在に収納し、便器上面と衛生洗浄装置本体に浸入す
る汚物を簡単に掃除できるようにするとともにトイレ空
間をすっきりさせる。 【構成】 便器１のリム部１ａの横幅ｈより大なる寸法
で、かつ便座３ａを開いた状態（倒立状態）で便器１の
手前上方から見て便座１より手前から見える本体部分の
温風吹出口１５ｄ、脱臭吸込部１７ｄを有する延出部の
着脱パネル２１を着脱自在可能とすると共に、着脱パネ
ル２１の内側又はその本体２側に専用の掃除用ブラシ２
４、洗剤２５を着脱自在に設ける構成としたものであ
る。これにより、便器１のリム部１ａと着脱パネル２１
とのすきまに小便等が浸入しても着脱パネル２１を外
し、着脱パネル２１の下部に付着している汚物を簡単に
掃除することができる。又、専用のブラシ２４、洗剤２
５等が素早く取り出せ、収納も場所も取らない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は人体の局部を洗浄する衛
生洗浄装置の本体の構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりこの種の衛生洗浄装置では洋式
便器の後部上面に載置固定した本体の前部を便器内に延
出した延出部を着脱可能としたものは例えば特開昭６２
−９８９６７号公報のようなものがあった。その内容を
図５、図６を基にして説明する。図５は便器装置の分解
平面図である。

【０００３】２は本体のケースであり、７ａは洗浄手段
７（図示せず）の洗浄用ノズルである。本体のケース２
は乾燥用ファン１５ａ、ヒータ１５ｂ、乾燥風洞１５ｃ
よりなる乾燥手段１５と脱臭ファン１７ａ、脱臭剤１７
ｂ、脱臭風洞１７ｃよりなる脱臭手段１７を備えてい
る。便器１の汚物槽に向い乾燥手段１５と連通する温風
吹出口１５ｄ、脱臭手段１７の先端の脱臭吸込口１７
ｄ、洗浄ノズル７ａの突出口７ｂを一体に構成し、便器
１内に臨ませた着脱パネル２１を本体のケース２に着脱
自在に設けている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の構成
において便器１の汚物槽に延出している着脱パネル２１
は便器１の汚物槽に面した部分だけを着脱可能にしてお
り、その部分が汚れた場合はその部分を取り外してトイ
レ用の洗剤、ブラシなどを用いて水洗い掃除ができる。
しかし、便器１のリム部１ａと本体のケース２の間のわ
ずかなすき間２３に毛細管現象等によって浸入した汚水
（男子の小便や洗浄水の飛散水）は簡単に掃除ができ
ず、汚水が堆積され悪臭となり使用者に不快感を与えて
いた。又、掃除用のブラシ、洗剤などはトイレ用のもの
でトイレ内に収納する場所がなかったりトイレ内に散乱
したりしてトイレ内が片付きにくいなどの不具合があっ
た。

【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、便器
の汚物槽に延出している本体のケースの底面部分の汚れ
のみならず、便器と本体とのすきまのよごれ、および本
体ケースの上前部の汚れを簡単に掃除ができ、専用の掃
除用具が簡単に取り出せ収納できる使用者に不快感を与
えない使い勝手の良い快適な衛生洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は洋式の便器の後部上面に載置可能で、人体の局
部を洗浄する洗浄手段、同局部を乾燥する乾燥手段、お
よび前記便器内を脱臭する脱臭手段の内、少くともこれ
らの１つ以上の手段を内装した本体と前記本体に回動自
在に設けた便座とからなり、前記乾燥手段に連通する温
風吹出口、前記脱臭手段に連通する脱臭吸込口を有しか
つ、前記洗浄手段の洗浄ノズルの突出口の少くとも１つ
を有する着脱パネルを前記本体の前面側に着脱自在に設
けると共に、前記着脱パネルの内側又は前記着脱パネル
でカバーされる前記本体側にブラシ、洗剤などの専用掃
除用具を収納する構成としたものである。

【０００７】

【作用】本発明によれば便器の上面のリム部と本体のケ
ースの底面部分のすき間に汚水が浸入しても、リム部上
面の全巾に亘って着脱自在に設けられた着脱パネルによ
り本体のケースの一部を構成しているため、着脱パネル
を外して丸洗いができると共に着脱パネルの内側又はそ
の本体側に専用掃除用具を収納しているため簡単に取り
出して掃除ができ汚物の堆積による不快な臭がしない。

【０００８】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。なお同一部品には同一符号を付している。

【０００９】図２（ａ）は衛生洗浄装置の分解平面図で
ある。図２（ｂ）は図２（ａ）のｈ部分に嵌合する着脱
パネル２１である。

【００１０】２は便器１の後部上面に載置し、ボルトで
便器に固定した（図示せず）樹脂からなる本体のケース
であり、各部品がねじ等で本体のケース２の底部に取り
付けている。

【００１１】４は一次側が水道管に連なっている給水接
続口であり、給水を開閉する開閉弁５温水タンクユニッ
ト６を介して洗浄ノズル７ａへと水路で結合し、洗浄手
段７を構成しており、用便した後の局部を洗浄するよう
になっている。

【００１２】１５は乾燥ファン１５ａおよび乾燥ヒータ
１５ｂおよび乾燥風洞１５ｃ等により構成した乾燥手段
であり、前記ケース２の右から中央にかけて配置し、温
風吹出口１５ｄより温風が吹き出し、洗浄後の局部を乾
燥するようになっている。

【００１３】１７は脱臭ファン１７ａおよび脱臭剤１７
ｂおよび脱臭風洞１７ｃからなる脱臭手段であり、前記
本体のケース２の左から中央にかけて配置し、脱臭吸気
口１７ｄより便器内の臭気を吸い込んで排気口１７ｅよ
り排出するようになっている。

【００１４】２４，２５は衛生洗浄装置の専用掃除用具
で２４は専用のブラシ、２５は専用の洗剤で、いづれも
着脱パネル２１の裏面内壁面に保持用リブＡ２１Ｇ、リ
ブＢ２１Ｈで着脱自在に固定されている。

【００１５】図４は衛生洗浄装置の斜視図であり３は便
座３ａ、便蓋３ｂからなる便座ユニットであり、本体の
ケース２に嵌合し、便器１に固定した本体のケース２に
回動自在となるように取りつけられている。

【００１６】２１は着脱パネルであり、横幅は便器１の
本体載置部の便器１のリム部１ａの横幅ｈより大なる寸
法Ｈでかつ、奥行きは前記便座３ａを開いた状態（倒立
状態）で便器の手前上方から見て便座より手前から見え
る部分で図４前記洗浄ノズル７を除いて全て着脱出来る
ようになっている。すなわち着脱パネル２１には、図１
に示すごとく前記乾燥手段１５の本体側乾燥風洞１５ｃ
と対応する着脱パネル２１の温風吹出口１５ｄおよび、
脱臭手段１７の本体側脱臭風洞１７ｃと対応する着脱パ
ネル２１側の脱臭吸込口１７ｄが一体に構成している。
そして本体のケース２への取りつけは図３に示すように
本体のケース２の前部の垂直壁に設けた丸孔２０ａ、２
０ｂに着脱パネル２１の後部の円錘突起２１ａ、２１ｂ
が嵌合し、更に本体のケース２の側部の内壁に設けた角
孔２０ｃ及反対側の角孔（図示せず）２０ｄに着脱パネ
ル２１の側部の山形突起２１ｅ、２１ｆが嵌合し固定で
きるようになっている。そして本体のケース２からの取
りはずしは、着脱パネル２１をつかんで手前に強く引く
ことにより、前記各嵌合が外れるようになっている。

【００１７】２２は操作リモコンであり、洗浄、乾燥、
脱臭の各機能の駆動、停止およびそれぞれの強弱調節が
できるようになっている。

【００１８】このように本実施例の衛生洗浄装置によれ
ば、図４に示すように着脱パネル２１が装着している状
態で男性の小用時等による小便が本体の前部にかかって
も、便器１の本体載置部前部の便器１のリム部１ａの横
幅ｈよりも大なる寸法Ｈで、かつ便座３ａを開いた状態
（倒立状態）で便器１の手前上方から見て手前から見え
る本体部分の前部の着脱パネル２１が便器リム部１ａの
全巾を覆っているので掃除するときは、着脱パネル２１
を外し、着脱パネル２１の内側又はその本体側に着脱自
在に収納されている専用の洗剤２５、ブラシ２４などの
掃除用具を使って洗浄ノズル７ａやその近傍、着脱パネ
ル２１の下部のリム部１ａに付着している汚物を簡単に
掃除することができる。また着脱パネル２１自身も取り
外して丸洗いができる。本実施例では掃除用具が着脱パ
ネル側２１に収納したが本体側２側に着脱パネル２１を
外した時取出可能に掃除用具を収納してもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
は、便座を開いた状態で便器の手前上方から見て手前で
見える本体部分の本体前面部の温風吹出口、脱臭吸込
口、を有する延出部よりなる着脱パネルが本体のケース
から着脱自在になるようにして掃除用具が着脱パネル内
や、着脱パネルでカバーされる本体内に収納できるよう
に構成しているので、便器のリム部と本体前面部の着脱
パネルに小便等が、浸入しても着脱パネルが着脱できる
ので着脱パネルの下部の便器リム部に付着している汚物
を簡単に掃除することができるとともに、簡単に掃除用
具を取り出して掃除ができる。

【００２０】従って従来、男性の小便および、洗浄水の
飛散水等によって便器のリム部と本体前部底面との極わ
ずかなすきまに浸入しそのままで使用すると汚れが堆積
され悪臭となって使用者に不快感を与えていたり掃除用
具の収納に不便をしていたが、本実施例の衛生洗浄装置
によれば、従来の課題が解決し清潔で快適な衛生洗浄装
置及トイレ空間を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の衛生洗浄装置の斜視図

【図２】（ａ） 同衛生洗浄装置の分解平面図 （ｂ） 同衛生洗浄装置の着脱パネルの平面図

【図３】同衛生洗浄装置の着脱パネルの着脱を示す斜視
図

【図４】同衛生洗浄装置の着脱パネルを装着した斜視図

【図５】従来の衛生洗浄装置の分解平面図

【図６】同衛生洗浄装置の斜視図

【符号の説明】

１ 便器 ２ 本体のケース ３ａ 便座 ７ 洗浄手段 ７ａ 洗浄ノズル ７ｂ 突出口 １５ 乾燥手段 １５ｄ 温風吹出口 １７ 脱臭手段 １７ｄ 脱臭吸込口 ２１ 着脱パネル ２４ ブラシ ２５ 洗剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 茂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洋式の便器の後部上面に載置可能で、人体
   の局部を洗浄する洗浄手段、同局部を乾燥する乾燥手
   段、および前記便器内を脱臭する脱臭手段の内、少くと
   もこれらの１つ以上の手段を内装した本体と、前記本体
   に回動自在に設けた便座とからなり、前記乾燥手段に連
   通する温風吹出口、前記脱臭手段に連通する脱臭吸込
   口、且つ前記洗浄手段の洗浄ノズルの突出口の少くとも
   １つを有する着脱パネルを前記本体の前面側に着脱自在
   に設け、前記着脱パネルの内側又は前記着脱パネルでカ
   バーされる前記本体側にブラシ、洗剤などの専用掃除用
   具を収納する構成とした衛生洗浄装置。