JPH05271302A - 甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法 - Google Patents
甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法Info
- Publication number
- JPH05271302A JPH05271302A JP10052792A JP10052792A JPH05271302A JP H05271302 A JPH05271302 A JP H05271302A JP 10052792 A JP10052792 A JP 10052792A JP 10052792 A JP10052792 A JP 10052792A JP H05271302 A JPH05271302 A JP H05271302A
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- JP
- Japan
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- chitin
- chitosan
- carapace
- fatty acid
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Abstract
(57)【要約】
[目的] 甲殻類の殻からキチン、キトサンを安全に得
る方法の提供。 [構成] 脂肪酸ナトリウムを添加してタンパク質を落
した後、塩酸処理をしてカルシウム成分を除去する。
る方法の提供。 [構成] 脂肪酸ナトリウムを添加してタンパク質を落
した後、塩酸処理をしてカルシウム成分を除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は甲殻類の殻からキチン若
しくはキトサンの製造法に係り、詳しくは、甲殻類の殻
を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理し、次いで、
塩酸処理した後キチンとし、このキチン含有溶液を高濃
度の水酸化ナトリウムにより処理してキトサンとするキ
チン若しくはキトサンの製造法に係る。
しくはキトサンの製造法に係り、詳しくは、甲殻類の殻
を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理し、次いで、
塩酸処理した後キチンとし、このキチン含有溶液を高濃
度の水酸化ナトリウムにより処理してキトサンとするキ
チン若しくはキトサンの製造法に係る。
【0002】
【従来の技術】キチン若しくはキトサンの製造法は、図
2に示すように甲殻類の殻を塩酸により脱無機塩処理し
た後、水酸化ナトリウムによる脱タンパク処理してキチ
ンとし、このキチン含有溶液を更に高濃度の水酸化ナト
リウム(48%濃度)による処理を行ない、キトサンと
することが行なわれている。しかし、この脱タンパク処
理に水酸化ナトリウムを使用すると、作業工程が煩雑で
あり、危険を伴うので好ましい方法と云えず、その改良
が望まれている。
2に示すように甲殻類の殻を塩酸により脱無機塩処理し
た後、水酸化ナトリウムによる脱タンパク処理してキチ
ンとし、このキチン含有溶液を更に高濃度の水酸化ナト
リウム(48%濃度)による処理を行ない、キトサンと
することが行なわれている。しかし、この脱タンパク処
理に水酸化ナトリウムを使用すると、作業工程が煩雑で
あり、危険を伴うので好ましい方法と云えず、その改良
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決することを目的とし、具体的には、脱タンパクに水酸
化ナトリウムを用いずに安全に甲殻類の殻からキチン若
しくはキトサンを製造する方法を提案することを目的と
する。
決することを目的とし、具体的には、脱タンパクに水酸
化ナトリウムを用いずに安全に甲殻類の殻からキチン若
しくはキトサンを製造する方法を提案することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は甲殻
類の殻を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理した
後、塩酸処理してキチンとし、このキチン含有溶液を高
濃度の水酸化ナトリウムにより処理しキトサンとするこ
とを特徴とする。
類の殻を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理した
後、塩酸処理してキチンとし、このキチン含有溶液を高
濃度の水酸化ナトリウムにより処理しキトサンとするこ
とを特徴とする。
【0005】以下、本発明の手段たる構成ならびにその
作用について説明すると次の通りである。
作用について説明すると次の通りである。
【0006】本発明者等は脱タンパク処理する場合、こ
の処理剤として水酸化ナトリウムを用いずに脱タンパク
する方法について検討したところ、原液に対し約1重量
%の脂肪酸ナトリウムにより処理すれば、安全にキチン
若しくはキトサンを製造することができることがわかっ
た。更に、進んで研究を行なった結果、本発明が成立し
たものである。
の処理剤として水酸化ナトリウムを用いずに脱タンパク
する方法について検討したところ、原液に対し約1重量
%の脂肪酸ナトリウムにより処理すれば、安全にキチン
若しくはキトサンを製造することができることがわかっ
た。更に、進んで研究を行なった結果、本発明が成立し
たものである。
【0007】以下、図面を参照しながら本発明を説明す
る。
る。
【0008】図1は本発明を実施する際に用いられる製
造工程の一例を示す工程図であり、図2は従来例の工程
図を示す。甲殻類例えばえび、かに等の殻を1重量%の
脂肪酸ナトリウム溶液をタンパク質含有溶液に添加して
タンパク質の電子に脂肪酸ナトリウムを付着させて落し
た後、2N塩酸に浸漬するとキチンが得られる。このキ
チン含有溶液に更に48%水酸化ナトリウムを添加する
と所望のキトサンが得られる。
造工程の一例を示す工程図であり、図2は従来例の工程
図を示す。甲殻類例えばえび、かに等の殻を1重量%の
脂肪酸ナトリウム溶液をタンパク質含有溶液に添加して
タンパク質の電子に脂肪酸ナトリウムを付着させて落し
た後、2N塩酸に浸漬するとキチンが得られる。このキ
チン含有溶液に更に48%水酸化ナトリウムを添加する
と所望のキトサンが得られる。
【0009】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は甲
殻類の殻を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理した
後、塩酸処理してキチンとし、このキチン含有溶液を高
濃度の水酸化ナトリウムにより処理しキトサンとするこ
とを特徴とする。
殻類の殻を脂肪酸ナトリウムにより脱タンパク処理した
後、塩酸処理してキチンとし、このキチン含有溶液を高
濃度の水酸化ナトリウムにより処理しキトサンとするこ
とを特徴とする。
【0010】本発明によれば効率よくキチン若しくはキ
トサンが得られる。
トサンが得られる。
【図1】本発明を実施する際に用いられる工程の一例を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図2】従来例の工程図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 甲殻類の殻を脂肪酸ナトリウムにより脱
タンパク処理した後、塩酸処理してキチンとし、このキ
チン含有溶液を高濃度の水酸化ナトリウムにより処理し
キトサンとすることを特徴とする甲殻類の殻からキチン
若しくはキトサンの製造法。 - 【請求項2】 前記脱タンパク処理剤が脂肪酸ナトリウ
ムと炭酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1記
載の甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052792A JPH05271302A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052792A JPH05271302A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271302A true JPH05271302A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14276440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10052792A Pending JPH05271302A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 甲殻類の殻からキチン若しくはキトサンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05271302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001072140A2 (de) * | 2000-03-25 | 2001-10-04 | Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg | Biopolymere und ihre herstellung mit koppelproduktgewinnung |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP10052792A patent/JPH05271302A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001072140A2 (de) * | 2000-03-25 | 2001-10-04 | Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg | Biopolymere und ihre herstellung mit koppelproduktgewinnung |
WO2001072140A3 (de) * | 2000-03-25 | 2002-09-19 | Cognis Deutschland Gmbh | Biopolymere und ihre herstellung mit koppelproduktgewinnung |
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