JPH0527125Y2

JPH0527125Y2 -

Info

Publication number: JPH0527125Y2
Application number: JP1987137555U
Authority: JP
Priority date: 1987-09-10
Filing date: 1987-09-10
Publication date: 1993-07-09
Anticipated expiration: 2002-09-10
Also published as: JPS6443816U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、フアンデーシヨン、アイシヤドー
等の固形状の化粧料を塗布する塗布体を内蔵した
化粧料容器の改良に関する。

（従来の技術）従来、塗布体を内蔵した化粧料容器において
は、塗布体の長さの関係から化粧料を充填した中
皿の底部に、使用することができない化粧料が残
り、不経済となるものである。そのため、化粧料
を充填する本体に嵌着する蓋体内部にスプリング
とカム機構を配置することで、蓋体上部の作動部
材を回動させることによつて、塗布体が回動しな
がら化粧料方向に移動するが、スプリングとカム
機構によつて適当な移動量に制限し、塗布体に一
定量の化粧料を付着させてなるもの（実公昭61−
27527号）、塗布体を先端に具えた支持棒の後端に
設けた係合子が、螺筒の内壁に穿設された螺旋溝
に嵌合しており、螺筒あるいは溝管を回動するこ
とで、塗布体を前進させることにより、キヤツプ
内方に充填した化粧料をも付着させ化粧料に用い
ること（実公昭57−40003号）が提案されている。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、上記従来のものにおいて、実公
昭61−27527号の場合、作動部材の回動運動を棒
状塗布体の柄部に穿設された螺条に伝達し、螺条
のラチエツトの係合による前進運動によつて、塗
布体の先端を化粧料の表面に圧接、付着させる一
方、ラチエツトとカム板及びスプリングによつ
て、その前進運動に対して適当な制限を与えるも
のであることから、この棒状化粧料容器の作動機
構が著しく複雑なものとなり、製造時における工
程もより煩雑なものとなる上、部品点数の増大に
よるコストの上昇をも招く欠点がある。さらに、
実公昭57−40003号の場合には、溝管に穿設され
た螺旋溝と、筆部を具えた支持棒の後端部に配設
された係合子が、上記螺旋溝に対して回動自在と
なるように係合され、溝管あるいは、螺筒を回動
させることによつて、係合子が螺旋筒に沿つて移
動することで、筆部を具えた支持棒が繰り出さ
れ、キヤツプ内に収納された化粧料を底部まで付
着させることができるものであり、構造的には比
較的簡単なものであるが、筆部を具えた支持棒を
繰り出すとき、あるいは、溝管を回動させたと
き、指等に化粧料がつき、極めて不便である上、
中に収納される化粧料によつて、外方に露出して
しまう危険があるため、携帯などにおいては、余
程の注意が必要となるものである。そこで、この
考案は、上記従来のもののもつ欠点を改善するも
のであり、充填された化粧料を有効に使用でき、
塗布体への化粧料の付着量を加減できるものであ
つて、かつ、全体を薄くして構造を簡単なものに
しようとするものである。

（課題を解決するための手段）そのために、本体に内蔵された中皿に充填され
た化粧料に相対せしめた塗布体が先端に設けられ
た内枠蓋を、本体に着脱自在に嵌合する係合部を
有する外枠蓋に中枠蓋を介して結合し、内枠蓋の
上端縁と中枠蓋の下端縁、中枠蓋の上端縁と外枠
蓋の内壁下端縁を係止して、内枠蓋を摺動、固定
し、かつ、回動自在に嵌着したものである。

（作用）上記構成を具えるので、ホルダーを押圧し塗布
体を化粧料に押し当てたり、押圧しながら、更に
塗布体を回動させることにより、たとえ、化粧料
が使用により薄くなつても適当量付着させること
ができ、簡単な構造で安価に提供できるものであ
る。

（実施例）この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。第１図は、この考案の実施例である化粧料容
器１であり、この化粧料容器１は、化粧料９を充
填した中皿８を内蔵した本体２と、塗布体１０を
装着した内枠蓋１７に、その内枠蓋１７の動きを
制動する中枠蓋１６と、本体２に嵌合する嵌合部
１９を有する外枠蓋１５とからなる蓋体３におい
て、内枠蓋１７を押圧すると共に回動させなが
ら、塗布体１０を化粧料９の表面に圧接、付着さ
せるが、中枠蓋１６はこの押圧状態を保持するた
めに内枠蓋１７を支持する。さらに、外枠蓋１５
を本体２との嵌合部１８から外すことにより、内
枠蓋１７の上端縁に設ける係止縁２０が中枠蓋１
６の下端縁２１に係止して使用可能となり、使用
後は、内枠蓋１７を化粧料９側に突出させたま
ま、再び本体２１に嵌着することで、化粧料９の
残量に応じて塗布体１０が押勢され、元の位置に
もどるものであり、全体を薄い容器とすることが
できる。第２図において、外枠蓋１５の内壁下端
縁２３は中枠蓋１６の上端係止縁２２と係止し
て、また、中枠蓋１６の下端係止縁２１は内枠蓋
１７の上端係止縁２０と係止するので塗布体１０
の必要以上の移動を阻止し、その状態を固定す
る。

（考案の効果）以上のとおり、塗布体を必要な時にだけ、化粧
料に圧接させ圧接力を加減したり、塗布体を圧接
しながら回動させて使用することにより、余分な
化粧料を使わず、又最後まで有効に使い切ること
ができ、中枠蓋を介して結合することにより全体
を薄くし、更には必要なコストも低減することが
できる優れた効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例であり、第２図
は、第１図の使用状態を示す。１……化粧料容器、２……本体、３……蓋、８
……中皿、９……化粧料、１０……塗布体、１５
……外枠蓋、１６……中枠蓋、１７……内枠蓋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

化粧料を充填した中皿を内蔵する本体と、この
本体と着脱自在に嵌着する係合部を有する外枠蓋
に前記化粧料と相対する塗布体を先端に設けた内
枠蓋を中枠蓋を介して結合し、内枠蓋の上端縁と
中枠蓋の下端縁、中枠蓋の上端縁と外枠蓋の内壁
下端縁を係止して化粧料の充填深さ以上の長さに
軸方向に摺動固定可能で、かつ、化粧料に対して
回動可能に装着してなる化粧料容器。