JPH05271178A - ポリイソシアネート混合物からポリイソシアネート異性体を単離する方法 - Google Patents
ポリイソシアネート混合物からポリイソシアネート異性体を単離する方法Info
- Publication number
- JPH05271178A JPH05271178A JP5015892A JP1589293A JPH05271178A JP H05271178 A JPH05271178 A JP H05271178A JP 5015892 A JP5015892 A JP 5015892A JP 1589293 A JP1589293 A JP 1589293A JP H05271178 A JPH05271178 A JP H05271178A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyisocyanate
- mixture
- isomer
- phase
- polar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C263/00—Preparation of derivatives of isocyanic acid
- C07C263/18—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C263/20—Separation; Purification
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ポリイソシアネート混合物を、二相系を用い
て液−液抽出により異性体混合物から純粋な又はより濃
厚な形態で単離する。 【構成】 非プロトン有機溶剤中の2種以上のポリイソ
シアネート異性体又はポリイソシアネート異性体のカル
バミン酸ハライドの混合物から、ポリイソシアネート異
性体又はポリイソシアネート異性体のカルバミン酸ハラ
イドの混合物をより純粋な又は濃厚な形態で単離する方
法において、 a) 1)非極性溶剤及び 2)無水ハロゲン化物の極性溶液 から成る二相系であって、単離されるべき異性体混合物
が1)及び2)の少なくとも一方に存在している該二相
系を均質になるまで混合し、 b) 別々の相を形成させ、 c) 別々の相を分離する 方法。好ましい態様では、抽出は向流抽出器で行われ
る。
て液−液抽出により異性体混合物から純粋な又はより濃
厚な形態で単離する。 【構成】 非プロトン有機溶剤中の2種以上のポリイソ
シアネート異性体又はポリイソシアネート異性体のカル
バミン酸ハライドの混合物から、ポリイソシアネート異
性体又はポリイソシアネート異性体のカルバミン酸ハラ
イドの混合物をより純粋な又は濃厚な形態で単離する方
法において、 a) 1)非極性溶剤及び 2)無水ハロゲン化物の極性溶液 から成る二相系であって、単離されるべき異性体混合物
が1)及び2)の少なくとも一方に存在している該二相
系を均質になるまで混合し、 b) 別々の相を形成させ、 c) 別々の相を分離する 方法。好ましい態様では、抽出は向流抽出器で行われ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2種のポリ
イソシアネート異性体を含有するポリイソシアネート混
合物からポリイソシアネート混合物を純粋な又は濃厚な
形態で単離するための新規な方法に関する。
イソシアネート異性体を含有するポリイソシアネート混
合物からポリイソシアネート混合物を純粋な又は濃厚な
形態で単離するための新規な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイソシアネート混合物は分留により
精製され得る、ということは公知である。例えば、DE
−OS(独国特許公開明細書)第3,145,010号
において、アニリン/ホルムアルデヒドの縮合生成物の
ホスゲン化により得られるようなポリイソシアネート混
合物から高純度の4,4′−ジイソシアナトジフェニル
メタン(以後“4,4′−MDI”と称する。)の単離
が開示されている。この5段蒸留法の不利は、ポリイソ
シアネート混合物の多段蒸留用装置の費用並びにそれに
関連してプロセス生成物即ち4,4′−MDIの高い熱
応力である。蒸留及びそれに続く結晶化によるDE−O
S(独国特許公開明細書)第3,145,010号に記
載のタイプのポリイソシアネート混合物からの2,4′
−ジイソシアナトジフェニルメタン(以後“2,4′−
MDI”と称する。)及び4,4′−MDIの分離が、
DE−OS第2,425,658号に開示されている。
この開示された方法では、2,4′−MDIと4,4′
−MDIとを含有する留出物が、粗製ポリイソシアネー
ト混合物から最初に得られる。この留出物を40℃から
18℃の温度に5〜6時間冷却すると、高純度の4,
4′−MDIの結晶化がもたらされる。この方法は、結
晶化のために必要とされる長い冷却時間並びにそれに関
連して厳密な温度制御要件のため不利である。
精製され得る、ということは公知である。例えば、DE
−OS(独国特許公開明細書)第3,145,010号
において、アニリン/ホルムアルデヒドの縮合生成物の
ホスゲン化により得られるようなポリイソシアネート混
合物から高純度の4,4′−ジイソシアナトジフェニル
メタン(以後“4,4′−MDI”と称する。)の単離
が開示されている。この5段蒸留法の不利は、ポリイソ
シアネート混合物の多段蒸留用装置の費用並びにそれに
関連してプロセス生成物即ち4,4′−MDIの高い熱
応力である。蒸留及びそれに続く結晶化によるDE−O
S(独国特許公開明細書)第3,145,010号に記
載のタイプのポリイソシアネート混合物からの2,4′
−ジイソシアナトジフェニルメタン(以後“2,4′−
MDI”と称する。)及び4,4′−MDIの分離が、
DE−OS第2,425,658号に開示されている。
この開示された方法では、2,4′−MDIと4,4′
−MDIとを含有する留出物が、粗製ポリイソシアネー
ト混合物から最初に得られる。この留出物を40℃から
18℃の温度に5〜6時間冷却すると、高純度の4,
4′−MDIの結晶化がもたらされる。この方法は、結
晶化のために必要とされる長い冷却時間並びにそれに関
連して厳密な温度制御要件のため不利である。
【0003】管状結晶器中での部分結晶化によるトリレ
ン−2,4−ジイソシアネート(以後“2,4−TD
I”と称する。)とトリレン−2,6−ジイソシアネー
ト(以後“2,6−TDI”と称する。)とのポリイソ
シアネート異性体混合物の連続的分離が、DE−OS
(独国特許公開明細書)第3,220,439号に記載
されている。この開示された方法では、異性体混合物
は、この混合物を冷却管に通じることにより5時間で3
0℃から6℃に冷却される。結晶化物を20℃にて溶融
しそして母液を排出した後、2,4−TDIリッチの生
成物が得られる。母液は、更に精製され得る。この方法
の不利は、結晶化に必要とされる長い時間である。U.
S.(米国特許)第4,246,187号は、DE−O
S(独国特許公開明細書)第3,220,439号に開
示されているのと同じ原理に基づく方法を開示する。
U.S.第4,246,187号に開示の方法では、
2,4−TDIと2,6−TDIとの異性体混合物が、
スキマー遠心機の形態の熱交換機において6℃近くの温
度に冷却される。得られた母液は遠心分離され、そして
結晶化物は連続的に排出される。この方法の不利は、反
応混合物からの技術的に厳しい固体の連続的排出である
ン−2,4−ジイソシアネート(以後“2,4−TD
I”と称する。)とトリレン−2,6−ジイソシアネー
ト(以後“2,6−TDI”と称する。)とのポリイソ
シアネート異性体混合物の連続的分離が、DE−OS
(独国特許公開明細書)第3,220,439号に記載
されている。この開示された方法では、異性体混合物
は、この混合物を冷却管に通じることにより5時間で3
0℃から6℃に冷却される。結晶化物を20℃にて溶融
しそして母液を排出した後、2,4−TDIリッチの生
成物が得られる。母液は、更に精製され得る。この方法
の不利は、結晶化に必要とされる長い時間である。U.
S.(米国特許)第4,246,187号は、DE−O
S(独国特許公開明細書)第3,220,439号に開
示されているのと同じ原理に基づく方法を開示する。
U.S.第4,246,187号に開示の方法では、
2,4−TDIと2,6−TDIとの異性体混合物が、
スキマー遠心機の形態の熱交換機において6℃近くの温
度に冷却される。得られた母液は遠心分離され、そして
結晶化物は連続的に排出される。この方法の不利は、反
応混合物からの技術的に厳しい固体の連続的排出である
【0004】特開昭49−3981号に記載の方法で
は、4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン
(以後“H12−MDI”と称する。)の立体異性体即ち
シス,シス−、シス,トランス−及びトランス,トラン
ス−異性体が分別結晶化により脂肪族炭化水素から分離
される。この目的のために、立体異性体混合物は用いら
れる溶剤中に40℃近くの温度にて完全に溶解され、そ
して10℃に冷却された際に晶出するトランス,トラン
ス−リッチのH12−MDI異性体混合物が単離される。
より良好な分離効果は、特開昭53−46944号に開
示の方法により達成される。この開示された方法では、
H12−MDIの純粋なトランス,トランス−立体異性体
が、出発異性体混合物を有機溶剤例えばo−クロロベン
ゼン中で気体状塩化水素で処理することにより単離され
る。生成するカルバミン酸クロライドは、遊離イソシア
ネートよりも溶解性が劣りそして反応混合物から沈殿し
てくる。この方法は、反応混合物からのカルバミン酸ク
ロライドの固体の連続的分離のために必要とされる技術
的費用のため不利である。
は、4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン
(以後“H12−MDI”と称する。)の立体異性体即ち
シス,シス−、シス,トランス−及びトランス,トラン
ス−異性体が分別結晶化により脂肪族炭化水素から分離
される。この目的のために、立体異性体混合物は用いら
れる溶剤中に40℃近くの温度にて完全に溶解され、そ
して10℃に冷却された際に晶出するトランス,トラン
ス−リッチのH12−MDI異性体混合物が単離される。
より良好な分離効果は、特開昭53−46944号に開
示の方法により達成される。この開示された方法では、
H12−MDIの純粋なトランス,トランス−立体異性体
が、出発異性体混合物を有機溶剤例えばo−クロロベン
ゼン中で気体状塩化水素で処理することにより単離され
る。生成するカルバミン酸クロライドは、遊離イソシア
ネートよりも溶解性が劣りそして反応混合物から沈殿し
てくる。この方法は、反応混合物からのカルバミン酸ク
ロライドの固体の連続的分離のために必要とされる技術
的費用のため不利である。
【0005】ベンゼン溶液中に気体状ハロゲン化水素を
導入することによる2,4−TDIと2,6−TDIと
の異性体混合物の分離が、「エー・エス・シェヴルヤコ
ヴ(A.S. Shevlyakov)等,シン・フィズ・キム・ポリム
(Sin. Fiz.-Khim. Polim.),5,66(1968);
CA(ケミカル・アブストラクト)70,3390h」
に記載されている。上記の公知の各方法は、多大な技術
的費用の出費なしでは連続的に仕上げられ得ない固体と
して精製ポリイソシアネート異性体をもたらすか、ある
いは精製ポリイソシアネート異性体を蒸留により回収す
るが該蒸留に関連して熱応力により副生成物で汚染され
ることになり得る。
導入することによる2,4−TDIと2,6−TDIと
の異性体混合物の分離が、「エー・エス・シェヴルヤコ
ヴ(A.S. Shevlyakov)等,シン・フィズ・キム・ポリム
(Sin. Fiz.-Khim. Polim.),5,66(1968);
CA(ケミカル・アブストラクト)70,3390h」
に記載されている。上記の公知の各方法は、多大な技術
的費用の出費なしでは連続的に仕上げられ得ない固体と
して精製ポリイソシアネート異性体をもたらすか、ある
いは精製ポリイソシアネート異性体を蒸留により回収す
るが該蒸留に関連して熱応力により副生成物で汚染され
ることになり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
イソシアネート異性体混合物を、純度の劣る混合物、濃
厚度の劣る混合物又は異なる異性体比を有する混合物か
ら温和な条件下で単離することを可能にする方法を提供
することである。本発明の目的はまた、ポリイソシアネ
ート異性体混合物をより純粋な又はより濃厚な形態で、
しかも固体状副生物が生成されないやり方で単離する方
法を提供することである。本発明の別の目的は、ポリイ
ソシアネート異性体混合物をより純粋な又はより濃厚な
形態で、しかも比較的温和な条件下で工業的製造規模で
行われ得るやり方で単離する方法を提供することであ
る。
イソシアネート異性体混合物を、純度の劣る混合物、濃
厚度の劣る混合物又は異なる異性体比を有する混合物か
ら温和な条件下で単離することを可能にする方法を提供
することである。本発明の目的はまた、ポリイソシアネ
ート異性体混合物をより純粋な又はより濃厚な形態で、
しかも固体状副生物が生成されないやり方で単離する方
法を提供することである。本発明の別の目的は、ポリイ
ソシアネート異性体混合物をより純粋な又はより濃厚な
形態で、しかも比較的温和な条件下で工業的製造規模で
行われ得るやり方で単離する方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの目的及び当業者
にとって明らかである他の目的は、ポリイソシアネート
異性体混合物が随意に存在し得る非極性有機相と、ポリ
イソシアネート異性体混合物が随意に存在し得る無水ハ
ロゲン化水素の極性溶液とを、これらの相が混ぜ合わさ
れて均質混合物が形成されるように混合することにより
達成される。非極性相及び極性溶液の少なくとも一方
は、単離されるべきポリイソシアネート異性体混合物を
含有していなければならない。該均質混合物は次いで、
2つの別々の相が形成するように静置される。これらの
相は次いで分離され、そしてこれらの相のうちの一方又
は両方に存在するポリイソシアネート異性体混合物が当
該技術で知られた技法に従って回収される。
にとって明らかである他の目的は、ポリイソシアネート
異性体混合物が随意に存在し得る非極性有機相と、ポリ
イソシアネート異性体混合物が随意に存在し得る無水ハ
ロゲン化水素の極性溶液とを、これらの相が混ぜ合わさ
れて均質混合物が形成されるように混合することにより
達成される。非極性相及び極性溶液の少なくとも一方
は、単離されるべきポリイソシアネート異性体混合物を
含有していなければならない。該均質混合物は次いで、
2つの別々の相が形成するように静置される。これらの
相は次いで分離され、そしてこれらの相のうちの一方又
は両方に存在するポリイソシアネート異性体混合物が当
該技術で知られた技法に従って回収される。
【0008】本発明は、少なくとも2種の異性体を含有
するポリイソシアネート混合物から非プロトン有機溶剤
中の溶液として、ポリイソシアネート異性体混合物を純
粋な又は濃厚な形態で及び随意にそれらのカルバミン酸
ハライドの形態で単離する方法に関する。この方法にお
いて、 a) 極性溶液中の純粋な又は濃厚な形態で回収される
べき異性体ポリイソシアネートを随意に含有する、非極
性有機溶剤相と b) 非極性溶剤中の純粋な又は濃厚な形態で回収され
るべき異性体ポリイソシアネートを随意に含有する、化
学量論量未満の量(存在するポリイソシアネートの総量
に関して)で存在する無水ハロゲン化水素の極性溶液と
から成る二相系が、これらの相を混ぜ合わすことにより
最初に均質化される。引き続いて分離する相が、次いで
単離される。これらの相の各々は、次いで更に抽出され
得る。即ち、非極性溶剤相は上記のb)と同じタイプの
極性溶剤相で再び随意に抽出され得並びに/あるいは極
性溶剤相は上記のa)と同じタイプの非極性溶剤相で再
び抽出され得る。ポリイソシアネート異性体が純粋な又
は濃厚な形態で存在する相は次いで、当該技術で知られ
た技法を用いて仕上げられ得る。
するポリイソシアネート混合物から非プロトン有機溶剤
中の溶液として、ポリイソシアネート異性体混合物を純
粋な又は濃厚な形態で及び随意にそれらのカルバミン酸
ハライドの形態で単離する方法に関する。この方法にお
いて、 a) 極性溶液中の純粋な又は濃厚な形態で回収される
べき異性体ポリイソシアネートを随意に含有する、非極
性有機溶剤相と b) 非極性溶剤中の純粋な又は濃厚な形態で回収され
るべき異性体ポリイソシアネートを随意に含有する、化
学量論量未満の量(存在するポリイソシアネートの総量
に関して)で存在する無水ハロゲン化水素の極性溶液と
から成る二相系が、これらの相を混ぜ合わすことにより
最初に均質化される。引き続いて分離する相が、次いで
単離される。これらの相の各々は、次いで更に抽出され
得る。即ち、非極性溶剤相は上記のb)と同じタイプの
極性溶剤相で再び随意に抽出され得並びに/あるいは極
性溶剤相は上記のa)と同じタイプの非極性溶剤相で再
び抽出され得る。ポリイソシアネート異性体が純粋な又
は濃厚な形態で存在する相は次いで、当該技術で知られ
た技法を用いて仕上げられ得る。
【0009】当該二相の混ぜ合わせ及びそれに続く分離
は、好ましくは一段又は多段向流抽出器において行われ
る。第1抽出中で得られた非極性溶剤相は好ましくは、
上記に記載されたb)と同じタイプの極性相での向流多
段抽出に付される。第1抽出中で得られた極性溶剤相も
また好ましくは、上記に記載されたa)と同じタイプの
非極性相での向流多段抽出に付され得る。好ましくは、
得られた溶剤相のうちの少なくとも一方は蒸留により仕
上げられる。得られたポリイソシアネート混合物が、2
0℃ないし200℃の温度での熱処理により、ハロゲン
化水素から遊離される、ことも好ましい。ポリイソシア
ネートは、二相系において2相間で分配する。多成分系
(ポリイソシアネート混合物)への適用では、2相のう
ちの一方において異性体ポリイソシアネート混合物のう
ちの1種又は数種の濃厚化が達成される。この濃厚化は
また、ポリイソシアネートの抽出がハロゲン化水素の不
存在下で行われる場合も起こる。しかしながら、2相の
うちの一方における1種又は数種のポリイソシアネート
異性体の濃厚化は、ハロゲン化水素が多成分系に含まれ
ている場合に一層効率的である。ポリイソシアネート異
性体における種々のイソシアネート基間の反応性の相違
の結果として、より反応性である基を持つ異性体が、極
性相において濃厚になる。
は、好ましくは一段又は多段向流抽出器において行われ
る。第1抽出中で得られた非極性溶剤相は好ましくは、
上記に記載されたb)と同じタイプの極性相での向流多
段抽出に付される。第1抽出中で得られた極性溶剤相も
また好ましくは、上記に記載されたa)と同じタイプの
非極性相での向流多段抽出に付され得る。好ましくは、
得られた溶剤相のうちの少なくとも一方は蒸留により仕
上げられる。得られたポリイソシアネート混合物が、2
0℃ないし200℃の温度での熱処理により、ハロゲン
化水素から遊離される、ことも好ましい。ポリイソシア
ネートは、二相系において2相間で分配する。多成分系
(ポリイソシアネート混合物)への適用では、2相のう
ちの一方において異性体ポリイソシアネート混合物のう
ちの1種又は数種の濃厚化が達成される。この濃厚化は
また、ポリイソシアネートの抽出がハロゲン化水素の不
存在下で行われる場合も起こる。しかしながら、2相の
うちの一方における1種又は数種のポリイソシアネート
異性体の濃厚化は、ハロゲン化水素が多成分系に含まれ
ている場合に一層効率的である。ポリイソシアネート異
性体における種々のイソシアネート基間の反応性の相違
の結果として、より反応性である基を持つ異性体が、極
性相において濃厚になる。
【0010】本発明による方法の出発物質は、大規模製
造(例えば、それらの基材であるポリアミンのホスゲン
化により)中得られるような粗製ポリイソシアネート混
合物である。好ましい出発物質には、少なくとも2種の
立体異性体及び/又は位置異性体ポリイソシアネートを
含有するポリイソシアネート混合物が含まれる。特に好
ましいポリイソシアネート混合物は、トリレンジイソシ
アネート、ジイソシアナトジフェニルメタン(随意に、
他のオリゴマー誘導体の存在下で)、1,4′−ジイソ
シアナトシクロヘキサン及び4,4′−ジイソシアナト
ジシクロヘキシルメタンのような、ポリウレタンの製造
において通常用いられるポリイソシアネートの異性体混
合物である。
造(例えば、それらの基材であるポリアミンのホスゲン
化により)中得られるような粗製ポリイソシアネート混
合物である。好ましい出発物質には、少なくとも2種の
立体異性体及び/又は位置異性体ポリイソシアネートを
含有するポリイソシアネート混合物が含まれる。特に好
ましいポリイソシアネート混合物は、トリレンジイソシ
アネート、ジイソシアナトジフェニルメタン(随意に、
他のオリゴマー誘導体の存在下で)、1,4′−ジイソ
シアナトシクロヘキサン及び4,4′−ジイソシアナト
ジシクロヘキシルメタンのような、ポリウレタンの製造
において通常用いられるポリイソシアネートの異性体混
合物である。
【0011】1)プロセス条件下で液状であり、2)プ
ロセス条件下でプロセス生成物を溶解し、3)プロセス
条件下でイソシアネート、カルバミン酸ハライド及びハ
ロゲン化水素に関して不活性でありかつ4)プロセス条
件下で非極性溶剤に対して少なくとも1つの混和性ギャ
ップを有するすべての極性溶剤が、本発明の方法におい
て用いられる極性溶液のために適する。適当な極性溶剤
の特定的例(即ち、上記に列挙された基準を満たす溶
剤)には、ジエチルスルホン、ジプロピルスルホン、ジ
ブチルスルホン及びエチルプロピルスルホンのような脂
肪族スルホン,スルホラン、2−メチルスルホラン、3
−メチルスルホラン及び2,4−ジメチルスルホランの
ような環状スルホン,ニトロベンゼン、2−ニトロトル
エン、3−ニトロトルエン及び4−クロロニトロベンゼ
ンのような芳香族ニトロ化合物,アセトニトリルのよう
な脂肪族ニトリル,並びにかかる化合物の混合物が含ま
れる。アセトニトリル、スルホラン及び3−メチルスル
ホランが、好ましい極性溶剤である。
ロセス条件下でプロセス生成物を溶解し、3)プロセス
条件下でイソシアネート、カルバミン酸ハライド及びハ
ロゲン化水素に関して不活性でありかつ4)プロセス条
件下で非極性溶剤に対して少なくとも1つの混和性ギャ
ップを有するすべての極性溶剤が、本発明の方法におい
て用いられる極性溶液のために適する。適当な極性溶剤
の特定的例(即ち、上記に列挙された基準を満たす溶
剤)には、ジエチルスルホン、ジプロピルスルホン、ジ
ブチルスルホン及びエチルプロピルスルホンのような脂
肪族スルホン,スルホラン、2−メチルスルホラン、3
−メチルスルホラン及び2,4−ジメチルスルホランの
ような環状スルホン,ニトロベンゼン、2−ニトロトル
エン、3−ニトロトルエン及び4−クロロニトロベンゼ
ンのような芳香族ニトロ化合物,アセトニトリルのよう
な脂肪族ニトリル,並びにかかる化合物の混合物が含ま
れる。アセトニトリル、スルホラン及び3−メチルスル
ホランが、好ましい極性溶剤である。
【0012】1)プロセス条件下で液状であり、2)プ
ロセス条件下でプロセス生成物を溶解し、3)反応条件
下でイソシアネート、カルバミン酸ハライド及びハロゲ
ン化水素に関して不活性でありかつ4)プロセス条件下
で極性溶剤に対して少なくとも1つの混和性ギャップを
有するいかなる非極性溶剤も、本発明の方法において非
極性溶剤として適する。これらの基準を満たす適当な非
極性溶剤の特定的例には、n−ヘキサン、i−オクタン
及びガソリン留分のような脂肪族炭化水素,シクロヘキ
サン及びメチルシクロヘキサンのような環状脂肪族炭化
水素,ベンゼン及びトルエンのような芳香族炭化水素,
並びにかかる化合物の混合物が含まれる。n−ヘキサ
ン、i−オクタン、シクロヘキサン及びメチルシクロヘ
キサンが、好ましい非極性溶剤である。
ロセス条件下でプロセス生成物を溶解し、3)反応条件
下でイソシアネート、カルバミン酸ハライド及びハロゲ
ン化水素に関して不活性でありかつ4)プロセス条件下
で極性溶剤に対して少なくとも1つの混和性ギャップを
有するいかなる非極性溶剤も、本発明の方法において非
極性溶剤として適する。これらの基準を満たす適当な非
極性溶剤の特定的例には、n−ヘキサン、i−オクタン
及びガソリン留分のような脂肪族炭化水素,シクロヘキ
サン及びメチルシクロヘキサンのような環状脂肪族炭化
水素,ベンゼン及びトルエンのような芳香族炭化水素,
並びにかかる化合物の混合物が含まれる。n−ヘキサ
ン、i−オクタン、シクロヘキサン及びメチルシクロヘ
キサンが、好ましい非極性溶剤である。
【0013】本発明に従って処理されるべきポリイソシ
アネート混合物は、ハロゲン化水素を含有する極性溶剤
相、あるいは非極性溶剤相もしくはそれらの両方に添加
され得る。ポリイソシアネートの濃度は、用いられる溶
剤中におけるそれらの溶解度及び対応するカルバミン酸
ハライドの溶解度に相当する。通常、1〜50重量%溶
液が用いられる。好ましくは、より低い濃度では劣った
空間−時間収率が得られるので少なくとも5重量%の溶
液が用いられる。塩化水素、臭化水素あるいはこれらの
ハロゲン化水素の混合物が、ハロゲン化水素として一般
に用いられる。明らかに、プロセス条件下でハロゲン化
水素を放出する化合物も用いられ得る。適当なハロゲン
化水素放出性化合物には、トリメチルアンモニウムクロ
ライド、トリエチルアンモニウムブロマイド及びメチル
ジフェニルアンモニウムクロライドのような極性溶剤に
可溶な第3級アミンから誘導されるアンモニウムハライ
ド,N−メチルカルバミン酸クロライド及びN−フェニ
ルカルバミン酸クロライドのような第1級カルバミン酸
ハライド,並びに好ましくは、分離されるべきポリイソ
シアネートから誘導されるカルバミン酸ハライドが含ま
れる。
アネート混合物は、ハロゲン化水素を含有する極性溶剤
相、あるいは非極性溶剤相もしくはそれらの両方に添加
され得る。ポリイソシアネートの濃度は、用いられる溶
剤中におけるそれらの溶解度及び対応するカルバミン酸
ハライドの溶解度に相当する。通常、1〜50重量%溶
液が用いられる。好ましくは、より低い濃度では劣った
空間−時間収率が得られるので少なくとも5重量%の溶
液が用いられる。塩化水素、臭化水素あるいはこれらの
ハロゲン化水素の混合物が、ハロゲン化水素として一般
に用いられる。明らかに、プロセス条件下でハロゲン化
水素を放出する化合物も用いられ得る。適当なハロゲン
化水素放出性化合物には、トリメチルアンモニウムクロ
ライド、トリエチルアンモニウムブロマイド及びメチル
ジフェニルアンモニウムクロライドのような極性溶剤に
可溶な第3級アミンから誘導されるアンモニウムハライ
ド,N−メチルカルバミン酸クロライド及びN−フェニ
ルカルバミン酸クロライドのような第1級カルバミン酸
ハライド,並びに好ましくは、分離されるべきポリイソ
シアネートから誘導されるカルバミン酸ハライドが含ま
れる。
【0014】本発明による方法のすべての段階において
極性相と非極性相との間の容量比は、広範囲に変えられ
得る。最適比は、分離されるべき特定の混合物に依存す
る。有利であるとわかった比は、1:10ないし10:
1好ましくは1:5ないし5:1である。本発明の方法
のすべての段階において、添加されるハロゲン化水素の
量は好ましくは、極性相中の分離されるべきポリイソシ
アネート1モルについて1モルまでのハロゲン化水素が
極性相に存在するように選ばれる。ハロゲン化水素が当
該系に導入されるやり方は、本発明の方法において重要
性では二次的である。例えば、ハロゲン化水素は、2相
のうちの一方又は両相に溶解され得る。分離されるべき
ポリイソシアネート混合物の一部を抽出前に気体状ハロ
ゲン化水素との反応により対応するカルバミン酸ハライ
ドに転化し、次いでハロゲン化水素を一緒になった形態
(好ましくは、極性溶剤相中)で当該系に供給すること
も可能である。
極性相と非極性相との間の容量比は、広範囲に変えられ
得る。最適比は、分離されるべき特定の混合物に依存す
る。有利であるとわかった比は、1:10ないし10:
1好ましくは1:5ないし5:1である。本発明の方法
のすべての段階において、添加されるハロゲン化水素の
量は好ましくは、極性相中の分離されるべきポリイソシ
アネート1モルについて1モルまでのハロゲン化水素が
極性相に存在するように選ばれる。ハロゲン化水素が当
該系に導入されるやり方は、本発明の方法において重要
性では二次的である。例えば、ハロゲン化水素は、2相
のうちの一方又は両相に溶解され得る。分離されるべき
ポリイソシアネート混合物の一部を抽出前に気体状ハロ
ゲン化水素との反応により対応するカルバミン酸ハライ
ドに転化し、次いでハロゲン化水素を一緒になった形態
(好ましくは、極性溶剤相中)で当該系に供給すること
も可能である。
【0015】本発明の方法を行うために用いられる抽出
装置の構成(デザイン)は、重要性では二次的である。
類似の化学的分離操作にとって慣用的な装置が用いられ
得る。適当な装置の例には、多段向流抽出カラム及び直
列に連結されたミキサー・セトラーバッテリーが含まれ
る。本発明の方法は、好ましくは5〜15段向流抽出カ
ラムを用いて行われる。本方法は、すべての段階におい
て、両相が液状であるような温度と圧力の条件下で行わ
れる。本方法を常圧にて10℃ないし150℃の温度範
囲内で行うことが好ましい。本方法の個々の段階を異な
る温度にて行うことが適切であり得る。過圧又は減圧の
適用は、ある場合には適切であり得る。非極性相は好ま
しくは、溶剤を蒸留により除去することにより仕上げら
れる。随意に少量のカルバミン酸ハライドを含有する生
じるポリイソシアネート異性体の混合物は、随意に不活
性ガス流を反応容器に通じながら、カルバミン酸クロラ
イドを遊離イソシアネート及びハロゲン化水素に少なく
とも部分的に解離するのに充分な温度にて加熱すること
により、残留量のハロゲン化水素から遊離され得る。一
般に、熱処理工程は20〜200℃の温度にて行われ
る。
装置の構成(デザイン)は、重要性では二次的である。
類似の化学的分離操作にとって慣用的な装置が用いられ
得る。適当な装置の例には、多段向流抽出カラム及び直
列に連結されたミキサー・セトラーバッテリーが含まれ
る。本発明の方法は、好ましくは5〜15段向流抽出カ
ラムを用いて行われる。本方法は、すべての段階におい
て、両相が液状であるような温度と圧力の条件下で行わ
れる。本方法を常圧にて10℃ないし150℃の温度範
囲内で行うことが好ましい。本方法の個々の段階を異な
る温度にて行うことが適切であり得る。過圧又は減圧の
適用は、ある場合には適切であり得る。非極性相は好ま
しくは、溶剤を蒸留により除去することにより仕上げら
れる。随意に少量のカルバミン酸ハライドを含有する生
じるポリイソシアネート異性体の混合物は、随意に不活
性ガス流を反応容器に通じながら、カルバミン酸クロラ
イドを遊離イソシアネート及びハロゲン化水素に少なく
とも部分的に解離するのに充分な温度にて加熱すること
により、残留量のハロゲン化水素から遊離され得る。一
般に、熱処理工程は20〜200℃の温度にて行われ
る。
【0016】明らかに、ポリイソシアネート異性体混合
物はまた、予備的熱処理を行うことなく更に加工され得
る。かかる熱処理は、例えば、ハロゲン化水素の存在が
妨害しないか又は望ましい工程に用いられるべきである
場合不必要である。カルバミン酸ハライドの形態で用い
られたハロゲン化水素の大部分を一般に含有する極性相
は、非極性相と同じようにして仕上げられ得る。非極性
相及び/又は極性相は、全体的に又は部分的に抽出工程
に戻され得る。多くの場合、極性相に存在するカルバミ
ン酸ハライドを本発明による方法のハロゲン化水素放出
性化合物として用いることが有利であり得る。この目的
のために、極性相は、更なる精製を行うことなく用いら
れ得る。極性相はまた、本発明の方法において再使用す
る前に、溶剤又は溶剤の一部を蒸留分離することにより
濃縮され得る。非極性相及び/又は極性相は明らかに、
純粋な又は濃厚な形態のポリイソシアネート異性体のよ
り効率的な単離を達成するために上述のプロセス工程を
繰り返すことにより再び抽出され得る。
物はまた、予備的熱処理を行うことなく更に加工され得
る。かかる熱処理は、例えば、ハロゲン化水素の存在が
妨害しないか又は望ましい工程に用いられるべきである
場合不必要である。カルバミン酸ハライドの形態で用い
られたハロゲン化水素の大部分を一般に含有する極性相
は、非極性相と同じようにして仕上げられ得る。非極性
相及び/又は極性相は、全体的に又は部分的に抽出工程
に戻され得る。多くの場合、極性相に存在するカルバミ
ン酸ハライドを本発明による方法のハロゲン化水素放出
性化合物として用いることが有利であり得る。この目的
のために、極性相は、更なる精製を行うことなく用いら
れ得る。極性相はまた、本発明の方法において再使用す
る前に、溶剤又は溶剤の一部を蒸留分離することにより
濃縮され得る。非極性相及び/又は極性相は明らかに、
純粋な又は濃厚な形態のポリイソシアネート異性体のよ
り効率的な単離を達成するために上述のプロセス工程を
繰り返すことにより再び抽出され得る。
【0017】
【実施例】次の例は、本発明の方法について一層詳細な
説明を提供するが本発明を制限するものではない。これ
らの例に記載の部及び百分率は、別段指摘がなければす
べて重量部及び重量百分率である。
説明を提供するが本発明を制限するものではない。これ
らの例に記載の部及び百分率は、別段指摘がなければす
べて重量部及び重量百分率である。
【0018】例1 40℃にある10段ミキサー・セトラー装置において、
440gの無水アセトニトリル中の385gのトリレン
ジイソシアネート混合物(35重量%の2,6−異性体
と65重量%の2,4−異性体との異性体混合物)及び
80gの塩化水素の溶液と、1450gの無水シクロヘ
キサン中の165gのトリレンジイソシアネート混合物
(35重量%の2,6−異性体と65重量%の2,4−
異性体との異性体混合物)の溶液とを、互いに向流にて
流した。1000ml/hの上記のアセトニトリル溶液及
び2000g/hの上記のシクロヘキサン溶液が通され
た。約4時間後、平衡が達成された。1770g/hの
アセトニトリル相及び715g/hのシクロヘキサン相
が、プロセス生成物として得られた。ガスクロマトグラ
フィーによれば、該アセトニトリル相は285g/kgの
トリレンジイソシアネート混合物(33重量%の2,6
−異性体と67重量%の2,4−異性体との異性体混合
物)を含有していた。該トリレンジイソシアネートのい
くらかは、対応するカルバミン酸クロライドの形態で存
在していた。該シクロヘキサン相は、67g/kgのトリ
レンジイソシアネート混合物(59重量%の2,6−異
性体と41重量%の2,4−異性体との異性体混合物)
を含有していた。それ故、用いられたトリレンジイソシ
アネート異性体混合物(異性体比35:65)から、異
性体比33:67及び59:41の2種の新たな異性体
混合物が回収された。
440gの無水アセトニトリル中の385gのトリレン
ジイソシアネート混合物(35重量%の2,6−異性体
と65重量%の2,4−異性体との異性体混合物)及び
80gの塩化水素の溶液と、1450gの無水シクロヘ
キサン中の165gのトリレンジイソシアネート混合物
(35重量%の2,6−異性体と65重量%の2,4−
異性体との異性体混合物)の溶液とを、互いに向流にて
流した。1000ml/hの上記のアセトニトリル溶液及
び2000g/hの上記のシクロヘキサン溶液が通され
た。約4時間後、平衡が達成された。1770g/hの
アセトニトリル相及び715g/hのシクロヘキサン相
が、プロセス生成物として得られた。ガスクロマトグラ
フィーによれば、該アセトニトリル相は285g/kgの
トリレンジイソシアネート混合物(33重量%の2,6
−異性体と67重量%の2,4−異性体との異性体混合
物)を含有していた。該トリレンジイソシアネートのい
くらかは、対応するカルバミン酸クロライドの形態で存
在していた。該シクロヘキサン相は、67g/kgのトリ
レンジイソシアネート混合物(59重量%の2,6−異
性体と41重量%の2,4−異性体との異性体混合物)
を含有していた。それ故、用いられたトリレンジイソシ
アネート異性体混合物(異性体比35:65)から、異
性体比33:67及び59:41の2種の新たな異性体
混合物が回収された。
【0019】例2 2250gの新たに無水にされたスルホラン中の265
gの塩化水素の溶液を、8000gの無水シクロヘキサ
ン中の2000gのジイソシアナトジフェニルメタン混
合物(50重量%の4,4′−異性体と50重量%の
2,4′−異性体との異性体混合物)の溶液に添加し
た。40℃における1時間の激しいかくはん後、相分離
を行った。4450gのスルホラン相及び8350gの
シクロヘキサン相が得られた。ガスクロマトグラフィー
によれば、該スルホラン相は1645gのジイソシアナ
トジフェニルメタン混合物(56重量%の4,4′−異
性体と44重量%の2,4′−異性体との異性体混合
物)を含有しており、しかしてジイソシアナトジフェニ
ルメタンの一部は対応するカルバミン酸ハライドの形態
で存在していた。該シクロヘキサン相は、ロータリーエ
バポレーターでの溶剤の除去後、355gのジイソシア
ナトジフェニルメタン混合物(23重量%の4,4′−
異性体と77重量%の2,4′−異性体との異性体混合
物)をもたらした。それ故、用いられたジイソシアナト
ジフェニルメタン異性体混合物(異性体比50:50)
から、異性体比56:44及び23:77の2種の新た
な異性体混合物が回収された。
gの塩化水素の溶液を、8000gの無水シクロヘキサ
ン中の2000gのジイソシアナトジフェニルメタン混
合物(50重量%の4,4′−異性体と50重量%の
2,4′−異性体との異性体混合物)の溶液に添加し
た。40℃における1時間の激しいかくはん後、相分離
を行った。4450gのスルホラン相及び8350gの
シクロヘキサン相が得られた。ガスクロマトグラフィー
によれば、該スルホラン相は1645gのジイソシアナ
トジフェニルメタン混合物(56重量%の4,4′−異
性体と44重量%の2,4′−異性体との異性体混合
物)を含有しており、しかしてジイソシアナトジフェニ
ルメタンの一部は対応するカルバミン酸ハライドの形態
で存在していた。該シクロヘキサン相は、ロータリーエ
バポレーターでの溶剤の除去後、355gのジイソシア
ナトジフェニルメタン混合物(23重量%の4,4′−
異性体と77重量%の2,4′−異性体との異性体混合
物)をもたらした。それ故、用いられたジイソシアナト
ジフェニルメタン異性体混合物(異性体比50:50)
から、異性体比56:44及び23:77の2種の新た
な異性体混合物が回収された。
【0020】例3 9.0kgの無水シクロヘキサン中の3.0kgの4,4′
−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン混合物(27
重量%のシス,シス−異性体、50重量%のシス,トラ
ンス−異性体及び23重量%のトランス,トランス−異
性体の異性体混合物)の溶液に、5.4kgの無水アセト
ニトリル中の300gの塩化水素の溶液を添加した。3
0℃における1時間の激しいかくはん後、相分離を行っ
た。9.8kgのアセトニトリル相及び7.9kgのシクロ
ヘキサン相が得られた。該シクロヘキサン相は、溶剤が
除去された後、800gの4,4′−ジイソシアナトジ
シクロヘキシルメタン混合物(36重量%のシス,シス
−異性体、50重量%のシス,トランス−異性体及び1
4重量%のトランス,トランス−異性体の異性体混合
物)をもたらした。この混合物に2.4kgの無水シクロ
ヘキサン、及び1.4kgの無水アセトニトリル中の85
gの塩化水素の溶液を添加した。30℃における1時間
の激しいかくはん後、相分離を行った。2.9kgのアセ
トニトリル相及び1.8kgのシクロヘキサン相が得られ
た。該シクロヘキサン相は、溶剤の除去後、135gの
4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン混合
物(44重量%のシス,シス−異性体、46重量%のシ
ス,トランス−異性体及び10重量%のトランス,トラ
ンス−異性体の異性体混合物)をもたらした。用いられ
た異性体混合物(異性体比27:50:23)から、4
4:46:10の異性体比を有する新たな異性体混合物
が回収された。
−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン混合物(27
重量%のシス,シス−異性体、50重量%のシス,トラ
ンス−異性体及び23重量%のトランス,トランス−異
性体の異性体混合物)の溶液に、5.4kgの無水アセト
ニトリル中の300gの塩化水素の溶液を添加した。3
0℃における1時間の激しいかくはん後、相分離を行っ
た。9.8kgのアセトニトリル相及び7.9kgのシクロ
ヘキサン相が得られた。該シクロヘキサン相は、溶剤が
除去された後、800gの4,4′−ジイソシアナトジ
シクロヘキシルメタン混合物(36重量%のシス,シス
−異性体、50重量%のシス,トランス−異性体及び1
4重量%のトランス,トランス−異性体の異性体混合
物)をもたらした。この混合物に2.4kgの無水シクロ
ヘキサン、及び1.4kgの無水アセトニトリル中の85
gの塩化水素の溶液を添加した。30℃における1時間
の激しいかくはん後、相分離を行った。2.9kgのアセ
トニトリル相及び1.8kgのシクロヘキサン相が得られ
た。該シクロヘキサン相は、溶剤の除去後、135gの
4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン混合
物(44重量%のシス,シス−異性体、46重量%のシ
ス,トランス−異性体及び10重量%のトランス,トラ
ンス−異性体の異性体混合物)をもたらした。用いられ
た異性体混合物(異性体比27:50:23)から、4
4:46:10の異性体比を有する新たな異性体混合物
が回収された。
【0021】本発明は次の態様を含む。 1.非プロトン有機溶剤中の少なくとも2種のポリイソ
シアネート異性体又はポリイソシアネート異性体のカル
バミン酸ハライドの混合物から、ポリイソシアネート異
性体又はポリイソシアネート異性体のカルバミン酸ハラ
イドの混合物をより純粋な又はより濃厚な形態で単離す
る方法において、 a) 1)非極性溶剤及び 2)無水ハロゲン化物の極性溶液 から成る二相系であって、より純粋な又はより濃厚な形
態で単離されるべき異性体混合物が1)及び2)の少な
くとも一方に存在している該二相系を、この系が均質に
なるまで混合し、 b) 別々の相が形成するようにし、そして c) b)で形成した別々の相を分離することを特徴と
する上記方法。
シアネート異性体又はポリイソシアネート異性体のカル
バミン酸ハライドの混合物から、ポリイソシアネート異
性体又はポリイソシアネート異性体のカルバミン酸ハラ
イドの混合物をより純粋な又はより濃厚な形態で単離す
る方法において、 a) 1)非極性溶剤及び 2)無水ハロゲン化物の極性溶液 から成る二相系であって、より純粋な又はより濃厚な形
態で単離されるべき異性体混合物が1)及び2)の少な
くとも一方に存在している該二相系を、この系が均質に
なるまで混合し、 b) 別々の相が形成するようにし、そして c) b)で形成した別々の相を分離することを特徴と
する上記方法。
【0022】2.単離されるべきポリイソシアネート異
性体混合物が溶剤1)及び極性溶液2)の両方に存在し
ている、上記1の方法。 3.c)で分離された相の少なくとも一方を更なる抽出
に付す、上記1の方法。 4.c)で分離された非極性溶剤相を極性溶剤で更に抽
出する、上記1の方法。 5.c)で分離された極性溶剤相を非極性溶剤で更に抽
出する、上記1の方法。 6.単離されるべき混合物中のポリイソシアネートの少
なくとも1種がその対応するカルバミン酸ハライドの形
態で存在する、上記1の方法。 7.向流抽出器を用いる、上記1の方法。 8.多段向流抽出器を用いる、上記1の方法。 9.c)で分離された非極性溶剤相を多段向流抽出によ
り極性溶剤で更に抽出する、上記1の方法。 10.c)で分離された極性溶剤相を多段向流抽出によ
り非極性溶剤で更に抽出する、上記1の方法。
性体混合物が溶剤1)及び極性溶液2)の両方に存在し
ている、上記1の方法。 3.c)で分離された相の少なくとも一方を更なる抽出
に付す、上記1の方法。 4.c)で分離された非極性溶剤相を極性溶剤で更に抽
出する、上記1の方法。 5.c)で分離された極性溶剤相を非極性溶剤で更に抽
出する、上記1の方法。 6.単離されるべき混合物中のポリイソシアネートの少
なくとも1種がその対応するカルバミン酸ハライドの形
態で存在する、上記1の方法。 7.向流抽出器を用いる、上記1の方法。 8.多段向流抽出器を用いる、上記1の方法。 9.c)で分離された非極性溶剤相を多段向流抽出によ
り極性溶剤で更に抽出する、上記1の方法。 10.c)で分離された極性溶剤相を多段向流抽出によ
り非極性溶剤で更に抽出する、上記1の方法。
【0023】11.ポリイソシアネート混合物が少なく
とも2種の立体異性体又は位置異性体を含む、上記1の
方法。 12.ポリイソシアネート混合物が、トリレンジイソシ
アネートの異性体混合物、ジイソシアナトジフェニルメ
タンの異性体混合物、ジイソシアナトシクロヘキサンの
異性体混合物及びジイソシアナトジシクロヘキシルメタ
ンの異性体混合物から選択された混合物である、上記1
の方法。 13.c)で分離された相の少なくとも一方を蒸留す
る、上記1の方法。 14.蒸留生成物として得られたポリイソシアネートを
熱処理によりハロゲン化水素から遊離する、上記13の
方法。 15.熱処理を約20℃ないし約200℃の温度にて行
う、上記14の方法。本発明は説明の目的のために上記
に詳細に記述されているけれども、かかる詳細は専ら該
目的のためであること、並びに請求項により限定され得
る場合を除いて本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく種々の変更態様が本発明において当業者によりなさ
れ得ることが理解されるべきである。
とも2種の立体異性体又は位置異性体を含む、上記1の
方法。 12.ポリイソシアネート混合物が、トリレンジイソシ
アネートの異性体混合物、ジイソシアナトジフェニルメ
タンの異性体混合物、ジイソシアナトシクロヘキサンの
異性体混合物及びジイソシアナトジシクロヘキシルメタ
ンの異性体混合物から選択された混合物である、上記1
の方法。 13.c)で分離された相の少なくとも一方を蒸留す
る、上記1の方法。 14.蒸留生成物として得られたポリイソシアネートを
熱処理によりハロゲン化水素から遊離する、上記13の
方法。 15.熱処理を約20℃ないし約200℃の温度にて行
う、上記14の方法。本発明は説明の目的のために上記
に詳細に記述されているけれども、かかる詳細は専ら該
目的のためであること、並びに請求項により限定され得
る場合を除いて本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく種々の変更態様が本発明において当業者によりなさ
れ得ることが理解されるべきである。
Claims (1)
- 【請求項1】 非プロトン有機溶剤中の少なくとも2種
のポリイソシアネート異性体又はポリイソシアネート異
性体のカルバミン酸ハライドの混合物から、ポリイソシ
アネート異性体又はポリイソシアネート異性体のカルバ
ミン酸ハライドの混合物をより純粋な又はより濃厚な形
態で単離する方法において、 a) 1)非極性溶剤及び 2)無水ハロゲン化物の極性溶液 から成る二相系であって、より純粋な又はより濃厚な形
態で単離されるべき異性体混合物が1)及び2)の少な
くとも一方に存在している該二相系を、この系が均質に
なるまで混合し、 b) 別々の相が形成するようにし、そして c) b)で形成した別々の相を分離することを特徴と
する上記方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4200236.2 | 1992-01-08 | ||
DE4200236A DE4200236A1 (de) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | Verfahren zur isolierung von polyisocyanat-isomeren aus polyisocyanatgemischen |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271178A true JPH05271178A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=6449180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5015892A Pending JPH05271178A (ja) | 1992-01-08 | 1993-01-06 | ポリイソシアネート混合物からポリイソシアネート異性体を単離する方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5300616A (ja) |
EP (1) | EP0550908A3 (ja) |
JP (1) | JPH05271178A (ja) |
BR (1) | BR9300016A (ja) |
CA (1) | CA2086651A1 (ja) |
DE (1) | DE4200236A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3737729B2 (ja) * | 2001-09-26 | 2006-01-25 | 株式会社東芝 | 非水電解液電池および非水電解液 |
US20090222205A1 (en) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | Omega Engineering, Inc. | Data logger with indicia surface |
WO2020016118A1 (de) | 2018-07-16 | 2020-01-23 | Covestro Deutschland Ag | VERFAHREN ZUR HERSTELLUNG VON OLIGOMEREN POLYISOCYANATEN MIT ANSCHLIEßENDER FRAKTIONIERTER FLÜSSIG-FLÜSSIG-EXTRAKTION |
WO2020016117A1 (de) | 2018-07-16 | 2020-01-23 | Covestro Deutschland Ag | Verfahren zur herstellung von oligomeren polyisocyanaten |
CN114195974B (zh) * | 2021-12-06 | 2022-10-18 | 季华实验室 | 一种聚氨酯预聚体及其制备方法、聚氨酯产品 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1417087A (en) * | 1973-05-29 | 1975-12-10 | Ici Ltd | Polyisocyanates |
JPS5346944A (en) * | 1976-10-07 | 1978-04-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Preparation of liquid 4,4-diisocyanatedicyclohexylmethane |
US4246187A (en) * | 1979-07-17 | 1981-01-20 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Separation of 2,4-tolylene diisocyanate from mixtures of 2,4- and 2,6-tolylene diisocyanate |
DE3145010A1 (de) * | 1981-11-12 | 1983-05-19 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von 4,4'-diisocyanatodiphenylmethan |
DE3220439A1 (de) * | 1982-05-29 | 1983-12-01 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur abtrennung von technisch reinem 2,4-diisocyanatotoluol oder von, einen erhoehten gehalt an 2,4-diisocyanatotoluol aufweisenden, isomerengemischen von, im wesentlichen aus 2,4- und 2,6-diisocyanatotoluol bestehenden, isomerengemischen |
DE3915181A1 (de) * | 1989-05-10 | 1990-11-15 | Bayer Ag | Verfahren zur herstellung von polyisocyanaten |
-
1992
- 1992-01-08 DE DE4200236A patent/DE4200236A1/de not_active Withdrawn
- 1992-12-28 EP EP19920122082 patent/EP0550908A3/de not_active Withdrawn
- 1992-12-30 US US07/998,306 patent/US5300616A/en not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-01-04 CA CA002086651A patent/CA2086651A1/en not_active Abandoned
- 1993-01-06 BR BR9300016A patent/BR9300016A/pt not_active Application Discontinuation
- 1993-01-06 JP JP5015892A patent/JPH05271178A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0550908A3 (en) | 1993-11-03 |
DE4200236A1 (de) | 1993-07-15 |
US5300616A (en) | 1994-04-05 |
EP0550908A2 (de) | 1993-07-14 |
BR9300016A (pt) | 1993-07-13 |
CA2086651A1 (en) | 1993-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1413571B1 (en) | Process for the purification of toluenediisocyanate incorporating a dividing-wall distillation column for the final purification | |
US5925783A (en) | Process for the preparation of isocyanates | |
EP2445869B1 (en) | Process for the production of isocyanates, preferably diisocyanates and polyisocyanates with solvent recirculation | |
EP1371633A1 (en) | Process for the purification of mixtures of toluenediisocyanate incorporating a dividing-wall distillation column | |
JP4324560B2 (ja) | イソシアネート合成由来の反応混合物からの溶媒の分離及びその精製 | |
JP4567390B2 (ja) | 4,4′−メチレンジフェニルジイソシアネートおよび2,4′−メチレンジフェニルジイソシアネートの高い含有率を有するジフェニルメタン系列のジイソシアネートおよびポリイソシアネートの混合物の製造 | |
JP2003522725A (ja) | ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含み、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低減された混合物の製造方法 | |
JP6743068B2 (ja) | 化学反応用塩化水素製造方法 | |
JP4324559B2 (ja) | 反応混合物からのイソシアネートの分離 | |
JP4308776B2 (ja) | イソシアネートの製造 | |
EP0482490B1 (en) | Fractionation process of reaction mixture containing methylene bridged polyphenylene polyisocyanate | |
US5300616A (en) | Process for isolating polyisocyanate isomers from polyisocyanate mixtures | |
CN111630028A (zh) | 制备亚甲基二亚苯基二异氰酸酯和多亚甲基多亚苯基多异氰酸酯的方法 | |
US5684180A (en) | Fractionation and purification of aromatic polyamine mixtures and the use thereof | |
KR100381878B1 (ko) | 이소시아네이트의 제조 방법 | |
JPS60260543A (ja) | アミン混合物から芳香族モノアミンを遊離する方法 | |
US5648520A (en) | Fractionation and purification of aromatic polyamine and the use thereof | |
US5675035A (en) | Fractionation and purification of aromatic polyamine mixtures and the use thereof | |
JPS58222061A (ja) | 脂肪族イソシアナ−トの精製方法 |