JPH05270677A - 静電給紙装置および給紙用回転体の製造方法 - Google Patents
静電給紙装置および給紙用回転体の製造方法Info
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- JPH05270677A JPH05270677A JP4066160A JP6616092A JPH05270677A JP H05270677 A JPH05270677 A JP H05270677A JP 4066160 A JP4066160 A JP 4066160A JP 6616092 A JP6616092 A JP 6616092A JP H05270677 A JPH05270677 A JP H05270677A
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- Japan
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- paper
- surface layers
- fibers
- surface layer
- electrostatic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で必要とする動力および環境変動
が少なく安定して用紙を給紙すること。 【構成】 積載された用紙の帯電系列を挟んで帯電系列
が異なる第1、第2の表層14a,15aを有する給紙
用回転体1と、この給紙用回転体1の表層に接触し摩擦
帯電させると共に、その帯電系列が第1、第2の表層間
にある摩擦帯電部材4とを備えた。
が少なく安定して用紙を給紙すること。 【構成】 積載された用紙の帯電系列を挟んで帯電系列
が異なる第1、第2の表層14a,15aを有する給紙
用回転体1と、この給紙用回転体1の表層に接触し摩擦
帯電させると共に、その帯電系列が第1、第2の表層間
にある摩擦帯電部材4とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は複写機、プリンタ、フア
クシミリなどの画像形成装置に適用される給紙装置に係
り、特に、摩擦帯電による静電気力を利用した静電給紙
装置および給紙用回転体の製造方法に関する。
クシミリなどの画像形成装置に適用される給紙装置に係
り、特に、摩擦帯電による静電気力を利用した静電給紙
装置および給紙用回転体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電気力を利用した静電給紙装置とし
て、特開昭58−100042号公報には、積載シート
(用紙)を給送する帯電ベルトと、これを帯電する帯電
手段および除電する除電手段とを設けた構成が開示され
ている。
て、特開昭58−100042号公報には、積載シート
(用紙)を給送する帯電ベルトと、これを帯電する帯電
手段および除電する除電手段とを設けた構成が開示され
ている。
【0003】また、特開平3−152034号公報に
は、半導電性高分子物質とメツシユ材からなる基材ベル
ト上にパターン電極を形成し、パターン電極により用紙
を静電吸着して搬送する技術が開示されている。
は、半導電性高分子物質とメツシユ材からなる基材ベル
ト上にパターン電極を形成し、パターン電極により用紙
を静電吸着して搬送する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
装置のうち前者においては、ベルトが一方の電荷(プラ
スならプラスのみ)に帯電してしまうので、当然シート
も一方の電荷のみに帯電する。この帯電したシートが機
械内の次の搬送経路を通る際、ガイド板を帯電させるの
で、次のシートがガイド板にくつつき不送りとなる場合
があつた。また、シートにより感光体が帯電させられ、
これが原因で画像不良を引き起こす場合があつた。さら
に帯電したシートを除電するための除電機構が必要とな
り、コスト高となる欠点もあつた。
装置のうち前者においては、ベルトが一方の電荷(プラ
スならプラスのみ)に帯電してしまうので、当然シート
も一方の電荷のみに帯電する。この帯電したシートが機
械内の次の搬送経路を通る際、ガイド板を帯電させるの
で、次のシートがガイド板にくつつき不送りとなる場合
があつた。また、シートにより感光体が帯電させられ、
これが原因で画像不良を引き起こす場合があつた。さら
に帯電したシートを除電するための除電機構が必要とな
り、コスト高となる欠点もあつた。
【0005】一方、後者においては、半導電性高分子物
質の選択としてゴム材料が適していると述べられている
が、半導電性材料は非常に環境依存性が大きく、抵抗値
が温湿度によつて大きく変化してしまうという問題があ
る。またパターン電極の作成にスクリーン印刷、エツチ
ング等を提示しているが、工程が増えることによりコス
トが非常に高いものとなつてしまう。このように全体と
して材料費、加工費が非常に高いベルトとなるばかりで
なく、電源が必要であるという不具合もあつた。
質の選択としてゴム材料が適していると述べられている
が、半導電性材料は非常に環境依存性が大きく、抵抗値
が温湿度によつて大きく変化してしまうという問題があ
る。またパターン電極の作成にスクリーン印刷、エツチ
ング等を提示しているが、工程が増えることによりコス
トが非常に高いものとなつてしまう。このように全体と
して材料費、加工費が非常に高いベルトとなるばかりで
なく、電源が必要であるという不具合もあつた。
【0006】本発明は上記従来装置の欠点を解消し、簡
単な構成で、必要とする動力および環境変動も少なく、
安定して用紙を給紙することができる静電給紙装置およ
び給紙用回転体の製造方法を提供することを目的とす
る。
単な構成で、必要とする動力および環境変動も少なく、
安定して用紙を給紙することができる静電給紙装置およ
び給紙用回転体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、積載された
用紙の帯電系列を挟んで帯電系列が異なる第1、第2の
表層を有する給紙用回転体と、この給紙用回転体の表層
に接触し摩擦帯電させると共に、その帯電系列が第1、
第2の表層間にある摩擦帯電部材とを備えた第1の手段
により達成される。
用紙の帯電系列を挟んで帯電系列が異なる第1、第2の
表層を有する給紙用回転体と、この給紙用回転体の表層
に接触し摩擦帯電させると共に、その帯電系列が第1、
第2の表層間にある摩擦帯電部材とを備えた第1の手段
により達成される。
【0008】また上記目的は、積載された用紙の帯電系
列を挟んで帯電系列が異なる第1、第2の表層を有する
給紙用回転体と、この給紙用回転体の表層に接触し摩擦
帯電させると共に、その帯電系列が第1、第2の表層間
にある摩擦帯電部材とを備えた静電給紙装置の給紙用回
転体の製造方法において、基材表面に第1の繊維および
第2の繊維をそれぞれ被覆するか、あるいは部分的に第
1の繊維を有する第2の繊維を被覆し、次いで第1、第
2の繊維を加熱して第1、第2の繊維の両方または一方
を溶融して、第1、第2の表層を形成した第2の手段に
より達成される。
列を挟んで帯電系列が異なる第1、第2の表層を有する
給紙用回転体と、この給紙用回転体の表層に接触し摩擦
帯電させると共に、その帯電系列が第1、第2の表層間
にある摩擦帯電部材とを備えた静電給紙装置の給紙用回
転体の製造方法において、基材表面に第1の繊維および
第2の繊維をそれぞれ被覆するか、あるいは部分的に第
1の繊維を有する第2の繊維を被覆し、次いで第1、第
2の繊維を加熱して第1、第2の繊維の両方または一方
を溶融して、第1、第2の表層を形成した第2の手段に
より達成される。
【0009】
【作用】基材表面に第1の繊維および第2の繊維をそれ
ぞれ被覆するか、あるいは部分的に第1の繊維を有する
第2の繊維を被覆し、次いで第1、第2の繊維を加熱し
て第1、第2の繊維の両方または一方を溶融して形成さ
れた表層を持つ給紙用回転体は、回転しながら摩擦帯電
部材と摺接し、摩擦帯電部材により摩擦帯電される。こ
の際、帯電系列は、第1の表層<摩擦帯電部材<第2の
表層の順、あるいは第1の表層>摩擦帯電部材>第2の
表層の順となつており、第1の表層および第2の表層が
マイナス、プラス帯電する。
ぞれ被覆するか、あるいは部分的に第1の繊維を有する
第2の繊維を被覆し、次いで第1、第2の繊維を加熱し
て第1、第2の繊維の両方または一方を溶融して形成さ
れた表層を持つ給紙用回転体は、回転しながら摩擦帯電
部材と摺接し、摩擦帯電部材により摩擦帯電される。こ
の際、帯電系列は、第1の表層<摩擦帯電部材<第2の
表層の順、あるいは第1の表層>摩擦帯電部材>第2の
表層の順となつており、第1の表層および第2の表層が
マイナス、プラス帯電する。
【0010】これにより、給紙用回転体の表面に電気力
線が発生し、積載された用紙のうち最上位紙が給紙用回
転体に引き付けられ、給紙用回転体の回転と共に搬送方
向に移動される。
線が発生し、積載された用紙のうち最上位紙が給紙用回
転体に引き付けられ、給紙用回転体の回転と共に搬送方
向に移動される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】まず、本発明の原理を説明する。
【0013】多くの物質を相互に接触、摩擦させた時に
生じる電荷の極性(プラス、マイナス)を比較し、プラ
スに帯電しやすい物質からマイナスに帯電しやすい物質
まで順に配列したものが帯電系列である。
生じる電荷の極性(プラス、マイナス)を比較し、プラ
スに帯電しやすい物質からマイナスに帯電しやすい物質
まで順に配列したものが帯電系列である。
【0014】本発明のように、給紙用回転体の表面を構
成する第1の表層と第2の表層を摩擦帯電部材を用い
て、プラス、マイナスに帯電させるためには、これらの
帯電系列の関係が第1の表層<摩擦帯電部材<第2の表
層(逆の順序も可)にあればよい。本発明はこの点に着
目し、用紙への帯電を防止している。
成する第1の表層と第2の表層を摩擦帯電部材を用い
て、プラス、マイナスに帯電させるためには、これらの
帯電系列の関係が第1の表層<摩擦帯電部材<第2の表
層(逆の順序も可)にあればよい。本発明はこの点に着
目し、用紙への帯電を防止している。
【0015】また、第1の表層および第2の表層は規則
性を持つ必要はなく、分散系であれば、図3(a),
(b)のような電気力線が摩擦帯電部材で摩擦すること
で発生する。このループ状の電気力線の発生により最も
給紙用回転体に近い用紙を持ち上げることができるので
ある。もし、回転体表層が1種類の材料で構成される場
合は、摩擦帯電部材で摩擦したとしても電気力線はルー
プ状にならず同図(c)のように直線となるため、最上
位紙だけでなく次の用紙も持ち上げてしまい、効果はな
いのである。
性を持つ必要はなく、分散系であれば、図3(a),
(b)のような電気力線が摩擦帯電部材で摩擦すること
で発生する。このループ状の電気力線の発生により最も
給紙用回転体に近い用紙を持ち上げることができるので
ある。もし、回転体表層が1種類の材料で構成される場
合は、摩擦帯電部材で摩擦したとしても電気力線はルー
プ状にならず同図(c)のように直線となるため、最上
位紙だけでなく次の用紙も持ち上げてしまい、効果はな
いのである。
【0016】図1は実施例に係る静電給紙装置の構成図
である。
である。
【0017】図において、1は駆動ローラ2および従動
ローラ3に掛け渡された幅広、無端状の給紙用回転体で
あり、その表面にはブラシ状の摩擦帯電部材4が摺接す
るようになつている。5は給紙用回転体1の下方におい
て、底板6上に積載された用紙であり、5aは最上位
紙、5bはそれに続く用紙である。7は底板6を上方に
付勢するコイルばねである。
ローラ3に掛け渡された幅広、無端状の給紙用回転体で
あり、その表面にはブラシ状の摩擦帯電部材4が摺接す
るようになつている。5は給紙用回転体1の下方におい
て、底板6上に積載された用紙であり、5aは最上位
紙、5bはそれに続く用紙である。7は底板6を上方に
付勢するコイルばねである。
【0018】最上位紙5aは、プラス、マイナスに帯電
している給紙用回転体1の表面のループ状の電気力線a
により吸着されて回転する給紙用回転体1により搬送さ
れるが、駆動ローラ2の下端の接線部近傍に配置された
分離部材8により剥がされて、ガイド板9により案内さ
れ搬送ローラ10,11間にくわえ込まれるようになつ
ている。12は用紙センサ(用紙残量センサ)であり、
この用紙センサ12により最上位紙5aの位置を一定に
保つと共に、駆動ローラ2の駆動を制御する。図2
(a),(b)は給紙用回転体の製造工程を示す模式図
であり、(a)に示すように可撓性の基材13上に第1
の繊維14および第2の繊維15を交互に配列する。こ
の場合、帯電系列が、第1の繊維14<用紙9および摩
擦帯電部材4<第2の繊維15、(あるいはその逆の
順)となるように第1、第2の繊維14,15を選択す
る。
している給紙用回転体1の表面のループ状の電気力線a
により吸着されて回転する給紙用回転体1により搬送さ
れるが、駆動ローラ2の下端の接線部近傍に配置された
分離部材8により剥がされて、ガイド板9により案内さ
れ搬送ローラ10,11間にくわえ込まれるようになつ
ている。12は用紙センサ(用紙残量センサ)であり、
この用紙センサ12により最上位紙5aの位置を一定に
保つと共に、駆動ローラ2の駆動を制御する。図2
(a),(b)は給紙用回転体の製造工程を示す模式図
であり、(a)に示すように可撓性の基材13上に第1
の繊維14および第2の繊維15を交互に配列する。こ
の場合、帯電系列が、第1の繊維14<用紙9および摩
擦帯電部材4<第2の繊維15、(あるいはその逆の
順)となるように第1、第2の繊維14,15を選択す
る。
【0019】そしてこの第1、第2の繊維14,15を
加熱、溶融して(b)に示すような第1の表層14a、
第2の表層15aを得るものである。
加熱、溶融して(b)に示すような第1の表層14a、
第2の表層15aを得るものである。
【0020】基板13は駆動ローラ2、従動ローラ3に
接しているため、比較的耐磨耗性に優れたものを選ぶ必
要があるが、給紙用回転体1を構成する上で必ずしも必
要不可欠なものという訳ではない。なお、給紙用回転体
1は無端ベルト状でなくてもよく、ローラ形状として給
紙機構の部品点数を減らすことも可能である。
接しているため、比較的耐磨耗性に優れたものを選ぶ必
要があるが、給紙用回転体1を構成する上で必ずしも必
要不可欠なものという訳ではない。なお、給紙用回転体
1は無端ベルト状でなくてもよく、ローラ形状として給
紙機構の部品点数を減らすことも可能である。
【0021】また、第1、第2の繊維14,15を加
熱、溶融する目的としては、給紙用回転体1の表面を滑
らかにする(表面粗さを小さくする)ことにより、用紙
5のひつかかりをなくすことが挙げられる。従つて、繊
維14,15の一方の溶融で使用上問題ない場合もあ
る。また、繊維14,15を用い、溶融させずに使用で
きる場合もある。
熱、溶融する目的としては、給紙用回転体1の表面を滑
らかにする(表面粗さを小さくする)ことにより、用紙
5のひつかかりをなくすことが挙げられる。従つて、繊
維14,15の一方の溶融で使用上問題ない場合もあ
る。また、繊維14,15を用い、溶融させずに使用で
きる場合もある。
【0022】次にその動作説明を行う。
【0023】第1、第2の表層を持つ給紙用回転体1
は、回転しながら摩擦帯電部材4と摺接し、摩擦帯電部
材4により摩擦帯電される。この際、帯電系列は、第1
の表層14a<摩擦帯電部材4<第2の表層15aの
順、あるいは第1の表層14a>摩擦帯電部材4>第2
の表層15aの順となつており、第1の表層14aおよ
び第2の表層15aがマイナス、プラス帯電する。
は、回転しながら摩擦帯電部材4と摺接し、摩擦帯電部
材4により摩擦帯電される。この際、帯電系列は、第1
の表層14a<摩擦帯電部材4<第2の表層15aの
順、あるいは第1の表層14a>摩擦帯電部材4>第2
の表層15aの順となつており、第1の表層14aおよ
び第2の表層15aがマイナス、プラス帯電する。
【0024】これにより、給紙用回転体1の表面に電気
力線aが発生し、積載された用紙のうち最上位紙5aが
給紙用回転体1に引き付けられ、給紙用回転体1の回転
と共に搬送方向に移動される。
力線aが発生し、積載された用紙のうち最上位紙5aが
給紙用回転体1に引き付けられ、給紙用回転体1の回転
と共に搬送方向に移動される。
【0025】そして用紙は、分離部材8にて給紙用回転
体1より剥がされ、ガイド板9を通つて搬送ローラ1
0,11によつて次搬送経路へ送られる。
体1より剥がされ、ガイド板9を通つて搬送ローラ1
0,11によつて次搬送経路へ送られる。
【0026】次に、給紙用回転体1の製造時の材質およ
び加熱温度の実施例を挙げる。
び加熱温度の実施例を挙げる。
【0027】(実施例1) 給紙用回転体:(基材)ポリエチレンテレフタレート、
(繊維)ポリふつ化エチレン(マイナスに帯電)、ポリ
アミド6(プラスに帯電) 摩擦帯電部材:ポリエチレン 加熱温度 :300℃ (実施例2) 給紙用回転体:(基材)ポリエチレンテレフタレート、
(繊維)ポリエチレン(マイナスに帯電)、ポリアミド
6(プラスに帯電) 摩擦帯電部材:ポリウレタンゴム 加熱温度 :250℃ (実施例3)実施例1の2種類の繊維を織つたものを使
用、その他は実施例1と同様実験装置としては図1に示
すもので線速を80mm/sとした。用紙はA4普通紙
を使用した。
(繊維)ポリふつ化エチレン(マイナスに帯電)、ポリ
アミド6(プラスに帯電) 摩擦帯電部材:ポリエチレン 加熱温度 :300℃ (実施例2) 給紙用回転体:(基材)ポリエチレンテレフタレート、
(繊維)ポリエチレン(マイナスに帯電)、ポリアミド
6(プラスに帯電) 摩擦帯電部材:ポリウレタンゴム 加熱温度 :250℃ (実施例3)実施例1の2種類の繊維を織つたものを使
用、その他は実施例1と同様実験装置としては図1に示
すもので線速を80mm/sとした。用紙はA4普通紙
を使用した。
【0028】結果として、実施例1〜3のいずれも給紙
性能が良好であり、用紙の帯電は見られなかつた。
性能が良好であり、用紙の帯電は見られなかつた。
【0029】また、以上述べたきた第1繊維14、第2
繊維15および摩擦部材4の選択にあたつては下記のよ
うな帯電列を用いて各々の材質選択をすれば良いし、用
紙5の種類によつて変更することも可能である。
繊維15および摩擦部材4の選択にあたつては下記のよ
うな帯電列を用いて各々の材質選択をすれば良いし、用
紙5の種類によつて変更することも可能である。
【0030】プラス←ガラス、ポリアミド6、ポリウレ
タンゴム、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリエチレ
ン、ポリふつ化エチレン→マイナス
タンゴム、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリエチレ
ン、ポリふつ化エチレン→マイナス
【0031】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
給紙用回転体の表面に正負の帯電を持たせることによ
り、給紙後の用紙が帯電することがなく、従つて、用紙
の不送り、画像不良を未然に防止することができ、ま
た、摩擦帯電による吸着のため電力を最小限に抑えるこ
とができる。さらに用紙の材質に応じて帯電系列によ
り、給紙用回転体および摩擦帯電部材の材質を選択する
ことにより、吸着力を制御することができる。
給紙用回転体の表面に正負の帯電を持たせることによ
り、給紙後の用紙が帯電することがなく、従つて、用紙
の不送り、画像不良を未然に防止することができ、ま
た、摩擦帯電による吸着のため電力を最小限に抑えるこ
とができる。さらに用紙の材質に応じて帯電系列によ
り、給紙用回転体および摩擦帯電部材の材質を選択する
ことにより、吸着力を制御することができる。
【0032】請求項3および4記載の発明によれば、正
負の帯電を行うための第1、第2の表層を、第1、第2
の繊維を交互に配列するだけで簡単に形成することがで
きる。
負の帯電を行うための第1、第2の表層を、第1、第2
の繊維を交互に配列するだけで簡単に形成することがで
きる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、第1、第2
の繊維を加熱、溶融することで、用紙のひつかかりをな
くしてスムーズな給紙動作を行わせることができる。
の繊維を加熱、溶融することで、用紙のひつかかりをな
くしてスムーズな給紙動作を行わせることができる。
【0034】請求項6記載の発明によれば、第1、第2
の繊維を加熱、溶融するだけで、第1、第2の表層を持
つ給紙用回転体を容易に製造することができる。
の繊維を加熱、溶融するだけで、第1、第2の表層を持
つ給紙用回転体を容易に製造することができる。
【図1】本発明の実施例に係る静電給紙装置の構成図で
ある。
ある。
【図2】給紙用回転体の製造工程を示す模式図である。
【図3】各種の電気力線を示す模式図である。
1 給紙用回転体 2 駆動ローラ 3 従動ローラ 4 摩擦帯電部材 5 用紙 5a 最上位紙 10,11 搬送ローラ 13 基材 14 第1の繊維 14a 第1の表層 15 第2の繊維 15a 第2の表層
Claims (6)
- 【請求項1】 積載された用紙の帯電系列を挟んで帯電
系列が異なる第1、第2の表層を有する給紙用回転体
と、この給紙用回転体の表層に接触し摩擦帯電させると
共に、その帯電系列が第1、第2の表層間にある摩擦帯
電部材とを備えたことを特徴とする静電給紙装置。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記給紙用回転
体は用紙束の上方に配置され、最上位紙を吸着して順次
給紙することを特徴とする静電給紙装置。 - 【請求項3】 請求項1記載において、第1、第2の表
層を、第1の繊維および第2の繊維を交互に配列して構
成したことを特徴とする静電給紙装置。 - 【請求項4】 請求項3記載において、基材上に第1、
第2の繊維を配列したことを特徴とする静電給紙装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載において、第1、
第2の繊維の両方またはいずれか一方を加熱溶融して第
1、第2の表層を形成したことを特徴とする静電給紙装
置。 - 【請求項6】 積載された用紙の帯電系列を挟んで帯電
系列が異なる第1、第2の表層を有する給紙用回転体
と、この給紙用回転体の表層に接触し摩擦帯電させると
共に、その帯電系列が第1、第2の表層間にある摩擦帯
電部材とを備えた静電給紙装置の給紙用回転体の製造方
法において、基材表面に第1の繊維および第2の繊維を
それぞれ被覆するか、あるいは部分的に第1の繊維を有
する第2の繊維を被覆し、次いで第1、第2の繊維を加
熱して第1、第2の繊維の両方または一方を溶融して、
第1、第2の表層を形成したことを特徴とする給紙用回
転体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066160A JPH05270677A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 静電給紙装置および給紙用回転体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066160A JPH05270677A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 静電給紙装置および給紙用回転体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270677A true JPH05270677A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13307831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4066160A Pending JPH05270677A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 静電給紙装置および給紙用回転体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05270677A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5531436A (en) * | 1993-11-16 | 1996-07-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet transport apparatus with minimized load between electrostatic generating device and transport belt |
EP1894867A2 (en) * | 2006-08-31 | 2008-03-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Paper Feeding Apparatus and Image Forming Apparatus having the Same |
US20110121506A1 (en) * | 2009-11-25 | 2011-05-26 | Ricoh Company Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating same |
US8177217B2 (en) * | 2009-11-27 | 2012-05-15 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating same |
CN111776796A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-10-16 | 浙江炫跃新材料技术有限公司 | 一种碳纤维原料电磁进料装置 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP4066160A patent/JPH05270677A/ja active Pending
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