JPH05270228A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents
車両のサスペンション装置Info
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- JPH05270228A JPH05270228A JP9697692A JP9697692A JPH05270228A JP H05270228 A JPH05270228 A JP H05270228A JP 9697692 A JP9697692 A JP 9697692A JP 9697692 A JP9697692 A JP 9697692A JP H05270228 A JPH05270228 A JP H05270228A
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- JP
- Japan
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- spring
- spare tire
- suspension device
- vehicle
- damper unit
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/10—Independent suspensions
- B60G2200/14—Independent suspensions with lateral arms
- B60G2200/144—Independent suspensions with lateral arms with two lateral arms forming a parallelogram
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/30—Spring/Damper and/or actuator Units
- B60G2202/31—Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
- B60G2202/312—The spring being a wound spring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/12—Mounting of springs or dampers
- B60G2204/13—Mounting of springs or dampers with the spring, i.e. coil spring, or damper horizontally mounted
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レイアウト性が良く且つバネ・ダンパユニッ
トを有効活用してスペアタイヤの車室側への移動を規制
する。 【構成】 オイルダンパ31とこのオイルダンパ31の
外側に配設されるコイルバネ35とからなるバネ・ダン
パユニット30を備えた車両のサスペンション装置9に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部5を設け、
バネ・ダンパユニット30を、スペアタイヤ収納部5と
ダッシュパネル12間において左右のフロントサイドフ
レーム3よりも内側に、平面視にて車体前後方向に対し
て傾斜状に且つ側面視にてスペアタイヤの高さ方向中心
線よりも上方に配設した。
トを有効活用してスペアタイヤの車室側への移動を規制
する。 【構成】 オイルダンパ31とこのオイルダンパ31の
外側に配設されるコイルバネ35とからなるバネ・ダン
パユニット30を備えた車両のサスペンション装置9に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部5を設け、
バネ・ダンパユニット30を、スペアタイヤ収納部5と
ダッシュパネル12間において左右のフロントサイドフ
レーム3よりも内側に、平面視にて車体前後方向に対し
て傾斜状に且つ側面視にてスペアタイヤの高さ方向中心
線よりも上方に配設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のサスペンション装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のサスペンション装置と
して、ダンパとこのダンパの外側に配設されるコイルバ
ネとからなるバネ・ダンパユニットを備えたストラット
方式やダブルウィッシュボーン方式のサスペンション装
置が広く採用されており、通常このバネ・ダンパユニッ
トはホイールハウス内に収容されている。一方,実開昭
64−40708号公報に記載のように、車幅方向向き
のサスペンションクロスメンバ内にバネ・ダンパユニッ
トを配設し、エンジンルーム内の空間を有効活用できる
ようにしたサスペンション装置も提案されている。ま
た、自動車に搭載されるスペアタイヤは、通常フロント
エンジン方式の自動車では車体後部のトランク内に収納
され、またリヤエンジン方式の自動車ではボンネットの
下方の収納部内に収納されている。ところで、自動車衝
突時には、スペアタイヤが車室側への移動することも考
えられるので、通常車体に対するスペアタイヤの取付強
度を高めたり、別途補強部材などを設けてスペアタイヤ
付近の車体剛性を高めてある。しかし、バネ・ダンパユ
ニットを有効活用してスペアタイヤの車室側への移動を
規制する構成のものは、まだ提案されていない。
して、ダンパとこのダンパの外側に配設されるコイルバ
ネとからなるバネ・ダンパユニットを備えたストラット
方式やダブルウィッシュボーン方式のサスペンション装
置が広く採用されており、通常このバネ・ダンパユニッ
トはホイールハウス内に収容されている。一方,実開昭
64−40708号公報に記載のように、車幅方向向き
のサスペンションクロスメンバ内にバネ・ダンパユニッ
トを配設し、エンジンルーム内の空間を有効活用できる
ようにしたサスペンション装置も提案されている。ま
た、自動車に搭載されるスペアタイヤは、通常フロント
エンジン方式の自動車では車体後部のトランク内に収納
され、またリヤエンジン方式の自動車ではボンネットの
下方の収納部内に収納されている。ところで、自動車衝
突時には、スペアタイヤが車室側への移動することも考
えられるので、通常車体に対するスペアタイヤの取付強
度を高めたり、別途補強部材などを設けてスペアタイヤ
付近の車体剛性を高めてある。しかし、バネ・ダンパユ
ニットを有効活用してスペアタイヤの車室側への移動を
規制する構成のものは、まだ提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載のサス
ペンション装置では、サスペンションクロスメンバ内に
バネ・ダンパユニットを配設する関係上、サスペンショ
ンクロスメンバを大型化したり、サスペンションクロス
メンバの高さ位置を高く設定したりするなど、大幅な設
計変更を必要とし、レイアウト性が悪かった。しかも、
前記のようにして衝突時におけるスペアタイヤの車室側
への移動を規制する場合には、補強部材などにより部品
点数が増えたり、車体重量が増加したりするという問題
がある。本発明の目的は、レイアウト性が良く且つスペ
アタイヤの車室側への移動を規制し得る車両のサスペン
ション装置を提供することである。
ペンション装置では、サスペンションクロスメンバ内に
バネ・ダンパユニットを配設する関係上、サスペンショ
ンクロスメンバを大型化したり、サスペンションクロス
メンバの高さ位置を高く設定したりするなど、大幅な設
計変更を必要とし、レイアウト性が悪かった。しかも、
前記のようにして衝突時におけるスペアタイヤの車室側
への移動を規制する場合には、補強部材などにより部品
点数が増えたり、車体重量が増加したりするという問題
がある。本発明の目的は、レイアウト性が良く且つスペ
アタイヤの車室側への移動を規制し得る車両のサスペン
ション装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車両のサ
スペンション装置は、ダンパとこのダンパの外側に配設
されるコイルバネとからなるバネ・ダンパユニットを備
えた車両のサスペンション装置において、前記バネ・ダ
ンパユニットを、スペアタイヤ収納部と車室間において
サイドフレームよりも内側に、平面視にて車体前後方向
に対して傾斜状に配設したものである。請求項2に係る
車両のサスペンション装置は、請求項1に記載の装置に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部を設け、前
記バネ・ダンパユニットを、前記スペアタイヤ収納部と
ダッシュパネル間においてフロントサイドフレームより
も内側に配設したものである。
スペンション装置は、ダンパとこのダンパの外側に配設
されるコイルバネとからなるバネ・ダンパユニットを備
えた車両のサスペンション装置において、前記バネ・ダ
ンパユニットを、スペアタイヤ収納部と車室間において
サイドフレームよりも内側に、平面視にて車体前後方向
に対して傾斜状に配設したものである。請求項2に係る
車両のサスペンション装置は、請求項1に記載の装置に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部を設け、前
記バネ・ダンパユニットを、前記スペアタイヤ収納部と
ダッシュパネル間においてフロントサイドフレームより
も内側に配設したものである。
【0005】請求項3に係る車両のサスペンション装置
は、請求項2に記載の装置において、前記バネ・ダンパ
ユニットを、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中
心線よりも上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの
後退ゾーンに配設したものである。請求項4に係る車両
のサスペンション装置は、請求項1に記載の装置におい
て、前記バネ・ダンパユニットの車幅方向の内側端部を
ダッシュパネルの近くで車幅方向中心部に配設したもの
である。請求項5に係る車両のサスペンション装置は、
請求項1に記載の装置において、ボンネット内にスペア
タイヤ収納部を設け、このスペアタイヤ収納部の中心側
部分に下面開放の突出部を設け、前記バネ・ダンパユニ
ットの少なくとも内側端部を、前記スペアタイヤ収納部
の突出部内に配設したものである。
は、請求項2に記載の装置において、前記バネ・ダンパ
ユニットを、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中
心線よりも上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの
後退ゾーンに配設したものである。請求項4に係る車両
のサスペンション装置は、請求項1に記載の装置におい
て、前記バネ・ダンパユニットの車幅方向の内側端部を
ダッシュパネルの近くで車幅方向中心部に配設したもの
である。請求項5に係る車両のサスペンション装置は、
請求項1に記載の装置において、ボンネット内にスペア
タイヤ収納部を設け、このスペアタイヤ収納部の中心側
部分に下面開放の突出部を設け、前記バネ・ダンパユニ
ットの少なくとも内側端部を、前記スペアタイヤ収納部
の突出部内に配設したものである。
【0006】
【作用】請求項1においては、ダンパとこのダンパの外
側に配設されるコイルバネとからなるバネ・ダンパユニ
ットが、スペアタイヤ収納部と車室間においてサイドフ
レームよりも内側に、平面視にて車体前後方向に対して
傾斜状に配設されているので、衝突時におけるスペアタ
イヤの車室側への移動を、バネ・ダンパユニットを有効
活用して部品点数を増やすことな規制出来る。請求項2
においては、ボンネット内にスペアタイヤ収納部が設け
られ、バネ・ダンパユニットが、スペアタイヤ収納部と
ダッシュパネル間においてフロントサイドフレームより
も内側に配設されているので、前面衝突時におけるスペ
アタイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで規制出来
る。
側に配設されるコイルバネとからなるバネ・ダンパユニ
ットが、スペアタイヤ収納部と車室間においてサイドフ
レームよりも内側に、平面視にて車体前後方向に対して
傾斜状に配設されているので、衝突時におけるスペアタ
イヤの車室側への移動を、バネ・ダンパユニットを有効
活用して部品点数を増やすことな規制出来る。請求項2
においては、ボンネット内にスペアタイヤ収納部が設け
られ、バネ・ダンパユニットが、スペアタイヤ収納部と
ダッシュパネル間においてフロントサイドフレームより
も内側に配設されているので、前面衝突時におけるスペ
アタイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで規制出来
る。
【0007】請求項3においては、バネ・ダンパユニッ
トが、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中心線よ
りも上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの後退ゾ
ーンに配設されているので、前面衝突時におけるスペア
タイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで確実に規制
出来る。請求項4においては、バネ・ダンパユニットの
車幅方向の内側端部がダッシュパネルの近くで車幅方向
中心部に配設されているので、左右のサスペンション装
置のバネ・ダンパユニットを共通のブラケットなどを介
して車体に固定することが出来る。請求項5において
は、ボンネット内にスペアタイヤ収納部が設けられ、こ
のスペアタイヤ収納部の中心側部分に下面開放の突出部
が設けられ、バネ・ダンパユニットの少なくとも内側端
部が、スペアタイヤ収納部の突出部内に配設されている
ので、バネ・ダンパユニットのレイアウト性を高めつ
つ、前面衝突時におけるスペアタイヤの後退移動をバネ
・ダンパユニットで確実に規制出来る。
トが、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中心線よ
りも上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの後退ゾ
ーンに配設されているので、前面衝突時におけるスペア
タイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで確実に規制
出来る。請求項4においては、バネ・ダンパユニットの
車幅方向の内側端部がダッシュパネルの近くで車幅方向
中心部に配設されているので、左右のサスペンション装
置のバネ・ダンパユニットを共通のブラケットなどを介
して車体に固定することが出来る。請求項5において
は、ボンネット内にスペアタイヤ収納部が設けられ、こ
のスペアタイヤ収納部の中心側部分に下面開放の突出部
が設けられ、バネ・ダンパユニットの少なくとも内側端
部が、スペアタイヤ収納部の突出部内に配設されている
ので、バネ・ダンパユニットのレイアウト性を高めつ
つ、前面衝突時におけるスペアタイヤの後退移動をバネ
・ダンパユニットで確実に規制出来る。
【0008】
【発明の効果】前記作用の欄で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1によれば、バネ・ダンパ
ユニットをスペアタイヤ収納部と車室間においてサイド
フレームよりも内側に、平面視にて車体前後方向に対し
て傾斜状に配設してあるので、衝突時におけるスペアタ
イヤの車室側への移動を、バネ・ダンパユニットを有効
活用して部品点数を増やすことな規制出来る。請求項2
によれば、バネ・ダンパユニットを、スペアタイヤ収納
部とダッシュパネル間においてフロントサイドフレーム
よりも内側に配設してあるので、前面衝突時におけるス
ペアタイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで規制出
来る。
うな効果が得られる。請求項1によれば、バネ・ダンパ
ユニットをスペアタイヤ収納部と車室間においてサイド
フレームよりも内側に、平面視にて車体前後方向に対し
て傾斜状に配設してあるので、衝突時におけるスペアタ
イヤの車室側への移動を、バネ・ダンパユニットを有効
活用して部品点数を増やすことな規制出来る。請求項2
によれば、バネ・ダンパユニットを、スペアタイヤ収納
部とダッシュパネル間においてフロントサイドフレーム
よりも内側に配設してあるので、前面衝突時におけるス
ペアタイヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで規制出
来る。
【0009】請求項3によれば、バネ・ダンパユニット
を、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中心線より
も上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの後退ゾー
ンに配設してあるので、前面衝突時におけるスペアタイ
ヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで確実に規制出来
る。請求項4によれば、バネ・ダンパユニットの車幅方
向の内側端部をダッシュパネルの近くで車幅方向中心部
に配設してあるので、左右のサスペンション装置のバネ
・ダンパユニットの内側端部を共通のブラケットなどを
介して車体に固定することが出来る。請求項5によれ
ば、スペアタイヤ収納部の中心側部分に下面開放の突出
部を設け、バネ・ダンパユニットの少なくとも内側端部
を、スペアタイヤ収納部の突出部内に配設してあるの
で、バネ・ダンパユニットのレイアウト性を高めつつ、
前面衝突時におけるスペアタイヤの後退移動をバネ・ダ
ンパユニットで確実に規制出来る。
を、側面視においてスペアタイヤの高さ方向中心線より
も上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤの後退ゾー
ンに配設してあるので、前面衝突時におけるスペアタイ
ヤの後退移動をバネ・ダンパユニットで確実に規制出来
る。請求項4によれば、バネ・ダンパユニットの車幅方
向の内側端部をダッシュパネルの近くで車幅方向中心部
に配設してあるので、左右のサスペンション装置のバネ
・ダンパユニットの内側端部を共通のブラケットなどを
介して車体に固定することが出来る。請求項5によれ
ば、スペアタイヤ収納部の中心側部分に下面開放の突出
部を設け、バネ・ダンパユニットの少なくとも内側端部
を、スペアタイヤ収納部の突出部内に配設してあるの
で、バネ・ダンパユニットのレイアウト性を高めつつ、
前面衝突時におけるスペアタイヤの後退移動をバネ・ダ
ンパユニットで確実に規制出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、リヤエンジン・リヤドライブ方式の
自動車のフロントサスペンション装置に本発明を適用し
た場合のものであり、自動車の前後左右を基準に前後左
右を定義して説明する。図1〜図3に示すように、自動
車1の後部にはエンジン2が設けられ、前部には閉断面
状の左右1対のフロントサイドフレーム3が車体前後方
向向きに設けられ、左右のフロントサイドフレーム3間
にはスペアタイヤ4を収納する為のタイヤ収納部5を有
するフロア6が設けられ、左右のフロントサイドフレー
ム3の前端近傍部間にはラジエータユニット7が設けら
れ、左右のフロントサイドフレーム3の後端部は略鉛直
方向向きの壁状のダッシュパネル12に連結され、ダッ
シュパネル12の上端部は車幅方向に延びる閉断面状の
カウルボックス13に連結され、左右のフロントサイド
フレーム3の後部間に亙ってサスペンションクロスメン
バ8が設けられ、サスペンションクロスメンバ8の左右
両側にはダブルウィッシュボーン方式のサスペンション
装置9が夫々設けられ、左右の前輪10はサスペンショ
ン装置9を介して夫々独立懸架されている。
する。本実施例は、リヤエンジン・リヤドライブ方式の
自動車のフロントサスペンション装置に本発明を適用し
た場合のものであり、自動車の前後左右を基準に前後左
右を定義して説明する。図1〜図3に示すように、自動
車1の後部にはエンジン2が設けられ、前部には閉断面
状の左右1対のフロントサイドフレーム3が車体前後方
向向きに設けられ、左右のフロントサイドフレーム3間
にはスペアタイヤ4を収納する為のタイヤ収納部5を有
するフロア6が設けられ、左右のフロントサイドフレー
ム3の前端近傍部間にはラジエータユニット7が設けら
れ、左右のフロントサイドフレーム3の後端部は略鉛直
方向向きの壁状のダッシュパネル12に連結され、ダッ
シュパネル12の上端部は車幅方向に延びる閉断面状の
カウルボックス13に連結され、左右のフロントサイド
フレーム3の後部間に亙ってサスペンションクロスメン
バ8が設けられ、サスペンションクロスメンバ8の左右
両側にはダブルウィッシュボーン方式のサスペンション
装置9が夫々設けられ、左右の前輪10はサスペンショ
ン装置9を介して夫々独立懸架されている。
【0011】前記左右のサスペンション装置9は対称の
構成なので、左側のサスペンション装置9について説明
すると、図1・図2に示すように、サスペンションクロ
スメンバ8の左方にはA型のアッパアーム20及びロア
アーム21が上下に所定距離隔てて配設され、前後に分
岐したアッパアーム20の右端部はサスペンションクロ
スメンバ8の上段部に図示外の軸部材及びラバー部材を
介して夫々略前後方向向きの軸心X1回りに揺動自在に
枢支され、前後に分岐したロアアーム21の右端部はサ
スペンションクロスメンバ8の下端近傍部に図示外の軸
部材及びラバー部材を介して夫々略前後方向向きの軸心
X2回りに揺動自在に枢支され、アッパアーム20及び
ロアアーム21の左端部はボールジョイン22・23を
介してホイールサポート11の上端部及び下端部に夫々
揺動自在に連結され、サスペンションクロスメンバ8の
車幅方向に延びる本体部にはステアリングギヤユニット
24が設けられ、ステアリングギヤユニット24のタイ
ロッド25はホイールサポート11の前方へ延びるアー
ム部11aに連結され、アッパアーム20の左端近傍部
はバネ・ダンパユニット30にリンク機構50を介して
連結されている。
構成なので、左側のサスペンション装置9について説明
すると、図1・図2に示すように、サスペンションクロ
スメンバ8の左方にはA型のアッパアーム20及びロア
アーム21が上下に所定距離隔てて配設され、前後に分
岐したアッパアーム20の右端部はサスペンションクロ
スメンバ8の上段部に図示外の軸部材及びラバー部材を
介して夫々略前後方向向きの軸心X1回りに揺動自在に
枢支され、前後に分岐したロアアーム21の右端部はサ
スペンションクロスメンバ8の下端近傍部に図示外の軸
部材及びラバー部材を介して夫々略前後方向向きの軸心
X2回りに揺動自在に枢支され、アッパアーム20及び
ロアアーム21の左端部はボールジョイン22・23を
介してホイールサポート11の上端部及び下端部に夫々
揺動自在に連結され、サスペンションクロスメンバ8の
車幅方向に延びる本体部にはステアリングギヤユニット
24が設けられ、ステアリングギヤユニット24のタイ
ロッド25はホイールサポート11の前方へ延びるアー
ム部11aに連結され、アッパアーム20の左端近傍部
はバネ・ダンパユニット30にリンク機構50を介して
連結されている。
【0012】前記バネ・ダンパユニット30は、オイル
ダンパ31と、オイルダンパ31の外側においてオイル
ダンパ31のシリンダ本体32の鍔部32aとピストン
ロッド33の途中部に設けられたバネ受部材34間に配
設された圧縮コイルバネ35と、を備えた一般的な構成
のものであり、このバネ・ダンパユニット30は、図1
・図2・図4に示すように、スペアタイヤ収納部5とカ
ウルボックス13間において左右のフロントサイドフレ
ーム3の内側に、平面視にて前後方向に対して所定の角
度をなす後方斜め右向きの傾斜状に且つ側面視にてスペ
アタイヤ4の高さ方向中心線Cよりも上方且つ前面衝突
時におけるスペアタイヤ4の後退ゾーン40に配設さ
れ、カウルボックス13の車幅方向略中央部にはダッシ
ュパネル12に沿って下方へ延びる固定部41が設けら
れ、シリンダ本体32の後端部は固定部41の上端部の
左部にブラケット部材42及び軸部材43を介して回動
自在に連結されている。尚、右側のバネ・ダンパユニッ
ト30のシリンダ本体32の後端部は、前記固定部41
の右部にブラケット部材44及び軸部材45を介して回
動自在に連結されている。
ダンパ31と、オイルダンパ31の外側においてオイル
ダンパ31のシリンダ本体32の鍔部32aとピストン
ロッド33の途中部に設けられたバネ受部材34間に配
設された圧縮コイルバネ35と、を備えた一般的な構成
のものであり、このバネ・ダンパユニット30は、図1
・図2・図4に示すように、スペアタイヤ収納部5とカ
ウルボックス13間において左右のフロントサイドフレ
ーム3の内側に、平面視にて前後方向に対して所定の角
度をなす後方斜め右向きの傾斜状に且つ側面視にてスペ
アタイヤ4の高さ方向中心線Cよりも上方且つ前面衝突
時におけるスペアタイヤ4の後退ゾーン40に配設さ
れ、カウルボックス13の車幅方向略中央部にはダッシ
ュパネル12に沿って下方へ延びる固定部41が設けら
れ、シリンダ本体32の後端部は固定部41の上端部の
左部にブラケット部材42及び軸部材43を介して回動
自在に連結されている。尚、右側のバネ・ダンパユニッ
ト30のシリンダ本体32の後端部は、前記固定部41
の右部にブラケット部材44及び軸部材45を介して回
動自在に連結されている。
【0013】前記リンク機構50について説明すると、
図1・図2・図4に示すように、フロントサイドフレー
ム3の後部上面には支持ブラケット51が固着され、支
持ブラケット51には上下方向向きの軸部材52が上方
へ突出状に設けられ、軸部材52には上下1対のリンク
部材53が回動自在に枢支され、オイルダンパ31のピ
ストンロッド33の前端部は両リンク部材53の右端部
に上下方向向きの軸部材54を介して回動自在に連結さ
れ、両リンク部材53の左端部間にはリンクロッド55
の一端部が図示外のボールジョイントを介して連結さ
れ、リンクロッド55の他端部はアッパアーム20の左
端近傍部に固定されたブラケット部材56に図示外のボ
ールジョイントを介して連結されている。
図1・図2・図4に示すように、フロントサイドフレー
ム3の後部上面には支持ブラケット51が固着され、支
持ブラケット51には上下方向向きの軸部材52が上方
へ突出状に設けられ、軸部材52には上下1対のリンク
部材53が回動自在に枢支され、オイルダンパ31のピ
ストンロッド33の前端部は両リンク部材53の右端部
に上下方向向きの軸部材54を介して回動自在に連結さ
れ、両リンク部材53の左端部間にはリンクロッド55
の一端部が図示外のボールジョイントを介して連結さ
れ、リンクロッド55の他端部はアッパアーム20の左
端近傍部に固定されたブラケット部材56に図示外のボ
ールジョイントを介して連結されている。
【0014】前記サスペンション装置9では、図1・図
2・図4に示すように、前輪10がバンプしたときに
は、実線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド55が移
動するとともにリンク部材53が回動してピストンロッ
ド33が退入し、またリバウンドしたときには、仮想線
で図示の矢印の方向へ、リンクロッド55が移動すると
ともにリンク部材53が回動してピストンロッド33が
伸長することで、オイルダンパ31及びコイルバネ35
でもって前輪10に作用する上下方向の振動が吸収され
る。
2・図4に示すように、前輪10がバンプしたときに
は、実線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド55が移
動するとともにリンク部材53が回動してピストンロッ
ド33が退入し、またリバウンドしたときには、仮想線
で図示の矢印の方向へ、リンクロッド55が移動すると
ともにリンク部材53が回動してピストンロッド33が
伸長することで、オイルダンパ31及びコイルバネ35
でもって前輪10に作用する上下方向の振動が吸収され
る。
【0015】次に、前記サスペンション装置9の作用に
ついて説明する。バネ・ダンパユニット30を、スペア
タイヤ収納部5とカウルボックス13間において左右の
フロントサイドフレーム3の内側に、平面視にて前後方
向に対して所定の角度をなす後方斜め右向きの傾斜状に
且つ側面視にてスペアタイヤ4の高さ方向中心線よりも
上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤ4の後退ゾー
ン40に配設してあるので、左右のバネ・ダンパユニッ
ト30を有効活用して前面衝突時におけるスペアタイヤ
4の後方への移動を規制することが出来る。左右のバネ
・ダンパユニット30の後端部を共通の固定部41に回
動自在に支持することが出来、バネ・ダンパユニット3
0のレイアウト性を向上出来る。以上のように、左右の
バネ・ダンパユニット30を有効活用して前面衝突時に
おけるスペアタイヤ4の後方への移動を規制出来るこ
と、バネ・ダンパユニット30をレイアウト性を向上出
来ること、などの効果が得られる。
ついて説明する。バネ・ダンパユニット30を、スペア
タイヤ収納部5とカウルボックス13間において左右の
フロントサイドフレーム3の内側に、平面視にて前後方
向に対して所定の角度をなす後方斜め右向きの傾斜状に
且つ側面視にてスペアタイヤ4の高さ方向中心線よりも
上方且つ前面衝突時におけるスペアタイヤ4の後退ゾー
ン40に配設してあるので、左右のバネ・ダンパユニッ
ト30を有効活用して前面衝突時におけるスペアタイヤ
4の後方への移動を規制することが出来る。左右のバネ
・ダンパユニット30の後端部を共通の固定部41に回
動自在に支持することが出来、バネ・ダンパユニット3
0のレイアウト性を向上出来る。以上のように、左右の
バネ・ダンパユニット30を有効活用して前面衝突時に
おけるスペアタイヤ4の後方への移動を規制出来るこ
と、バネ・ダンパユニット30をレイアウト性を向上出
来ること、などの効果が得られる。
【0016】次に、前記サスペンション装置9の別実施
例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。 〔第1別実施例〕・・・図5〜図8参照 以下、第1別実施例に係るサスペンション装置60につ
いて説明するが、このサスペンション装置60は、前記
実施例と同様に車体前部に左右対称に1対設けられるの
で左側のものについて説明する。前記ダッシュパネル1
2の車幅方向中央部の下部には略台形状の開口部61が
形成され、前後方向に延びるフロアトンネル62の前端
部は開口部61の外縁部に結合され、フロアトンネル6
2の前端近傍部にはバネ・ダンパユニット30の一端部
を固定支持する為のボックス状の支持部材63が設けら
れている。
例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。 〔第1別実施例〕・・・図5〜図8参照 以下、第1別実施例に係るサスペンション装置60につ
いて説明するが、このサスペンション装置60は、前記
実施例と同様に車体前部に左右対称に1対設けられるの
で左側のものについて説明する。前記ダッシュパネル1
2の車幅方向中央部の下部には略台形状の開口部61が
形成され、前後方向に延びるフロアトンネル62の前端
部は開口部61の外縁部に結合され、フロアトンネル6
2の前端近傍部にはバネ・ダンパユニット30の一端部
を固定支持する為のボックス状の支持部材63が設けら
れている。
【0017】前記バネ・ダンパユニット30は、図5・
図6に示すように、スペアタイヤ収納部5とダッシュパ
ネル12間において左右のフロントサイドフレーム3の
内側に、平面視にて前後方向に対して所定の角度をなす
後方斜め右向きの傾斜状に且つ側面視にて後方下がりの
傾斜状に配設され、バネ・ダンパユニット30はバネ受
部材34を介して支持部材63の左部に固定支持され、
オイルダンパ31のピストンロッド33は支持部材63
内に突出状に配置され、オイルダンパ31のシリンダ本
体32の前端部はリンク機構70を介してロアアーム2
1の左端近傍部に連結されている。
図6に示すように、スペアタイヤ収納部5とダッシュパ
ネル12間において左右のフロントサイドフレーム3の
内側に、平面視にて前後方向に対して所定の角度をなす
後方斜め右向きの傾斜状に且つ側面視にて後方下がりの
傾斜状に配設され、バネ・ダンパユニット30はバネ受
部材34を介して支持部材63の左部に固定支持され、
オイルダンパ31のピストンロッド33は支持部材63
内に突出状に配置され、オイルダンパ31のシリンダ本
体32の前端部はリンク機構70を介してロアアーム2
1の左端近傍部に連結されている。
【0018】前記バネ・ダンパユニット30のオイルダ
ンパ31は、図7に示すよに、DCモータ式アクチュエ
ータ64と、ピストンロッド33内を挿通するコントロ
ールロッドと、コントロールロッドの端部に連動連結さ
れたロータリバルブとを有する減衰力可変機構を備え、
アクチュエータ64でコントロールロッドを介してロー
タリバルブを回転操作し、バイパスオリフィスを開閉す
ることで減衰力を切り換えれるように構成され、アクチ
ュエータ64は支持部材63内に設けられたブラケット
65に固定されている。尚、前記減衰力可変機構は一般
的な構成のものなので詳細な説明を省略する。右側のサ
スペンション装置のバネ・ダンパユニット30は支持部
材63の右部に固定支持され、左右の減衰力可変機構の
アクチュエータ64は支持部材63内に車幅方向に所定
の隙間をあけて接近配置されている。
ンパ31は、図7に示すよに、DCモータ式アクチュエ
ータ64と、ピストンロッド33内を挿通するコントロ
ールロッドと、コントロールロッドの端部に連動連結さ
れたロータリバルブとを有する減衰力可変機構を備え、
アクチュエータ64でコントロールロッドを介してロー
タリバルブを回転操作し、バイパスオリフィスを開閉す
ることで減衰力を切り換えれるように構成され、アクチ
ュエータ64は支持部材63内に設けられたブラケット
65に固定されている。尚、前記減衰力可変機構は一般
的な構成のものなので詳細な説明を省略する。右側のサ
スペンション装置のバネ・ダンパユニット30は支持部
材63の右部に固定支持され、左右の減衰力可変機構の
アクチュエータ64は支持部材63内に車幅方向に所定
の隙間をあけて接近配置されている。
【0019】前記リンク機構70について説明すると、
図5・図6・図8に示すように、フロントサイドフレー
ム3の下壁部の後部には取付ブラケット部材71が固定
され、取付ブラケット71には前後1対のリンク部材7
2が軸部材73を介して回動自在に支持され、オイルダ
ンパ31のシリンダ本体32の後端部は両リンク部材7
2の右端部に回動自在に連結され、両リンク部材72の
左端部間には図示外のボールジョイントを介してリンク
ロッド74の一端部が連結され、リンクロッド74の他
端部はロアアーム21の左端近傍部に固定されたブラケ
ット部材75に図示外のボールジョイントを介して連結
されている。
図5・図6・図8に示すように、フロントサイドフレー
ム3の下壁部の後部には取付ブラケット部材71が固定
され、取付ブラケット71には前後1対のリンク部材7
2が軸部材73を介して回動自在に支持され、オイルダ
ンパ31のシリンダ本体32の後端部は両リンク部材7
2の右端部に回動自在に連結され、両リンク部材72の
左端部間には図示外のボールジョイントを介してリンク
ロッド74の一端部が連結され、リンクロッド74の他
端部はロアアーム21の左端近傍部に固定されたブラケ
ット部材75に図示外のボールジョイントを介して連結
されている。
【0020】前記サスペンション装置60では、図5・
図6に示すように、前輪10がバンプしたときには、実
線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド74が移動する
とともにリンク部材72が回動してピストンロッド33
が伸長し、またリバウンドしたときには、仮想線で図示
の矢印の方向へ、リンクロッド74が移動するとともに
リンク部材72が回動してピストンロッド33が退入す
ることで、オイルダンパ31及びコイルバネ35でもっ
て前輪10に作用する上下方向の振動が吸収される。こ
のように、バネ・ダンパユニット30を介してフロント
サイドフレーム3と支持部材63とを連結してあるの
で、フロントサイドフレーム3の後部の強度・剛性を高
めて前面衝突時におけるスペアタイヤ4の後退移動を規
制出来る。しかも、左右のバネ・ダンパユニット30の
後端部を車幅方向中央部に接近して配置してあるので、
共通の支持部材63でもって左右のバネ・ダンパユニッ
ト30の一端部を車体に固定出来るとともに、アクチュ
エータ64への通電系を大幅に簡略化出来る。
図6に示すように、前輪10がバンプしたときには、実
線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド74が移動する
とともにリンク部材72が回動してピストンロッド33
が伸長し、またリバウンドしたときには、仮想線で図示
の矢印の方向へ、リンクロッド74が移動するとともに
リンク部材72が回動してピストンロッド33が退入す
ることで、オイルダンパ31及びコイルバネ35でもっ
て前輪10に作用する上下方向の振動が吸収される。こ
のように、バネ・ダンパユニット30を介してフロント
サイドフレーム3と支持部材63とを連結してあるの
で、フロントサイドフレーム3の後部の強度・剛性を高
めて前面衝突時におけるスペアタイヤ4の後退移動を規
制出来る。しかも、左右のバネ・ダンパユニット30の
後端部を車幅方向中央部に接近して配置してあるので、
共通の支持部材63でもって左右のバネ・ダンパユニッ
ト30の一端部を車体に固定出来るとともに、アクチュ
エータ64への通電系を大幅に簡略化出来る。
【0021】〔第2別実施例〕・・・図9〜図10参照 以下、第2別実施例に係るサスペンション装置80につ
いて説明するが、このサスペンション装置80は、前記
実施例と同様に車体前部に左右対称に1対設けられるの
で左側のものについて説明する。図9・図10に示すよ
うに、スペアタイヤ収納部5の中央部には下面開放の突
出部81が上方へ向けて突出状に形成され、バネ・ダン
パユニット30は、スペアタイヤ収納部5の下側におい
て左右のフロントサイドフレーム3の内側に、平面視に
て前後方向に対して所定の角度をなす後方斜め左向きの
傾斜状に且つ側面視にて後方下がりの傾斜状に配設さ
れ、バネ・ダンパユニット30の前半部は突出部81内
に配設され、オイルダンパ31のシリンダ本体32の前
端部はブラケット部材82を介して突出部81の周壁前
部の上段部に回動自在に支持され、オイルダンパ31の
ピストンロッド33の後端部はリンク機構90を介して
ロアアーム20の左端近傍部に連結されている。
いて説明するが、このサスペンション装置80は、前記
実施例と同様に車体前部に左右対称に1対設けられるの
で左側のものについて説明する。図9・図10に示すよ
うに、スペアタイヤ収納部5の中央部には下面開放の突
出部81が上方へ向けて突出状に形成され、バネ・ダン
パユニット30は、スペアタイヤ収納部5の下側におい
て左右のフロントサイドフレーム3の内側に、平面視に
て前後方向に対して所定の角度をなす後方斜め左向きの
傾斜状に且つ側面視にて後方下がりの傾斜状に配設さ
れ、バネ・ダンパユニット30の前半部は突出部81内
に配設され、オイルダンパ31のシリンダ本体32の前
端部はブラケット部材82を介して突出部81の周壁前
部の上段部に回動自在に支持され、オイルダンパ31の
ピストンロッド33の後端部はリンク機構90を介して
ロアアーム20の左端近傍部に連結されている。
【0022】前記リンク機構90について説明すると、
フロントサイドフレーム3の下壁部には取付ブラケット
部材91が固定され、取付ブラケット91には前後1対
のリンク部材92が軸部材93を介して回動自在に支持
され、オイルダンパ31のピストンロッド33の後端部
は両リンク部材92の右端部に回動自在に連結され、両
リンク部材92の左端部間には図示外のボールジョイン
トを介してリンクロッド94の一端部が連結され、リン
クロッド94の他端部はロアアーム21の左端近傍部に
固定されたブラケット部材95に図示外のボールジョイ
ントを介して連結されている。
フロントサイドフレーム3の下壁部には取付ブラケット
部材91が固定され、取付ブラケット91には前後1対
のリンク部材92が軸部材93を介して回動自在に支持
され、オイルダンパ31のピストンロッド33の後端部
は両リンク部材92の右端部に回動自在に連結され、両
リンク部材92の左端部間には図示外のボールジョイン
トを介してリンクロッド94の一端部が連結され、リン
クロッド94の他端部はロアアーム21の左端近傍部に
固定されたブラケット部材95に図示外のボールジョイ
ントを介して連結されている。
【0023】前記サスペンション装置80では、図9・
図10に示すように、前輪10がバンプしたときには、
実線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド94が移動す
るとともにリンク部材92が回動してピストンロッド3
3が伸長し、またリバウンドしたときには、仮想線で図
示の矢印の方向へ、リンクロッド94が移動するととも
にリンク部材92が回動してピストンロッド33が退入
することで、オイルダンパ31及びコイルバネ35でも
って前輪10に作用する上下方向の振動が吸収される。
このように、バネ・ダンパユニット30の前半部を突出
部81内に配設してあるので、バネ・ダンパユニット3
0のレイアウト性を向上出来ること、前面衝突時におけ
るスペアタイヤ4の車室側への移動をバネ・ダンパユニ
ット30でもって規制出来ること、などの効果が得られ
る。
図10に示すように、前輪10がバンプしたときには、
実線で図示の矢印の方向へ、リンクロッド94が移動す
るとともにリンク部材92が回動してピストンロッド3
3が伸長し、またリバウンドしたときには、仮想線で図
示の矢印の方向へ、リンクロッド94が移動するととも
にリンク部材92が回動してピストンロッド33が退入
することで、オイルダンパ31及びコイルバネ35でも
って前輪10に作用する上下方向の振動が吸収される。
このように、バネ・ダンパユニット30の前半部を突出
部81内に配設してあるので、バネ・ダンパユニット3
0のレイアウト性を向上出来ること、前面衝突時におけ
るスペアタイヤ4の車室側への移動をバネ・ダンパユニ
ット30でもって規制出来ること、などの効果が得られ
る。
【0024】尚、本実施例では、リンクロッド55の他
端部をアッパアーム20に連結したが、ロアアーム21
に連結してもよい。また、リンクロッド74・94の他
端部をロアアーム21に連結したが、アッパアーム20
に連結してもよい。尚、本実施例では、ダブルウィッシ
ュボーン方式のフロントサスペンション装置9に本発明
を適用したが、ストラット方式やマルチリンク方式のフ
ロントサスペンション装置やリヤサスペンション装置に
対しても本発明を同様に適用出来る。また、本実施例で
は、リヤエンジン・リヤドライブ方式の自動車に本発明
を適用したが、フロントエンジン・リヤドライブ方式や
フロントエンジン・フロントドライブ方式の自動車に対
しても本発明を同様に適用出来る。
端部をアッパアーム20に連結したが、ロアアーム21
に連結してもよい。また、リンクロッド74・94の他
端部をロアアーム21に連結したが、アッパアーム20
に連結してもよい。尚、本実施例では、ダブルウィッシ
ュボーン方式のフロントサスペンション装置9に本発明
を適用したが、ストラット方式やマルチリンク方式のフ
ロントサスペンション装置やリヤサスペンション装置に
対しても本発明を同様に適用出来る。また、本実施例で
は、リヤエンジン・リヤドライブ方式の自動車に本発明
を適用したが、フロントエンジン・リヤドライブ方式や
フロントエンジン・フロントドライブ方式の自動車に対
しても本発明を同様に適用出来る。
【図1】自動車前部の左半分の横断面図である。
【図2】自動車前部の縦断面図である。
【図3】自動車後部のサスペンション装置及びパワーユ
ニットの側面図である。
ニットの側面図である。
【図4】バネ・ダンパユニット付近の要部斜視図であ
る。
る。
【図5】第1別実施例に係るサスペンション装置の図1
相当図である。
相当図である。
【図6】第1別実施例に係るサスペンション装置の図2
相当図である。
相当図である。
【図7】リンク機構の要部斜視図である。
【図8】フロアトンネル付近の正面図である。
【図9】第2別実施例に係るサスペンション装置の図1
相当図である。
相当図である。
【図10】第2別実施例に係るサスペンション装置の図
2相当図である。
2相当図である。
【符号の説明】 3 フロントサイドフレーム 4 スペアタイヤ 5 スペアタイヤ収納部 9 サスペンション装置 12 ダッシュパネル 13 フロアトンネル 30 バネ・ダンパユニット 31 オイルダンパ 35 コイルバネ 51 第1取付ブラケット 53 リンク部材 60 サスペンション装置 80 サスペンション装置 81 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 直浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ダンパとこのダンパの外側に配設される
コイルバネとからなるバネ・ダンパユニットを備えた車
両のサスペンション装置において、 前記バネ・ダンパユニットを、スペアタイヤ収納部と車
室間においてサイドフレームよりも内側に、平面視にて
車体前後方向に対して傾斜状に配設したことを特徴とす
る車両のサスペンション装置。 - 【請求項2】 請求項1の車両のサスペンション装置に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部を設け、前
記バネ・ダンパユニットを、前記スペアタイヤ収納部と
ダッシュパネル間においてフロントサイドフレームより
も内側に配設したことを特徴とする車両のサスペンショ
ン装置。 - 【請求項3】 請求項2の車両のサスペンション装置に
おいて、前記バネ・ダンパユニットを、側面視において
スペアタイヤの高さ方向中心線よりも上方且つ前面衝突
時におけるスペアタイヤの後退ゾーンに配設したことを
特徴とする車両のサスペンション装置。 - 【請求項4】 請求項1の車両のサスペンション装置に
おいて、前記バネ・ダンパユニットの車幅方向の内側端
部をダッシュパネルの近くで車幅方向中心部に配設した
ことを特徴とする車両のサスペンション装置。 - 【請求項5】 請求項1の車両のサスペンション装置に
おいて、ボンネット内にスペアタイヤ収納部を設け、こ
のスペアタイヤ収納部の中心側部分に下面開放の突出部
を設け、前記バネ・ダンパユニットの少なくとも内側端
部を、前記スペアタイヤ収納部の突出部内に配設したこ
とを特徴とする車両のサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9697692A JPH05270228A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のサスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9697692A JPH05270228A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のサスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270228A true JPH05270228A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14179250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9697692A Pending JPH05270228A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 車両のサスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05270228A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154313A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-05-28 | Dr Ing H C F Porsche Ag | 自動車のためのホイールサスペンション |
EP3539810A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Electric vehicle with a modular structure |
EP3539801A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Electric vehicle |
EP3539812A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Suspension and powertrain unit for an electric vehicle, with brake discs at a remote position with respect to the wheels |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP9697692A patent/JPH05270228A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154313A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-05-28 | Dr Ing H C F Porsche Ag | 自動車のためのホイールサスペンション |
EP3539810A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Electric vehicle with a modular structure |
EP3539801A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Electric vehicle |
EP3539812A1 (en) * | 2018-03-13 | 2019-09-18 | FCA Italy S.p.A. | Suspension and powertrain unit for an electric vehicle, with brake discs at a remote position with respect to the wheels |
US10486513B2 (en) | 2018-03-13 | 2019-11-26 | Fca Italy S.P.A. | Electric vehicle having a modular structure |
US10894458B2 (en) | 2018-03-13 | 2021-01-19 | Fca Italy S.P.A. | Electric vehicle |
US10926597B2 (en) | 2018-03-13 | 2021-02-23 | Fca Italy S.P.A. | Suspension and powertrain unit for an electric vehicle, with brake discs at a remote position with respect to the wheels |
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